JPH07323338A - プレス金型の成形余裕度評価方法 - Google Patents

プレス金型の成形余裕度評価方法

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JPH07323338A
JPH07323338A JP6120405A JP12040594A JPH07323338A JP H07323338 A JPH07323338 A JP H07323338A JP 6120405 A JP6120405 A JP 6120405A JP 12040594 A JP12040594 A JP 12040594A JP H07323338 A JPH07323338 A JP H07323338A
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JP
Japan
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press
load
wrinkle
test
lower limit
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Application number
JP6120405A
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English (en)
Inventor
Akihito Sato
章仁 佐藤
Shinichiro Nakamura
真一郎 中村
Yoshinori Ito
芳典 伊藤
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プレス機械の荷重変動やプレス素材の材料特
性の変動に拘らず適正なプレス品質が得られるか否かに
関する成形余裕度の評価が、より高い精度で行われるよ
うにする。 【構成】 ステップS1でプレス機械のクッション圧変
動量に応じて基準クッション圧範囲Eo を設定した後、
ステップS4〜S6で成形余裕度評価の際に用いるT/
L材および最も割れ易い割れ下限材に関する適正なプレ
ス品質が得られる高圧側限界クッション圧比(Cmax 1
/Cmax 2)で上限値CH1を補正するとともに、ステ
ップS7〜S9で上記T/L材および最も皺が生じ易い
皺下限材に関する適正なプレス品質が得られる低圧側限
界クッション圧比(Pft/PfL)で下限値CL1を補正
し、その補正後のクッション圧範囲CL2〜CH2で適
正なプレス品質が得られるか否かによって成形余裕度を
評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス素材の材料特性
の変動やプレス機械の荷重変動に拘らず適正なプレス品
質が得られるように、プレス金型を製作する際に成形余
裕度を評価する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絞り加工を行うプレス金型の製作に際し
ては、予め定められた正規のしわ押え荷重でしわ押えを
行いながらテストプレスを行い、割れや皺の無い適正な
プレス品質が得られるように金型のチューニング(修
正)を行っているのが普通であるが、そのようにして製
作されたプレス金型においても、プレス機械のしわ押え
荷重変動やプレス素材の材料特性の変動などに起因して
不良品が発生し、必ずしも高い量産安定性が得られない
という問題があった。このため、しわ押え荷重を変化さ
せながらテストプレスを行い、正規のしわ押え荷重を基
準として±20%の荷重範囲で適正なプレス品質が得ら
れるか否かにより、プレス金型の成形余裕度を評価する
こと(FAT;Forming Allowance Test)が考えられて
いる。表1は、正規のしわ押え荷重が100ton の場合
に、その±20%の荷重範囲すなわち80ton 〜120
ton の範囲で適正なプレス品質が得られるか否かによっ
て成形余裕度を評価した場合であり、その80ton 〜1
20ton の範囲で「○」すなわち適正なプレス品質が得
られる上段のプレス金型は合格であるが、80ton およ
び120ton で「×」となった下段のプレス金型は不合
格である。不合格のプレス金型については、更にチュー
