JPH07319988A - 機械読み取り用マーク読取装置 - Google Patents

機械読み取り用マーク読取装置

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JPH07319988A
JPH07319988A JP6115787A JP11578794A JPH07319988A JP H07319988 A JPH07319988 A JP H07319988A JP 6115787 A JP6115787 A JP 6115787A JP 11578794 A JP11578794 A JP 11578794A JP H07319988 A JPH07319988 A JP H07319988A
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JP
Japan
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image data
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Application number
JP6115787A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Mikami
勉 三上
Yasushi Ayaki
靖 綾木
Kazushi Ono
一志 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 印字歪が発生したマークでも正確に読み取れ
る読取装置を提供するものである。 【構成】 マークの印字歪が発生した場合に、副走査方
向境界位置算出回路4と主走査方向境界位置算出回路3
とピッチ量算出回路5とで、この印字歪を検出し、ピッ
チ量算出手段5の検出に応じて画像補正回路6が補正演
算処理を行い、正確にデータパターンの読み取りが行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙やシート等の記録媒体
に記録された機械読み取り用マークの読取装置に関する
ものである。特に、画像補正手段を備えることにより、
印字歪によって劣化した画像データの補正を行える機械
読み取り用マーク読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像の符号化技術として従来よりバーコ
ード技術が知られているが、バーコードの場合、その構
造上、記録できる情報量に限界があり、記録密度を高く
できないという問題がある。
【0003】そこで、反射率の異なるパターン(明部と
暗部)によって形成したデータパターンを、微少間隔で
2次元に配列した機械読み取り用マークが開発されてお
り、明部,暗部によって各データビットが表現されるの
で、記録密度が大幅に改善できるようになった。
【0004】上記したデータ構造に対するデータ読取方
法として、データの配置されているデータ領域の周辺
に、データを読み取る位置情報を付与した同期パターン
を配列し、同期パターンから得られる位置情報からデー
タサンプリング位置を算出し、データパターンを読み取
る方式が提案されている(例えば、特開平2−1738
79号)。
【0005】上記した従来の機械読み取り用マーク読取
装置を、図10〜図13を用いて説明する。図10は機
械読み取り用マークを記録装置で記録媒体に印字したサ
ンプルを示す。機械読み取り用マークは同期パターンで
あるYクロック50とXクロック51とデータ領域であ
るデータ部52とで構成されており、各領域は反射率の
低い黒パターンと反射率の高い白パターンで形成されて
いる。
【0006】データ部52では、符号化するデータ“
010100011……… ”を黒パターンでビット
“1”、白パターンでビット“0”を表現している。こ
の黒白パターンは記録装置の主走査方向(以下、X方向
とする)に所定の間隔で配列しており、このデータの並
びをデータラインとし、X方向と平行に複数配列してい
る。データパターンの大きさは、記録装置の記録密度と
読取装置の解像特性よって設定するのが一般的である。
【0007】図示する“ Tn−1 ”“ Tn ”
“ Tn+1 ”は、Y方向の同期パターンの長さを示
す。本来なら全ての長さTは等しい関係にあるのが望ま
しいが、実際の記録装置には様々な外乱要素が入り交じ
っているため、全ての長さが等しくならない場合が発生
