JPH07314388A - 長尺材の切断装置 - Google Patents

長尺材の切断装置

Info

Publication number
JPH07314388A
JPH07314388A JP13635594A JP13635594A JPH07314388A JP H07314388 A JPH07314388 A JP H07314388A JP 13635594 A JP13635594 A JP 13635594A JP 13635594 A JP13635594 A JP 13635594A JP H07314388 A JPH07314388 A JP H07314388A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
long material
speed
cut
cutting
cutter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13635594A
Other languages
English (en)
Inventor
Koujirou Fukuhara
浩路朗 福原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoue MTP KK, Inoac Corp filed Critical Inoue MTP KK
Priority to JP13635594A priority Critical patent/JPH07314388A/ja
Publication of JPH07314388A publication Critical patent/JPH07314388A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Control Of Cutting Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 進行状態にある樹脂製の長尺材からカット品
を所望の長さに精度よく切取り、しかも、切断面の斜め
切れをなくす切断装置を提供する。 【構成】 進行する樹脂製の長尺材Sを所定長さで切っ
ていく長尺材Sの切断装置Aであって、上記長尺材Sの
進行方向に合わせ且つ長尺材Sの速度より高速走行が可
能な移送体14を配備した移動機構部1と、上記移送体
14上に配設され、長尺材Sの切断用カッター26を具
備した切断手段2と、上記移送体14上で且つ上記カッ
ター26位置より長尺材Sが進む前方位置に長尺材Sの
通過を受感する検出器31を固着した位置検出手段3
と、を有し、上記検出器31による長尺材Sの通過状態
の検出で、上記移送体14を長尺材Sの進行方向に且つ
長尺材Sの速度より速く移動させ、上記検出器31が長
尺材Sを追い越した時点で上記カッター26が長尺材S
を切断するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は樹脂製長尺材の切断装置
に関し、特に、長尺材の寸法精度,切断端面の仕上がり
状態を良くした切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】押出成形などでは、連続的にシート状或
いはチューブ状の長尺材が成形される。このなかで、チ
ューブ状の長尺材は、例えば、定尺カットして化粧品,
練り歯磨き等の容器として用いられている。具体的に
は、上記長尺材のカット品Cに射出成形等で造ったねじ
部81を成形付加し、更に,印刷等の加飾工程,キャッ
プ付け,内容物充填後の端部シール等を経て、商品充填
用容器Gとして供されている(図5)。上記カット品C
については、通常、押出機91から吐出された樹脂を成
形ダイ911によってチューブ状に成形し、次いで、冷
却槽92に通し、その後、引き取機93で取出して長尺
材Sを造り、これを切断機7で定尺カットして得られる
(図6)。
【0003】斯る長尺材Sの切断には、従来、図7のよ
うな切断機7が主に使われてきた。切断機7は、駆動モ
ータ71,クラッチ72,カッター75等が装備され、
更に、長尺材Sに当接する回転板74aが回ることで、
これと一体化状態にあるエンコーダ74が長尺材Sの通
過した長さを検出するしくみである。そして、この検出
に基づいてエンコーダ設定器(図示せず)からの電気信
号によってクラッチ72をつないで、駆動モータ71の
回転軸に連動するカッター75を回転させ、長尺材Sが
所定長さLで切断されるようにしていた。
【0004】カッター75の形状としては、真っ直ぐな
