JPH07315902A - 熱可塑性セメント材料の製造方法 - Google Patents

熱可塑性セメント材料の製造方法

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JPH07315902A
JPH07315902A JP13112194A JP13112194A JPH07315902A JP H07315902 A JPH07315902 A JP H07315902A JP 13112194 A JP13112194 A JP 13112194A JP 13112194 A JP13112194 A JP 13112194A JP H07315902 A JPH07315902 A JP H07315902A
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thermoplastic resin
cement
polyol
polyisocyanate
hydrophilic polyurethane
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JP13112194A
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English (en)
Inventor
Shigeru Matsuzaka
茂 松坂
Shigeru Sasaki
茂 佐々木
Shigemi Kushida
茂美 櫛田
Tadanobu Suzuki
忠信 鈴木
Tadashi Hasegawa
正 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aron Kasei Co Ltd
Original Assignee
Aron Kasei Co Ltd
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B24/00Use of organic materials as active ingredients for mortars, concrete or artificial stone, e.g. plasticisers
    • C04B24/24Macromolecular compounds
    • C04B24/28Macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • C04B24/282Polyurethanes; Polyisocyanates

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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、熱可塑性セメント材料の硬化
を円滑に行なうことにある。 【構成】熱可塑性樹脂を加熱軟化せしめてポリオールを
混練し、該混練物にポリイソシアネートを添加混合して
該ポリオールと反応せしめ、該熱可塑性樹脂中で親水性
ポリウレタンを生成し、更にセメント系水硬性材料を混
合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば成形材料として使
用される熱可塑性セメント材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から熱可塑性プラスチックに充填剤
としてセメントを混合した熱可塑性セメント材料が提供
されている。該熱可塑性セメント材料は熱成形が可能で
あり、また成形物にあっては熱可塑性プラスチックマト
リクス内に分散したセメントが該成形物内に含まれてい
る水分あるいは周囲からの水分によって硬化して該成形
物の強度、硬度、耐熱性等の特性を向上せしめる。また
通常熱可塑性プラスチックには炭酸カルシウムやタルク
等の充填剤が添加されるが、このような充填剤の添加量
が過大になると成形物が脆化して強度が低下する。しか
しセメントは上記したように水分によって硬化するので
多量添加しても成形物の強度を低下させない。したがっ
て充填材としてセメントを用いると、セメントは熱可塑
性プラスチックに多量に添加混合することが出来、その
結果難燃性の高い成形物を提供することが出来る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の熱可塑性セ