する。この例では、 Tn−1 > Tn+1 > Tn であり、この理由として、記録用紙に機械読み取り用マ
ークを印字する際に発生する送りむらによる機械的要因
や、記録装置にFAX装置を用いて機械読み取り用マー
クの画像データを送受信する際に発生する伝送エラー
(主走査方向1ライン分の画像データが消失するため、
前ラインのデータを補間する)による電気的要因などが
ある。
【0008】Yクロック50は、記録装置の副走査方向
(以下、Y方向とする)の同期基準位置を指示するため
のものであり、Y方向に黒パターンと白パターンが周期
的に配列している。Xクロック51は、X方向の同期基
準位置を指示するためのものであり、X方向に黒パター
ンと白パターンが周期的に配列されている。
【0009】このマークを読み取る従来のマーク読取装
置は、図11に示すように構成されている。画像入力装
置1は図10のマークを読み取り、画像データ101を
MTF補正回路2へ出力する。MTF補正回路2は、画
像データ101の光学系による画像データの劣化を補正
し、補正後の画像データ102を同期パターン検出回路
62へ出力する。MTF補正回路2の詳細は後述する。
【0010】同期パターン検出回路62は、画像データ
102から図10に示すY方向に平行で、Yクロック5
0の中心を通る点線53の上の黒パターンと白パターン
の境界のエッジ座標(以下、Y方向の同期基準位置とす
る)を検出する。また、X方向に平行で、Xクロック5
1の中心を通る点線54の上の黒パターンと白パターン
の境界のエッジ座標(以下、X方向の同期基準位置とす
る)を検出し、Y方向とX方向の同期基準位置603を
サンプリング位置算出回路63へ出力する。サンプリン
グ位置算出回路63は、同期基準位置603よりデータ
パターンのサンプリング位置を算出し、サンプリング位
置604を2値化回路64へ出力する。ここでのサンプ
リング位置604は同期基準位置間の中点である。2値
化回路64は、サンプリング位置604に基づいて、M
TF補正回路2から出力される画像データ102をサン
プリングし、予め設定されている固定2値化レベルVT
によって2値化を行い、復元データ107としてデータ
部52を読み取ることができる。
【0011】MTF補正回路2は図12に示すようなフ
ィルタで構成されている。図12に示す2次元のフィル
タを用いて、図11の画像入力装置1の光学系によって
劣化した特定の空間周波数の画像データを補正すること
ができる。この画像データの劣化は点広がり関数による
もので、このフィルタは、その点広がりの関数をフーリ
エ変換して絶対値をとり、その逆関数に逆フーリエ変換
をして求めたものである。ここでは、補正を行う空間周
波数に対応したカーネルサイズ3×3と、カーネル係数
70,71,72,73,74を用いて、劣化した画像
データに対して演算処理を行い、補正することができ
る。
【0012】図13の(a)(b)(c)は、図11の
マーク読取装置で図10に示す点線57の上を読み取っ
た場合の各回路の出力画像データを示す。Y方向は読取
装置の副走査方向であり、区間83は図10において正
常に印字されたデータパターン84に対応し、区間“T
n”は印字歪が発生したデータパターン85に対応す
る。図13の(a)に示す画像データ101をMTF補
正回路2で補正すると、図13の(b)に示すように特
定の空間周波数(エッジ部)が補正されていることがわ
かる。図13の(c)は復元データ107で、サンプリ
ング位置算出回路63より指示された図13の(b)の
サンプリング位置86,87の画像データ88,90
を、2値化回路64の固定2値化レベルVT に基づいて
2値化した復号データ89,91を示しており、印字歪
が発生した区間“Tn”のデータパターン85が黒パタ
ーン”1”であるのに対し、2値化された復号データ9
1は”0”の白パターンとなっていることがわかる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のマー
ク読取装置では、特定の空間周波数の画像データの劣化
に対して補正を行っているが、印字歪による画像データ
の劣化を考慮していないため、記録装置の機械的あるい
は電気的要因による印字歪がマークに発生すると、印字
歪が発生したデータパターンの空間周波数は変化し、デ
ータパターンに忠実に応答することができず、誤ったデ
ータパターンを読み取る結果となってしまう。
【0014】本発明は記録装置による印字歪が発生した
場合でも、正確にデータパターンを読み取ることができ
