JPH07312729A - テレビジョン受像機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リモートコントローラのキーの数を削減し、
操作性の改善を行うと共に、メニュー画面表示処理の簡
素化を図ったテレビジョン受像機を得る。 【構成】 色合い、明るさ等、制御を必要とする複数の
設定項目を有するテレビジョン受像機において、キー操
作により、上記項目と各項目を識別する色、数字、形等
のシンボルをテレビジョン画面に表示させるメニュー呼
び出し手段と、上記シンボルと同じシンボルを設けた操
作キーを有する設定項目選択手段と、上記選択手段で選
択した設定項目に対応した制御を行う制御手段とを備え
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、映像回路の制御、音
声回路の制御、衛星放送受信回路の制御等、そのテレビ
ジョンが有する複数の機能の項目とその設定状況とをメ
ニュー画面によって表現し、陰極線管上に表示可能とし
たテレビジョン受像機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】テレビジョン受像機の機能は年々多機能
化し、それにともなってどのような機能を持っていてど
のような設定状況になっているか、また設定内容の変更
をどのように行うかなどの操作性の向上が図られてい
る。

【０００３】図１３は、例えば現在量産されているテレ
ビジョン受像機の回路構成を示すブロック図である。図
において、１は陰極線管（以下ＣＲＴと呼ぶ）、２は映
像出力回路、３は映像処理回路８から出力される映像信
号と画面表示装置４から出力される画面表示信号を加算
する加算器、４はマイクロコンピュータ５の制御を受け
て使用者に対するメッセージをＣＲＴ１上に映出するた
めの画面表示信号を形成する画面表示装置、５は、図１
４及び図１５に示すフローチャートで構成されているマ
イクロコンピュータで、画像表示装置４および映像処理
回路８を制御している。６はリモートコントローラ受光
部、７は使用者がテレビジョン受像機をコントロールす
るためのリモートコントローラ、８は入力された映像信
号を処理するための映像処理回路、９は映像信号入力端
子である。

【０００４】次に図１４及び図１５のフローチャートを
参照しながら動作について説明する。例えば、使用者が
テレビジョン受像機の明るさを変更しようとしたとき、
先ず使用者は図１８に示すようなリモートコントローラ
７のメニュー表示を行うキー１２（以下メニューキーと
呼ぶ）を押す。マイクロコンピュータ５は、図１４のフ
ローチャートのステップ１の処理によりメニューキー入
力を判定し、ステップ２の処理により、画面表示装置４
を制御して図１６のようなメインメニューを出し、どの
ような機能設定があるかをＣＲＴ１に一覧で表示する。
このメニュー画面にはカーソル表示が伴われており、現
在選択可能な設定がどれであるかが示される。

【０００５】次に、使用者はリモートコントローラ７
の、図１８に示すような、カーソルを上／下、左／右に
移動させるためのキー１３（以下上／下、左／右キーと
呼ぶ）を押し、「明るさの設定」の項までカーソルを移
動させる。マイクロコンピュータ５は、上／下、左／右
キー入力判定ステップ３と、その入力キーの示す方向に
カーソル表示を移動させるステップ４の処理を行う。さ
らにその項を選択したことを決定するキー１４（以下決
定キーと呼ぶ）を押し、図１７のような明るさの現時点
での設定状況を示すメニュー画面（以下サブメニューと
呼ぶ）をＣＲＴ１に表示する。マイクロコンピュータ５
は、決定キー入力判定のステップ５の処理を行い、決定
キー１４が押されたときにカーソルの位置が「明るさ設
定」にあったと判定する図１５のステップ６、８、１０
のルートをたどる処理を行う。

【０００６】明るさのサブメニュー画面が表示されてい
る状態で、先ほどと同じ上／下、左／右キー１３を押す
ことによって、マイクロコンピュータ５は上／下、左／
右キー入力判定のステップ１５の処理を行い、ステップ
１９により明るさ設定を変化させ、画面表示装置４を制
御し、明るさの設定表示内容が可変されると同時に、映
像処理回路８を制御して明るさを表示内容に一致した設
定にする。

