JPH07321576A - 電子ボリウム回路 - Google Patents
電子ボリウム回路Info
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- JPH07321576A JPH07321576A JP10821994A JP10821994A JPH07321576A JP H07321576 A JPH07321576 A JP H07321576A JP 10821994 A JP10821994 A JP 10821994A JP 10821994 A JP10821994 A JP 10821994A JP H07321576 A JPH07321576 A JP H07321576A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】比較的少ないビット数で可変ピッチを必要に応
じて任意に設定できるようにした電子ボリウム回路を提
供する。 【構成】コントロール用直流電圧に応じてボリウム量を
変える電子ボリウムデバイス7と、複数の直流電圧を出
力する抵抗分圧回路2と、抵抗分圧回路の各電圧出力点
に接続された複数の出力路L1〜L8にそれぞれ挿入さ
れた複数のアナログスイッチSW1〜SW8と、入力の
ディジタルデータをデコードするとともにそのディジタ
ルデータの値に応じてアナログスイッチの1つを動作さ
せることにより、そのアナログスイッチが挿入されてい
る出力路の電圧を選択するデコーダ回路1と、制御され
たアナログスイッチに関連する出力路の直流電圧を前記
電子ボリウムデバイスデバイス7のコントロール用電圧
として電子ボリウムデバイスに導く伝送路Oとから成る
電子ボリウム回路。
じて任意に設定できるようにした電子ボリウム回路を提
供する。 【構成】コントロール用直流電圧に応じてボリウム量を
変える電子ボリウムデバイス7と、複数の直流電圧を出
力する抵抗分圧回路2と、抵抗分圧回路の各電圧出力点
に接続された複数の出力路L1〜L8にそれぞれ挿入さ
れた複数のアナログスイッチSW1〜SW8と、入力の
ディジタルデータをデコードするとともにそのディジタ
ルデータの値に応じてアナログスイッチの1つを動作さ
せることにより、そのアナログスイッチが挿入されてい
る出力路の電圧を選択するデコーダ回路1と、制御され
たアナログスイッチに関連する出力路の直流電圧を前記
電子ボリウムデバイスデバイス7のコントロール用電圧
として電子ボリウムデバイスに導く伝送路Oとから成る
電子ボリウム回路。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばVTRやコンパ
クト・カセット・レコーダ等において、入力や出力のレ
ベルを調整したり、イコライザのコントロール等を行な
うのに用いられる電子ボリウム回路に関するものであ
る。
クト・カセット・レコーダ等において、入力や出力のレ
ベルを調整したり、イコライザのコントロール等を行な
うのに用いられる電子ボリウム回路に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の電子ボリウム回路を示して
いる。電子ボリウムデバイス83は入力端子84から入
力される信号(例えばオーディオ信号)のレベルを調整
して出力する。85は信号出力端子である。この電子ボ
リウムデバイス83のボリウム量は直流電圧(コントロ
ール信号)に応じて変化する。
いる。電子ボリウムデバイス83は入力端子84から入
力される信号(例えばオーディオ信号)のレベルを調整
して出力する。85は信号出力端子である。この電子ボ
リウムデバイス83のボリウム量は直流電圧(コントロ
ール信号)に応じて変化する。
【0003】コントロール用の直流電圧はディジタルデ
ータをD/Aコンバータ80でアナログ電圧に変換した
ものを印加するようになっている。
ータをD/Aコンバータ80でアナログ電圧に変換した
ものを印加するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この場合には、以下の
ような問題がある。まず、アナログ集積回路で構成され
た電子ボリウムデバイス83は図9、図10に示すよう
にコントロール用の直流電圧(DC)と、信号減衰量の
関係がリニアでなく、曲線状の特性をもっている。
ような問題がある。まず、アナログ集積回路で構成され
た電子ボリウムデバイス83は図9、図10に示すよう