メント材料は、成形後に得られた成形物をそのまゝ大気
中に放置して大気中の水分によって含有するセメントを
硬化させるか、あるいは水中に浸漬して該セメントを硬
化させる。しかしながら上記従来のセメント材料による
成形物では水分が内部にまで浸透しにくゝ、したがって
内部に含まれているセメントが円滑に硬化しにくいと云
う問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、熱可塑性樹脂を加熱軟化
状態においてポリオールと混練し、次いでポリイソシア
ネートを添加混合して該熱可塑性樹脂中で該ポリオール
と反応させることにより親水性ポリウレタンを生成し、
更にセメント系水硬材料を混合する熱可塑性セメント材
料の製造方法を提供するものである。
【0005】〔熱可塑性樹脂〕本発明において使用され
る熱可塑性樹脂としては例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、ポ
リメタクリレート、ポリ塩化ビニリデン、スチレンーブ
タジエン共重合体、ポリエステル、ポリアミド等があ
る。上記熱可塑性樹脂は二種以上併用されてもよく、ま
たポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレン、塩素化ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ナイロ
ン,アクリロニトリル−ブタジエン、スチレン共重合体
(ABS)等の耐アルカリ性の熱可塑性樹脂の使用が望
まれる。
【0006】〔ポリオール〕本発明において使用される
ポリオールとしては、例えばポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン−ポリ
オキシプロピレンブロックポリマー等のポリエーテルポ
リオール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリ
オキシグリセリン脂肪酸エステル等のポリオキシエチレ
ングリコール誘導体等の望ましくは分子中にポリオキシ
エチレン基と1個以上の水酸基とを有するポリオキシエ
チレングリコールまたはその誘導体である。上記ポリオ
ールは二種以上併用されてもよい。
【0007】〔ポリイソシアネート〕本発明において使
用されるポリイソシアネートは主としてジイソシアネー
トであり、該ジイソシアネートとしては例えば、トリレ
ンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネー
ト、トルエンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソ
シアネート、ナフタレンジイソシアネート、ジフェニル
ジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネー
ト、ジメチルジフェニルジイソシアネート、ジメチルジ
フェニルメタンジイソシアネート、ジメトキシジフェニ
ルジイソシアネート、クロロフェニルジイソシアネー
ト、クロロフェニレンジイソシアネート、フェニレンジ
イソシアネート、テトラメチルビフェニレンジイソシア
ネート、キシリレンジイソシアネート等の多価イソシア
ネートおよびこれらの化合物とポリエチレンアジペー
ト、ポリテトラヒドロフラン、1,4−ブタンジオー
ル、1,4−シスブテンジオール、1,5−ジヒドロキ
シエトキシナフタリン、1,4−ブチンジオール等の多
価アルコールのアダクト等がある。上記ポリイソシアネ
ートは二種以上併用されてもよい。
【0008】〔セメント系水硬性材料〕本発明に使用す
るセメント系水硬性材料としては、例えばポルトランド
セメント、高炉スラグセメント、シリカセメント、フラ
イアッシュセメント、アルミナセメント、炭酸マグネシ
ウムセメント等のセメント類がある。該セメント類に例
えばケイ石粉、ケイ砂、シリカヒューム等のケイ酸含有
材料が添加されてもよい。また更にシラスバルーン、パ
ーライト、フライアッシュ、高炉スラグ、ゼオライト、
セピオライト、ベントナイト、ケイソウ土等の充填材、
塩化カルシウム、塩化マグネシウム、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、アルミン酸ナトリウム、スルフ
ァミン酸、水ガラス等のセメント硬化促進剤、紫外線吸
