JPH07314075A - 両面にピン部を有する部品の製造方法 - Google Patents

両面にピン部を有する部品の製造方法

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JPH07314075A
JPH07314075A JP13092294A JP13092294A JPH07314075A JP H07314075 A JPH07314075 A JP H07314075A JP 13092294 A JP13092294 A JP 13092294A JP 13092294 A JP13092294 A JP 13092294A JP H07314075 A JPH07314075 A JP H07314075A
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JP
Japan
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flat plate
pair
plate portion
round bar
pin portions
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Pending
Application number
JP13092294A
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English (en)
Inventor
Isao Hasegawa
長谷川  功
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maruei Kogyo KK
Hasegawa Seiko KK
Original Assignee
Maruei Kogyo KK
Hasegawa Seiko KK
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Publication date
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Publication of JPH07314075A publication Critical patent/JPH07314075A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定の輪郭形状を有する平板部とその両面の
同一位置からそれぞれ突出する一対のピン部とを有する
部品の製造方法として、製造工程が少なく、したがって
コストが低減されると共に、耐久性にも優れた製品を製
造することができる方法を提供することを目的とする。 【構成】 最終製品における一対のピン部の先端間の寸
法に対応する直径の丸棒を素材とし、これを平板部の輪
郭形状に対応させて屈曲させた上で、冷間鍛造装置30
における一対の型31,32間に載置して、これらの型
31,32により、平板部2とその両面から起こされた
一対のピン部3,3とを有する中間製品12を鍛造によ
って成形し、次いでこの中間製品12における平板部3
の周囲に生じている余肉部4をトリミング加工によって
除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は部品の製造方法、特に平
板部とその両面からそれぞれ突出する一対のピン部とを
有する部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の装置において、例えば図8、図
9に示すように、所定の輪郭形状を有する平板部2と、
その両面の同一位置からそれぞれ突出する一対のピン部
3,3とを有する部品1が用いられることがある。
【0003】この種の部品は、従来、図10に示すよう
に、プレスによる板材からの打ち抜き加工等により所定
位置に穴aを有する平板素材2′を形成する一方、線材
を所定寸法に切断してなるピン素材3′を別途作成し、
このピン素材3′を上記平板素材2′の穴aに圧入する
ことにより製造するのが通例であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
製造方法によると、平板素材2′とピン素材3′の両者
を別個に製造する必要があると共に、さらにこの両素材
2′,3′を圧入一体化する必要があって製造工程が多
くなり、また、これに伴ってコストが上昇し、さらに、
上記平板素材2′の穴aへのピン素材3′の圧入代の不
足や長期の使用等によってはピン素材3′の抜けの可能
性があって、耐久性に問題があった。
【0005】そこで、本発明は、両面にピン部を有する
部品の製造方法として、製造工程が少なく、したがって
コストが低減されると共に、耐久性にも優れた製品を製
造することができる方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次のような手段を用いたことを特徴とす
る。
【0007】すなわち、本願の請求項1に係る発明(以
下、第1発明という)は、丸棒を素材として、所定の輪
郭形状を有する平板部とその両面の同一位置からそれぞ
れ突出する一対のピン部とを有する部品の製造方法にお
