JPH07324261A - 編機及び編物の製造方法 - Google Patents
編機及び編物の製造方法Info
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- JPH07324261A JPH07324261A JP6136418A JP13641894A JPH07324261A JP H07324261 A JPH07324261 A JP H07324261A JP 6136418 A JP6136418 A JP 6136418A JP 13641894 A JP13641894 A JP 13641894A JP H07324261 A JPH07324261 A JP H07324261A
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- JP
- Japan
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- knitting
- cylinder
- cam
- fluctuation
- yarn
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- Granted
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-
- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04B—KNITTING
- D04B1/00—Weft knitting processes for the production of fabrics or articles not dependent on the use of particular machines; Fabrics or articles defined by such processes
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D04—BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
- D04B—KNITTING
- D04B9/00—Circular knitting machines with independently-movable needles
- D04B9/02—Circular knitting machines with independently-movable needles with one set of needles
- D04B9/025—Circular knitting machines with independently-movable needles with one set of needles with stitch-length regulation
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Knitting Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】人に快適感を与える編物を工業的に提供するこ
とにある。 【構成】1/fゆらぎを有する給糸速度で編針31に糸
22を供給し、編針31で糸を編成し、編針31を給糸
速度に同期させて略軸方向に1/fゆらぎで変動させて
経方向に沿って編み目の密度が1/fゆらぎを有する編
物51を得ること編機1又は編物の製造方法にある。
とにある。 【構成】1/fゆらぎを有する給糸速度で編針31に糸
22を供給し、編針31で糸を編成し、編針31を給糸
速度に同期させて略軸方向に1/fゆらぎで変動させて
経方向に沿って編み目の密度が1/fゆらぎを有する編
物51を得ること編機1又は編物の製造方法にある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、編物に関するものであ
る。
る。
【0002】
【従来の技術】従来の編機では、編針間の間隔を一定に
設定し、糸の供給速度とシリンダの回転速度を連動させ
て、編み目の大きさが一定の編物を得ている。又は、編
針を一定間隔乃至はランダムに抜き取って、編物にムラ
を持たせている。
設定し、糸の供給速度とシリンダの回転速度を連動させ
て、編み目の大きさが一定の編物を得ている。又は、編
針を一定間隔乃至はランダムに抜き取って、編物にムラ
を持たせている。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は、次のよう
な問題点を解決するものである。 <イ>編み目の密度が一定であるため、又は、ランダム
であるため、人手で編んだ自然なムラ感を持つ編物と比
較して、いかにも人工的で自然感が乏しく、快適感を与
えるものではない。
な問題点を解決するものである。 <イ>編み目の密度が一定であるため、又は、ランダム
であるため、人手で編んだ自然なムラ感を持つ編物と比
較して、いかにも人工的で自然感が乏しく、快適感を与
えるものではない。
【0004】
<イ>本発明は、自然なムラ感を持ち、快適感を与える
編物を提供することにある。 <ロ>本発明は、経方向に沿った編み目の密度が1/f
ゆらぎを持った編物を工業的に製造する点にある。
編物を提供することにある。 <ロ>本発明は、経方向に沿った編み目の密度が1/f
ゆらぎを持った編物を工業的に製造する点にある。
【0005】なお、本発明では、「1/fゆらぎ」と
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