にコントロール用の直流電圧(DC)と、信号減衰量の
関係がリニアでなく、曲線状の特性をもっている。
【0005】図9の電子ボリウムデバイスはコントロー
ル信号用直流電圧を上げていくと、減衰量が少なくなる
タイプであり、図10の電子ボリウムデバイスはコント
ロール信号用直流電圧を上げていくと、減衰量が大きく
なるタイプであるが、いずれの場合にも曲線となる。こ
れは感度がコントロール用直流電圧の値に対し異なるこ
とを意味する。
ル信号用直流電圧を上げていくと、減衰量が少なくなる
タイプであり、図10の電子ボリウムデバイスはコント
ロール信号用直流電圧を上げていくと、減衰量が大きく
なるタイプであるが、いずれの場合にも曲線となる。こ
れは感度がコントロール用直流電圧の値に対し異なるこ
とを意味する。
【0006】このように、特性がカーブしている場合、
カーブの急峻な部分で調整ピッチを決めるのが普通であ
り、急峻な部分での調整が充分できるように調整ピッチ
が細かく設定される。そして、この決定されたピッチに
合わせてD/Aコンバータ80のビット数が決まる。
カーブの急峻な部分で調整ピッチを決めるのが普通であ
り、急峻な部分での調整が充分できるように調整ピッチ
が細かく設定される。そして、この決定されたピッチに
合わせてD/Aコンバータ80のビット数が決まる。
【0007】そのため、例えば0〜−90dB程度の可
変範囲をもつオーディオ用の電子ボリウムの場合、細か
い調整を必要とする範囲は限られているにも拘らず、情
報量が8ビット程度必要となる。その結果、D/Aコン
バータ80、該D/Aコンバータ80の前段に設けられ
るデコーダ、データバス等の規模が不必要に大きくなっ
てしまうという問題があった。
変範囲をもつオーディオ用の電子ボリウムの場合、細か
い調整を必要とする範囲は限られているにも拘らず、情
報量が8ビット程度必要となる。その結果、D/Aコン
バータ80、該D/Aコンバータ80の前段に設けられ
るデコーダ、データバス等の規模が不必要に大きくなっ
てしまうという問題があった。
【0008】本発明はこのような点に鑑みなされたもの
であって、比較的少ないビット数で可変ピッチを必要に
応じて任意に設定できるようにした電子ボリウム回路を
提供することを目的とする。
であって、比較的少ないビット数で可変ピッチを必要に
応じて任意に設定できるようにした電子ボリウム回路を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明の電子ボリウム回路は、コントロール信号用の
直流電圧の値に応じてボリウム量を変える電子ボリウム
デバイスと、所定の直流電圧を複数の抵抗により分圧し
て複数の直流電圧を出力する抵抗分圧回路と、前記抵抗
分圧回路の各電圧出力点に接続された複数の出力路にそ
れぞれ挿入された複数のアナログスイッチと、入力のデ
ィジタルデータをデコードするとともに、そのディジタ
ルデータの値に応じて前記アナログスイッチの1つを動
作させることにより、そのアナログスイッチが挿入され
ている出力路の電圧を選択するデコーダ回路と、前記制
御されたアナログスイッチに関連する出力路の直流電圧
を前記電子ボリウムデバイスデバイスのコントロール用
電圧として前記電子ボリウムデバイスに導く伝送路とか
らなっている。
め本発明の電子ボリウム回路は、コントロール信号用の
直流電圧の値に応じてボリウム量を変える電子ボリウム
デバイスと、所定の直流電圧を複数の抵抗により分圧し
て複数の直流電圧を出力する抵抗分圧回路と、前記抵抗
分圧回路の各電圧出力点に接続された複数の出力路にそ
れぞれ挿入された複数のアナログスイッチと、入力のデ
ィジタルデータをデコードするとともに、そのディジタ
ルデータの値に応じて前記アナログスイッチの1つを動
作させることにより、そのアナログスイッチが挿入され
ている出力路の電圧を選択するデコーダ回路と、前記制
御されたアナログスイッチに関連する出力路の直流電圧
を前記電子ボリウムデバイスデバイスのコントロール用
電圧として前記電子ボリウムデバイスに導く伝送路とか
らなっている。
【0010】
【作用】このような構成によると、入力のディジタルデ
ータをD/A変換して電子ボリウムデバイスコントロー
ル用電圧として用いるのでなく、予め抵抗分圧して得た
直流電圧を選択出力するアナログスイッチをON/OF
Fするための制御信号として用いることになる。従っ
て、ディジタルデータを例えば4ビットとすると、最大
16通りのデコード出力が得られるので、最大16個の
