JPH07314864A - テープカセット - Google Patents
テープカセットInfo
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- JPH07314864A JPH07314864A JP13632694A JP13632694A JPH07314864A JP H07314864 A JPH07314864 A JP H07314864A JP 13632694 A JP13632694 A JP 13632694A JP 13632694 A JP13632694 A JP 13632694A JP H07314864 A JPH07314864 A JP H07314864A
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Abstract
ィルムテープがヘッドホルダに接触されることなくヘッ
ドホルダをヘッド装着部に装着する。 【構成】 ヘッド装着部9の壁部9Aに第1嵌合部1
0、ヘッド装着部9の側壁に第1嵌合部10と直交する
方向に入り込んだ第2嵌合部11を形成するとともに、
ヘッドホルダ44には第1嵌合部10に挿嵌される第1
突起部45、第2嵌合部11に挿嵌される第2突起部4
6を設けるように構成する。これにより、テープカセッ
ト1をカセット装着部Xに装着する際、テープカセット
1はカセット装着部Xに対して常に一定の関係を保持し
つつ装着される。
Description
プを巻回した被印字テープスプールが、カセットケース
内に回転可能に支持され、テープ印字装置に使用されて
サーマルヘッドにて被印字テープ上に文字等を印字して
文字付テープを作成するテープカセットに関し、特に、
テープ印字装置においてサーマルヘッドを支持するヘッ
ドホルダとヘッドホルダが装着されるヘッド装着部との
間に相互に適正な位置関係を保持しつつ、ヘッドホルダ
をヘッド装着部に装着可能なテープカセットに関するも
のである。
文字付テープを作成するための各種のテープカセットが
提案されている。かかるテープカセットにおいては、一
般に、インクリボンを巻回したリボンスプール、及び、
印字媒体としてのフィルムテープを巻回したフィルムテ
ープスプールをカセットケース内に備えており、文字付
テープの作成時には、各インクリボン及びフィルムテー
プを搬送しつつ、テープ印字装置に付設されたサーマル
ヘッドによりインクリボンを介してフィルムテープ上に
文字等の印字を行うことにより文字付テープが作成され
るものである。
ヘッドを支持するヘッドホルダが配設されたカセット装
着部に対してテープカセットを装着する場合、ヘッドホ
ルダとテープカセットに設けられたヘッド装着部との間
に適正な位置関係が保持されていることを目視にて確認
しながら、テープカセットがカセット装着部に装着され
ている。このとき、テープカセットのヘッド装着部に
は、インクリボン及びフィルムテープが露出しているこ
とから、テープ印字装置のカセット装着部にテープカセ
ットを装着する場合には、ヘッド装着部にて露出するイ
ンクリボンやフィルムテープがヘッドホルダに接触しな
いように目視にて確認してテープカセットの装着が行な
われていた。
印字装置のカセット装着部にテープカセットを装着する
に際して、テープカセットのヘッド装着部にて露出する
インクリボンやフィルムテープに接触しないように、ヘ
ッド装着部をヘッドホルダに装着することは、目視にて
行なわれる以上限界がある。従って、ヘッドホルダがイ
ンクリボンやフィルムテープに接触する虞が多分に存す
るものであり、かかる場合にインクリボンを介してフィ
ルムテープ上にそのまま文字等の印字を行うと、印字が
不可能となってしまう問題がある。
そのヘッド装着部とヘッドホルダとの間で両者を相互に
適正な位置関係に位置決めする手段は何ら設けられてお
らず、従って、前記のような問題がまだ尚未解決のまま
残存している。
になされたものであり、テープ印字装置においてサーマ
ルヘッドを支持するヘッドホルダとヘッドホルダが装着
されるテープカセットのヘッド装着部との間に常時相互
に適正な位置関係を保持することができるとともに、少
なくともヘッド装着部にて露出する被印字テープがヘッ
ドホルダに接触されることなくヘッドホルダをヘッド装
着部に装着することができるテープカセットを提供する
ことを目的とする。
請求項1に係る発明は、カセットケース内に、少なくと
も被印字テープを巻回した被印字テープスプールを回転
可能に支持し、被印字テープスプールから被印字テープ
を所定の搬送経路に沿って引き出すとともに、印字装置
における印字ヘッドにて文字等を印字した被印字テープ
をカセットケースの外方へ排出するテープカセットにお
いて、前記搬送経路の内方でカセットケースに形成さ
れ、印字装置における前記印字ヘッドを支持するととも
に第1突起部及び第1突起部と直交する方向に第2突起
部を形成してなるヘッドホルダが装着されるヘッド装着
部と、前記ヘッド装着部に形成され、前記第1突起部を
嵌合する第1嵌合部及び第2突起部を嵌合する第2嵌合
部とを備えた構成とされる。
ース内に、被印字テープを巻回したテープスプールと、
インクリボンを巻回したリボンスプールとを配置し、各
テープスプール及びリボンスプールから被印字テープ、
インクリボンを所定の搬送経路に沿って引き出すととも
に、インクリボンを介して文字等を印字した被印字テー
プをカセットケースの外方へ排出するテープカセットに
おいて、前記搬送経路の内方でカセットケースに形成さ
れ、印字装置における印字ヘッドを支持するとともに第
1突起部及び第1突起部と直交する方向に第2突起部を
形成してなるヘッドホルダが装着されるヘッド装着部
と、前記ヘッド装着部に形成され、前記第1突起部を嵌
合する第1嵌合部及び前記第2突起部を嵌合する第2嵌
合部とを備えた構成とされる。
発明では、テープカセットをテープ印字装置に装着する
場合、テープカセットのカセットケースに形成されたテ
ープ装着部の第1嵌合部には、ヘッドホルダに形成され
た第1突起が嵌合され、また、テープ装着部の第2嵌合
部には、ヘッドホルダにおいて第1突起部と直交する方
向に形成された第2突起部が嵌合される。これにより、
ヘッドホルダとテープカセットとの間で相互に適正な位
置関係が保持されることとなり、従って、テープカセッ
トのヘッド装着部にて露出する被印字テープやインクリ
ボンがヘッドホルダに接触されることは確実に防止され
得る。
テープカセットについて具体化した実施例に基づいて図
面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、テープカセット
1の概略構成について図1に基づき説明する。図1はテ
ープカセット1の斜視図であり、テープカセット1は上
ケース2と下ケース3とを有する。
ープとしてのフィルムテープ17を巻回したテープスプ
ール18を回動可能に支持する支持孔4、後述するサー
マルヘッドHによりフィルムテープ17上に文字等を印