もの、青竜刀状に湾曲したもの、更には、図8のごと
く、長尺材Sの外周近傍に1〜数本の切刃76を配し、
カット時にはカム機構によって切刃76を突出して長尺
材Sを切断するもの等があった。また、カッター75に
は、定位置で切断する方式の他、カッター75を移送体
に取付け、長尺材の進行方向に同調し、長尺材Sに対し
相対速度をゼロに近い状態にして移動させ、カット後に
原位置に戻るいわゆるフライングカッターと呼ばれるも
の等が存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の切断
機には以下のような問題があった。まず、第一にカット
品長さLの精度確保が難しかった。カット品長さLは、
エンコーダ74で測定しているが、回転板74aがスリ
ップし誤差が生じていた。カット品の長さLが長くなる
ほど累積され、欠陥が露呈した。エンコーダ74をベル
トに当接させる方法、或いはモータやギヤ部の回転数を
とる方法もあるが、どれも長尺材Sの実際の速度とは異
なり、カット品長さLの寸法精度を上げられなかった。
第二に斜め切りの不具合があった。樹脂製長尺材、特
に、チューブ状の長尺材Sにおいては、カッター75が
切込む箇所Pで長尺材Sが潰れる一方、その反対側Qで
は、受け治具に支えられるために、これら二点間で長短
が生じた(図9,図10)。その結果、カット後の切断
面Dが長手方向に対し傾斜するようになった。尚、図8
の切断方法は斜め切りを是正する方向に働くが、ただ機
構的に複雑になり、装置が高額になるばかりか、糸クズ
状のバリが発生し易かった。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するもので、
進行状態にある樹脂製の長尺材からカット品を所望の長
さに精度よく切取り、しかも、切断面の斜め切れをなく
す切断装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第一発明の長尺材の切
断装置は、進行する樹脂製の長尺材を所定長さで切って
いく長尺材の切断装置であって、上記長尺材の進行方向
に合わせ且つ長尺材の速度より高速走行が可能な移送体
を配備した移動機構部と、上記移送体上に配設され、長
尺材の切断用カッターを具備した切断手段と、上記移送
体上で且つ上記カッター位置より長尺材が進む前方位置
に長尺材の通過を受感する検出器を固着した位置検出手
段と、を有し、上記検出器による長尺材の通過状態の検
出で、上記移送体を長尺材の進行方向に且つ長尺材の速
度より速く移動させ、上記検出器が長尺材を追い越した
時点で上記カッターが長尺材を切断するようにしたこと
を特徴とする。ここで、「検出器による長尺材の通過状
態の検出」とは、長尺材の進行に伴い長尺材が検出器を
遮るために、検出器が長尺材の横切っているのを検出す
ることをいう。本第二発明の長尺材の切断装置は、第一
発明の長尺材の切断装置で、検出器を光電センサとする
ことを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明に係る長尺材の切断装置によれば、長尺
材の前方位置で検出器が待機した状態で、長尺材が進行
していくと、長尺材の先端が検出器を横切る。長尺材の
通過を検出器が受感すると、検出器を搭載する移送体を
長尺材の進行方向に合わせ且つ長尺材の速度より速く移
動させるので、やがては検出器が長尺材を追い越す。そ
して、検出器が長尺材を追い越した時点で、移送体上で
且つ検出器より後方に配設する切断用カッターによって
長尺材を切断すると、検出器と切断用カッターとの距離
がカット品長さとして必然的に定まる。また、カッター
が切り込む箇所での長尺材の潰れによる切断面の斜め切
れも、長尺材よりカッターを搭載する移送体の相対速度
が速いので、カッターの切り込みに従い進行方向へ切り
進むことになって、切断端面の傾斜を是正することにな
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて詳述する。
化粧品等の比較的薄肉(肉厚:0.05〜0.3mm程
度)のチューブ状の長尺材のカットに適用するものであ
る。 (1)切断装置の構成 図1〜図4は、本発明に係る切断装置の一実施例を示
す。図1は切断装置の平面図、図2は図1の正面図、図
3は切断装置の電気部分の結線図、図4は図3の電気部
分のタイムチャートを示す。
【0010】切断装置Aは、移動機構部1と切断手段2
と位置検出手段3とを備える(図1)。押出成形機91
から冷却槽92を経て引き取機93より連続的にチュー
ブ状の長尺材Sが押出されるが、移動機構部1は引き取