ニングを行って合格となるようにするか、チューニング
しても合格とならない場合はプレス素材のグレード(規
格)を上げて成形性の良いプレス素材を用いるようにす
れば良い。なお、表1の中の「×」のうち高荷重側のも
のは割れに起因する不良で、低荷重側のものは皺に起因
する不良である。また、成形余裕度を評価する際のしわ
押え荷重は、ロードセルや歪ゲージ,圧力センサなどに
より直接または間接的に測定したしわ押え荷重の実測値
で、殆ど誤差が無いものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、成形余裕度
を評価する際の荷重範囲は予め一定、すなわち上記のよ
うに正規のしわ押え荷重を基準として±20%の範囲に
定められていたが、この±20%の数字に明確な根拠は
なく、無駄な型チューニングを行っていたり、逆に必要
な型チューニングを行っていなかったりするなどの問題
があった。例えば、プレス機械の制御精度の向上等によ
りしわ押え荷重の変動量が±10%程度でプレス素材の
材料特性の変動が殆ど無い場合に、上記のように±20
%の荷重範囲で成形余裕度を評価すると、無駄な型チュ
ーニングを行うことになったり、必要以上の高級グレー
ド材を使用することになったりする。また、同一グレー
ドのプレス素材であっても、その材料特性は所定の許容
範囲内で変動し、プレス成形性もそれぞれ異なるため、
成形余裕度を評価する際のテストプレスで用いたテスト
素材の成形性が比較的良くて成形余裕度の評価が合格で
あっても、量産時のプレス加工で成形性の悪いプレス素
材が納入されると割れや皺などの不良を発生する可能性
がある。
【0004】本発明は以上の事情を背景として為された
もので、その目的とするところは、プレス機械のしわ押
え荷重変動量やテストプレスに使用するプレス素材の材
料特性の変動を考慮した適正な荷重範囲で成形余裕度が
正しく評価されるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、しわ押え荷重を変化させながらテスト
プレスを行い、予め定められた荷重範囲で適正なプレス
品質が得られるか否かによってプレス金型の成形余裕度
を評価する成形余裕度評価方法において、(a)正規の
しわ押え荷重を基準としてプレス機械のしわ押え荷重変
動量に応じて前記成形余裕度を評価する際の基準荷重範
囲を設定する設定工程と、(b) 前記テストプレスに
使用するテスト素材が、そのテスト素材と同一グレード
のプレス素材の中で成形性が最も悪い下限材である場合
は前記基準荷重範囲で成形余裕度が評価されるが、その
下限材に比較してテスト素材の成形性が良くなるに従っ
て評価する荷重範囲が広くなるように、そのテスト素材
および下限材の材料特性の相違をしわ押え荷重に換算し
て前記基準荷重範囲を補正する補正工程とを有すること
を特徴とする。
【0006】
【作用】すなわち、図1に示すように、プレス機械のし
わ押え荷重変動量に応じて正規のしわ押え荷重を基準と
して基準荷重範囲を設定する一方、テスト素材が下限材
の場合はその基準荷重範囲で成形余裕度が評価される
が、下限材に比較してテスト素材の成形性が良くなるに
従って評価する荷重範囲が広くなるように、そのテスト
素材および下限材の材料特性の相違をしわ押え荷重に換
算して基準荷重範囲を補正し、その補正された荷重範囲
で適正なプレス品質が得られるか否かによって成形余裕
度を評価するのである。これは、プレス素材の材料特性
が相違して成形性が異なる場合でもしわ押え荷重を変更
することによって略同じプレス品質を得ることができる
ことから、材料特性の相違をしわ押え荷重に換算するこ
とが可能であることに着目して為されたもので、テスト
プレスに使用するテスト素材の材料特性に応じて荷重範
囲を補正することにより、テスト素材の材料特性の相違
に拘らず略同じ評価が為されるようにすることができ
る。成形余裕度の評価に際しては、しわ押え荷重を変更
しながら複数回のテストプレスを行う必要があるため、
複数のテスト素材を用いることになるが、共通の帯板か
ら切り出されたテスト素材を用いるようにすれば材料特
性が略同じであるため、必ずしも個々のテスト素材毎に
評価する荷重範囲を設定する必要はない。
【0007】ここで、上記基準荷重範囲は、プレス機械
のしわ押え荷重設定ダイヤルなどを正規のしわ押え荷重