る信頼性の高いマーク読取装置を提供するものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のマーク読取装置
は、データを符号化して主走査方向と副走査方向に2次
元配列した複数のデータパターンと、データパターンの
副走査方向の境界位置を指示する同期パターンとで構成
されている機械読み取り用マークを読み取る読取装置に
おいて、前記マークの画像データを読み取る画像入力手
段と、前記画像入力手段によって読み取られた画像デー
タより前記同期パターンを検出し、前記副走査方向の境
界位置を算出する副走査方向境界位置算出手段と、前記
画像入力手段によって読み取られた画像データより、デ
ータパターンの主走査方向の境界位置を算出する主走査
方向境界位置算出手段と、副走査方向境界位置算出手段
によって算出された副走査方向の境界位置より、副走査
方向に隣接する境界位置間の距離を算出するピッチ量算
出手段と、各データパターンに対応する前記副走査方向
の境界位置と、主走査方向境界位置算出手段によって算
出された主走査方向の境界位置より指示される境界内の
所定の画像データに対し、前記ピッチ量算出手段によっ
て算出した境界位置間の距離に応じて補正演算処理を行
う画像補正手段と、前記画像補正手段によって補正演算
処理された画像データより、対応するデータパターンの
データを復元する復号化手段とを設けたことを特徴とす
る。
【0016】
【作用】この構成によると、主走査方向と副走査方向に
2次元配列した複数のデータパターンと副走査方向の境
界位置を指示する同期パターンとで構成されたマークの
画像データを読み取る画像入力手段と、前記同期パター
ンを検出して副走査方向の境界位置を算出する副走査方
向境界位置算出手段と、画像データより主走査方向のデ
ータパターン間の境界位置を算出する主走査方向境界位
置算出手段と、副走査方向境界位置算出手段に基づいて
副走査方向に隣接する境界位置間の距離を算出するピッ
チ量算出手段と、副走査方向境界位置算出手段と主走査
方向境界位置算出手段により指示される境界内の所定の
画像データに対し、ピッチ量算出手段に応じて補正演算
処理を行う画像補正手段と、データを復元する復号化手
段とで構成され、マークの印字歪が発生した場合でも、
この印字歪を検出し、歪量に応じて劣化した画像データ
の補正を行い、正確にデータパターンの読み取りが行え
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図1〜図9および
図10に基づいて説明する。図1〜図4は第1の実施例
を示す。
【0018】図1において、画像入力装置1は、図10
で説明した機械読み取り用マークの画像データを読み取
って画像データ101をMTF補正回路2へ出力する。
MTF補正回路2は、画像データ101の画像入力装置
1での光学系による画像データの劣化を補正した画像デ
ータ102を出力する。主走査方向境界位置算出回路3
は、画像データ102から図10に示すXクロック51
の中心を通る点線54上の黒パターンと白パターンの境
界位置を検出し、主走査方向境界位置103を出力す
る。なお、ここではXクロック51を用いて主走査方向
境界位置を検出したが、所定の間隔を用いて境界位置1
03を設定してもよい。
【0019】副走査方向境界位置算出回路4は、画像デ
ータ102から図10に示すYクロック50の中心を通
る点線53上の黒パターンと白パターンの境界位置を検
出し、副走査方向境界位置104を出力する。ピッチ量
算出回路5は、副走査方向境界位置104から境界位置
間のピッチ量を算出し、ピッチ量105を出力する。こ
こでのピッチ量105は、図10に示す“Tn”に相当
し、各データラインに1つのピッチ量が算出される。画
像補正回路6は、主走査方向境界位置103と副走査方
向境界位置104によって指示される境界内の中心1画
素の画像データに対し、ピッチ量105に応じて各デー
タパターンの補正演算処理を行い、補正演算処理された
各データパターンに対応する1画素の画像データ106
を逐次出力する。復号化回路7は、予め設定された固定
2値化レベルに基づいて画像データ106の2値化処理
を行い、黒パターンと白パターンで符号化されたデータ
を復元し、“1”あるいは“0”の復号データ107を
出力することによりデータパターンを読み取ることがで
きる。
【0020】画像補正回路6は図2に示すように構成さ
れている。メモリ8は、主走査方向境界位置103と副
走査方向境界位置104を逐次格納し、主走査方向境界
位置103と副走査方向境界位置104が入力されると
