JPH07312296A - リモコンスポットライトシステム - Google Patents

リモコンスポットライトシステム

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JPH07312296A
JPH07312296A JP6100212A JP10021294A JPH07312296A JP H07312296 A JPH07312296 A JP H07312296A JP 6100212 A JP6100212 A JP 6100212A JP 10021294 A JP10021294 A JP 10021294A JP H07312296 A JPH07312296 A JP H07312296A
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JP
Japan
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spotlight
irradiation direction
spotlights
unit
movable range
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Application number
JP6100212A
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English (en)
Inventor
Toshiko Inaba
俊子 稲葉
Mitsuharu Nakagawara
光治 中川原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps
    • Y02B20/40Control techniques providing energy savings, e.g. smart controller or presence detection

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  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Circuit Arrangement For Electric Light Sources In General (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スポットライトによる照明の仕込み作業を容易
にする。 【構成】スポットライトSLをパンおよびチルトさせて
照射方向を変更させる照射方向変更装置1を備える。操
作装置10は、照射方向を変更させるためのワイヤレス
信号を照射方向変更装置1に送信する。照射方向変更装
置1は、ワイヤレス信号を受信するワイヤレス信号受信
部4と、ワイヤレス信号の送信方向を判別する方向判別
部5とを備えている。スポットライトSLにより照明し
たい場所から操作装置10にてワイヤレス信号を送信す
れば、照射方向変更装置1はワイヤレス信号の送信方向
を判別してその方向にスポットライトSLの照射方向を
変更させる。よって、所定の場所で操作装置10を操作
するでけで容易にスポットライトSLの照射方向を変更
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、劇場の舞台、ホテルの
宴会場、各種イベントスペースあるいはイベントホール
のステージなどにおいて使用され、使用目的や演出内容
に応じてスポットライトの照射方向を変えることができ
るリモコンスポットライトシステムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、劇場の舞台、ホテルの宴会場、各
種イベントスペースあるいはイベントホールのステージ
などにおいて、使用目的や演出内容に応じて照明の状態
を変更することが行われており、このような目的のため
に複数のスポットライトが用いられていた。
【0003】すなわち、使用目的や演出内容に応じた照
明状態を決めるいわゆる照明プランナが作成した仕込み
表(各状況における複数のスポットライトの照射方向な
どを設定する設計図のようなもの)に従って、一般に照
明係と呼ばれるような実際の作業者(オペレータ)が、
複数のスポットライトをそれぞれ所定の場所に配設し、
ステージなどの被照射面に灯を照射しながら、1人のオ
ペレータがステージ上で照射位置を確認しながら指示を
与え、その指示に従ってもう1人のオペレータが各スポ
ットライトを1台ずつ手で動かして照射方向を設定して
いた(以下、このような作業を仕込み作業と呼ぶことに
する)。さらに、最終的に照明プランナが各スポットラ
イトの照射方向に対して細かな指示を与え、オペレータ
がスポットライトを調節して仕込み表通りの照明状態を
実現していた。
【0004】一方、上記のような方法では仕込み作業に
非常に多くの人手と手間がかかるという問題があり、最
近では、照明の仕込み作業を軽減するために、複数のス
ポットライトの照射方向を遠隔制御できるようにしたリ
モコンスポットライトシステムが多く用いられるように
なってきており、しかも、各種イベントホールや宴会場
などでは、使用目的が変わる度に照明を変更する仕込み
作業が必要であり、仕込み作業にかかる人件費削減のた
めに今後ますますリモコンスポットライトシステムの採
用が増加していくと考えられる。
【0005】上記のリモコンスポットライトは、図31
に示すようにステージ上の天井などに配設されたバトン
BTに吊り下げ固定されたスポットライトSLと、スポ
ットライトSLを水平方向及び垂直方向に各々回動させ
るモータ75などからなる駆動部76と、駆動部76に
電源を供給するとともに、駆動部76を制御してスポッ
トライトSLの照射方向を変更させる操作装置77とを
備えている。駆動部76は、図32に示すように、水平
方向の回動(以下、パンと呼ぶ)を行うモータ75a
と、垂直方向の回動(以下、チルトと呼ぶ)を行うモー
タ75bとを具備してなり、操作装置77から与えられ
る制御信号によってそれぞれ各別に正転・逆転制御され
るものである。
【0006】すなわち、操作装置77の操作スイッチ7
8やジョイスティックなどを操作している間だけ、操作
装置77から駆動部76に電源が供給され、その間スポ
ットライトSLは、リミットスイッチやストッパによっ
て規制された可動範囲内を回動し続ける。よって、オペ
レータは、ステージ上の照射位置を目で確認しながら、
あるいはステージ上に居る他のオペレータの指示によ
り、操作装置77を操作しながらスポットライトSLを
遠隔操作して仕込み作業を行っていた。
【0007】また、図33〜35に示すように、1台の
操作装置77によって、複数のスポットライトSLの照
射方向を個別に変更させる照射方向変更装置79に指令
を与えるようにしたものも提案されている(特開平4−
137302号公報、特開平3−29296号公報及び
特開平4−171602号公報参照)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来構
成のリモコンスポットライトシステムにおいては、仕込
み作業のために確保できる時間は、例えば公演と公演と
の幕間の時間であって、舞台セットの準備やリハーサル
の合間の短い時間でしかないから、リモコンスポットラ
イトの操作は、操作に馴れた専門のオペレータが行わな
ればならず、操作に不慣れなオペレータでは仕込み作業
ができないためにリモコンスポットライトシステムの利
用価値が充分に生かされないという問題があった(第1
の問題)。
【0009】また、各種イベントホールや劇場、宴会場
などでは、スペースやデザイン的な建築上の理由から、
スポットライトSLが配設可能なスペース及び場所が限
定されてしまい、一方で、ステージなどの被照射面の照
度を確保するためや、演出効果を高めるためにはできる
だけ多数のスポットライトSLが必要になり、その結
果、個々のスポットライトSLの間隔を狭くして配設さ
れることになる。しかし、一般にスポットライトSLを
操作する際には、被照射面を照らす灯を見てスポットラ
イトSLを操作するため、操作に不慣れなオペレータが
不用意に操作すると隣接するスポットライトSLや壁、
バトンBTなどに衝突し、このような衝突が煩雑に繰り
返されるとスポットライト本体の変形やモータ75の空
転による不具合が生じて危険であるという問題があった
(第2の問題点)。
【0010】さらに、1台の操作装置77で複数のスポ
ットライトSLの遠隔操作を行う場合には、どのスポッ
トライトSLを操作するかを選択する必要がある。スポ
ットライトSLの選択方法としては、スポットライトS
Lの台数分の選択スイッチ(図示せず)を操作装置77
に設ける方法や、複数のスポットライトSLに予めアド
レスを設定しておき、テンキー(図示せず)を操作して
選択するスポットライトSLのアドレスナンバーを直接
入力する方法や、ディスプレイ装置の画面上に複数のス
ポットライトSLに対応したマークを表示させ、画面上
のマークをタッチペンやカーソルによって指定して選択
する方法などがある。いずれの方法にしても、オペレー
タは複数のスポットライトSLと選択スイッチやアドレ
スナンバーを常に対応させながら操作しなければなら
ず、操作に不慣れなオペレータでは、操作したいスポッ
トライトSLとそれに対応する選択スイッチやアドレス
ナンバーを仕込み表などで調べて操作しなければなら
ず、短い時間内の仕込み作業においてスポットライトS
Lの選択に時間がかかるという問題があった(第3の問
題点)。
【0011】ところで、各スポットライトSLは、図3