に設定した場合における実際のしわ押え荷重の変動範囲
と略同じ荷重範囲か、余裕を見込んでそれより広めの荷
重範囲であれば良く、しわ押え荷重に関する実際の制御
誤差を歪ゲージや圧力センサ等の荷重検出手段により測
定しても良いが、設定されたしわ押え荷重に対して±所
定%の範囲で荷重制御を行っているプレス機械の場合
は、その制御範囲に従って基準荷重範囲を定めても良
い。また、プレス金型が取り付けられて実際に量産に使
用するプレス機械のしわ押え荷重変動量に応じて設定す
ることが望ましいが、実際に使用するプレス機械と同一
規格のプレス機械のしわ押え荷重変動量などに基づいて
設定するようにしても差し支えない。
【0008】また、上記基準荷重範囲を補正する補正工
程で、テスト素材および下限材の材料特性の相違をしわ
押え荷重に換算する方法としては、例えば材料特性およ
びしわ押え荷重をパラメータとする演算式に従って、所
定のプレス品質(歪の量など)が得られるしわ押え荷重
をテスト素材および下限材の材料特性に応じてそれぞれ
算出し、それ等の比(テスト素材のしわ押え荷重/下限
材のしわ押え荷重)を基準荷重範囲の上限値,下限値に
掛算するようにすれば良い。演算式だけでなく実験やシ
ミュレーション,過去のデータなどを用いて、プレス品
の種類例えば形状等に応じて上記比(テスト素材のしわ
押え荷重/下限材のしわ押え荷重)とテスト素材の材料
特性との関係を調べてデータマップなどに記憶させてお
き、使用するテスト素材の材料特性に応じて比を求め、
基準荷重範囲を補正するようにしても良い。
【0009】また、高荷重側,低荷重側では不良の発生
原因が異なるため、補正についても高荷重側と低荷重側
とで別個に行うことが望ましく、例えば、(b−1)前
記テスト素材と、そのテスト素材と同一グレードのプレ
ス素材の中で割れが最も生じ易い割れ下限材とに関し、
それ等の材料特性に基づいて適正なプレス品質が得られ
る高荷重側の限界しわ押え荷重の比(テスト素材の限界
しわ押え荷重/割れ下限材の限界しわ押え荷重)を求
め、前記基準荷重範囲の上限値にその比を掛算して補正
する上限値補正工程と、(b−2)前記テスト素材と、
そのテスト素材と同一グレードのプレス素材の中で皺が
最も生じ易い皺下限材とに関し、それ等の材料特性に基
づいて適正なプレス品質が得られる低荷重側の限界しわ
押え荷重の比(テスト素材の限界しわ押え荷重/皺下限
材の限界しわ押え荷重)を求め、前記基準荷重範囲の下
限値にその比を掛算して補正する下限値補正工程とを有
して補正すれば良い。
【0010】上記割れ下限材は、同じ形状のプレス加工
を行った場合に最も低荷重で割れを生じるプレス素材
で、テスト素材の高荷重側限界しわ押え荷重は割れ下限
材の高荷重側限界しわ押え荷重と同じかそれより大き
く、それ等の比(テスト素材の高荷重側限界しわ押え荷
重/割れ下限材の高荷重側限界しわ押え荷重)は1以上
となり、補正後の荷重範囲の上限値は補正前の基準荷重
範囲の上限値と同じかそれより高くなる。すなわち、割
れ下限材は高荷重側における成形性が最も悪く、テスト
素材が割れ下限材の場合には基準荷重範囲の上限値を補
正することなく成形余裕度を評価するのであるが、テス
ト素材の成形性が良くなるに従って、言い換えれば高荷
重側限界しわ押え荷重が高くなるに従って、基準荷重範
囲の上限値の補正量を大きくして評価する荷重範囲を広
くし、成形余裕度の評価を厳しくするのである。
【0011】また、上記高荷重側の限界しわ押え荷重
は、割れ乃至はくびれが生じる直前のしわ押え荷重であ
り、実験や過去のデータなどから求めることもできる
が、例えばしわ押え荷重や材料特性,歪などをパラメー
タとする演算式に従って、n乗硬化則におけるn%の歪
を生じるしわ押え荷重を材料特性に応じて算出するよう
にすることも可能である。その場合に、前記テスト素材
と同一グレードのプレス素材を用いて試し打ちを行い、
その試し打ちの際のしわ押え荷重,使用したプレス素材
の材料特性,および歪などのデータを上記演算式に当て
はめて摩擦係数などを補正するようにすれば、演算式の
精度が高められて成形余裕度の評価の信頼性が一層向上
する。また、上記演算式は、プレス品のうち最も割れが
生じ易い部分、例えば一軸方向のみに変形する平面歪を
生じる場合はその平面歪部分について定めることが望ま
