JPH0732047B2

JPH0732047B2 - 電気コネクタ

Info

Publication number: JPH0732047B2
Application number: JP2509639A
Authority: JP
Inventors: ジェイ．リンドマン，リチャード; ユー．ヅァーファー，サイード
Original assignee: RABINARU KONHOONENTSU ANDO SHISUTEMUZU Inc
Current assignee: RABINARU KONHOONENTSU ANDO SHISUTEMUZU Inc
Priority date: 1989-07-05
Filing date: 1990-06-26
Publication date: 1995-04-10
Anticipated expiration: 2010-04-10
Also published as: DE69016189D1; EP0437606A1; US4992053A; JPH04500433A; EP0437606A4; WO1991001051A1; ES2067773T3; EP0437606B1; DE69016189T2

Description

【発明の詳細な説明】発明の背景 1.技術分野本発明は、電気コネクタに関し、特に、複数の回路板同
士を接続するため、または、高周波信号の伝播のための
他の部品を取りつけるために使用可能な電気コネクタに
関する。本発明によるコネクタは、容易に取りつけ可能
で、経済的に製造することが容易であるにも係わらず高
度に効率的で信頼性が高いものである。

2.背景技術従来、多くの異なるタイプの電気コネクタが使用される
か、または、提案されてきている。これらの電気コネク
タには、ランダムに束ねられた導体のコンタクトを使用
するもの、または、接続されるべき１対の導体の面の間
に圧縮されるように位置する絶縁体からなる支持体（ca
rrier）の中の複数の穴に、細いワイヤをランダムに束
ねたものを内部に詰めてなる「ボタン（ボタン状接触
子）」を配置してなる電気コネクタが含まれる。このよ
うな導電性のワイヤをランダムに束ねたもの、または、
ボタンは、電気抵抗が非常に小さい点、および、インダ
クタンスが非常に低く、非常に高い周波数の信号の伝播
に非常に適している点において有利である。

しかしながら、上記のボタンを使用するものを含む従来
技術の利点は、特に、互いにある程度以上の距離離され
ている、複数の回路板同士または複数の他の部品を接続
するためには、完全に満足できるものではない。

発明の概要本発明は、互いに離れている、複数の回路板同士または
複数の他の部品を接続するために容易に使用され得、効
率的で信頼性が高く、合理的な低コストで製造可能なコ
ネクタを提供することを目的とするものである。

本発明により構成されるコネクタにおいては、複数の長
く伸ばされた、導電性物質のスラグ（slug）が絶縁物質
のブロックの中に設けられた複数の貫通穴の中に置か
れ、これらの複数のスラグの両端は、上記のブロックの
両側の表面からそれぞれ内側方向に間隔を於いて置か
れ、その間隔によって作られた空間（cavity）の各々の
中に、弾力性のある導体を束ねてなるコンタクトエレメ
ント（導体接触子）またはボタンがそれぞれ保持され
る。上記のボタンは、上記の複数のスラグの端面と、該
コネクタの接続の際に上記の複数の空間に揃うように位
置付けられる複数の導体との間で圧縮され得、上記のブ
ロックの両端面の方向に押される。上記の複数の導体
は、離されて置かれた複数のプリント回路板または複数
の他の部品の導体（例えば、回路板のコンタクト）であ
る。上記のブロックの厚さは、抵抗、コンデンサ、イン
ダクタのための空間を提供し、複数の回路板または複数
の他の部品との間に有することが要求される如何なる距
離をも提供するように変化され得る。

本発明の重要な目的は、個々の導電性の部品との電気的
接続のために、信頼性のある所定の接触圧、および、弾
性、圧縮性を保持するように、前記空間内に導体接触子
（ボタン）を保持することに関する。壁面が単に円筒形
であるような空間内に隙間なく導体接触子（ボタン）を
保持することによっては、上記のスラグを正しく位置付
け、要求される電気的特性を得ることは困難であること
が発見された。

本発明の重要な特徴は、前記ブロックの貫通穴内の両端
の開口部から内側（スラグ側）に入った部分を拡大する
手段にある。すなわち、前記導体接触子（ボタン）に局
所的に締め付け（clamp）圧を加え、この時に上記空間
の内側（スラグ側）の部分に該導体接触子（ボタン）が
横方向に膨張することができる領域が設けられる。すな
わち、前記空間の内側（スラグ側）の端部において導体
接触子（ボタン）のスラグ側部分が膨張することによっ
て、導体接触子（ボタン）が貫通穴の外側方向へ動くこ
とが防止される。上記の構成によって、前記導体接触子
（ボタン）が、元々要求される軸方向の弾性のある可圧
縮性を保持しつつ、前記空間内に該導体接触子（ボタ
ン）を確実に保持するように動作する。

