JPH07323034A - 細菌検出装置 - Google Patents

細菌検出装置

Info

Publication number
JPH07323034A
JPH07323034A JP6118748A JP11874894A JPH07323034A JP H07323034 A JPH07323034 A JP H07323034A JP 6118748 A JP6118748 A JP 6118748A JP 11874894 A JP11874894 A JP 11874894A JP H07323034 A JPH07323034 A JP H07323034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
timer
collection
exhalation
exhaled air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6118748A
Other languages
English (en)
Inventor
Osamu Ozawa
理 小沢
Toshiko Fujii
稔子 藤井
Kotaro Yamashita
浩太郎 山下
Yuji Miyahara
裕二 宮原
Yoshio Watanabe
吉雄 渡辺
Masaaki Nakai
正章 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP6118748A priority Critical patent/JPH07323034A/ja
Publication of JPH07323034A publication Critical patent/JPH07323034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヘリコバクター・ピロリ属の細菌を無侵襲的
に検出する。 【構成】 被検者に尿素を投与し、被検者の呼気を呼気
捕集器1で捕集し、呼気中のアンモニア濃度をセンサピ
ース2中に設けたアンモニアガスセンサで測定すること
により、細菌を検出する。測定シーケンスはタイマによ
り表示器に表示され指示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は細菌検出装置にかかり、
特に活性の強いアミラーゼを出す細菌、例えばヘリコバ
クター・ピロリ(Helicobacter pylori 、以下Hpと略
記する)属の細菌を無侵襲的に検出するに好適な細菌検
出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】Hpは胃腸等に生息する細菌であり、胃
炎や胃潰瘍、十二指腸潰瘍等の疾患と関係があると考え
られており、その検出はこれらの疾患の治療及び予防に
とって重要である。従来、Hpを検出するには、例えば
被検者から採取した組織の培養検査や、血液中の坑体や
遺伝子の検査などのように、組織や血液を採取して体外
に取り出してHpの有無を検出するのが一般的であっ
た。しかし組織を採取するにはバイオプシー等、被検者
に対する侵襲性が高い方法が必要であるという問題があ
った。また、血清学的検査ではHpのコロニーの活動が
活発であるかどうかは判然としないという問題があっ
た。
【0003】一方、S.Dill et al., Gut, 31, 1237-124
1 (1990)によると、質量数13や14の同位体炭素でラ
ベルした尿素が被検者に付与されると、Hpが出す活性
の強いウレアーゼにより尿素が分解されて炭酸ガスが発
生する。被検者から放出されたこの同位体ラベル化炭酸
ガスを同位体比質量分析装置を用いて検出することによ
り、Hpの有無を無侵襲的に検出している。また、D.
Y. Graham et al., TheLancet, 1174-1177 (1987) にも
同様の方法が報告されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、DillらやGrah
amらの同位体比質量分析装置は大がかりかつ高価である
という問題、操作が煩雑で結果が得られるまで時間がか
かるという問題があり、またこの方法を適用するには高
価な同位体ラベル化尿素が不可欠であるという問題もあ
る。従って、この装置を多数のスクリーニングや経過追
跡のための繰り返し試験に応用するのは困難であった。
本発明の目的は、迅速、簡便、かつ低コストに、Hp等
の細菌を無侵襲的に検出する細菌検出装置を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的は、呼気を捕集
する呼気捕集部と、捕集した呼気中のアンモニアガスを
測定するアンモニアガス測定部とを含む細菌検出装置に
よって達成される。より好適には、細菌検出装置はタイ
マーを備え、尿素を投与された被検者の呼気中のアンモ
ニアを定められたタイムシーケンスで能率よく測定する
ことを可能にする。
【0006】本発明の細菌検出装置は、呼気を捕集する
呼気捕集部材と呼気捕集部材に接続されたセンサピース
とから構成することができる。センサピースは、呼気捕
集部材で捕集された呼気を排出する流路と、この流路を
通って呼気捕集部材に外気が流入するのを阻止する逆止
弁と、この流路中に設けられたアンモニアガス測定部及
び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部と、表示部
と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時間を設定す
る手段と、タイマーの計時を開始させる手段とを含み、
制御部は設定された待ち時間が経過したとき呼気捕集開
始を前記表示部に表示する。
【0007】タイマーには呼気捕集開始までの待ち時間
と共に呼気捕集時間を設定し、設定された呼気捕集時間
が終了したときそれを表示部に表示するようにしてもよ
いし、アンモニアガス測定部から測定値を取得する時間
を設定し、測定値取得が終了したとき取得した測定値と
共に測定終了を表示部に表示するようにしてもよい。ま
た、呼気捕集部材に外気を流入させる流路又は/及び呼
気捕集部材から呼気を排出する流路に常閉電磁弁を設
け、前記待ち時間が経過したとき電磁弁を開いて呼気捕
集を可能とし、前記呼気捕集時間が終了したとき電磁弁
を閉じるようにしてもよい。
【0008】さらに、アンモニアガス測定部による測定
値の時間変化を監視する手段を備え、測定値の時間変化
が所定の範囲内に収まったとき測定を終了させ、測定値
と共に測定終了を表示部に表示するようにしてもよい。
呼気捕集部材とセンサピースは互いに着脱可能に結合す
ることができる。表示部は、液晶や発光ダイオード等を
用いて光学的に表示を行うものであってもよいし、ブザ
ー等の音又は合成音声によって表示を行うものであって
もよく、光学的表示と音又は合成音声による表示を併用
するものであってもよい。なお、表示部を光学的表示部
とする場合には、被検者が測定終了の表示を容易に認識
できるように、表示部はコードでセンサピース本体に接
続してセンサピース本体から分離した構造とするのが好
ましい。
【0009】アンモニアガス測定部には、光学式アンモ
ニアガスセンサ、電気化学的アンモニアガスセンサ、ア
ンモニアガス検知管、試験紙等を用いることができる。
また、本発明による細菌検出装置は、呼気を捕集する呼
気捕集部材と、ガス容器と、呼気捕集部材とガス容器と
の間に配置された制御部材とからなる呼気採集部と、呼
気採集部のガス容器に接続されてガス容器中に採集され
た呼気中のアンモニアガス濃度を測定するアンモニアガ
ス測定手段とから構成することができる。制御部材は呼
気捕集部材で捕集された呼気をガス容器内に流入させる
流路と、ガス容器内の呼気がこの流路を通って呼気捕集
部材側へ逆流するのを阻止する逆止弁と、制御部と、表
示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時間を設
定する手段と、タイマーの計時を開始させる手段とを含
み、制御部は設定された待ち時間が経過したとき呼気捕
集開始を前記表示部に表示する。
【0010】タイマーには呼気捕集開始までの待ち時間
と共に呼気捕集時間を設定し、設定された呼気捕集時間
が経過したとき呼気捕集終了を前記表示部に表示するよ
うにしてもよい。また、制御部材に設けた外気流入流路
に電磁弁を備え、前記待ち時間が経過したとき電磁弁を
開いて呼気採集を可能とし、前記呼気捕集時間が経過し
たとき電磁弁を閉じるようにしてもよい。
【0011】前記呼気採集部の制御部材とガス容器は、
互いに着脱可能に接続することができる。また、本発明
による細菌検出装置は、呼気を捕集する呼気捕集部材
と、アンモニア吸収手段と、呼気捕集部材とアンモニア
吸収手段との間に配置された制御部材とからなるアンモ
ニア採集部と、前記アンモニア採集部のアンモニア吸収
手段に接続されて採集されたアンモニア濃度を測定する
アンモニア測定手段とから構成することができる。制御
部材は呼気捕集部材とアンモニア吸収手段とを連通する
流路と、この流路を通ってガスがアンモニア吸収手段側
から呼気捕集部材側へ逆流するのを阻止する逆止弁と、
制御部と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの
待ち時間を設定する手段と、タイマーの計時を開始させ
る手段とを含み、制御部は設定された待ち時間が経過し
たとき呼気捕集開始を表示部に表示する。
【0012】タイマーには呼気捕集開始までの待ち時間