しい。
【0012】一方、前記皺下限材は、同じ形状のプレス
加工を行った場合に最も高荷重で皺を生じるプレス素材
で、テスト素材の低荷重側限界しわ押え荷重は皺下限材
の低荷重側限界しわ押え荷重と同じかそれより小さく、
それ等の比(テスト素材の低荷重側限界しわ押え荷重/
皺下限材の低荷重側限界しわ押え荷重)は1以下とな
り、補正後の荷重範囲の下限値は補正前の基準荷重範囲
の下限値と同じかそれより低くなる。すなわち、皺下限
材は低荷重側における成形性が最も悪く、テスト素材が
皺下限材の場合には基準荷重範囲の下限値を補正するこ
となく成形余裕度を評価するのであるが、テスト素材の
成形性が良くなるに従って、言い換えれば低荷重側限界
しわ押え荷重が低くなるに従って、基準荷重範囲の下限
値の補正量を大きくして評価する荷重範囲を広くし、成
形余裕度の評価を厳しくするのである。因みに、基準荷
重範囲の下限値が皺下限材の低荷重側限界しわ押え荷重
と等しい場合、補正後の荷重範囲の下限値はテスト素材
の材料特性の相違に拘らずそのテスト素材の低荷重側限
界しわ押え荷重となり、成形余裕度に関する評価は略同
じになる。また、この低荷重側の限界しわ押え荷重につ
いても、過去のデータなどから求めることができるが、
皺発生抑制に必要な最小しわ押え荷重に関する福井,吉
田,阿部の実験式などを用いて、降伏強度等の材料特性
やプレス品の形状などから算出することも可能である。
【0013】なお、上記割れ下限材や皺下限材は、過去
の実績やシミュレーションなどによって予め定められ
る。
【0014】
【発明の効果】このように、本発明では、プレス機械の
しわ押え荷重変動量に応じて基準荷重範囲が設定される
とともに、実際にテストプレスに用いられるテスト素材
の材料特性に応じて基準荷重範囲が補正されるため、適
正な荷重範囲で成形余裕度を正しく評価できるようにな
る。これにより、必要以上に広い荷重範囲で成形余裕度
を評価することに起因する無駄な型チューニングや必要
以上の高級グレード材の使用を防止できるとともに、テ
スト素材の材料特性に影響されることなく略同じ評価が
為されることから評価の信頼性が向上し、量産時におけ
る不良品の発生が一層確実に防止されるようになる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図2は、絞り加工を行うプレス金型10を
説明する図で、このプレス金型10は、シングルアクシ
ョン型のプレス機械に配設されて使用されるもので、ダ
イス型12,ポンチ型14,およびしわ押えリング16
から構成されており、ダイス型12は図示しないプレス
スライドに取り付けられて上下動させられるようになっ
ている一方、ポンチ型14は図示しないボルスタに位置
固定に配設される。また、しわ押えリング16は、エア
シリンダなどの付勢手段を有する図示しないクッション
装置によって上方へ付勢され、平板状のプレス素材18
の周縁部をクッション圧Cで挟圧しながらダイス型12
と共に下降させられることにより、例えばハット形状に
絞り加工されるプレス品20に皺が生じることを防止す
る。このしわ押えリング16およびダイス型12には、
それぞれ突起22,凹所24が設けられており、プレス
素材18にビード26を形成して、その曲げ,曲げ戻し
により所定の通過抵抗を付与するようになっている。上
記クッション圧Cはしわ押え荷重に対応するもので、ク
ッション圧Cにしわ押え面積を掛算したものがしわ押え
荷重であり、例えばクッション装置のエアシリンダのエ
ア圧をエア圧センサで検出しながらエアポンプや開閉弁
などによってそのエア圧を変更することにより、クッシ
ョン圧C更にはしわ押え荷重を調整できる。なお、図2
の(a)はダイス型12がポンチ型14に接近させられ
た状態で、図2の(b)はダイス型12が下死点まで下
降させられた状態である。
【0016】上記プレス金型10の製作に際しては、図
3に示されているように複数回のテストプレスを行っ
て、割れや皺の無い適正なプレス品質が得られるように
チューニング(修正)する。図3の単初では、実際の量
産時に使用するプレスラインのプレス機械に上記プレス
金型10を取り付け、実際にプレス加工を行うグレード
のプレス素材18を用いて、設計時に設定された正規の
しわ押え荷重すなわち正規クッション圧Co でしわ押え