抵抗分圧出力に対応できる。
ータをD/A変換して電子ボリウムデバイスコントロー
ル用電圧として用いるのでなく、予め抵抗分圧して得た
直流電圧を選択出力するアナログスイッチをON/OF
Fするための制御信号として用いることになる。従っ
て、ディジタルデータを例えば4ビットとすると、最大
16通りのデコード出力が得られるので、最大16個の
抵抗分圧出力に対応できる。
【0011】この16通りの抵抗分圧出力は可変ピッチ
が16通りであることを意味する。用途によっては16
通りの電圧がいらない場合があるが、その場合には、1
6通り以下の任意の必要な電圧数(可変ピッチ数)とす
ればよい。即ち、抵抗分圧で得られる直流電圧の数を任
意の必要な数だけ設定すればよいことになる。
が16通りであることを意味する。用途によっては16
通りの電圧がいらない場合があるが、その場合には、1
6通り以下の任意の必要な電圧数(可変ピッチ数)とす
ればよい。即ち、抵抗分圧で得られる直流電圧の数を任
意の必要な数だけ設定すればよいことになる。
【0012】
【実施例】本発明を実施した図1において、2はリファ
レンス電圧VREFを7個の抵抗R1〜R7で分圧する抵
抗回路であり、各分圧点a〜hには、V1〜V8の直流
電圧が得られる。ここで、V1はグランド電圧であり、
V8はリファレンス電圧VREFに対応する。各分圧点
(各電圧点)a〜hには出力路L1〜L8が接続され、
その出力路L1〜L8には、それぞれアナログスイッチ
SW1〜SW8が挿入されている。
レンス電圧VREFを7個の抵抗R1〜R7で分圧する抵
抗回路であり、各分圧点a〜hには、V1〜V8の直流
電圧が得られる。ここで、V1はグランド電圧であり、
V8はリファレンス電圧VREFに対応する。各分圧点
(各電圧点)a〜hには出力路L1〜L8が接続され、
その出力路L1〜L8には、それぞれアナログスイッチ
SW1〜SW8が挿入されている。
【0013】1は入力のディジタルデータをデコードす
るデコーダ回路である。今、ディジタルデータが4ビッ
トであるとすると、出力は最大16通り得られるが、こ
こでは8通りの出力を得るだけでよい。デコーダ回路1
の各出力線路F1〜F8はアナログスイッチSW1〜S
W8のコントロール端子に接続される。
るデコーダ回路である。今、ディジタルデータが4ビッ
トであるとすると、出力は最大16通り得られるが、こ
こでは8通りの出力を得るだけでよい。デコーダ回路1
の各出力線路F1〜F8はアナログスイッチSW1〜S
W8のコントロール端子に接続される。
【0014】ディジタルデータ[D4、D3、D2、D
1]が[0000]のとき、線路F8のみがハイレベル
となり、アナログスイッチSW8がONして電圧V8が
切り換えスイッチ4の端子Dへ導かれる。ディジタルデ
ータが[0111]のとき、線路F1のみが1となって
アナログスイッチSW1がONとなる。
1]が[0000]のとき、線路F8のみがハイレベル
となり、アナログスイッチSW8がONして電圧V8が
切り換えスイッチ4の端子Dへ導かれる。ディジタルデ
ータが[0111]のとき、線路F1のみが1となって
アナログスイッチSW1がONとなる。
【0015】図4の第2実施例では、抵抗分圧回路2に
よる直流電圧が16通り得られるようにし、その出力路
に挿入されたアナログスイッチSW1〜SW16が16
個の場合を示している。この場合もディジタルデータは
4ビット[D4、D3、D2、D1]である。
よる直流電圧が16通り得られるようにし、その出力路
に挿入されたアナログスイッチSW1〜SW16が16
個の場合を示している。この場合もディジタルデータは
4ビット[D4、D3、D2、D1]である。
【0016】図1の第1実施例は、電子ボリウムデバイ
ス7の可変ピッチが少なくてよい回路に用いられ、図4
の実施例は電子ボリウムデバイスの可変ピッチが多いこ
とが要求される回路に用いられる。図4の回路や図1の
一部(デコーダ回路1、抵抗回路2、スイッチSW1〜
SW8から成る部分)の回路はコントロール電圧発生回
路を構成している。図1において、Oは各アナログスイ
ッチSW1〜SW8の出力側に共通に接続された出力路
であり、この出力路Oは切り換えスイッチ4の端子Dに
接続される。
ス7の可変ピッチが少なくてよい回路に用いられ、図4
の実施例は電子ボリウムデバイスの可変ピッチが多いこ
とが要求される回路に用いられる。図4の回路や図1の
一部(デコーダ回路1、抵抗回路2、スイッチSW1〜