6に示すように天井に配設されるバトンBTに取り付け
られる以外にも、配線ダクト46や取付用のスポットベ
ース81に取り付けられたり(図37及び図38参
照)、あるいは、図39に示すように天井に設けられた
埋め込み孔82の内部にスポットライトSLが埋め込み
配設される場合もある。しかしながら、リモコン操作が
可能なスポットライトSLにあっては、図40に示すよ
うに、照明レベルを可変とする調光装置45から屋内配
線及び電源用のコンセント83を介して電源供給を受け
ると同時に、モータ75などの駆動部用の電源として専
用電源85(商用電源100Vなど)を同じく屋内配線
及びコンセント83を介して供給されている。また、図
41に示すように制御信号をワイヤレス信号で伝送する
操作装置77を備えたスポットライトSLではなく、図
39に示すような操作装置77からの制御信号を伝送線
84によって駆動部76に伝送するものであれば、上記
伝送線84を配線する必要もある。すなわち、上記のよ
うなスポットライトSLを用いるためには、駆動部用の
専用電源85とその屋内配線や専用コンセント83及び
伝送線84などの設備を配設しなればならなず、スポッ
トライトSLの吊り下げる位置を変更するような場合
に、新たに上記の設備を配設したり、電源ケーブルなど
の配線作業などに手間がかかるという問題があった(第
4の問題点)。
【0012】また、各スポットライトSLごとにパンと
チルトの回動方向および量を予め設定・記憶させて照射
方向を決めておき、操作装置77に設けたテンキー操作
や専用スイッチの操作によって、記憶された複数のスポ
ットライトSLの照射方向のデータを所定の場面(以
下、シーンと呼ぶ)ごとに呼び出して照明を行うように
したスポットライトシステムが提案されている。このよ
うなスポットライトシステムにおいては、主に幕間など
のセット替えに伴う明かりの当たりを合わせるためのシ
ューティング用や、より積極的に光の変化する過程を観
客に見せるための演出用として使われてきており、この
ような使用方法によるシーン数は、前者の場合で10〜
20、後者の場合では100〜200程度であったが、
近年では両者の場合のはっきりとした区別がなくなりつ
つあり、望まれるシーン数が多くなる傾向にあり、それ
に伴って使用されるスポットライトSLの台数も増加の
一途を辿っている。すなわち、ステージの規模にもよる
が、1つのステージの照明に200〜300台のスポッ
トライトSLが使用されるケースもあり、このような状
況下で従来のようにスポットライトSLを1台ごと設定
していたのでは、熟練と集中力が必要とされる仕込み作
業に長時間を要し、作業効率が悪いという問題があった
(第5の問題点)。
【0013】請求項1の発明は、上記第1の問題点の解
決を目的とするものであり、スポットライトによる照明
の仕込み作業を容易にしたリモコンスポットライトシス
テムを提供しようとするものである。請求項2乃至請求
項4の発明は、上記第2の問題点の解決を目的とするも
のであり、衝突によるスポットライトの破損などの不具
合発生を防止したリモコンスポットライトシステムを提
供しようとするものである。
【0014】請求項5の発明は、上記第3の問題点の解
決を目的とするものであり、仕込み作業におけるスポッ
トライトの選択操作を容易にしたリモコンスポットライ
トシステムを提供しようとするものである。請求項6の
発明は、上記第4の問題点の解決を目的とするものであ
り、余分な配線設備を必要とせず設置が容易なリモコン
スポットライトシステムを提供しようとするものであ
る。
【0015】請求項7の発明は、上記第5の問題点の解
決を目的とするものであり、多数のスポットライトの仕
込み作業を容易にしたリモコンスポットライトシステム
を提供しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、複数のスポットライトと、スポ
ットライトを動かす駆動手段を具備してスポットライト
の照射方向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射
方向変更装置に対して照射方向を変更させる指令を与え
る操作装置とを備えたリモコンスポットライトシステム
において、操作装置が、照射方向を変更させる指令をワ
イヤレス信号として送信する送信部を具備し、照射方向
変更装置は、ワイヤレス信号を受信する受信部と、受信
部にて受信したワイヤレス信号に基づいてワイヤレス信
号が送信された方向を判別する方向判別部と、駆動手段
を制御して方向判別部により判別された送信方向にスポ
ットライトの照射方向を変更させる制御手段とを具備し
たことを特徴とする。
【0017】請求項2の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、操作装
置が、スポットライトの可動範囲を設定する可動範囲設
定部を具備し、照射方向変更装置が、スポットライトの
位置或いは姿勢を検出する検出部と、検出部により得ら
れるスポットライトの位置或いは姿勢に関するデータを
可動範囲設定部にて設定した可動範囲データと比較して
スポットライトが可動範囲を越えて動かないように駆動
手段を制御する比較制御手段とを具備したことを特徴と
する。
【0018】請求項3の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、スポッ
トライトの可動範囲を設定する可動範囲設定部と、スポ
ットライトの位置或いは姿勢を検出する検出部と、検出
部により得られるスポットライトの位置或いは姿勢に関
するデータを可動範囲設定部にて設定した可動範囲デー
タと比較してスポットライトが可動範囲を越えて動かな
いように駆動手段を制御する比較制御手段とを照射方向
変更装置に具備してなることを特徴とする。
【0019】請求項4の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、スポッ
トライトの可動範囲を規制する可動範囲規制手段をスポ
ットライトに設けたことを特徴とする。
【0020】請求項5の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、少なく
とも対象となるスポットライトを選択する指令と選択し
たスポットライトの照射方向を変更させる指令とをワイ
ヤレス信号として送信する送信部を操作装置に設け、ワ
イヤレス信号を受信する受信部と、ワイヤレス信号によ
る選択指令を受信したことをオペレータに報知する報知
手段とを照射方向変更装置に設けたことを特徴とする。
【0021】請求項6の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、交流電
源の交流電力を位相制御して得られる給電電力によりス
ポットライトを調光する調光装置を備え、照射方向を変
更させる指令をワイヤレス信号として送信する送信部を
操作装置に設けるとともに、ワイヤレス信号を受信する
受信部と、調光装置からの給電電力を照射方向変更装置
への供給電力に変換する電源部とを照射方向変更装置に
設けたことを特徴とする。
【0022】請求項7の発明は、上記目的を達成するた
めに、複数のスポットライトと、スポットライトを動か
す駆動手段を具備してスポットライトの照射方向を個別
に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更装置に対
して照射方向を変更させる指令を与える操作装置とを備
えたリモコンスポットライトシステムにおいて、各スポ
ットライトを個別に選択する選択部と、選択部で選択し
たスポットライトの照射方向を手動で変更する手動操作
部と、複数のエリアに分割された被照射面の各エリアと
対応する複数のスイッチを有するエリア設定部と、エリ
ア設定部の各スイッチとスポットライトの照射方向との
対応付けを行う設定モードに設定するモードスイッチ
と、エリア設定部の各スイッチと対応付けされた各スポ
ットライトの照射方向に関する位置データに基づいて複
数のスポットライトのうち所定のスポットライトの照明
方向を変更させる照明データを設定する照明データ設定
部と、照明データ設定部にて設定した照明データを記憶
する記憶部と、記憶部より読み出した照明データに基づ
いて各スポットライトの照射方向を変更する制御手段
と、記憶部から読み出される照明データを選択する照明
データ選択部と、位置データをエリア設定部の各スイッ
チごとに修正可能とする修正手段と、被照射面の全エリ
アを一括して修正可能とする一括修正手段とを操作装置
に備えたことを特徴とする。
【0023】
【作用】請求項1の発明の構成では、操作装置が、照射
方向を変更させる指令をワイヤレス信号として送信する
送信部を具備し、照射方向変更装置が、ワイヤレス信号
を受信する受信部と、受信部にて受信したワイヤレス信
号に基づいてワイヤレス信号が送信された方向を判別す
る方向判別部と、駆動手段を制御して方向判別部により
判別された送信方向にスポットライトの照射方向を変更
させる制御手段とを具備したので、スポットライトにて
照明したい場所からワイヤレス信号を送信すれば、各ス
ポットライトの照射方向はワイヤレス信号が送信された
方向に自動的に変更され、簡単な操作でスポットライト
の照射方向を大まかに変更することが可能となり、仕込
み作業の軽減および作業時間の短縮を図ることができる
ものである。
【0024】請求項2の発明の構成では、操作装置が、
スポットライトの可動範囲を設定する可動範囲設定部を
具備し、照射方向変更装置が、スポットライトの位置或
いは姿勢を検出する検出部と、検出部により得られるス
ポットライトの位置或いは姿勢に関するデータを可動範