上記の内部膨張領域を提供する代わりに、あるいは、該
内部膨張領域のための構成に加えて、曲げ加工（crimpi
ng）、半田付け、溶接、または、他の接続方法によっ
て、前記導体接触子（ボタン）を前記スラグの端部に直
接接続することによって保持してもよい。

こうして、本発明によれば、前記複数の導体接触子（ボ
タン）の何れかが失われるようなことなく前記複数の導
体接触子（ボタン）が確実に保持されるので、このコネ
クタが複数の回路板の間に取りつけられるときには、要
求される電気的接続が確実に得られる。上記の複数の導
体接触子（ボタン）は、軸方向に圧縮するために要求さ
れた能力を保持し、前記複数のスラグと、接続される回
路板上の個々のコンタクトの表面との電気的接続を保証
するように動作する。

本発明特有の特徴は、前記複数のスラグの両端から外側
方向に所定の間隔を以て位置する前記複数の空間内に内
径を狭めた部分を設けることにより、内部膨張領域を形
成することにある。他の重要な特徴は、前記狭めた部分
を通して前記複数のスラグが動くことを要求することな
しに、前記複数の貫通穴内に前記複数のスラグを組み込
むことを許容するために、前記ブロックを少なくとも２
つの部分から形成することにある。

本発明の他の目的、特徴および効果は、以下の図面を参
照しての詳細な説明によって、より明らかになるであろ
う。

図面の簡単な説明第１図は、１対の回路板の間に取りつけられる、本発明
のコネクタの側面図、第２図は、第１図のコネクタの平面図、第３図は、実質的に第２図の線III−IIIに沿って切断し
た拡大断面図、第４図は、空間の表面形状を示すために導体接触子（ボ
タン）を外したコネクタの、第３図の上側部分に対応す
る断面図、第５図は、クリンピングによってスラグに取りつけられ
た導体接触子（ボタン）の変形例を示す、第４図と同様
な断面図、そして、第６図および第７図は、接着剤によって、あるいは、半
田付けまたは溶接によって導体接触子（ボタン）が１つ
のスラグに接合される複数の変形例を示す図である。

好適な実施例の説明参照符号10は、本発明によって構成され、２つのボルト
13および14によって２つの回路板11および12の間に圧縮
可能に取り付けられた電気コネクタを一般的に示すもの
である。コネクタ10は、上記の回路板11および12上の複
数の回路を相互接続するように機能し、これらの回路板
11および12の間においてスペーサとして機能する。２つ
の回路板を接続し間隔を置く場合、および／または、積
み重ねられた関係にある３つまたはそれ以上の回路板を
接続し間隔を置く場合に、１つまたはそれ以上の付加的
なコネクタが使用されてもよい。上記のコネクタの垂直
方向の寸法は、上記の回路板上の複数の部品の垂直方向
の拡がりに応じて選択されてもよい。そして、積み重ね
られた３つまたはそれ以上の回路板を接続するために、
垂直方向に異なる寸法を有する複数のコネクタが使用さ
れてもよい。各々の場合において、本発明のコネクタ
は、短い長さを有し高い信頼性を有する複数の信号伝播
通路を提供するように動作する。本発明のコネクタは、
また、単に、複数の回路板の間に該コネクタを挟み、上
記の複数の回路板および複数のコネクタを共に挟み付け
る（clamp）ことにより、容易に取りつけられる。

コネクタ10は、絶縁物質からなり、上側および下側の平
坦な表面17および18を有するブロック16を含む。好適に
は、ブロック16は、表面17および18の中間の１平面にお
いて互いに接続され、それぞれ下側表面21および上側表
面22を有する上側部材19および下側部材20によって形成
される。なお、上記の中間の１平面は、表面17および18
から等しい距離に位置しなくてもよい。