を行いながらテストプレスを行う。単初でのテストプレ
スを終了したら、プレス金型10をプレス機械から取り
外し、テスト結果に応じて適正なプレス品質が得られる
ように例えば1カ月程度かけてプレス金型10のチュー
ニングを行う。次のT/L(ライントライ)では、上記
絞り加工用のプレス金型10のみならず、目的とする製
品を得るための抜き型,曲げ型,寄曲げ型等について
も、プレスラインのプレス機械にそれぞれ配設してテス
トプレスを行う。この時、絞り加工を行うプレス金型1
0については、しわ押え荷重すなわちクッション圧Cを
変化させながらテストプレスを行って成形余裕度を評価
する。T/L終了後もプレス機械から各金型を取り外し
てチューニングを行い、その後、1Pや2Pでは再び各
金型をプレスラインのプレス機械に配設して量産の号口
評価を行うとともに、必要に応じて成形余裕度の評価や
チューニングを実施する。
【0017】次に、図4を参照しつつ上記成形余裕度の
評価方法を説明すると、先ずステップS1では、図5に
示されているように正規クッション圧Co を基準として
基準クッション圧範囲Eo を設定する。この基準クッシ
ョン圧範囲Eo は、プレス金型10が配設されて量産に
使用されるプレスラインのプレス機械におけるクッショ
ン圧Cの変動量に対応するもので、例えば設定圧に対し
て上下10%の許容範囲内で圧力制御が行われるように
なっている場合は、正規クッション圧Co ±10%を基
準クッション圧範囲Eo とすれば良い。基準クッション
圧範囲Eo は基準荷重範囲に相当するもので、このステ
ップS1は設定工程に相当する。
【0018】次のステップS2では、単初でのテストプ
レスの際に平面歪部の断面形状,しわ押え長さL,板厚
歪εT を測定し、ステップS3では、単初のテストプレ
スで用いたプレス素材(単初材)の材料特性や平面歪部
の断面形状,板厚歪εT などを用いて、クッション圧C
と材料特性と歪との関係を表す演算式(1)の摩擦係数
μを決定する。上記平面歪部は、一軸方向にのみ変形す
る最も割れが生じ易い部分で、前記プレス品20のよう
にハット形状を成す部品については、図6に示すように
略円筒形状の立壁部28が平面歪部に相当し、周方向に
は殆ど変形せず高さ方向へのみ変形する。また、その立
壁部28の断面形状は、立壁部28を絞り加工する際に
引張張力を発生させる部分、すなわち図7に示すように
前記ビード26を含む部分の形状で、プレス金型10の
形状から4か所の曲部B1〜B4における巻付き半径ρ
1 〜ρ4 ,巻付き角度φ1 〜φ4 を測定する。しわ押え
長さLはしわ押えリング16の幅寸法であり、立壁部2
8の板厚歪εT は、プレス素材18の当初の板厚to お
よび絞り加工後の板厚tを測定し、その差Δt(=t−
to )を元の板厚to で割算すれば良い。 C=f(TS,n,r,to ,ρ1 〜ρ4 ,φ1 〜φ4 ,L,εT ,μ) ・・・(1)
【0019】上記演算式(1)は、プレス素材18の材
料特性である引張強度TS,n値,r(ランクフォー
ド)値,板厚to 、上記断面形状を表す巻付き半径ρ1
〜ρ4,巻付き角度φ1 〜φ4 、その断面部のしわ押え
長さL、板厚歪εT 、摩擦係数μ、およびクッション圧
Cをパラメータとして表され、摩擦係数μ以外のパラメ
ータに単初のテストプレス時のデータを代入することに
より摩擦係数μが求められる。プレス素材18の材料特
性TS,n値,r値,板厚to については、材料メーカ
ーから送られて来るデータをそのまま用いるか或いは一
軸引張り試験を行って求め、巻付き半径ρ1 〜ρ4 ,巻
付き角度φ1 〜φ4 ,しわ押え長さL,および板厚歪ε
T についてはステップS2の測定値を代入し、クッショ
ン圧Cには正規クッション圧Co を代入すれば良い。
【0020】演算式(1)について具体的に説明する
と、図7の曲部B1とB2との間の引張応力σT1は、曲
部B1における曲げ(曲げ戻し)応力をσB1、クッショ
ン圧Cによる摩擦応力をσM とすると次式(2)で表さ
れ、曲部B2とB3との間の引張応力σT2、曲部B3と
B4との間の引張応力σT3、最終の立壁部28の引張応
力σT4は、それぞれ次式(3)〜(5)で表される。ま
た、摩擦応力σM は次式(6)で表され、曲げ応力σBi
(i=1,2,3,4)は、(7)式で表されるF値を