機93の前方に配置される(図6参照)。切断装置Aの
全体フレームfに、ボールねじ11が長尺材Sの進行方
向と平行になるようにして軸受12により回転可能に支
持される(図2)。ボールねじ11には、リテーナーに
多数のボールを保持し、ボールねじ11の回転によりボ
ールねじ11に沿って移動する摺動体13が取付けられ
る。摺動体13には、盤状の移送体14が固着されてい
る。
【0011】一方、フレームfに蟻溝形状のガイドバー
15を固設する。ガイドバー15の蟻溝に嵌合して摺動
可能なスライダー16を付設するが、スライダー16は
その上面が図2のごとく移送体14の底部に固定され
る。移送体14を安定保持するためである。そして、ボ
ールねじ11の端部に取付けられたサーボモータ17の
回転によって、移送体14は長尺材Sの進行方向に合わ
せ且つ長尺材Sの押出されてくる速度より高速走行でき
るようになっている。符号18は長尺材Sの移動速度を
回転角度に応じてパルスを発生するエンコーダで、符号
18aはエンコーダ18に結合された回転板を示す。エ
ンコーダ18の回転によってパルスを伝送し、このパル
スをカウントして長尺材長さを制御装置の内部で演算
し、更に、所定時間内のパルス数から長尺材Sの移動速
度Vcを演算するように構成している。
【0012】切断手段2は、動力用のモータ21,クラ
ッチ22,プーリー23,プーリー24,円筒軸25,
カッター26を主構成要素とする。これらは、全て移送
体14上に配設される(図1)。モータ21の回転軸2
1aは、モータ21の回転力を伝達又は遮断させるクラ
ッチ22と接続する。クラッチ22は、モータ21の回
転力を制動する制御指令に基づきブレーキ機能も有して
いる。クラッチ22の出力軸は回転軸22aと結合さ
れ、この回転軸22aの他端にプーリー23が固着され
る。更に、ベルト27でプーリー23とプーリー24と
を巻掛けして、モータ21の回転力が円筒軸25に伝達
されるようにしている。そうして、円筒部25の端部に
回転式片持ち刃のカッター26が固着される。カッター
26は、長尺材Sに直交するように配し、モータ回転力
の伝達又は遮断をクラッチ22によって制御しながら長
尺材Sを切断できるようになっている。カッター26の
速度は4000〜6000rpmで、カッター26のカ
ットサイクルは0.5〜2.0秒/本である。尚、カッ
ター26の切断対象とした長尺材Sたるチューブ径は2
0〜50mmφで、カット品Cの長さLcは70〜20
0mmであった。符号28は長尺材Sのガイドを示す。
【0013】位置検出手段3は、移送体14上で且つカ
ッター26位置より長尺材Sが進む前方位置に検出器3
1を固着して、この検出器31の位置に長尺材Sの先端
部が移動したことを検出するものである(図2)。検出
器31としての光電センサ303は、図1のごとく切断
手段2のガイド28の近傍に固着する。光電センサ30
3の取付け位置によって長尺材Sの切断長さLcが決定
されるので、長尺材Sの移動方向に調整可能で、且つ、
微調整できるようになっている。光電センサ303とし
たのは、機械的な位置スイッチに比し、応答性,検出精
度に優れるからである。
【0014】次に、電気部分を示す結線図(図3)に基
づき、切断装置Aの電気系統について述べる。まず、位
置検出手段3の構成について説明する。直流電源301
のプラス側を抵抗302に接続する一方、抵抗302の
他端を電流が流れることによって光を発生する発光素子
303aの陽極側に接続する。発光素子303aの陰極
側は直流電源301のマイナス側に接続する。従って、
直流電源301,抵抗302,発光素子303aによっ
て常時電流が流れる閉回路が構成されている。符号30
3bは発光素子303aから発生した光を受けるとオン
する受光素子を示す。発光素子303aと受光素子30
3bの一対によって光電センサ303を形成する。
【0015】ここで、発光素子303aとしては、発光
ダイオード等があり、検出位置の精度を上げるためには
集光力を高めるレンズを用いるのが好ましい。また、半
導体レーザが好適で、半導体レーザの適用によって光の
スポット径が0.2mm以下の検出精度を得ることがで
きる。一方、受光素子303bにはフォトダイオード等
がある。発光素子303aと受光素子303bが一対に
なった光複合素子を用いてもよく、例えばフォトセンサ
等である。撮像管を用いて、長尺材Sの先端部を画像処
理、即ち、長尺材Sの有無を2値化して検出してもよ
い。ただ、一般に検出処理は複雑になる。
【0016】抵抗304は、一端を直流電源のプラス側
