JPH07314087A - 凍結鋳型の製造法、保管法及び凍結鋳型を用いた鋳造法 - Google Patents

凍結鋳型の製造法、保管法及び凍結鋳型を用いた鋳造法

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JPH07314087A
JPH07314087A JP10927694A JP10927694A JPH07314087A JP H07314087 A JPH07314087 A JP H07314087A JP 10927694 A JP10927694 A JP 10927694A JP 10927694 A JP10927694 A JP 10927694A JP H07314087 A JPH07314087 A JP H07314087A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡易な凍結鋳型の製造方法、及びかかる製造
方法による鋳肌が美しく且つ欠陥のない凍結鋳型の鋳造
法を提供すること。 【構成】 冷凍機1によって冷却された低温空気を、鋳
物砂3内の水分が移動しない程度の差圧差でファン14
により吸引もしくは加圧し鋳物砂からなる鋳型内に流通
させて、鋳型を凍結させる。鋳型内を流通した空気は冷
凍機の熱交換機で冷却して再び鋳型に送り、冷却空気を
系内で循環させる。また霜付きが起こる作業を上記冷凍
機によって徐湿された庫内にて行う。更に冷凍機によっ
て0℃以下に冷却された冷凍庫内にて凍結鋳型を保管す
る。また鋳型の開口部に消失性の蓋をして霜付きを防
ぐ。このことにより、鋳型を効率よく凍結でき、無駄を
防止でき、且つ鋳肌の良好な鋳造品を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、凍結鋳型の製造法、凍
結鋳型の保管法及び凍結鋳型を用いた鋳造法に関し、特
に、冷凍機による冷却空気で凍結した凍結鋳型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鋳造用耐火物単体若しくは添加物を含ん
だ耐火物に所定量の水を混合し、これを凍結させて鋳造
用の鋳型を製造する製造法としては、例えば特公昭56
−30107号公報等に記載されている。従来、この目
的のための強度の高い鋳型を得るには、通常の0℃にて
徐々に凍った氷ではなく、過冷却の状態で凍った氷にす
ることが必要と考えられているため、窒素を始めとする
液化ガス若しくはドライアイス等の冷媒が用いられてい
る。
【0003】鋳型をより急速に冷却して高強度の鋳型を
得る方法としては、初期凍結及び仕上げ凍結を用いた方
法(特公昭63−19253号公報)、予め鋳物砂を予
備冷却しておく方法(特公昭59−2575号公報)、
鋳枠・模型・模型板等を十分に冷却しておく方法(特公
昭63−1145号公報)等がある。冷媒を吸引若しく
は吹き込み等により鋳型内へ流通させる方法としては、
パイプ等により冷媒を吹き込んだり(特開昭56−15
4248号公報)、鋳型内を吸引にて流通させる(特開
昭57−28653号・特開昭57−106444号・
特開昭57−149045号等)等がある。凍結鋳型の
製造方法として最も普通に行われている方法が液体窒素
溶液中へ鋳型を浸漬する方法であり、上記のいずれの方
法も液化ガスを鋳型内に流通させるようにしている。し
かし、これらの方法はすべて冷媒を再利用することなく
排出している。
【0004】凍結された鋳型が大気と接すると過飽和な
水蒸気が急速に鋳型に付着し、鋳造欠陥の原因となる霜
付き現象が知られているが、この霜付き現象の防止策と
しては、鋳型の製品形状部を被覆する方法(特公昭59
−4218)がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、凍結鋳型を
冷却するための冷媒として、液体窒素等を用いた場合
は、鋳型が−100℃以下になることもあって鋳造設備
のすべてが凍傷をもたらす程低温になるために人体にと
って危険である。本発明はこのような危険な作業から作
業者を開放すると共に冷凍機レベルの低温で強度のある