用いて次式(8)で表される。これ等の(2)〜(8)
式の関係から、板厚歪εT を除く各パラメータの関係が
求められ、前記立壁部28における引張応力σT4と伸び
歪εL との関係をHill の異方性パラメータψを用いて
n乗硬化則に従って定めると次式(9)で表され、平面
歪では幅歪が0で且つ体積は不変であるからεL =−ε
T となり、これにより、板厚歪εT を含めて前記(1)
式の関係が定まる。なお、(7)式の「e」は自然対数
の底で、g(r)はr値をパラメータとして予め定めら
れた関数である。また、温度が違うとプレス素材18の
潤滑油剤の揮発量が変化して摩擦係数が変化するなど、
プレス加工に影響を与える他の種々の物理量をパラメー
タに含めたり、更にきめ細かな理論式を用いたりして前
記(1)式を設定することも可能である。
【0021】 σT1=exp(μ・φ1 )・(σB1+σM )+σB1 ・・・(2) σT2=exp(μ・φ2 )・(σB2+σT1)+σB2 ・・・(3) σT3=exp(μ・φ3 )・(σB3+σT2)+σB3 ・・・(4) σT4=exp(μ・φ4 )・(σB4+σT3)+σB4 ・・・(5) σM =2μ・C・L/to ・・・(6) F=TS・(e/n)n ・g(r) ・・・(7) σBi=F・(2+n)-1・(to /2ρi n+1 ・・・(8) σT4=F・ψ・εL n ・・・(9)
【0022】次のステップS4では、T/Lのテストプ
レスで使用するプレス素材18すなわちテスト素材(T
/L材)の材料特性に基づいて、ステップS3で摩擦係
数μが決定された演算式(1)に従って板厚歪εT がn
(n乗硬化則におけるn値)%となるクッション圧C
を、高圧側限界クッション圧Cmax 1として算出する。
すなわち、板厚歪εT がn%となるのは、図8に示すよ
うに引張応力σT4が引張強度TSの場合で、プレス素材
18にくびれが生じる直前の状態であり、その時のクッ
ション圧Cは割れの無い適正なプレス品質が得られる高
圧側の限界クッション圧となるのである。この高圧側限
界クッション圧Cmax 1の算出に際しては、単初のテス
トプレス後のチューニングによって前記巻付き角度φ1
〜φ4 や巻付き半径ρ1 〜ρ4 が変化した場合には、そ
れ等を新たに測定することになる。
【0023】ステップS5では、テストプレスに使用す
るプレス素材18、すなわち実際の量産時に使用するプ
レス素材18と同一グレードのプレス素材の中で割れが
最も生じ易い割れ下限材について、上記ステップS4と
同様にして板厚歪εT がn%となる高圧側限界クッショ
ン圧Cmax 2を算出する。割れ下限材は、同じ形状のプ
レス加工を行った場合に最も低いしわ押え荷重で割れを
生じるプレス素材であり、高圧側限界クッション圧Cma
x 2は前記クッション圧Cmax 1以下となる。また、割
れ下限材は過去の実績などから定められ、その材料特性
データを(1)式に代入すれば良い。材料特性以外のパ
ラメータは、ステップS4でクッション圧Cmax 1を算
出した時と同じ値が用いられる。図9は、割れ下限材,
T/Lのテストプレスで用いるプレス素材(T/L
材),単初のテストプレスで用いたプレス素材(単初
材),および同一グレードで割れが最も生じ難い上限材
について、クッション圧Cと板厚歪εT との関係を比較
して示した図であり、板厚歪εTOはステップS2におけ
る測定値である。
【0024】そして、ステップS6では、上記高圧側限
界クッション圧Cmax 1とCmax 2との比Cmax 1/C
max 2を、前記基準クッション圧範囲Eo の上限値CH
1に掛算して新たな上限値CH2を算出し、これを成形
余裕度を評価する際のクッション圧範囲Eの上限値とす
る。比Cmax 1/Cmax 2は1以上で上限値CH2はC
H1以上となり、T/L材が割れ下限材の場合には、C
H2=CH1で基準クッション圧範囲Eo の上限値CH
1はそのままで成形余裕度を評価することになるが、T
/L材の成形性が良くなるに従って、言い換えれば高圧
側限界クッション圧Cmax 1が高くなるに従って、上限
値CH2は高くなるとともにクッション圧範囲Eが広く
なり、成形余裕度の評価が厳しくなる。このように材料
特性の相違をクッション圧に換算して基準クッション圧