と共にアンモニア採取時間を設定し、設定されたアンモ
ニア採取時間が終了したとき呼気捕集終了を表示部に表
示するようにしてもよい。また、制御部材に設けた外気
流入流路に電磁弁を備え、前記待ち時間が経過したとき
電磁弁を開いて呼気採集を可能とし、前記呼気捕集時間
が経過したとき電磁弁を閉じるようにしてもよい。
【0013】アンモニア採集部の制御部材とアンモニア
吸収手段は互いに着脱可能に接続することができ、制御
部材から脱着したアンモニア吸収手段は、それを装着可
能なサンプリング部と、アンモニア吸収手段に吸収され
たアンモニアをアンモニア又はその誘導体として離脱さ
せ、分取するサンプリング機構と、分取したアンモニア
又はその誘導体を測定する分析部とを備えることを特徴
とする自動分析装置によって分析に供することができ
る。
【0014】また、本発明の細菌検出装置は、アンモニ
ア測定部を有するテレカプセルと、テレカプセルからア
ンモニア計測値を遠隔的に取得可能な外部制御装置とか
ら構成することができる。外部制御装置は制御部と、表
示部と、タイマーと、テレカプセルのアンモニア測定部
によるアンモニア測定開始までの待ち時間を設定する手
段と、タイマーの計時を開始させる手段とを含み、外部
制御装置は設定された待ち時間が経過したときテレカプ
セルからアンモニア計測値を遠隔的に取得する。テレカ
プセルにはpHセンサを備えてもよい。
【0015】
【作用】Hpは活性の強いウレアーゼを出す。従って、
被検者に尿素を投与したとき、もし被検者の検査部位に
Hpが存在すれば、投与された尿素はHpの出すウレア
ーゼによってアンモニアに分解され、このアンモニアは
食道を経由して呼気中に混じって排出される。
【0016】空気中に含まれているアンモニアの濃度は
約0.02ppmであり、被検者の呼気中にバックグラ
ウンドとして常時放出されているアンモニア濃度は約
0.5〜1ppm程度である。一方、呼気中に排出され
る前記Hp由来のアンモニアはこれらバックグラウンド
と比較して充分高濃度となる。従って、尿素を投与され
た被検者の呼気中のアンモニア濃度を前記細菌検出装置
によって測定することによって、活性の強いウレアーゼ
を分泌する細菌、特にヘリコバクター・ピロリ類を検出
することができる。
【0017】但し、Hpに由来するアンモニアは、尿素
投与後一定時間経過後から所定の時間の間しか放出され
ないため、定量開始までの待ち時間を設ける必要があ
り、また定量の持続時間も規定することが好ましい。本
発明の細菌検出装置は、これらの測定シーケンスをタイ
マーに設定し、表示装置により操作者に指示するもので
あるため、一連の測定操作を誤ることなく能率的に行う
ことができる。
【0018】被検者に尿素等の薬剤を投与した後、投与
された尿素をHp等の細菌が分解を開始して十分な濃度
のアンモニアが呼気中に検出されるようになるまでの待
ち時間、測定のタイミング、十分な量の呼気をガス容器
やアンモニア吸収器に採集するための呼気捕集時間等が
スイッチ操作等によって装置に設定される。設定時間は
細菌の種類、投与した尿素の量、その他の条件に応じて
適宜決定される。
【0019】タイマーの計時は、一般に被検者に尿素等
の薬剤を投与すると同時にスイッチ操作によって開始さ
れる。設定された待ち時間が経過し、Hp等の細菌を保
有する被検者の呼気中に十分な濃度のアンモニアが含有
されるようになると、表示装置に視覚的表示にあるいは
ブザー等による音響表示によって呼気捕集開始が表示さ
れるので、それを合図にして被検者はマスク等の呼気捕
集部材を口に当てて呼気の捕集を開始する。呼気捕集部
材にセンサピースが付属している場合には測定も同時に
開始され、センサピースが付属していない場合はガス容
器やアンモニア吸収器による呼気の捕集のみが行われ
る。
【0020】測定値が電気信号として得られるタイプの
センサの場合には、予め設定した時間が経過して測定値
が安定したとき、あるいは測定値自体の変化を監視して
測定値が安定したと判断されるとき測定値を取得して測
定を終了する。測定の終了は表示装置によって被検者に
報知され、それを確認して被検者は呼気捕集部材をはず
し、検査が終了する。
【0021】センサが光学式アンモニアガスセンサ等、
色の変化で測定するタイプのものである場合には、予め
設定した呼気捕集時間の間、センサに呼気を流通させて
十分な反応を行わせる。呼気捕集時間が終了すると、表
示装置がそれを報知するので、被検者はそれを合図にし
て呼気捕集部材を取り外し、呼気捕集を終了する。その
後、センサの色をカラーチャートと目視比較して検査が
行われる。
【0022】ガス容器やアンモニア吸収器によって呼気
の捕集を行う場合にも、同様に予め設定した呼気捕集時
間が経過し十分な量の呼気が捕集されると、表示装置が
それを報知するので、それを確認して被検者は呼気捕集
部材を取り外し、呼気の捕集を終了する。この場合に
は、捕集された呼気又はアンモニアは、次にアンモニア
分析装置に接続されてアンモニア濃度の測定が行われ
る。
【0023】胃のように測定対象部位のpHが酸性であ
る場合は、生成したアンモニアの一部は吸収される場合
もあるが、予め尿素と共にpH調整剤などが付与されて
弱塩基性になっていれば、生成したアンモニアの内、必
要充分な量がガスとして放出されるので、本発明の検出
装置によって検出可能である。このアンモニアの分析に
は同位体比質量分析装置のような大がかりな装置を必要
としないため、より迅速、簡便、かつ低コストにHpを
無侵襲的に検出することが出来る。また、高価な同位体
ラベル化尿素も必要なく、安価な普通の尿素が使用でき
る。さらに、従来のバックグラウンドレベルの低濃度ア
ンモニアガス測定と異なり、Hpに由来する高濃度のア
ンモニアを検出すれば良いため、アンモニア分析装置自
体も比較的低感度なもので十分である。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて詳細に
説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明によるHp検出装置の第1
の実施例の構成概念図である。本実施例のHp検出装置
は呼気捕集器1とセンサピース2からなり、被検者の呼
気中に放出されるアンモニアガスを測定する。
【0025】呼気捕集器1は、呼気を効率よく採集する
ためのもので、被検者の鼻孔及び口腔を覆うマスク状の
もの、あるいは鼻孔を塞ぐ手段とマウスピースとを組み
合せたものとすることができる。センサピース2は図2
の概念図に示すように、ガス補集器1の内部と外気とを
連通する2本の流路と、その流路に設けられた電磁弁
3、4、フィルタ5、逆止弁6、7及びアンモニアガス
センサ8と、電磁弁3、4及びセンサ8を制御する制御
装置9と、制御装置に接続されたタイマー10、スイッ
チ盤11及び表示器12からなる。
【0026】アンモニアガスセンサ8としては各種のも
のを用いることができるが、特に濃度に応じてその色が
変化する光学式アンモニアガスセンサが好適に用いられ
る。この光学式アンモニアガスセンサは、例えば特願平
3−72964号、EP特許公開第451719号(1
991年10月16日)等に記載されている方法で形成
できる。本実施例では、この光学式ガスセンサを光源、
光学フィルタ、光電検出器とともに組み込み、色の変化
を電気信号に変換して制御装置に入力、処理した。
【0027】しかし光学式ガスセンサの出力は必ずしも
電気信号に変換する必要はなく、色の変化を肉眼で観測
し、カラーチャート、即ち色と濃度の対応表、と比較す
ることにより、呼気中のアンモニアガス濃度を測定する
こともできる。アンモニアガス用のセンサとしては、電
気化学的アンモニアガスセンサ(Severinghaus型アンモ
ニアガス電極)、アンモニアガス検知管、試験紙等光学
式以外のものも、もちろん使用できる。
【0028】被検者に関する事前の準備としては、食事
内容や食事から測定までの時間がなるべく揃っており、
代謝及び消化器系統の条件が揃っていることが好まし
い。特に、直前の食事中のアンモニウム塩や蛋白質含量
が控え目であれば、直接及び代謝による間接的なアンモ
ニア/アンモニウムイオンのバックグラウンドの極端な
上昇が抑制され、再現性のよい測定が行える。
【0029】また、測定の直前には被検者に対して、尿
素やpH調整剤などの薬剤を投与する。尿素は体重1k
g当たり5mgの割合で投与した。pH調整剤は胃腸の
pHを高め、ウレアーゼの活性を高めるために有効であ
る。また、胃腸のpHが高ければ生成したアンモニアが
ガスとして遊離しやすくなるため、感度改善に貢献す
る。
【0030】本実施例ではpH調整剤として胃酸分泌抑
制剤と制酸剤の2種の薬剤を併用した。胃酸分泌抑制薬
の働きにより、胃の分泌腺からの胃酸の分泌が抑制され
る。また制酸剤の働きにより、既に分泌されていた胃酸
が中和される。両者の働きにより、分析が行われる間、
胃液のpHが8以上と十分に高く保たれる。胃酸分泌抑
制剤としては、坑ムスカリン作用薬の一つであるピレン
ゼピンを用いた。この他にも坑コリン薬の臭化プロパン
テリン、臭化ブチルスコポラミン、アトロピン等も使用
できる。また、ヒスタミンH受容体遮断薬のブリママイ
ド、メチアマイド、シメチジン、ラニチジン、ファモチ
ジンや、坑ガストリン作用薬のプログルミド、プロトン
ポンプインヒビターのオメプラゾール、プロスタグラン
ジン様のミゾプロストールなども使用できる。これらは
単独もしくは複数組み合わせて使用することができ、さ
らに必要に応じて胃粘膜の防御因子増強薬等と組み合わ
せてもよい。
【0031】制酸剤としては、炭酸水素ナトリウム0.