囲設定部にて設定した可動範囲データと比較してスポッ
トライトが可動範囲を越えて動かないように駆動手段を
制御する比較制御手段とを具備したので、複数のスポッ
トライトを配設した後で各スポットライトの可動範囲を
設定することができ、各スポットライトの配設間隔を従
来よりも狭くしてスペースを有効に使うことができるも
のである。また、スポットライトの照射方向を変更させ
る際に、スポットライトが他のスポットライトや他の器
具および壁などに衝突するのを防止でき、スポットライ
トの操作に不慣れなオペレータでも安心して操作するこ
とができ、さらに、スポットライトの配設場所を変更す
る場合にも容易に可動範囲の設定変更ができるものであ
る。
【0025】請求項3の発明の構成では、スポットライ
トの可動範囲を設定する可動範囲設定部と、スポットラ
イトの位置或いは姿勢を検出する検出部と、検出部によ
り得られるスポットライトの位置或いは姿勢に関するデ
ータを可動範囲設定部にて設定した可動範囲データと比
較してスポットライトが可動範囲を越えて動かないよう
に駆動手段を制御する比較制御手段とを照射方向変更装
置に具備してなるので、複数のスポットライトを配設し
た後で各スポットライトの可動範囲を設定することがで
き、各スポットライトの配設間隔を従来よりも狭くして
スペースを有効に使うことができるものである。また、
スポットライトの照射方向を変更させる際に、スポット
ライトが他のスポットライトや他の器具および壁などに
衝突するのを防止でき、スポットライトの操作に不慣れ
なオペレータでも安心して操作することができ、さら
に、スポットライトの配設場所を変更する場合にも容易
に可動範囲の設定変更ができるものである。
【0026】請求項4の発明の構成では、スポットライ
トの可動範囲を規制する可動範囲規制手段をスポットラ
イトに設けたので、複数のスポットライトを配設した後
で各スポットライトの可動範囲を設定することができ、
各スポットライトの配設間隔を従来よりも狭くしてスペ
ースを有効に使うことができるものである。また、スポ
ットライトの照射方向を変更させる際に、スポットライ
トが他のスポットライトや他の器具および壁などに衝突
するのを防止でき、スポットライトの操作に不慣れなオ
ペレータでも安心して操作することができ、さらに、ス
ポットライトの配設場所を変更する場合にも容易に可動
範囲の設定変更ができるものである。
【0027】請求項5の発明の構成では、少なくとも対
象となるスポットライトを選択する指令と選択したスポ
ットライトの照射方向を変更させる指令とをワイヤレス
信号として送信する送信部を操作装置に設け、ワイヤレ
ス信号を受信する受信部と、ワイヤレス信号による選択
指令を受信したことをオペレータに報知する報知手段と
を照射方向変更装置に設けたので、仕込み作業時に各ス
ポットライトに対してワイヤレス信号を送信するだけで
容易にスポットライトの選択をすることができ、不慣れ
なオペレータにも容易に仕込み作業が行え、作業の省力
化および作業時間の短縮が図れるものである。
【0028】請求項6の発明の構成では、交流電源の交
流電力を位相制御して得られる給電電力によりスポット
ライトを調光する調光装置を備え、照射方向を変更させ
る指令をワイヤレス信号として送信する送信部を操作装
置に設けるとともに、ワイヤレス信号を受信する受信部
と、調光装置からの給電電力を照射方向変更装置への供
給電力に変換する電源部とを照射方向変更装置に設けた
ので、必要な電源が調光装置用の交流電源だけで済み、
照射方向変更装置用の別の電源を設ける必要ながなく、
別電源のための設備や配線工事が不要になり、一般の照
明器具用の配線設備をそのまま使用することができ、リ
モコンスポットライトの利用範囲を拡大することができ
るものである。
【0029】請求項7の発明の構成では、各スポットラ
イトを個別に選択する選択部と、選択部で選択したスポ
ットライトの照射方向を手動で変更する手動操作部と、
複数のエリアに分割された被照射面の各エリアと対応す
る複数のスイッチを有するエリア設定部と、エリア設定
部の各スイッチとスポットライトの照射方向との対応付
けを行う設定モードに設定するモードスイッチと、エリ
ア設定部の各スイッチと対応付けされた各スポットライ
トの照射方向に関する位置データに基づいて複数のスポ
ットライトのうち所定のスポットライトの照明方向を変
更させる照明データを設定する照明データ設定部と、照
明データ設定部にて設定した照明データを記憶する記憶
部と、記憶部より読み出した照明データに基づいて各ス
ポットライトの照射方向を変更する制御手段と、記憶部
から読み出される照明データを選択する照明データ選択
部と、位置データをエリア設定部の各スイッチごとに修
正可能とする修正手段と、被照射面の全エリアを一括し
て修正可能とする一括修正手段とを操作装置に備えたの
で、照明データを、それと対応するシーンごとに各エリ
アに対応したスイッチと選択部とによって設定すること
ができ、シーンごとの照明の仕込み作業が容易になり、
作業の省力化が図れるとともに作業に不慣れな人にでも
簡単に仕込み作業が行えるものである。また、被照射面
の広さや間口などの環境が変化しても、照明データを修
正するだけで容易に対応することができるものである。
【0030】
【実施例】
(実施例1)本実施例のリモコンスポットシステムにお
ける具体的な回路構成の一例を図1に示す。天井などに
配設されたバトンBTにスポットライトSLが吊り下げ
固定してある。スポットライトSLは、モータ2a,2
bを備えた駆動部3によってパンおよびチルト自在にな
っている。
【0031】スポットライトSLをパンおよびチルトさ
せて照射方向を変更させる照射方向変更装置1は、上記
の駆動部3と、後述する操作装置10から送信されるワ
イヤレス信号を受信するワイヤレス信号受信部4と、受
信したワイヤレス信号に基づいてワイヤレス信号が送信
された方向を判別する方向判別部5と、受信したワイヤ
レス信号および方向判別部5の判別結果に基づく演算を
行い、出力部6a,6bを介して駆動部3に制御信号を
出力する演算部7とを備えている。
【0032】駆動部3は、モータ2a,2bと、モータ
2a,2bに駆動出力を与える誤差増幅回路8a,8b
と、スポットライトSTのパン角およびチルト角を検出
するためのポテンショメータ9a,9bとを備えてい
る。照射方向変更装置1の出力部6a,6bからの制御
信号は誤差増幅回路8a,8bを介してモータ2a,2
bに与えられる。ここで、誤差増幅回路8a,8bでは
ポテンショメータ9a,9bで検知されるスポットライ
トSLの照射方向に応じた出力と、演算部7から与えら
れる制御信号(パン角調整出力及びチルト角調整出力)
とを比較し、その差に応じた出力をモータ2a,2bに
与える。つまりは、スポットライトSLの実際のパン角
及びチルト角と設定するパン角及びチルト角との差に応
じた出力をモータ2a,2bに与え、スポットライトS
Lのパン角及びチルト角を所望のパン角及びチルト角と
する。
【0033】一方、操作装置10の外観図を図2に示
す。この操作装置10は、ワイヤレス信号送信用のロッ
ドアンテナ11を備えた器体10aの前面に各種の操作
キー12が設けてある。操作装置10は、図1に示すよ
うに上記操作キー12の入力を取り込む入力部13と、
操作キー12に対応した入力部13からの信号に基づい
てスポットライトSLの照射方向を変更させる指令を演
算する演算部14と、演算部14から与えられる指令を
マイクロ波の電波からなるワイヤレス信号に変換して送
信するワイヤレス信号送信部15とを備えている。
【0034】また、照射方向変更装置1のワイヤレス信
号受信部4には、図3に示すように上記マイクロ波のワ
イヤレス信号を受信するために、パン方向およびチルト
方向にそれぞれ一対の計4個の受信素子16a〜16d
が対角線上に配設してある。さらに、各受信素子16a
〜16dは、パン方向のワイヤレス信号の入射角を検出
するパン方向入射角検出装置17aと、チルト方向のワ
イヤレス信号の入射角を検出するチルト方向入射角検出
装置17bとに各々接続されていて、上記パン方向入射
角検出装置17aおよびチルト方向入射角検出装置17
bにより方向判別部5が構成してある。
【0035】これら一対の受信素子16a〜16dは、
その受信面に垂直な検知軸をスポットライトSLの光軸
に一致させてスポットライトSLの本体に取り付けられ
ており、受信したワイヤレス信号の検知軸からのずれ量
に応じた出力が一対の受信素子16a〜16dの誤差出
力から得られるものである。すなわち、パン方向入射角
検出装置17aおよびチルト方向入射角検出装置17b
は、上記の誤差出力からパン方向およびチルト方向それ
ぞれの検知軸に対するワイヤレス信号の送信方向のずれ
量およびその方向を検出して、ワイヤレス信号の送信方
向を判別するものである。
【0036】図4は上記パン方向入射角検出装置17a
およびチルト方向入射角検出装置17bの具体回路構成
の一例を示すものである。パン方向あるいはチルト方向
に対応した一対の受信素子16a,16bは、パン方向
あるいはチルト方向に並んで配置されている。各受信素
子16a,16bの出力はそれぞれ同調増幅器18a,
18bに入力されてマイクロ波の電波からなるワイヤレ
ス信号の成分のみが増幅される。各同調増幅器18a,
18bの出力は平均化回路19a,19bに入力されて
整流平滑され、差動増幅器20に入力される。差動増幅
器20は平均化回路19a,19bの出力差を検出して
ワイヤレス信号の送信方向と検知軸方向との角度誤差に
応じた信号を得るものである。すなわち、一対の受信素
子16a,16bの受信面に入射してくるワイヤレス信
号の送信方向が検知軸と一致している場合には、2つの
