JPH07310536A - 内燃機関の触媒劣化診断装置 - Google Patents
内燃機関の触媒劣化診断装置Info
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- JPH07310536A JPH07310536A JP6101169A JP10116994A JPH07310536A JP H07310536 A JPH07310536 A JP H07310536A JP 6101169 A JP6101169 A JP 6101169A JP 10116994 A JP10116994 A JP 10116994A JP H07310536 A JPH07310536 A JP H07310536A
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- Japan
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- catalyst
- fuel ratio
- deterioration
- ratio sensor
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- Prior art date
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- Exhaust Gas After Treatment (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
- Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誤診断を抑制して診断精度を向上させる。
【構成】 排気通路に介装された触媒と、触媒の上流に
配設された上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を
判定する手段52と、運転条件の判定結果が所定の触媒
劣化診断領域であるときに上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較する手段5
6と、この比較結果を加重平均する手段57と、機関運
転条件が触媒劣化診断領域となってから所定の時間まで
は加重平均の重みを軽減する重み調整手段58と、この
重みを軽減された加重平均の演算結果に基づいて触媒の
劣化を判定する劣化判定手段59とを備える。
配設された上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を
判定する手段52と、運転条件の判定結果が所定の触媒
劣化診断領域であるときに上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較する手段5
6と、この比較結果を加重平均する手段57と、機関運
転条件が触媒劣化診断領域となってから所定の時間まで
は加重平均の重みを軽減する重み調整手段58と、この
重みを軽減された加重平均の演算結果に基づいて触媒の
劣化を判定する劣化判定手段59とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排出ガスの
浄化を行う触媒の劣化状態を診断する装置の改良に関す
るものである。
浄化を行う触媒の劣化状態を診断する装置の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排気を清浄化する装置とし
て、酸素センサの出力に基づいて空燃比を理論空燃比に
フィードバック制御するとともに、排気通路にHC、C
Oの酸化と、NOの還元とを同時に行う三元触媒を備え
たものが広く実用化されている。
て、酸素センサの出力に基づいて空燃比を理論空燃比に
フィードバック制御するとともに、排気通路にHC、C
Oの酸化と、NOの還元とを同時に行う三元触媒を備え
たものが広く実用化されている。
【0003】三元触媒は経年変化によって性能が劣化す
ると、排気浄化性能が次第に低下する。性能が劣化した
触媒は交換するなどの処置を取ることが望ましく、そこ
で、このような触媒の劣化状態を判定するために、従来
から特開昭63−205441号公報に開示されるよう
な装置が提案されている。
ると、排気浄化性能が次第に低下する。性能が劣化した
触媒は交換するなどの処置を取ることが望ましく、そこ
で、このような触媒の劣化状態を判定するために、従来
から特開昭63−205441号公報に開示されるよう
な装置が提案されている。
【0004】これは、内燃機関の排気通路に介装した触
媒の上流側及び下流側にそれぞれ酸素センサを配設し、
上流側酸素センサの出力信号を主にして空燃比フィード
バック制御を実行するとともに、両センサの出力信号の
比較から触媒の劣化を診断するものである。
媒の上流側及び下流側にそれぞれ酸素センサを配設し、
上流側酸素センサの出力信号を主にして空燃比フィード
