JPH0731824A - 高圧洗浄水の噴霧による集塵方法 - Google Patents
高圧洗浄水の噴霧による集塵方法Info
- Publication number
- JPH0731824A JPH0731824A JP18392793A JP18392793A JPH0731824A JP H0731824 A JPH0731824 A JP H0731824A JP 18392793 A JP18392793 A JP 18392793A JP 18392793 A JP18392793 A JP 18392793A JP H0731824 A JPH0731824 A JP H0731824A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- washing water
- high pressure
- exhaust gas
- piping
- dust
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Abstract
(57)【要約】
【目的】付着性の高いダストによる配管中のスケーリン
グや充填物の目詰まりを防止し、捕集効率を向上させ
る。 【構成】排ガス配管内に高圧洗浄水を噴霧し、特に噴霧
圧力を10〜50Kg/cm2 、噴霧角度を15〜90
°、洗浄水量を0.5〜1.0l/m3 とする。
グや充填物の目詰まりを防止し、捕集効率を向上させ
る。 【構成】排ガス配管内に高圧洗浄水を噴霧し、特に噴霧
圧力を10〜50Kg/cm2 、噴霧角度を15〜90
°、洗浄水量を0.5〜1.0l/m3 とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、排ガス中のダストを捕
集する集塵方法に関するものである。
集する集塵方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術とその解決しようとする課題】洗浄集塵器
は、ダスト粒子を液滴に衝突接触させて捕集するもので
ある。洗浄集塵器の性能向上のため、ダスト粒子と液滴
の接触効率を上げるべく種々検討されている。
は、ダスト粒子を液滴に衝突接触させて捕集するもので
ある。洗浄集塵器の性能向上のため、ダスト粒子と液滴
の接触効率を上げるべく種々検討されている。
【0003】代表的なものに、充填塔,ジェットスクラ
バー,ベンチュリースクラバーがある。これらの捕集効
率は圧力損失と比例関係にあり、捕集効率の高いものほ
ど圧力損失は高くなり、動力も増加するのが欠点であ
る。
バー,ベンチュリースクラバーがある。これらの捕集効
率は圧力損失と比例関係にあり、捕集効率の高いものほ
ど圧力損失は高くなり、動力も増加するのが欠点であ
る。
【0004】比較的高い圧力の洗浄水を使用する例とし
てジェットスクラバーがあるが、循環水量が多く所要動
力が大きいのが欠点である。ところで、集塵器はその方
式によりダスト粒子径に対して捕集効率が決っており、
充填塔及びジェットスクラバーにおいては2μm以下の
粒子に対しての捕集効率が著しく低下することが知られ
ている。
てジェットスクラバーがあるが、循環水量が多く所要動
力が大きいのが欠点である。ところで、集塵器はその方
式によりダスト粒子径に対して捕集効率が決っており、
充填塔及びジェットスクラバーにおいては2μm以下の
粒子に対しての捕集効率が著しく低下することが知られ
ている。
【0005】また、付着性の高いダストでは、ダスト発
生源から集塵設備までの排ガス配管のスケーリング並び
に充填物の目づまり等の問題があり、連続運転の支障と
なっていた。
生源から集塵設備までの排ガス配管のスケーリング並び
に充填物の目づまり等の問題があり、連続運転の支障と
なっていた。
【0006】
【課題を解決するための具体的手段】本発明者らは、か
かる問題を解決すべく鋭意検討の結果、排ガス配管内に
高圧洗浄水を噴霧することにより10〜100μmの液
滴を生じせしめ、加えて液滴の打力によって2μm以下
のダスト粒子を高い効率で捕集できることを見出し本発
明に到達した。
かる問題を解決すべく鋭意検討の結果、排ガス配管内に
高圧洗浄水を噴霧することにより10〜100μmの液
滴を生じせしめ、加えて液滴の打力によって2μm以下
のダスト粒子を高い効率で捕集できることを見出し本発
明に到達した。
【0007】すなわち本発明は、排ガス配管内に高圧洗
浄水を噴霧してダストを捕集することを特徴とする集塵
方法で、洗浄水の圧力10〜50Kg/cm2 、洗浄水
量0.5〜1.0l/m3 、噴霧角度15〜90°とす
ることを特徴とする請求項1記載の集塵方法を提供する
ものである。
浄水を噴霧してダストを捕集することを特徴とする集塵
方法で、洗浄水の圧力10〜50Kg/cm2 、洗浄水
量0.5〜1.0l/m3 、噴霧角度15〜90°とす
ることを特徴とする請求項1記載の集塵方法を提供する
ものである。
【0008】本発明において、洗浄水の圧力は10〜5
0Kg/cm2 が好ましい。圧力が10Kg/cm2 未
満だと液滴径が大きくなるので好ましくなく、50Kg
/cm2 を越えても効果は同等で経済的でない。特に付
着性の高いダストの集塵に有効で、洗浄水の打力が強い
ので配管のスケーリングがほとんどない。例えば、消石
灰のように付着性が高く水の存在下で固いスケールを形
成するものは、ダスト発生源から集塵器間の排ガス配管
にスケーリングして閉塞させ排ガス吸引量が低下する等
のトラブルの発生やその後スケール除去も困難であっ
た。また、高圧洗浄水を配管内に噴霧すると推力が生