5gを含む水溶液を投与した。この他にも、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、炭酸カルシウム、水酸化
アルミニウムゲル、ケイ酸アルミニウムゲル、ケイ酸ア
ルミン酸2マグネシウム、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウム、ヒドロタルサイトなどを使用することもでき
る。もちろん、これらは単独もしくは複数組み合わせて
使用することができ、さらに必要に応じて他の薬剤、香
料等と組み合わせてもよい。
【0032】本実施例ではpH調整剤として胃酸分泌抑
制剤と制酸剤を組み合わせて用いたが、どちらか片方の
みの付与でも用量を最適化することにより充分にpH調
整が行える。このほかグルコースポリマの付与も、胃の
排出時間の延長に有効であり、本実施例ではグルコース
ポリマとして31重量%のでんぷん水溶液を120mL
付与した。胃の排出時間を延長する作用を有し、胃液の
酸性度を高めず、またアンモニア/アンモニウムイオン
を多く含まず、またウレアーゼを阻害する重金属等を多
く含まなければ、他の用量、他の物質でも同様に使用で
きる。
【0033】次に、装置の動作について説明する。前述
のように、被検者に尿素やpH調整剤などの薬剤を投与
し、センサピース2のスイッチ盤11を操作することに
より、薬剤投与すなわち検査開始を制御装置7に報知す
る。制御装置9はタイマー10を動作させ、検査開始か
らの経過時間を計時する。制御装置は、測定に好適な時
間が経過したことをタイマーの計時を利用して判断する
と、一連の測定動作を開始する。即ち、第1に表示器1
2に計測開始を指示する表示を行う。この表示は液晶や
発光ダイオード等によるディスプレイを用いた視覚的表
示、ブザー等の音による表示、合成音声による表示、あ
るいはこれらの組み合わせ等によって行われる。この指
示に従い、被検者は呼気捕集器1を装着する。
【0034】また第2に、制御装置9は電磁弁3、4を
開き、外気と呼気捕集器内部との間のガスの通過を可能
とさせる。ここで逆止弁6、7の働きにより、被検者に
供給されるガスは全てフィルタ5を経由する。このフィ
ルタは、外気中の塩基性ガスや浮遊微粒子などの妨害物
質を除去し、清浄な空気を被検者に供給する。また逆止
弁6、7の働きにより、被検者の呼気は全てセンサ8を
経由し、呼気中のアンモニアガス濃度がセンサ8により
検知される。測定値取得に好適な時間の経過、即ちHp
に由来するアンモニアガスが被検者から充分に放出され
ていることをタイマー計時又はセンサ出力から判断する
と、制御装置9は所定の時間センサ出力をサンプリング
し、それを演算、解析して結果を記憶するとともに表示
器12に表示する。表示器には、測定値の表示と共にブ
ザー等による測定終了の表示も行われる。この表示を合
図に、被検者は呼気捕集器1をはずす。
【0035】本実施例では薬剤投与すなわち検査開始か
らアンモニア測定動作を始めるまでの時間を15分とし
た。また、アンモニア測定動作を始めてからアンモニア
の測定値取得開始までの時間を1分とした。これらの値
はタイマー設定値として記憶され、タイマーの計時と比
較することにより各シーケンスが実行される。これらの
タイマー設定値は自在に規定可能であり、必要に応じて
他の値を用いても構わない。さらに、アンモニア測定動
作を始めてからアンモニアの測定値取得開始までの待時
間は必ずしも特定の時間間隔に固定する必要はない。本
装置は、センサ出力をモニタしながらその値が概ね定常
値をとるまでの間待つという、待時間可変の測定モード
も備えており、必要に応じてこのモードで測定すること
もできる。
【0036】呼気中のアンモニア濃度が9.3ppm以
上あるかどうかを本細菌検出装置の判定基準とし、従来
法である内視鏡を用いたバイオプシー細菌検出法との比
較を行ったところ、従来法でHp陽性であった被検者の
本装置での陽性率は約8割であり、Hpの簡便かつ無侵
襲的検出に有効であった。もちろん、判断基準を可変と
することもでき、たとえば健康診断等の際にはこの判定
基準の数値を引き下げて、偽陰性率を低めて一次スクリ
ーニングに供することもできる。
【0037】センサピース2として、図2には外気導入
用と外気への放出用の2本の流路を独立に備えたものを
例示した。この構成は、呼気捕集器1とセンサピース2
とを互いに着脱自在にしておき、一つのセンサピースで
複数の被検者に対する測定を行う際、ある被検者に由来
する汚染が次の被検者に伝播することを防止するのに有
効である。なぜなら、呼気捕集器1の上流の外気導入用
の流路は被検者により汚染されることはないし、また下
流の外気への放出用の流路は例え汚染されたとしても逆
止弁7により逆流が防止されているため、その流路から
の汚染も伝播しない。従って、被検者毎に相対的に安価
な呼気捕集器1だけを交換することにより、センサピー
ス2をそのまま使い続けても前の被検者による汚染は次
の被検者に伝播しない。
【0038】もちろん一つのセンサピースを複数の被検
者で共有しない場合はこのような構成をとる必要はな
く、1本の管の外気側に塩基性ガス吸収フィルタ5を設
け、被検者側にセンサ8を設けてもよい。この場合には
逆止弁6、7は不用となり、電磁弁3、4のうち片方は
省略できる。また、2つの電磁弁の間にフィルタ5とセ
ンサ8とをはさむ配置も可能である。本実施によると、
Hp等の細菌検出を簡単な操作で迅速に、かつ無侵襲的
に行うことができる。
【0039】〔実施例2〕次に、本発明の第2の実施例
を図3、4、5を用いて説明する。図1、2中の部材と
同一の機能を有する部材には同一番号を付して示した。
本実施例は、被検者からの呼気の採取と、呼気中のアン
モニアガス濃度の分析とを分離して行う例である。本実
施例の細菌検出装置は、アンモニアガス測定のために、
センサの代わりにガス容器とガス分析装置を組み合せて
用いる点で第1の実施例と異なり、その他の点は第1の
実施例とほぼ同様である。
【0040】呼気捕集器1には、制御部材13を介して
ガス容器14が接続されている。ガス容器14としては
呼気採集用の袋(Douglas' bag)が好適に用いられる。
その他、耐圧容器を用いてもよく、またこの耐圧容器を
減圧しておくことも可能である。呼気捕集器1中に捕集
された呼気中のアンモニアガス濃度を分析するアンモニ
アガス分析装置15としては、前記第1の実施例に記し
たセンサを用いることができるが、その他の高選択的な
各種分離分析装置、例えばガスクロマトグラフや質量分
析装置等を用いることもできる。後者を用いる場合であ
っても、従来の同位体ラベル化炭酸ガスを測定する場合
と比較すれば、同位体比の測定が不要なため装置及び測
定方法が相対的に簡便であり、また同位体ラベル化尿素
が不要であるという特長は維持されている。また、ガス
分析装置15として、前段に濃縮機構を備えた高感度な
装置を用いることもできる。
【0041】制御部材13は図5の概念図に示すよう
に、ガス補集器1の内部とガス容器14とを連通する2
本の流路と、その流路に設けられた電磁弁3、フィルタ
5、逆止弁6、7、及び電磁弁3を制御する制御装置9
と、制御装置に接続されたタイマー10、スイッチ盤1
1及び表示器12からなる。ガス容器14の唯一つの開
口部には図示しない弁が設置されており、制御部材13
と組み合せた場合は制御装置9により、またガス分析装
置15と組み合せたガス分析装置によりその弁を制御す
ることができる。あるいは簡便に、この弁として手動弁
を使用した場合には、弁の開閉は必要に応じて手動で行
うことができる。
【0042】以下、第2の実施例の装置の動作について
説明する。前記実施例と同様に、まず被検者に尿素やp
H調整剤などの薬剤を投与し、その薬剤投与すなわち検
査開始を制御部材13のスイッチ盤11の操作により制
御装置7に報知する。制御装置13はタイマー10を動
作させ、検査開始からの経過時間の計時を開始する。計
測に好適な時間の経過をタイマーの計時から判断する
と、制御装置は一連の測定動作を開始する。即ち、前記
実施例と同様に、表示器12に呼気採集開始を指示する
表示をディスプレイによる視覚的表示又はブザー等によ
る音響表示で行う。この指示に従い、被検者は呼気捕集
器1を装着する。
【0043】また第2に、制御装置は電磁弁3を開き、
外気から呼気捕集器1を経て被検者へ、また被検者から
呼気捕集器を経てガス容器へのガスの通過を可能とさせ
る。ここで逆止弁6、7の働きにより、被検者に供給さ
れるガスは全てフィルタ5を経由する。このフィルタ5
は、外気中の塩基性ガスや浮遊微粒子などの妨害物質を
除去し、清浄な空気を被検者に供給する。また逆止弁
6、7の働きにより、被検者から放出されたガスは全て
ガス容器14に採集される。Hpに由来するアンモニア
ガスが被検者から充分に放出されたことをタイマー計時
から判断すると、制御装置9は電磁弁3及び前記のガス
容器14開口部の弁を閉じ、ガス容器に採集したガスを
封じ込めるとともに、表示器12に呼気採集終了を指示
する表示をブザー等によって行う。この呼気採集終了の
表示を合図に、被検者は呼気捕集器1をはずす。
