JPH07310696A - 送風機 - Google Patents

送風機

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JPH07310696A
JPH07310696A JP10006394A JP10006394A JPH07310696A JP H07310696 A JPH07310696 A JP H07310696A JP 10006394 A JP10006394 A JP 10006394A JP 10006394 A JP10006394 A JP 10006394A JP H07310696 A JPH07310696 A JP H07310696A
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JP
Japan
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blade
triangular
impeller
blower
flow
Prior art date
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Pending
Application number
JP10006394A
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English (en)
Inventor
Shimei Tei
志明 鄭
Kanjiro Kinoshita
歓治郎 木下
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Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07310696A publication Critical patent/JPH07310696A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 送風機における羽根負圧面あるいは(および)
吸込口における剥離流れの発生を可及的に抑制する。 【構成】 円筒状ハブ3の外周に複数枚の羽根2,2・
・を放射状に設けてなる羽根車1を備えたプロペラタイ
プの送風機において、前記各羽根2の負圧面2aに、風
Wの流れ方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の
多数の三角溝4,4・・を所定間隔で形成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、空気調和機用として
最適な送風機に関し、さらに詳しくは高効率化および低
騒音化を達成した送風機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、空気調和機用の送風機として
は、室外機用として用いられるプロペラファン、室内機
用として用いられるターボファン、斜流ファン、遠心多
翼ファンがある。
【0003】上記した空気調和機用送風機においては、
ファンの高効率化と低騒音化を図ることが最も重要な課
題とされてきており、そのための各種対策が従来から講
じられている。
【0004】例えば、特開平5ー79496号公報に開
示されているように、プロペラファンにおいて羽根の三
次元形状を定める吸込方向前傾角、ボス部傾斜角および
羽根先端部回転方向前進角をそれぞれ最適化するものが
提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な羽根形状の最適化を図った場合にも、羽根の前後縁で
の剥離流れを解消することが難しく、ファン効率の向上
および騒音低減には限界がある。また、軸流ファン以外
の送風機の場合、吸込口での剥離流れが存在するため、
これがファンの高効率化および低騒音化を阻害する原因
となっていた。
【0006】ちなみに、プロペラファンの羽根車1にお
ける羽根2の負圧面2aの極近傍の流れのベクトル、羽
根負圧面における流れの状態を解析したところ、図26
および図27に示す結果が得られた。
【0007】図26によれば、羽根2の負圧面2aには
流入側(即ち、前縁2b)から流出側(即ち、後縁2c)に向
かうにしたがって発達する層流境界層Ssが生じ、羽根
2の前後縁中間部付近から剥離流れEが生じ始めること
が分かる。このような剥離流れEの発生は、ファン効率
の低下および騒音の増大の原因となる。
【0008】一方、図27によれば、羽根2における負
圧面2aの極近傍の風Wの流れの方向は、羽根2の外周
端2dに近い部分とそれ以外の部分とで大きく相異して
いる。即ち、羽根2の外周端2dに近い部分以外では、
羽根2の回転方向とほぼ逆向きとなっているが、羽根2
の外周端2dに近い部分では、羽根外周端2d側から負圧
面2a側に回り込む流れW′が存在するため極めて複雑
な方向を呈している。従って、羽根2の負圧面2a側に
おいては、前縁側剥離域A、後縁側剥離域B、ハブ3の
近傍での乱れ域Cおよび外周端側での乱れ域Dというよ
うに複雑な流れ状態を呈している。
【0009】上記のような複雑な流れ状態に対応するた
めには、羽根負圧面に特殊な加工を施す必要があり、本
願発明者らは、断面三角形状の三角溝が有効であること
に着目し、本願発明をなすに至ったのである。なお、プ
ロペラファン以外の送風機においても、上記三角溝の形
成が剥離流れの解消に有効に作用する。
【0010】本願発明は、上記の点に鑑みてなされたも
ので、送風機における羽根負圧面あるいは(および)吸込
口における剥離流れの発生を可及的に抑制することを目