じ、排ガス吸引量が増加するので排ガスファンの静圧を
小さくでき、動力が削減でき、場合によってはファンを
省くことも可能である。
0Kg/cm2 が好ましい。圧力が10Kg/cm2 未
満だと液滴径が大きくなるので好ましくなく、50Kg
/cm2 を越えても効果は同等で経済的でない。特に付
着性の高いダストの集塵に有効で、洗浄水の打力が強い
ので配管のスケーリングがほとんどない。例えば、消石
灰のように付着性が高く水の存在下で固いスケールを形
成するものは、ダスト発生源から集塵器間の排ガス配管
にスケーリングして閉塞させ排ガス吸引量が低下する等
のトラブルの発生やその後スケール除去も困難であっ
た。また、高圧洗浄水を配管内に噴霧すると推力が生
じ、排ガス吸引量が増加するので排ガスファンの静圧を
小さくでき、動力が削減でき、場合によってはファンを
省くことも可能である。
【0009】次に洗浄水量は、本発明における圧力範囲
内の使用では洗浄水消費量を抑制することができ0.5
〜1.0l/m3 が最適である。洗浄水量が0.5l/
m3未満だと捕集効率が低下するので好ましくなく、
1.0l/m3 を越えても効果は同等で経済的でない。
内の使用では洗浄水消費量を抑制することができ0.5
〜1.0l/m3 が最適である。洗浄水量が0.5l/
m3未満だと捕集効率が低下するので好ましくなく、
1.0l/m3 を越えても効果は同等で経済的でない。
【0010】本発明において、噴霧ノズルは排ガス配管
内の中央に挿入し、排ガスに対して併流に噴霧する。噴
霧形状は紡錘状でしかも紡錘の胴部の径が配管径よりわ
ずかに大きくなるのが最適である。噴霧角は噴出部にお
いて90°以下、望ましくは15〜90°である。噴霧
角が90°以上になるとガスの流れを阻害し圧力損失が
増加する。また、15°以下だと液滴の分散が悪く、液
滴径が大きくなるので捕集効率が低下する。次に噴霧す
る配管は直管部が望ましく、広がり部では捕集効果が低
下する。また、噴霧ノズルは排ガス風量に合わせて適宜
複数個設置すればよい。噴霧ノズルの形状は特に限定さ
れないが、噴霧角と液滴径が簡単に調整できるニードル
内蔵のものが望ましい。
内の中央に挿入し、排ガスに対して併流に噴霧する。噴
霧形状は紡錘状でしかも紡錘の胴部の径が配管径よりわ
ずかに大きくなるのが最適である。噴霧角は噴出部にお
いて90°以下、望ましくは15〜90°である。噴霧
角が90°以上になるとガスの流れを阻害し圧力損失が
増加する。また、15°以下だと液滴の分散が悪く、液
滴径が大きくなるので捕集効率が低下する。次に噴霧す
る配管は直管部が望ましく、広がり部では捕集効果が低
下する。また、噴霧ノズルは排ガス風量に合わせて適宜
複数個設置すればよい。噴霧ノズルの形状は特に限定さ
れないが、噴霧角と液滴径が簡単に調整できるニードル
内蔵のものが望ましい。
【0011】
【実施例】以下実施例により本発明を説明するが係る実
施例に限定されるものではない。 比較例1〜4、実施例1〜4 生石灰と水を反応させ消石灰を製造する設備から発生す
る含塵排ガスを以下の集塵器および条件で処理した。
施例に限定されるものではない。 比較例1〜4、実施例1〜4 生石灰と水を反応させ消石灰を製造する設備から発生す
る含塵排ガスを以下の集塵器および条件で処理した。
【0012】 集塵器型式 :充填塔(充填物:中空ボール) 洗浄水量(工水):5m3 /H 排ガス処理量 :2000Nm3 /H 結果を表1に示した。この時、排ガス配管及び充填物に
石灰乳が付着し閉塞するトラブルが発生し連続運転を阻
害した。
石灰乳が付着し閉塞するトラブルが発生し連続運転を阻
害した。
【0013】
【表1】
【0014】次に前記の集塵器の入口排ガス配管(25
0A×3m)内の曲管部に、図1に示したように噴霧ノ
ズル用挿入スタンド2から高圧洗浄水配管3、噴霧ノズ
ル4を設置し、高圧洗浄水を噴霧した。発生する含塵排
ガス1は前述のものと同様、生石灰と水を反応させ消石
灰を製造する設備から発生したものである。装置は市販
のスケール洗浄用高圧ジェットポンプを用い、高圧洗浄
水流量は0.7l/m 3 、圧力は30Kg/cm2 で行
った。この結果を表2に示した。この時、排ガス配管5
及び充填物に石灰乳が付着するトラブルもなく、連続運
転することができた。
0A×3m)内の曲管部に、図1に示したように噴霧ノ
ズル用挿入スタンド2から高圧洗浄水配管3、噴霧ノズ
ル4を設置し、高圧洗浄水を噴霧した。発生する含塵排
ガス1は前述のものと同様、生石灰と水を反応させ消石
灰を製造する設備から発生したものである。装置は市販
のスケール洗浄用高圧ジェットポンプを用い、高圧洗浄
水流量は0.7l/m 3 、圧力は30Kg/cm2 で行
った。この結果を表2に示した。この時、排ガス配管5
及び充填物に石灰乳が付着するトラブルもなく、連続運
転することができた。
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】本発明は、配管内で集塵を行うので特別
な装置を必要とせず、高圧ポンプと噴霧ノズルという構
成なので設備費が安く、噴霧ノズルは配管の途中に簡単
に挿入でき操作が非常に簡単である。また、高圧洗浄水
を噴霧することでスケーリングが防止でき、かつ高圧洗
浄水を配管内に噴霧すると推力が生じ、排ガス吸引量が
増加するので排ガスファンの静圧を小さくでき、動力が
削減できる。さらに洗浄水消費量を大幅に削減出来る。
な装置を必要とせず、高圧ポンプと噴霧ノズルという構
成なので設備費が安く、噴霧ノズルは配管の途中に簡単
に挿入でき操作が非常に簡単である。また、高圧洗浄水