字する際にリボンスプール20からインクリボン19を
引き出すとともに巻取るリボン巻取スプール21を支持
する支持孔5、後述する両面粘着テープ22の離形紙を
外側に向けて巻回したテープスプール23を回動可能に
支持する支持孔7が形成されている。
各支持孔4、5、7のみしか図示されていないが、下ケ
ース3についても同様に上ケース2の各支持孔に対向し
て支持孔4、5、7が形成されている。
側)には、テープスプール18から引き出されたフィル
ムテープ17、及び、リボンスプール20から引き出さ
れたインクリボン19を案内し、開口8Aから送出する
アーム部8(詳細な構成については後述する)が設けら
れており、かかるアーム部8の後方にはテープ印字装置
のサーマルヘッドH(後述する)が装着されるヘッド装
着部9が設けられている。更に、ヘッド装着部9におい
てアーム部8と対向する壁部9Aにはテープカセット1
の後方に向かって入り込んだ第1嵌合部10が形成さ
れ、また、ヘッド装着部9の左側側壁には第1嵌合部1
0と直交する方向(壁部9Aに沿った方向)に入り込ん
だ第2嵌合部11が形成されている。これらの各第1嵌
合部10、第2嵌合部11は、後述するように、サーマ
ルヘッドHを支持するヘッドホルダ44に形成された2
つの各突起部45、46に嵌合されて、ヘッド装着部9
に対するサーマルヘッドHの装着を各インクリボン1
9、フィルムテープ17に干渉することなく確実に行う
ためのものである。
プ17の走行方向に関しヘッド装着部9の下流側におい
て、テープ送りローラ12が支持孔13に回動可能に支
持されており、かかるテープ送りローラ12は、それに
対向する側からテープ送りローラ12に圧接される圧接
ローラ49(図15参照)との協働により、テープスプ
ール18からフィルムテープ17、及び、テープスプー
ル23から両面粘着テープ22を引き出すとともに、サ
ーマルヘッドHによりインクリボン19を介して文字等
が印字されたフィルムテープ17と両面粘着テープ22
とを、相互に接着し、テープカセット1外へ送り出すも
のである。また、テープ送りローラ12の近傍位置には
上下一対の規制部材14、15が設けられており、これ
らの各規制部材14、15は、サーマルヘッドHの下流
側にて文字等が印字されたフィルムテープ17を幅方向
に規制案内するものであり、フィルムテープ17と両面
粘着テープ22との間に位置ずれを生じることなく適正
に接着するためのものである。尚、テープ送りローラ1
2及び各規制部材14、15の詳細な構成については後
述する。
カセット検出部16が形成されており、このカセット検
出部16には、テープカセット1の種類(例えば、各フ
ィルムテープ17の幅、インクリボン19に塗布された
インクの色等によりテープカセット1の種類が特定され
る)を検出するため所定のパターンをもって複数個のス
イッチ孔16Aが穿設されている。スイッチ孔16Aの
形成パターンは、各テープカセット1の種類に従って異
なるパターンとされており、各スイッチ孔16Aは、テ
ープ印字装置側に配設された複数個の検出スイッチ81
(図21、図23参照)のオン・オフの組合せに基づい
て検出されるものである。かかる構成については後述す
る。
着部X(図13、図20等参照)が上面に設けられたテ
ープ印字装置、及び、カセット装着部Xが下面に設けら
れたテープ印字装置のいずれに対しても装着することが
可能なものであり、カセット装着部Xが上面に設けられ
たテープ印字装置に対しては、下ケース3側からカセッ
ト装着部Xに装着され(フロントローディング方式と称
する)、また、カセット装着部Xが下面に設けられたテ
ープ印字装置に対しては、上ケース2側からカセット装
着部Xに装着される(以下、ボトムローディング方式と
称する)。このように、フロントローディング方式、ボ
トムローディング方式のいずれの方式にも適合させるた
め、本実施例に係るテープカセット1は以下にて説明す
るような各種の特徴的構成を備えており、これらの各特
徴的構成については順次説明することとする。
て図2乃至17に基づき説明する。先ず、図2を参照し
てテープカセット1における内部構成の概略を説明す
る。図2は上ケース2を取り外して示す下ケース3の平
面図であり、下ケース3内の後部(図2中上部)におい
て透明なフィルムテープ17を巻回したテープスプール
18が前記支持孔4を介して回動可能に配置されてい
る。また、下ケース3の前部(図2中下部)には、イン
クリボン19を巻回したリボンスプール20が回動可能
に配置され、更に、リボンスプール20からインクリボ
ン19を引き出すとともに、文字等の印字にて消費され
たインクリボン19を巻き取るリボン巻取スプール21
が、テープスプール18とリボンスプール20との間で
前記支持孔5を介して回動可能に配置されている。
ープ送りローラ12と圧接ローラ49(テープ印字装置
側に設けられている)との協働により、テープスプール
18から引き出され、アーム部8の開口8Aからヘッド
装着部9の前側(図2中下側)を通過した後、両面粘着
テープ22と接着されてテープ排出部24からテープカ
セット1の外方へ排出される。また、インクリボン19
は、リボン巻取スプール21を介してリボンスプール2
0から引き出され、アーム部8の開口8Aからヘッド装
着部9の前側(図2中下側)を通過した後、各規制部材
14、15の内方に形成された案内部25の案内孔25
Aを通ってリボン巻取スプール21の周囲に巻き取られ
る。尚、リボン巻取スプール21の下部にはクラッチバ
ネ26が取り付けられており、このクラッチバネ26は
リボン巻取スプール21が逆転して巻き取ったインクリ
ボン17が緩んでしまうことを防止するものである。
図1に示すように、フィルムテープ17のテープ幅より
も広く構成されている。これは前記各規制部材14、1
5よりも上流側にてフィルムテープ17とインクリボン
19とを確実に分離し、各規制部材14、15の下流側
においては、フィルムテープ17の走行に伴ってインク
リボン19が引き出されないようにするためである。即
ち、各規制部材14、15間に設定された幅(高さ)W
は、フィルムテープ17のテープ幅と同一の幅とされて
おり、従って、インクリボン19のリボン幅よりも小さ
く設定されていることとなる。これにより、インクリボ
ン19がフィルムテープ17に従ってアーム部8の開口
8Aから案内部25の案内孔25Aを介して走行案内さ
れる際、各規制部材14、15間の幅Wがインクリボン
19のリボン幅よりも小さいことから、各規制部14、
15間への進入が阻止されることとなり、この結果、イ
ンクリボン19がフィルムテープ17に貼り付いてフィ
ルムテープ17と共に走行しようとしても、インクリボ
ン19が各規制部材14、15の下流側まで走行するこ
とが確実に防止され得る。従って、各規制部材14、1
5の下流側ではインクリボン19がフィルムテープ17
の走行に伴って必要以上に引き出されることが全くなく
なるものである。
みが発生した場合においても、フィルムテープ17を引