受信素子16a,16bには等しい出力が現れるので、
差動増幅器20の出力はゼロになる。一方、ワイヤレス
信号の送信方向が検知軸に対してどちらかの方向にずれ
ると、ずれた側の受信素子16aの出力がそれと反対の
受信素子16bの出力よりも高くなり、差動増幅器20
からはそのずれ量に応じた出力が得られ、ずれた方向は
その出力の正負によって判別することができる。
【0037】次に、本実施例におけるスポットライトS
Lの仕込み作業について説明する。本実施例のリモコン
スポットシステムにおいては、スポットライトSLの照
射方向を正確に決める仕込み作業の前に、前述の仕込み
表に従って短時間で大体の照射方向を決めて仕込む(以
下、荒仕込みと呼ぶ)際の作業性を向上させることがで
きる。すなわち、図5に示すように、被照射面となるス
テージ上に操作装置10を持ったオペレータAが立ち、
まず、操作したいスポットライトSLを操作装置10の
選択スイッチ12aを押して選択し、確定スイッチ12
bを押して確定する。それから、オペレータAがステー
ジ上の照明したい場所に立って操作装置10の送信スイ
ッチ12dを押せば、ワイヤレス送信部15よりロッド
アンテナ11を介してワイヤレス信号が送信される。
【0038】送信されたワイヤレス信号はスポットライ
トSLと一体に配設された照射方向変更装置1のワイヤ
レス信号受信部4にて受信され、上述したように方向判
別部5においてワイヤレス信号の送信方向(入射角)が
判別される。そして、判別された送信方向にスポットラ
イトSLの照射方向を一致させるような制御信号を駆動
部3に与え、スポットライトSLの照射方向がワイヤレ
ス信号の送信方向に一致するまで駆動部3のモータ2
a,2bが駆動される。なお、操作装置10の解除スイ
ッチ12eを操作すれば、駆動部3の駆動がキャンセル
され、はじめのスポットライトSLの照射方向に復帰す
るようにしてある。
【0039】上記構成によれば、スポットライトSLで
照明したい場所にオペレータAが立ってワイヤレス信号
を送信すれば、各スポットライトSLの照射方向は照射
方向変更装置1によってワイヤレス信号が送信された方
向に自動的に変更される。その結果、所定の場所に立っ
てワイヤレス信号を送信するだけの簡単な操作で、スポ
ットライトSLの照射方向の荒仕込みが可能となり、仕
込み作業の軽減および作業時間の短縮を図ることができ
る。
【0040】なお、本実施例においてはワイヤレス信号
にマイクロ波の電波を用いたが、これに限定するもので
はなく、レーザ光や赤外線、あるいは超音波などを用い
ることも可能である。 (実施例2)本実施例のリモコンスポットシステムにお
ける具体的な回路構成の一例を図6に示す。このリモコ
ンスポットシステムの基本的な構成は実施例1のものと
共通であるから、共通する部分には同一の符号を付して
説明は省略する。
【0041】照射方向変更装置1’は、駆動部3と、出
力部6a,6bを介して駆動部3に制御信号を出力する
演算部7と、ポテンショメータ9a,9bで検出される
スポットライトSLのパン角及びチルト角のデータが入
力される入力部19a,19bと、操作装置10’から
伝送される照射方向の変更に関する指令を受け取る通信
部20とを備えている。
【0042】一方、操作装置10’は、図7の外観図に
示すように、複数のスポットライトSLの何れかを選択
する選択スイッチ21と、スポットライトSLをパン方
向あるいはチルト方向に回動させる操作スイッチ22
と、パン方向及びチルト方向の可動範囲を設定する可動
範囲設定スイッチ23とが設けてあり、各スイッチの操
作入力を取り込む入力部13と、各スイッチに対応した
指令を演算する演算部14と、演算部14から与えられ
る指令を照射方向変更装置1’に伝送する通信部24と
を備えている。
【0043】可動範囲設定スイッチ23は、各スポット
ライトSLが隣接する他のスポットライトSLや壁など
に衝突しないように可動範囲を設定するためのものであ
る。すなわち、複数のスポットライトSLを配設した
後、例えばパンの右端の位置まで実際にスポットライト
SLを動かして、パンの右端を設定するスイッチ232
を押せば、ポテンショメータ9aによりその時のパン角
のデータを検出し、そのデータを照射方向変更装置1’
の演算部7に記憶しておく。同様に、パンの左端からチ
ルトの上下端までを各々設定する。
【0044】つまり、図8に示すように、スポットライ
トSLのパン方向及びチルト方向の回動範囲をある領域
Bに制限することで、図9に示すように、ステージST
上の被照射面の所定の範囲Xを照明できるようにしてお
くのである。そして、上記のようにして可動範囲が設定
されれば、操作装置10’の操作スイッチ22で各スポ
ットライトSLを手動操作する際に、照射方向変更装置
1’の演算部7にて、ポテンショメータ9a,9bで検
出されるスポットライトSLのパン角・チルト角のデー
タと、演算部7に記憶された可動範囲のパン角・チルト
角のデータとを比較して、スポットライトSLが上記可
動範囲内のみで回動し、それを越えるような操作がされ
た場合には演算部7より駆動部3に制御信号を与えず、
スポットライトSLが可動範囲を越えて回動しないもの
である。
【0045】上記構成によれば、スポットライトSLを
配設した後で各スポットライトSLごとに可動範囲を設
定することができるから、スポットライトSL同士の間
隔を従来よりも狭くすることができ、しかも、そのよう
に間隔を狭くしても各スポットライトSLは可動範囲内
でしか動かないから隣接するスポットライトSLや壁な
どに衝突することがなく、操作に不慣れなオペレータで
も安全、且つ安心して操作することができ、スポットラ
イトSLを別の場所に付け替えても可動範囲の設定が容
易に行えるものである。
【0046】(実施例3)本実施例のリモコンスポット
システムの基本的な構成は実施例2のものと共通である
から、共通する部分には同一の符号を付して説明は省略
する。本実施例における操作装置25は、図10に示す
ようにスポットライトSLの可動範囲の設定などを行う
ためのキーボード26と、可動範囲データなどを表示す
るためのディスプレイ装置27とを備えている。実施例
2の操作装置10’では、パンの可動範囲とチルトの可
動範囲とを各々独立して設定するものであったが、本実
施例の操作装置25は、パンの可動範囲とチルトの可動
範囲とに相関を持たせて設定するようにしてある。
【0047】すなわち、図11に示すように、スポット
ライトSLのパン角・チルト角のそれぞれに、図12に
示すステージST上の被照射面に可動範囲の境界を決め
る複数のポイントP1 〜P8 を想定し、このポイントP
1 〜P8 に対応したパン角・チルト角を実際にスポット
ライトSLを動かしながら、各々キーボード26より設
定する。つまり、図11に示すように、各ポイントP1
〜P8 を結んだ直線で囲まれた内部が可動範囲となる。
そして、実施例2の場合と同様に、各スポットライトS
Lを手動操作する際には、照射方向変更装置1’の演算
部7にて、ポテンショメータ9a,9bで検出されるス
ポットライトSLのパン角・チルト角のデータと、上記
可動範囲のパン角・チルト角のデータとを比較して、ス
ポットライトSLが上記可動範囲内のみで回動し、それ
を越えるような操作がされた場合には演算部7より駆動
部3に制御信号を与えず、スポットライトSLが可動範
囲を越えて回動しないものである。
【0048】(実施例4)本実施例のリモコンスポット
システムにおける具体的な回路構成の一例を図13に示
す。このリモコンスポットシステムの基本的な構成は実
施例2のものと共通であるから、共通する部分には同一
の符号を付して説明は省略する。なお、操作装置10’
については実施例2と共通であり、図13においては図
示を省略している。
【0049】本実施例においては、図14及び図15に
示すように、スポットライトSLを支持する支持体28
にパン方向及びチルト方向の可動範囲を設定する可動範
囲設定部29を設けてある。この可動範囲設定部29
は、スライド自在に支持体28に設けられた操作つまみ
30をパン方向あるいはチルト方向のそれぞれ限度値に
対応する位置に合わせることで、照射方向変更装置1’
のデータ入力部31に接続されたボリューム抵抗V
1 ,VR2 の抵抗値を変化させ、この抵抗値によって
可動範囲を設定するようにしている。
【0050】すなわち、図15(a)に示すように、パ
ン方向の左端に対応した操作つまみ301 を0度の位置
に、右端に対応した操作つまみ302 を360度の位置
に設定すればスポットライトSLは全周に渡ってパン可
能となる。一方、同図(b)に示すように、左端に対応
した操作つまみ301 を90度の位置に、右端に対応し
た操作つまみ302 を180度の位置に設定すれば、照
射方向変更装置1’の演算部7はポテンショメータ9a
から得られるスポットライトSLの位置データと、上記
ボリューム抵抗VR1 ,VR2 の抵抗値で与えられる可
動範囲データとを比較して、スポットライトSLが上記
可動範囲内(90度〜180度)のみで回動し、それを
越えるような操作がされた場合には演算部7より駆動部
3に制御信号を与えず、スポットライトSLが可動範囲
を越えて回動しないようにしている。
【0051】(実施例5)本実施例のリモコンスポット
ライトシステムにおいては、図16及び図17に示すよ
うに、バトンBTに固定されてスポットライトSLを支
持する支持体28を吊り下げている固定部31の上面
に、可動範囲を設定するリミッタスイッチSWが着脱自
在に取り付けられる取付部32を円周方向に沿って複数
設けてある。これら複数の取付部32のうち可動範囲に
対応した取付部32にリミッタスイッチSWを取り付け