を噴霧することでスケーリングが防止でき、かつ高圧洗
浄水を配管内に噴霧すると推力が生じ、排ガス吸引量が
増加するので排ガスファンの静圧を小さくでき、動力が
削減できる。さらに洗浄水消費量を大幅に削減出来る。
【図1】本発明の実施例で示した配管中に装着した洗浄
ノズルの設置図である。
ノズルの設置図である。
1.含塵排ガス 2.噴霧ノズル挿入用スタンド 3.高圧洗浄水配管 4.噴霧ノズル 5.排ガス配管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖中 康 山口県宇部市大字沖宇部5253番地 セント ラル硝子株式会社宇部工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 排ガス配管内に高圧洗浄水を噴霧してダ
ストを捕集することを特徴とする集塵方法。 - 【請求項2】 洗浄水の圧力10〜50Kg/cm2 、
洗浄水量0.5〜1.0l/m3 、噴霧角度15〜90
°とすることを特徴とする請求項1記載の集塵方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18392793A JPH0731824A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高圧洗浄水の噴霧による集塵方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18392793A JPH0731824A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高圧洗浄水の噴霧による集塵方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0731824A true JPH0731824A (ja) | 1995-02-03 |
Family
ID=16144250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18392793A Pending JPH0731824A (ja) | 1993-07-26 | 1993-07-26 | 高圧洗浄水の噴霧による集塵方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0731824A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102641636A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-08-22 | 广东风华环保设备有限公司 | 控制pm2.5空气质量超标的高楼水雾降尘装置 |
CN103212260A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-24 | 成都鹏伟建材有限公司 | 一种缓解灰霾的应急方法 |
CN103830984A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-06-04 | 陈怀玺 | 喷淋式智能化大气污染环流净化系统 |
KR101406229B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-06-12 | 삼성엔지니어링 주식회사 | 폐가스 처리장치 |
CN104689665A (zh) * | 2015-04-02 | 2015-06-10 | 南通奥普机械工程有限公司 | 一种除尘器 |
CN104888557A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-09-09 | 河南海力特机电制造有限公司 | 移动式高压细水雾焊接烟尘净化装置 |
CN105544981A (zh) * | 2015-12-07 | 2016-05-04 | 镇江市润州兴润钢结构厂 | 一种建筑工地除尘装置 |
-
1993
- 1993-07-26 JP JP18392793A patent/JPH0731824A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102641636A (zh) * | 2012-05-08 | 2012-08-22 | 广东风华环保设备有限公司 | 控制pm2.5空气质量超标的高楼水雾降尘装置 |
KR101406229B1 (ko) * | 2012-09-12 | 2014-06-12 | 삼성엔지니어링 주식회사 | 폐가스 처리장치 |
CN103212260A (zh) * | 2013-04-22 | 2013-07-24 | 成都鹏伟建材有限公司 | 一种缓解灰霾的应急方法 |
CN103830984A (zh) * | 2014-03-24 | 2014-06-04 | 陈怀玺 | 喷淋式智能化大气污染环流净化系统 |
CN104689665A (zh) * | 2015-04-02 | 2015-06-10 | 南通奥普机械工程有限公司 | 一种除尘器 |
CN104888557A (zh) * | 2015-06-16 | 2015-09-09 | 河南海力特机电制造有限公司 | 移动式高压细水雾焊接烟尘净化装置 |
CN105544981A (zh) * | 2015-12-07 | 2016-05-04 | 镇江市润州兴润钢结构厂 | 一种建筑工地除尘装置 |
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