き出すことに起因して、フィルムテープ17に貼り付い
たインクリボン19が必要以上に引き出されて両面粘着
テープ22に接着することにより、インクリボン19が
テープカセット1内でジャミングしてテープカセット1
が使用不能となることが確実に防止され得るものであ
る。
ルムテープ17のテープ幅よりも大きくすることによ
り、インクリボン19のリボン幅は、当然にフィルムテ
ープ17への文字等の印字幅よりも大きくなり、これに
よりフィルムテープ17の印字幅を最大限に使用して文
字等が連続して印字された場合にも、インクリボン19
は印字幅の両側で未使用部分が残存することからインク
リボン19が切断されてしまうことが防止可能となるも
のである。尚、フィルムテープ17のテープ幅と両面粘
着テープ22のテープ幅とは、これらが相互に接着され
て文字付テープが作成される関係上、同一のテープ幅と
されている。
ンクリボン19の終端部をそれぞれテープスプール1
8、リボンスプール20に取り付ける方法について図3
及び図4に基づき説明する。図3はフィルムテープ1
7、インクリボン19の終端部をテープスプール18、
リボンスプール20に取り付ける方法を模式的に示す分
解斜視図、図4はフィルムテープ17、インクリボン1
9の終端をテープスプール18、リボンスプール20に
取り付けた状態を記す平面図である。
7、インクリボン19の終端17A、19Aは、テープ
スプール18、リボンスプール20の周囲に渡ってルー
プ状に巻回接着した粘着テープ27の両端部27A、2
7B間で接着固定することにより、テープスプール1
8、リボンスプール20に取り付けられている。
クリボン19がテープスプール18、リボンスプール2
0に取り付けられた場合において、フィルムテープ1
7、インクリボン19に対して引っ張り力が作用した時
における力関係について図4に基づき説明する。このと
き、テープスプール18、リボンスプール20は、矢印
A方向に回転されるものとする。
7、インクリボン19に矢印Bに引っ張り力が加えられ
ると、その引っ張り力は粘着テープ27をテープスプー
ル18、リボンスプール20から外す力として作用し、
具体的には、両面粘着テープ27のスプール18、20
との接着面全体のせん断抵抗に打ち勝つ力、引っ張り力
の矢印C、矢印D方向に作用する分力を介して粘着テー
プ27の両端部27A、27Bをフィルムテープ17、
インクリボン19の終端17A、19Aから剥そうとす
る力、又は、粘着テープ27をスプール18、20から
剥そうとする力として作用する。
ール18、リボンスプール20に対してその周囲に渡っ
てループ状に接着されており、従って、フィルムテープ
17、インクリボン19の終端17A、19Aは、粘着
テープ27をテープスプール18、リボンスプール20
から剥そうとする力に十分対抗可能な程度に、粘着テー
プ27を介してテープスプール18、リボンスプール2
0に強固に固定されることとなり、これよりスプール1
8、20から容易に剥がれることを確実に防止すること
が可能となる。
19は、図5乃至図8に示すような方法により、テープ
スプール18、リボンスプール20に取り付けられても
よい。図5は、粘着テープ27の一方の端部27Bを長
く構成して、その端部27Bにフィルムテープ17、イ
ンクリボン19の終端17A、19Aを接着する取付方
法を示す。図6は、粘着テープ27を2枚で構成し、テ
ープスプール18、20に巻回接着する際に、各粘着テ
ープ27の一部を相互にオーバーラップさせるととも
に、各粘着テープ27の端部27A間にフィルムテープ
17、インクリボン19の終端17A、19Aを固定す
る方法を示す。また、図7は、基本的に図6の固定方法
と同じであり、各粘着テープ27の一部はオーバーラッ
プさせない固定方法を示す。図8は、テープスプール1
8、リボンスプール20を巻回する部分には粘着剤が存
在せず、各端部27Aのみ粘着剤が存在する粘着テープ
27を使用して固定する方法を示すものである。
も、フィルムテープ17、インクリボン19の終端17
A、19Aを粘着テープ27を介してテープスプール1
8、リボンスプール20に強固に固定することが可能と
なる。
いて図9に基づき説明する。図9はリボン巻取スプール
21の断面図であり、リボン巻取スプール21は上ケー
ス2の支持孔5と下ケース3の支持孔5との間で回動可
能に支持されている。かかるリボン巻取スプール21の
内壁においてその上下方向のほぼ中央位置L(破線Lに
て示す)には、複数の係合リブ30が設けられており、
各係合リブ30は中央位置Lに関して上下対称形に形成
されている。
1をテープ印字装置のカセット装着部Xにセットした場
合、カセット装着部Xに配設されたリボン巻取軸65が
リボン巻取スプール21内に挿入されることとなり、か
かるリボン巻取軸65のリボン巻取スプール21内への
挿入時、リボン巻取軸65の周囲に形成された複数のカ
ム部材66が各係合リブ30に係合される。このとき、
各係合リブ30は中央位置Lに関して上下対称形に形成
されていることから、フロントローディング及びボトム
ローディングのいずれの場合においても、リボン巻取軸
65のカム部材66は各係合リブ30に適正に係合され
得る。
ローディング及びボトムローディングのいずれの場合に
も同一の方向に回転され(図20、図22参照)、且
つ、各係合リブ30はその回転方向に合致するような形
状に形成されていることから、テープカセット1の各上
ケース2、下ケース3に対するリボン巻取スプール21
の装着方向を上下逆転すると、リボン巻取スプール21
は正常に回転動作を行うことができなくなる。これを防
止するため、上ケース2における支持孔5の直径を下ケ
ース3における支持孔5の直径よりも大きく設定すると
ともに、リボン巻取スプール21の上端部21Aの外周
径をその下端部21Bの外周径よりも大きく設定し、上
端部21Aを上ケース2の支持孔5に、下端部21Bを
下ケース3の支持孔5に嵌合する構成としている。かか
る構成を採用することにより、リボン巻取スプール21
は、常時図9に示す位置関係を保持してテープカセット
1に装着されることとなり、これによりリボン巻取スプ
ール21のテープカセット1に対する誤装着は確実に防
止し得るものである。
ムテープ17、インクリボン19を案内する構成につい
て図10に基づき説明する。図10はアーム部8の構成
を示す分解斜視図であり、下ケース3のアーム部8は、
外壁8Bとその外壁8Bよりも高くインクリボン19の
リボン幅とほぼ同一の高さを有する内壁8Cとから構成
されている。また、外壁8Bと内壁8Cとの間には、内
壁8Cと同一の高さを有する分離壁31が立設されてい
る。かかる分離壁31の両側下端には一対の案内規制片
32、32が形成されている。更に、下ケース3のアー
ム部8において分離壁31の上流側(図10中右側)位
置には、下端に案内規制片33が形成されたガイドピン
34が設けられている。また、上ケース2にてアーム部
8を構成する部分には、前記分離壁31の両側下端に設