収剤、老化防止剤、着色材、ポリビニルアルコール、カ
ルボキシメチルセルロース等の増粘剤等が添加されても
よい。
【0009】〔熱可塑性セメント材料の製造〕上記熱可
塑性樹脂は加熱軟化状態におかれ、まずポリオールが添
加混練される。上記ポリオールの添加量は、セメント系
水硬性材料との混和性、結果物である成形物の物性の面
からみて、通常上記熱可塑性樹脂100重量部に対して
5〜100重量部、望ましくは10〜50重量部とす
る。上記熱可塑性樹脂と上記ポリオールとの混練物は所
望なれば次いで含有水分を除去される。上記含有水分除
去は通常減圧雰囲気下において行われるが、熱可塑性樹
脂やポリオールが水分を含んでいない場合や予め脱水さ
れている場合にはこの工程は必要でない。上記混練物は
含有水分を除去された後、ポリイソシアネートが添加混
合される。上記ポリイソシアネートの添加量は該ポリイ
ソシアネートのイソシアネート基(−NCO基)1当量
に対して上記混練物中のポリオールの水酸基(−OH
基)が1.0〜1.1当量になるようにして−NCO基
を完全に反応させる。−NCO基が残存すると雰囲気中
の水分等と反応して材料の経時変化が大きくなるので、
上記のように−OH基を若干過剰に設定する。残存する
−OH基は該材料の吸水性に参与する。
【0010】上記ポリオールとポリイソシアネートとの
反応によって、熱可塑性樹脂中には親水性ポリウレタン
が生成するが、上記反応を促進するためにジブチルチン
ジラウレート、塩化第一スズ、トリエチレンジアミン等
の促進剤を使用してもよい。更に上記成分以外本発明に
おいては、充填材、着色材、可塑剤、安定剤等が添加さ
れてもよい。上記親水性ポリウレタンを含有する熱可塑
性樹脂には更に上記セメント系水硬性材料が混合され
る。該セメント系水硬性材料の添加量は通常該熱可塑性
樹脂100重量部に対して10〜400重量部、望まし
くは30〜300重量部とする。該セメント系水硬性材
料の添加量が10重量部未満であると成形物におけるセ
メントの添加効果が顕著でなく、また400重量部を越
えると成形物が脆化するおそれがある。
【0011】上記親水性材料の製造は望ましくは押出機
を使用して行われる。即ち押出機には第1供給口、第2
供給口、脱水室、第3供給口並びに第4供給口が備えら
れ、第1供給口からは熱可塑性樹脂が投入されて押出機
中において加熱軟化され、第2供給口からはポリオー
ル、あるいは所望なればそれに促進剤を添加したものが
投入されて該加熱軟化状態の熱可塑性樹脂と混練され、
次いで該混練物は脱水室において減圧下に含有する水分
を除去される。このようにして水分を除去された混練物
には第3供給口からポリイソシアネートが添加混合され
て上記混練物中のポリオールと反応し、親水性ポリウレ
タンが生成され、更に第4供給口からセメント系水硬性
材料が投入混合される。
【0012】上記押出機において第1供給口と第2供給
口との間隔は、第2供給口に至るまでに熱可塑性樹脂が
充分加熱軟化状態にあるように設定され、また第2供給
口と第3供給口との間隔は、第3供給口に至るまでに熱
可塑性樹脂とポリオールとが充分均一に混合された状態
にあるように設定され、更に第3供給口と第4供給口と
の間隔は、第3供給口から添加されたポリイソシアネー
トが第4供給口に至るまでにポリオールと略完全に反応
して親水性ポリウレタンが生成した状態にあるように設
定される。上記供給口の間隔は押出機の温度条件、スク
リューの回転数等によって左右されることは云うまでも
ない。このようにして製造された親水性材料は押出機先
端に取付けられたダイスによって直接所定の形状に成形
されるか、あるいは射出成形用のペレットに成形され
る。
【0013】
【作用】本発明では加熱軟化状態の熱可塑性樹脂にポリ
オールを添加混練するので、混練物の粘度が該ポリオー
ルによって低下して均一混合が容易になる。更に該混練
物の含有水分を除去してからポリイソシアネートを添加
混合した場合には、ポリイソシアネートと水分との副反
応が防止出来、効率良くポリオールと反応させることが
出来る。このようにして熱可塑性樹脂中には均一に分散
した親水性ポリウレタンが生成されるが、上記方法では
熱可塑性樹脂にポリオールとポリイソシアネートとを別
個に添加するから、生成物であるポリウレタンの相溶性
には関係なく、広範囲にポリオールとポリイソシアネー
トとの種類を選択することが出来る。そしてこのような
