JPH07315084A - シートクッション長可変機構 - Google Patents

シートクッション長可変機構

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JPH07315084A
JPH07315084A JP11545194A JP11545194A JPH07315084A JP H07315084 A JPH07315084 A JP H07315084A JP 11545194 A JP11545194 A JP 11545194A JP 11545194 A JP11545194 A JP 11545194A JP H07315084 A JPH07315084 A JP H07315084A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
seat
seat cushion
rod
pinion
adjusters
Prior art date
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Pending
Application number
JP11545194A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Hayashi
林  正樹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Araco Co Ltd
Original Assignee
Araco Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Araco Co Ltd filed Critical Araco Co Ltd
Priority to JP11545194A priority Critical patent/JPH07315084A/ja
Publication of JPH07315084A publication Critical patent/JPH07315084A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車などのシートクッション長可変機構に
おいて、構造簡単かつ小型で部品を少なくし、他の機構
と干渉するおそれを少なくする。 【構成】 シートバック39が取り付けられる左右のシ
ートアジャスタ11a,11bの前部に両端が回転可能
に支持されたロッド20の両端部には、1対のリンク2
1,22が互いにほゞ平行に固定され、ロッドの軸心か
ら同一半径でかつ同一位相となる各リンクの先端部に支
持孔28を形成し、両リンクと一体的にロッドの軸心を
中心とする円弧状のラック24を形成する。シートアジ
ャスタに回転可能に設けたピニオン25はラック24と
噛合し、ピニオンはノブ26により回転される。各シー
トアジャスタの後部には互いに同一形状の1対の長孔1
3を設ける。シートクッション30は、前部が各リンク
の支持孔により回動可能に支持され、後部が各長孔によ
り摺動可能に支持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車などのシートに
おいて、シートバックに対するシートクッションの位置
を調整するシートクッション長可変機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のシートクッション長可変
機構には、例えば図3に示すようなものがある。これ
は、左右のシートアジャスタ1の前後部にそれぞれ前後
軸2a,3aを介して前後のリンク2,3を回動可能に
支持し、この両リンク2,3の先端部2b,3bにより
シートクッション8前後部の両側を回動可能に支持した
ものであり、車体の外側となるアジャスタ1の前部に回
転自在に設けたノブ4を手動により回転すれば、これに
固定したピニオン4a、中間ギヤ5,5a、セクタギヤ
6、レバー6a、リンク7を介して後リンク3が実線で
示す位置と二点鎖線3Aで示す位置の範囲内で揺動し、
これに応じて前リンク2も実線で示す位置と二点鎖線2
Aで示す位置の範囲内で揺動する。これにより、シート
クッション8は実線で示す最前進位置と二点鎖線8Aで
示す最後退位置の範囲内で移動し、前後移動量H及び後
部の上下移動量Vが得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術は、機構が複雑かつ大型であり部品点数が多い
ので、製造コストが増大するという問題がある。また、
機構の占有体積が大きいので、シートスライド機構など
その他の機構と干渉して設計上の制約が生じるという問
題もある。本発明はこのような各問題を解決することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】このために、本発明によ
るシートクッション長可変機構は、図1及び図2に例示
するように、シートバック39が取り付けられる左右の
シートアジャスタ11a,11bの前部に両端が回転可
能に支持されたロッド20の両端部には、上方に延びる
1対のリンク21,22が互いにほゞ平行に固定され、
前記ロッド20の軸心から同一半径でかつ同一位相とな
る各リンク21,22の先端部には支持孔28が形成さ
れ、この両リンク21,22には同軸的に前記ロッド2
0の軸心を中心とする円弧状のラック24が形成されて
いる。前記シートアジャスタ11a,11bの何れか一
方に回転可能に設けられたピニオン25は前記ラック2
4と噛合し、ピニオン25はノブ26により回転され
る。前記各シートアジャスタ11a,11b後部の互い
に対応する位置には、少なくとも前後方向に延びる互い
に同一形状の1対の長孔13が形成されている。シート
クッション30は、前部が前記各リンク21,22の支