けられた各案内規制片32に対応して一対の案内規制片
35が形成されている。
してテープカセット1を構成した場合、アーム部8内に
は、外壁8B、分離壁31、及び、ガイドピン34によ
りフィルムテープ17の走行をガイドするフィルムテー
プ走行経路と内壁8Cと分離壁31とによりインクリボ
ン19の走行をガイドするリボン走行経路とが形成され
ることとなる。このとき、フィルムテープ17は、その
下端が案内規制片33にて規制されつつガイドピン34
で方向変換されるとともに、分離壁31の下端における
各案内規制片32と上ケース2の各案内規制片35との
協働によりテープ幅方向に案内規制されることにより、
アーム部8内で外壁8Bと分離壁31との間で走行案内
される。また、インクリボン19は、そのリボン幅とほ
ぼ同一の高さを有する内壁8Cと分離壁31とによりガ
イドされつつ、アーム部8内で内壁8Cと分離壁31と
の間で走行案内されるものである。
17のテープ幅とインクリボン19のリボン幅とは相互
に異なるが(インクリボン19のリボン幅はフィルムテ
ープ17のテープ幅よりも大きい)、各フィルムテープ
走行経路とリボン走行経路は、アーム部8内で分離壁3
1を介して相互に分離した異なる経路が形成されること
となり、従って、各フィルテープ17及びインクリボン
19は、それぞれのテープ幅、リボン幅が異なるにも拘
らず、各走行経路内で独立して確実に走行案内され得
る。また、インクリボン19は、下ケース3のアーム部
8に設けた内壁8Cと分離壁31とにより走行案内され
るので、インクリボン19は下ケース3のみにセットす
ればよいことから、上ケース2との間でインクリボン1
9に皺が発生したり、また、上ケース2と下ケース3と
を組み付ける際にインクリボン19が各ケース2、3間
に噛み込まれることはない。更に、インクリボン19の
リボン幅を考慮して下ケース3の外壁8Bよりも高く形
成される内壁8C、分離壁31については、下ケース3
における必要な部分のみを高く形成すればよく、他の部
分については外壁8Bの高さや上ケース2の壁高さとの
バランスを考慮して形成することが可能であり、従っ
て、内壁8Cや分離壁31の高さに合わせて下ケース全
体の高さを大きくする必要はない。これにより、下ケー
ス3は特に成形上の困難が発生することなく容易に成形
され得るものである。
内部構成の説明を続けると、下ケース3の左側位置に
は、離形紙付の粘着テープ22が、その離形紙側を外側
にして巻回されたテープスプール23が前記支持孔7を
介して回動可能に支持されている。両面粘着テープ22
は、前記したように、テープ送りローラ12とテープ印
字装置に設けられた圧接ローラ49との協働により、テ
ープスプール23から引き出されるとともに、サーマル
ヘッドHを介して文字等が印字されたフィルムテープ1
7の文字印字面に貼着され、この後テープ排出部24か
らテープカセット1の外方へ排出される。
図11乃至図13に基づき説明する。先ず、図11、図
12を参照してテープカセット1がテープ印字装置に装
着される前における状態について説明する。ここに、図
11はテープカセット1の下ケース3を下側に配置した
状態のテープスプール23を示す断面図、図12は下ケ
ース3を上側に配置した状態のテープスプール23の断
面図である。
る支持孔7の周囲には、その中心部から放射状に複数個
の係止リブ36が形成されており、また、下ケース3に
おける支持孔7の周囲には、各係止リブ36と同様、そ
の中心部から放射状に複数個の係止リブ37が形成され
ている。また、テープスプール23は二重壁構造を有
し、内側の内壁23Aには上下方向に沿って4つの摺動
溝38が形成されている。即ち、各4つの摺動溝38
は、内壁23Aにて90度間隔をもって垂直方向に形成
されている。
摺動溝38に摺動可能に嵌合する4つの摺動突起39が
形成されテープスプール23内を上下方向に摺動する円
筒状のコマ部材40が挿嵌されている。各摺動突起39
は、テープカセット1の配置状態に従って、下ケース3
の係止リブ37、又は、上ケース2の係止リブ36に係
止可能である。例えば、図11に示すように、下ケース
3が下側になるようにテープカセット1が配置されてい
る場合には、コマ部材40の各摺動突起39は、下ケー
ス3の係止リブ37に係止され、図12に示すように、
上ケース2が下側になるようにテープカセット1が反転
配置された場合には、コマ部材40の各摺動突起39は
上ケース2の係止リブ36に係止される。また、コマ部
材40の各摺動突起39が上ケース2における係止リブ
36、下ケース3における係止リブ37のいずれにも係
止されていない場合には、コマ部材40は、その各摺動
突起39がテープスプール23の摺動溝38に嵌合され
ていることから、テープスプール23とともに同期して
回転される。
の各摺動突起39は、図11に示す状態では下ケース3
の係止リブ37に係止されるとともに、テープスプール
23の摺動溝38にも嵌合されており、これによりテー
プスプール23は、その回転がロックされた状態に保持
される。同様にして、図12に示す状態では、コマ部材
40の各摺動突起39は、上ケース2の係止リブ37に
係止されるとともに、テープスプール23の摺動溝38
にも嵌合されることとなり、これによりテープスプール
23は、その回転がロックされた状態に保持される。
12のいずれの状態に配置された場合においても、テー
プスプール23はその回転がロックされることとなり、
これにより粘着テープ22が不用意にテープカセット1
の外方に引き出されたり、また、テープカセット1の内
部に引っ込んだりすることを確実に防止することが可能
となる。
のカセット装着部Xに装着される状態について図13に
基づき説明する。図13はテープカセット1をカセット
装着部Xに装着した場合におけるコマ部材40の状態を
示す断面図である。図13において、テープ印字装置の
カセット装着部Xには、テープカセット1の支持孔7に
対応してボス41が立設されており、かかるボス41は
テープカセット1の装着時に支持孔7内に挿入される。
ット装着部Xに装着すると、テープカセット1の支持孔
7内にボス41が挿入され、これに伴ってコマ部材40
がテープスプール23内で上方に押し上げられる。これ
により、コマ部材40の摺動突起39と下ケース3の係
止リブ37との係止が解除され、テープスプール23は
コマ部材40と共に回転可能な状態になる。従って、両
面粘着テープ22はテープ送りローラ12等を介してテ
ープスプール23から引き出され得、通常のテープ作成
動作が可能となるものである。尚、図13では、テープ
カセット1は下ケース3を下側にしてカセット装着部X
に装着されているが、テープカセット1を上下反転して
上ケース2が下側となるようにテープカセット1をカセ
ット装着部Xに装着する場合においては、テープ印字装
置に設けられカセット装着部Xを開閉する蓋上に形成さ
れたボス(図示せず)を介してコマ部材40はテープス
プール23内で上方に押し上げられるから、コマ部材4
