JPH07317668A - スクロール型圧縮機 - Google Patents

スクロール型圧縮機

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JPH07317668A
JPH07317668A JP11527194A JP11527194A JPH07317668A JP H07317668 A JPH07317668 A JP H07317668A JP 11527194 A JP11527194 A JP 11527194A JP 11527194 A JP11527194 A JP 11527194A JP H07317668 A JPH07317668 A JP H07317668A
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scroll
drive shaft
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Takashi Ban
孝志 伴
Kunifumi Gotou
邦文 後藤
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Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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    • F04C29/005Means for transmitting movement from the prime mover to driven parts of the pump, e.g. clutches, couplings, transmissions
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スクロール型圧縮機において、圧縮作用を必要
としないときにおける振動等を抑制するとともに駆動源
の動力損失を防止する。 【構成・作用】外部信号により開閉弁19がトロコイド
ポンプ18からの吐出油を調整室13へ吐出させていな
いのであれば、スライダ12の主体部12aが押圧ばね
14に服して大径部6aのスライド穴6b内を調整室1
3を縮小するように摺動する。このため、スライダ12
の偏心ピン12cは軸心Oに接近し、公転半径Rが縮小
される。偏心ピン12cは、中心線Xが軸心Oと一致し
ている間、カウンターウエイト21の長穴21aの側壁
を回転方向に押圧しない。このため、圧縮作用を必要と
しないとき、カウンターウェイト21は駆動軸6が回転
していても回転しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動スクロールの公転
半径を外部信号により零にでき、これにより駆動軸の回
転が継続されていても実質的に圧縮を行わないようにし
たスクロール型圧縮機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、USP5282728号公報に
は、可動スクロールの公転半径を外部信号により零にで
きるスクロール型圧縮機が開示されている。このスクロ
ール型圧縮機では、ハウジングに固定スクロールが固定
され、固定スクロールは固定側板及び固定渦巻体からな
る。また、ハウジングには駆動プーリをもつ駆動軸が支
承されており、駆動軸には後述する公転半径調整機構を
介して可動側板及び可動渦巻体をもつ可動スクロールが
自転を防止された状態で係留されている。
【0003】公転半径調整機構は可動スクロールの公転
半径を調整可能になされている。すなわち、公転半径調
整機構では、駆動軸の内端に偏心ピンが軸後方向に突設
され、この偏心ピンには駆動ラグが係合され、駆動ラグ
には駆動ブッシュが径方向に摺動可能に係留されてい
る。駆動ラグと駆動ブッシュとの間では、径方向の一端
側に調整室が形成され、径方向の他端側に押圧ばねが装
備されている。そして、駆動軸にはトロコイドポンプが
装着され、トロコイドポンプは駆動軸の回転によりハウ
ジング内の貯溜油を吸入して調整室に吐出可能になされ
ている。また、ハウジングにはトロコイドポンプから調
整室へ吐出する吐出油を外部信号により停止可能な開閉
弁が装備されている。
【0004】このスクロール型圧縮機では、駆動プーリ
がエンジン等により駆動されれば、駆動軸が回転される
ため、可動スクロールが公転運動される。このとき、開
閉弁がトロコイドポンプからの吐出油を調整室へ吐出さ
せているのであれば、駆動ブッシュが押圧ばねに抗して