ることでスポットライトSLの可動範囲が設定される。
【0052】すなわち、図17に示すように、取付部3
2に取り付けられた可動範囲の左端を設定するリミッタ
スイッチSWと、駆動部3のモータ2aのモータ軸(図
示せず)の回動とともに移動する突起部33とが当たる
と、モータ2aを左方向に正転駆動するための正転駆動
出力のラインに挿入された左リミッタ接点r1 がオフと
なってモータ2aが停止する。同様に、可動範囲の右端
を設定するリミッタスイッチSWと、上記突起部33と
が当たると、モータ2aを右方向に逆転駆動するための
逆転駆動出力のラインに挿入された右リミッタ接点r2
がオフとなってモータ2bが停止する。すなわち、上記
リミッタスイッチSW及びリミッタ接点r1 ,r2 が可
動範囲規制手段となる。
【0053】上記構成によれば、固定部31上面に設け
られた複数の取付部32の中から可動範囲と対応した取
付部32を適宜選んでその取付部32に左右端のリミッ
タスイッチSWを取り付ければ、スポットライトSLの
可動範囲を容易に設定することができるものである。な
お、本実施例においてはパンの可動範囲設定についての
み説明したが、チルトについても上記と同様のリミッタ
スイッチSWの取付部を設け、チルトの可動範囲を設定
できるようにしてある。
【0054】また、上記実施例2乃至実施例3のスポッ
トライトSLは、図18に示すように天井裏に配設され
たバトンBTに吊り下げられ、天井に設けられた取付孔
47からその一部が露出するようにして配設されている
ものであっても、同様に可動範囲の設定を行うことがで
きる。 (実施例6)本実施例のリモコンスポットシステムにお
ける具体的な回路構成の一例を図19に示す。このリモ
コンスポットシステムの基本的な構成は実施例1のもの
と共通であるから、共通する部分には同一の符号を付し
て説明は省略する。
【0055】本実施例のリモコンスポットシステムの照
射方向変更装置33は、実施例1における照射方向変更
装置1に対して、CPUからなる伝送装置TDとの間で
信号の送受信を行う送受信部34と、各スポットライト
SLに固有のアドレスを設定するアドレス設定部35
と、後述するように操作装置10によって選択された場
合にスポットライトSLの灯を点滅させるなどの制御を
行う点灯制御部36とを付加して成るものである。
【0056】操作装置10は実施例1のものと共通であ
り(図2参照)、その操作面には照射方向を変更するス
ポットライトSLを選択するための選択スイッチ12a
と、選択を確定するための確定スイッチ12bと、選択
を取り消すするための取消スイッチ12cと、実施例1
と同様にスポットライトSLの照射方向をワイヤレス信
号の送信方向に変更させるための送信スイッチ12d
と、照射方向の変更を解除するための解除スイッチ12
eとが設けてある。なお、これら以外にもスポットライ
トSLの絞りやカラーチェンジャーなどを設定できるス
イッチを設けて、それらを遠隔操作できるようにしても
よい。
【0057】ところで、本実施例におけるリモコンスポ
ットライトシステムが使用される場所は、例えば図20
に示すような会館やホールであって、観客席WSの後方
天井内と前方側壁の辺りにそれぞれ複数のスポットライ
トSLが配設され、ステージST全体を見渡せる場所、
すなわち観客席WS後方上部に設けられた調整室CRに
操作装置10を配置してある。
【0058】次に、本実施例のリモコンスポットライト
システムにおける仕込み作業について説明する。図21
に示すように、天井に配設された1本のバトンBTには
隣接して複数のスポットライトSLが吊り下げて取り付
けられている。したがって、まず照射方向を変更するス
ポットライトSLを選択しなければならない。そこで、
オペレータAは、まずステージSTに立ち、選択したい
スポットライトSLの方に操作装置10のロッドアンテ
ナ11を向けて選択スイッチ12aを操作する。選択ス
イッチ12aが操作されると操作装置10のワイヤレス
信号送信部15からワイヤレス信号(実施例1と同様の
マイクロ波の電波)が送信される。そして、送信された
ワイヤレス信号が選択しようとするスポットライトSL
の照射方向変更装置33のワイヤレス信号受信部4にて
受信される。このとき、選択しようとするスポットライ
トSLに隣接する他のスポットライトSLの照射方向変
更装置33のワイヤレス信号受信部4も受信してしまっ
たり、あるいはオペレータAが意図しないスポットライ
トSLが受信してしまう場合がある。
【0059】そこで、上記ワイヤレス信号を受信した照
射方向変更装置33の演算部7は、アドレス設定部35
に設定された自己のアドレスデータとワイヤレス信号を
受信したことを知らせる受信データとを送受信部34に
より伝送線Lsを介して伝送装置TDに伝送する。一
方、伝送装置TDは各照射方向変更装置33から送信さ
れる信号を常時監視しており、上記の受信データを受信
すると、その受信データに含まれるアドレスデータによ
って送信してきた照射方向変更装置33を特定し、その
送信してきた照射方向変更装置33に対応するスポット
ライトSLと、それに隣接するスポットライトSLとを
順次サイクリックに点滅させるような点滅制御データを
アドレスデータとともに伝送線Lsを介して各スポット
ライトSLに伝送する。
【0060】伝送装置TDからのアドレスデータが自己
のアドレスデータと一致した照射方向変更装置33は、
点滅制御データに基づいて点灯制御部36に制御信号を
与え、点滅制御部36によってスポットライトSLが点
滅させられる。すなわち、伝送装置TDによって、オペ
レータAが選択しようとしたスポットライトSLと、そ
れに隣接する複数のスポットライトSLとが1台ずつ順
次数秒間点滅させられる。
【0061】そこで、オペレータAは、自分が選択しよ
うとしたスポットライトSLが点滅しているときに操作
装置33の確定スイッチ12bを操作する。すると、操
作装置10よりスポットライトSLを確定するためのデ
ータがワイヤレス信号により送信され、そのワイヤレス
信号を受信した1乃至複数の照射方向変更装置33は、
再び伝送装置TDに対して確定データに係る信号を自己
のアドレスデータとともに伝送装置TDに伝送する。伝
送装置TDでは、1乃至複数の照射方向変更装置33か
ら上記確定データを受け取ったタイミングから、何れの
スポットライトSLが点滅しているときに伝送されたも
のであるかを判別して、オペレータAが選択したスポッ
トライトSLを特定し、そのスポットライトSLに対応
する照射方向変更装置33を示すアドレスデータととも
に操作許可データを伝送する。
【0062】上記アドレスデータにより指定された照射
方向変更装置33が操作許可データを受け取ると、点灯
制御部36によって対応するスポットライトSLが点滅
から点灯に変わる。そして、以後は選択されたスポット
ライトSLのみがワイヤレス信号により操作可能となる
のである。また、複数のスポットライトSLを選択する
場合には上述の操作を繰り返せばよい。
【0063】また、上述のようにして選択スイッチ12
aによって選択した後で、取り消したいスポットライト
SLが点滅しているときに取消スイッチ12cを操作す
れば、そのスポットライトSLが消灯し選択が取り消さ
れる。つまり、選択間違いを防止する方法として、1回
の操作で選択を完了するのではなく、一旦選択されたス
ポットライトSLはオペレータAに対してサイン(スポ
ットライトSLの点滅)を送り、オペレータAがそのサ
インを確認して選択に間違いがなければ選択を確定し、
間違っていれば再度選択しなおすことができるようにし
ている。
【0064】そして、照射方向を変更するスポットライ
トSLを選択したら、実施例1の場合と同様に送信スイ
ッチ12dを押してワイヤレス信号を送信すれば、選択
されたスポットライトSLは、照射方向変更装置33に
よってワイヤレス信号の送信方向に一致するようにその
照射方向が変更されるのである。また、選択したスポッ
トライトSLの照射方向を変更する方法としては、実施
例1のものと同じ方法以外にも、図22に示すようにパ
ン方向・チルト方向に回動させる操作スイッチ38を設
けた操作装置37を用いて、この操作スイッチ38によ
って手動操作で照射方向を変更するようにしてもよい。
【0065】上記構成によれば、オペレータAはワイヤ
レス信号を送信して操作するスポットライトSLを選択
し、選択されたスポットライトSLは、点滅することで
選択されたことをオペレータAに報知するようにしたか
ら、リモコンスポットライトシステムにおける仕込み作
業時のスポットライトSLの選択が、通常の遠隔制御で
きないスポットライトの場合と同じように容易に行える
ようになり、操作に不慣れなオペレータAでも短時間で
仕込みを行うことができ、しかも、上述のようにして選
択間違いを防止することもできるものである。なお、オ
ペレータAに対してワイヤレス信号を受信したことを報
知する方法としては、本実施例のようにスポットライト
SLを点滅させる以外にも、スポットライトSLをパン
あるいはチルトさせるようにしてもよく、オペレータA
が目で見て確認できる方法であればよい。
【0066】(実施例7)本実施例のリモコンスポット
システムにおける概略回路構成の一例を図23に示す。
このリモコンスポットシステムにおける照射方向変更装
置38は、モータ2a,2bを具備する駆動部39と、
モータ2a,2bに駆動用の電源を供給して駆動部39
を制御する制御部40と、後述する調光装置45から供
給される位相制御された交流電圧を制御部40への直流
の供給電圧に変換する降圧トランス41及び整流平滑電
源部42と、操作装置10から送信されるワイヤレス信
号を受信するワイヤレス信号受信部43とを備えてい