上側の回路板11の下側面上に設けられた複数の導電性パ
ッドに押し付けられることによって、これら導電性パッ
ドと電気的に接触するように、１連の導電性の導体接触
子（ボタン）25が前記ブロック16の上側表面17における
複数の空間内に取りつけられる。更に、上記１連の導電
性の導体接触子（ボタン）25にそれぞれ対応する１連の
導電性の導体接触子（ボタン）26が前記ブロック16の下
側表面18における複数の空間内に取りつけられ、下側の
回路板18の上側面上に設けられた複数の導電性パッドに
押し付けられることによって、これら導電性パッドと電
気的に接触する。こうして、上側の回路板11および下側
の回路板12の複数の電気的接続部分が相互接続される。
上記の導体接触子（ボタン）の各々は、典型的には、第
２図、第３図、第５図、第６図、および、第７図に示さ
れているように、弾性的でランダムに束ねられた細い径
の電気的伝性ワイヤを詰められた、長く伸ばされた円筒
形の導体接触子（ボタン）の形状であり得る。このよう
な複数の導体接触子（ボタン）は、このような導体接触
子（ボタン）と、これらと電気的に接触するコンタクト
表面との間において適当な接触圧が保持されるとき、低
インピーダンスの接続を提供する。

上記のようなブロック16の上側および下側の導体接触子
（ボタン）25および26を接続するために、銅または他の
導電性の物質からなる、長く伸ばされた複数のスラグ
が、ブロック16内の複数の貫通穴を貫通するように挿入
される。上記のような導体接触子（ボタン）25および26
の１対の取りつけ、および、上記のようなスラグ28の１
つによる、それらの接続は、第３図の断面図に示され
る。

スラグ28は、前記上側部材19および下側部材20内の、互
いに揃った位置にある貫通穴の対29および30によって定
められる、ブロック16内の貫通穴内に挿入される。この
スラグの上側および下側の端面が、それぞれ導体接触子
（ボタン）25および26を受容し、参照符号31および32に
よって示される１対の空間を提供するように、該スラグ
は、該ブロック16の上側表面17の下方、および、下側表
面18の上方から、それぞれ実質的に等しい距離の位置に
位置するように、挿入されている。ここでは、図示され
ているスラグ28の上側端における空間31のみについて詳
細に説明する。スラグ28の下側端における空間、およ
び、他のスラグの両端の空間は実質的に同じ形状を有し
ている。

第４図に示す実施例においては、上側部材19における空
間31は、砂時計型を有し、中間の首部33、内側のフレア
部分（flared）34、および、外側のフレア部分35を含む
複数の表面部分によって定められる。上側部材19の貫通
穴29の残りの部分は、上記の空間の下側の表面部分（内
側のフレア部分）34の下側端から下方に延びる正円筒形
の部分36によって定められる。

上記の首部33は、軸方向に非常に短い長さを有し、確実
な低抵抗の接続を得るために導体接触子（ボタン）25の
自由で弾性的な軸方向の圧縮を許容しつつ、局所的な圧
縮圧を導体接触子（ボタン）25に印加する。これによ
り、導体接触子（ボタン）25が、その位置に確実に保持
されるように取りつけられる。導体接触子（ボタン）の
自由で弾性的な軸方向の圧縮を許容しつつ、導体接触子
（ボタン）の確実な保持を更に確実にするために、上記
の内部フレア部分34は、上記の導体接触子（ボタン）が
取りつけられるときに該導体接触子（ボタン）の下側部
分が内径方向に向かって膨張することを可能にするよう
な膨張領域を提供する。こうして、第４図の実施例で
は、上記の首部33および内側フレア部分34は、導体接触
子の自由で弾性的な軸方向の圧縮を許容しつつ、導体接
触子空間31内に確実に保持されるようにし、且つ、該空
間31に揃うように位置し上記ブロック16の互いに対向す
る表面17,18の方に圧縮される複数の導体コンタクトの
表面と電気的に有効な接触圧を発生させる保持手段とし
て機能する。第４図の首部33は、また、空間31内に導体
接触子を保持するために該導体接触子との係合部分を締
めつけるための表面グリップ手段として機能していると
いうこともできる。