鋳型を作れるようにするものである。冷凍機を用いて強
度のある鋳型を作るためには熱交換機に流入する空気の
温度を極力低くする必要がある。また鋳型の冷却速度を
どのような速度にすべきか研究する必要がある。冷却速
度を増すために吸引等による差圧を大きくしすぎると鋳
型内の水分の移動が起こることになり、しいては水分凝
縮層が形成され鋳型の通気度が損なわれ凍結が進まない
ことになる。
【0006】霜付き現象は鋳型内の製品形状部側に発生
すると肌荒れ、ピンホ−ル、注湯時の湯の吹き返し等の
現象となって現れる。この霜付き現象は湿度の高い外気
と鋳型が触れると瞬時にして起こる。このような霜付き
現象は型抜き作業、塗型作業、中子作業、型合わせ作
業、鋳型の保存、注湯作業等の種々の工程で発生するこ
とが知られている。凍結鋳型鋳造法が一般に普及しない
最大の原因はこの霜付き現象にあると言っても過言では
ない。また、上記特公昭59−4218号の方法では被
覆に手間が掛かるばかりか、完全に密封することは難し
い。また、凍結を完了した鋳型を保存する方法について
は−70℃以下に凍結させることを主眼にしているため
に全く考えられていない。
【0007】凍結鋳型の保管や冷却雰囲気内での人的作
業については従来の液体窒素等を用いる方法では不可能
であった。なぜならば保管にコストがかかりすぎること
や、冷却温度が低すぎるために人が作業をすることが不
可能であるからである。このため従来は凍結後ただちに
注湯すると共に、造型作業の完全自動化が必要であっ
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、水を1〜12重量%を混合させた鋳物用砂
を凍結させて鋳型を製造する凍結鋳型製造法において、
冷凍機によって冷却された−3℃以下の低温空気を鋳型
内に流通させた後に回収し、再び該冷凍機の熱交換機を
通して冷却して前記鋳型内を流通させ、閉鎖系内を循環
する低温空気で前記鋳型を凍結させることとした。この
低温空気は、鋳型内に含有されている水分が鋳型内にお
いて移動しない程度の差圧状態で鋳型内を流通させるこ
とが好ましい。
【0009】より温度を低下させるためには、ヒートパ
イプを鋳型に挿入するとよい。このヒートパイプは、模
型により低温空気の流通が多く行なわれない箇所に挿入
すると、より鋳型の凍結を促進させることができる。
【0010】凍結された鋳型の作業は、冷凍機によって
10℃以下の露点で除湿された庫内にて行うこととし
た。
【0011】低温空気内に、窒素、二酸化炭素、ヘリウ
ムの液化ガスのいずれか一つ又はそれらを併用する冷媒
を混合させて、循環させてもよい。この冷媒を、鋳物砂
表面もしくはヒートパイプのフィン部に直接散布するこ
とも凍結を早める点で好ましい。
【0012】水分の凍結だけでは充分な硬化が得られな
い場合や、初期の段階で仮固定が必要なときには硬化の
ための添加物を適量鋳物砂に含めてもよい。但しその量
は、鋳物砂を再利用するときの障害とならない範囲であ
る。
【0013】凍結された鋳型を保管するに当たっては、
冷凍機によって0℃以下に冷却された冷凍庫内にて鋳型
を保管することとした。
【0014】更に、この様にして形成された鋳型による
鋳造方法としては、溶湯によって消失される蓋を、凍結
された鋳型の内部が外気に通じる部分に気密に取り付
け、この蓋を取り外すことなく溶湯を凍結された鋳型内
に注入して鋳造する凍結鋳型鋳造法がある。
【0015】又、前述した鋳型の製造方法を用いて鋳型
を製造する際に、発砲ポリスチレン等の消失性の模型を
用い、鋳型の凍結後に模型を抜き取ることなく溶融金属
の注湯を行うようにしてもよい。
【0016】
【作用】液化窒素等の冷媒を用いなくなったため凍傷等
の問題がなくなると共に、冷却雰囲気に置いて人が作業
できるようになる。冷凍機により冷却された空気を用い
ること及びそれを循環しながら再利用することにより、
液体窒素等を用いた場合よりも効率よく低コストで鋳型
が製造できるようになる。鋳型内の水分移動による水分
凝縮層が形成されず鋳型が均一に凍結される。冷凍機は
一般的に除湿効果も兼ね備えているため冷凍庫内は自動
的に除湿された状態になっている。例えば25℃の空気
