JPH07324313A - 道路用防護柵 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工性のよい夜間の装飾的機能を有する道路
用防護柵を提供する。 【構成】 支柱１間の柵体２に複数本の光ファイバー４
を内蔵した表示パネル３を取付ける。支柱１の上端部に
太陽電池７を取付け、支柱１内に蓄電池８、制御部９を
収納し、これらと表示パネル３に設けた光源部５とを接
続する。光ファイバー４の一端を表示パネル３表面の表
示をなす発光点３１に接続し、他端を表示パネル３内で
光源部５と接続する。太陽電池７により充電した蓄電池
８を電源とし、夜間に制御部９を介して光源部５を点滅
させ、光ファイバー４の一端の発光点３１から発光表示
する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は道路、橋梁、公園等種々
の場所に設置される柵、高欄等の道路用防護柵に関する
ものであり、とくに夜間の装飾的機能を有する道路用防
護柵に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】最近、夜間における都市景観の向上意識
の高まりから屋外製品に夜間の装飾的機能が要望されて
きている。従来、これに応えるべく夜間の装飾的機能を
有する道路用防護柵として、例えば実開平４−６５８１
１号公報に高欄が提案されている。この高欄は、支柱間
に上下に架設されたトップレール、ボトムレール間に光
ファイバー内蔵のパネルが設けられ、パネル下側近傍の
道路又は橋桁内に光源装置が設置され、上記光ファイバ
ーの一端がパネルの発光点と、他端が光源装置と接続さ
れている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のものは、パネル下側近傍の道路又は橋桁内に光源
装置が設置され、パネル内から延出された光ファイバー
の他端が光源装置と接続されているので、光源装置の設
置やパネル外への光ファイバーの誘導等の施工に手間が
かかる問題点がある。しかも、光源装置の電源として商
用電源が使用されることから、配線工事やメンテナンス
に手間がかかる問題点がある。

【０００４】本発明はかかる従来の問題点を解消した道
路用防護柵を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明道路用防護柵は、適宜間隔をおいて立設され
た支柱間に柵体が設けられた道路用防護柵において、支
柱又は柵体の側面に複数本の光ファイバーが内蔵された
表示パネルが取付けられ、太陽電池と充電用の蓄電池と
点滅制御用の制御部に接続された光源部が表示パネルに
設けられ、上記光ファイバーの一端が表示パネル内側か
ら表面の表示をなす発光点に接続され、他端が上記光源
部に接続されたものである。

【０００６】又、太陽電池が支柱上端部に取付けられ、
蓄電池と制御部が支柱内に収納取付けされたものであ
る。又、複数種類の径の光ファイバーが使用され、光フ
ァイバーの他端が集束されて光源部と接続されたもので
ある。又、光源部が互いに異なる色の発光ダイオードの
集合体となされ、これら発光ダイオードが同時又は交互
に点滅するようになされ、光ファイバーの他端が集束さ
れて光源部と接続されたものである。

【０００７】

【作用】本発明道路用防護柵は、昼間太陽電池により発
電された電力が蓄電池に充電され、夜間この蓄電池を電
源として制御部を介して光源部が点滅され、光源部から
光ファイバーの端面に光が入射され、光ファイバー内を
通った光が表示パネル表面の表示をなす発光点から発光
される。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。図面において、１は支柱であって、一般に断面
適宜形状の金属製長尺体となされている。支柱１は防護
柵を形成すべく適宜間隔をおいて立設されている。

【０００９】２は柵体であって、金属製となされ、防護
柵を形成すべく支柱１間に設けられている。柵体２は、
例えば図１の場合、支柱１間の上下に架設された横桟２
１と、上下横桟２１間に架設された複数本の縦桟２２と
から形成されているが、必ずしもこれに限定されること
なく、防護柵を形成しうるような桟材やパネル部材等が
適宜組合わされて形成されていてもよい。

【００１０】３は表示パネルであって、金属製、合成樹
脂製等の適宜形状の中空状の薄型パネルとなされてい
る。表示パネル３は、例えば図２の如く背面開口部を覆
う裏板３２が設けられて中空状パネルとなされる。表示
パネル３は支柱１又は柵体２の側面に取付けられてお
り、その取付方法はとくに限定するものではなく、ボル
ト等適宜手段によって着脱可能に取付けられていると取
替えでき好ましい。なお、表示パネル３が支柱１に取付
けられる場合には、支柱１が高欄の親柱であるのが一般
的である。

【００１１】上記表示パネル３の表面には模様や図形等
の表示を形成すべく複数の透孔が穿設されて発光点３１
となされ、これに後述の光ファイバー４の一端が接続さ
れ、発光するようになされている。又、表示パネル３の
表面には、上記模様や図形等の表示と関連又は異なった
表示がレリーフや印刷等により施されていると、昼間に
おける装飾的効果も向上し好ましい。例えば、上記発光
点３１が星を表示し、表示パネル３の表面に星座のデザ
インのレリーフ等が施されていると、昼間は星座の表
示、夜間は星の発光による表示ができ、昼夜間の装飾的
効果が向上する。

【００１２】光ファイバー４は石英ガラス製、メタクリ
ル樹脂等の樹脂製等の汎用のものが使用され、表示パネ
ル３内に複数本内蔵されている。この光ファイバー４の
一端は表示パネル３の内側から上記透孔の発光点３１に
接続されている。光ファイバー４の一端は、透孔の発光
点３１に直接挿入されてその端面が表示パネル３の表面
に露出されていてもよいし、透孔の発光点３１に透光性
樹脂キャップが挿通され、このキャップ内に挿入されて
いてもよい。とくに後者のキャップ内に挿入されている
場合には、キャップによるレンズ効果により光が拡散さ
れると共に光ファイバー４の一端が保護され好ましい。