SW8から成る部分)の回路はコントロール電圧発生回
路を構成している。図1において、Oは各アナログスイ
ッチSW1〜SW8の出力側に共通に接続された出力路
であり、この出力路Oは切り換えスイッチ4の端子Dに
接続される。
【0017】切り換えスイッチ4の他方の端子Aは手動
の可変抵抗器3に図示の如く接続され、可変抵抗器3で
設定された電圧VXを受ける。可変抵抗器3はリファレ
ンス電圧VREFとグランド電位との間に接続されてい
る。切り換えスイッチ4の出力はバッファアンプ6を通
して電子ボリウムデバイス7に加えられる。5はノイズ
成分除去用のコンデンサである。
の可変抵抗器3に図示の如く接続され、可変抵抗器3で
設定された電圧VXを受ける。可変抵抗器3はリファレ
ンス電圧VREFとグランド電位との間に接続されてい
る。切り換えスイッチ4の出力はバッファアンプ6を通
して電子ボリウムデバイス7に加えられる。5はノイズ
成分除去用のコンデンサである。
【0018】前記アナログスイッチSW1〜SW8はそ
れぞれ図2に示すように構成されている。同図におい
て、21は抵抗分圧出力を受ける入力端子であり、22
はデコーダ回路1からのデコード出力を受けるコントロ
ール端子である。コントロール端子22の電圧がハイレ
ベルのとき、インバータ23を介してローレベルがトラ
ンジスタ25のゲートに加わるので、このトランジスタ
25がONして、端子21の入力電圧を出力端子27へ
導出する。同回路は図2ではPチャンネルFETにて構
成しているが、NチャンネルFETによる構成でも可能
である。また、PチャンネルFETとNチャンネルFE
Tによる構成でも可能である。
れぞれ図2に示すように構成されている。同図におい
て、21は抵抗分圧出力を受ける入力端子であり、22
はデコーダ回路1からのデコード出力を受けるコントロ
ール端子である。コントロール端子22の電圧がハイレ
ベルのとき、インバータ23を介してローレベルがトラ
ンジスタ25のゲートに加わるので、このトランジスタ
25がONして、端子21の入力電圧を出力端子27へ
導出する。同回路は図2ではPチャンネルFETにて構
成しているが、NチャンネルFETによる構成でも可能
である。また、PチャンネルFETとNチャンネルFE
Tによる構成でも可能である。
【0019】トランジスタ24、26は端子21に入力
される直流電圧がアナログスイッチを使う箇所によって
異なる(即ち、V1〜V8という具合いに異なる)た
め、閾値が異なってしまうので、それを防ぐためトラン
ジスタ25のバックゲートを使用箇所の電圧に追随して
変えるようにしている。
される直流電圧がアナログスイッチを使う箇所によって
異なる(即ち、V1〜V8という具合いに異なる)た
め、閾値が異なってしまうので、それを防ぐためトラン
ジスタ25のバックゲートを使用箇所の電圧に追随して
変えるようにしている。
【0020】次に、図3は電子ボリウムデバイス7の構
成を示している。同図において、31はオーディオ信号
等の信号が与えられる入力端子、32、33はバッファ
である。34は差動対トランジスタQ1、Q2と定電流
源35とから成る差動増幅器であり、入力電圧を電流に
変換する役目を果たす。36、37はトランジスタQ
1、Q2のコレクタに接続されたカレントミラー回路で
あり、その出力電流はトランジスタQ3、Q4のエミッ
タとトランジスタQ5、Q6のエミッタにそれぞれ与え
られる。
成を示している。同図において、31はオーディオ信号
等の信号が与えられる入力端子、32、33はバッファ
である。34は差動対トランジスタQ1、Q2と定電流
源35とから成る差動増幅器であり、入力電圧を電流に
変換する役目を果たす。36、37はトランジスタQ
1、Q2のコレクタに接続されたカレントミラー回路で
あり、その出力電流はトランジスタQ3、Q4のエミッ
タとトランジスタQ5、Q6のエミッタにそれぞれ与え
られる。
【0021】トランジスタQ3〜Q6はダブル差動接続
されたトランジスタであり、Q3、Q6のベースはグラ
ンドに接続され、Q4、Q5のベースはバッファ43を
介して切り換えスイッチ4の出力端子Mに接続されてい
る。38、39はトランジスタQ3、Q6のコレクタ側
に接続されたカレントミラー回路であり、40はカレン
トミラー回路38の出力電流を反転するカレントミラー
回路である。41は出力抵抗、42は出力端子である。
されたトランジスタであり、Q3、Q6のベースはグラ