0の摺動突起39と上ケース2の係止リブ36との係止
が解除され、この結果、テープスプール23はコマ部材
40と共に回転可能に状態になる。従って、かかる場合
においても図13に示す場合と同様に、両面粘着テープ
22はテープ送りローラ12等を介してテープスプール
23から引き出され得、通常のテープ作成動作が可能と
なるものである。
たテープスプール23は、テープカセット1をテープ印
字装置のカセット装着部Xに装着していない時には、コ
マ部材40の摺動突起39が上ケース2の係止リブ36
又は上ケース3の係止リブ37、及び、テープスプール
23の摺動溝38の双方に係止、嵌合されているので、
テープスプール23の回転がロックされて両面粘着テー
プ22が不用意にテープカセット1から引き出された
り、また、テープカセット1の内部に引っ込んだりする
ことを確実に防止することができる。また、テープカセ
ット1をテープ印字装置のカセット装着部Xに装着した
場合には、装着部Xに立設されたボス41を介してコマ
部材40の摺動突起39と上ケース2の係止リブ36又
は上ケース3の係止リブ37との係止が解除されるの
で、テープスプール23に回転負荷がかけられることな
く、テープスプール23を自在に回転させてテープ作成
動作を行うことができるものである。
ついて図14に基づき説明する。図14はテープ送りロ
ーラ12を示す説明図であり、図14(A)はテープ送
りローラ12の断面図、図14(B)はテープ送りロー
ラ12の平面図である。
12は、プラスチック材料から円筒状に形成された円筒
部42と円筒部42の内壁から中心に向かって放射状に
形成された複数の駆動リブ43とから構成されている。
ここに、各駆動リブ43は、円筒部42の上下方向の中
央位置(図14(A)中破線Mにて示す)に関して上下
対称形となるように、中心位置Mの両側でそれぞれ複数
個が形成されている。また、各駆動リブ43には、テー
プ印字装置のカセット装着部Xに配設されたテープ駆動
カム70(後述する)のカム部材69が係合され、テー
プ送りローラ12はテープ駆動カム70の回動に従って
そのカム部材69と各駆動リブ43との協働により回転
される。これにより、テープ送りローラ12は、圧接ロ
ーラ49との協働作用により、両面粘着テープ22をフ
ィルムテープ17に接着するとともに、各テープ22、
17をテープ排出部24からテープカセット1の外方へ
送る送り動作を行うものである。また、各駆動リブ43
は、中央位置Mの両側で上下対称に設けられていること
から、テープ送りローラ12の下方からテープ駆動カム
70が挿入されるフロントローディングの場合、及び、
テープ送りローラ12の上方からテープ駆動カム70が
挿入されるボトムローディングの場合のいずれにおいて
も、テープ駆動カム70のカム部材69は各駆動リブ4
3に係合され得るものである。
とヘッド装着部9との関係、及び、テープ送りローラ1
2とその上流側近傍における各規制部材14、15との
関係について図15乃至図17に基づき説明する。先
ず、サーマルヘッドHのヘッドホルダとヘッド装着部9
との関係について図15を参照して説明する。
置のカセット装着部Xに装着した場合におけるサーマル
ヘッドHのヘッドホルダとヘッド装着部9との関係を拡
大して示す説明図であり、テープカセット1に設けられ
たヘッド装着部9において、前記したように(図1、図
2参照)、ヘッド装着部9の壁部9Aには第1嵌合部1
0(図15中上側に入り込んでいる)が形成され、ま
た、ヘッド装着部9の左側側壁には第1嵌合部10と直
交する方向に入り込んだ第2嵌合部11が形成されてい
る。また、サーマルヘッドHは、カセット装着部Xに固
設されたヘッドホルダ44に搭載されており、かかるヘ
ッドホルダ44には第1嵌合部10に挿嵌される第1突
起部45及び第2嵌合部11に挿嵌される第2突起部4
6が設けられている。
カセット装着部Xに装着する場合には、先ず、テープカ
セット1におけるヘッド装着部9の第1嵌合部10をヘ
ッドホルダ44の第1突起部45に位置決めするととも
に、ヘッド装着部9の第2嵌合部11をヘッドホルダ4
4の第2突起部46に位置決めし、この後、テープカセ
ット1を上方からカセット装着部Xに装着する。かかる
テープカセット1の装着時、テープカセット1は、第1
嵌合部10と第1突起部45とによりカセット装着部X
の左右方向(図15中左右方向)における位置決めが行
われ、また、第2嵌合部11と第2突起部46とにより
カセット装着部Xの前後方向(図15中上下方向)にお
ける位置決めが行われる。このように、テープカセット
1は、各第1嵌合部10と第1突起部45、及び、第2
嵌合部11と第2突起部46を介して、カセット装着部
Xの前後、左右方向に位置決めが行われた後でなければ
適正にカセット装着部Xに装着することができないこと
から、カセット装着部Xに対して常に一定の関係を保持
しつつテープカセット1を装着することが可能となる。
従って、ヘッド装着部9にて露出されたフィルムテープ
17、インクリボン19がサーマルヘッドHやヘッドホ
ルダ44に接触されることなく、テープカセット1を確
実、且つ、容易に、カセット装着部Xに装着することが
可能となるものである。
装着部Xには、テープカセット1に対向して支持軸47
の回りに回動可能に支持されたローラホルダ48が配設
されており、このローラホルダ48には、サーマルヘッ
ドHによりフィルムテープ17上にインクリボン19を
介して文字等の印字を行う際に、テープ送りローラ12
に圧接されてテープ送りローラ12と協働してテープ送
り動作を行う圧接ローラ49、及び、サーマルヘッドH
に圧接されるプラテンローラ50が回動可能に支持され
ている。
近傍における各規制部材14、15との関係について図
16、図17を参照して説明する。ここに、図16はテ
ープ送りローラ12の近傍位置における構成を示す分解
斜視図、図17はテープ送りローラ12部分の側断面図
である。
されたテープ送りローラ12の支持孔13の近傍位置に
は規制部材14が形成され、また、下ケース3に形成さ
れたテープ送りローラ12の支持孔13の近傍位置に
は、規制壁51が立設され、この規制壁51の下部には
規制部材15が形成されている。各上ケース2と下ケー
ス3とを接合してテープカセット1を組み立てた際に、
上側規制部材14の下端と下側規制部材15の上端との
間の幅W(図1参照)は、前記のように、フィルムテー
プ17のテープ幅と同一に設定されており、また、テー
プ送りローラ12におけるテープ送り幅は、各規制部材
14、15間の幅Wと同一の幅に設定されている。ま
た、規制壁51の隣接して案内壁25が立設され、規制
壁51と案内壁25との間には案内溝25Aが設けられ
ている。
りインクリボン19を介してフィルムテープ17上に文
字等が印字された後、印字にて消費されたインクリボン
19はリボンスプール21に巻き取られるとともに、フ
ィルムテープ17はテープ送りローラ12と圧接ローラ
49とにより排出方向に送られる。このとき、インクリ