【００１３】又、光ファイバー４の他端は一般に集束さ
れて表示パネル３に設けられた光源部５に接続されてい
る。この光ファイバー４の他端は、その端面が発光ダイ
オード等の光源部５と対向され、筒状の接合部６により
覆われて接続されている。この接合部６は通常表示パネ
ル３内に挿入されるが、表示パネル３の周縁部等表面の
表示のじゃまにならない位置に設けられてもよい。一般
に光ファイバー４の他端は複数本ずつに分けて集束さ
れ、各集束された複数組のものがそれぞれ接合部６によ
り複数組の光源部５と接続されている。

【００１４】複数本の光ファイバー４は全て同一径のも
のが使用されてもよいが、複数本のうちの一部又は全部
に径の異なるものが使用され、上記のようにその他端が
集束されて光源部５と接続されていてもよい。この場合
には、各光ファイバー４の端面から入射される光の量が
異なり、光ファイバー４の一端から発光される光の量に
変化をもたせて演出、表示効果を高めることができ好都
合である。

【００１５】光源部５は例えば単一の発光ダイオードで
あってもよいし、同色又は異なる色の発光ダイオードの
集合体であってもよい。発光ダイオードの代わりに他の
ランプが使用されてもよい。例えば図３の場合は、光源
部５は赤、青、緑の３色の発光ダイオードの集合体とな
され、筒状の接合部６の内面が反射面となされて光源部
５からの光が光ファイバー４の端面に集光するようにな
されている。この図３の場合、３色の発光ダイオードが
同時又は交互に点滅されると、光ファイバー４の一端か
ら発光される光が種々の色に発光され、演出、表示効果
を高めることができ好都合である。

【００１６】又、光源部５は太陽電池７と蓄電池８と制
御部９に接続され、昼間太陽電池７により発電された電
力が蓄電池８に充電され、夜間蓄電池８を電源として制
御部９により光源部５が点滅制御されるようになされて
いる。例えば図１の如く、太陽電池７は支柱１の上端部
に取付けられ、蓄電池８と制御部９は支柱１内に収納さ
れて取付けられて光源部５と結線されていると、防護柵
の外部に目障りなものが突出せず、美観を損なうことが
なく好ましい。

【００１７】なお、上記太陽電池７と蓄電池８と制御部
９は表示パネル３の近傍に設けられると光源部５との結
線距離が少なく好ましい。なお又、太陽電池７と蓄電池
８と制御部９は柵体２に取付けられていてもよいし、あ
るいは別途設けられた支持柱等に取付けられていてもよ
い。

【００１８】

【発明の効果】以上詳述した如く、本発明道路用防護柵
は、太陽電池、蓄電池、制御部と接続された光源部が表
示パネルに設けられているので、従来の如く光源装置を
道路や橋桁内に設置したり、光ファイバーを表示パネル
から外方に誘導する必要がなく、しかも電源の配線工事
やメンテナンスに手間がかからず、施工性がよい。

【００１９】又、太陽電池が支柱上端部に取付けられ、
蓄電池と制御部が支柱内に収納取付けされているので、
防護柵の外部に目障りなものが突出せず、美観を損なう
ことがない。さらに、複数種類の径の光ファイバーが使
用され、光ファイバーの他端が集束されて光源部と接続
されているので、夜間光ファイバーの一端から発光され
る光の量に変化をもたせて演出、表示効果を高めること
ができる。

【００２０】さらに又、光源部が互いに異なる色の発光
ダイオードの集合体となされ、これら発光ダイオードが
同時又は交互に点滅するようになされ、光ファイバーの
他端が集束されて光源部と接続されているので、夜間光
ファイバーの一端から発光される光が種々の色に発光さ
れ、演出、表示効果を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明道路用防護柵の一実施例を示す一部切欠
正面図である。

【図２】本発明における要部を示す分解斜視図である。

【図３】本発明における光ファイバーと光源部の接続部
の例を示す説明図である。

【符号の説明】

１ 支柱 ２ 柵体 ３ 表示パネル ３１ 発光点 ４ 光ファイバー ５ 光源部 ６ 接合部 ７ 太陽電池 ８ 蓄電池 ９ 制御部

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 適宜間隔をおいて立設された支柱間に柵
   体が設けられた道路用防護柵において、支柱又は柵体の
   側面に複数本の光ファイバーが内蔵された表示パネルが
   取付けられ、太陽電池と充電用の蓄電池と点滅制御用の
   制御部に接続された光源部が表示パネルに設けられ、上
   記光ファイバーの一端が表示パネル内側から表面の表示
   をなす発光点に接続され、他端が上記光源部に接続され
   た道路用防護柵。
2. 【請求項２】 太陽電池が支柱上端部に取付けられ、蓄
   電池と制御部が支柱内に収納取付けされた請求項１記載
   の道路用防護柵。
3. 【請求項３】 複数種類の径の光ファイバーが使用さ
   れ、光ファイバーの他端が集束されて光源部と接続され
   た請求項１又は請求項２記載の道路用防護柵。
4. 【請求項４】 光源部が互いに異なる色の発光ダイオー
   ドの集合体となされ、これら発光ダイオードが同時又は
   交互に点滅するようになされ、光ファイバーの他端が集
   束されて光源部と接続された請求項１又は請求項２又は
   請求項３記載の道路用防護柵。