ンドに接続され、Q4、Q5のベースはバッファ43を
介して切り換えスイッチ4の出力端子Mに接続されてい
る。38、39はトランジスタQ3、Q6のコレクタ側
に接続されたカレントミラー回路であり、40はカレン
トミラー回路38の出力電流を反転するカレントミラー
回路である。41は出力抵抗、42は出力端子である。
【0022】今、入力端子31に入力信号が与えられて
いない場合を考えると、トランジスタQ4、Q5のベー
ス電圧が零ボルトのとき、トランジスタQ3、Q6には
同値の最大直流電流が流れる。トランジスタQ3の出力
電流はカレントミラー回路38からカレントミラー回路
40へ入り、該カレントミラー回路40で反転されて、
G点からトランジスタQ12のコレクタに電流I2を引
き込む。一方、トランジスタQ6の出力電流はカレント
ミラー回路39を通してG点にI1として出力される。
いない場合を考えると、トランジスタQ4、Q5のベー
ス電圧が零ボルトのとき、トランジスタQ3、Q6には
同値の最大直流電流が流れる。トランジスタQ3の出力
電流はカレントミラー回路38からカレントミラー回路
40へ入り、該カレントミラー回路40で反転されて、
G点からトランジスタQ12のコレクタに電流I2を引
き込む。一方、トランジスタQ6の出力電流はカレント
ミラー回路39を通してG点にI1として出力される。
【0023】カレントミラー回路39、40の電流I1
とI2は互いに等しいので、抵抗41側には電流は流れ
ない。そのため、出力端子の電圧は零である。切り換え
スイッチ4の入力電圧を可変してトランジスタQ4、Q
5のベース電圧を上げていくと、I1とI2は減少する
が、I1=I2の関係は充足されるので、出力端子42の
電圧は零である。
とI2は互いに等しいので、抵抗41側には電流は流れ
ない。そのため、出力端子の電圧は零である。切り換え
スイッチ4の入力電圧を可変してトランジスタQ4、Q
5のベース電圧を上げていくと、I1とI2は減少する
が、I1=I2の関係は充足されるので、出力端子42の
電圧は零である。
【0024】さて、入力端子31にオーディオ信号等の
信号が入力されると、その信号は差動増幅器34で差動
信号電流に変換され、カレントミラー回路36、37を
介してトランジスタQ3、Q4とQ5、Q6に与えられ
る。Q4、Q5のベースに与えられている直流電圧が零
のとき、Q3、Q6の導通度は一番大きいので、前記差
動信号電流は大きく増幅されて一方はカレントミラー回
路38、40を通して、他方はカレントミラー回路39
を通して、それぞれG点に出力される。前記Q4、Q5
のベースに加える直流電圧を大きくしていくと、G点に
出力される信号は小さくなっていく。
信号が入力されると、その信号は差動増幅器34で差動
信号電流に変換され、カレントミラー回路36、37を
介してトランジスタQ3、Q4とQ5、Q6に与えられ
る。Q4、Q5のベースに与えられている直流電圧が零
のとき、Q3、Q6の導通度は一番大きいので、前記差
動信号電流は大きく増幅されて一方はカレントミラー回
路38、40を通して、他方はカレントミラー回路39
を通して、それぞれG点に出力される。前記Q4、Q5
のベースに加える直流電圧を大きくしていくと、G点に
出力される信号は小さくなっていく。
【0025】G点の信号(交流信号)は差動であるた
め、、抵抗41に電流が流れる。その結果、出力端子4
2には、トランジスタQ3〜Q6の導通度に応じた(換
言すれば、Q4、Q5に印加される直流電圧の大きさに
依存した)大きさの信号電圧が生じる。
め、、抵抗41に電流が流れる。その結果、出力端子4
2には、トランジスタQ3〜Q6の導通度に応じた(換
言すれば、Q4、Q5に印加される直流電圧の大きさに
依存した)大きさの信号電圧が生じる。
【0026】図5は図4の実施例によって設定された1
6個の調整ステップPと、可変ピッチ(ステップ間のレ
ベル差)を示す。ここでは、ピッチ幅は特性曲線の減衰
の大きなところでは、大きく、減衰の小さいところでは
小さくとっている。使用頻度が高く、細かいレベルまで
調整を要する減衰量の小さいところではピッチを細かく
し、ミュート的に使用したりする減衰量の大きいところ
では、ピッチを大きくとっている。
6個の調整ステップPと、可変ピッチ(ステップ間のレ
ベル差)を示す。ここでは、ピッチ幅は特性曲線の減衰
の大きなところでは、大きく、減衰の小さいところでは
小さくとっている。使用頻度が高く、細かいレベルまで
調整を要する減衰量の小さいところではピッチを細かく