外側のフレア部分35、すなわち、貫通穴の端に近づくに
従って穴の径が徐々に広くなるようにテーパー（tape
r）をつけた部分は、導体接触子（ボタン）の取りつけ
を容易にし、上記の導体接触子（ボタン）を構成する細
いワイヤが突き出した部分が、当該コネクタの表面と回
路板との間に挟まることを防止する。上記の外側のフレ
ア部分35は、また、上記の導体接触子（ボタン）が取り
つけられたときに自由な軸方向の圧縮を容易にし、組み
立て中または後に起こるかも知れないコネクタと回路板
との間の、横方向の僅かな相対的なシフトの動きをも許
容する。上記の外側のフレア部分35は、また、非常に滑
らかな形状を有し、導体接触子（ボタン）の取りつけを
容易にし、導体接触子（ボタン）のワイヤ部分を挟むか
も知れない鋭いエッジができないようにしている。

コネクタの組み立ての際には、スラグ28を上記の空間31
および32を通して挿入しなくてもよいように、すなわ
ち、ブロック16の上側部材19と下側部材20とが合わされ
る表面21および22の側から部材19および20の貫通穴にス
ラグ28を挿入できるように、上側部材19および下側部材
20を共に動かす。好適には、スラグは、その正確な位置
付けを可能にするための取りつけ具を有する圧入器具
（press fit）を用いて取りつけられる。スラグ28は、
好適には、その両端に近い位置に、ブロック16の上側部
材19と下側部材20の貫通穴の内面との局所的な圧力係合
を実現するために、カラー（collar）部分28Aおよび28B
を有する。スラグ28が第３図および第４図に示されるよ
うに取りつけられるときには、参照符号28Cで示され
る、その上側端面は、その首部33の下側端の下に位置付
けられる。また、その反対側の端面は、同様に、空間32
の対応する内表面に対して同様に位置付けられる。これ
により前記膨張領域が提供される。前記ブロック16の上
側部材19および下側部材20は、表面21と22の間において
接着材を使用する等、何らかの適当な手段によって一緒
に固定される。有利なことに、前述の貫通穴29および30
内へのスラグの圧入器具による係合は、スラグを所定の
位置に保持しつつ上側部材19および20を互いに固定する
ためにも利用され得る。このようにして、コネクタの基
本アセンブリが形成される。

ブロック16の上側部材19、下側部材20、および、スラグ
28の組み立ての後、導体接触子（ボタン）25および26は
上記の空間31および32内にインストールされる。初め
に、応力をかけない条件において、導体接触子（ボタ
ン）25は一般に、前記外側フレア部35の径より実質的に
小さく、首部33の径より僅かに大きい径を有し、電気的
に効率的な接触圧を得るために、その軸方向に自由な圧
縮を許容しつつ、導体接触子（ボタン）を所定の位置に
確実に保持するために充分な正円筒形であってよい。こ
のような接触圧は、第１図においてボルト13が締め付け
力を与えるように、コネクタ10が回路板間の操作位置に
おい締め付けられるとき、あるいは、接続されるべき他
の部品の間の操作位置において締め付けられるときに発
生する。このように組み立てられた組み立て体において
は、前述の、互いに間隔を置かれた複数の部品（例え
ば、回路板）上の複数の導電性パッド領域（コンタク
ト）は、それぞれスラグ導電体とともに電気的パスを形
成する個々の導体接触子（ボタン）25または26の露出さ
れた末端表面に対して軸方向に圧縮される。これによ
り、個々の回路部品（例えば、回路板）上の複数の導電
性のパッド領域（コンタクト）同士は当該コネクタ10を
通して互いに電気的に接続される。

上記の手順からなる方法は、以下のように表現すること
ができる。

複数の回路板11,12上の複数の導体エレメントの間の電
気的接続を得るための該複数の回路板11,12の組み立て
方法において、平坦な互いに対向する表面17,18を有する、絶縁性物質
からなる１つのブロック16を提供するステップであっ
て、該ブロック16は、該ブロック16を通って前記互いに
対向する表面17,18の間を、該互いに対向する表面17,18
に交差する方向に延びる、互いに間隔を置いて平行に位
置する複数の貫通穴29,30を有するステップと、導体物質からなり、前記複数の貫通穴29,30内に位置す
る長く延びた複数のスラグ28であって、該複数のスラグ
28の各々の両端部において各貫通穴29,30内に１対の空
間31,32を提供するように、各スラグ28の両端部の各々
と前記ブロック16の前記互いに対向する表面17,18の近
い側との間に所定の内側の空間を有する複数のスラグ28
を提供するステップと、前記１対の空間31,32内に、ランダムに束ねられた弾性
的な導体からなる１対の導体接触子25,26を取りつける
ステップであって、該ステップにおいては、該導体接触
子25,26の軸方向の弾性的な圧縮が自由であるようにし
て、前記１対の空間31,32内に、該導体接触子25,26が確
実に固定されるようにするステップと、前記複数の回路板11,12の間に前記ブロック16を取り付
けるステップであって、前記接続されるべき複数の回路
板11,12の前記複数の導体エレメントに揃うように前記
複数のスラグ28を位置付けるステップと、前記導体接触子25,26が、前記複数の回路板11,12の複数
の導体エレメントに圧力係合するように、そして、軸方
向に弾性的に圧縮するように、前記複数の回路板11,12
に締めつけ圧力を印加するステップとを有することを特
徴とする方法。