境界位置信号201を中心位置検出回路14へ出力す
る。
【0021】中心位置検出回路14は、境界位置信号2
01から中心位置を検出し中心位置信号200を出力す
る。メモリ9は、MTF補正回路2から逐次出力される
全ての画像データ102を格納し、中心位置信号200
によって指示された1画素の画像データ202を出力す
る。また、メモリ9は中心位置信号200によって指示
された1画素の画像データと隣接する画像データ203
を出力する。ここでの画像データ202は、印字歪が発
生した図10の区間“Tn”の各データパターンに対応
する中心1画素の画像データであり、画像データ203
は、区間“Tn”と隣接する区間“Tn−1”と“Tn
+1”の各データパターンに対応する画像データであ
る。
【0022】フィルタ回路11は、予め設定されている
所定のフィルタと画像データ203を用いて、メモリ9
から出力される画像データ202の補正演算処理を行
い、画像データ205を出力する。
【0023】メモリ10は、ピッチ量算出回路5から出
力されたデータライン毎のピッチ量105を逐次格納
し、中心位置信号200によって指示されたピッチ量2
04を出力する。
【0024】比較器12は、予め設定されている所定値
とピッチ量204を比較し、その結果を制御信号206
として出力する。セレクタ13は、比較器12から出力
された制御信号206に応じて、メモリ9から出力され
た画像データ202と、フィルタ回路11から出力され
た画像データ205を選択し、画像データ106として
出力する。
【0025】なお、ここでの画像補正回路6は、内部に
画像データおよび境界位置を格納するためのメモリをも
つ構成として説明したが、その都度に外部へ出力する構
成をとることもできる。
【0026】フィルタ回路11は図3に示すように構成
されている。フィルタ回路11はY方向に一次元のフィ
ルタが設定されている。ここでは、図10に示すよう
に、印字歪が発生した区間“Tn”の画像データを補正
するためのカーネルサイズS0 と、カーネル係数15,
16,17が設定されている。
【0027】カーネル係数16は、図2の画像データ2
02(以下、注目画素とする)に対して演算処理を行う
係数であり、カーネル係数15は、注目画素からY方向
と逆方向に3画素離れた位置にある画像データ203に
対して演算を行う係数である。また、カーネル係数17
は、注目画素からY方向と同一方向に3画素離れた位置
にある画像データ203に対して演算を行う係数であ
る。カーネルサイズS0とカーネル係数15,16,1
7は、画像入力装置の空間周波数特性に応じて実験的に
求めた値が設定されており、ここでは、カーネル係数1
5とカーネル係数17は“−1”,カーネル係数16は
“3”、カーネルサイズS0 は“5”の値が設定されて
いる。
【0028】図4の(a)(b)(c)は、図10に示
す点線57の上を画像入力装置1で読み取った場合の、
画像補正回路6の各部の出力画像データと、復号化回路
7の出力画像データを示す。Y方向は読取装置の副走査
方向であり、区間83は、図10のデータパターン84
に対応し、区間“Tn”は、データパターン85に対応
する。また、図2において、ここでは説明しやすいよう
に、メモリ9に格納されている全ての画像データに対し
て処理を行い、図4の(b)と(c)を示しているが、
点線部の画像データはメモリ9より出力されず、中心位
置信号200によって指示された画像データ202と画
像データ203がメモリ9より出力される。 図4の
(a)はメモリ9に格納されている画像データを示し、
メモリ9より出力される画像データ202は波形上に黒
点で図示されている。図4の(b)はセレクタ13から
出力される画像データ106であり、区間Tn以外は画
像データ202を選択し、区間Tnは注目画素である画
像データ90に対し、図4の(a)の区間“Tn−1”
の画像データとこの区間“Tn−1”の画像データより
補正処理された画像データ36(図2の画像データ20
5)を選択する。
【0029】ここでは、図3に示すフィルタは、カーネ
ル係数が“0”ならば演算は行わないため、画像データ
90は、画像データ38と画像データ39から補正処理
されている。図4の(c)は、図2の境界位置信号20
1より指示された図4の(b)のサンプリング位置86
の画像データ88とサンプリング位置87の画像データ
36を、復号化回路7の固定2値化レベルVT に基づい
て2値化した複号データ89と復号データ37を示す。
【0030】このように印字歪によって劣化した画像デ