的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願発明の第1の基本構
成は、円筒状ハブの外周に複数枚の羽根を放射状に設け
てなる羽根車を備えたプロペラタイプの送風機におい
て、前記各羽根の負圧面に、風の流れ方向に略直交する
方向に延びる断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で
形成したことを特徴としている。
【0012】本願発明の第1の基本構成における好まし
い実施の態様としては次のようなものがある。
【0013】前記三角溝の形成密度を、前記羽根の外周
部から内周部にかけて漸次減少させのが好ましい。
【0014】また、前記三角溝間に、風の流れ方向に略
直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成するのが好ま
しい。
【0015】さらに、前記羽根の外周側先端部に位置す
る三角溝の外周側部分を回転方向後方側に湾曲させるの
が好ましい。
【0016】さらにまた、前記三角溝の外周側端部を羽
根の外周端にまで延設するのが好ましい。
【0017】本願発明の第2の基本構成は、主板の外周
縁に回転軸方向に延びる多数の羽根を円周方向に所定間
隔で設けてなる羽根車と、該羽根車の吸込側に位置する
吸込口を有するファンガイドとを備えたターボタイプの
送風機において、前記各羽根の負圧面に、風の流れ方向
に略直交する方向に延びる断面三角形状の多数の三角溝
を所定間隔で形成したことを特徴としている。
【0018】本願発明の第2の基本構成における好まし
い実施の態様としては次のようなものがある。
【0019】前記ファンガイドにおける吸込口の内周面
に、風の流れ方向に略直交する方向に延びる断面三角形
状の多数の三角溝を所定間隔で形成するのが好ましい。
【0020】また、前記三角溝間に、風の流れ方向に略
直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成するのが好ま
しい。
【0021】本願発明の第3の基本構成は、截頭円錐状
のハブの円錐面に多数の羽根を円周方向に所定間隔で設
けてなる羽根車を有する斜流タイプの送風機において、
前記各羽根の負圧面に、風の流れ方向に略直交する方向
に延びる断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成
したことを特徴としている。
【0022】本願発明の第3の基本構成において、前記
三角溝間に、風の流れ方向に略直交する方向に並ぶ多数
の球状凹部を形成するのが好ましい。
【0023】本願発明の第4の基本構成は、主板の外周
縁に回転軸方向に延びる多数の羽根を円周方向に所定間
隔で設けてなる羽根車と、該羽根車の吸込側に位置する
吸込口を有するファンガイドとを備えた遠心多翼タイプ
の送風機において、前記ファンガイドにおける吸込口の
内周面に、風の流れ方向に略直交する方向に延びる断面
三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成したことを特
徴としている。
【0024】本願発明の第4の基本構成において、前記
三角溝間に、風の流れ方向に略直交する方向に並ぶ多数
の球状凹部を形成するのが好ましい。
【0025】
【作用】本願発明の第1ないし第3の基本構成では、羽
根の負圧面に形成した多数の三角溝が渦生成機能を発揮
するところから、羽根負圧面における層流境界層が剥離
を起こしにくい乱流境界層へと遷移し、羽根負圧面での
境界層流れの剥離が抑制される。
【0026】本願発明の第1の構成(即ち、プロペラタ
イプの送風機)において、前記三角溝の形成密度を羽根
の外周部から内周部にかけて漸次減少させた場合、境界
層流れの剥離が発生し易い羽根外周側での剥離がより効
果的に抑制される。
【0027】また、本願発明の第1の構成(即ち、プロ
ペラタイプの送風機)において、前記三角溝間に、風の
流れ方向に略直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成
した場合、風の流れに対して指向性を有する三角溝の渦
生成機能と風の流れに対して指向性を有しない球状凹部
の渦生成機能とが相乗的に作用することとなり、羽根負
圧面での境界層流れの剥離がより効果的に抑制される。
【0028】さらに、本願発明の第1の基本構成(即
ち、プロペラタイプの送風機)において、前記羽根の外
周側先端部に位置する三角溝の外周側部分を回転方向後
方側に湾曲させた場合、羽根の外周端から負圧面側へ回
り込む流れと三角溝の湾曲部とが略直交することとな
り、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制される。
【0029】さらにまた、本願発明の第1の基本構成
(即ち、プロペラタイプの送風機)において、前記三角溝
の外周側端部を羽根の外周端にまで延設した場合、羽根
の外周端から負圧面側へ回り込む風の流れを三角溝内へ
誘導し易くなり、当該部分での流れの剥離が効果的に抑
制される。
【0030】本願発明の第2の基本構成(即ち、ターボ
タイプの送風機)において、ファンガイドにおける吸込
口の内周面に、風の流れ方向に略直交する方向に延びる
断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成した場
合、吸込口内周面においても層流境界層が乱流境界層に
遷移して、境界層流れの剥離が抑制される。
【0031】本願発明の第4の基本構成(即ち、遠心多
翼タイプの送風機)では、ファンガイドの吸込口内周面
において層流境界層が乱流境界層に遷移して、境界層流
れの剥離が抑制される。