る。
【0067】上記の調光装置45は、定格100Vの商
用交流電源の導通角を位相制御することにより、定格か
ら略ゼロまでの任意の交流電力を得てスポットライトS
Lにに供給し、スポットライトSLを調光するものであ
る。すなわち、図24(a)に示すように導通角を0度
とすれば、100%の定格出力となってスポットライト
SLは全点灯し、同図(b)に示すように導通角を90
度とすれば、定格の50%の出力となってスポットライ
トSLの定格の50%の明るさで点灯し、さらに、同図
(c)に示すように導通角を180度とすれば、出力は
ゼロとなってスポットライトSLは消灯するのである。
【0068】本実施例においては、調光装置45から出
力される位相制御された交流電圧から、照射方向変更装
置38の回路駆動用およびモータ2a,2bの駆動用の
直流電圧を得るようにしている。すなわち、図25
(a)に示す調光装置45の出力電圧は、スポットライ
トSLの白熱ランプLaに直接供給されるとともに、照
射方向変更装置38の降圧トランス41にも供給されて
いる。そして、調光装置45の出力電圧を降圧トランス
41で降圧した後、整流平滑電源部42にて整流・平滑
して、図25(b)に示すような直流5Vの安定した電
圧に変換されて制御部40および駆動部39に供給され
るのである。
【0069】ここで、白熱ランプLaは約15V以上の
電圧が印加されないと発光しないものであるから、制御
部40を構成する電子部品用の直流電源やモータ2a,
2b駆動用の直流電圧(DC5V程度)は、白熱ランプ
Laが点灯しているときには充分供給することができ
る。また、白熱ランプLaが点灯していない状態では、
白熱ランプLaを予熱する予熱電圧(DC10〜20V
程度)を調光装置45から常時供給するようにしてお
り、制御部40及び駆動部39には常時約5V程度の直
流電圧が供給されるようになっている。
【0070】本実施例のスポットライトSLは、図26
に示すように天井に配設された配線ダクト46を介して
調光装置45より電力供給を受けるようになっており、
操作装置10から送信されるワイヤレス信号によって照
射方向変更装置38がスポットライトSLの照射方向を
変更するようになっている。上記構成によれば、スポッ
トライトSLを調光装置45から配線された配線ダクト
46に接続するだけでよいから、照射方向変更装置38
のために別途電源を設ける必要がなく、一般の照明器具
と同じ設備を用いて使用することができ、また、一般の
照明器具と同じ取扱いで使用することができるものであ
る。なお、スポットライトSLにランプ冷却用ファンな
どの電源を必要とする他の装置を付加する場合にも、同
様に調光装置45の出力から電源を取ることができるこ
とはいうまでもない。
【0071】(実施例8)本実施例のリモコンスポット
システムにおける具体的な回路構成の一例を図27に示
す。天井などに配設されたバトンBTにスポットライト
SLが吊り下げ固定してある。スポットライトSLは、
モータ2a,2bを具備した駆動部51によってパンお
よびチルトされるようになっている。すなわち、スポッ
トライトSLをパンおよびチルトすることによって照射
方向を変更する照射方向変更装置50は、上記駆動部5
1により構成されているのである。
【0072】一方、照射方向変更装置50に対して照射
方向変更の指令を与える操作装置60は、後述する手動
操作部61、エリア設定部62、選択部63、照明デー
タ設定/選択部64、モードスイッチ65の各部からの
信号を取り込む入力部66と、照明データを記憶してお
く記憶部67と、記憶部67から照明データを読み出し
てその照明データに基づく演算を行い、出力部69a,
69bを介して照射方向変更装置50に照射方向変更の
指令を与える演算部68とを備えている。つまり、演算
部68と出力部69a,69bにより制御手段が構成し
てある。
【0073】また、図28は操作装置60の外観図を示
すものであり、盤状の操作装置本体60aの操作面に、
スポットライトSLをパンあるいはチルトさせる手動操
作部61に対応した手動操作スイッチ61aと、スポッ
トライトSLによって照射される被照射面を複数に分割
してなるエリアを選択して設定するエリア設定部62に
対応したエリア設定スイッチ62aと、複数のスポット
ライトSLを選択する選択部63に対応した選択スイッ
チ63aと、後述する照明データを設定/選択する照明
データ設定/選択部64に対応したテンキースイッチ6
4a及びテンキースイッチ64aによって設定/選択さ
れる照明データに対応した番号を表示する表示部64b
と、モードスイッチ65と、照明データを記憶部67に
記憶させる記憶スイッチ67aと、記憶部67より演算
部68に照明データを読み出させてスポットライトSL
の照射方向を変更させる再生スイッチ70とが設けてあ
る。
【0074】次に、被照射面を複数に分割してなる複数
のエリアごとに各スポットライトSLの位置データ(パ
ンおよびチルトの角度)と、上記複数のエリアと対応し
たエリア設定部62のエリア設定スイッチ62aとの対
応付けを行う手順について説明する。まず、モードスイ
ッチ65を操作して操作装置60を設定モードにしてか
ら、複数のスポットライトSLに対応して設けられた選
択スイッチ63aを操作し、選択部63によって1台の
スポットライトSLを選択する。そして、選択されたス
ポットライトSLが照射方向変更可能な状態となる。
【0075】そして、手動操作部61の手動操作スイッ
チ61aを操作して、選択したスポットライトSLをパ
ン・チルトさせて所望の照射方向に変更させる。ここ
で、手動操作スイッチ61aを操作している間、手動操
作部61から入力部66へ手動操作信号が取り込まれ、
演算部68からパンあるいはチルト駆動に対応したパン
角調整出力及びチルト角調整出力が出力部69a,69
bを介して照射方向変更装置50の駆動部51を構成す
る誤差増幅回路52a,52bを介してモータ2a,2
bに与えられる。ここで、誤差増幅回路52a,52b
ではポテンショメータ53a,53bで検知されるスポ
ットライトSLの照射方向に応じた出力と、上記パン角
調整出力及びチルト角調整出力とを比較し、その差に応
じた出力をモータ2a,2bに与える。つまりは、スポ
ットライトSLの実際のパン角及びチルト角と設定する
パン角及びチルト角との差に応じた出力をモータ2a,
2bに与え、スポットライトSLのパン角及びチルト角
を所望のパン角及びチルト角とする。スポットライトS
Lの照射方向が所望の方向に一致したら、その照射方向
に対応するエリア設定スイッチ62aを操作しエリア設
定部62により位置データ(設定データ)を記憶部67
に記憶させる。そして、各エリア設定スイッチ62aご
とに上記の操作を繰り返し行う。
【0076】上記の操作が終了したらモードスイッチ6
5を操作して設定モードを解除する。ここで、全てのエ
リア設定スイッチ62aに対して上記のような操作を行
う必要はなく、位置データを設定していないエリア設定
スイッチ62aに対しては、位置データが設定してある
エリア設定スイッチ62aの位置データに基づいて、演
算部68により等間隔近似(あるいは直線近似補間)を
行って位置データを算出し、算出した位置データを位置
データを設定していないエリア設定スイッチ62aに対
応させて記憶部67に記憶させるようにしている。した
がって、上記設定モードにおける設定作業を省略するこ
とができるのである。
【0077】上述のようにして全てのエリア設定スイッ
チ62aに対応した位置データは、図29に示すような
記憶部67内のデータテーブルDTに記憶される。同図
において、aijはあるスポットライトSLの任意のエリ
アと対応する位置データを示すもので、aij=(Pi ,
Tj )と表され、Pi ,Tj はそれぞれパン角データ、
チルト角データを示すものである。
【0078】次に、上述のようにして複数のエリアごと
に各スポットライトSLの位置データを対応付けさせた
後、異なる複数の照明状態(これをシーンと呼ぶ)に対
応した照明データを設定することにより、各シーンごと
の仕込み作業を以下の手順で行う。まず、照明データ設
定/選択部64のテンキー64aを操作して、複数のシ
ーンごとに番号を付けてシーンナンバーを設定する。こ
のシーンナンバーは表示部64bに表示されるようにな
っている。それから、上記シーンにおいて使用するスポ
ットライトSL、照射したいエリアを選択する。すなわ
ち、選択スイッチ63によってスポットライトSLを選
択し、エリア設定スイッチ62aで照射したいエリアを
選択すれば、演算部68が上記記憶部67内のデータテ
ーブルDTを参照して選択したスポットライトSLとエ
リアとに対応した位置データaijを読み出す。上記の操
作を繰り返して行うことによって、一つのシーンにおい
て照射されるエリアと、そのエリアを照射するスポット
ライトSLとの組み合わせからなる照明データが作成さ
れる。そして、この照明データを記憶スイッチ67aを
操作して、記憶部67に記憶させる。ここで、照明デー
タは、図30に示すような記憶部67内の照明データテ
ーブルLDTに記憶される。
【0079】上述のようにして照明データテーブルLD
Tに複数のシーンごとの照明データを記憶することで仕
込み作業が完了する。そして、実際に各シーンに対応し
た照明を再生して行う場合は、照明データ設定/選択部
64のテンキー64aで再生したいシーンナンバーを選
択し、操作装置60の再生スイッチ70を操作する。そ
れから、演算部68が、記憶部67内の照明データテー
ブルLDTを検索して選択されたシーンナンバーに対応
した照明データを読み出し、そのシーンで使用されるス
ポットライトSLおよび照射されるエリア番号を得る。