は、周波数成分fを持つパワースペクトルが1/fk に
比例するもので、kが1近辺の値を持つものを言う。
【0006】
【問題点を解決するための手段】本発明は、複数の編針
をシリンダの外周で略軸方向に配置し、該シリンダの外
周にカムを設けた編機、又は複数の編針をシリンダの外
周で略軸方向に配置し、該シリンダの外周にカムを設
け、複数の編針をダイヤル上面で略放射状に配置し、該
ダイヤル上面にカムを設けた編機において、1/fゆら
ぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給する給糸部と、
該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに対し
て回転させて該編針で該糸を編成する編成部とを備え、
該編成部には該カムを該給糸速度に同期させて略軸方向
に1/fゆらぎで変動させるステッチ機構を設け、経方
向に沿った編み目の密度が1/fゆらぎを有する編物を
得ることを特徴とする、編機、又は、複数の編針をシリ
ンダの外周で略軸方向に配置し、該シリンダの外周にカ
ムを設けた編機、又は複数の編針をシリンダの外周で略
軸方向に配置し、該シリンダの外周にカムを設け、複数
の編針をダイヤル上面で略放射状に配置し、該ダイヤル
上面にカムを設けた編機を用いた編物の製造方法におい
て、1/fゆらぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給
し、該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに
対して一定速度で回転させながら、該シリンダを該カム
に対して略軸方向に1/fゆらぎで変動させて該編針で
該糸を編成し、経方向に沿った編み目の密度が1/fゆ
らぎを有する編物を製造することを特徴とする、編物の
製造方法にある。
をシリンダの外周で略軸方向に配置し、該シリンダの外
周にカムを設けた編機、又は複数の編針をシリンダの外
周で略軸方向に配置し、該シリンダの外周にカムを設
け、複数の編針をダイヤル上面で略放射状に配置し、該
ダイヤル上面にカムを設けた編機において、1/fゆら
ぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給する給糸部と、
該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに対し
て回転させて該編針で該糸を編成する編成部とを備え、
該編成部には該カムを該給糸速度に同期させて略軸方向
に1/fゆらぎで変動させるステッチ機構を設け、経方
向に沿った編み目の密度が1/fゆらぎを有する編物を
得ることを特徴とする、編機、又は、複数の編針をシリ
ンダの外周で略軸方向に配置し、該シリンダの外周にカ
ムを設けた編機、又は複数の編針をシリンダの外周で略
軸方向に配置し、該シリンダの外周にカムを設け、複数
の編針をダイヤル上面で略放射状に配置し、該ダイヤル
上面にカムを設けた編機を用いた編物の製造方法におい
て、1/fゆらぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給
し、該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに
対して一定速度で回転させながら、該シリンダを該カム
に対して略軸方向に1/fゆらぎで変動させて該編針で
該糸を編成し、経方向に沿った編み目の密度が1/fゆ
らぎを有する編物を製造することを特徴とする、編物の
製造方法にある。
【0007】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。 <イ>編機の概要(図1) 編機1は、図1に示す丸編機を例に取ると、多数のボビ
ン21を周辺上部に配置し、ボビン21から糸22を供
給制御する給糸部2と、編針31で編物51を編む編成
部3と、編成された編物51を巻き取る巻取部5と、編
機1を制御する制御部6とを有している。なお、本発明
は、丸編機に限定されず、緯編機、経編機などにも適用
できる。
る。 <イ>編機の概要(図1) 編機1は、図1に示す丸編機を例に取ると、多数のボビ
ン21を周辺上部に配置し、ボビン21から糸22を供
給制御する給糸部2と、編針31で編物51を編む編成
部3と、編成された編物51を巻き取る巻取部5と、編
機1を制御する制御部6とを有している。なお、本発明
は、丸編機に限定されず、緯編機、経編機などにも適用
できる。
【0008】<ロ>給糸部(図1、図2、図3) 給糸部2は、編成部3に糸22を供給するもので、多数
のボビン21から多数本の糸22を供給し、トップスト
ッパー23、プーリ25などを介して、編成部3の各編
針31に供給している。給糸モータ26は、制御部6か
らの信号によりIROテープ24を駆動制御し、多数の
プーリ25を回転制御して、糸22の供給量を調整し、
各編針31に糸22を供給している。
のボビン21から多数本の糸22を供給し、トップスト
ッパー23、プーリ25などを介して、編成部3の各編
針31に供給している。給糸モータ26は、制御部6か
らの信号によりIROテープ24を駆動制御し、多数の
プーリ25を回転制御して、糸22の供給量を調整し、
各編針31に糸22を供給している。
【0009】<ハ>編成部(図4、図5) 編成部3は、シリンダ38の外周の軸方向に、例えば2
088個の溝を設け、それら溝内に編針31を移動可能
に保持する。編針31は、フック32とラッチ33を有
し、糸22を掛けて編み進む。シリンダ38の外周を覆