【0044】呼気採集後、ガス容器14を制御部材13
から取外してアンモニアガス分析装置15に装着し、被
検者から放出されたアンモニアガスの濃度を測定する。
この測定値を収録、演算、解析し、結果を記憶するとと
もに表示する。本実施例では検査開始からアンモニア採
集動作を始めるまでの時間を15分とした。また、アン
モニア採集動作を始めてからアンモニア採集動作を終了
するまでの時間は1分間とした。このタイマー設定値は
任意に変更可能であり、必要に応じて他の値としてもか
まわない。
【0045】本実施例の様にガスの採集と分析を分けて
行うことにより、一括処理による単位試料当たりの分析
コスト低減、試料の採集に必要な装置構成の簡略化によ
る試料採集用装置のコスト低減、及び分析装置を前記実
施例のように小型化する必要がなく高選択化、及び高感
度化を図ることができる。
【0046】〔実施例3〕次に、本発明の第3の実施例
を図6、7を用いて説明する。本実施例は、被検者から
の呼気の採取と、呼気中のアンモニアガス濃度の分析と
を分離して行う他の例である。呼気捕集器1には、制御
部材13を介してガス吸収器16が接続されている。制
御部材13は前記第2の実施例のものと同等であり、た
だその接続先がガス容器14でなくガス吸収器16であ
る点が異なる。
【0047】ガス吸収器16としては、アンモニアガス
を吸収する部材を内蔵した容器を用いることができ、特
に、流通式のアンモニアガス吸収器、すなわちその内部
に形成された流路を流通するガスの内、特にアンモニア
を吸収するガス吸収器が好適に用いられる。このような
ガス吸収器としては種々のものを使用できるが、例えば
容器内の流路に接してシリカゲル等の不活性担体を設置
し、この担体にアンモニアガスを吸収する部材として硫
酸等の不揮発性の酸を担持させた物が利用できる。ある
いはまた、容器内の流路に接して水素化した酸性のイオ
ン交換体を設置したものも利用できる。
【0048】ガス吸収器16は、図7に略示するように
自動分析装置17のサンプリング部18に設置した後、
自動分析装置のサンプリング機構19を用いて、ガス吸
収器に吸収されたガスを回収し、自動分析装置の分析部
20に送った後、その濃度を自動分析装置の分析部によ
り定量する。ガス吸収器16は、他の一般の試料容器と
共通の外形とするなど、自動分析装置のサンプリング機
構と整合性のとれた形状とすることができ、脱着したア
ンモニアが散逸しにくい気密構造とするのが好ましい。
なお、ガス吸収器16は自動分析装置によらず、個別に
分析してもよいのはもちろんである。
【0049】ガス吸収器16の開口部には図示しない弁
が設置されており、この弁は制御部材13と組み合せた
場合は制御装置9により、自動分析装置17と組み合せ
た場合は自動分析装置により制御することができる。更
に簡便に、この弁として手動弁を使用する場合には、弁
の開閉を必要に応じて手動で行うことができる。自動分
析装置のサンプリング部18は、ガス吸収器16を保持
する機構と、ガス吸収器内部に吸収されたガスを遊離さ
せる遊離剤を注入し、また遊離したガスを分析部に送る
サンプリング/送液機構19と、このガスを分析する分
析部20を備える。ガス吸収器を保持する機構としては
複数の保持が可能なターンテーブルが好ましい。またガ
ス吸収器16に弁が内蔵されている場合は、サンプリン
グ部は好ましくはその弁を解除する機構を備える。
【0050】上記のようにガス吸収器のアンモニアガス
を吸収する部材として、不揮発性の酸や酸性のイオン交
換体を用いる場合は、遊離剤としては塩基性の薬剤が好
適に用いられる。つまり、塩基により吸収部材の酸性度
を中和し、アンモニアガスを中性分子として遊離させる
ことができ、これを薬剤中に溶けたまま分析部に送って
分析する。もちろん、中性のアンモニアを一旦気体とし
て分離した後、そのまま(ガス分析可能な)分析部で分
析したり、あるいは再度水溶液などにアンモニア又はア
ンモニウムイオンとして再吸収させてから分析部で分析
してもよい。
【0051】遊離剤としては塩基性の薬剤以外にも中性
の水溶液を用いることもできる。この場合は遊離剤中に
アンモニウムイオンとして目的成分が遊離するため、こ
れを分析部で分析してもよい。もちろん、アンモニアガ
スを吸収する部材としてイオン交換体を用い、遊離剤と
して中性の水溶液を用いる場合は、この水溶液の陽イオ
ンとしてイオン交換体に対する親和性の高いイオン、例
えば親油性の高い第4級アンモニウムイオンを用いるこ
とが好ましく、その濃度を高めておくこともできる。
【0052】自動分析装置の分析部におけるアンモニア
の分析には第1の実施例記載の各種方式が使用できるほ
か、発色試薬と反応させて、自動分析装置が備えた吸光
分光分析機構によりその吸光度変化を測定することもで
きる。アンモニウムイオンの分析には上記と同様の発色
反応のほか、イオン選択性電極などの電気化学的分析法
を用いることも可能である。
【0053】以下、第3の実施例の装置の動作について
説明する。前記実施例と同様に、まず被検者に尿素やp
H調整剤などの薬剤を投与し、制御部材のスイッチ盤1
1を操作して、薬剤投与すなわち試験開始を制御装置9
に報知する。制御装置9はタイマー10を動作させ、試
験開始からの経過時間の計時を開始する。計測に好適な
時間が経過したことをタイマーの計時によって判断する
と、制御装置9は一連の測定動作を開始する。即ち、前
述のように、表示器12に呼気採集開始を指示する表示
を行う。この表示は、ディスプレイによって視覚的に、
あるいはブザーや合成音声によって音響的に行うことが
できる。この指示に従い、被検者は呼気捕集器を装着す
る。
【0054】また第2に、制御装置9は電磁弁3を開
き、外気から呼気捕集器を経て被検者へ、また被検者か
ら呼気捕集器を経てガス吸収器16へのガスの通過を可
能とさせる。ここで逆止弁6、7の働きにより、被検者
に供給されるガスは全てフィルタ5を経由する。このフ
ィルタ5は、外気中の塩基性ガスや浮遊微粒子などの妨
害物質を除去し、清浄な空気を被検者に供給する。また
逆止弁6、7の働きにより、被検者から放出されたガス
は全てガス吸収器16に吸収される。
【0055】Hpに由来するアンモニアガスが被検者か
ら充分に放出されたことをタイマー計時から判断する
と、制御装置9は電磁弁3及び前記のガス吸収器16の
弁を閉じ、ガス吸収器16に吸収したガスを封じ込める
とともに、表示器12に呼気採集終了を指示する表示を
ブザー等によって行う。この呼気採集終了の表示を合図
に、被検者は呼気捕集器をはずす。
【0056】呼気採集後、ガス吸収器16を制御部材1
3から取外して自動分析装置17に装着し、被検者から
放出されたアンモニアガスの濃度を測定する。この測定
値を収録、演算、解析し、結果を記憶するとともに表示
する。本実施例では検査開始からアンモニア採集動作を
始めるまでの時間を15分とした。また、アンモニア採
集動作を始めてからアンモニア採集動作を終了するまで
の時間は1分間とした。しかしこれらの時間間隔は自在
に規定可能であり、必要に応じて他の値を用いても構わ
ない。
【0057】本実施例のように、ガスの吸収と分析を分
けて行うことにより、一括処理による単位試料当たりの
分析コスト低減、試料採集用装置のコストの低減、高選
択性化、及び高感度化といった第2の実施例同様の効果
がある。また、第2の実施例と比較すると、ガス容器よ
りは本実施例のガス吸収器の方が小型軽量、取扱簡便、
安価である等の特長がある
【0058】〔実施例4〕次に、本発明の第4の実施例
について説明する。本実施例の細菌検出装置は第2の実
施例の細菌検出装置とほぼ同様であるが、ガス分析装置
がガス容器中のアンモニア濃度のほかに、ガスの容積も
定量する機構を有し、この濃度と容積とから生成したア
ンモニアの総量を以て分析結果とする点が第2の実施例
と異なる。
【0059】具体的には、例えば図5に示す制御部材1
3の逆止弁7が設けられた流路に、積算機能を有する流
量計を付加し、計測時間当たりの積算流量、即ちガスの
体積を測定する。この計測時間当たりのガス体積と、ガ
ス分析部で得たアンモニアガス濃度とを乗算することに
より、計測時間の間に発生したアンモニアガスの総量が
求められる。この様にした求めたアンモニアガスの総量
が例えば1分間当たり2.1μmolを超えるかどうか
を、本実施例の細菌検出装置の判断基準とし、陽性、陰
性を判別した。
【0060】第1の実施例の細菌検出装置においても、
図2に示すセンサピース2のセンサ8が設けられた流路
に積算機能を有する流量計を付加し、また第3の実施例
の装置においても、呼気の流通する流路に積算機能を有
する流量計を付与し、同様にしてアンモニア総量を求
め、このアンモニア総量に基づいてHp陽性又はHp陰
性を判定することができる。
【0061】アンモニアの濃度は被検者の呼気量の影響
を受けるが、アンモニアの総量はその影響を受けない。
従って、本実施例によると、先の実施例より正確な測定
ができる。なお、前記各実施例において、アンモニアの
測定を1回だけでなく、複数回行うこともできる。例え
ば、被検者に尿素やpH調整剤などの薬剤が投与される
