JPH07313823A - 濾過材 - Google Patents

濾過材

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Publication number
JPH07313823A
JPH07313823A JP6115097A JP11509794A JPH07313823A JP H07313823 A JPH07313823 A JP H07313823A JP 6115097 A JP6115097 A JP 6115097A JP 11509794 A JP11509794 A JP 11509794A JP H07313823 A JPH07313823 A JP H07313823A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
filter medium
condensate
cylindrical body
fiber
Prior art date
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Pending
Application number
JP6115097A
Other languages
English (en)
Inventor
Isamu Onda
田 勇 恩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SHIYUUMATSUHAA KK
SCHUMACHER NIHON KK
Original Assignee
NIPPON SHIYUUMATSUHAA KK
SCHUMACHER NIHON KK
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Publication date
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Publication of JPH07313823A publication Critical patent/JPH07313823A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 100°C以上の液温で使用して何等問題を
生ずることなく、しかも従来のものとの互換性を有する
濾過材。 【構成】 多数の小孔3が穿設された筒体2を芯とし
て、その外周面に耐熱樹脂、またはポリフェニレンサル
ファイト樹脂製の繊維4を巻付けたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボイラ−等で発生する高
温の復水等の回収に使用される濾過材に係り、特に高温
の液体の濾過に好適な濾過材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から一般に使用されている濾過材
は、ステンレス製の多孔チューブをボビンとして、その
外周にコットン、ポリプロピリン、ポリエステル、グラ
スウール等の糸束をスパイラル状に巻付けたものが使用
されている。つまり、濾過径路は、例えばチューブ内に
流入した液体は周囲の孔から糸束により濾過されてチュ
ーブ外へ排出されるか、あるいはチューブ外側からの液
体は糸束により濾過されて周囲の孔からチューブ内に流
入するようになっている。
【0003】一方、100°C以上の高温でボイラー復
水を回収すれば、100°C以下に冷却したり、再び加
熱したりする熱エネルギーが省略できるので、発電効率
が高くなると同時にコストをそれだけ安くすることがで
きる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の糸束を巻いた濾過材は、濾過される水の温度が100
°C以下の低い場合には問題はないが、100°C以上
の高温水で長く使用すると、ボビンに巻付けてある糸束
に欠陥が生じて使用が不可能となってしまう。
【0005】例えば、糸束がグラスウールの場合、アル
カリ性の水に溶け易い欠点があり、これに対してボイラ
ー用水(復水)には配管の腐触防止のために、弱アルカ
リ(PM7〜10)の水が使用されるところから、10
0°C以上の高温水で使用すると溶けてしまい、長くて
も1ヵ月程度しか使用できないと云う問題がある。
【0006】また、糸束がポリプロピレンの場合は、溶
融温度が162°Cであるから、100°Cの高温水で
使用すると、130°C位から伸びが生じ、分子量が小
さくなって糸が切れ始め、最後には切れた糸が濾過され
た水とともに流出してしまうと云う問題があった。
【0007】したがって100°以上の高温水に対して
は上述の糸束を濾過材として使用することは不適当であ
った。そこでその対策として電磁フィルタにより濾過す
ることも考えられるが、高価過ぎてこれを自家発電に使
用するには採算が取れないと云う問題があった。
【0008】本発明は、100°C以上の液温で使用し
ても何等不具合を生ずることなく、しかも従来のものと
の互換性を有する濾過材を提供して従来技術のもつ欠点
の解消を図ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の濾過材においては多数の小孔を有する筒体
を芯として、その外周面に耐熱樹脂、またはポリフェニ
レンサルファイト樹脂製の繊維を巻付けたものである。
【0010】そして前記筒体に対する巻付け方は、耐熱
樹脂、またはポリフェニレンサルファイト樹脂製の繊維
を交差させるスパイラル状でかつ複数層とするのが効果
的である。
【0011】
【作用】上記のように構成された濾過材によれば、10
0°C以上の高水温に対して耐熱性および耐水性がある
ので、濾過の際に復水を100°C以下に冷却する必要
がなくなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図1乃至図3に示す実施例を
参照して説明する。本発明にかかる濾過材1は、図1に
斜視図を示すように、多数の小孔3が穿設された筒体2
を芯として、その外周面に耐熱樹脂、またはポリフェニ