範囲Eo を補正するようになっているため、T/L材の
材料特性の相違に拘らず成形余裕度に関する評価が略同
じになる。例えば、基準クッション圧範囲Eo の上限値
CH1が割れ下限材の高圧側限界クッション圧Cmax 2
と等しい場合、補正後の上限値CH2はT/L材の高圧
側限界クッション圧Cmax 1となり、材料特性の相違に
よって高圧側限界クッション圧Cmax 1が変化しても、
それに伴って上限値CH2も変化することになり、成形
余裕度の評価は略同じになる。
【0025】次のステップS7〜S9では、次式(10)
で表される皺発生抑制に必要な最小しわ押え荷重Pf に
関する福井,吉田,阿部の実験式に基づいて、T/L材
および同一グレードの中で皺が最も生じ易い皺下限材に
ついて、適正なプレス品質が得られる低荷重側の限界し
わ押え荷重の比を求め、その比で基準クッション圧範囲
Eo の下限値CL1を補正する。(10)式において、Y
Pは降伏強度,TSは引張強度で、Ro ,to ,r2
d はそれぞれ図10に示されている各寸法であり、r
d は前記巻付き半径φ4 に相当する。かかる(10)式か
ら明らかなように、プレス素材18およびプレス品20
の形状が同じであれば、最小しわ押え荷重Pf 、すなわ
ち適正なプレス品質が得られる低荷重側の限界しわ押え
荷重は(YP+TS)に比例する。そして、ステップS
7でT/L材の(YP+TS)をPftとして算出すると
ともに、ステップS8で皺下限材の(YP+TS)をP
fLとして算出し、ステップS9でそれ等の比Pft/PfL
を基準クッション圧範囲Eo の下限値CL1に掛算して
新たな下限値CL2を算出し、これを成形余裕度を評価
する際のクッション圧範囲Eの下限値とする。 Pf =(YP+TS)・Ro ・〔2(Ro −r2 −rd )/to 〕 ÷90π・〔Ro 2 −(r2 +rd 2 〕 ・・・(10)
【0026】上記比Pft/PfLは、(T/L材の低荷重
側限界しわ押え荷重)/(皺下限材の低荷重側限界しわ
押え荷重)と同じで、皺下限材は同じ形状のプレス加工
を行った場合に最も高荷重で皺を生じるプレス素材であ
るため、比Pft/PfLは1以下で下限値CL2はCL1
以下となる。そして、T/L材が皺下限材の場合には、
CL2=CL1で基準クッション圧範囲Eo の下限値C
L1はそのままで成形余裕度を評価することになるが、
T/L材の成形性が良くなるに従って、言い換えれば低
圧側限界しわ押え荷重、更には上記Pft が低くなるに
従って、下限値CL2は低くなるとともにクッション圧
範囲Eが広くなり、成形余裕度の評価が厳しくなる。こ
のように材料特性の相違をしわ押え荷重に換算して基準
クッション圧範囲Eo を補正するようになっているた
め、T/L材の材料特性の相違に拘らず成形余裕度に関
する評価が略同じになる。
【0027】上記ステップS4〜S9は補正工程であ
り、ステップS6およびS9で求めた上限値CH2と下
限値CL2との間のクッション圧範囲Eで適正なプレス
品質が得られるか否かにより、プレス金型10の成形余
裕度が評価される。
【0028】次に、自動車のホイールハウス部のプレス
品を例として具体的に説明すると、前記巻付き角度(r
ad)および巻付き半径(mm)が単初およびT/L時
で変わらず、φ1 =0.894,φ2 =1.788,φ
3 =0.894,φ4 =1.570、巻付き半径(m
m)ρ1 =5,ρ2 =5,ρ3 =5,ρ4 =8であり、
正規クッション圧Co =0.3kgf/mm2 (しわ押
え荷重=30 ton)、単初材,T/L材,割れ下限材,
皺下限材の材料特性が表2の場合、単初のテストプレス
の際の立壁部最大板厚歪εTOは10%であり、前記
(1)式の摩擦係数μ≒0.15となる。また、高圧側
限界クッション圧Cmax 1≒0.342(kgf/mm
2 )、Cmax 2≒0.300(kgf/mm2 )で、上
限値CH1=1.2×Co とすると、補正後の上限値C
H2=1.2×(0.342/0.300)×Co =
1.37×Co となる。一方、前記Pft=48.5(k
gf/mm 2 )、PfL=52.0(kgf/mm2
で、下限値CL1=0.8×Co とすると、補正後の下
限値CL2=0.8×(48.5/52.0)×Co =
0.75×Co となる。したがって、この場合には0.