に含まれる水分量は約23.8g/m3 であるが、0℃
では約4.8g/m3 にすぎず、鋳型の霜付き現象がな
くなり、鋳造欠陥が発生することがなくなると共に、鋳
型の長期保存が可能となった。10℃以下では作業環境
に問題がある場合は、冷却された空気をヒ−タにて加熱
した密閉された庫内で素早く作業をすることにより、作
業環境を確保することができる。
【0017】外気と鋳型内部の製品部分が通じる部分を
溶湯によって消失する材質の物で閉鎖しておくことによ
り、鋳型が完成した後の霜付きを防止する。又鋳型を注
湯までの間冷凍庫内にて保管できる。
【0018】
【実施例】本発明による凍結鋳型の製造法の一実施例に
ついて説明する。
【0019】実施例1 冷凍機を用いて図1に示すシステムで凍結を行った。図
1の2は木型からなる模型であり、上下方向に数か所孔
6が形成されている。模型2は、定盤4の上面に取り付
けられ、定盤4の内部に形成された通風部8と孔6と連
通している。定盤4の周囲は鋳枠10で覆ってあり、鋳
枠10の内部には鋳物砂3が投入されて突き固められて
いる。
【0020】鋳物砂3は、5.5号硅砂を用い、硅砂1
00重量部に対して水を4重量%添加混練した。水の添
加量は1%から12%までが好ましい。水の添加量が1
%以下であると凍結時に充分な強度が得られず、鋳型が
形成できず、水の添加量が12%を超えると溶湯が水分
と接触したとき爆発的な反応を起こし、注湯時に吹き返
しが発生して注湯が行なえず、又製品にもピンホール、
肌荒れ等水分に起因する鋳造欠陥が生じる。
【0021】鋳枠10の上部は覆われており、その中央
に導風管12が接続されている。この導風管12はファ
ン14を介して通風部8と連結しており、循環路となっ
ている。凍結機1は、導風管12の中間に設けてあり、
導風管12の内部を通過する空気を冷却ユニット16に
よって冷却する。ファン14は、鋳物砂3内の水分層が
移動しない程度の吸引圧力にて吸引する共に吸引した気
体を冷凍機1の冷却ユニット16に送り冷却し、再び鋳
型内に流通させるようにした。
【0022】このように冷凍機1によって一度冷却され
た空気が外界と遮断された系内を循環するようなシステ
ムにした結果、冷却空気のエネルギ−効率は80%以上
になり鋳型内を急速に冷却することが可能である。すな
わち0℃で徐々に冷却された強度の弱い氷ではなく水が
過冷却されて氷になった高強度の氷が得られるようにな
り、強度の高い凍結鋳型が出来るようになる。より低温
の空気が系内を循環するために相乗的な効果が出るため
と考えられる。
【0023】ちなみに、導風管12を系外へ冷却空気が
排出されるようにした場合には、系外の室温空気を取り
込むことになるのでエネルギ−効率は極度に低下すると
共に鋳型強度は著しく低下する。空気の循環経路の一部
に管20から液体窒素を散布すると鋳型の冷却速度はさ
らに増すこととなり、補助的冷却手段としては有効であ
る。
【0024】このようにして凍結された鋳型を、冷凍庫
内にて型抜き作業、中子作業、型合わせ作業等を行い、
図3に示すような消失性の発泡ポリスチレンの蓋22に
て外界と鋳型内部の製品部分が通じる部分を蓋をして3
日間冷凍庫内で放置した後注湯した。この結果欠陥のな
い鋳肌の美しい鋳造品が得られた。消失性の物でない木
製の蓋をした場合は、注湯直前にこの蓋を取り外したが
霜付き現象により肌荒れ等の欠陥を生じた。型抜き作
業、中子作業、型合わせ作業等は乾燥された庫内で行え
ば霜付きの問題はないが、好ましくは氷の溶けない0℃
以下が望ましい。発明者等は作業環境をよくするため
に、一度冷凍機で0℃以下に冷却された空気を再びヒ−
タ等にて4℃〜10℃に温めた密閉された庫内にて素早
く作業をするようにしたが何等問題は起こらない。
【0025】発明者等の実験によれば、1m3 の空気に
含まれる水分量が約10gを超えるあたりから、鋳型内
での霜付きにより、注湯時の吹き返しや製品のピンホー
ル、肌荒れ等の水分に起因する鋳造欠陥が現われはじめ
る。これは、すなわち10℃の露点の空気中に含まれる
水分量であり、これ以下の水分量であるなら10℃以上
の空気であっても霜付きによる鋳造上の問題は起こらな