ータは、所定のフィルタを用いて演算処理を行い、劣化
した画像データの補正を行うことができる。以上のよう
に第1の実施例では、Y方向に印字歪が発生した場合
に、印字歪が発生した方向と同一方向の1次元のフィル
タを用いて、劣化した画像データの補正を行い、データ
パターンを読み取ることができる。
【0031】図5と図6は第2の実施例を示す。この第
2の実施例では、Y方向に印字歪が発生した場合、ピッ
チ量に応じてY方向のフィルタのカーネルサイズを可変
して、劣化した画像データの補正を行っている。
【0032】図5は図1の機械読み取り用マーク読取装
置における画像補正回路6の別の構成を示す。図5にお
いては、図2に示した第1の実施例の画像補正回路6に
カーネルサイズ設定回路25が追加されている点が異な
っている。
【0033】メモリ8は、主走査方向境界位置算出回路
3から出力された主走査方向境界位置103と、副走査
方向境界位置算出回路4から出力された副走査方向境界
位置104を逐次格納し、主走査方向境界位置103と
副走査方向境界位置104が入力されると境界位置信号
201を中心位置検出回路14へ出力する。中心位置検
出回路14は、境界位置信号201より中心位置を検出
し、中心位置信号200をメモリ9,10へ出力する。
メモリ9は、MTF補正回路2から逐次出力される全て
の画像データ102を格納し、メモリ8から出力される
中心位置信号200によって指示された1画素の画像デ
ータ202をセレクタ13とフィルタ回路11ヘ出力す
る。ここでの画像データ202は、第1の実施例と同様
に、印字歪が発生した図10の区間Tnの各データパタ
ーンに対応する中心1画素の画像データであり、画像デ
ータ203は区間“Tn”と隣接する区間“Tn−1”
と“Tn+1”の各データパターンに対応する画像デー
タである。
【0034】メモリ10は、ピッチ量算出回路5から出
力されたデータライン毎のピッチ量105を逐次格納
し、メモリ8から出力される中心位置信号200によっ
て指示されたピッチ量204を比較器12とカーネルサ
イズ設定回路25へ出力する。比較器12は、予め設定
されている所定値とピッチ量算出回路5から出力された
ピッチ量204とを比較し、その結果を制御信号206
としてセレクタ13へ出力する。
【0035】一方、カーネルサイズ設定回路25は、ピ
ッチ量算出回路5から出力されたピッチ量204に基づ
いてカーネルサイズを算出し、カーネルサイズ501を
フィルタ回路11へ出力する。フィルタ回路11は、カ
ーネルサイズ設定回路25から出力されたカーネルサイ
ズ501を設定し、メモリ9から出力される画像データ
202と画像データ203を用いて演算処理を行い、画
像データ205をセレクタ13へ出力する。セレクタ1
3は、比較器12から出力された制御信号206に応じ
て、メモリ9から出力された画像データ202とフィル
タ回路11から出力された画像データ205を選択して
画像データ106を出力する。
【0036】フィルタ回路11は図6に示すように構成
されている。図6において、Y方向に一次元のフィルタ
が設定されている。ここでは、図10に示す印字歪が発
生した区間Tnの画像データを補正するためのカーネル
サイズY0 と、カーネル係数30,31,32が設定さ
れている。
【0037】カーネル係数31は図5の画像データ20
2(以下、注目画素とする)に対して演算処理を行う係
数であり、カーネル係数30は注目画素からY方向と逆
方向にY1 画素離れた位置にある画像データ203に対
して演算を行う係数である。カーネル係数32は注目画
素からY方向と同一方向にY2 画素離れた位置にある画
像データ203に対して演算を行う係数である。カーネ
ルサイズY0 は、図5のメモリ10から出力されるピッ
チ量204に応じて設定される。
【0038】以下、カーネルサイズY0 の設定方法につ
いて、図5と図6を用いて説明する。印字歪がY方向に
発生した場合、Y方向の1次元フィルタで劣化した画像
データを補正するには、印字歪が発生したデータパター
ンの前後のピッチ量204よりデータパターンの空間周
波数を算出し、その空間周波数に対して補正可能なカー
ネルサイズY0 を設定すればよい。また、カーネル係数
30,31,32は、ここでは画像入力装置の空間周波
数特性に応じて、実験的に求めた値である。図5より、
カーネルサイズ設定回路25には、予め以下の条件式を
設定し、 Y0 =Y1 +Y2 +1 また、図5のメモリ10から出力されるピッチ量204