【0032】本願発明の第2ないし第4の基本構成(即
ち、ターボタイプ、斜流タイプおよび遠心多翼タイプの
送風機)において、三角溝間に、風の流れ方向に略直交
する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成した場合、風の流
れに対して指向性を有する三角溝の渦生成機能と風の流
れに対して指向性を有しない球状凹部の渦生成機能とが
相乗的に作用することとなり、羽根負圧面あるいは(お
よび)吸込口の内周面での境界層流れの剥離がより効果
的に抑制される。
【0033】
【発明の効果】本願発明の第1ないし第3の基本構成に
よれば、羽根車を構成する各羽根の負圧面に、風の流れ
方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の多数の三
角溝を所定間隔で形成して、三角溝の保有する渦生成機
能により、羽根負圧面における層流境界層を剥離を起こ
しにくい乱流境界層へと遷移させるようにしたので、羽
根負圧面での境界層流れの剥離が抑制されることとな
り、送風機の高効率化および低騒音化を図ることができ
るという優れた効果がある。
【0034】本願発明の第1の構成(即ち、プロペラタ
イプの送風機)において、前記三角溝の形成密度を羽根
の外周部から内周部にかけて漸次減少させた場合、境界
層流れの剥離が発生し易い羽根外周側での剥離がより効
果的に抑制されることとなり、送風機の高効率化および
低騒音化をより効果的に図ることができるという効果が
得られる。
【0035】また、本願発明の第1の構成(即ち、プロ
ペラタイプの送風機)において、前記三角溝間に、風の
流れ方向に略直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成
した場合、風の流れに対して指向性を有する三角溝の渦
生成機能と風の流れに対して指向性を有しない球状凹部
の渦生成機能とが相乗的に作用するため、羽根負圧面で
の境界層流れの剥離がより効果的に抑制されることとな
り、送風機の高効率化および低騒音化をより効果的に図
ることができるという効果が得られる。
【0036】さらに、本願発明の第1の基本構成(即
ち、プロペラタイプの送風機)において、前記羽根の外
周側先端部に位置する三角溝の外周側部分を回転方向後
方側に湾曲させた場合、羽根の外周端から負圧面側へ回
り込む流れと三角溝の湾曲部とが略直交状態となるた
め、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制されること
となり、送風機の高効率化および低騒音化をより効果的
に図ることができるという効果が得られる。
【0037】さらにまた、本願発明の第1の基本構成
(即ち、プロペラタイプの送風機)において、前記三角溝
の外周側端部を羽根の外周端にまで延設した場合、羽根
の外周端から負圧面側へ回り込む風の流れを三角溝内へ
誘導し易くなるため、当該部分での流れの剥離が効果的
に抑制されることとなり、送風機の高効率化および低騒
音化をより効果的に図ることができるという効果が得ら
れる。
【0038】本願発明の第2の基本構成(即ち、ターボ
タイプの送風機)において、ファンガイドにおける吸込
口の内周面に、風の流れ方向に略直交する方向に延びる
断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成した場
合、吸込口内周面においても層流境界層が乱流境界層に
遷移して、境界層流れの剥離が抑制されることとなり、
送風機の高効率化および低騒音化をより効果的に図るこ
とができるという効果が得られる。
【0039】本願発明の第4の基本構成によれば、遠心
多翼タイプの送風機において、前記ファンガイドにおけ
る吸込口の内周面に、風の流れ方向に略直交する方向に
延びる断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成し
て、ファンガイドの吸込口内周面において層流境界層が
乱流境界層に遷移するようにしたので、吸込口における
境界層流れの剥離が抑制されることとなり、送風機の高
効率化および低騒音化を図ることができるという優れた
効果がある。
【0040】また、本願発明の第2ないし第4の基本構
成(即ち、ターボタイプ、斜流タイプおよび遠心多翼タ
イプの送風機)において、三角溝間に、風の流れ方向に
略直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成した場合、
風の流れに対して指向性を有する三角溝の渦生成機能と
風の流れに対して指向性を有しない球状凹部の渦生成機
能とが相乗的に作用することとなるため、羽根負圧面あ
るいは(および)吸込口の内周面での境界層流れの剥離が
より効果的に抑制され、送風機の高効率化および低騒音
化をより効果的に図ることができるという効果が得られ
る。
【0041】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本願発明の幾
つかの好適な実施例を説明する。
【0042】実施例1 図1には、本願発明の実施例1にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0043】本実施例の送風機は、円筒状ハブ3の外周
に複数枚(本実施例の場合、4枚)の羽根2,2・・を放
射状に設けてなる羽根車1を備えたプロペラファンとさ
れており、前記各羽根2の負圧面2aには、風Wの流れ
方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の多数の三
角溝4,4・・が所定間隔で形成されている。