い。よって10℃以下では作業環境に問題がある場合に
は、冷却された空気をヒータにて加熱してから密閉した
庫内に流入させ、その中で素早く作業をすることとし
た。
【0026】図2に、他の実施例を示す。
【0027】この実施例は、冷凍空気が循環する経路に
室30を設け、この室30内に鋳枠10を配置したもの
である。図2では、鋳枠10は1個しか示していない
が、複数個の鋳枠を設置することができ、鋳枠10毎に
単独で吸引用のファン15が設けられている。鋳枠10
内に配置した模型5は消失模型であり、吸引孔は設けら
れず、定盤4全体に吸引用の孔13が設けられている。
定盤4内に形成された通風部8にファン15が接続さ
れ、ファン15の吸引により鋳物砂3内を冷却空気が流
通し、ファン15から排出される。排出された空気は、
循環用のファン14により吸引されて冷凍機1に送ら
れ、冷却されて再び鋳枠10に送られる。
【0028】40は、ヒートパイプであり、鋳型のほぼ
中央に差し込まれている。このヒートパイプ40は、図
5に示すように、上部にフィン41を複数備え、下方の
吸熱部で吸熱した熱をこのフィン41が放熱するように
なっている。
【0029】この実施例の場合も、冷却された空気は一
つの限られた系を循環するようになっている。またその
場合、空気循環用のファン14の位置は図1のように冷
凍機1の上流側に配置しても、図2のように冷凍機1の
下流側に配置しても、両側にそれぞれ配置しても、凍結
状況に大きな差異はなかった。また20は液体窒素導入
管であり、冷凍機1の空気の循環経路の一部に窒素を散
布するようにしたものである。
【0030】このような抜き取りを行わない消失性模型
を用いて同様の鋳型造型及び鋳込みを行ったが何等問題
のない製品を得ることができた。
【0031】比較例 5.5号硅砂100重量部に対して、水4重量%を添加
混練した鋳物砂3を図6に示すような鋳枠10と吸引用
の穴6を有した木型の模型7及び吸引できるようにファ
ン14がセットされた定盤4により囲まれた部分へ入れ
て突き固める。次に冷媒38(液体窒素、ドライアイス
等)を鋳型上部へ散布すると同時にファン14にて吸引
を行った。このとき室温の空気33が鋳型内へ吸引され
る現象が見られた。ファン14の吸引圧力が大き過ぎた
場合、水分の移動が起こり氷の層39が形成される。ま
たファン14の吸引圧力が小さ過ぎた場合、鋳物砂3の
抵抗により吸引が十分でなく凍結強度が得られない。こ
の水分の移動の起こる吸引圧力は鋳物砂31の粒度構成
と関係しており一概には決められなかった。
【0032】冷媒38のエネルギ−効率を求めてみる
と、室温の空気33が吸引され、これを冷却するのに大
半のエネルギ−が消費されるのみであるため、また冷却
された空気が排出されるため、エネルギー効率はわずか
に3〜5%である。
【0033】次に、定盤4及び模型7を除去しようとし
たが、冷媒に液体窒素を用いた場合は、定盤4は厚い手
袋でも触ることもできないほど冷却されており、危険な
状態であった。それに対し鋳物砂3は砂自体が断熱材で
あるため定盤4等ほどは冷却されていなかった。模型7
を取り除くと同時に鋳物砂3の表面に霜付きが起こり、
以後これを取り除くことは出来なかった。ビニ−ルシ−
ト等で鋳物砂3の形状側を覆うようにしようとしたが、
霜付きが瞬時に起こるためにこの作業は不可能であっ
た。なんとか鋳型を形成し、注湯を行なったが注湯時の
吹き返しや製品にピンホ−ル、肌荒れ等の欠陥が発生し
た。
【0034】図5に冷却方法による冷却速度の違いを示
す。
【0035】図5におけるは、実施例1による差圧に
より空気が通気した部分のものを示す冷却曲線である。
は、図4に示すヒートパイプ40を取り付けた場合の
冷却曲線、は、図6の凍結システム内の鋳型において
通気が行なわれ難く、伝熱のみよる冷却によった冷却曲
線である。一見して差圧による通気冷却が最も冷却が速
いのが分かるが、ヒートパイプ40を用いた場合につい
てもかなりの効果があり、特に鋳型の強度上重要と思わ
れる0℃〜−10℃の初期凍結時に効果があることが分
かる。さらにヒートパイプ40を使用する場合、図4に