親水性ポリウレタンが均一に分散した熱可塑性樹脂は内
部にまで容易にかつ均一に吸水し、したがって含有する
セメント系水硬性材料は該親水性ポリウレタンがセメン
ト系水硬性材料と熱可塑性樹脂の双方に親和性を有する
ので、該セメント系水硬性材料が該親水性ポリウレタン
の仲介によって均一かつ安定に熱可塑性樹脂中に分散
し、そして該親水性ポリウレタンの吸水作用によって、
該熱可塑性樹脂は上記均一に分散した親水性ポリウレタ
ンに吸収された水分によって円滑にかつ均一に硬化す
る。更に熱可塑性樹脂として、塩化ビニル系樹脂を使用
する場合、セメント系水硬性材料は中和作用によって燃
焼処理において発生するHClを捕捉する。
【0014】
【実施例】
〔実施例1〕図1に本発明の親水性材料を製造する押出
機(10)の一実施例を示す。該押出機(10)はシリンダー
(3) と、該シリンダー(3) 内に装着されているスクリュ
ーを回転せしめるモーター(1) と、該モーター(1) の動
力をスクリューに伝達するギアを内蔵したギアボックス
(2) と、成形用ダイス(9) とからなり、該シリンダー
(3) は9個の分割部分(31,32,33,34,35,36,37,38,39)か
らなり、最後部の分割部分(31)には熱可塑性樹脂の供給
口(4) 、中間の分割部分(34)にはポリオールの供給口
(5) 、分割部分(35)には減圧経路に連絡するベント口
(7) 、分割部分(36)にはポリイソシアネートの供給口
(6) 、分割部分(38)にはセメント系水硬性材料の供給口
(8) が配置され、最前部の分割部分(39)に成形用ダイス
(9) が取付けられている。
【0015】〔実施例2〕該熱可塑性樹脂としては硬質
ポリ塩化ビニル樹脂(アロン化成製アロンコンパウンド
ATC−701)を用い、その1000重量部を供給口
(4) から押出機(10)のシリンダー(3) 内に一定の割合で
投入する。該シリンダー(3) の温度は170℃に設定さ
れている。モーター(1) によってギアボックス(2) 内の
ギアを介してスクリューにて該熱可塑性樹脂を攪拌加熱
軟化せしめて前方へ送り、供給口(5) からポリオールと
して、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイド(重
量比で85:15)を付加反応して得られたポリオキシ
エチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(分子
量4500)140重量部に促進剤としてトリエチレン
ジアミン1.5重量部を混合したものを一定の割合で投
入し、該加熱軟化状態の熱可塑性樹脂と均一に混練す
る。該混練物は分割部分(35)において含有する水分を減
圧除去される。該分割部分(35)は脱水室に相対し、その
減圧度は60mmHgに維持される。
【0016】上記脱水された混練物は分割部分(36)にお
いて供給口(6) から一定の割合で投入されたポリイソシ
アネートであるトリレンジイソシアネート5重量部と混
合される。上記混合割合ではポリオールの−OH基とポ
リイソシアネートの−NCO基とのモル比は約1.0
8:1となる。そして上記熱可塑性樹脂中には親水性ポ
リウレタンが生成し、該親水性ポリウレタンは該熱可塑
性樹脂中に均一に分散する。
【0017】上記親水性ポリウレタンが均一に分散して
いる混練物は分割部分(38)において供給口(8) から一定
の割合で投入されたセメント系水硬性材料である普通ポ
ルトランドセメント300重量部と混合され、親水性ポ
リウレタンが均一に分散している該熱可塑性樹脂中に該
普通ポルトランドセメントは均一に分散する。上記親水
性ポリウレタンとセメント系水硬性材料である普通ポル
トランドセメントを均一に分散した熱可塑性樹脂は成形
用ダイス(9) から厚肉のシート状に押出される。該ダイ
ス(9) は直径5mmの開口部を備えている。このようにし
て得られたストランド状成形物は2mmの長さに切断され
ペレット原料とされ、該ペレット原料は加熱ロールおよ
び熱プレス機によって100×100×4mmのテストピ
ースとされた。得られたテストピースは40℃の水中に
7日間浸漬され硬化を促進された。
【0018】〔比較例1A〕該熱可塑性樹脂としては実
施例2で使用した硬質ポリ塩化ビニル樹脂(アロン化成
製アロンコンパウンドATC−701)を用い、その1
000重量部を供給口(4) から押出機(10)のシリンダー