第５図に示される変形においては、貫通穴43に挿入され
たスラグ42の端部は凹んだ部分（hollow end）42Aを有
し、導体接触子（ボタン）40は、ブロック部材44の貫通
穴43に挿入されたスラグ42の該凹んだ端部（hollow en
d）に挿入される。電気的に効率的な接触圧を得るため
に導体接触子（ボタン）の軸方向の自由な圧縮を許容す
る一方で、スラグ42の端部42Aは、導体接触子（ボタ
ン）40を確実に保持するために、導体接触子（ボタン）
のスラグ側端部と噛み合い（locking engagement）がな
されるように、内側に曲げ（crimp）られている。図示
されるように、貫通穴43は、導体接触子（ボタン）40の
径より大きい一様な径を有している。この場合には、絶
縁体のブロックは単一の部材44によって形成され得る。
この場合、スラグ42の反対側の端部をも曲げる（crim
p）ことにより、反対側の端部にも導体接触子（ボタ
ン）が取りつけられる。こうして、第５図の実施例で
は、第４図の実施例における首部33および内側フレア部
分34の代わりに、上記の、スラグ42の内側に曲げられた
端部42Aが、導体接触子40の自由で弾性的な軸方向の圧
縮を許容しつつ、導体接触子40が空間31内に確実に保持
されるようにし、且つ、該空間31に揃うように位置し上
記ブロック16の互いに対向する表面17,18の方に圧縮さ
れる複数の導体コンタクトの表面と電気的に有効な接触
圧を発生させる保持手段として機能する。上記の、スラ
グ42の内側に曲げられた端部42Aもまた、空間31内に導
体接触子40を保持するために該導体接触子との係合部分
を締めつけるための表面グリップ手段として機能してい
るということができる。更に、第５図の実施例では、上
記の、スラグ４の内側に曲げられた端部42Aが、スラグ4
2の端部に導体接触子40の１部分を固定するためのホー
ルド手段として機能するということができる。

第５図の曲げる（crimp）構成の代わりに、第６図およ
び第７図で示されるような構成が使用されてもよい。こ
こでは、導体接触子（ボタン）がスラグに結合される。
第６図において、導体接触子（ボタン）46は、参照符号
47によって示される溶接たは半田付けによる結合によっ
て、ブロック部材50における貫通穴49内に露出されたス
ラグ49の端部に固定される。第７図においては、導体接
触子（ボタン）52は、接着材53によって、ブロック部材
56における貫通穴55内に露出されたスラグ54の端部に固
定される。導体接触子（ボタン）52の主要部とスラグ54
の端面との間の電気的接触を許容するために、接着材54
は、スラグの表面内の中央に設けられた小さいポケット
内に置かれてもよい。あるいは、接着材を電気的伝導性
接着材としてもよい。こうして、第４図の実施例におけ
る首部33および内側フレア部分34の代わりに、第６図の
実施例では、スラグ48の端部と導体接触子46とを結合す
る溶接または半田付け47が、導体接触子46の自由で弾性
的な軸方向の圧縮を許容しつつ、導体接触子46が空間31
内に確実に保持されるようにし、且つ、該空間31に揃う
ように位置し上記ブロック16の互いに対向する表面17,1
8の方に圧縮される複数の導体コンタクトの表面と電気
的に有効な接触圧を発生させる保持手段として機能す
る。そして、第７図の実施例では、スラグ54の端部と導
体接触子52とを接続する接着剤47が、導体接触子の自由
で弾性的な軸方向の圧縮を許容しつつ、導体接触子空間
31内に確実に保持されるようにし、且つ、該空間31に揃
うように位置し上記ブロック16の互いに対向する表面1
7,18の方に圧縮される複数の導体コンタクトの表面と電
気的に有効な接触圧を発生させる保持手段として機能す
る。更に、第６図の実施例では、スラグ48の端部と導体
接触子46とを結合する溶接または半田付け47が、スラグ
48の端部に導体接触子46の１部分を固定するためのホー
ルド手段として機能するということができる。また、第
７図の実施例でも、スラグ54の端部と導体接触子52とを
接続する接着剤47が、スラグ54の端部に導体接触子52の
１部分を固定するためのホールド手段として機能すると
いうことができる。