【０００７】さらに別の設定項目を継続して変更する場
合、メニュー画面を一つ前の状態に戻すキー１５（以下
戻るキーと呼ぶ）を押すことによって、マイクロコンピ
ュータ５はステップ２３の処理からステップ２の処理に
戻り、ＣＲＴ１にはメインメニューが再び表示され、以
下上記と同様な動作で別の設定項目を選択することが可
能となり、別の設定内容の変更が行われる。また、機能
の設定項目が複数にわたるような場合、設定項目をグル
ープ化し、サブメニューの階層段階を深くし、選択範囲
を広くしている。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な従来のメニュー操作では、使用者は、設定項目を選択
するために、上／下、左／右キーを、カーソルが選択し
ようとする項目の位置に移動するまで何度も、または移
動する期間中ずっと押し続けなければならない。さら
に、設定項目を決定したことを示すために決定キーの入
力が必要であるなど、操作が複雑であり、操作性を悪く
していた。

【０００９】また、従来の技術では、リモートコントロ
ーラには、メニューキー、決定キー、戻るキー等のメニ
ューモードにおけるその動作専用のキーが必要であり、
メニュー画面表示処理についても、カーソル表示が必要
不可欠のものとなっており、リモートコントローラの設
計上、またマイクロコンピュータのソフトウェアの設計
上、制約条件となっていた。

【００１０】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、一操作で項目の選択、決定を行える
ことを可能とし、リモートコントローラのキーの数を削
減し、操作性の改善を行うと共に、メニュー画面表示処
理の簡素化を図ったものである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】この発明は、色合い、明
るさ等、制御を必要とする複数の設定項目を有するテレ
ビジョン受像機において、キー操作により、上記設定項
目と各設定項目を識別する色、数字、形等のシンボルを
テレビジョン画面に表示させるメニュー呼び出し手段
と、上記シンボルと同じシンボルを設けた操作キーを有
する設定項目選択手段と、上記設定項目選択手段で選択
した設定項目に対応した制御を行う制御手段とを備えた
ものである。

【００１２】また、設定項目選択手段の操作キー配列順
序並びに配列方向を、テレビジョン画面に表示された設
定項目の配列順序並びに配列方向と全く同じくしてお
き、さらに、設定項目選択手段の操作キーをメニュー呼
び出し手段の動作キー及び（または）設定項目の制御手
段の制御キーに兼用して割り当てる。

【００１３】また、この発明は、色合い、明るさ等、制
御を必要とする複数の設定項目を有するテレビジョン受
像機において、キー操作により、上記設定項目と各設定
項目を識別する色、数字、形等のシンボルをテレビジョ
ン画面に表示させるメインメニュー呼び出し手段と、上
記シンボルと同じシンボルを設けた操作キーを備え、こ
の操作キーの操作により選択された一つの設定項目の制
御（調整）方向に上記操作キーのいずれかのシンボルを
付してテレビジョン画面にサブメニューとして表示させ
る設定項目選択手段と、この設定項目選択手段で選択し
た設定項目の制御（調整）を上記サブメニュー画面に表
示されたシンボルと同一シンボルを有する操作キーで行
う制御手段とを備えたものである。

【００１４】

【作用】この発明におけるテレビジョン受像機では、色
合い、明るさ等、複数の設定項目のメインメニューをテ
レビジョン画面に表示させ、その設定項目に付されてい
る色、数字、形状等のシンボルと同じシンボルが付され
た設定項目選択手段のキーを操作することにより設定項
目を選択し、その後選択された各項目毎の制御を行う。
このとき、選択手段のキーを、最初に設定項目をテレビ
ジョン画面に呼び出すキーと、制御用のキーとに兼用す
るように割り付けておけば、キーの数を最小限に抑える
ことができ、操作性を向上させることができる。

【００１５】また、設定項目選択手段のキーと制御用の
キーとを同一キーに割り付けたものにおいて、メニュー
画面から選択されたサブメニューである制御画面を呼び
出したとき、画面に制御（調整）方向、即ち例えば明る
さ制御の場合、明るさの増方向及び減方向に選択手段の
キーに付されたシンボルと同じシンボルを同時に付して
表示することにより、そのシンボルのついたキーの操作
により明るさの増減を制御できるため、操作が簡単とな
る。

【００１６】

【実施例】

実施例１．以下この発明の実施例を図について説明す
る。図１は、映像処理回路の設定を、使用者の好みに応
じて使用者が設定することのできる機能を有し、色によ
ってガイドされたメニュー設定項目を、表示と同等の配
列のリモートコントローラの色キーを押すことによって
選択し、目的の設定内容を変更することのできるテレビ
ジョン受像機のブロック図である。図中１乃至４、及び
６、８、９は図１３に示す従来回路と同じである。１０
は図２及び図３に示すようなフローチャートの処理を実
行する制御手段を持つマイクロコンピュータ、１１は図
６に示すようなメニュー操作を行うためのリモートコン
トローラである。