75〜1.37×Co のクッション圧範囲で適正なプレ
ス品質が得られるか否かによって成形余裕度を評価すれ
ば良い。なお、表2におけるYP,TSの単位はMPa
で、1kgf/mm2 ≒9.8MPaである。またEl
(エロンゲーション)は破断までの歪(%)である。
【0029】以上詳述したように、本実施例ではプレス
機械のしわ押え荷重変動量に応じて基準クッション圧範
囲Eo を設定するとともに、T/L材の材料特性に応じ
て基準クッション圧範囲Eo を補正し、成形余裕度を評
価する際の最終クッション圧範囲Eを定めるようになっ
ているため、適正なクッション圧範囲Eで成形余裕度を
正しく評価できるようになる。これにより、必要以上に
広い荷重範囲で成形余裕度を評価することに起因する無
駄な型チューニングや必要以上の高級グレード材の使用
を防止できるとともに、T/L材の材料特性に影響され
ることなく略同じ評価が為されることから評価の信頼性
が向上し、量産時における不良品の発生が一層確実に防
止されるようになる。
【0030】また、本実施例では基準クッション圧範囲
Eo の上限値CH1を補正する際に用いる演算式(1)
が、単初のテストプレスの際のデータを用いて最終的に
定められるようになっているため、演算式(1)の精度
が高められて成形余裕度の評価の信頼性が一層向上す
る。
【0031】なお、上例では成形余裕度の評価について
のみ説明したが、例えば実際の量産時におけるプレス機
械の設定クッション圧を前記正規クッション圧Co では
なく、クッション圧範囲Eの中央値すなわち(CH2+
CL2)/2のクッション圧とすれば、割れおよび皺を
最も発生し難いクッション圧を中心としてしわ押えが行
われるようになり、プレス素材18の材料特性の変動に
起因する不良品の発生をより効果的に防止できるように
なって量産安定性が更に向上する。
【0032】以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳
細に説明したが、本発明は他の態様で実施することもで
きる。
【0033】例えば、前記実施例ではシングルアクショ
ン型のプレス機械に取り付けて使用されるプレス金型1
0について説明したが、ダブルアクション型のプレス機
械に取り付けて使用されるプレス金型の成形余裕度評価
方法にも本発明は同様に適用され得る。
【0034】また、前記実施例ではT/Lのテストプレ
スで成形余裕度を評価するようになっていたが、絞り金
型のみをテストする単初のテストプレスで成形余裕度を
評価することも可能である。
【0035】また、前記実施例では単初のテストプレス
でのデータに従って演算式(1)の摩擦係数μが定めら
れるようになっていたが、この摩擦係数μについても、
潤滑油剤の種類や粘度などをパラメータとして演算で求
めるようにしても良い。
【0036】その他一々例示はしないが、本発明は当業
者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実
施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従って定められる成形余裕度評価
時の荷重範囲を説明する図である。
【図2】本発明方法に従って成形余裕度が評価されるプ
レス金型の一例を説明する断面図である。
【図3】図2のプレス金型が量産に使用されるまでの手
順を説明する図である。
【図4】成形余裕度を評価するクッション圧範囲を本発
明方法に従って設定する際の手順を説明するフローチャ
ートである。
【図5】図4のフローチャートに従ってクッション圧範
囲を設定する際の各クッション圧の関係を示す図であ
る。
【図6】図2のプレス金型によって製造されるプレス品
に基づいて、図4のステップS2における平面歪部を説
明する図である。
【図7】図2のプレス金型によって製造されるプレス品
に基づいて、図4のステップS2における平面歪部の断
面形状を説明する図である。
【図8】図4のステップS4,S5で高圧側限界クッシ
ョン圧を算出する際に板厚歪ε T =nとした時の引張応
力との関係を説明する図である。
【図9】割れ下限材,T/L材,単初材,および上限材
におけるクッション圧Cと板厚歪εT との関係を比較し
て示す図で、図4のステップS4,S5で算出される高
圧側限界クッション圧Cmax 1,Cmax 2を説明する図
である。
【図10】皺発生抑制に必要な最小しわ押え荷重に関す
る福井,吉田,阿部の実験式に含まれるパラメータを説
明する図である。
【符号の説明】
10:プレス金型 18:プレス素材 ステップS1:設定工程 ステップS4〜S9:補正工程 Co :正規クッション圧(正規のしわ押え荷重) Eo :基準クッション圧範囲(基準荷重範囲)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 しわ押え荷重を変化させながらテストプ
    レスを行い、予め定められた荷重範囲で適正なプレス品
    質が得られるか否かによってプレス金型の成形余裕度を
    評価する成形余裕度評価方法において、 正規のしわ押え荷重を基準としてプレス機械のしわ押え
    荷重変動量に応じて前記成形余裕度を評価する際の基準
    荷重範囲を設定する設定工程と、 前記テストプレスに使用するテスト素材が、該テスト素
    材と同一グレードのプレス素材の中で成形性が最も悪い
    下限材である場合は前記基準荷重範囲で成形余裕度が評
    価されるが、該下限材に比較してテスト素材の成形性が
    良くなるに従って評価する荷重範囲が広くなるように、
    該テスト素材および下限材の材料特性の相違をしわ押え
    荷重に換算して前記基準荷重範囲を補正する補正工程と
    を有することを特徴とするプレス金型の成形余裕度評価
    方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002530197A (ja) * 1998-11-18 2002-09-17 アルキャン・インターナショナル・リミテッド 異方性金属板成形のモデル化法
WO2022145164A1 (ja) * 2020-12-28 2022-07-07 株式会社日立製作所 材料の加工方法並びにプロセス設計計算機及びそのプログラム

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