ボン19は、前記したように、フィルムテープ17のテ
ープ幅よりも大きいテープ幅を有し、従って、各規制部
材14、15間には送出されることなく、規制壁51と
案内壁25との間の案内溝25Aを介してリボンスプー
ル21に巻き取られる。一方、フィルムテープ17は、
そのテープ幅が各規制部材14、15間の幅Wに等し
く、そのテープ幅方向を各規制部材14、15にて規制
案内されつつテープ送りローラ12まで送られる。ま
た、同時に、両面粘着テープ22は、そのテープ幅と等
しいテープ送りローラ12のテープ送り幅Wに合致され
つつフィルムテープ17まで送られる。これにより、相
互に等しいテープ幅を有するフィルムテープ17と両面
粘着テープ22とは、テープ送りローラ12と圧接ロー
ラ49との協働により、両テープ間に位置ずれを生じる
ことなく適正に接着され得るものである。
字装置に対してフロントローディング及びボトムローデ
ィングのいずれの場合でも使用可能とする特徴的構成に
ついて説明する。尚、前記においては、フロントローデ
ィング及びボトムローディングのいずれの場合にも使用
可能とすべく、リボン巻取スプール2における各係合リ
ブ30を上下対称に形成する構成(図9参照)、及び、
テープ送りローラ12の各駆動リブ43を上下対称に形
成する構成(図14参照)について説明したが、本実施
例に係るテープカセット1は、これらの各構成に加え
て、更に以下のような特徴的構成を有する。即ち、図1
8はテープカセット1の側面図であり、テープカセット
1は相互に高さの異なる2つの上ケース2と上ケース3
(上ケース3の方が下ケース2よりも高い)とから構成
されるが、テープカセット1には、テープカセット1の
高さ(幅)方向における中心線Nに関して、上下方向に
対称に形成され高さTを有する共通部52が設けられて
いる。かかる共通部52の高さTは、フィルムテープ1
7等のテープ幅に拘らず同一寸法に設定されている。
テープカセット1の上方向及び下方向のいずれの方向か
らでも中心線Nを基準として同一の位置に存在すること
となり、これよりテープカセット1は共通部52を利用
してフロントローディング及びボトムローディングのい
ずれの場合においても使用することが可能となるもので
ある。また、共通部52の上下両面を利用して高さ方向
の位置決めが行われ得、また、テープ印字装置のカセッ
ト装着部Xを開閉するための蓋に設けられる押え部材を
共通部52に当接するようにすれば、蓋がテープ印字装
置の上側、下側のいずれの側に配設される場合でも蓋の
設計を容易に行うことが可能となる。
(A)の平面図、図19(B)の裏面図に示すように、
テープカセット1をカセット装着部Xに装着した際に、
カセット装着部Xから立設された2つの位置決めピン7
2、73(後述する)が挿嵌されるピン孔53、54
が、テープカセット1の両面から上下対称となるように
設けられている。これにより、テープカセット1は、フ
ロントローディング及びボトムローディングのいずれの
場合においても、各位置決めピン72、73と各ピン孔
53、54とを介して、カセット装着部X内で適正に位
置決めされ得るものである。
セット1をテープ印字装置のカセット装着部Xに対して
フロントローディングを行う場合について図20、図2
1、図24に基づき説明する。ここに、図20はテープ
カセット1をテープ印字装置のカセット装着部Xにフロ
ントローディングする状態を示す説明図、図21はテー
プカセット1をフロントローディングした場合のカセッ
ト検出部16と検出スイッチとの関係を示す説明図、図
24はフロントローディングの場合とボトムローディン
グの場合を模式的に示す説明図である。
のカセット装着部Xの構成について説明する。カセット
装着部Xにおいて、その前側にはヘッドホルダ44が固
設されており、このヘッドホルダ44にはサーマルヘッ
ドHが搭載される。また、カセット装着部Xの外側(図
20中右側)には駆動モータ60が配設されており、か
かる駆動モータ60の駆動軸の下端には駆動ギヤ61が
固着されている。駆動ギヤ61は、カセット装着部Xに
設けられた開口62を介して、カセット装着部Xの底面
に回動可能に支持されたギヤ63に噛合され、また、ギ
ヤ63は更にギヤ64に噛合されている。かかるギヤ6
4の上面には、前記リボン巻取スプール21の回転駆動
を行うリボン巻取軸65が立設されており、そのリボン
巻取軸65の周囲にはリボン巻取スプール21の内壁に
形成された係合リブ30(図9参照)に係合するカム部
材66が設けられている。
更にギヤ67にはギヤ68が噛合されている。そして、
ギヤ68には、前記テープ送りローラ12の駆動リブ4
3(図14参照)に係合するカム部材69を有するテー
プ駆動カム70が立設されたギヤ71が噛合されてい
る。
状態からテープカセット1をカセット装着部Xに装着し
た場合、前記テープ駆動系において、駆動モータ60が
反時計方向に回転駆動されると、駆動ギヤ61、ギヤ6
3、ギヤ64を介して、リボン巻取軸65が反時計方向
に回転駆動され、この結果、リボン巻取軸65のカム部
材66、係合リブ30との協働により、リボン巻取スプ
ール21は矢印E方向に回転駆動されてインクリボン1
9の巻取動作を行う。更に、ギヤ64の回転は、ギヤ6
7、ギヤ68、ギヤ71を介してテープ駆動カム70に
伝達され、これによりテープ駆動カム70のカム部材6
9、テープ送りローラ12の駆動リブ43を介して、テ
ープ送りローラ12は時計方向に回転駆動されて圧接ロ
ーラ49との協働によりフィルムテープ17、両面粘着
テープ22を接着しつつテープ排出部24からテープカ
セット1の外方に排出するものである。
とギヤ68との間には、ボス(図13参照)41が配設
されている。かかるボス41は、前記したように、テー
プカセット1をカセット装着部Xに装着した際に、テー
プスプール23内のコマ部材40を上方に押し上げ、コ
マ部材40の摺動突起39と下ケース3の係止リブ37
との係止を解除するものである。これにより、テープス
プール23は回転フリーの状態となってコマ部材40と
共に回転可能になるものである。
2つの位置決めピン72、73が設けられており、これ
らの各位置決めピン72、73は、前記したピン孔5
3、54(図19(A)、(B)参照)に挿嵌されて、
テープカセット1をカセット装着部X内で適正に位置決
めするものである。
ィングした場合のカセット検出部16と検出スイッチと
の関係について図21に基づき説明する。図21におい
て、カセット装着部Xの後方位置にはスイッチ支持部材
80が配設されており、かかるスイッチ支持部材80に
は上向きに4つの検出スイッチ81が並設されている。
各検出スイッチ81はスイッチ端子81Aを有し、各検
出スイッチ81は、各スイッチ端81Aがテープカセッ
ト1のスイッチ検出部16に所定のパターンで穿設され
たスイッチ孔16Aに入り込んだ状態ではオフ状態を保
持し、一方、スイッチ孔16Aが存在しない部分ではス
イッチ端子81Aが押下されることからオン状態とな
る。このような各検出スイッチ81のオン・オフの組合