に接続し、他端を受光素子303bのコレクタ側に接続
する。受光素子303bのエミッタは接地され、NOT
素子305は受光素子303bのコレクタ側に接続し、
このコレクタ電圧を反転させると共にシェミット機能を
有する。また、NOT素子305の出力を一時記憶する
フリップフロップ回路306のR端子に接続する一方、
S端子は抵抗307と常開接点308が接続され、抵抗
307の他端を接地して、起動指令によって閉成し、停
止指令によって開放する常開接点308の他端は直流電
源のプラス側に接続している。フリップフロップ回路3
06のQ出力端子は位置検出手段3の出力となってお
り、速度制御部160に接続されている。
【0017】また、クラッチ制御部220の構成は以下
のごとくである。電圧がHighからLowの立下がり
を検出して一定時間のパルスを発生するワンショットマ
ルチバイブレータ(以下、ワンショットという。)22
1が受光素子303bのコレクタに接続され、ワンショ
ット221の出力はクラッチ駆動部222に接続されて
いる。
【0018】次に、サーボモータ制御部の構成を説明す
る。キーボード141には、長尺材Sの速度Vcよりや
や速い速度VhとなるVh/Vc=kを定数kとして作
業者が入力する。設定定数kは一般に1<k<2を満た
す値である。キーボード141から入力された定数kを
記憶する記憶素子である読み書き自由なRAM142に
接続される。ここで、速度Vhは移送体14の移動速度
である。RAM142に記憶される定数kは長尺材Sの
肉厚等によって異なるため、読み書き自由な記憶素子が
要求される。定数kは長尺材Sの肉厚、直径、剛性等に
よって異なるので、予め、種々の長尺材Sのデータを予
め実験等によって採取しておいて、長尺材Sの種類に応
じてキーボード141に定数kを入力することになる。
【0019】符号143はRAM142から取り出され
たデジタルデータをアナログに変換するD/A変換器、
符号151はエンコーダ18のパルス数をカウントする
カウンタ、符号152はカウンタ151の計数時間を定
めるタイマーを示す。符号153は積算された出力パル
ス値を一時記憶するラッチで、タイマー153の所定時
間経過毎にラッチ153はリセットされる。また、符号
154は出力パルスのデジタル積算値に応じてアナログ
出力vを発生するデジタル・アナログ変換するD/A変
換器、符号155はD/A変換器143の出力値によっ
て増幅率kが設定される増幅器である。増幅器155の
出力値がサーボモータ17の速度指令値ve(veはV
hに対応する)となる。符号160はサーボモータ17
の速度を制御する速度制御部であり、フリップフロップ
回路306のQ端子の出力がHighでオンし、また、
ワンショット221の出力がHighから所定時間後に
サーボモータ17を反回転するように構成している。符
号161はサーボモータ17を駆動する電力用半導体素
子からなるモータドライブ部、162はサーボモータ1
7の回転速度を検出する速度検出器である。
【0020】(2)切断装置の動作 次に、上記のように構成された切断装置Aの動作につい
て説明する。まず、長尺材Sの切断長さLcに応じて光
電センサ303の位置を調整して設定する(図1)。更
に、Vh/Vcの速度比の定数kをキーボード141に
よって入力してRAM142に記憶させ、RAM142
に記憶した定数kをD/A変換器143によって増幅率
として増幅器155に設定する(図3)。そして、切断
装置Aを起動する。すると、図4の(d)に示す時間T
sの点で常開接点308が閉成し、モータ931,21
も起動して、引取機93のベルト932が回転し、長尺
材Sは図1の右方向にガイド28を貫通して移動する。
ここで、押出機からの押出し速度は2〜8m/分程度に
なっている。
【0021】長尺材Sの移動に伴い、エンコーダ18が
回転し、その出力は図4の(e)に示すようにパルスを
発生し、該パルスをカウンタ151によって図4の
(f)に示すようにHighの所定時間Ttの間計数
し、タイマー152の出力がHighからLowに立下
がる時点のカウント値をラッチ153に一時記憶する。
ラッチ153のデジタル記憶値をD/A変換器154に
よって図4の(g)に示すようにアナログ出力値vに変
換して長尺材Sの速度Vcを検出している。そして、増
幅率kの増幅器155を通して図3の(h)に示すよう
に速度指令値ve=kvを得ている。
【0022】その後、長尺材Sの先端部が光電センサ3
03の位置に到達すると、発光素子303aから出た光
は長尺材Sの先端部によって遮断されるので、受光素子