駆動ラグから離反するため、公転半径が拡大される。こ
うして、可動スクロールが固定スクロールとの間に形成
する圧縮室が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小す
るため、このときには駆動軸の回転が継続されている
間、冷媒の圧縮が行われる。
【0005】逆に、外部信号により開閉弁がトロコイド
ポンプからの吐出油を調整室へ吐出させていないのであ
れば、駆動ブッシュが押圧ばねに服して駆動ラグに接近
するため、公転半径が縮小される。こうして、可動スク
ロールは固定スクロールとの間に圧縮室を形成しなくな
るため、このときには駆動軸の回転が継続されていても
冷媒の圧縮は行われない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記スクロー
ル型圧縮機では、可動スクロールの公転時のアンバラン
スを吸収するためのカウンターウェイトが駆動軸に固定
されているため、可動スクロールの公転半径が縮小され
ている間でもカウンターウェイトは駆動軸の回転と同期
して回転されることとなる。
【0007】このため、圧縮作用を必要としないときで
も、駆動軸が回転している間、実際には可動スクロール
の公転によるアンバランスがないにもかかわらずカウン
ターウェイトが回転されることで、かえってアンバラン
スが生じ、スクロール型圧縮機に振動等を生じることと
なる。また、圧縮作用を必要としないとき、駆動源たる
エンジン等は常時駆動軸とともにカウンターウェイトも
回転させなければならないことから、駆動源の動力損失
を生じてしまう。
【0008】本発明は、スクロール型圧縮機において、
圧縮作用を必要としないときにおける振動等を抑制する
とともに駆動源の動力損失を防止することを解決すべき
課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1のスクロール型
圧縮機は、ハウジングと、固定側板及び固定渦巻体を有
して該ハウジングに固定された固定スクロールと、該ハ
ウジングに支承された駆動軸と、可動側板及び可動渦巻
体を有し、自転防止機構により自転が防止されて該固定
スクロールと噛合可能な可動スクロールと、該駆動軸に
装備されたカウンターウェイトと、該可動スクロールの
公転半径を調整する公転半径調整機構とを備え、該駆動
軸の回転が該可動スクロールの公転運動に変換され、こ
れにより該固定スクロールとの間に形成される圧縮室が
渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小するスクロール
型圧縮機において、前記公転半径調整機構は、前記駆動
軸の内端に形成された大径部と、該大径部に径方向に延
在して形成された有底状のスライド穴と、該スライド穴
に摺動可能に嵌挿された主体部及び該主体部から軸心方
向に突出し、軸受を介して前記可動スクロールを支承す
る円柱状の偏心ピンとからなるスライダと、該スライド
穴の底部と該主体部との間に形成された調整室と、該主
体部を該調整室側に付勢する押圧ばねと、該駆動軸に装
着されて前記ハウジング内の貯溜油を吸入して該調整室
に吐出可能なオイルポンプと、該オイルポンプから該調
整室へ吐出する吐出油を外部信号により停止可能な開閉
弁とからなり、該大径部の内端には軸心と同心の円筒状
のボス部が突設され、前記カウンターウェイトは該ボス
部との間に軸受を介して支承され、該カウンターウェイ
トには該偏心ピンの軸心から公転半径までの径方向の移
動を許容する長穴が貫設されていることを特徴とする。
【0010】請求項2のスクロール型圧縮機では、請求
項1のスクロール型圧縮機において、駆動軸は駆動プー
リにより駆動源と直結されていることを特徴とする。
【0011】
【作用】請求項1記載のスクロール型圧縮機では、外部
信号により開閉弁がオイルポンプからの吐出油を調整室
へ吐出させているのであれば、スライダの主体部が押圧
ばねに抗して大径部のスライド穴内を調整室を拡大する
ように摺動するため、スライダの偏心ピンは軸心から離
反し、公転半径が拡大される。こうして、可動スクロー
ルが固定スクロールとの間に形成する圧縮室が渦巻き中
心方向に移動されて容積を縮小するため、このときには
駆動軸の回転が継続されている間、冷媒の圧縮が行われ
る。
【0012】逆に、外部信号により開閉弁がオイルポン
プからの吐出油を調整室へ吐出させていないのであれ
ば、スライダの主体部が押圧ばねに服して大径部のスラ
イド穴内を調整室を縮小するように摺動するため、スラ
イダの偏心ピンは軸心に接近し、公転半径が縮小され
る。こうして、可動スクロールは固定スクロールとの間