せに基づいてテープカセット1の種類が検出されるもの
である。
セット1を装着した場合、図21の例では、4つの各検
出スイッチ81の内、中間の2つのスイッチ81を除い
て、両側の2つのスイッチ81がオンとなっており、従
って、オン・オフのパターンは、左側より「オン・オフ
・オフ・オン」となることら、かかる組合せに基づいて
テープカセット1の種類が検出される。
のカセット装着部Xに対してボトムローディングを行う
場合について図22、図23、図24に基づき説明す
る。ここに、図22はテープカセット1をテープ印字装
置のカセット装着部Xにボトムローディングする状態を
示す説明図、図23はテープカセット1をボトムローデ
ィングした場合のカセット検出部16と検出スイッチと
の関係を示す説明図である。
字装置Pでは、カセット装着部Xは、前記図20の場合
とは異なって上側に設けられており、又、かかるカセッ
ト装着部Xには、前記図20にて説明したと同一のテー
プ駆動系、ヘッドホルダ44が下向きに配設されてい
る。これらの各テープ駆動系、ヘッドホルダ44等につ
いて同一の構成を有するので、ここでは説明を省略す
る。
ように、ボトムローディングの場合には、テープカセッ
ト1は上向きにカセット装着部Xに装着される。このと
き、本実施例に係るテープカセット1では、前記したよ
うに、リボン巻取スプール21内で各係合リブ30は上
下対称に形成されている(図9参照)とともに、テープ
送りローラ12内で各駆動リブ43が上下対称に形成さ
れており(図14参照)、更に、テープカセット1の高
さ方向に沿って上下対称に共通部52が設けられている
(図18参照)。従って、図22、図24に示す状態か
らテープカセット1を上向きにカセット装着部Xに対し
てボトムローディングすると、テープカセット1は、カ
セット装着部Xに対して、前記フロントローディングの
場合と同様、の関係(テープカセット1における各部材
とカセット装着部Xにおけるテープ駆動系との関係)を
もって装着されるものである。尚、かかるボトムローデ
ィングの場合、前記テープスプール23内に配置された
コマ部材40は、テープ印字装置Pに設けられカセット
装着部Xを開閉する蓋に形成されたボスを介して上方に
移動され、これによりテープスプール23はコマ部材4
0と共に回転フリーの状態とされる。
ングした場合のカセット検出部16と検出スイッチとの
関係について図23に基づき説明する。図23におい
て、カセット装着部Xの後方位置にはスイッチ支持部材
80が配設されており、かかるスイッチ支持部材80は
テープカセット1の上方に配置されている。スイッチ支
持部材80には下向きに4つの検出スイッチ81が並設
されている。各検出スイッチ81はスイッチ端子81A
を有し、各検出スイッチ81は、各スイッチ端81Aが
テープカセット1のスイッチ検出部16に所定のパター
ンで穿設されたスイッチ孔16Aに入り込んだ状態では
オフ状態を保持し、一方、スイッチ孔16Aが存在いな
い部分ではスイッチ端子81Aが押下されることからオ
ン状態となる。このような各検出スイッチ81のオン・
オフの組合せに基づいてテープカセット1の種類が検出
されるものである。
セット1を装着した場合、図23の例では、4つの各検
出スイッチ81の内、中間の2つのスイッチ81を除い
て、両側の2つのスイッチ81がオンとなっており、従
って、オン・オフのパターンは、左側より「オン・オフ
・オフ・オン」となることら、かかる組合せに基づいて
テープカセット1の種類が検出される。
ープカセット1では、インクリボン19のリボン幅がフ
ィルムテープ17のテープ幅よりも広く構成され、ま
た、テープローラ12の近傍位置にて一対の規制部材1
4、15が設けられるとともに各規制部材14、15間
の幅Wをフィルムテープ17のテープ幅とほぼ同一の幅
に設定されているので、サーマルヘッドHによる文字等
の印字後に各規制部材14、15を介してフィルムテー
プ17とインクリボン19とが確実に分離され、これに
よりインクリボン19が各規制部材14、15の下流側
まで走行することを確実に防止することができる。ま
た、各規制部材14、15の下流側ではインクリボン1
9がフィルムテープ17の走行に伴って必要以上に引き
出されることが全くなくなるものである。
みが発生した場合においても、フィルムテープ17を引
き出すことに起因して、フィルムテープ17に貼り付い
たインクリボン19が必要以上に引き出されて両面粘着
テープ22に接着することにより、インクリボン19が
テープカセット1内でジャミングしてテープカセット1
が使用不能となることを確実に防止することができる。
ルムテープ17のテープ幅よりも大きくすることによ
り、インクリボン19のリボン幅は、当然にフィルムテ
ープ17への文字等の印字幅よりも大きくなり、これに
よりフィルムテープ17の印字幅を最大限に使用して文
字等が連続して印字された場合にも、インクリボン19
は印字幅の両側で未使用部分が残存することからインク
リボン19が切断されてしまうことを防止することがで
きるものである。
19をそれぞれテープスプール18、リボンスプール2
0に対して取り付けるについて、フィルムテープ17の
終端17A、インクリボン19の終端19Aは、テープ
スプール18、リボンスプール20に対してその周囲に
渡ってループ状に接着され粘着テープ27の各両端部2
7A間で接着されており、従って、フィルムテープ1
7、インクリボン19の終端17A、19Aは、粘着テ
ープ27をテープスプール18、リボンスプール20か
ら剥そうとする力に十分対抗可能な程度に、粘着テープ
27を介してテープスプール18、リボンスプール20
に強固に固定されることとなり、これよりフィルムテー
プ17、インクリボン19がスプール18、20から容
易に剥がれてしまうことを確実に防止することができ
る。
アーム部8に分離壁31を形成することにより、フィル
ムテープ17を外壁8Bと分離壁31との間で走行案内
するとともに、インクリボン19をそのリボン幅とほぼ
同一の高さを有する内壁8Cと分離壁31との間で走行
案内するように構成したので、各フィルテープ17及び
インクリボン19を、それぞれのテープ幅、リボン幅が
異なるにも拘らず、各走行経路内で独立して確実に走行
案内することができる。また、インクリボン19は、下
ケース3のアーム部8に設けた内壁8Cと分離壁31と
により走行案内されるので、インクリボン19は下ケー
ス3のみにセットすればよいことから、上ケース2との
間でインクリボン19に皺が発生したり、また、上ケー
ス2と下ケース3とを組み付ける際にインクリボン19
が各ケース2、3間に噛み込まれることを防止すること
ができる。更に、インクリボン19のリボン幅を考慮し
て下ケース3の外壁8Bよりも高く形成される内壁8
C、分離壁31については、下ケース3における必要な
部分のみを高く形成すればよく、他の部分については外
壁8Bの高さや上ケース2の壁高さとのバランスを考慮
して形成することが可能であり、従って、内壁8Cや分