さらに、演算部68は、使用するスポットライトSLの
番号とエリア番号から、記憶部67内のデータテーブル
DTを参照してそれと対応する位置データaijを得て、
その位置データaijに基づいて照射方向変更装置50に
照射方向変更の指令を与え、そのシーンに仕込まれた照
明を行うのである。
【0080】ところで、先に説明したように、位置デー
タを設定していないエリア設定スイッチ62aに対して
は、位置データが設定してあるエリア設定スイッチ62
aの位置データに基づいて、演算部68により等間隔近
似(あるいは直線近似補間)を行って位置データを算出
しているから、実際にシーンに対応した照明データを再
生して照明する場合に所望の照明方向とずれが生じる場
合がある。そこで、このようなずれは以下のようにして
修正することができる。
【0081】すなわち、操作装置60をモードスイッチ
65により設定モードにし、選択スイッチ63aを操作
して修正する必要があるスポットライトSLを選択す
る。それから、手動操作スイッチ61aを使って修正し
たいエリア設定スイッチ62aに対応したエリアに照射
方向を合わせて上記エリア設定スイッチ62aを操作し
て記憶部67内のデータテーブルDTの位置データaij
の修正を行う。上記修正操作を必要なスポットライトS
Lおよびエリアについて行い、設定モードを解除する。
演算部68は、修正された位置データaijに基づいて、
位置データを設定していないエリア設定スイッチ62a
の位置データを再度等間隔近似(あるいは直線近似補
間)により算出し、算出した位置データを位置データを
設定していないエリア設定スイッチ62aに対応させて
記憶部67内のデータテーブルDTに記憶させる。
【0082】また、移動公演などで被照射面となるステ
ージの間口が変更になった場合には、複数のエリアを一
括して修正することができる。すなわち、操作装置60
を設定モードにし、選択スイッチ63でスポットライト
SLを選択し、既に設定済みのエリア設定スイッチ62
aを操作してそのエリア設定スイッチ62aに対応した
位置データをデータテーブルDTより消去する。それか
ら、上述したように再度そのエリア設定スイッチ62a
に対応した位置データを設定すればよい。
【0083】上記構成によれば、複数のスポットライト
SLごとに複数のエリア別の照射方向に関する位置デー
タを設定し、シーンごとの照明データは上記エリアの番
号とスポットライトSLの番号との対応で設定・記憶で
きるから、従来のように各シーンごとに複数のスポット
ライトSLの位置データを各エリアごとに設定する方法
に比較して、シーンごとの仕込み作業が容易に行えるよ
うになり、照明に関して全く素人のオペレータでも、照
明プランナが作成した仕込み表を元にして容易にシーン
ごとの仕込みが行えるものである。また、移動公演など
でステージの間口が変わっても、位置データaijを変更
するだけで容易に対応することができる。なお、上記仕
込み表を例えば光学式データ読取装置(OCR)によっ
て入力処理するようにすれば、上記仕込み作業を半自動
化することができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明は、複数のスポットライ
トと、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポ
ットライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装
置と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる
指令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライ
トシステムにおいて、操作装置が、照射方向を変更させ
る指令をワイヤレス信号として送信する送信部を具備
し、照射方向変更装置が、ワイヤレス信号を受信する受
信部と、受信部にて受信したワイヤレス信号に基づいて
ワイヤレス信号が送信された方向を判別する方向判別部
と、駆動手段を制御して方向判別部により判別された送
信方向にスポットライトの照射方向を変更させる制御手
段とを具備したので、スポットライトにて照明したい場
所からワイヤレス信号を送信すれば、各スポットライト
の照射方向はワイヤレス信号が送信された方向に自動的
に変更され、簡単な操作でスポットライトの照射方向を
大まかに変更することが可能となり、仕込み作業の軽減
および作業時間の短縮を図ることができるという効果が
ある。
【0085】請求項2の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、操作装置が、スポットライトの可動
範囲を設定する可動範囲設定部を具備し、照射方向変更
装置が、スポットライトの位置或いは姿勢を検出する検
出部と、検出部により得られるスポットライトの位置或
いは姿勢に関するデータを可動範囲設定部にて設定した
可動範囲データと比較してスポットライトが可動範囲を
越えて動かないように駆動手段を制御する比較制御手段
とを具備したので、複数のスポットライトを配設した後
で各スポットライトの可動範囲を設定することができ、
各スポットライトの配設間隔を従来よりも狭くしてスペ
ースを有効に使うことができるという効果がある。ま
た、スポットライトの照射方向を変更させる際に、スポ
ットライトが他のスポットライトや他の器具および壁な
どに衝突するのを防止でき、スポットライトの操作に不
慣れなオペレータでも安心して操作することができ、さ
らに、スポットライトの配設場所を変更する場合にも容
易に可動範囲の設定変更ができるという効果がある。
【0086】請求項3の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、スポットライトの可動範囲を設定す
る可動範囲設定部と、スポットライトの位置或いは姿勢
を検出する検出部と、検出部により得られるスポットラ
イトの位置或いは姿勢に関するデータを可動範囲設定部
にて設定した可動範囲データと比較してスポットライト
が可動範囲を越えて動かないように駆動手段を制御する
比較制御手段とを照射方向変更装置に具備してなるの
で、複数のスポットライトを配設した後で各スポットラ
イトの可動範囲を設定することができ、各スポットライ
トの配設間隔を従来よりも狭くしてスペースを有効に使
うことができるという効果がある。また、スポットライ
トの照射方向を変更させる際に、スポットライトが他の
スポットライトや他の器具および壁などに衝突するのを
防止でき、スポットライトの操作に不慣れなオペレータ
でも安心して操作することができ、さらに、スポットラ
イトの配設場所を変更する場合にも容易に可動範囲の設
定変更ができるという効果がある。
【0087】請求項4の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、スポットライトの可動範囲を規制す
る可動範囲規制手段をスポットライトに設けたので、複
数のスポットライトを配設した後で各スポットライトの
可動範囲を設定することができ、各スポットライトの配
設間隔を従来よりも狭くしてスペースを有効に使うこと
ができるという効果がある。また、スポットライトの照
射方向を変更させる際に、スポットライトが他のスポッ
トライトや他の器具および壁などに衝突するのを防止で
き、スポットライトの操作に不慣れなオペレータでも安
心して操作することができ、さらに、スポットライトの
配設場所を変更する場合にも容易に可動範囲の設定変更
ができるという効果がある。
【0088】請求項5の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、少なくとも対象となるスポットライ
トを選択する指令と選択したスポットライトの照射方向
を変更させる指令とをワイヤレス信号として送信する送
信部を操作装置に設け、ワイヤレス信号を受信する受信
部と、ワイヤレス信号による選択指令を受信したことを
オペレータに報知する報知手段とを照射方向変更装置に
設けたので、仕込み作業時に各スポットライトに対して
ワイヤレス信号を送信するだけで容易にスポットライト
の選択をすることができ、不慣れなオペレータにも容易
に仕込み作業が行え、作業の省力化および作業時間の短
縮が図れるという効果がある。
【0089】請求項6の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、交流電源の交流電力を位相制御して
得られる給電電力によりスポットライトを調光する調光
装置を備え、照射方向を変更させる指令をワイヤレス信
号として送信する送信部を操作装置に設けるとともに、
ワイヤレス信号を受信する受信部と、調光装置からの給
電電力を照射方向変更装置への供給電力に変換する電源
部とを照射方向変更装置に設けたので、必要な電源が調
光装置用の交流電源だけで済み、照射方向変更装置用の
別の電源を設ける必要ながなく、別電源のための設備や
配線工事が不要になり、一般の照明器具用の配線設備を
そのまま使用することができ、リモコンスポットライト
の利用範囲を拡大することができるという効果がある。
【0090】請求項7の発明は、複数のスポットライト
と、スポットライトを動かす駆動手段を具備してスポッ
トライトの照射方向を個別に変更する照射方向変更装置
と、照射方向変更装置に対して照射方向を変更させる指
令を与える操作装置とを備えたリモコンスポットライト
システムにおいて、各スポットライトを個別に選択する
選択部と、選択部で選択したスポットライトの照射方向
を手動で変更する手動操作部と、複数のエリアに分割さ