(3) 内に一定の割合で投入する。該シリンダー(3) の温
度は170℃に設定されている。モーター(1) によって
ギアボックス(2) 内のギアを介してスクリューにて該熱
可塑性樹脂を攪拌加熱軟化せしめて前方へ送る。該混練
物は分割部分(35)において含有する水分を減圧除去され
る。該分割部分(35)は脱水室に相対し、その減圧度は6
0mmHgに維持される。
【0019】上記脱水された熱可塑性樹脂は分割部分(3
8)において供給口(8) から一定の割合で投入されたセメ
ント系水硬性材料である普通ポルトランドセメント30
0重量部と混合され、普通ポルトランドセメントは該熱
可塑性樹脂中に均一に分散する。上記セメント系水硬性
材料である普通ポルトランドセメントを均一に分散した
熱可塑性樹脂は成形用ダイス(9) から厚肉のシート状に
押出される。該ダイス(9) は直径5mmの開口部を備えて
いる。このようにして得られたストランド状成形物は2
mmの長さに切断されペレット原料とされ、該ペレット原
料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×10
0×4mmのテストピースとされた。得られたテストピー
スは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進された。
【0020】〔比較例1B〕実施例2で使用したポリオ
キシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー1
20重量部とトリエチレンジアミン1.5重量部を80
℃で攪拌混合し、該混合物に実施例2で使用したトリレ
ンジイソシアネート5重量部を滴下、攪拌して反応せし
めて親水性ポリウレタンを得た。該親水性ポリウレタン
の性状は92,000cps/40℃の高粘度ペーストであ
った。
【0021】次いで実施例2の熱可塑性樹脂1,000
重量部と上記親水性ポリウレタン125重量部とを17
0℃加熱下にロールで混練した後普通ポルランドセメン
ト300重量部を添加して混練した。上記親水性ポリウ
レタンとセメント系水硬性材料である普通ポルトランド
セメントを均一に分散した熱可塑性樹脂は粉砕され、押
出機にかけて、ペレット状の原料とされた。該ペレット
原料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×1
00×4mmのテストピースとされた。得られたテストピ
ースは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進され
た。
【0022】〔実施例3〕該熱可塑性樹脂としてはAB
S/PVCポリマーアロイ(鐘渕化学製、エンプレック
ス540)を用い、その1000重量部を供給口(4) か
ら押出機(10)のシリンダー(3) 内に一定の割合で投入す
る。該シリンダー(3) の温度は160℃に設定されてい
る。モーター(1) によってギアボックス(2) 内のギアを
介してスクリューにて該熱可塑性樹脂を攪拌加熱軟化せ
しめて前方へ送り、供給口(5) からポリオールとして、
ポリエチレングリコール(分子量4000)100重量
部に促進剤として塩化第一錫2重量部を混合したものを
一定の割合で投入し、該加熱軟化状態の熱可塑性樹脂と
均一に混練する。該混練物は分割部分(35)において含有
する水分を減圧除去される。該分割部分(35)は脱水室に
相対し、その減圧度は60mmHgに維持される。
【0023】上記脱水された混練物は分割部分(36)にお
いて供給口(6) から一定の割合で投入されたポリイソシ
アネートであるジフェニルメタンジイソシアネート(三
井東圧化学製、コスモネートPH)6.9重量部と混合
される。上記混合割合ではポリオールの−OH基とポリ
イソシアネートの−NCO基とのモル比は約1.1:1
となる。そして上記熱可塑性樹脂中には親水性ポリウレ
タンが生成し、該親水性ポリウレタンは該熱可塑性樹脂
中に均一に分散する。
【0024】上記親水性ポリウレタンが均一に分散して
いる混練物は分割部分(38)において供給口(8) から一定
の割合で投入されたセメント系水硬性材料である白色ポ
ルトランドセメント300重量部と混合され、親水性ポ
リウレタンが均一に分散している該熱可塑性樹脂中に該
白色ポルトランドセメントは均一に分散する。上記親水
性ポリウレタンとセメント系水硬性材料である白色ポル