もし、スラグ28が、貫通穴29および30の壁から間隔を置
かれてはいないならば、あるいは、もし、複数のスラグ
28が、第３図に示されるようなカラー（collar）28Aお
よび28Bを使用するときのように貫通穴29および30の壁
から間隔を置かれているならば、相対的な動径方向の寸
法は、スラグを通る導電性パスのインピーダンスに影響
を与える。このことは、このインピーダンスを制御する
ために寸法値を選択することができることを意味する。
更に、コネクタ10の廻りにシールドが置かれてもよい。
この場合、EMI干渉（electro-magnetic interference）
およびRFI干渉（radio frequency interference）に対
するシールドおよびインピーダンス値の付加的な制御の
ために、複数の中央アース面を使用してもよく、また、
しなくてもよい。このシールドは、米国特許庁に係属中
の特許出願（米国シリアル番号07/352,499）および米国
特許第4,710,133号および米国特許第4,806,110号に記載
された線に沿って行われる。

尚、以上述べた本発明の主旨に従って、種々の変形が、
当業者にとって容易に考えられるであろう。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】絶縁物質からなる１つのブロック（16）で
あって、該ブロックの互いに対向する表面（17,18）に
交差する方向に、該互いに対向する表面の間を該ブロッ
ク（16）を貫通して延び、互いに間隔を置いて平行に位
置する複数の貫通穴（29,30,43,49,55）を有するブロッ
ク（16）と、導体物質からなり、前記複数の貫通穴（29,30,43,49,5
5）内に位置する長く延びた複数のスラグ（28,42,48,5
4）であって、各貫通穴（29,30,43,49,55）内の該複数
のスラグ（28,42,48,54）の各々の両端部において１対
の空間（31,32）を提供するように、前記ブロック（1
6）の前記互いに対向する表面（17,18）と各スラグ（2
8,42,48,54）の両端部の各々との間に間隔を有するよう
に位置する複数のスラグ（28,42,48,54）と、前記１対の空間（31,32）と揃った位置にある複数の導
体コンタクトと接触するために前記１対の空間（31,3
2）の各々の中に配置され、前記ブロック（16））の前
記互いに対向する表面（17,18）の方に圧縮される、ラ
ンダムに束ねられた弾性的な導体からなる１対の導体接
触子（25,26,40,46,52）と、前記ランダムに束ねられた弾性的な導体からなる導体接
触子（25,26,40,46,52）の自由で弾性的な軸方向の圧縮
を許容しつつ、前記ランダムに束ねられた弾性的な導体
からなる導体接触子（25,26,40,46,52）が前記１対の空
間（31,32）内に確実に保持されるようにし、前記１対
の空間（31,32）に揃って位置し前記ブロック（16）の
前記互いに対向する表面（17,18）の方に圧縮される複
数の導体コンタクトの表面と電気的に有効な接触圧を発
生させる保持手段（33,34,42A,47,53）を有してなるこ
とを特徴とする電気コネクタ。
【請求項２】前記保持手段（33,34,42A,47,53）が、前
記１対の空間（31,32）内に前記導体接触子（25,26,40,
46,52）を保持するために該導体接触子との係合部分を
締めつけるための表面グリップ手段（33,42A）を含む請
求項１記載の電気コネクタ。
【請求項３】前記表面グリップ手段（33,42A）の軸方向
の寸法は、前記導体接触子（25,26,40,46,52）の前記自
由で弾性的な軸方向の圧縮を許容するように、前記導体
接触子（25,26,40,46,52）の軸方向の寸法に対して１よ
り小さい一定割合の寸法である請求項２記載の電気コネ
クタ。
【請求項４】前記表面グリップ手段（33）は、前記１対
の空間（31,32）へ前記導体接触子（25,26）を挿入した
時に該導体接触子（25,26）に圧力係合するように、前
記ブロック（16）の表面部分が、前記貫通穴の直径の方
向に内側に向かって張り出す形状を有している請求項２
記載の電気コネクタ。
【請求項５】前記ブロック（16）が、前記複数のスラグ
（28）を前記複数の貫通穴（29,30）を通して挿入させ