は、カーネルサイズ設定回路25に逐次入力されるの
で、n番目のピッチ量204をTnとすると、 Y1 = 0.5 ・( Tn−1 + Tn ) Y2 = 0.5 ・( Tn+1 + Tn ) であり、カーネルサイズY0 はTnより求めることがで
きる。ここでは、Y1 ,Y2 は整数値を用いるため、小
数点以下は切り捨てる。
【0039】このように、カーネルサイズ設定回路25
はピッチ量204よりY方向のデータパターンの空間周
波数を算出し、最適なカーネルサイズを設定することが
できる。
【0040】フィルタ回路11はカーネル係数501に
基づいてフィルタを設定し、図13で説明したデータパ
ターン85の劣化した画像データに対しても、補正でき
ることは明らかである。
【0041】以上のように第2の実施例によれば、Y方
向に印字歪が発生した場合、ピッチ量に応じてカーネル
サイズを可変し、印字歪が発生した方向と同一方向の1
次元のフィルタを用いて劣化した画像データの補正を行
うことにより、データパターンを読み取ることができる
という効果に加えて、データパターンの空間周波数に応
じた補正を行うことにより補正誤差を低減することがで
きる。
【0042】図7〜図9は第3の実施例を示す。この第
3の実施例では、Y方向に印字歪が発生した場合にデー
タパターンのピッチ量に応じてY方向のフィルタのカー
ネル係数を可変し、劣化した画像データの補正を行う。
【0043】図7は、図1の機械読み取り用マーク読取
装置における画像補正回路6の構成を示し、図2に示し
た第1の実施例の画像補正回路6から追加した構成要素
はカーネル係数設定回路35であり、削減した構成要素
はセレクタ13である。また、図5に示した第2の実施
例の画像補正回路6から追加した構成要素はカーネル係
数設定回路35であり、削減した構成要素はセレクタ1
3とカーネルサイズ設定回路25である。
【0044】メモリ8は、主走査方向境界位置算出回路
3から出力された主走査方向境界位置103と副走査方
向境界位置算出回路4から出力された副走査方向境界位
置104を逐次格納し、主走査方向境界位置103と副
走査方向境界位置104が入力されると境界位置信号2
01を中心位置検出回路14へ出力する。中心位置検出
回路14は境界位置信号201より中心位置を検出し、
中心位置信号200をメモリ9,10へ出力する。メモ
リ9はMTF補正回路2から逐次出力される全ての画像
データ102を格納し、メモリ8から出力される中心位
置信号200によって指示された画像データ202,2
03を、セレクタ13とフィルタ回路11ヘ出力する。
ここでの画像データ202は、第1,第2の実施例と同
様に、印字歪が発生した図10の区間“Tn”の各デー
タパターンに対応する中心1画素の画像データであり、
画像データ203は区間“Tn”と隣接する区間“Tn
−1”と“Tn+1”の各データパターンに対応する画
像データである。メモリ10は、ピッチ量算出回路5か
ら出力されたデータライン毎のピッチ量105を逐次格
納し、メモリ8から出力される中心位置信号200によ
って指示されたピッチ量204をカーネル係数設定回路
35へ出力する。
【0045】カーネル係数設定回路35は、メモリ10
から出力されたピッチ量204に基づいてカーネル係数
を算出し、カーネル係数701をフィルタ回路11へ出
力する。フィルタ回路11は、カーネル係数設定回路3
5から出力されたカーネル係数701を設定し、メモリ
9から出力される画像データ202と画像データ203
の演算処理を行い画像データ106を出力する。
【0046】フィルタ回路11は図8に示すように構成
されている。図8において、Y方向に一次元のフィルタ
が設定されている。ここでは、図10に示す印字歪が発
生した区間“Tn”の画像データを補正するためのカー
ネルサイズK0 と、カーネル係数40,41,42が設
定されている。
【0047】カーネル係数41は、図7の画像データ2
02(以下、注目画素とする)に対して演算処理を行う
係数であり、カーネル係数40は注目画素からY方向と
逆方向にK1 画素離れた位置にある画像データ203に
対して演算を行う係数である。また、カーネル係数42
は、注目画素からY方向と同一方向にY2 画素離れた位
置にある画像データ203に対して演算を行う係数であ
り、カーネル係数C0,C1 ,C2 は、図7のメモリ1
0から出力されるピッチ量204に応じて設定される。
【0048】以下、カーネル係数C0 ,C1 ,C2 の設
定方法について、図7〜図9を用いて説明する。