レンサルファイト樹脂製の繊維4を巻付けたものからな
っている。
【0013】そして巻付ける繊維4の糸束は、耐熱樹
脂、またはポリフェニレンサルファイト樹脂には耐熱性
および耐水性があり、これを細い繊維化して撚り合わた
ものからなり、これを筒体2の周りに上下に交差するス
パイラル状に、しかも複数層となるように巻付けてあ
る。
【0014】しかして本発明による濾過材1が適用され
る濾過器5には、図2に示すように筒状のケース5aの
中に多数の濾過材1が直立して配置されており、ケース
5aの上部に設けられた入口6から流入した液体は内部
の濾過材1の外周から中、または中から外周に流れるこ
とにより濾過されてケース5aの下部5bから排出され
るようになっている。
【0015】すなわち、さらに具体的な適用例として、
例えば図3に示すようにボイラー7等で発生した100
°C以上の蒸気は配管8によりタービン発電機(以下、
タービンと云う)9に入り、このタービン9を回すこと
により発電された電気は図示しない方法により工場10
に送られ使用される。そしてタービン9を回した後の蒸
気はタービン9の入口に近い程、圧力、温度が高いの
で、前部から順に配管11,12により工場10に供給
され、加工機器・暖房その他の加熱に使用される。ここ
である程度、熱の下がった蒸気は復水となってドレーン
タンク13へ配管14を通して流れる。このドレーンタ
ンク13からの復水はドレーンポンプ15によりドレー
ンフィルタ16に送られ、このドレーンフィルタ16に
内装された本発明の濾過材により濾過されて、その後脱
気器17に送られる。
【0016】一方、タービン9の中程から排出される低
圧力、低温度の蒸気は配管18を経て給水用ヒータ19
へ送られる。また、タービン9の最後部から排出される
低温水は復水として復水器20により回収され、復水ポ
ンプ21により復水ヒータ22に送られ、ここで加熱さ
れた上、給水タンク23に戻され、純水装置24からの
純水と一緒になる。給水タンク23に入った純水と復水
の混合給水は脱気器25によりエアを抜いたのち、前記
給水用ヒータ19で加熱され、前記脱気器17に入って
脱気される。
【0017】脱気器17を出た給水は、給水ポンプ26
から給水加熱ヒータ27により加熱されたうえ、再びボ
イラー7に入り、以下、上述した工程を繰り返すことに
なる。したがって本発明の濾過材が内装されているドレ
ーンフィルタ16には配管14を通った高温水(ある程
度温度は下がっている)が入ることになり、濾過の際に
は繊維4による糸束の層において、高温水が配管等を通
る際に、内面から剥離して高温水と混合した細かい鉄分
等が取り除かれる。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0019】すなわち、実験結果によればボイラー等に
使用して158°Cの復水を濾過した場合にも従来と同
じ期間において何等の異常は認められない。これにより
ボイラー復水の濾過のために100°C以下に冷却する
必要がなくなる。
【0020】また、濾過後の再加熱もなくなるので、大
幅な省エネルギーとなる。しかも従来の濾過材とは互換
性があり、ボイラーの復水の濾過のみならず、その他水
以外の高温液の濾過にも使用が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる濾過材の一実施例を示す側面
図。
【図2】本発明の濾過材を使用した濾過器の断面図。
【図3】本発明の濾過材をボイラーに適用した場合の復
水の流れの系統の一実施例の説明図。
【符号の説明】
1 濾過材 2 筒体 3 小孔 4 繊維

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の小孔を有する筒体を芯として、その
    外周面に耐熱樹脂、またはポリフェニレンサルファイト
    樹脂製の繊維を巻付けたことを特徴とする濾過材。
  2. 【請求項2】筒体に巻付ける前記繊維は交差するスパイ
    ラル状で、かつ複数層としたことを特徴とする請求項1
    記載の濾過材。
JP6115097A 1994-05-27 1994-05-27 濾過材 Pending JPH07313823A (ja)

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JP6115097A JPH07313823A (ja) 1994-05-27 1994-05-27 濾過材

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JP6115097A JPH07313823A (ja) 1994-05-27 1994-05-27 濾過材

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ID=14654140

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082899A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kanai Juyo Kogyo Co Ltd フィルターエレメント
US20150061294A1 (en) * 2013-09-01 2015-03-05 Hamid Reza Kheirandish Magnus type wind power generator

Cited By (3)

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JP2009082899A (ja) * 2007-09-28 2009-04-23 Kanai Juyo Kogyo Co Ltd フィルターエレメント
US20150061294A1 (en) * 2013-09-01 2015-03-05 Hamid Reza Kheirandish Magnus type wind power generator
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