303bへ光が到達しなくなる。従って、受光素子30
3bは、オンからオフとなるので、受光素子303bの
コレクタ端子は図4の(a)に示すように時間Taの時
点でLowからHighとなる。このコレクタ端子の出
力電圧をNOT素子305に入力すると、その出力は反
転してHighからLowになる。また、常開接点30
8は起動指令によって閉成しており、フリップフロップ
回路306のS端子にはHighとなっているので、フ
リップフロップ回路306のQ端子は図4の(b)に示
すようにLowからHighに変化して速度制御部16
0へオン指令を入力してモータドライブ部161を駆動
してサーボモータ17を回転させ、ボールねじ11を回
転させて摺動体13によって移送体14が右方向(図
1)に速度Vhにて移動する。すなわち、移送体14と
長尺材Sは相対速度がVh−Vc=△vにて移動する。
サーボモータ17に直結された速度検出器162によっ
てサーボモータ17の回転数を検出し、速度指令値ve
と速度検出器162の検出値vtとを比較して偏差eに
よって速度制御部160を帰還制御動作をする。
【0023】移送体14は長尺材Sの速度Vcよりもや
や高く設定された速度Vhで図1の右方向(鎖線位置か
ら実線位置)に正確に移動する。このため移送体14か
ら見ると長尺材Sは左方向(図1)に相対速度△vで移
動するので、やがて長尺材Sの先端部は、光電センサ3
03から離れ、遮蔽を解除するようになる。
【0024】その後、長尺材Sによる光電センサ303
の遮蔽解除によって、発光素子303aから発生した光
は再び受光素子303bに伝達するようになり、受光素
子303bがオフからオンとなる。故に、受光素子30
3bのコレクタ端子は図4の(a)に示す時間Tbのよ
うにHighからLowに変化し、この立下がりをトリ
ガーとしてワンショト221が動作して図4の(c)に
示すようなパルス出力を発生し、クラッチ駆動部222
にクラッチ接続信号を送出する(図3)。
【0025】そして、クラッチ22を接続してモータ2
1の回転力を回転軸22aによってプーリ23aに伝達
させ、ベルト27を介してプーリー24に結合された円
筒軸25を通じてカッター26に伝達して、カッター2
6を下方向の回転力を与えて回転する。かくして、長尺
材Sはカッター26によって進行方向に対し直角に切断
される。ここで、速度差△vをによって斜め切断される
が、長尺材Sの切断面に従来と同様の潰れが生じている
ため、この潰れと斜めの切断が相殺されて切断面はほぼ
真直ぐになる。
【0026】一方、長尺材Sを切断し、クラッチ接続信
号が発生した所定時間後に、速度制御部160によって
反回転指令がモータドライブ161に与え、サーボモー
タ17をこれまでと反対に回転させ、ボールねじ11を
回転して摺動体13によって回転運動を直線運動に変換
して移送体14を左方向(図1)に移動させ、速度検出
器162を積分して距離を演算して移送体14を原点位
置に復帰させる。かくのごとく、上記の動作を繰り返す
ことで、所定長さLcの長尺材Sが連続生産されること
になる。カット品Cの生産量は0.5〜2.0秒/本で
あった。ところで、本実施例では、長尺材Sが検出器3
1を通過した状態で、エンコーダ18による測定したア
ナログ出力値vに対し、速度指令値ve=kv(1<k
<2)で移送体14の高速走行を行なったが、これに代
え、予め長尺材Sの製品に設定される速度(固定値)
で、長尺材Sの速度より速く(好適範囲:Vh=1.0
5Vc〜1.3Vc)走行させても同様の結果を得るこ
とができた。
【0027】(3)実施例の効果 以上の態様からなる長尺材の切断装置Aによれば、カッ
ト品長さLcはカッター26と光電センサ303(検出
器31)との距離及び光電センサ303自体の精度(或
いは電気信号の伝達ズレ)によって決定されるので、エ
ンコーダ18で、スリップ等が生じても関係なく、カッ
ト品長さLcの精度向上が図られた。更に、移送体14
に微調整できる治具を固定し、この治具上で光電センサ
303の位置出しを行ない、また、検出器31としてス
ポット径0.2mmものや、レーザーセンサで繰り返し
精度が数μのものを使用することで、一層の精度向上を
期すことができるようになった。
【0028】また、カッター26による長尺材Sのカッ
トは、長尺材Sの速度より前もって設定した比率kで移
送体14を速く移動させているので、切断のポイントは
長尺材Sに対して前方にズレていくようになり、従っ
て、長尺材Sにはカットの際の潰れによるカッター26
切り込み側が長くなる現象と相殺する形で、切り込む箇
所Pとその反対側Qとを揃え得るようになった。もちろ