に圧縮室を形成しなくなるため、このときには駆動軸の
回転が継続されていても冷媒の圧縮は行われない。
【0013】ここで、カウンターウェイトは大径部に形
成されたボス部との間に軸受を介して支承され、偏心ピ
ンの径方向の移動を許容する長穴が貫設されているた
め、偏心ピンが軸心から離反したり、軸心に接近したり
して径方向に移動しても移動しない。そして、偏心ピン
は、中心線が軸心から離反している間、カウンターウェ
イトの長穴の側壁を回転方向に押圧する。こうして、圧
縮作用を必要とするとき、カウンターウェイトは駆動軸
の回転と同期して回転し、可動スクロールの公転時のア
ンバランスを吸収する。
【0014】逆に、偏心ピンは、中心線が軸心と一致し
ている間、カウンターウェイトの長穴の側壁を回転方向
に押圧しない。こうして、圧縮作用を必要としないと
き、つまり可動スクロールの公転半径が零になっている
間は、カウンターウェイトは駆動軸が回転していても回
転しないこととなる。このため、このときにはカウンタ
ーウェイトが回転されず、スクロール型圧縮機に振動等
が生じにくく、駆動源の動力損失も防止される。
【0015】請求項2記載のスクロール型圧縮機では、
駆動軸が駆動プーリにより駆動源と直結されているた
め、駆動軸は駆動源が運転されている限り駆動されるこ
ととなる。このとき、このスクロール型圧縮機では、外
部信号により圧縮作用をしないこととすれば、冷房過剰
等を防止できる。また、こうして、従来の電磁クラッチ
を省略することができるため、電磁クラッチの断接時に
おける例えば車両の運転フィーリングの悪化を防止でき
るとともに、重量減、消費電力減少、燃費良化等が得ら
れる。
【0016】
【実施例】以下、請求項1、2を具体化した実施例を図
面を参照しつつ説明する。このスクロール型圧縮機で
は、図1に示すように、ハウジング1に外部冷凍回路と
接続される吸入口2a及び吐出口2bが形成され、ハウ
ジング1内には吐出口2b側に固定スクロール3が固定
されている。固定スクロール3は固定側板3aと、この
固定側板3aの前方にインボリュート曲線等により突設
された固定渦巻体3bとからなり、固定側板3aとハウ
ジング1とにより吐出口2bと連通する吐出室Dが形成
されている。固定側板3aのほぼ中心には吐出室Dと連
通する吐出ポート3cが貫設されており、吐出ポート3
cはリテーナ30により開度が規制された状態で図示し
ない吐出弁で閉塞されている。
【0017】また、ハウジング1には軸受4及び軸封装
置5を介して軸心Oを中心に回転可能に駆動軸6が支承
されており、駆動軸6にはハウジング1との間に軸受7
を介して駆動プーリ8が固定されている。駆動軸6には
後述する公転半径調整機構9を介して可動スクロール1
0が係留されている。可動スクロール10は可動側板1
0aと、この可動側板10aの後方にインボリュート曲
線等により突設された可動渦巻体10bとからなり、可
動側板10a側にはハウジング1とともに吸入口2aと
連通する吸入室Sが形成されている。ハウジング1には
可動側板10aと対面して固定リング31が固定されて
おり、固定リング31と可動側板10aとの間にはオル
ダム継手32が設けられている。これら固定リング31
及びオルダム継手32が自転防止機構を構成している。
【0018】公転半径調整機構9は可動スクロール10
の公転半径Rを調整可能になされている。すなわち、公
転半径調整機構9では、図3にも示すように、駆動軸6
の内端に大径部6aが一体的に形成されており、大径部
6aはハウジング1との間に軸受11を介して支承され
ている。大径部6aには径方向に延在する有底円柱状の
スライド穴6bが凹設されており、このスライド穴6b
には円柱状の主体部12aが摺動可能に嵌挿されてい
る。主体部12aの底部側面に凹設されたリング溝には
シール12bが装備されている。この主体部12aには
軸心方向に中心線をXとする円柱状の偏心ピン12cが
突出されており、主体部12aと偏心ピン12cとによ
りスライダ12が構成されている。スライド穴6bの底
部とスライダ12の主体部12aとの間には調整室13
が形成され、主体部12aは調整室13側に押圧ばね1
4により付勢されている。大径部6aにはスライダ12
の偏心ピン12cを案内すべくスライド穴6bにガイド
穴6cが径方向に延在されており、偏心ピン12cはラ
ジアル軸受15を介して可動側板10aに突設されたボ
ス部10cを支承している。
【0019】さらに、公転半径調整機構9では、図1に
示すように、駆動軸6には大径部6aと前方で当接して
小歯車16が固定されており、この小歯車16の外域に
はハウジング1と摺動可能に大歯車17が装備されてい