トランドセメントを均一に分散した熱可塑性樹脂は成形
用ダイス(9) から厚肉のシート状に押出される。該ダイ
ス(9) は直径4mmの開口部を備えている。このようにし
て得られたストラント状成形物は2mmの長さに切断され
ペレット原料とされ、該ペレット原料は加熱ロールおよ
び熱プレス機によって100×100×4mmのテストピ
ースとされた。得られたテストピースは40℃の水中に
7日間浸漬され硬化を促進された。
【0025】〔比較例2A〕該熱可塑性樹脂としては実
施例3で使用したポリマーアロイを用い、その1000
重量部を供給口(4) から押出機(10)のシリンダー(3) 内
に一定の割合で投入する。該シリンダー(3) の温度は1
60℃に設定されている。モーター(1) によってギアボ
ックス(2) 内のギアを介してスクリューにて該熱可塑性
樹脂を攪拌加熱軟化せしめて前方へ送る。該混練物は分
割部分(35)において含有する水分を減圧除去される。該
分割部分(35)は脱水室に相対し、その減圧度は60mmHg
に維持される。
【0026】上記脱水された熱可塑性樹脂は分割部分(3
8)において供給口(8) から一定の割合で投入されたセメ
ント系水硬性材料である白色ポルトランドセメント30
0重量部と混合され、普通ポルトランドセメントは該熱
可塑性樹脂中に均一に分散する。上記セメント系水硬性
材料である普通ポルトランドセメントを均一に分散した
熱可塑性樹脂は成形用ダイス(9) から厚肉のシート状に
押出される。該ダイス(9) は直径5mmの開口部を備えて
いる。このようにして得られたストランド状成形物は2
mmの長さに切断されペレット原料とされ、該ペレット原
料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×10
0×4mmのテストピースとされた。得られたテストピー
スは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進された。
【0027】〔比較例2B〕実施例3で使用したポリエ
チレングリコール(分子量4,000)100重量部と
塩化第一錫2重量部を80℃で攪拌混合し、該混合物に
実施例3で使用したジフェニルメタンジイソシアネート
6.9重量部を滴下、攪拌して反応せしめて親水性ポリ
ウレタンを得た。該親水性ポリウレタンの性状は53,
000cps/40℃の高粘度ペーストであった。
【0028】次いで実施例3の熱可塑性樹脂1,000
重量部と上記親水性ポリウレタン106.9重量部とを
160℃加熱下にロールで混練した後白色ポルランドセ
メント300部を添加して混練した。上記親水性ポリウ
レタンとセメント系水硬性材料である普通ポルトランド
セメントを均一に分散した熱可塑性樹脂は粉砕され、押
出機にかけて、ペレット状の原料とされた。該ペレット
原料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×1
00×4mmのテストピースとされた。得られたテストピ
ースは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進され
た。
【0029】〔実施例4〕該熱可塑性樹脂としてはポリ
プロピレン(三井東圧化学製、ノーブレンBEB−G)
を用い、その1000重量部を供給口(4) から押出機(1
0)のシリンダー(3) 内に一定の割合で投入する。該シリ
ンダー(3) の温度は200℃に設定されている。モータ
ー(1) によってギアボックス(2) 内のギアを介してスク
リューにて該熱可塑性樹脂を攪拌加熱軟化せしめて前方
へ送り、供給口(5) からポリオールとして、ポリエチレ
ングリコール混合物(分子量4000のもの70重量
%、分子量1540のもの30重量%)110重量部に
促進剤としてメチレンジアニリン2重量部を混合したも
のを一定の割合で投入し、該加熱軟化状態の熱可塑性樹
脂と均一に混練する。該混練物は分割部分(35)において
含有する水分を減圧除去される。該分割部分(35)は脱水
室に相対し、その減圧度は60mmHgに維持される。
【0030】上記脱水された混練物は分割部分(36)にお
いて供給口(6) から一定の割合で投入されたポリイソシ
アネートであるナフタレンジイソシアネート(三井東圧
化学製、NDI)8重量部と混合される。上記混合割合
ではポリオールの−OH基とポリイソシアネートの−N