うようにカムホルダー37が配置され、内部にカム35
が配置され、カム溝36に編針31のバット34が係合
される。カム35はステッチ機構4により上下に運動可
能である。なお、シングル編機の他に、一般に知られて
いる構成のダブル編機、即ちシリンダ38の構成に加え
て、複数の編針31をダイヤル上面で略放射状に配置
し、該ダイヤル上面にカム35を設けたダブル編機(両
面機、フライス機)にも同様に適用できる。カム35に
は、編み方に応じたパターンを有し、例えば、ニット編
みのパターンは中央部が高い山型であり、タック編みは
高原型であり、又ウエルト編みは水平の溝のパターンか
ら成る。主モータ61によりシリンダ38を回転する
と、編針31のバット34がカム溝36に沿って上下に
運動し、そのパターンに応じた編物51が形成される。
088個の溝を設け、それら溝内に編針31を移動可能
に保持する。編針31は、フック32とラッチ33を有
し、糸22を掛けて編み進む。シリンダ38の外周を覆
うようにカムホルダー37が配置され、内部にカム35
が配置され、カム溝36に編針31のバット34が係合
される。カム35はステッチ機構4により上下に運動可
能である。なお、シングル編機の他に、一般に知られて
いる構成のダブル編機、即ちシリンダ38の構成に加え
て、複数の編針31をダイヤル上面で略放射状に配置
し、該ダイヤル上面にカム35を設けたダブル編機(両
面機、フライス機)にも同様に適用できる。カム35に
は、編み方に応じたパターンを有し、例えば、ニット編
みのパターンは中央部が高い山型であり、タック編みは
高原型であり、又ウエルト編みは水平の溝のパターンか
ら成る。主モータ61によりシリンダ38を回転する
と、編針31のバット34がカム溝36に沿って上下に
運動し、そのパターンに応じた編物51が形成される。
【0010】<ニ>ステッチ機構(図1、図4、図6、
図7) ステッチ機構4は、一般に使用されているもので、調整
スクリュー43を回転することにより、カム35をシリ
ンダ38に対して上下運動させる。この調整スクリュー
43をステッチモータ47で回転して自動的にカム35
の上下運動を制御する。ステッチモータ47は制御部6
により給糸モータ26の回転と同期して制御される。調
整スクリュー43はステッチモータ47からの制御で回
転し、チェーン45を回転してスプロケット44を駆動
して、固定カムリング41に対して昇降カムリング42
を上下運動させ、カム35の上下運動を行う。ダイヤル
ゲージ46によりカム35の上下の運動距離を測定する
ことができる。
図7) ステッチ機構4は、一般に使用されているもので、調整
スクリュー43を回転することにより、カム35をシリ
ンダ38に対して上下運動させる。この調整スクリュー
43をステッチモータ47で回転して自動的にカム35
の上下運動を制御する。ステッチモータ47は制御部6
により給糸モータ26の回転と同期して制御される。調
整スクリュー43はステッチモータ47からの制御で回
転し、チェーン45を回転してスプロケット44を駆動
して、固定カムリング41に対して昇降カムリング42
を上下運動させ、カム35の上下運動を行う。ダイヤル
ゲージ46によりカム35の上下の運動距離を測定する
ことができる。
【0011】<ホ>1/fゆらぎ 本発明者、武者利光は1/fゆらぎが人間に特別の快適
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1965年第427頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表し、更に最近NHK出版より「ゆらぎの発想」
を出版している。これらの概要は「1/fゆらぎは、人
間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆらぎが
快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの変動が
1/fのようなスペクトルを持つことに由来している。
これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続的に受
けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化の激し
い刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者を適当
にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」ことを述
べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎの世
界」においても、「例えば、心拍、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
感を与えることを世界で初めて知見し、応用物理学会誌
1965年第427頁乃至第435頁に「生体情報と1
/fゆらぎ」の論文を発表し、また精密機械学会誌19
84年50巻6号にも「生体制御と1/fゆらぎ」の論
文を発表し、更に最近NHK出版より「ゆらぎの発想」
を出版している。これらの概要は「1/fゆらぎは、人
間に快適な気分を与えるゆらぎであり、1/fゆらぎが
快適感を与える理由は、人体の基本的なリズムの変動が
1/fのようなスペクトルを持つことに由来している。
これを別の見方をすると、人間は同じ刺激を継続的に受
けると飽きがくること、これとは逆にあまり変化の激し
い刺激はかえって不快感を伴うもので、この両者を適当