【0044】前記三角溝4,4・・は、羽根負圧面2aに
おける外周部、中間部および内周部において三つの三角
溝群X,Y,Zに分けられており、それぞれの三角溝群
X,Y,Zに所属する三角溝4,4・・は独立して形成さ
れている。また、本実施例の場合、三角溝群X,Y,Zに
おける三角溝4,4・・の形成密度はほぼ等しくされて
いる。
【0045】さらに、前記各三角溝4は、図3に示すよ
うに、溝幅d=3〜6mm、深さt=0.5〜1.5mmとす
るのが望ましい。
【0046】上記のような構成の送風機においては、羽
根車1の矢印M方向への回転により、羽根2の負圧面2
aに形成した多数の三角溝4,4・・が渦生成機能を発揮
し、羽根負圧面2aにおける層流境界層Ss(図26参照)
が剥離を起こしにくい乱流境界層Sr(図2参照)へと遷
移し、羽根負圧面2aでの境界層流れの剥離Eが抑制さ
れる。従って、送風機の高効率化およひ低騒音化が達成
できるのである。
【0047】ちなみに、本実施例と従来例(即ち、三角
溝を有しないもの)における一様流れ中の二次元羽根負
圧面での圧力変動強さ(実効値)の分布を測定したとこ
ろ、図4に示す結果が得られた。ここで、Xは羽根前縁
からの距離、Pは圧力変動強さ(実効値)である。これに
よれば、圧力変動強さが最低から急激に上昇する剥離点
が、従来例の場合(即ち、点X1)に比べて本実施例の場
合(即ち、点X2)大幅に後縁側にずれている。このこと
によっても、本実施例の場合、境界層流れの剥離が大幅
に抑制されていることが明白である。
【0048】実施例2 図5には、本願発明の実施例2にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0049】本実施例の場合、実施例1の羽根車におい
て、羽根2の外周側先端部に位置する三角溝4,4・・
には、その外周側部分を回転方向後方側に湾曲させてな
る湾曲部4a,4a・・が形成されている。
【0050】このように構成したことにより、プロペラ
ファンの羽根車の場合、従来技術の項において説明した
ように、羽根2の外周端2dから負圧面2a側へ回り込む
流れW′が生ずるが(図27参照)、該回り込み流れW′
と三角溝4,4・・の湾曲部4a,4a・・とが略直交する
こととなり、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制さ
れる。その他の構成および作用効果は実施例1と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0051】実施例3 図6には、本願発明の実施例3にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0052】本実施例の場合、実施例1の羽根車におい
て、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側端
部は羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0053】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例1と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0054】実施例4 図7には、本願発明の実施例4にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0055】本実施例の場合、実施例2の羽根車におい
て、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側端
部は羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0056】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例2と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0057】実施例5 図8には、本願発明の実施例5にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0058】本実施例の場合、実施例1の羽根車におい
て、三角溝4,4・・の形成密度が、前記羽根2の外周
部から内周部にかけて漸次減少せしめられている。つま
り、三角溝群Xにおける三角溝形成密度が最も高く、三
角溝群Yから三角溝群Zに向かうに従って三角溝形成密
度が漸減せしめられているのである。なお、本実施例の
場合、三角溝群X,Y,Zにおいて連続する三角溝4、三
角溝群X,Yにおいて連続する三角溝4、三角溝群Xの
みにおいて連続する三角溝4を1組として、羽根前縁2
bから羽根後縁2cへ並べた構成とされている。
【0059】このように構成したことにより、羽根負圧
面2aの外周側において剥離流れが発生し易いことに対
応することが可能となり、羽根負圧面2a全体での剥離
流れの発生が効果的に抑制されることとなる。その他の
構成および作用効果は実施例1と同様なので重複を避け
て説明を省略する。
【0060】実施例6 図9には、本願発明の実施例6にかかる送風機の羽根車
が示されている。
【0061】本実施例の場合、実施例5の羽根車におい
て、羽根2の外周側先端部に位置する三角溝4,4・・
には、その外周側部分を回転方向後方側に湾曲させてな
る湾曲部4a,4a・・が形成されている。
【0062】このように構成したことにより、プロペラ
ファンの羽根車の場合、従来技術の項において説明した
ように、羽根2の外周端2dから負圧面2a側へ回り込む