ることなしに前記複数のスラグ（28）を前記複数の開口
部内へ組み込みできるようにする少なくとも２つの部分
を含む請求項４記載の電気コネクタ。
【請求項６】前記保持手段（33,34）は、前記表面グリ
ップ手段（33）から軸方向に内側に、そして、前記複数
のスラグ（28）の前記両端部から軸方向に外側に位置
し、前記導体接触子（25,26）の１部分が横方向内側へ
膨張することを可能にする膨張領域（34）を含み、前記
導体接触子（25,26）の前記１対の空間（31,32）への挿
入に際して、該導体接触子（25,26）の軸方向に内側の
部分が、前記導体接触子（25,26）の外側への動きに対
してその後抵抗するように、前記膨張領域（34）内で横
方向に膨張するように構成された請求項５記載の電気コ
ネクタ。
【請求項７】前記保持手段（33,34,42A,47,53）は、前
記複数のスラグ（28,42,48,54）の両端部に、前記導体
接触子（25,26,40,46,52）の１部分を固定するためのホ
ールド手段（42A,47,53）を含む請求項１記載の電気コ
ネクタ。
【請求項８】前記ホールド手段（42A,47,53）は、前記
１対の空間（31,32）内に前記導体接触子（25,26,40）
を保持するために、該導体接触子（25,26,40）の軸方向
に内側の部分を掴むように係合をするべく曲げられた、
前記複数のスラグ（28,42,48,54）の１部分（42A）を含
む請求項７記載の電気コネクタ。
【請求項９】前記保持手段（33,34,42A,47,53）は、前
記導体接触子（25,26,46,52）の１部分を、該導体接触
子（25,26,46,52）の軸方向に内側の端部において、前
記複数のスラグ（28,48,54）の各々の前記両端部の各々
に結合するための手段（47,53）を含む請求項１記載の
電気コネクタ。
【請求項１０】１対の回路板（11,12）等の間に取り付
けるように構成された請求項１に記載の電気コネクタで
あって、前記複数のスラグ（28,42,48,54）の各々の両
端部と前記１対の回路板（11,12）上の複数の導体コン
タクトとの間において、前記導体接触子（25,26,40,46,
52）を圧縮することにより、各スラグ（28,42,48,54）
および該スラグ（28,42,48,54）に付随する前記導体接
触子（25,26,40,46,52）の対が、前記複数の導体コンタ
クトのうちの１対の間で、それぞれ直接の電気的接続を
実現するように構成した電気コネクタ。
【請求項１１】前記ブロック（16）は少なくとも２つの
部材（19,20）を含み、該少なくとも２つの部材（19,2
0）は、前記ブロック（16）の前記複数の貫通穴（29,3
0,43,49,55）を定めるように、該少なくとも２つの部材
（19,20）の間で揃えられた複数の貫通穴（29,30,43,4
9,55）と共に形成され、前記２つの部材（19,20）は、前記複数のスラグ（28,4
2,48,54）の軸方向の動きを限定するため、および、前
記ブロック（16）内の前記複数のスラグ（28,42,48,5
4）の位置を実質的に固定するために、前記ブロック（1
6）を通る前記複数の貫通穴（29,30,43,49,55）内に複
数の異なる内表面部分を有して形成される請求項１記載
の電気コネクタ。
【請求項１２】前記一様に分布された複数の接触圧を発
現する際に前記導体接触子（25,26,40,46,52）の自由で
弾性的な軸方向の圧縮を容易にし、前記複数の導体コン
タクトの表面が前記１対の空間（31,32）の各々に揃っ
て置かれ、前記ブロック（16）の前記互いに対向する表
面（17,18）の方に圧縮されるようにするために、前記
導体接触子（25,26,40,46,52）の緩められた状態におけ
る公称の断面寸法および断面形状と少なくとも同じ大き
さの断面寸法および断面形状を、前記１対の空間（31,3
2）の外側端部（35）が有する請求項１記載の電気コネ
クタ。
【請求項１３】前記１対の空間（31,32）の前記外側端
部（35）は、前記導体接触子（25,26,40,46,52）をその
中に挿入することを容易にするようにテーパーが付けら
れている請求項12記載の電気コネクタ。
【請求項１４】絶縁物質からなる１つのブロック（16）
であって、該ブロック（16）の互いに対向する表面（1