【0049】印字歪がY方向に発生した場合、Y方向の
1次元フィルタで劣化した画像データを補正するには、
印字歪が発生したデータパターンのピッチ量204より
補正量を算出し、その補正量に対して補正可能なカーネ
ル係数C0 ,C1 ,C2 を設定すればよい。
【0050】図8に示したフィルタ回路11におけるカ
ーネル係数は次のように設定されている。図9におい
て、横軸はピッチ量算出回路5から出力されるピッチ量
204であり、縦軸は図8のカーネル係数C1 ,C2
ある。H1 はフィルタ処理を行う最小ピッチ量で、H2
はフィルタ処理を行う最大ピッチ量である。CH
1,C2 の最大値であり、H1 ,H2 とCH は、画像
入力装置の空間周波数特性に応じて、実験的に求めた値
である。
【0051】図7に示したカーネル係数設定回路35に
は、予め以下の条件式を設定し、n番目のピッチ量を
“Tn”とすると、 Tn < H1 のときは、C1 =C2 =CH1 ≦Tn≦H2 のときは、(CH/(H2 −H
1 ))(H2 −Tn) H2 < Tn のときは、C1 =C2 =0 より、C1 とC2 を求め、C0 =C1 +C2 +1よりC
0 を求めることができる。
【0052】このように、カーネル係数設定回路35は
ピッチ量204より劣化した画像データに対して最適な
カーネル係数を算出し、カーネル係数701としてフィ
ルタ回路11へ出力することができる。
【0053】フィルタ回路11はカーネル係数701に
基づいてフィルタを設定し、図13で説明したデータパ
ターン85の劣化した画像データに対しても補正できる
ことは明らかである。
【0054】以上のように第3の実施例によれば、Y方
向に印字歪が発生した場合、ピッチ量に応じてカーネル
係数を可変し、印字歪が発生した方向と同一方向の1次
元のフィルタを用いて劣化した画像データの補正を行う
ことにより、補正量の過不足なく最適な補正を行い、デ
ータパターンを読み取ることができる。
【0055】なお、第1,第2,第3の実施例では、1
次元のフィルタについて説明したが、所定の画像処理フ
ィルタを組み合わせた2次元フィルタを用いてもよい。
また、第1,第2,第3の実施例では、ハードウェアの
構成によって実現されているが、ワンチップマイコン等
を用いたソフトウェアで実現してもよい。
【0056】また、第2の実施例では所定のカーネル係
数を用いて説明したが、この限りではなく、第3の実施
例で説明した方法を用いてカーネル係数を可変しても同
等の効果が得られる。
【0057】また、第3の実施例では所定のカーネルサ
イズを用いて説明したが、この限りではなく、第2の実
施例で説明した方法を用いてカーネルサイズを可変して
も同等の効果が得られる。
【0058】また、第1,第2,第3の実施例の画像補
正回路は、中心位置信号によって指示された区間“T
n”の1画素の画像データ(注目画素)と隣接する区間
“Tn−1”と“Tn+1”の各データパターンに対応
するそれぞれ1つの画像データを用いて補正演算処理を
行うフィルタについて説明したが、この限りではなく、
区間“Tn”の注目画素に対して隣接する区間“Tn−
1”と“Tn+1”の各データパターンに対応するそれ
ぞれ複数の画像データを用いて補正演算処理を行うフィ
ルタを用いてもよい。
【0059】また、第1,第2,第3の実施例の画像補
正回路は、中心位置信号によって指示された各データパ
ターンの中心1画素の画像データに対して補正演算処理
を行い、1画素の画像データを復号化回路へ出力する場
合について説明したが、この限りではなく、各データパ
ターンに対応する複数画素の画像データに対して補正演
算処理を行い、複数画素の画像データを復号化回路へ出
力した場合には、それに応じた復号化回路を使用しても
よい。
【0060】また、第1,第2,第3の実施例では、デ
ータパターンの白パターンと黒パターンの有無で符号化
した場合の復号化回路として2値化回路を使用している
が、この限りではなく、データパターンのエッジ幅、形
状等で符号化した場合には、それに応じた復号化回路を
使用しても同等の効果が得られる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によると、記録装置
の機械的あるいは電気的要因による印字歪が発生した場
合でも、副走査方向の境界位置を算出する副走査方向境
界位置算出手段と、データパターンの主走査方向の境界
位置を算出する主走査方向境界位置算出手段と、前記副
走査方向境界位置算出手段によって算出された副走査方