し、ミュート的に使用したりする減衰量の大きいところ
では、ピッチを大きくとっている。
【0027】図5は横軸がディジタルデータ[D4、D
3、D2、D1]の値を示し、縦軸が信号の減衰量を示
している。また、図6は横軸が抵抗分圧回路による分圧
比(例えば、100%はリファレンス電圧VREFに対応
する)を示し、縦軸は出力レベルを示している。
3、D2、D1]の値を示し、縦軸が信号の減衰量を示
している。また、図6は横軸が抵抗分圧回路による分圧
比(例えば、100%はリファレンス電圧VREFに対応
する)を示し、縦軸は出力レベルを示している。
【0028】図7は抵抗分圧回路の直流電圧の出力路に
対するアナログスイッチSWの接続の異なる態様を示し
ている。この図7の(a)のようにアナログスイッチS
Wを配した場合は、アナログスイッチSWをOFFにし
たとき、直流電圧が切換スイッチ4に与えられる。
対するアナログスイッチSWの接続の異なる態様を示し
ている。この図7の(a)のようにアナログスイッチS
Wを配した場合は、アナログスイッチSWをOFFにし
たとき、直流電圧が切換スイッチ4に与えられる。
【0029】図7の(b)は各抵抗に並列にアナログス
イッチSWa、SWb、SWcを接続するとともに、こ
れらのアナログスイッチを直列に接続し、デコーダの出
力により少なくとも1つ以上のアナログスイッチをON
させて電圧を選択するようにしたものである。70はそ
の選択された電圧を受けるバッファであり、その出力は
切り換えスイッチ4へ導かれる。
イッチSWa、SWb、SWcを接続するとともに、こ
れらのアナログスイッチを直列に接続し、デコーダの出
力により少なくとも1つ以上のアナログスイッチをON
させて電圧を選択するようにしたものである。70はそ
の選択された電圧を受けるバッファであり、その出力は
切り換えスイッチ4へ導かれる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電
子ボリウムデバイスのコントロール用ディジタルデータ
をデコードした出力を抵抗分圧回路で用意した複数の直
流電圧を選択するアナログスイッチのコントロールとし
て使用し、電子ボリウムデバイスのコントロール電圧と
しては抵抗分圧回路で用意された直流電圧が用いられる
ので、ディジタルデータのビット数に関係なく、電子ボ
リウムのピッチの数を設定することができるため、細か
なピッチが必要でない部分でピッチ数を減らすことがで
きる。また、電子ボリウムデバイスの特性曲線の全体わ
たってピッチを一定にせずに各部分で任意に設定できる
ので、用途に応じた適切な調整ができる。
子ボリウムデバイスのコントロール用ディジタルデータ
をデコードした出力を抵抗分圧回路で用意した複数の直
流電圧を選択するアナログスイッチのコントロールとし
て使用し、電子ボリウムデバイスのコントロール電圧と
しては抵抗分圧回路で用意された直流電圧が用いられる
ので、ディジタルデータのビット数に関係なく、電子ボ
リウムのピッチの数を設定することができるため、細か
なピッチが必要でない部分でピッチ数を減らすことがで
きる。また、電子ボリウムデバイスの特性曲線の全体わ
たってピッチを一定にせずに各部分で任意に設定できる
ので、用途に応じた適切な調整ができる。
【図1】本発明の第1実施例の電子ボリウム回路を示す
回路図。
回路図。
【図2】図1の回路で用いられているアナログスイッチ
の詳細を示す図。
の詳細を示す図。
【図3】同じく電子ボリウムデバイスとその関連回路の
一部を示す回路図。
一部を示す回路図。
【図4】本発明の第2実施例の要部を示す回路図。
【図5】そのボリウム量制御用のディジタルデータと信
号減衰量との関係を示す図。
号減衰量との関係を示す図。
【図6】抵抗分圧回路における抵抗分圧比と信号の減衰
量との関係を示す図。
量との関係を示す図。
【図7】本発明におけるアナログスイッチの異なる接続
例を示す図。
例を示す図。
【図8】従来の電子ボリウム回路を示すブロック図。
【図9】電子ボリウムデバイスのコントロール電圧対信
号減衰量の関係を示す特性図。
号減衰量の関係を示す特性図。
【図10】他のタイプの電子ボリウムデバイスのコント
ロール電圧対信号減衰量の関係を示す特性図。
ロール電圧対信号減衰量の関係を示す特性図。
1 デコーダ 2 抵抗分圧回路 7 電子ボリウムデバイス SW1〜SW8 アナログスイッチ
Claims (3)
- 【請求項1】コントロール信号用の直流電圧の値に応じ