る。これら小歯車16及び大歯車17がオイルポンプと
してのトロコイドポンプ18を構成している。トロコイ
ドポンプ18の小歯車16及び大歯車17により形成さ
れる吸引域及び吐出域は、ハウジング1の内底部と通路
18a、18bにより連通されており、吐出域からハウ
ジング1の内底部に至る通路18bの途中には図示しな
いソレノイドにより通路18bを開閉する開閉弁19が
設けられている。また、トロコイドポンプ18の吐出域
は調整室13の底部と通路18cにより連通されてお
り、調整室13の上部は通路18dにより吸入室Sと連
通されている。
【0020】また、大径部6aの内端には、図3にも示
すように、軸心Oと同心の円筒状のボス部6dが形成さ
れており、このボス部6d内には軸受20を介してカウ
ンターウェイト21が支承されている。カウンターウェ
イト21には偏心ピン12cの軸心Oから公転半径Rま
での径方向の移動を許容する長穴21aが貫設されてい
る。
【0021】以上のように構成されたこのスクロール型
圧縮機では、駆動プーリ8が図示しないベルトにより車
両のエンジンに直結される。このため、駆動軸6はエン
ジンが運転されている限り駆動されることとなる。この
間、図1に示すように、トロコイドポンプ18において
小歯車16が駆動軸6とともに回転し、ハウジング1の
内底部に貯溜された冷媒中の潤滑油を吸引域に吸入して
いる。ここで、車室内が暑い等により、乗員がエアコン
のスイッチをONすれば、開閉弁19が通路18bを閉
鎖する。このため、高圧化された潤滑油は、吐出域から
通路18bを戻ることができず、通路18cを経て調整
室13内に吐出される。このため、スライダ12の主体
部12aが押圧ばね14に抗して大径部6aのスライド
穴6b内を調整室13を拡大するように摺動し、スライ
ダ12の偏心ピン12cは軸心Oから離反する。スライ
ダ12がスライド穴6b内をある程度摺動すれば、調整
室13は通路18dにより吸入室Sと連通するため、そ
れ以上のスライダ12の摺動は規制される。これによ
り、公転半径Rが確保される。こうして、可動スクロー
ル10が固定スクロール3との間に形成する圧縮室が渦
巻き中心方向に移動されて容積を縮小する。このため、
このときには駆動軸6の回転が継続されている間、冷媒
の圧縮が行われる。つまり、外部冷凍回路から吸入口2
aを経て吸入された冷媒は吸入室Sから圧縮室に吸入さ
れ、圧縮された吐出ポート3cより吐出室Dに吐出さ
れ、吐出口2bから外部冷凍回路に循環される。こうし
て、車室内が冷房される。
【0022】逆に、車室内は暑くない等により、乗員が
エアコンのスイッチをOFFすれば、開閉弁19が通路
18bを開放する。このため、高圧化された潤滑油は吐
出域から通路18bを経てハウジング1の内底部に戻
り、通路18cから調整室13内には吐出されない。こ
のため、図2に示すように、スライダ12の主体部12
aが押圧ばね14に服して大径部6aのスライド穴6b
内を調整室13を縮小するように摺動し、偏心ピン12
cは軸心Oに接近する。スライダ12がスライド穴6b
内をある程度摺動すれば、偏心ピン12cがガイド穴6
cの端部と当接するため、それ以上のスライダ12の摺
動は規制される。これにより、公転半径Rが零にされ
る。こうして、可動スクロール10は固定スクロール3
との間に圧縮室を形成しなくなるため、このときには駆
動軸6の回転が継続されていても冷媒の圧縮は行われな
い。こうして、車室内は冷房されない。
【0023】また、このスクロール型圧縮機では、エン
ジンの起動時に開閉弁19が通路18bを開放するよう
にすれば、起動時のショックも緩和される。ここで、カ
ウンターウェイト21は大径部6aに形成されたボス部
6dとの間に軸受20を介して支承され、偏心ピン12
cの径方向の移動を許容する長穴21aが貫設されてい
るため、偏心ピン12cが軸心Oから離反したり、軸心
Oに接近したりして径方向に移動しても移動しない。
【0024】そして、偏心ピン12cは、図4(A)に
示すように、中心線Xが軸心Oから離反している間、カ
ウンターウエィト21の長穴21aの側壁を回転方向に
押圧する。こうして、圧縮作用を必要とするときには、
カウンターウェイト21は駆動軸6の回転と同期して回
転し、可動スクロール10の公転時のアンバランスを吸
収する。
【0025】逆に、偏心ピン12cは、図4(B)に示
すように、中心線Xが軸心Oと一致している間、カウン
ターウェイト21の長穴21aの側壁を回転方向に押圧
しない。こうして、圧縮作用を必要としないとき、つま
り可動スクロール10の公転半径Rが零になっている間
は、カウンターウェイト21は駆動軸6が回転していて