離壁31の高さに合わせて下ケース全体の高さを大きく
する必要はない。これにより、下ケース3は特に成形上
の困難が発生することなく容易に成形することができ
る。
プスプール23の内壁23Aに4つの摺動溝38を形成
するとともに、各摺動溝38に嵌合する摺動突起39を
有するコマ部材40をテープスプール23内で摺動可能
に配置し、テープカセット1が保管されている状態にお
いてコマ部材40の各摺動突起39を上ケースの支持孔
7の周囲に形成された各係止リブ36又は下ケース3の
支持孔7の周囲に形成された各係リブ37に係止するこ
とにより、テープスプール23の回転をロック状態に保
持するように構成したので、粘着テープ22が不用意に
テープカセット1の外方に引き出されたり、また、テー
プカセット1の内部に引っ込んだりすることを確実に防
止することができる。
ホルダ44とヘッド装着部9との関係において、ヘッド
装着部9の壁部9Aに第1嵌合部10、ヘッド装着部9
の側壁に第1嵌合部10と直交する方向に入り込んだ第
2嵌合部11を形成するとともに、ヘッドホルダ44に
は第1嵌合部10に挿嵌される第1突起部45、第2嵌
合部11に挿嵌される第2突起部46を設けることによ
り、テープカセット1をカセット装着部Xに装着する
際、テープカセット1はカセット装着部Xに対して常に
一定の関係を保持しつつ装着されることとなり、これに
よりヘッド装着部9にて露出されたフィルムテープ1
7、インクリボン19がサーマルヘッドHやヘッドホル
ダ44に接触されることなく、テープカセット1を確
実、且つ、容易に、カセット装着部Xに装着することが
できる。
数の係合リブ30を上下対称形に形成するとともに、テ
ープ送りローラ12の円筒部42の内壁から放射状に複
数の駆動リブ43を上下対称形に形成したので、テープ
カセット1をテープ印字装置Pのカセット装着部Xに対
してフロントローディングする場合及びボトムローディ
ングする場合のいずれにおいても、リボン巻取軸65の
カム部材66及びテープ駆動カム70のカム部材71の
双方に対して係合することができる。
幅Wを前記各規制部材14、15間の幅と同一に、且
つ、フィルムテープ17のテープ幅と同一に設定したの
で、フィルムテープ17のテープ幅よりも大きいリボン
幅を有するインクリボン19は各規制部材14、15を
介してフィルムテープ17と分離され、また、フィルム
テープ17は各規制部材14、15間を規制案内され、
これにより相互に等しいテープ幅を有するフィルムテー
プ17と両面粘着テープ22とをテープ送りローラ12
のテープ送り幅Wに合致させつつ、テープ送りローラ1
7と圧接ローラ49との協働により両テープ間に位置ず
れを生じることなく適正に接着することができる。
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改
良、変形が可能であることは勿論である。
インクリボン19とリボンスプール20及びリボン巻取
スプール21、両面粘着テープ22とテープスプール2
3のみを備えておらず、テープスプール18に対して上
記実施例におけるフィルムテープ17の代わりに、サー
マルヘッドHにて加熱することにより発色する感熱発色
紙をテープ状に形成した感熱発色テープを巻回し、テー
プ送りローラ12と圧接ローラ49とにより感熱発色テ
ープを送り出しつつサーマルヘッドHにて文字等を印字
するテープカセットにも本発明が適用できる。
装置においてサーマルヘッドを支持するヘッドホルダと
ヘッドホルダが装着されるテープカセットのヘッド装着
部との間に常時相互に適正な位置関係を保持することが
できるとともに、少なくともヘッド装着部にて露出する
被印字テープがヘッドホルダに接触されることなくヘッ
ドホルダをヘッド装着部に装着することができるテープ
カセットを提供することができる。
ある。
ぞれテープスプール、リボンスプールに取り付ける方法
を模式的に示す分解斜視図である。
スプール、リボンスプールに取り付けた状態を示す平面
図である。
ぞれテープスプール、リボンスプールに取り付ける別の
方法を模式的に示す分解斜視図である。
ぞれテープスプール、リボンスプールに取り付ける更に
別の方法を模式的に示す分解斜視図である。
ぞれテープスプール、リボンスプールに取り付ける更に
別の方法を模式的に示す分解斜視図である。
ぞれテープスプール、リボンスプールに取り付ける更に
別の方法を模式的に示す分解斜視図である。
状態のテープスプールを示す断面図である。
ールの断面図である。
場合におけるコマ部材の状態を示す断面図である。
4(A)はテープ送りローラの断面図、図14(B)は
テープ送りローラの平面図である。
装着部に装着した場合におけるサーマルヘッドのヘッド
ホルダとヘッド装着部との関係を拡大して示す説明図で
ある。
示す分解斜視図である。
プカセットの平面図、図19(B)はテープカセットの
裏面1である。
装着部にフロントローディングする状態を示す説明図で
ある。
場合のカセット検出部と検出スイッチとの関係を示す説
明図である。
装着部にボトムローディングする状態を示す説明図であ
る。
合のカセット検出部と検出スイッチとの関係を示す説明
図である。
ィングの場合を模式的に示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 カセットケース内に、少なくとも被印
字テープを巻回した被印字テープスプールを回転可能に
支持し、被印字テープスプールから被印字テープを所定
の搬送経路に沿って引き出すとともに、印字装置におけ
る印字ヘッドにて文字等を印字した被印字テープをカセ
ットケースの外方へ排出するテープカセットにおいて、 前記搬送経路の内方でカセットケースに形成され、印字
装置における前記印字ヘッドを支持するとともに第1突
起部及び第1突起部と直交する方向に第2突起部を形成
してなるヘッドホルダが装着されるヘッド装着部と、 前記ヘッド装着部に形成され、前記第1突起部を嵌合す
る第1嵌合部及び第2突起部を嵌合する第2嵌合部とを
備えたことを特徴とするテープカセット。 - 【請求項2】 カセットケース内に、被印字テープを
巻回したテープスプールと、インクリボンを巻回したリ
ボンスプールとを配置し、各テープスプール及びリボン
スプールから被印字テープ、インクリボンを所定の搬送
経路に沿って引き出すとともに、インクリボンを介して
文字等を印字した被印字テープをカセットケースの外方
へ排出するテープカセットにおいて、 前記搬送経路の内方でカセットケースに形成され、印字
装置における印字ヘッドを支持するとともに第1突起部
及び第1突起部と直交する方向に第2突起部を形成して
なるヘッドホルダが装着されるヘッド装着部と、 前記ヘッド装着部に形成され、前記第1突起部を嵌合す
る第1嵌合部及び前記第2突起部を嵌合する第2嵌合部
とを備えたことを特徴とするテープカセット。
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