れた被照射面の各エリアと対応する複数のスイッチを有
するエリア設定部と、エリア設定部の各スイッチとスポ
ットライトの照射方向との対応付けを行う設定モードに
設定するモードスイッチと、エリア設定部の各スイッチ
と対応付けされた各スポットライトの照射方向に関する
位置データに基づいて複数のスポットライトのうち所定
のスポットライトの照明方向を変更させる照明データを
設定する照明データ設定部と、照明データ設定部にて設
定した照明データを記憶する記憶部と、記憶部より読み
出した照明データに基づいて各スポットライトの照射方
向を変更する制御手段と、記憶部から読み出される照明
データを選択する照明データ選択部と、位置データをエ
リア設定部の各スイッチごとに修正可能とする修正手段
と、被照射面の全エリアを一括して修正可能とする一括
修正手段とを操作装置に備えたので、照明データを、そ
れと対応するシーンごとに各エリアに対応したスイッチ
と選択部とによって設定することができ、シーンごとの
照明の仕込み作業が容易になり、作業の省力化が図れる
とともに作業に不慣れな人にでも簡単に仕込み作業が行
えるという効果がある。また、被照射面の広さや間口な
どの環境が変化しても、照明データを修正するだけで容
易に対応することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の回路構成を示すブロック図である。
【図2】同上の操作装置の外観を示す平面図である。
【図3】同上の要部の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図4】同上の要部を示す概略回路図である。
【図5】同上の操作を説明する説明図である。
【図6】実施例2の回路構成を示すブロック図である。
【図7】同上の操作装置の外観を示す平面図である。
【図8】同上の操作を説明する説明図である。
【図9】同上の操作を説明する説明図である。
【図10】実施例3の操作装置の外観を示す平面図であ
る。
【図11】同上の操作を説明する説明図である。
【図12】同上の操作を説明する説明図である。
【図13】実施例4の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図14】同上の斜視図である。
【図15】(a)及び(b)は同上の操作を説明する説
明図である。
【図16】実施例5を示す要部の平面図である。
【図17】同上の要部の構成図である。
【図18】同上の操作を説明する説明図である。
【図19】実施例6の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図20】同上の操作を説明する説明図である。
【図21】同上の操作を説明する説明図である。
【図22】同上の操作装置の他の例を示す平面図であ
る。
【図23】実施例7の回路構成を示す一部省略したブロ
ック図である。
【図24】(a)〜(c)は同上の操作を説明する説明
図である。
【図25】(a)及び(b)は同上の操作を説明する説
明図である。
【図26】同上の取付状態を示す斜視図である。
【図27】実施例8の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図28】同上の操作装置の外観を示す平面図である。
【図29】同上の操作を説明する説明図である。
【図30】同上の操作を説明する説明図である。
【図31】従来例を示す斜視図である。
【図32】同上の操作を説明する説明図である。
【図33】他の従来例を示す概略ブロック図である。
【図34】同上の回路構成を示すブロック図である。
【図35】同上の他の回路構成を示すブロック図であ
る。
【図36】同上の取付状態を示す斜視図である。
【図37】同上の他の取付状態を示す斜視図である。
【図38】同上のさらに他の取付状態を示す斜視図であ
る。
【図39】同上の別の取付状態を示す斜視図である。
【図40】他の従来例を示す斜視図である。
【図41】さらに別の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 照射方向変更装置 2a,2b モータ 3 駆動部 4 ワイヤレス信号受信部 5 方向判別部 6a,6b 出力部 7 演算部 10 操作装置 15 ワイヤレス信号送信部 SL スポットライト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // F21P 5/00 Z

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、操作装置は、照射方向を変更させる指令をワイヤレ
    ス信号として送信する送信部を具備し、照射方向変更装
    置は、ワイヤレス信号を受信する受信部と、受信部にて
    受信したワイヤレス信号に基づいてワイヤレス信号が送
    信された方向を判別する方向判別部と、駆動手段を制御
    して方向判別部により判別された送信方向にスポットラ
    イトの照射方向を変更させる制御手段とを具備したこと
    を特徴とするリモコンスポットライトシステム。
  2. 【請求項2】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、操作装置は、スポットライトの可動範囲を設定する
    可動範囲設定部を具備し、照射方向変更装置は、スポッ
    トライトの位置或いは姿勢を検出する検出部と、検出部
    により得られるスポットライトの位置或いは姿勢に関す
    るデータを可動範囲設定部にて設定した可動範囲データ
    と比較してスポットライトが可動範囲を越えて動かない
    ように駆動手段を制御する比較制御手段とを具備したこ
    とを特徴とするリモコンスポットライトシステム。
  3. 【請求項3】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、スポットライトの可動範囲を設定する可動範囲設定
    部と、スポットライトの位置或いは姿勢を検出する検出
    部と、検出部により得られるスポットライトの位置或い
    は姿勢に関するデータを可動範囲設定部にて設定した可
    動範囲データと比較してスポットライトが可動範囲を越
    えて動かないように駆動手段を制御する比較制御手段と
    を照射方向変更装置に具備してなることを特徴とするリ
    モコンスポットライトシステム。
  4. 【請求項4】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、スポットライトの可動範囲を規制する可動範囲規制
    手段をスポットライトに設けたことを特徴とするリモコ
    ンスポットライトシステム。
  5. 【請求項5】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、少なくとも対象となるスポットライトを選択する指
    令と選択したスポットライトの照射方向を変更させる指
    令とをワイヤレス信号として送信する送信部を操作装置
    に設け、ワイヤレス信号を受信する受信部と、ワイヤレ
    ス信号による選択指令を受信したことをオペレータに報
    知する報知手段とを照射方向変更装置に設けたことを特
    徴とするリモコンスポットライトシステム。
  6. 【請求項6】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、交流電源の交流電力を位相制御して得られる給電電
    力によりスポットライトを調光する調光装置を備え、照
    射方向を変更させる指令をワイヤレス信号として送信す
    る送信部を操作装置に設けるとともに、ワイヤレス信号
    を受信する受信部と、調光装置からの給電電力を照射方
    向変更装置への供給電力に変換する電源部とを照射方向
    変更装置に設けたことを特徴とするリモコンスポットラ
    イトシステム。
  7. 【請求項7】 複数のスポットライトと、スポットライ
    トを動かす駆動手段を具備してスポットライトの照射方
    向を個別に変更する照射方向変更装置と、照射方向変更
    装置に対して照射方向を変更させる指令を与える操作装
    置とを備えたリモコンスポットライトシステムにおい
    て、各スポットライトを個別に選択する選択部と、選択
    部で選択したスポットライトの照射方向を手動で変更す
    る手動操作部と、複数のエリアに分割された被照射面の
    各エリアと対応する複数のスイッチを有するエリア設定
    部と、エリア設定部の各スイッチとスポットライトの照
    射方向との対応付けを行う設定モードに設定するモード
    スイッチと、エリア設定部の各スイッチと対応付けされ
    た各スポットライトの照射方向に関する位置データに基
    づいて複数のスポットライトのうち所定のスポットライ
    トの照明方向を変更させる照明データを設定する照明デ
    ータ設定部と、照明データ設定部にて設定した照明デー
    タを記憶する記憶部と、記憶部より読み出した照明デー
    タに基づいて各スポットライトの照射方向を変更する制
    御手段と、記憶部から読み出される照明データを選択す
    る照明データ選択部と、位置データをエリア設定部の各
    スイッチごとに修正可能とする修正手段と、被照射面の
    全エリアを一括して修正可能とする一括修正手段とを操
    作装置に備えたことを特徴とするリモコンスポットライ
    トシステム。
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