前にバックグラウンドの測定を行っておき、後の測定値
からこのバックグラウンドを差し引いた値を測定結果と
して採用することにより、Hpに起因する分だけを切り
分けられる。
【0062】また、前記各実施例において、Hpに起因
するアンモニア濃度の測定の前に、アンモニアの回収率
試験を行ってもよい。アンモニアの回収率はアンモニウ
ムイオン/アンモニアの総量のうち、アンモニアとして
被検者から放出される割合として定義され、回収率試験
は、被検者に対して尿素の代わりにアンモニウムイオン
を含む塩が付与された後、本番の測定と同様の手順を踏
んで測定を行い、付与量と検出量との比を求めることに
より行われる。被検者のpHが低いと、アンモニアの一
部がアンモニウムイオンのまま内部に残る場合がある。
従って、回収率を用いて(pHの影響を受けた)本番の
測定値を補正してpHの影響を排除すると、生じたアン
モニアの総量を正確に算定することができる。
【0063】〔実施例5〕次に、本発明の第5の実施例
について図8を用いて説明する。本実施例は前記第1〜
第4の実施例と比較して、被検者から放出されるアンモ
ニアを呼気中で検出する代わりに、直接被検者内の目的
部位において検出し、その結果を電波等を介して外部に
通知する点が異なる。
【0064】図8は本実施例の装置構成概念図である。
本実施例の装置は、テレカプセル21と外部制御装置2
2から構成される。テレカプセル21は外形寸法が約9
mm×22mmであり、内部にアンモニアガスセンサ2
3、pHセンサ24、制御部25及びアンテナ26を含
む。外部制御装置22はアンテナ26’、制御部27、
タイマー10、スイッチ盤11、表示器12等から構成
される。
【0065】被検者がテレカプセル21を飲み込みと、
スイッチ盤11を操作してそれを外部制御装置22に報
知する。外部制御装置の制御部27はタイマー10の計
時を開始して、この付与時刻からの経過時間を計時す
る。テレカプセルが被検者の胃部に到達したことを、外
部制御装置の制御部27がタイマーの計時を利用して判
断すると、1回目の測定動作を行う。
【0066】測定動作の具体的手順は以下のとおりであ
る。外部制御装置の制御部27は測定開始の指示信号
を、変調して、アンテナ26’を介して電波として発射
する。テレカプセル21はアンテナ26でこの電波を受
信し、制御部25により復調して測定開始の指示を受け
取る。すると制御部25はアンモニアガスセンサ23と
pHセンサ24の出力を検出し、被検者のアンモニアガ
ス濃度とpHとを測定する。制御部25は、これらの値
とアンモニウムイオンの酸解離定数、及び質量作用の法
則とから被検者の胃中のアンモニア/アンモニウムイオ
ンの総濃度を求める。
【0067】次に、テレカプセル21の制御部25はこ
の測定値に応じて変調した電波をアンテナ26を介して
発射する。外部制御装置22はアンテナ26’でこの電
波を受信し、制御部27で復調することにより、被検者
中のアンモニア/アンモニウムイオンの総濃度を取得す
る。以上が測定動作の手順であるが、この1回目の測定
動作により、バックグラウンドの測定値が得られる。
【0068】次に、被検者に尿素やpH調整剤などの薬
剤が投与されると同時に、薬剤投与がなされたことをス
イッチ盤11を通して外部制御装置に対して報知する。
外部制御装置の制御部27はタイマー10の計時を開始
して、薬剤付与からの経過時間を計時する。計測開始に
好適な時間が経過したことをタイマーの計時を利用して
判断すると、外部制御装置の制御部27は2回目の測定
動作を開始する。この2回目の測定動作も、上記1回目
の測定動作と同様である。
【0069】この2回目の測定値から1回目のバックグ
ラウンドを差し引いた値を真のアンモニア/アンモニウ
ムイオンの総濃度として、表示器12に表示する。それ
以外の詳細な点は前記の第1の実施例と同様である。本
実施例ではテレカプセルの付与から1回目の測定動作を
始めるまでの時間として、5分の時間間隔を採用した。
また、1回目の測定が終了した後、薬剤の付与時刻から
2回目の測定動作を始めるまでの時間として、15分の
時間間隔を採用した。これらの時間間隔を自在に規定可
能であり、必要に応じて他の値を用いても構わない。さ
らに、これらの時間は必ずしも特定の時間間隔に固定さ
れる必要はない。本装置は、センサ出力をモニタしなが
らその値が概ね定常値をとるまでの間待つという、待時
間可変の測定モードも備えており、必要に応じてこのモ
ードで測定することもできる。
【0070】なお、本実施例ではアンモニアガスセンサ
とpHセンサとを組み合せて用いる構成を例示して説明
したが、必ずしもこの組み合せに限られない。例えば、
アンモニウムイオンセンサとpHセンサとの組み合せで
も全く同様の効果が得られる。また、pHセンサを省略
すると、アンモニア/アンモニウムイオンの総濃度を求
めることはできなくなる。しかし、上記の第1〜第4の
実施例と同様、単にアンモニアガス(又はアンモニウム
イオン)の濃度を用いた評価を行うことは可能である。
【0071】また、本実施例ではタイマーとスイッチ盤
をともに外部制御装置に含ませたが、外部制御装置とテ
レカプセルとの間は電波により交信が可能であるため、
タイマーやスイッチ盤をテレカプセル内に設置すること
も可能である。スイッチ盤をテレカプセルに設ける場合
は、各種の非接触スイッチ、たとえば磁力に感応するホ
ールスイッチ等を用いることが好ましい。同様に、本実
施例ではアンモニアガス濃度とpHとからアンモニア/
アンモニウムイオンの総濃度を求める際、テレカプセル
の制御部25を用いたが、外部制御装置の制御部27を
用いてもよい。
【0072】さらに、本実施例では測定動作を薬剤付与
の前後合計2回行い、バックグラウンドの影響を除去し
たが、薬剤付与前のバックグラウンド測定を省略し、測
定を簡略化することも当然可能である。最後に、本実施
例ではテレカプセルの通信にアンテナを介して電波を用
いて行う方式を例示したが、通信方式はこれに限定され
ることはなく、各種の波長の電磁波や光、機械的振動、
その他の遠隔通信方式を利用できる。本実施例の装置は
アンモニアが発生する場所でのアンモニアを直接検出す
るため、その測定精度が高い。また、アンモニア以外に
pHの測定を併用することにより、アンモニア/アンモ
ニウムイオンの総濃度を求めて、精度をさらに高めるこ
とができる。
【0073】〔実施例6〕次に、本発明の細菌検出装置
と共に用いるのに好適なpH調整剤及びその製法につい
て説明する。ここでは、pH調整剤のうちの制酸剤をマ
イクロカプセルに内包させて用いることを特徴とする。
【0074】制酸剤としては水酸化マグネシウムを用
い、Y. Okahata et al., J.Chem.Soc., Chem.Commun.,
1206-1208 (1983)に記載と類似の方法でマイクロカプセ
ルに内包させた。即ち、まず界面重合によりナイロンカ
プセルを形成し、それを制酸剤の水溶液に対して透析す
ることにより、制酸剤を内包したマイクロカプセルを得
た。次に、ドデカン溶媒中でこのマイクロカプセルをジ
メチルジアルキルアンモニウム塩により処理することに
より、マイクロカプセルの表面をカチオン性2分子膜で
被覆した。このマイクロカプセルは塩酸を選択的に透過
するため、胃酸の吸収という制酸剤としての機能を有す
る。
【0075】ここで用いた水酸化マグネシウムは、局所
的に効果があり、吸収されにくく、また炭酸ガスを生じ
ないため胃酸の反動分泌をもたらさないという利点があ
る反面、そのまま用いると胃腸壁に作用して緩下作用を
有するという欠点がある。一方、水酸化マグネシウムを
マイクロカプセルに内包して使用すれば、排泄されるま
でマグネシウムイオンはカプセル内に保持されたままで
あるため、上記のような欠点をもたらさない。
【0076】マイクロカプセルに内包する制酸剤として
は水酸化マグネシウムに限られず、他の各種薬剤も使用
可能である。さらに、上記のマイクロカプセルを使用す
る場合は、胃酸を吸収して中和した後は塩素イオンが存
在しなくなり、水素イオンのそれ以上の取り込みもそれ
に伴い抑制されるため、胃液のpHを必要以上に上昇さ
せず、ほぼ一定に保てるため、測定の精度が高まるとい
う特徴もある。従って、本実施によると、制酸剤が胃腸
壁に直接作用することによって生じる可能性のある悪影
響を回避でき、胃液のpHを必要以上に上昇させず、測
定精度を高めることができる。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明の細菌検出装置は、
被検者から放出されるアンモニアを測定し、その測定シ
ーケンスを規定する機構を備えることにより、迅速、簡
便、かつ低コストに、Hp等の細菌を無侵襲的に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例装置の構成概念図。
【図2】センサピースの構成概念図。
【図3】第2の実施例装置の構成概念図。
【図4】第2の実施例における測定状態を示す図。
【図5】制御部材の構成概念図。
【図6】第3の実施例装置の構成概念図。