CO基とのモル比は約1.07:1となる。そして上記
熱可塑性樹脂中には親水性ポリウレタンが生成し、該親
水性ポリウレタンは該熱可塑性樹脂中に均一に分散す
る。
【0031】上記親水性ポリウレタンを分散された混練
物は分割部分(38)において供給口(8) から一定の割合で
投入されたセメント系水硬性材料である普通ポルトラン
ドセメント350重量部と混合され、親水性ポリウレタ
ンが均一に分散している該熱可塑性樹脂中に該普通ポル
トランドセメントは均一に分散する。上記親水性ポリウ
レタンとセメント系水硬性材料であるポルトランドセメ
ントを均一に分散した熱可塑性樹脂は成形用ダイス(9)
から厚肉のシート状に押出される。該ダイス(9) は直径
4mmの開口部を備えている。このようにして得られたス
トラント状成形物は2mmの長さに切断されペレット原料
とされ、該ペレット原料は加熱ロールおよび熱プレス機
によって100×100×4mmのテストピースとされ
た。得られたテストピースは40℃の水中に7日間浸漬
され硬化を促進された。
【0032】〔比較例3A〕該熱可塑性樹脂としては実
施例4で使用したポリプロピレンを用い、その1000
重量部を供給口(4) から押出機(10)のシリンダー(3) 内
に一定の割合で投入する。該シリンダー(3) の温度は2
00℃に設定されている。モーター(1) によってギアボ
ックス(2) 内のギアを介してスクリューにて該熱可塑性
樹脂を攪拌加熱軟化せしめて前方へ送る。該混練物は分
割部分(35)において含有する水分を減圧除去される。該
分割部分(35)は脱水室に相対し、その減圧度は60mmHg
に維持される。
【0033】上記脱水された熱可塑性樹脂は分割部分(3
8)において供給口(8) から一定の割合で投入されたセメ
ント系水硬性材料である普通ポルトランドセメント35
0重量部と混合され、普通ポルトランドセメントは該熱
可塑性樹脂中に均一に分散する。上記セメント系水硬性
材料である普通ポルトランドセメントを均一に分散した
熱可塑性樹脂は成形用ダイス(9) から厚肉のシート状に
押出される。該ダイス(9) は直径5mmの開口部を備えて
いる。このようにして得られたストランド状成形物は2
mmの長さに切断されペレット原料とされ、該ペレット原
料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×10
0×4mmのテストピースとされた。得られたテストピー
スは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進された。
【0034】〔比較例3B〕実施例4で使用したポリエ
チレングリコール混合物(分子量4000のもの70重
量%、分子量1540のもの30重量%)110重量部
とメチレンジアニリン2重量部を80℃で攪拌混合し、
該混合物に実施例4で使用したナフタレンジイソシアネ
ート8重量部を滴下、攪拌して反応せしめて親水性ポリ
ウレタンを得た。該親水性ポリウレタンの性状は85,
000cps/40℃の高粘度ペーストであった。
【0035】次いで実施例4の熱可塑性樹脂1,000
重量部と上記親水性ポリウレタン119重量部とを19
0℃加熱下にロールで混練した後普通ポルランドセメン
ト350重量部を添加して混練した。上記親水性ポリウ
レタンとセメント系水硬性材料である普通ポルトランド
セメントを均一に分散した熱可塑性樹脂は粉砕され、押
出機にかけて、ペレット状の原料とされた。該ペレット
原料は加熱ロールおよび熱プレス機によって100×1
00×4mmのテストピースとされた。得られたテストピ
ースは40℃の水中に7日間浸漬され硬化を促進され
た。
【0036】〔比較例1C,2C,3C〕親水性ポリウ
レタンとセメント系水硬性材料を含まないポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリマーアロイ、ポリプロピレンからなる10
0×100×4mmのテストピースを作成し、各々比較例
1C,2C並びに3Cとした。
【0037】〔性能試験〕実施例2、3、4および比較
例1A,1B,1C、2A,2B,2C、3A,3B,
3Cのテストピースについて下記に示す項目について性
能試験を行なった。 項目1 硬度 項目2 引張破壊強さ 項目3 引張破壊伸び 項目4 曲げ弾性率 項目5 ビカット軟化温度 項目6 燃焼ガス中のHClの量
【0038】上記性能試験の結果は表1,2,3に示さ