持孔28により回動可能に支持され、後部が前記各長孔
13により同長孔の長手方向に摺動可能に支持される。
【0005】
【作用】ノブ26によりピニオン25を回転すれば、こ
れと噛合するラック24が形成されたリンク21及びロ
ッド20を介してこれに連結されたリンク22は揺動す
る。これにより、各リンク21,22先端の支持孔28
を介して支持されたシートクッション30の前部は前後
方向に移動し、各長孔13により長手方向摺動可能に支
持されたシートクッション30の後部は長孔13に沿っ
て前後方向に移動する。長孔13の形状及び傾斜を変え
ることにより、シートクッション30前部の前後動に対
する後部の上下動の特性は変化する。
【0006】
【実施例】図1及び図2は、本発明を自動車の右側のフ
ロントシート(運転者席)に適用した場合の実施例を示
す。以下に、この実施例により、本発明の説明をする。
主として図1に示すように、前後のブラケット10a,
10bを介して自動車の車体に固定される左右1対のロ
アレール10には、それぞれシートアジャスタ(アウタ
アジャスタ11a及びインナアジャスタ11b)が前後
方向摺動可能に案内支持され、シートスライド機構(図
示省略)により前後方向位置が調整されるようになって
いる。シートアジャスタ11a,11bにはリクライニ
ング機構(図示省略)を介して、シートバック39(図
2参照)が取り付けられている。
【0007】各シートアジャスタ11a,11bの前部
に形成した支持孔12にはロッド20の両端が挿入され
て回転自在に支持され、Eリング29により抜け止めさ
れている。なお図1は、両シートアジャスタ11a,1
1bを実際の組付け位置よりも外側に離した分離状態で
図示している。組立状態で各シートアジャスタ11a,
11bの多少内側となるロッド20の両端部付近には、
1対のリンク(アウタリンク21及びインナリンク2
2)の各基端部が溶接固定されてロッド20と直交する
上方向に互いに平行に延び、ロッド20の軸心から同一
半径でかつ同一位相となる各リンク21,22の先端部
には支持孔28が形成されている。車体の内側となるイ
ンナリンク22は一定幅の単純な形状であるが、車体の
外側に近いアウタリンク21は略三角形状に形成され、
扇形の窓孔23が形成されている。窓孔23のロッド2
0から離れた縁には、ロッド20の軸心を中心とする円
弧状の内歯ラック24が形成されている。
【0008】車体の外側に近いアウタアジャスタ11a
の外側面には、支持孔12のほゞ上方となる位置に一方
向ブレーキ27が取り付けられている。この一方向ブレ
ーキ27を介してアウタアジャスタ11aに回転可能に
支持されたピニオン25は、図示のようにリンク21,
22が上方に延びる位置において、ラック24と噛合さ
れている。一方向ブレーキ27(スプリングカップラと
もいう)は、回転自在な入力軸27aと出力軸27bを
同軸的に有しており、ノブ26が固定される入力軸27
aからの回転は両方向とも出力軸27bに伝達される
が、ピニオン25が固定される出力軸27bからの回転
は一方向ブレーキ27のケースとの摩擦により阻止され
てピニオン25が回転しないようにするものである。両
シートアジャスタ11a,11bの後部の互いに対応す
る位置には、一定幅を有する同一形状で、同一角度で斜
め後上方に延びる1対の長孔13が形成されている。
【0009】主として図1に示すように、シートクッシ
ョン30内部のクッションフレーム(図示省略)には、
中央に取付孔32を有する4個の取付ブラケット31
が、シートクッション30の両側前後部から多少突出す
るするように固定されている。シートクッション30前
部両側の取付ブラケット31を両リンク21,22の先
端部の間に挟み込み、各支持孔28に外側からフランジ
付きのブッシュ35を挿入し、ボルト36を取付孔32
にねじ込んでブッシュ35を取付ブラケット31に固定
することにより、シートクッション30の前部は両リン
ク21,22の先端部に回動可能に支持される。各シー
トアジャスタ11a,11b後部の長孔13には各ブッ
シュ37が外側から挿入され、ボルト38をシートクッ
ション30後側両側の取付ブラケット31の取付孔32
にねじ込んで各ブッシュ37を取付ブラケット31に固
定することにより、シートクッション30の後部は両長
孔13の長手方向に沿って摺動可能に支持される。シー
トクッション30のカバーの上面後端部には袋状帯33
の下縁が縫い付けられ、上縁はシートバック39の下端
縁に着脱可能に取り付けられる(図2参照)。
【0010】次に上記実施例の作動を、主として図2に
より説明する。使用者がノブ26を操作してピニオン2
5を回転すれば、これと噛合するラック24を介してア
ウタリンク21及びこれと一体連結されたインナリンク
22が揺動する。ノブ26をW1方向(図1参照)に回
転すればアウタリンク21は反時計回転方向に回動して
実線に示す位置に達し、ブッシュ37が長孔13の前下
端に達して停止される。この状態ではシートクッション
30は実線で示す最前進位置となる。
【0011】この状態からノブ26をW2方向に回転す
ればリンク21,22は時計回転方向に回動し、シート
クッション30の前部に固定されたブッシュ35はロッ
ド20の軸心を中心とする円弧の最上部付近に沿ってほ
ゞ水平に移動し、後部に固定されたブッシュ37は長孔
13に沿って斜め後上方に移動するので、シートクッシ
ョン30は後退すると同時に後部が上昇する。そしてブ
ッシュ37が長孔13の後上端となる二点鎖線37Aの
位置に達すればノブ26は回転しなくなり、アウタリン
ク21は二点鎖線21Aの位置に達する。この状態では
シートクッション30は二点鎖線30Aで示す最後退位
置となり、シートクッション30の上面後端部はシート
バック39の下端部とほゞ接し、袋状帯33はほゞ完全
につぶれた状態となる。最前進位置と最後退位置との間