7,18）に交差する方向に、該互いに対向する表面の間に
該ブロック（16）を貫通して延び、互いに間隔を置いて
平行に位置する複数の貫通穴（29,30,43,49,55）を有す
るブロック（16）と、導体物質からなり、前記複数の貫通穴（29,30,43,49,5
5）内に位置する長く延びた複数のスラグ（28,42,48,5
4）であって、該複数のスラグ（28,42,48,54）の各々の
両端部において各貫通穴（29,30,43,49,55）内に１対の
空間（31,32）を提供するように、前記ブロック（16）
の前記互いに対向する表面（17,18）と各スラグ（28,4
2,48,54）の両端部の各々との間に間隔を有するように
位置する複数のスラグ（28,42,48,54）と、前記１対の空間（31,32）と揃った位置にある複数の導
体コンタクトと接触するために前記１対の空間（31,3
2）の各々の中に配置され、前記ブロック（16）の前記
互いに対向する表面（17,18）の方に圧縮される、ラン
ダムに束ねられた弾性的な導体からなる１対の導体接触
子（25,26,40,46,52）と、組み立て中に前記導体接触子（25,26,40,46,52）の１部
分が挟まることを防ぐため、および、前記一様に分布さ
れた複数の接触圧を発現する際に前記導体接触子（25,2
6,40,46,52）の自由で弾性的な軸方向の圧縮を容易に
し、前記複数の導体コンタクトの表面が前記１対の空間
（31,32）の各々に揃って置かれ、前記ブロック（16）
の前記互いに対向する表面（17,18）の方に圧縮される
ようにするために、前記導体接触子（25,26,40,46,52）
の緩められた状態における公称の断面寸法および断面形
状と少なくとも同じ大きさの断面寸法および断面形状
を、前記１対の空間（31,32）の外側端部（35）が有す
る電気コネクタ。
【請求項１５】前記１対の空間（31,32）の前記外側端
部（35）は、前記導体接触子（25,26,40,46,52）をその
中に挿入することを容易にするよううにテーパーが付け
られている請求項14記載の電気コネクタ。
【請求項１６】複数の回路板（11,12）上の複数の導体
エレメントの間の電気的接続を得るための該複数の回路
板（11,12）の組み立て方法において、平坦な互いに対向する表面（17,18）を有する、絶縁性
物質からなる１つのブロック（16）を提供するステップ
であって、該ブロック（16）は、該ブロック（16）を通
って前記互いに対向する表面（17,18）の間を、該互い
に対向する表面（17,18）に交差する方向に延びる、互
いに間隔を置いて平行に位置する複数の貫通穴（29,30,
43,49,55）を有するステップと、導体物質からなり、前記複数の貫通穴（29,30,43,49,5
5）内に位置する長く延びた複数のスラグ（28,42,48,5
4）であって、該複数のスラグ（28,42,48,54）の各々の
両端部において各貫通穴（29,30,43,49,55）内に１対の
空間（31,32）を提供するように、各スラグ（28,42,48,
54）の両端部の各々と前記ブロック（16）の前記互いに
対向する表面（17,18）の近い側との間に所定の内側の
空間を有する複数のスラグ（28,42,48,54）を提供する
ステップと、前記１対の空間（31,32）内に、ランダムに束ねられた
弾性的な導体からなる１対の導体接触子（25,26,40,46,
52）を取りつけるステップであって、該ステップにおい
ては、該導体接触子（25,26,40,46,52）の軸方向の弾性
的な圧縮が自由であるようにして、前記１対の空間（3
1,32）内に、該導体接触子（25,26,40,46,52）が確実に
固定されるようにするステップと、前記複数の回路板（11,12）の間に前記ブロック（16）
を取り付けるステップであって、前記接続されるべき複
数の回路板（11,12）の前記複数の導体エレメントに揃
うように前記複数のスラグ（28,42,48,54）を位置付け
るステップと、前記導体接触子（25,26,40,46,52）が、前記複数の回路
板（11,12）の複数の導体エレメントに圧力係合するよ
うに、そして、軸方向に弾性的に圧縮するように、前記
複数の回路板（11,12）に締めつけ圧力を印加するステ
ップとを有することを特徴とする方法。