流れW′が生ずるが(図27参照)、該回り込み流れW′
と三角溝4,4・・の湾曲部4a,4a・・とが略直交する
こととなり、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制さ
れる。その他の構成および作用効果は実施例5と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0063】実施例7 図10には、本願発明の実施例7にかかる送風機の羽根
車が示されている。
【0064】本実施例の場合、実施例5の羽根車におい
て、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側端
部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0065】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例5と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0066】実施例8 図11には、本願発明の実施例8にかかる送風機の羽根
車が示されている。
【0067】本実施例の場合、実施例6の羽根車におい
て、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側端
部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0068】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例6と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0069】実施例9 図12には、本願発明の実施例9にかかる送風機の羽根
車が示されている。
【0070】本実施例の場合、実施例1の羽根車におい
て、三角溝4,4・・間には、風Wの流れ方向に略直交
する方向に並ぶ多数の球状凹部5,5・・が形成されて
いる。本実施例においては、三角溝群X,Y,Zにおける
球状凹部5,5・・は、それぞれ分割された列状を呈し
ている。
【0071】このように構成したことにより、風Wの流
れに対して指向性を有する三角溝4,4・・の渦生成機
能と風Wの流れに対して指向性を有しない球状凹部5,
5・・の渦生成機能とが相乗的に作用することとなり、
羽根負圧面2aでの境界層流れの剥離がより効果的に抑
制される。その他の構成および作用効果は実施例1と同
様なので重複を避けて説明を省略する。
【0072】実施例10 図13には、本願発明の実施例10にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0073】本実施例の場合、実施例9の羽根車におい
て、羽根2の外周側先端部に位置する三角溝4,4・・
には、その外周側部分を回転方向後方側に湾曲させてな
る湾曲部4a,4a・・が形成されている。
【0074】このように構成したことにより、プロペラ
ファンの羽根車の場合、従来技術の項において説明した
ように、羽根2の外周端2dから負圧面2a側へ回り込む
流れW′(図27参照)が生ずるが、該回り込み流れW′
と三角溝4,4・・の湾曲部4a,4a・・とが略直交する
こととなり、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制さ
れる。その他の構成および作用効果は実施例9と同様な
ので重複を避けて説明を省略する。
【0075】実施例11 図14には、本願発明の実施例11にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0076】本実施例の場合、実施例9の羽根車におい
て、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側端
部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0077】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例9と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0078】実施例12 図15には、本願発明の実施例12にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0079】本実施例の場合、実施例10の羽根車にお
いて、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側
端部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0080】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例10と同様なので重複を避け
て説明を省略する。
【0081】実施例13 図16には、本願発明の実施例13にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0082】本実施例の場合、実施例5の羽根車におい
て、三角溝4,4・・間には、風Wの流れ方向に略直交
する方向に並ぶ多数の球状凹部5,5・・が形成されて
いる。本実施例においては、三角溝群X,Y,Zにおいて
連続する三角溝4、三角溝群X,Yにおいて連続する球
状凹部5,5・・からなる球状凹部5,5・・、三角溝群
Xのみにおいて連続する三角溝4、三角溝群X,Y,Zに
おいて連続する球状凹部5,5・・、三角溝群X,Yにお
いて連続する三角溝4、三角溝群Xのみにおいて連続す