ん、切断端面を整えるべく、切断時の搬送体の速度指令
値veは、長尺材Sの肉厚,直径,剛性等に依存し、試
験走行して決定された。かくして、斜めカット度合い
は、いままでのΔL=約1.2mmから−0.3〜+
0.3mm程度まで縮小でき、品質向上,歩留り向上を
果たした(図10,図11参照)。尚、長尺材Sによっ
ては、切り込む箇所P,その反対箇所Qより中央部分T
が凹むものも見られたが、斯る凹みは大きな値ではなく
(0.2〜0.3mm程度)、また、商品化するうえで
問題にはならなかった。
【0029】尚、本発明においては、前記実施例に示す
ものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲内で
種々変更できる。長尺材Sはチューブ状体に限らない。
また、押出機から連続的に押出されるものに限定するも
のでない。実施例では、D/A変換器143、154に
よってアナログ値に変換したが、デジタル制御でもよ
い。斯る場合、D/A変換器143、154は省略され
る。更に、検出手段220の回路構成は長尺材Sの先端
部が光を遮断することによって受光素子303bのオフ
動作を検出すればよく、NOT素子305、フリップフ
ロップ回路306は、適宜、他の回路等に代替できる。
また、カッター26はモータ9を予め回転させておい
て、クラッチ22で接続するようにしてモータ9の回転
力を伝達させるようにしたが、カッター26を直接に応
答速度の速いサーボモータによって駆動してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のごとく本発明係る長尺材の切断装
置は、進行する長尺材を斜め切れもなく、長尺材に直交
状態で、しかも、所望の長さに高精度に切断できるの
で、カット品の生産性向上,品質向上に優れた効果を発
揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る切断装置の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】切断装置の電気部分の結線図である。
【図4】図3の電気部分のタイムチャートである。
【図5】商品充填用容器の製造流れ図である。
【図6】押出機から切断装置までの従来の概略説明図で
ある。
【図7】従来の切断装置の平面図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】長尺材の切断状態を示す説明図である。
【図10】切断装置による長尺材の切断状態を示す断面
図である。
【図11】従来の切断装置による長尺材の切断状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1 移動機構部 14 移送体 2 切断手段 26 カッター 3 位置検出手段 31 検出器 303 光電センサ A 切断装置 S 長尺材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 進行する樹脂製の長尺材を所定長さで切
    っていく長尺材の切断装置であって、上記長尺材の進行
    方向に合わせ且つ長尺材の速度より高速走行が可能な移
    送体(14)を配備した移動機構部(1)と、上記移送
    体上に配設され、長尺材の切断用カッター(26)を具
    備した切断手段(2)と、上記移送体上で且つ上記カッ
    ター位置より長尺材が進む前方位置に長尺材の通過を受
    感する検出器(31)を固着した位置検出手段(3)
    と、を有し、上記検出器による長尺材の通過状態の検出
    で、上記移送体を長尺材の進行方向に且つ該長尺材の速
    度より速く移動させ、上記検出器が該長尺材を追い越し
    た時点で上記カッターが長尺材を切断するようにしたこ
    とを特徴とする長尺材の切断装置。
  2. 【請求項2】 上記検出器を光電センサとする請求項1
    記載の長尺材の切断装置。
JP13635594A 1994-05-25 1994-05-25 長尺材の切断装置 Pending JPH07314388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13635594A JPH07314388A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 長尺材の切断装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13635594A JPH07314388A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 長尺材の切断装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07314388A true JPH07314388A (ja) 1995-12-05