にあわせもつゆらぎが1/fゆらぎである。」ことを述
べている。また、講談社ブルーバックス「ゆらぎの世
界」においても、「例えば、心拍、手拍子、更には神経
細胞の発火周期や脳波に見られるαリズムのような生体
の示すリズム現象は基本的に1/fゆらぎをしており、
経験的にこのような生体リズムの1/fゆらぎと同型な
ゆらぎを刺激として受けると生体は快感を得ることが知
られている」と記載している。ゆらぎ(変動)は自然界
に様々存在するが、例えば、小川のせせらぎ、自然なそ
よかぜ等の人間に心地良い感じを与えるものは、1/f
ゆらぎになっており、台風等の不安をもたらす強風は、
1/fゆらぎから外れている。
【0012】<ヘ>1/fゆらぎの数値列(図8、図
9) 1/fゆらぎの数値列は、乱数列x1 、x2 、x3 、・
・・にn個の係数a1、a2 、a3 、・・・、an を演
算して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式で表わせられる。ここで、y1 、y
2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ
(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章
「生体リズムとゆらぎ」参照)。
9) 1/fゆらぎの数値列は、乱数列x1 、x2 、x3 、・
・・にn個の係数a1、a2 、a3 、・・・、an を演
算して作ったy1 、y2 、y3 、・・・より求める。但
し、yj は数1の式で表わせられる。ここで、y1 、y
2 、y3 、・・・なる数値列は1/fスペクトルを持つ
(なお、詳細は、コロナ社出版、生体信号、第10章
「生体リズムとゆらぎ」参照)。
【数1】
【0013】1/fゆらぎの数値列は、例えばコンピュ
ータを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ス
テップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係
数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。
この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/f
ゆらぎの数値列に利用できる。また、この1/f系列の
数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、先ず、
音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数fU)
を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変換して
上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波数fU
になるようにする。この様にして求めたy系列の値を音
響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き換え
る。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4分音
符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一部を
図8に示す。図8の曲を基にして基準音符からの音階を
数値に対応して求めた数値列を図9の例に示す。
ータを用い、第1ステップで乱数列xを発生し、第2ス
テップでこの乱数列に記憶装置に記憶してあるn個の係
数aを逐次演算して線形変換を施し、数値列yを得る。
この数値列yは1/fスペクトルを有するので、1/f
ゆらぎの数値列に利用できる。また、この1/f系列の
数値列yから1/fゆらぎの曲を作成するには、先ず、
音階と音域(音域の下限周波数fLと上限周波数fU)
を決める。次ぎに、1/f系列yを求め、1次変換して
上限と下限が、音域の下限周波数fLと上限周波数fU
になるようにする。この様にして求めたy系列の値を音
響振動数と見做し、最も近い音階の振動数に置き換え
る。即ち最も近い5線紙上の線または間に例えば4分音
符を順に割り付ける。この方法により求めた曲の一部を
図8に示す。図8の曲を基にして基準音符からの音階を
数値に対応して求めた数値列を図9の例に示す。
【0014】<ト>編物例(図9、図10) 給糸部2は糸22の供給量を調整して、編針31に供給
する。制御部6から給糸部2に信号を供給し、給糸モー
タ26を1/fゆらぎ信号で制御して、IROテープ2
4を回転させる。一方、ステッチモータ47は給糸モー
タ26に同期した1/fゆらぎ信号で制御され、編針3
1をステッチ機構4で1/fゆらぎの上下運動が付与さ
れる。シリンダ38の外周に配置されたすべての編針3
1も1/fゆらぎで上下運動する。その結果、緯方向一
周の網目が全体に拡大したり、縮小し、経方向に沿った
編目の密度に1/fゆらぎを有する。
する。制御部6から給糸部2に信号を供給し、給糸モー
タ26を1/fゆらぎ信号で制御して、IROテープ2
4を回転させる。一方、ステッチモータ47は給糸モー
タ26に同期した1/fゆらぎ信号で制御され、編針3
1をステッチ機構4で1/fゆらぎの上下運動が付与さ
れる。シリンダ38の外周に配置されたすべての編針3
1も1/fゆらぎで上下運動する。その結果、緯方向一
周の網目が全体に拡大したり、縮小し、経方向に沿った
編目の密度に1/fゆらぎを有する。
【0015】図9の1/fゆらぎの数値列から給糸速度