の前後移動量はHであり、後部の上下移動量はVであ
る。
【0012】シートクッション30が後退した状態にお
いて、上昇したシートクッション30の後部に大きい荷
重が加われば、この後部を支持するブッシュ37が長孔
13に沿って前方に移動しようとし、ピニオン25をW
1方向に回転させようとする力が生じる。しかしこの力
は一方向ブレーキ27により阻止されるのでピニオン2
5が回転することはなく、従ってシートクッション30
の位置が移動することもない。なお、この一方向ブレー
キ27は必ずしも必要ではなく、ノブ26とピニオン2
5の間に適当な減速機構(ウオームギヤを用いたものな
どが望ましい)を設けることにより省略することもでき
る。
【0013】長孔13はブッシュ37の外周面をほゞ隙
間なく受け入れる一定幅のものとすることが望ましい
が、その形状は図示のような後上がりの直線状にする必
要はなく、前後方向に延びるものであれば水平な直線状
あるいは適当な曲線状など任意に変更することができ
る。このような変更により、シートクッション30前部
の前後動に対する後部の上下動の特性は変化する。ま
た、ラック24のピッチ円半径と長さ及びピニオン25
のピッチ円径を変えることにより、シートクッション3
0の移動量及びノブ26の回転に対する減速比の調整も
可能である。
【0014】なお、図示の実施例では、ピニオン25と
噛合する円弧状のラック24は、窓孔23に形成した内
歯としたが、ロッド20の軸心を中心とするアウタリン
ク21の円弧状外縁に形成した外歯としてもよい。この
場合にはノブ26の回転方向に対するシートクッション
30の移動方向は、上記実施例と逆になる。
【0015】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、シート
クッションの前部を支持する1対のリンクの少なくとも
何れか一方に形成した円弧状のラックに、ノブにより回
転されるピニオンを噛合することにより、リンクを直接
揺動させているので、構造簡単かつ小型で部品点数が少
なくなると共に機構の占有体積が小となり、その他の機
構と干渉するおそれがなくなる。従って、製造コストを
低下させ、設計上の自由度を増大させることができる。
また、長孔の傾斜及び形状を変えることにより、シート
クッションの前後動に対するシートクッション後部の上
下動の特性を自由に選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によるシートクッション長可変機構の
1実施例の全体構造を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示す実施例の、アウタリンク内側から
外方を見た断面図である。
【図3】 従来技術によるシートクッション長可変機構
の1例を示す図である。
【符号の説明】
11a,11b…シートアジャスタ、13…長孔、20
…ロッド、21,22…リンク、24…ラック、25…
ピニオン、26…ノブ、28…支持孔、30……シート
クッション、39…シートバック39。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左右のシートアジャスタに取り付けられ
    たシートバックに対するシートクッションの位置を調整
    するシートクッション長可変機構において、両端が前記
    両シートアジャスタの前部に回転可能に支持されたロッ
    ドと、このロッドの両端部に互いにほゞ平行に固定され
    て上方に延び同ロッドの軸心から同一半径でかつ同一位
    相となる各先端部に支持孔が形成された1対のリンク
    と、この両リンクと同軸的に前記ロッドの軸心を中心と
    する円弧状に形成されたラックと、前記シートアジャス
    タの何れか一方に回転可能に設けられて前記ラックと噛
    合するピニオンと、このピニオンを回転させるノブと、
    前記各シートアジャスタ後部の互いに対応する位置に形
    成されて少なくとも前後方向に延びる互いに同一形状の
    1対の長孔と、前部が前記各リンクの支持孔により回動
    可能に支持され後部が前記各長孔により同長孔の長手方
    向に摺動可能に支持されたシートクッションを備えたこ
    とを特徴とするシートクッション長可変機構。
JP11545194A 1994-05-27 1994-05-27 シートクッション長可変機構 Pending JPH07315084A (ja)

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JP11545194A JPH07315084A (ja) 1994-05-27 1994-05-27 シートクッション長可変機構

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001219767A (ja) * 1999-11-30 2001-08-14 Aisin Seiki Co Ltd シートバーチカル装置
KR100892494B1 (ko) * 2007-10-05 2009-04-10 현대자동차주식회사 시트쿠션 길이 조절장치
JP2010069969A (ja) * 2008-09-17 2010-04-02 Mazda Motor Corp 車両のシート装置
US8556346B2 (en) 2010-11-01 2013-10-15 Ford Global Technologies, Llc Vehicle seat with rotating angle adjustment
WO2022120608A1 (zh) * 2020-12-08 2022-06-16 浙江吉利控股集团有限公司 汽车座椅及汽车

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