てボリウム量を変える電子ボリウムデバイスと、 所定の直流電圧を複数の抵抗により分圧して複数の直流
電圧を出力する抵抗分圧回路と、 前記抵抗分圧回路の各電圧出力点に接続された複数の出
力路にそれぞれ挿入された複数のアナログスイッチと、 入力のディジタルデータをデコードするとともに、その
ディジタルデータの値に応じて前記アナログスイッチの
少なくとも1つを動作させることにより、そのアナログ
スイッチが挿入されている出力路の電圧を選択するデコ
ーダ回路と、 前記制御されたアナログスイッチに関連する出力路の直
流電圧を前記電子ボリウムデバイスのコントロール用電
圧として前記電子ボリウムデバイスに導く伝送路と、 から成る電子ボリウム回路。 - 【請求項2】前記伝送路には可変ボリウムで設定された
直流電圧と、前記出力路からの直流電圧を選択して前記
電子ボリウムデバイスに与える切り換えスイッチが設け
られていることを特徴とする請求項1に記載の電子ボリ
ウム回路。 - 【請求項3】電子ボリウムデバイスのボリウムコントロ
ール用電圧を入力のディジタルデータに応じて発生する
コントロール電圧発生回路であって、 所定の直流電圧を複数の抵抗により分圧して複数の直流
電圧を出力する抵抗分圧回路と、 前記抵抗分圧回路の各電圧出力点に接続された複数の出
力路にそれぞれ挿入された複数のアナログスイッチと、 入力のディジタルデータをデコードするとともに、その
ディジタルデータの値に応じて前記アナログスイッチの
少なくとも1つを動作させることにより、そのアナログ
スイッチが挿入されている出力路の電圧を選択するデコ
ーダ回路と、 から成るコントロール電圧発生回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10821994A JPH07321576A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 電子ボリウム回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10821994A JPH07321576A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 電子ボリウム回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07321576A true JPH07321576A (ja) | 1995-12-08 |
Family
ID=14479061
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10821994A Pending JPH07321576A (ja) | 1994-05-23 | 1994-05-23 | 電子ボリウム回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07321576A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002532883A (ja) * | 1998-12-07 | 2002-10-02 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | アナログ・スイッチ |
KR100545597B1 (ko) * | 2001-03-15 | 2006-01-24 | 가부시끼가이샤 도시바 | 전자 볼륨 회로 |
-
1994
- 1994-05-23 JP JP10821994A patent/JPH07321576A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002532883A (ja) * | 1998-12-07 | 2002-10-02 | テレフオンアクチーボラゲツト エル エム エリクソン(パブル) | アナログ・スイッチ |
JP4838421B2 (ja) * | 1998-12-07 | 2011-12-14 | インフィネオン テクノロジーズ アーゲー | アナログ・スイッチ |
KR100545597B1 (ko) * | 2001-03-15 | 2006-01-24 | 가부시끼가이샤 도시바 | 전자 볼륨 회로 |
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