る球状凹部5,5・・を1組として、羽根前縁2bから羽
根後縁2cへ並べて構成されている。
【0083】このように構成したことにより、風Wの流
れに対して指向性を有する三角溝4,4・・の渦生成機
能と風Wの流れに対して指向性を有しない球状凹部5,
5・・の渦生成機能とが相乗的に作用することとなり、
羽根負圧面2aでの境界層流れの剥離がより効果的に抑
制される。その他の構成および作用効果は実施例5と同
様なので重複を避けて説明を省略する。
【0084】実施例14 図17には、本願発明の実施例14にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0085】本実施例の場合、実施例13の羽根車にお
いて、羽根2の外周側先端部に位置する三角溝4,4・
・には、その外周側部分を回転方向後方側に湾曲させて
なる湾曲部4a,4a・・が形成されている。
【0086】このように構成したことにより、プロペラ
ファンの羽根車の場合、従来技術の項において説明した
ように、羽根2の外周端2dから負圧面2a側へ回り込む
流れW′が生ずるが(図27参照)、該回り込み流れW′
と三角溝4,4・・の湾曲部4a,4a・・とが略直交する
こととなり、当該部分での流れの剥離が効果的に抑制さ
れる。その他の構成および作用効果は実施例13と同様
なので重複を避けて説明を省略する。
【0087】実施例15 図18には、本願発明の実施例15にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0088】本実施例の場合、実施例13の羽根車にお
いて、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側
端部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0089】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例13と同様なので重複を避け
て説明を省略する。
【0090】実施例16 図19には、本願発明の実施例16にかかる送風機の羽
根車が示されている。
【0091】本実施例の場合、実施例14の羽根車にお
いて、三角溝群Xに所属する三角溝4,4・・の外周側
端部が羽根2の外周端2dにまで延設されている。
【0092】このように構成したことにより、羽根2の
外周端2dから負圧面2a側へ回り込む風の流れW′(図
27参照)を三角溝4,4・・内へ誘導し易くなり、当該
部分での流れの剥離が効果的に抑制される。その他の構
成および作用効果は実施例14と同様なので重複を避け
て説明を省略する。
【0093】実施例17 図20には、本願発明の実施例17にかかる送風機が示
されている。
【0094】本実施例の送風機は、主板7の外周縁に回
転軸方向に延びる多数の羽根8,8・・を円周方向に所
定間隔で設けてなる羽根車6と、該羽根車7の吸込側に
位置する吸込口10を有するファンガイド9とを備えた
ターボファンとされており、前記各羽根8の負圧面8a
および吸込口10の内周面には、風Wの流れ方向に略直
交する方向に延びる断面三角形状の多数の三角溝11,
11・・および12,12・・が所定間隔でそれぞれ形
成されている。なお、本実施例の場合、三角溝11は、
羽根8の回転軸方向全長に亘って連続せしめられ、三角
溝12は、吸込口10の内周面全周に亘って連続せしめ
られている。符号13は羽根8,8・・の反主板側を連
結する側板である。
【0095】上記のように構成されたターボファンにお
いては、羽根車6の回転に伴って吸込口10から吸い込
まれた空気Wは、羽根車6から遠心方向に吹き出される
が、その時、吸込口10の内周面および羽根8の負圧面
8aに形成した多数の三角溝11,11・・および12,
12・・が渦生成機能を発揮し、羽根負圧面8aにおけ
る層流境界層Ss(図26参照)が剥離を起こしにくい乱
流境界層Sr(図2参照)へと遷移し、羽根負圧面8aでの
境界層流れの剥離Eが抑制される。従って、送風機の高
効率化および低騒音化が達成できるのである。
【0096】実施例18 図21には、本願発明の実施例18にかかる送風機が示
されている。
【0097】本実施例の場合、実施例17における三角
溝11,11・・および12,12・・の間には、風Wの
流れ方向に略直交する方向に並ぶ多数の球状凹部14,
14・・が形成されている。
【0098】このように構成したことにより、風Wの流
れに対して指向性を有する三角溝11,11・・および
12,12・・の渦生成機能と風Wの流れに対して指向
性を有しない球状凹部14,14・・の渦生成機能とが
相乗的に作用することとなり、羽根負圧面8aでの境界
層流れの剥離がより効果的に抑制される。その他の構成
および作用効果は実施例17と同様なので重複を避けて
説明を省略する。
【0099】実施例19 図22には、本願発明の実施例19にかかる送風機が示
されている。
【0100】本実施例の送風機は、截頭円錐状のハブ1
6の円錐面16aに多数の羽根17,17・・を円周方向
に所定間隔で設けてなる羽根車15を有する斜流ファン
とされており、前記各羽根17の負圧面17aには、風
Wの流れ方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の
多数の三角溝18,18・・が所定間隔で形成されてい
る。なお、本実施例の場合、三角溝18は、羽根17の
全長に亘って連続せしめられている。符号19はファン
ガイドである。
【0101】上記のように構成された斜流ファンにおい
ては、羽根車15の回転に伴って吸い込まれた空気W