も回転しないこととなる。このため、このときにはカウ
ンターウェイト21が回転されず、スクロール型圧縮機
に振動等が生じにくく、駆動源の動力損失も防止され
る。
【0026】したがって、このスクロール型圧縮機で
は、圧縮作用を必要としないときには、振動等を抑制で
きるとともに、エンジンの動力損失を防止することがで
きる。また、このスクロール型圧縮機では、外部信号に
より圧縮作用をしないこととすれば、冷房過剰等を防止
できるため、従来の電磁クラッチを省略することができ
る。このため、電磁クラッチの断接時における例えば車
両の運転フィーリングの悪化を防止できるとともに、重
量減、消費電力減少、燃費良化等が得られる。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のスクロー
ル型圧縮機では、各請求項記載の構成を採用しているた
め、圧縮作用を必要としないときには、振動等を抑制で
きるとともに、駆動源の動力損失を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスクロール型圧縮機に係り、圧縮作用
中の状態を示す縦断面図である。
【図2】実施例のスクロール型圧縮機に係り、非圧縮作
用中の状態を示す縦断面図である。
【図3】実施例のスクロール型圧縮機の要部を示す分解
斜視図である。
【図4】実施例のスクロール型圧縮機に係り、(A)は
圧縮作用中の偏心ピンとカウンターウェイトとの関係を
示す正面図、(B)は非圧縮作用中の偏心ピンとカウン
ターウェイトとの関係を示す正面図である。
【符号の説明】
1…ハウジング 3…固定スクロール 3a
…固定側板 3b…固定渦巻体 6…駆動軸 10
…可動スクロール 10a…可動側板 10b…可動渦巻体 3
1、32…自転防止機構 21…カウンターウェイト 9…公転半径調整機構 6a…大径部 6b…スライド穴 12
…スライダ 12a…主体部 12c…偏心ピン 15
…軸受 13…調整室 14…押圧ばね 18…トロコイドポンプ(オイルポンプ) 19
…開閉弁 6d…ボス部 20…軸受 O…
軸芯 R…公転半径 21a…長穴 8…
駆動プーリ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングと、固定側板及び固定渦巻体を
    有して該ハウジングに固定された固定スクロールと、該
    ハウジングに支承された駆動軸と、可動側板及び可動渦
    巻体を有し、自転防止機構により自転が防止されて該固
    定スクロールと噛合可能な可動スクロールと、該駆動軸
    に装備されたカウンターウェイトと、該可動スクロール
    の公転半径を調整する公転半径調整機構とを備え、該駆
    動軸の回転が該可動スクロールの公転運動に変換され、
    これにより該固定スクロールとの間に形成される圧縮室
    が渦巻き中心方向に移動されて容積を縮小するスクロー
    ル型圧縮機において、 前記公転半径調整機構は、前記駆動軸の内端に形成され
    た大径部と、該大径部に径方向に延在して形成された有
    底状のスライド穴と、該スライド穴に摺動可能に嵌挿さ
    れた主体部及び該主体部から軸心方向に突出し、軸受を
    介して前記可動スクロールを支承する円柱状の偏心ピン
    とからなるスライダと、該スライド穴の底部と該主体部
    との間に形成された調整室と、該主体部を該調整室側に
    付勢する押圧ばねと、該駆動軸に装着されて前記ハウジ
    ング内の貯溜油を吸入して該調整室に吐出可能なオイル
    ポンプと、該オイルポンプから該調整室へ吐出する吐出
    油を外部信号により停止可能な開閉弁とからなり、該大
    径部の内端には軸心と同心の円筒状のボス部が突設さ
    れ、前記カウンターウェイトは該ボス部との間に軸受を
    介して支承され、該カウンターウェイトには該偏心ピン
    の軸心から公転半径までの径方向の移動を許容する長穴
    が貫設されていることを特徴とするスクロール型圧縮
    機。
  2. 【請求項2】駆動軸は駆動プーリにより駆動源と直結さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のスクロール型
    圧縮機。
JP11527194A 1994-05-27 1994-05-27 スクロール型圧縮機 Expired - Fee Related JP3467746B2 (ja)

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