れる。
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】本発明の実施例2、3、4は親水性ポリウ
レタンが均一に分散されているからセメント系水硬性材
料の硬化が均一かつ円滑に進み、親水性ポリウレタンを
含まない比較例1A、2A、3Aよりも硬度や曲げ弾性
率において優れた結果が得られ、更に軟化温度も高い。
またセメント系水硬性材料が混合されていない比較例1
C、2C、3Cは硬度や曲げ弾性率において実施例2、
3、4よりも劣り、また実施例2、3と比較例1C,2
Cと比べると、燃焼ガス中のHCl量も実施例に比して
比較例は極めて高い。更に実施例2、3、4のテストピ
ースは押出機によって一工程で製造されるが、従来の比
較例1B、2B、3Bは親水性ポリウレタンの製造工程
と、該親水性ポリウレタンを熱可塑性樹脂と混練成形す
る工程の二工程で製造され、また親水性ポリウレタンは
高粘度ペーストであるから混練作業性が悪く混練に手間
がかかる。しかも本発明の実施例2、3、4のテストピ
ースは表1、2、3によれば従来の比較例と同等以上の
性能を有することが確かめられた。
【0042】
【発明の効果】したがって本発明の製造方法によれば、
硬化が迅速かつ円滑に行われ優れた機械的性質を有する
熱可塑性セメント材料が極めて簡単な工程で安価に得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】押出機の模式図
【符号の説明】
4,5,6,8 供給口 10 押出機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C04B 28/02 24:26 D A G 24:28) Z (72)発明者 鈴木 忠信 愛知県名古屋市港区船見町1番地の74 ア ロン化成株式会社技術研究所内 (72)発明者 長谷川 正 愛知県名古屋市港区船見町1番地の74 ア ロン化成株式会社技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂を加熱軟化状態においてポリ
    オールと混練し、次いでポリイソシアネートを添加混合
    して該熱可塑性樹脂中で該ポリオールと反応させること
    により親水性ポリウレタンを生成し、更にセメント系水
    硬材料を混合することを特徴とする熱可塑性セメント材
    料の製造方法
  2. 【請求項2】該熱可塑性樹脂とポリオールとの混練物は
    含有水分を除去した上でポリイソシアネートと混合せし
    められる請求項1に記載の材料の製造方法
  3. 【請求項3】押出機を用い第1供給口から熱可塑性樹脂
    を投入して加熱軟化させ、第2供給口からポリオールを
    投入して加熱軟化状態の熱可塑性樹脂と該ポリオールと
    を混練し、脱水室において該混練物の含有水分を減圧除
    去し、第3供給口からポリイソシアネートを添加混合し
    て該熱可塑性樹脂中で該ポリオールと反応させることに
    より親水性ポリウレタンを生成し、更に第4供給口から
    セメント系水硬材料を投入して混合する請求項2に記載
    の材料の製造方法
  4. 【請求項4】該ポリオールは分子中にポリオキシエチレ
    ン基と1個以上の水酸基とを有するポリオキシエチレン
    グリコールおよび/またはその誘導体である請求項1に
    記載の材料の製造方法
  5. 【請求項5】該ポリイソシアネートはジイソシアネート
    である請求項1に記載の材料の製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6890381B2 (en) 2000-04-28 2005-05-10 Sumitomo Osaka Cemet Co., Ltd. Hydraulic-composition bonded magnet

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US6890381B2 (en) 2000-04-28 2005-05-10 Sumitomo Osaka Cemet Co., Ltd. Hydraulic-composition bonded magnet

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