【図7】第3の実施例における測定状態の説明図。
【図8】第5の実施例装置の構成概念図。
【符号の説明】
1…呼気捕集器、2…センサピース、3,4…電磁弁、
5…フィルタ、6,7…逆止弁、8…センサ、9…制御
装置、10…タイマー、11…スイッチ盤、12…表示
器、13…制御部材、14…ガス容器、15…ガス分析
装置、16…ガス吸収器、17…自動分析装置、18…
サンプリング部、19…サンプリング機構、20…分析
部、21…テレカプセル、22…外部制御装置、23…
アンモニアガスセンサ、24…pHセンサ、25…制御
部、26,26’…アンテナ、27…外部制御装置の制
御部
フロントページの続き (72)発明者 宮原 裕二 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 渡辺 吉雄 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 中井 正章 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 呼気を捕集する呼気捕集部と、捕集した
    呼気中のアンモニアガスを測定するアンモニアガス測定
    部とを含むことを特徴とする細菌検出装置。
  2. 【請求項2】 呼気を捕集する呼気捕集部材と該呼気捕
    集部材に接続されたセンサピースとを含んでなり、 前記センサピースは前記呼気捕集部材で捕集された呼気
    を排出する流路と、該流路中に設けられたアンモニアガ
    ス測定部及び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部
    と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時
    間を設定する手段と、前記タイマーの計時を開始させる
    手段とを含み、前記制御部は前記タイマーが設定された
    待ち時間を計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表
    示することを特徴とする細菌検出装置。
  3. 【請求項3】 呼気を捕集する呼気捕集部材と該呼気捕
    集部材に接続されたセンサピースとを含んでなり、 前記センサピースは前記呼気捕集部材で捕集された呼気
    を排出する流路と、該流路中に設けられたアンモニアガ
    ス測定部及び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部
    と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時
    間及び呼気捕集時間を設定する手段と、前記タイマーの
    計時を開始させる手段とを含み、前記制御部は前記タイ
    マーが設定された待ち時間を計時したとき呼気捕集開始
    を前記表示部に表示し、前記タイマーが設定された呼気
    捕集時間を計時したとき呼気捕集終了を前記表示部に表
    示することを特徴とする細菌検出装置。
  4. 【請求項4】 呼気を捕集する呼気捕集部材と該呼気捕
    集部材に接続されたセンサピースとを含んでなり、 前記センサピースは前記呼気捕集部材で捕集された呼気
    を排出する流路と、該流路中に設けられたアンモニアガ
    ス測定部及び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部
    と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時
    間及び前記アンモニアガス測定部からの測定値取得時間
    を設定する手段と、前記タイマーの計時を開始させる手
    段とを含み、前記制御部は前記タイマーが設定された待
    ち時間を計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表示
    し、前記タイマーが設定された測定値取得時間を計時し
    たとき前記アンモニアガス測定部から測定値取得を行い
    該測定値と測定終了を前記表示部に表示することを特徴
    とする細菌検出装置。
  5. 【請求項5】 呼気を捕集する呼気捕集部材と該呼気捕
    集部材に接続されたセンサピースとを含んでなり、 前記センサピースは外気を前記呼気捕集部材に流入させ
    る第1の流路と、該第1の流路に設けられた電磁弁と、
    前記呼気捕集部材で捕集された呼気を排出する第2の流
    路と、該第2の流路中に設けられたアンモニアガス測定
    部及び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部と、表示
    部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時間及び前
    記アンモニアガス測定部からの測定値取得時間を設定す
    る手段と、前記タイマーの計時を開始させる手段とを含
    み、前記制御部は前記タイマーが設定された待ち時間を
    計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表示すると共
    に前記第1の流路に設けられた電磁弁を開き、前記タイ
    マーが設定された測定値取得時間を計時したとき前記ア
    ンモニアガス測定部から測定値取得を行い該測定値と測
    定終了を前記表示部に表示すると共に前記第1の流路に
    設けられた電磁弁を閉じることを特徴とする細菌検出装
    置。
  6. 【請求項6】 呼気を捕集する呼気捕集部材と該呼気捕
    集部材に接続されたセンサピースとを含んでなり、 前記センサピースは前記呼気捕集部材で捕集された呼気
    を排出する流路と、該流路中に設けられたアンモニアガ
    ス測定部及び呼気の逆流を阻止する逆止弁と、制御部
    と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開始までの待ち時
    間を設定する手段と、前記タイマーの計時を開始させる
    手段と、前記アンモニアガス測定部による測定値の時間
    変化を監視し該時間変化が所定の範囲内に収まったとき
    測定値を取得する手段とを含み、前記制御部は前記タイ
    マーが設定された待ち時間を計時したとき呼気捕集開始
    を前記表示部に表示し、測定値取得が終了したとき該測
    定値及び測定終了を前記表示部に表示することを特徴と
    する細菌検出装置。
  7. 【請求項7】 前記呼気捕集部材と前記センサピースは
    互いに着脱可能に結合されていることを特徴とする請求
    項2〜6のいずれか1項記載の細菌検出装置。
  8. 【請求項8】 前記表示部は音又は音声による表示手段
    を含むことを特徴とする請求項2〜7のいずれか1項記
    載の細菌検出装置。
  9. 【請求項9】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、ガス容
    器と、前記呼気捕集部材とガス容器との間に配置された
    制御部材とからなる呼気採集部と、前記ガス容器に接続
    されて該ガス容器中に採集された呼気中のアンモニアガ
    ス濃度を測定するアンモニアガス測定手段とを含んでな
    り、 前記制御部材は前記呼気捕集部材で捕集された呼気を前
    記ガス容器内に流入させる流路と、前記ガス容器内の呼
    気が前記流路を通って前記呼気捕集部材側へ逆流するの
    を阻止する逆止弁と、制御部と、表示部と、タイマー
    と、該タイマーに呼気捕集開始までの待ち時間を設定す
    る手段と、前記タイマーの計時を開始させる手段とを含
    み、前記制御部は前記タイマーが設定された待ち時間を
    計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表示すること
    を特徴とする細菌検出装置。
  10. 【請求項10】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、ガス
    容器と、前記呼気捕集部材とガス容器との間に配置され
    た制御部材とからなる呼気採集部と、前記ガス容器に接
    続されて該ガス容器中に採集された呼気中のアンモニア
    ガス濃度を測定するアンモニアガス測定手段とを含んで
    なり、 前記制御部材は前記呼気捕集部材で捕集された呼気を前
    記ガス容器内に流入させる流路と、前記ガス容器内の呼
    気が前記流路を通って前記呼気捕集部材側へ逆流するの
    を阻止する逆止弁と、制御部と、表示部と、タイマー
    と、呼気捕集開始までの待ち時間及び呼気捕集時間を設
    定する手段と、前記タイマーの計時を開始させる手段と
    を含み、前記制御部は前記タイマーが設定された待ち時
    間を計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表示し、