いて、上記丸棒素材として、直径が上記一対のピン部の
先端間の寸法にほぼ対応する寸法のものを用い、この丸
棒素材を一対の金型を用いた冷間鍛造法によって長手方
向に平行に圧縮することにより、上記部品の平板部とそ
の両面から起こされた一対のピン部とを有する中間製品
を形成し、次いでこの中間製品における平板部の周囲に
生じている余肉部をトリミング加工によって除去するこ
とを特徴とする。
【0008】また、請求項2に係る発明(以下、第2発
明という)は、上記第1発明における丸棒素材を、冷間
鍛造工程に先立ち、最終製品における平板部の輪郭形状
に対応させて、予め屈曲させておくことを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、丸棒素材を冷間鍛造する
ことによって、平板部とその両面から起こされた一対の
ピン部とを有する中間製品が形成されることになるの
で、その後に平板部の周囲に生じている余肉部をトリミ
ング加工によって除去するだけで、最終製品としての部
品が得られることになる。そして、特に、上記丸棒素材
として、直径が最終製品としての部品における一対のピ
ン部の先端間の寸法にほぼ対応する寸法のものを用いる
ので、該ピン部がその先端部まで肉の欠落部等を生じる
ことなく良好に形成されることになる。
【0010】また、第2発明によれば、最終製品として
の部品の平板部の輪郭形状が全体的に屈曲している場合
に、丸棒素材を予め屈曲させておくことにより、該素材
の肉が平板部の全体に均等に流動することになって、該
平板部についても肉の欠落部等を生じることなく、均一
な厚さで良好に形成されることになる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0012】まず、前出の図8、図9を用いてこの実施
例により製造される製品(部品)1をさらに詳しく説明
すると、この製品1は、前述のように、平板部2と、そ
の両面ほぼ中央部の同一位置からそれぞれ突出する一対
のピン部3,3とで構成されているが、平板部2は板厚
tが2mm、長手方向寸法Lが約19mmで、ピン部
3,3の突出位置を中心として図面上、右側の部分2a
が左側の部分2bに対してオフセットされて、全体的に
見てやや屈曲した輪郭形状とされている。また、一対の
ピン部3,3は直径dが1.2mm、両ピン部3,3の
先端間の寸法Hが6mmとされている。
【0013】そして、この製品1は、次のような順序で
製造される。
【0014】まず、図1に示すように、この製品1の素
材10としては所定寸法に切断された丸棒が用いられ
る。この丸棒素材10は、ステンレス鋼でなり、直径
d′が5.6mm、長さL′が19mmであって、予め
焼鈍及び表面処理が施されている。
【0015】次に、この丸棒素材10は、図2に示すよ
うに、V溝を有するダイス21とこれに対応するパンチ
22とでなるプレス機20によって中央部から屈曲さ
れ、図3に示すような屈曲丸棒素材11とされる。その
場合に、この実施例では屈曲角度は17°に設定されて
いる。
【0016】そして、この屈曲丸棒素材11は、次に、
図4に示すような冷間鍛造装置30に供給され、鍛造加
工が施される。
【0017】上記冷間鍛造装置30は、上型31と下型
32とで構成され、両型31,32の対向面に、上記製
品1の平板部2の輪郭形状に対応する浅い凹部33a,
34aとその中央部に設けられたピン部3,3に対応す
る深い穴部33b,34bとを有するキャビティ33,
34がそれぞれ形成されている。
【0018】そして、両型31,32のキャビティ3
3,34間に上記屈曲丸棒素材11を型31,32の合
せ面に平行に載置し、両型31,32を型閉めすること
により、図5、図6に示すような中間製品12が形成さ
れる。
【0019】この中間製品12は、平板部2とその両面
同一位置から突出する一対のピン部3,3とを有する最
終製品としての部分と、上記平板部2の周囲に生じた余
肉部4とで構成されているが、平板部2は、オフセット
された輪郭形状に対応させて丸棒素材10を予め屈曲さ
せていたことにより、その全体に均等に肉が流れて、全
体にわたって一定の肉厚tに形成されることになる。
【0020】また、丸棒素材10の直径d′が一対のピ
ン部3,3の先端間の寸法Hにほぼ対応する寸法、具体
的には、寸法Hが6.0mmに対して、直径系d′がこ
れよりもやや小さい5.6mmとされているので、一対
のピン部3,3もその先端部まで良好に形成されること
になる。
【0021】つまり、上記寸法Hに対して丸棒素材10
の直径d′が小さ過ぎると、ピン部3,3の先端部まで
肉が回らなくて寸法の不足や肉の欠落部が発生し、ま
た、寸法Hに対して丸棒素材10の直径d′が大き過ぎ
ると、型31,32のキャビティ33,34における穴
部33b,34b内で余分な肉の逃げ場がなくなって、
型閉めが良好に行われず、平板部2が精度よく形成され
ない等の不具合が発生するのであるが、上記のように寸
法Lに対して丸棒素材10の直径d′をほぼ対応させる
ことにより、平板部2及びピン部3,3とも良好に形成
されることになるのである。
【0022】そして、この中間製品12は、焼鈍処理の
後、図7に示すようなプレス装置40により、上記余肉
部4がトリミングされる。このプレス装置40は、平板