を求め、1/fゆらぎの給糸速度の編物51を得る。給
糸速度とは100ウエル長さ当たりの長さをmmで表わ
される。数値列の13を285mm/100ウエル長に
対応させ、数値列の2を225mm/100ウエル長に
対応させる。数値列3〜12については、比例計算によ
り求めて、図9の給糸速度を求める。シリンダ38を1
回転毎に給糸速度を対応させ、ステッチ機構4と給糸速
度を同期制御させて、編物51に1/fゆらぎを付与す
る。この様にして綿糸コーマ30/1を用いて得られた
編組織が裏鹿の子の編物51を図10に示す。
を求め、1/fゆらぎの給糸速度の編物51を得る。給
糸速度とは100ウエル長さ当たりの長さをmmで表わ
される。数値列の13を285mm/100ウエル長に
対応させ、数値列の2を225mm/100ウエル長に
対応させる。数値列3〜12については、比例計算によ
り求めて、図9の給糸速度を求める。シリンダ38を1
回転毎に給糸速度を対応させ、ステッチ機構4と給糸速
度を同期制御させて、編物51に1/fゆらぎを付与す
る。この様にして綿糸コーマ30/1を用いて得られた
編組織が裏鹿の子の編物51を図10に示す。
【0016】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 <イ>編み目が一定又はランダムに変化するのではな
く、相関を持って変化しており、その相関が1/fゆら
ぎを有するので、自然なムラ感を持ち、特別な快適感や
美観を与えることができる。 <ロ>自然なムラ感を持つ編物を工業的に安価に製造す
ることができる。 <ハ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を編物に織り込
み、快適感を与えることができる。
できる。 <イ>編み目が一定又はランダムに変化するのではな
く、相関を持って変化しており、その相関が1/fゆら
ぎを有するので、自然なムラ感を持ち、特別な快適感や
美観を与えることができる。 <ロ>自然なムラ感を持つ編物を工業的に安価に製造す
ることができる。 <ハ>1/fゆらぎを有する音色や音楽を編物に織り込
み、快適感を与えることができる。
【図1】編機の主要部の概要を示す図
【図2】給糸部のIOテープの配置を示す図
【図3】給糸部のプーリの構成を示す図
【図4】編成部の概要を示す図
【図5】編針とカムの配置を示す図
【図6】ステッチ機構のチェーンの配置を示す図
【図7】ステッチ機構の昇降機構の概要を示す図
【図8】1/fゆらぎの曲を示す図
【図9】1/fゆらぎの数値列の給糸速度の関係を示す
図
図
【図10】1/fゆらぎの編物例を示す図
1・・・編機 2・・・給糸部 26・・給糸モータ 3・・・編成部 4・・・ステッチ機構 47・・ステッチモータ 5・・・巻取部 6・・・制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 健 静岡県藤枝市善左衛門600 日清紡績株式 会社藤枝工場内 (72)発明者 堀部 達丈 静岡県藤枝市善左衛門600 日清紡績株式 会社藤枝工場内 (72)発明者 丹羽 由樹 愛知県岡崎市美合町字入込45 日清紡績株 式会社美合工場内
Claims (2)
- 【請求項1】複数の編針をシリンダの外周で略軸方向に
配置し、該シリンダの外周にカムを設けた編機、又は複
数の編針をシリンダの外周で略軸方向に配置し、該シリ
ンダの外周にカムを設け、複数の編針をダイヤル上面で
略放射状に配置し、該ダイヤル上面にカムを設けた編機
において、 1/fゆらぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給する
給糸部と、 該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに対し
て回転させて該編針で該糸を編成する編成部とを備え、 該編成部には、該カムを該給糸速度に同期させて略軸方
向に1/fゆらぎで変動させるステッチ機構を設け、経
方向に沿った編み目の密度が1/fゆらぎを有する編物
を得ることを特徴とする、 編機。 - 【請求項2】複数の編針をシリンダの外周で略軸方向に
配置し、該シリンダの外周にカムを設けた編機、又は複
数の編針をシリンダの外周で略軸方向に配置し、該シリ
ンダの外周にカムを設け、複数の編針をダイヤル上面で
略放射状に配置し、該ダイヤル上面にカムを設けた編機
を用いた編物の製造方法において、 1/fゆらぎを有する給糸速度で該編針に糸を供給し、 該シリンダ又は該シリンダと該ダイヤルを該カムに対し
て一定速度で回転させながら、該シリンダを該カムに対
して略軸方向に1/fゆらぎで変動させて該編針で該糸
を編成し、 経方向に沿った編み目の密度が1/fゆらぎを有する編
物を製造することを特徴とする、 編物の製造方法。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6136418A JP2687206B2 (ja) | 1994-05-26 | 1994-05-26 | 編機及び編物の製造方法 |
CN95103495A CN1061110C (zh) | 1994-05-26 | 1995-03-24 | 针织机及针织物的制造方法 |
DE69506319T DE69506319T2 (de) | 1994-05-26 | 1995-05-23 | Strickmaschine und Verfahren zur Herstellung von Strickwaren |
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