【００１７】以下、図２及び図３に示すフローチャート
に従って動作を説明する。先ず、図６のリモートコント
ローラ１１の１６乃至１９に示す例えば赤、緑、青、黄
のような配列の色キーのいずれかが押されると、マイク
ロコンピュータ１０が色キー入力判定を行う図２のステ
ップ２４の処理を行い、画面表示装置４を制御し、ＣＲ
Ｔ１に図４に示すようなメインメニューを表示するステ
ップ２５に進む。メインメニューでは「映像」、「色合
い」、「明るさ」、「戻る」の設定項目が表示されてお
り、またリモートコントローラ１１のキーと同じ並びの
赤、緑、青、黄の色表示が、ガイドとして上記設定項目
名の下に表示される。

【００１８】次に、例えば「明るさ」を変更するため
に、明るさをガイドしている青色に従ってリモートコン
トローラ１１の青キー１８を押すと、マイクロコンピュ
ータ１０は何色のキーが押されたかを判定するステップ
２６、２８、３０の処理を行い、青キー入力によりステ
ップ３１の処理に進み、図５に示すような「明るさの設
定」を可変するためのサブメニューをＣＲＴ１に表示さ
せる。このサブメニューでは、「現在の明るさ」は＋１
５、明るさを増す方向に青色、明るさを減らす方向に緑
色、「戻る」に黄色の表示がなされる。

【００１９】従って、明るさの制御（調整）方向の上／
下をガイドするために表示された緑／青色に従い、リモ
ートコントローラ１１の緑キー１７または青キー１８が
押されると、マイクロコンピュータ１０はステップ３
４、３５、３６のキー入力判定処理を行い、さらに緑キ
ー１７が入力された場合は、ステップ３７、３９に進
み、一方青キー１８が入力された場合は、ステップ４
２、４４に進み、それぞれ明るさの設定サブメニュー表
示中であることを判定し、それぞれステップ４１、４６
の処理により、明るさの設定内容と設定表示を変更し、
映像処理回路８を制御し、映像出力回路２から、設定に
応じた信号を出力する。

【００２０】また、サブメニュー中の「戻る」の項をガ
イドしているリモートコントローラ１１の黄キー１９が
押されると、マイクロコンピュータ１０はステップ３４
の処理により、黄キー入力の判定を行い、上記ステップ
２５の処理へ飛び、メニュー画面をメインメニューに戻
す。同じようにして、もう一度メインメニュー中の「戻
る」を黄キー１９を押して選択すると、ステップ２６、
２８、３０、３２の順に入力キーの色判定が行われ、ス
テップ３３によってメニュー画面から抜けることができ
る。他の設定内容の変更手順も同様で、設定項目の下に
表示されている色に従ってリモートコントローラ１１の
キーを押すことによって可能である。

【００２１】実施例２．図１と同様のテレビジョン受像
機において、図７のような数字による表示シンボルマー
クと、図８のようなリモートコントローラ１１の操作用
の数字キー２０乃至２３を数字によって対応させること
によっても実施例１と同様な効果を得ることができる。

【００２２】実施例３．図１と同様のテレビジョン受像
機において、図９のような形状による表示シンボルマー
クと、図１０のようなリモートコントローラ１１の操作
用の形状キー２４乃至２７を形によって対応させること
によっても実施例１と同様な効果を得ることができる。

【００２３】実施例４．図１と同様のテレビジョン受像
機において、図１１のような色とマークによる表示シン
ボルマークと、図１２のようなリモートコントローラ１
１の操作用の色及びマークキーを色とマークによって対
応させることによっても実施例１と同様な効果を得るこ
とができる。

【００２４】

【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、テレビ
ジョン画面に表示する設定項目に併せて色、数字、形等
のシンボルを表示し、このシンボルと同じシンボルを付
したキー操作により設定項目の選択を行うため、従来の
ようなカーソル移動、決定キー操作を省略でき、操作性
を向上させることができる。

【００２５】また、メニュー呼び出しキー及び設定項目
の制御を行うキーを、設定項目選択手段の操作キーに割
り付けているため、キーの数を減らし、少ない操作で迅
速な制御が可能である。