Family

ID=15173252

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13635594A Pending JPH07314388A (ja) 1994-05-25 1994-05-25 長尺材の切断装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07314388A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111618928A (zh) * 2020-06-16 2020-09-04 福州经济技术开发区千金诺智能科技有限公司 一种塑料管切割打磨堆叠设备

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111618928A (zh) * 2020-06-16 2020-09-04 福州经济技术开发区千金诺智能科技有限公司 一种塑料管切割打磨堆叠设备

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7128854B2 (en) Control system for an injection molding machine and a method for controlling the injection molding machine
US4534253A (en) Feeding and cutting device for a continuous web
US4378966A (en) Apparatus for controlling a pipe-cutting device
US4879077A (en) Control method of injection molding machine
KR100467984B1 (ko) 사출성형기 및 사출성형기에 있어서의 스크루위치 제어방법
JPH07314388A (ja) 長尺材の切断装置
EP0965431B1 (en) Method for adjusting zero point for load cell in a motor-driven injection molding machine
KR100355739B1 (ko) 사출장치의 압력센서영점조정방법 및 압력센서영점조정장치
US3914147A (en) Apparatus and method for the continuous production of wound pipes
EP1207032B1 (en) Method for controlling injection molding machine capable of reducing variations in weight of molded product
US3527129A (en) Automatic apparatus for accurately cutting to size extruded lengths of solid and tubular material
CN113231891A (zh) 一种料头料尾的识别加工方法
JP3451425B2 (ja) 線状体の巻取装置
KR200263583Y1 (ko) 일렬 고속 자동포장기의 필림 자동 센터링장치
JP7488597B2 (ja) 食品生地成形装置及び食品生地の成形方法
WO2016158835A1 (ja) 三次元造形装置、及びその制御方法
CN113478817B (zh) 一种3d打印机
SU396267A1 (ru) Автомат для мерной резки заготовок пластической массы
JPH0852692A (ja) 移動長尺物の定寸切断方法とそれを用いた定寸切断装置
JPH0356650B2 (ja)
JPS6126024Y2 (ja)
JPH07164385A (ja) 長尺材の裁断装置
JPS61173810A (ja) 連続成形品の切断装置における誤差修正装置
JPS61202813A (ja) 射出成形機の制御方法
JPH0435144Y2 (ja)