    前記タイマーが設定された呼気捕集時間を計時したとき
    呼気捕集終了を前記表示部に表示することを特徴とする
    細菌検出装置。
  11. 【請求項11】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、ガス
    容器と、前記呼気捕集部材とガス容器との間に配置され
    た制御部材とからなる呼気採集部と、前記ガス容器に接
    続されて該ガス容器中に採集された呼気中のアンモニア
    ガス濃度を測定するアンモニアガス測定手段とを含んで
    なり、 前記制御部材は外気を前記呼気捕集部材に流入させる第
    1の流路と、該第1の流路に設けられた電磁弁と、前記
    呼気捕集部材で捕集された呼気を前記ガス容器内に流入
    させる第2の流路と、前記ガス容器内の呼気が前記流路
    を通って前記呼気捕集部材側へ逆流するのを阻止する逆
    止弁と、制御部と、表示部と、タイマーと、呼気捕集開
    始までの待ち時間及び呼気捕集時間を設定する手段と、
    前記タイマーの計時を開始させる手段とを含み、前記制
    御部は前記タイマーが設定された待ち時間を計時したと
    き呼気捕集開始を前記表示部に表示すると共に前記第1
    の流路に設けられた電磁弁を開き、前記タイマーが設定
    された呼気捕集時間を計時したとき呼気捕集終了を前記
    表示部に表示すると共に前記第1の流路に設けられた電
    磁弁を閉じることを特徴とする細菌検出装置。
  12. 【請求項12】 前記呼気採集部の制御部材とガス容器
    は互いに着脱可能に接続されていることを特徴とする請
    求項9、10又は11記載の細菌検出装置。
  13. 【請求項13】 前記表示部は音又は音声による表示手
    段を含むことを特徴とする請求項9〜12のいずれか1
    項記載の細菌検出装置。
  14. 【請求項14】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、アン
    モニア吸収手段と、前記呼気捕集部材とアンモニア吸収
    手段との間に配置された制御部材とからなるアンモニア
    採集部と、前記アンモニア吸収手段に接続されて該アン
    モニア吸収手段に採集されたアンモニア濃度を測定する
    アンモニア測定手段とを含んでなり、 前記制御部材は前記呼気捕集部材と前記アンモニア吸収
    手段とを連通する流路と、前記流路を通ってガスが前記
    アンモニア吸収手段側から前記呼気捕集部材側へ逆流す
    るのを阻止する逆止弁と、制御部と、表示部と、タイマ
    ーと、呼気捕集開始までの待ち時間を設定する手段と、
    前記タイマーの計時を開始させる手段とを含み、前記制
    御部は前記タイマーが設定された待ち時間を計時したと
    き呼気捕集開始を前記表示部に表示することを特徴とす
    る細菌検出装置。
  15. 【請求項15】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、アン
    モニア吸収手段と、前記呼気捕集部材とアンモニア吸収
    手段との間に配置された制御部材とからなるアンモニア
    採集部と、前記アンモニア吸収手段に接続されて該アン
    モニア吸収手段に採集されたアンモニア濃度を測定する
    アンモニア測定手段とを含んでなり、 前記制御部材は前記呼気捕集部材と前記アンモニア吸収
    手段とを連通する流路と、前記流路を通ってガスが前記
    アンモニア吸収手段側から前記呼気捕集部材側へ逆流す
    るのを阻止する逆止弁と、制御部と、表示部と、タイマ
    ーと、呼気捕集開始までの待ち時間及びアンモニア採集
    時間を設定する手段と、前記タイマーの計時を開始させ
    る手段とを含み、前記制御部は前記タイマーが設定され
    た待ち時間を計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に
    表示し、前記タイマーが設定されたアンモニア採集時間
    を計時したとき呼気捕集終了を前記表示部に表示するこ
    とを特徴とする細菌検出装置。
  16. 【請求項16】 呼気を捕集する呼気捕集部材と、アン
    モニア吸収手段と、前記呼気捕集部材とアンモニア吸収
    手段との間に配置された制御部材とからなるアンモニア
    採集部と、前記アンモニア吸収手段に接続されて該アン
    モニア吸収手段に採集されたアンモニア濃度を測定する
    アンモニア測定手段とを含んでなり、 前記制御部材は外気を前記呼気捕集部材に流入させる第
    1の流路と、該第1の流路に設けられた電磁弁と、前記
    呼気捕集部材と前記アンモニア吸収手段とを連通する第
    2の流路と、前記第2の流路を通ってガスが前記アンモ
    ニア吸収手段側から前記呼気捕集部材側へ逆流するのを
    阻止する逆止弁と、制御部と、表示部と、タイマーと、
    呼気捕集開始までの待ち時間及びアンモニア採集時間を
    設定する手段と、前記タイマーの計時を開始させる手段
    とを含み、前記制御部は前記タイマーが設定された待ち
    時間を計時したとき呼気捕集開始を前記表示部に表示す
    ると共に前記第1の流路に設けられた電磁弁を開き、前
    記タイマーが設定されたアンモニア採集時間を計時した
    とき呼気捕集終了を前記表示部に表示すると共に前記第
    1の流路に設けられた電磁弁を閉じることを特徴とする
    細菌検出装置。
  17. 【請求項17】 前記アンモニア採集部の制御部材とア
    ンモニア吸収手段は互いに着脱可能に接続されているこ
    とを特徴とする請求項14、15又は16記載の細菌検
    出装置。
  18. 【請求項18】 前記表示部は音又は音声による表示手
    段を含むことを特徴とする請求項14〜17のいずれか
    1項記載の細菌検出装置。
  19. 【請求項19】 請求項17に記載のアンモニア吸収手
    段を装着可能なサンプリング部と、該アンモニア吸収手
    段に吸収されたアンモニアをアンモニア又はその誘導体
    として離脱させ、分取するサンプリング機構と、分取し
    たアンモニア又はその誘導体を測定する分析部とを備え
    ることを特徴とする細菌検出装置。
  20. 【請求項20】 アンモニア測定部を有するテレカプセ
    ルと、該テレカプセルからアンモニア計測値を遠隔的に
    取得可能な外部制御装置とを含んでなり、 前記外部制御装置は制御部と、表示部と、タイマーと、
    前記テレカプセルのアンモニア測定部によるアンモニア
    測定開始までの待ち時間を設定する手段と、前記タイマ
    ーの計時を開始させる手段とを含み、前記外部制御装置
    は前記タイマーが設定された待ち時間を計時したとき前
    記テレカプセルからアンモニア計測値を遠隔的に取得す
    ることを特徴とする細菌検出装置。
  21. 【請求項21】 アンモニア測定部及びpHセンサを有
    するテレカプセルと、該テレカプセルからアンモニア計
    測値及びpH計測値を遠隔的に取得可能な外部制御装置
    とを含んでなり、 前記外部制御装置は制御部と、表示部と、タイマーと、
    前記テレカプセルによる測定開始までの待ち時間を設定
    する手段と、前記タイマーの計時を開始させる手段とを
    含み、前記外部制御装置は前記タイマーが設定された待
    ち時間を計時したとき前記テレカプセルからアンモニア
    計測値及びpH計測値を遠隔的に取得することを特徴と
    する細菌検出装置。
  22. 【請求項22】 前記細菌は活性の強いウレアーゼを分
    泌する細菌であることを特徴とする請求項1〜21のい
    ずれか1項記載の細菌検出装置。
  23. 【請求項23】 前記細菌はヘリコバクター・ピロリ属
    の細菌であることを特徴とする請求項22記載の細菌検
    出装置。
  24. 【請求項24】 原料の薬剤を高分子のマイクロカプセ
    ルに内包させたのち、その表面をカチオン性2分子膜で
    被覆することを特徴とするpH調整剤の製造方法。
  25. 【請求項25】 表面がカチオン性2分子膜で被覆され
    た、塩酸を選択的に透過する高分子のマイクロカプセル
    内に塩酸を中和する材料を包含することを特徴とする制
    酸剤。
JP6118748A 1994-05-31 1994-05-31 細菌検出装置 Pending JPH07323034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6118748A JPH07323034A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 細菌検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6118748A JPH07323034A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 細菌検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07323034A true JPH07323034A (ja) 1995-12-12