部2と一対のピン部3,3とでなる製品部を上下から挟
持する一対の固定型41,42と、上記余肉部4を上下
から挟持する同じく一対の可動型43,44とを有し、
図示の状態から可動型43,44を下動させることによ
り、余肉部4が平板部2の周囲から分離される。
【0023】その場合に、最終製品における平板部2の
周面が良好に形成されるように、上記のトリミングは平
板部2の最終寸法より全周にわたって0.5mm大きな
寸法で行われる。また、その後、この周面に対するシェ
ービング処理が行われ、これにより、トリミングによっ
て生じた破断面の荒れやバリが除去され、最終寸法の良
好な周面が得られることになる。
【0024】そして、最終工程としてバレル加工が施さ
れ、各部の角が滑らかにされて、図8、図9に示すよう
な最終製品としての部品1が得られる。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、 所定
の輪郭形状を有する平板部とその両面の同一位置からそ
れぞれ突出する一対のピン部とを有する部品の製造に際
して、直径が上記一対のピン部の先端間の寸法にほぼ対
応する寸法の丸棒素材を用い、この丸棒素材を一対の金
型を用いた冷間鍛造法によって長手方向に平行に圧縮す
ることにより、上記部品の平板部とその両面から起こさ
れた一対のピン部とを有する中間製品を形成すると共
に、この中間製品における平板部の周囲に生じている余
肉部をトリミング加工によって除去するようにしたか
ら、従来のように平板部とピン部とを別個に形成し、こ
れらを圧入一体化することにより当該部品を製造してい
た場合に比較して、製造工程数が削減され、これに伴っ
てコストも低減されることになる。
【0026】そして、特に上記丸棒素材の直径を適切に
設定することにより一対のピン部がその先端部まで良好
に形成され、しかも、このピン部が平板部と一体として
形成されるから、長期の使用等にあってもピン部の抜け
等の不具合が発生せず、それだけ当該部品の耐久性が向
上することになる。
【0027】また、第2発明によれば、最終製品として
の部品の平板部の輪郭形状が全体的に屈曲している場合
に、丸棒素材を予め屈曲させておくことにより、該素材
の肉が平板部の全体に均等に流動することになって、該
平板部についても良好に形成されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る部品の素材を示す図で
ある。
【図2】 同素材を屈曲させる工程を示す図である。
【図3】 屈曲された素材を示す図である。
【図4】 鍛造工程の型閉め前の状態を示す図である。
【図5】 同型閉め後の状態を示す図である。
【図6】 中間製品を示す図である。
【図7】 中間製品に対するトリミング工程を示す図で
ある。
【図8】 最終製品としての部品の平面図である
【図9】 同正面図である。
【図10】 同種部品の従来の製造方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 部品(製品) 2 平板部 3 ピン部 4 余肉部 10 丸棒素材 11 屈曲丸棒素材 12 中間製品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 丸棒を素材として、所定の輪郭形状を有
    する平板部とその両面の同一位置からそれぞれ突出する
    一対のピン部とを有する部品の製造方法であって、上記
    丸棒素材として、直径が上記一対のピン部の先端間の寸
    法にほぼ対応する寸法のものを用い、この丸棒素材を一
    対の金型を用いた冷間鍛造法によって長手方向に平行に
    圧縮することにより、上記部品の平板部とその両面から
    起こされた一対のピン部とを有する中間製品を形成し、
    次いでこの中間製品における平板部の周囲に生じている
    余肉部をトリミング加工によって除去することを特徴と
    する両面にピン部を有する部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 丸棒素材を、最終製品における平板部の
    輪郭形状に対応させて、予め屈曲させておくことを特徴
    とする請求項1に記載の両面にピン部を有する部品の製
    造方法。
JP13092294A 1994-05-20 1994-05-20 両面にピン部を有する部品の製造方法 Pending JPH07314075A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008861A1 (ja) * 2004-07-20 2006-01-26 Mashima Seisakusyo Co., Ltd. シャーシ及びシャーシの製造方法並びにシャーシの製造金型

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006008861A1 (ja) * 2004-07-20 2006-01-26 Mashima Seisakusyo Co., Ltd. シャーシ及びシャーシの製造方法並びにシャーシの製造金型

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