【００２６】また、設定項目選択手段のキーと制御用の
キーとを同一キーに割り付けたものにおいて、メニュー
画面から選択されたサブメニューである制御画面を呼び
出したとき、画面に制御（調整）方向に選択手段のキー
に付されたシンボルと同じシンボルを同時に付して表示
することにより、画面を見ながらそのシンボルのついた
キーを操作することにより制御を行うことができるた
め、操作が一層簡単となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 この発明の実施例１に係るテレビジョン受像
機の要部の回路構成を示すブロック図である。

【図２】 実施例１に使用されるマイクロコンピュータ
のフローチャートである。

【図３】 実施例１に使用されるマイクロコンピュータ
のフローチャートである。

【図４】 実施例１におけるメインメニュー画面であ
る。

【図５】 実施例１におけるサブメニュー画面である。

【図６】 実施例１に使用されるリモートコントローラ
の平面図である。

【図７】 この発明の実施例２におけるメインメニュー
画面である。

【図８】 実施例２に使用されるリモートコントローラ
の平面図である。

【図９】 この発明の実施例３におけるメインメニュー
画面である。

【図１０】 実施例３に使用されるリモートコントロー
ラの平面図である。

【図１１】 この発明の実施例４におけるメインメニュ
ー画面である。

【図１２】 実施例４に使用されるリモートコントロー
ラの平面図である。

【図１３】 従来のテレビジョン受像機の回路構成の一
部を示すブロック図でる。

【図１４】 従来のテレビジョン受像機に使用されるマ
イクロコンピュータのフローチャートである。

【図１５】 従来のテレビジョン受像機に使用されるマ
イクロコンピュータのフローチャートである。

【図１６】 従来のテレビジョン受像機のメインメニュ
ー画面である。

【図１７】 従来のテレビジョン受像機のサブメニュー
画面である。

【図１８】 従来のテレビジョン受像機に使用されるリ
モートコントローラの平面図である。

【符号の説明】

１ ＣＲＴ、 ２ 映像出力回路、 ３ 加算器、 ４
画面表示装置、６ リモートコントローラ受光部、
８ 映像処理回路、 ９ 映像信号入力端子、 １０
マイクロコンピュータ、 １１ リモートコントローラ １６ 色キー（赤キー）、 １７ 色キー（緑キー）、
１８ 色キー（青キー）、 １９ 色キー（黄キ
ー）、 ２０ 数字キー、 ２１ 数字キー ２２ 数字キー、 ２３ 数字キー、 ２４ 形状キ
ー、 ２５ 形状キー ２６ 形状キー、 ２７ 形状キー、 ２８ 色及びマ
ークキー ２９ 色及びマークキー、 ３０ 色及びマークキー、
３１ 色及びマークキー

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 色合い、明るさ等、制御を必要とする複
   数の設定項目を有するテレビジョン受像機において、キ
   ー操作により、上記設定項目と各設定項目を識別する
   色、数字、形等のシンボルとをテレビジョン画面に表示
   させるメニュー呼び出し手段と、上記シンボルと同じシ
   ンボルを設けた操作キーを有する設定項目選択手段と、
   上記設定項目選択手段で選択した設定項目に対応した制
   御を行う制御手段とを備えたことを特徴とするテレビジ
   ョン受像機。
2. 【請求項２】 テレビジョン画面に表示された設定項目
   の配列順序並びに配列方向と同じ配列順序並びに配列方
   向に設定項目選択手段の操作キーが配列されていること
   を特徴とする請求項１記載のテレビジョン受像機。
3. 【請求項３】 設定項目選択手段の操作キーの一部また
   は全てがメニュー呼び出し手段の動作キーを兼ねている
   ことを特徴とする請求項１記載のテレビジョン受像機。
4. 【請求項４】 設定項目選択手段の操作キーが制御手段
   の制御キーを兼ねていることを特徴とする請求項１記載
   のテレビジョン受像機。
5. 【請求項５】 色合い、明るさ等、制御を必要とする複
   数の設定項目を有するテレビジョン受像機において、キ
   ー操作により上記設定項目と各設定項目を識別する色、
   数字、形等のシンボルをテレビジョン画面に表示させる
   メインメニュー呼び出し手段と、上記シンボルと同じシ
   ンボルを設けた操作キーと、この操作キーの操作により
   選択された一つの設定項目の制御（調整）方向に上記操
   作キーのいずれかのシンボルを付してテレビジョン画面
   にサブメニューとして表示させる設定項目選択手段と、
   この設定項目選択手段で選択した設定項目の制御（調
   整）を上記サブメニュー画面に表示されたシンボルと同
   一シンボルを有する操作キーで行う制御手段とを備えた
   ことを特徴とするテレビジョン受像機。