示すようにヒートパイプ40のフィン41を冷媒に埋没
させる等、直接冷媒にて冷却するとより冷却効率が良
い。
【0036】
【発明の効果】本発明の凍結鋳型製造法によれば、凍傷
等の危険な作業から開放され、効率の良い冷凍鋳型の製
造を行う事ができる。また一台の冷凍機を凍結作業、霜
付き防止の作業、鋳型の保管等多くの作業に使用できる
ようになると共に鋳造欠陥をなくすことができる。空気
を使用する冷凍法であることや、冷却された空気を何度
も再利用するので地球環境にも優しい凍結鋳型製造法で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる凍結鋳型製造法の一実施例を示
す断面図である。
【図2】本発明にかかる凍結鋳型製造法の他の実施例を
示す断面図である。
【図3】本発明にかかる霜付き防止法の一実施例を示す
断面図である。
【図4】本発明の冷却に用いるヒートパイプの正面図で
ある。
【図5】鋳型の冷却速度の違いを示すグラフである。
【図6】従来の凍結鋳型製造法の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 冷凍機 2、5、7 模型 3 鋳物砂 4 定盤 6 孔 8 通風部 10 鋳枠 12 導風管 14 ファン 16 冷却ユニット 22 蓋 38 冷媒 39 氷の層 40 ヒートパイプ 41 フィン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を1〜12重量%を混合させた鋳物用
    砂を凍結させて鋳型を製造する凍結鋳型製造法におい
    て、冷凍機によって冷却された−3℃以下の低温空気を
    鋳型内に流通させた後に回収し、再び該冷凍機の熱交換
    機を通して冷却して前記鋳型内を流通させ、閉鎖系内を
    循環する低温空気で前記鋳型を凍結させることを特徴と
    する凍結鋳型製造法。
  2. 【請求項2】 前記低温空気を、前記鋳型内に含有され
    ている水分が該鋳型内において移動しない程度の差圧状
    態で該鋳型内を流通させることを特徴とする請求項1に
    記載の凍結鋳型製造法。
  3. 【請求項3】 ヒートパイプを鋳型に挿入し、鋳型の凍
    結を促進させることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の凍結鋳型製造法。
  4. 【請求項4】 前記凍結された鋳型の作業を、冷凍機に
    よって10℃以下の露点で除湿された庫内にて行うこと
    を特徴とする請求項1、2、3のいずれか1項に記載の
    凍結鋳型製造法。
  5. 【請求項5】 窒素、二酸化炭素、ヘリュウムの液化ガ
    スのいずれか一つ、又はそれらを併用する冷媒を、前記
    低温空気の循環経路に混合させることを特徴とする請求
    項1、2、3のいずれか1項に記載の凍結鋳型製造法。
  6. 【請求項6】 前記冷媒を、前記鋳物砂表面もしくは前
    記ヒートパイプのフィン部に直接もしくは間接的に散布
    することを特徴とする請求項1、2、3のいずれか1項
    に記載の凍結鋳型製造法。
  7. 【請求項7】 前記鋳型砂に添加物を含めたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の凍結鋳型製
    造法。
  8. 【請求項8】 冷凍機によって0℃以下に冷却された冷
    凍庫内にて鋳型を保管することを特徴とする凍結鋳型保
    管法。
  9. 【請求項9】 溶湯によって消失する蓋を、凍結鋳型の
    内部が外気に通じる部分に気密に取り付け、該蓋を取り
    外すことなく溶湯を凍結鋳型内に注入することを特徴と
    する凍結鋳型鋳造法。
  10. 【請求項10】 請求項1〜6のいずれか1項に記載の
    凍結鋳型製造方法によって製造した鋳型内に消失性模型
    を配置し、該模型を抜き取ることなく該凍結された鋳型
    内に注湯を行うことを特徴とする凍結鋳型鋳造法。
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