は、羽根車15から斜め外方に吹き出されるが、その
時、羽根17の負圧面17aに形成した多数の三角溝1
8,18・・が渦生成機能を発揮し、羽根負圧面17aに
おける層流境界層Ss(図26参照)が剥離を起こしにく
い乱流境界層Sr(図2参照)へと遷移し、羽根負圧面1
7aでの境界層流れの剥離Eが抑制される。従って、送
風機の高効率化および低騒音化が達成できるのである。
【0102】実施例20 図23には、本願発明の実施例20にかかる送風機が示
されている。
【0103】本実施例の場合、実施例19における三角
溝18,18・・の間には、風Wの流れ方向に略直交す
る方向に並ぶ多数の球状凹部20,20・・が形成され
ている。
【0104】このように構成したことにより、風Wの流
れに対して指向性を有する三角溝18,18・・の渦生
成機能と風Wの流れに対して指向性を有しない球状凹部
20,20・・の渦生成機能とが相乗的に作用すること
となり、羽根負圧面17aでの境界層流れの剥離がより
効果的に抑制される。その他の構成および作用効果は実
施例19と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0105】実施例21 図24には、本願発明の実施例21にかかる送風機が示
されている。
【0106】本実施例の送風機は、主板22の外周縁に
回転軸方向に延びる多数の羽根23,23・・を円周方
向に所定間隔で設けてなる羽根車21と、該羽根車21
の吸込側に位置する吸込口25を有するファンガイド2
4とを備えた遠心多翼ファンとされており、前記ファン
ガイド24における吸込口25の内周面には、風Wの流
れ方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の多数の
三角溝26,26・・が所定間隔で形成されている。符
号27は羽根23,23・・の反主板側を連結する側板
である。
【0107】このように構成された遠心多翼ファンにお
いては、羽根車21の回転に伴って吸込口25から吸い
込まれた空気Wは、羽根車21から遠心方向に吹き出さ
れるが、その時、吸込口25の内周面に形成した多数の
三角溝26,26・・が渦生成機能を発揮し、吸込口2
5の内周面における層流境界層Ss(図26参照)が剥離
を起こしにくい乱流境界層Sr(図2参照)へと遷移し、
吸込口25の内周面での境界層流れの剥離Eが抑制され
る。従って、送風機の高効率化および低騒音化が達成で
きるのである。
【0108】なお、本実施例の遠心多翼ファンの場合、
羽根車21の羽根負圧面における境界層流れは、ほとん
ど剥離しているため、羽根負圧面への三角溝形成は意味
がない。
【0109】実施例22 図25には、本願発明の実施例22にかかる送風機が示
されている。
【0110】本実施例の場合、実施例21における三角
溝26,26・・の間には、風Wの流れ方向に略直交す
る方向に並ぶ多数の球状凹部28,28・・が形成され
ている。
【0111】このように構成したことにより、風Wの流
れに対して指向性を有する三角溝26,26・・の渦生
成機能と風Wの流れに対して指向性を有しない球状凹部
28,28・・の渦生成機能とが相乗的に作用すること
となり、吸込口25の内周面での境界層流れの剥離がよ
り効果的に抑制される。その他の構成および作用効果は
実施例21と同様なので重複を避けて説明を省略する。
【0112】本願発明は、上記各実施例の構成に限定さ
れるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲におい
て適宜設計変更可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施例1にかかる送風機の羽根車を
示す正面図である。
【図2】本願発明の実施例1にかかる送風機の羽根車に
おける風の流れ状態を説明する断面図である。
【図3】本願発明の実施例1にかかる送風機の羽根車に
おける三角溝の形状を示す拡大断面図である。
【図4】本願発明の実施例1にかかる送風機の羽根車と
従来例のものとを比較した一様流れ中の二次元羽根負圧
面における圧力変動強さ(実効値)の分布を示す特性図で
ある。
【図5】本願発明の実施例2にかかる送風機の羽根車の
要部を示す正面図である。
【図6】本願発明の実施例3にかかる送風機の羽根車の
要部を示す正面図である。
【図7】本願発明の実施例4にかかる送風機の羽根車の
要部を示す正面図である。
【図8】本願発明の実施例5にかかる送風機の羽根車の
要部を示す正面図である。
【図9】本願発明の実施例6にかかる送風機の羽根車の
要部を示す正面図である。
【図10】本願発明の実施例7にかかる送風機の羽根車
の要部を示す正面図である。
【図11】本願発明の実施例8にかかる送風機の羽根車
の要部を示す正面図である。
【図12】本願発明の実施例9にかかる送風機の羽根車
の要部を示す正面図である。
【図13】本願発明の実施例10にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図14】本願発明の実施例11にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図15】本願発明の実施例12にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図16】本願発明の実施例13にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図17】本願発明の実施例14にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図18】本願発明の実施例15にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図19】本願発明の実施例16にかかる送風機の羽根