向の境界位置より、副走査方向に隣接する境界位置間の
距離を算出するピッチ量算出手段と、前記副走査方向境
界位置算出手段と前記主走査方向境界位置算出手段より
指示される境界内の所定の画像データに対し、前記ピッ
チ量算出手段によって算出した境界位置間の距離に応じ
て補正演算処理を行う画像補正手段と、前記画像補正手
段によって補正演算処理された画像データより、対応す
るデータパターンのデータを復元する復号化手段を設け
たことにより、簡単な構成で印字歪を検出し、歪量に応
じて劣化した画像データの補正を行い、正確にデータパ
ターンの読み取りが行える信頼性の高い機械読み取り用
マーク読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の機械読み取り用マーク読取装置の一実
施例の構成図。
【図2】図1における画像補正回路6の構成図。
【図3】図2におけるフィルタ回路11の説明図。
【図4】同装置でマークを読み取った場合の出力画像デ
ータの説明図。
【図5】画像補正回路6の別の実施例の構成図。
【図6】図5におけるフィルタ回路11の説明図。
【図7】画像補正回路6の別の実施例の構成図。
【図8】図7におけるフィルタ回路11の説明図。
【図9】図8のフィルタ設定回路におけるカーネル係数
の説明図。
【図10】記録媒体に機械読み取り用マークを印字した
サンプル図。
【図11】従来の機械読み取り用マーク読取装置の構成
図。
【図12】図11のMTF補正回路におけるフィルタの
説明図。
【図13】印字歪が発生した区間を読み取った場合の各
回路の出力画像データの説明図。
【符号の説明】
1 画像入力装置 2 MTF補正回路 3 主走査方向境界位置算出回路 4 副走査方向境界位置算出回路 5 ピッチ量算出回路 6 画像補正回路 7 復号化回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを符号化して主走査方向と副走査
    方向に2次元配列した複数のデータパターンと、データ
    パターンの副走査方向の境界位置を指示する同期パター
    ンとで構成されている機械読み取り用マークを読み取る
    読取装置において、前記マークの画像データを読み取る
    画像入力手段と、前記画像入力手段によって読み取られ
    た画像データより前記同期パターンを検出し、前記副走
    査方向の境界位置を算出する副走査方向境界位置算出手
    段と、前記画像入力手段によって読み取られた画像デー
    タより、データパターンの主走査方向の境界位置を算出
    する主走査方向境界位置算出手段と、副走査方向境界位
    置算出手段によって算出された副走査方向の境界位置よ
    り、副走査方向に隣接する境界位置間の距離を算出する
    ピッチ量算出手段と、各データパターンに対応する前記
    副走査方向の境界位置と、主走査方向境界位置算出手段
    によって算出された主走査方向の境界位置より指示され
    る境界内の所定の画像データに対し、前記ピッチ量算出
    手段によって算出した境界位置間の距離に応じて補正演
    算処理を行う画像補正手段と、前記画像補正手段によっ
    て補正演算処理された画像データより、対応するデータ
    パターンのデータを復元する復号化手段とを設けた機械
    読み取り用マーク読取装置。
  2. 【請求項2】 画像補正手段の補正演算処理は、副走査
    方向に隣接するデータパターンに対応する画像データを
    用いることを特徴とする請求項1記載の機械読み取り用
    マーク読取装置。
  3. 【請求項3】 画像補正手段の補正演算処理は、ピッチ
    量算出手段によって算出した境界位置間の距離に応じて
    所定の補正演算を行うか否かを制御することを特徴とす
    る請求項1記載の機械読み取り用マーク読取装置。
  4. 【請求項4】 画像補正手段の補正演算処理は、画像処
    理フィルタを用いて行い、ピッチ量算出手段によって算
    出した境界位置間の距離に応じてフィルタのカーネルサ
    イズを可変することを特徴とする請求項2記載の機械読
    み取り用マーク読取装置。
  5. 【請求項5】 画像補正手段は、ピッチ量算出手段によ
    って算出した境界位置間の距離に応じて補正量を可変す
    ることを特徴とする請求項2記載の機械読み取り用マー
    ク読取装置。
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