Family

ID=14744083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6118748A Pending JPH07323034A (ja) 1994-05-31 1994-05-31 細菌検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07323034A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997026827A1 (en) * 1996-01-26 1997-07-31 Battelle Memorial Institute Optical non-radioactive breath analysis
WO1998029563A1 (en) * 1997-01-02 1998-07-09 Osmetech Plc Detection of conditions by analysis of gases or vapours
WO1998039470A1 (en) * 1997-03-06 1998-09-11 Osmetech Plc Detection of conditions by analysis of gases or vapours
JP2010509586A (ja) * 2006-11-09 2010-03-25 ユニフェルシテイト トウェンテ ガス混合物中のアンモニア含有量の測定装置
JP2011516226A (ja) * 2008-04-18 2011-05-26 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 特定の細菌の検出方法および体内カプセル
JP2012517838A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 胃内視鏡
JP2012517840A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 内視鏡カプセル
JP2012517839A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 胃内視鏡
JP2015102414A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 後藤 利夫 ヘリコバクター・ピロリの検出方法及び検出器具
CN109259738A (zh) * 2018-10-31 2019-01-25 上海健康医学院 一种用于正电子核素计数检测仪的面罩

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997026827A1 (en) * 1996-01-26 1997-07-31 Battelle Memorial Institute Optical non-radioactive breath analysis
WO1998029563A1 (en) * 1997-01-02 1998-07-09 Osmetech Plc Detection of conditions by analysis of gases or vapours
WO1998039470A1 (en) * 1997-03-06 1998-09-11 Osmetech Plc Detection of conditions by analysis of gases or vapours
US6620107B2 (en) 1997-03-06 2003-09-16 Osmetech Plc Detection of conditions by analysis of gases or vapours
JP2010509586A (ja) * 2006-11-09 2010-03-25 ユニフェルシテイト トウェンテ ガス混合物中のアンモニア含有量の測定装置
US8870767B2 (en) 2008-04-18 2014-10-28 Siemens Aktiengesellschaft Endocapsule
JP2011516226A (ja) * 2008-04-18 2011-05-26 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 特定の細菌の検出方法および体内カプセル
JP2012517838A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 胃内視鏡
JP2012517840A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 内視鏡カプセル
JP2012517839A (ja) * 2009-02-17 2012-08-09 シーメンス アクチエンゲゼルシヤフト 胃内視鏡
US8909315B2 (en) 2009-02-17 2014-12-09 Siemens Aktiengesellschaft Gastroscope
US8918154B2 (en) 2009-02-17 2014-12-23 Siemens Aktiengesellschaft Endoscopic capsule
JP2015102414A (ja) * 2013-11-25 2015-06-04 後藤 利夫 ヘリコバクター・ピロリの検出方法及び検出器具
CN109259738A (zh) * 2018-10-31 2019-01-25 上海健康医学院 一种用于正电子核素计数检测仪的面罩

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1480557B1 (en) Breath collection system
US5022406A (en) Module for determining diffusing capacity of the lungs for carbon monoxide and method
US6607387B2 (en) Sensor system for diagnosing dental conditions
US20040077093A1 (en) Method and apparatus for the detection of the presence of a bacteria in the gastrointestinal tract of a subject
US20070176120A1 (en) Method for the selective sterilization of diagnostic test elements
US20050171449A1 (en) Method and apparatus for detecting ammonia from exhaled breath
KR100772291B1 (ko) 동위체 가스의 분광 분석을 위한 안정한 동위체 측정방법
WO2005076875A2 (en) Automated breath collection device
JPH07323034A (ja) 細菌検出装置
CN111157480A (zh) 一种人体呼出气体二氧化碳实时动态定量检测装置
WO2017023500A1 (en) Apparatus and method for the noninvasive monitoring of nitric oxide and other blood gases
CZ289458B6 (cs) Zařízení k detekci alespoň jedné sloľky ve vydechovaném vzduchu
JPH10186A (ja) 呼気中の特定ガス成分を分析する方法及び装置
JPH0647047A (ja) 臨床用呼気検査方法及び装置
JP2004279228A (ja) 呼気中成分ガス濃度測定方法及び装置
KR102498295B1 (ko) 밀폐식 일체형 표적검사키트
JP3238318B2 (ja) 呼気バッグ及びガス測定装置
JP4028006B2 (ja) 呼気中の特定ガス成分の分析装置
JP3065498B2 (ja) 呼気採取装置
JP2015102414A (ja) ヘリコバクター・ピロリの検出方法及び検出器具
KR100490378B1 (ko) C-14 요소 호기 검사법을 이용하여 헬리코박터파이로리를 진단하는데 사용되는 헬리코박터 파이로리검출 시스템
JP2009085857A (ja) 呼気採取装置
CN217112258U (zh) 气体收集装置
CN214895310U (zh) 一种呼气采样装置
CN214096808U (zh) 一种气体采集装置