車の要部を示す正面図である。
【図20】本願発明の実施例17にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図21】本願発明の実施例18にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図22】本願発明の実施例19にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図23】本願発明の実施例20にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図24】本願発明の実施例21にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図25】本願発明の実施例22にかかる送風機の要部
を示す正面図である。
【図26】一般のプロペラファンの羽根負圧面における
風の流れ状態を説明するための説明図である。
【図27】従来例のプロペラファンにおける羽根負圧面
における風の流れ状態を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1は羽根車、2は羽根、2aは羽根負圧面、2bは羽根前
縁、2cは羽根後縁、2dは羽根外端、3はハブ、4は三
角溝、4aは湾曲部、5は球状凹部、6は羽根車、7は
主板、8は羽根、8aは羽根負圧面、9はファンガイ
ド、10は吸込口、11,12は三角溝、14は球状凹
部、15は羽根車、16はハブ、16aは円錐面、17
は羽根、17aは羽根負圧面、18は三角溝、20は球
状凹部、21は羽根車、22は主板、23は羽根、24
はファンガイド、25は吸込口、26は三角溝、28は
球状凹部、Wは風。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状ハブの外周に複数枚の羽根を放射
    状に設けてなる羽根車を備えたプロペラタイプの送風機
    であって、前記各羽根の負圧面には、風の流れ方向に略
    直交する方向に延びる断面三角形状の多数の三角溝を所
    定間隔で形成したことを特徴とする送風機。
  2. 【請求項2】 前記三角溝の形成密度を、前記羽根の外
    周部から内周部にかけて漸次減少させたことを特徴とす
    る前記請求項1記載の送風機。
  3. 【請求項3】 前記三角溝間には、風の流れ方向に略直
    交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成したことを特徴
    とする前記請求項1および2のいずれか一項記載の送風
    機。
  4. 【請求項4】 前記羽根の外周側先端部に位置する三角
    溝の外周側部分を回転方向後方側に湾曲させたことを特
    徴とする前記請求項1ないし3のいずれか一項記載の送
    風機。
  5. 【請求項5】 前記三角溝の外周側端部を羽根の外周端
    にまで延設したことを特徴とする前記請求項1ないし4
    のいずれか一項記載の送風機。
  6. 【請求項6】 主板の外周縁に回転軸方向に延びる多数
    の羽根を円周方向に所定間隔で設けてなる羽根車と、該
    羽根車の吸込側に位置する吸込口を有するファンガイド
    とを備えたターボタイプの送風機であって、前記各羽根
    の負圧面には、風の流れ方向に略直交する方向に延びる
    断面三角形状の多数の三角溝を所定間隔で形成したこと
    を特徴とする送風機。
  7. 【請求項7】 前記ファンガイドにおける吸込口の内周
    面に、風の流れ方向に略直交する方向に延びる断面三角
    形状の多数の三角溝を所定間隔で形成したことを特徴と
    する前記請求項6記載の送風機。
  8. 【請求項8】 前記三角溝間には、風の流れ方向に略直
    交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成したことを特徴
    とする前記請求項6および7のいずれか一項記載の送風
    機。
  9. 【請求項9】 截頭円錐状のハブの円錐面に多数の羽根
    を円周方向に所定間隔で設けてなる羽根車を有する斜流
    タイプの送風機であって、前記各羽根の負圧面には、風
    の流れ方向に略直交する方向に延びる断面三角形状の多
    数の三角溝を所定間隔で形成したことを特徴とする送風
    機。
  10. 【請求項10】 前記三角溝間には、風の流れ方向に略
    直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成したことを特
    徴とする前記請求項9記載の送風機。
  11. 【請求項11】 主板の外周縁に回転軸方向に延びる多
    数の羽根を円周方向に所定間隔で設けてなる羽根車と、
    該羽根車の吸込側に位置する吸込口を有するファンガイ
    ドとを備えた遠心多翼タイプの送風機であって、前記フ
    ァンガイドにおける吸込口の内周面には、風の流れ方向
    に略直交する方向に延びる断面三角形状の多数の三角溝
    を所定間隔で形成したことを特徴とする送風機。
  12. 【請求項12】 前記三角溝間には、風の流れ方向に略
    直交する方向に並ぶ多数の球状凹部を形成したことを特
    徴とする前記請求項11記載の送風機。
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