バック制御を実行するとともに、両センサの出力信号の
比較から触媒の劣化を診断するものである。
【0005】すなわち、空燃比フィードバック制御の実
行中には、主に上流側酸素センサの出力信号に基づいて
例えば疑似的な比例積分制御により燃料供給量が制御さ
れ、実際の空燃比は理論空燃比を境にして僅かにリッ
チ、リーンに振れ、上流側酸素センサの出力信号は図9
(a)に示すように、周期的にリッチ、リーンを繰り返
し、三元触媒の酸化、還元機能も最大に維持される。
行中には、主に上流側酸素センサの出力信号に基づいて
例えば疑似的な比例積分制御により燃料供給量が制御さ
れ、実際の空燃比は理論空燃比を境にして僅かにリッ
チ、リーンに振れ、上流側酸素センサの出力信号は図9
(a)に示すように、周期的にリッチ、リーンを繰り返
し、三元触媒の酸化、還元機能も最大に維持される。
【0006】一方、触媒を通過した排気の空燃比は、触
媒の働きによって酸素がストレージされるため、排気中
の残存酸素濃度の変動は非常に穏やかなものとなって、
図9(b)に示すように、下流側酸素センサの出力信号
は殆どリッチ、リーンに振れることがなく、上流側酸素
センサの出力信号に比して変動幅が小さく、かつ周期が
長くなる。
媒の働きによって酸素がストレージされるため、排気中
の残存酸素濃度の変動は非常に穏やかなものとなって、
図9(b)に示すように、下流側酸素センサの出力信号
は殆どリッチ、リーンに振れることがなく、上流側酸素
センサの出力信号に比して変動幅が小さく、かつ周期が
長くなる。
【0007】触媒の劣化によって酸素ストレージ能力が
低下してくると、触媒の上流側と下流側の排気中の酸素
濃度がそれほど変わらなくなり、下流側酸素センサの出
力信号は図9(c)に示すように、上流側酸素センサの
出力信号に近似した周期で反転を繰り返すとともに、変
動幅も大きくなる。
低下してくると、触媒の上流側と下流側の排気中の酸素
濃度がそれほど変わらなくなり、下流側酸素センサの出
力信号は図9(c)に示すように、上流側酸素センサの
出力信号に近似した周期で反転を繰り返すとともに、変
動幅も大きくなる。
【0008】したがって、上流側酸素センサのリッチ、
リーンの反転周期T1と、下流側酸素センサのリッチ、
リーンの反転周期T2との比T1/T2を求め、この比が
所定値以上となったときに触媒が劣化したものと判定す
る。
リーンの反転周期T1と、下流側酸素センサのリッチ、
リーンの反転周期T2との比T1/T2を求め、この比が
所定値以上となったときに触媒が劣化したものと判定す
る。
【0009】この種の触媒の劣化診断装置の診断精度の
向上策としては、特開平4−1449号公報にも提案さ
れるように、上流側と下流側の酸素センサの出力信号の
周波数比が所定値以上と判定された回数が所定回数以上
連続した場合に触媒の劣化を判定するものがある。
向上策としては、特開平4−1449号公報にも提案さ
れるように、上流側と下流側の酸素センサの出力信号の
周波数比が所定値以上と判定された回数が所定回数以上
連続した場合に触媒の劣化を判定するものがある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように上流側酸
素センサの出力と、下流側酸素センサの出力との比較に
より触媒の劣化を診断する場合、出力比を精度良く測定
しようとすれば、上流側酸素センサの出力が所定回数以
上反転した場合の出力比に基づいて診断する必要があ
り、この反転回数を大きく設定するとともに、出力比が
連続して所定値以上であることを判定するため、計測時
間を大きく設定する必要がある。
素センサの出力と、下流側酸素センサの出力との比較に
より触媒の劣化を診断する場合、出力比を精度良く測定
しようとすれば、上流側酸素センサの出力が所定回数以
上反転した場合の出力比に基づいて診断する必要があ
り、この反転回数を大きく設定するとともに、出力比が
連続して所定値以上であることを判定するため、計測時
間を大きく設定する必要がある。
【0011】しかしながら、このような従来の内燃機関
の触媒劣化診断装置にあっては、上記空燃比フィードバ
ック制御による運転領域は、内燃機関の全運転条件のう
ち所定の条件下で行われ、さらに触媒の劣化を診断する
領域は当該触媒の酸素ストレージ能力を一定の条件下で
測定しようとするためにこの空燃比フィードバック領域
内の所定の領域として設定されるため、実際の自動車な
どの内燃機関の運転条件においては、測定する出力比の
反転回数を大きく設定したり、上流側、下流側酸素セン
サの周波数比が所定値以上と判定された回数が所定回数
以上連続した場合に触媒の劣化を判定するものでは、測
定時間が増大するため診断領域から外れてしまう場合が
ある。また、機関運転条件が診断領域となっても、しば
らくは触媒劣化診断領域に入る直前の運転条件の影響を
受け、例えば、長時間のアイドリングを行った場合には
通常の走行条件に比して排気の温度が低く、触媒の暖気
が不十分であるときには一般的に触媒の特性が異なり、
このアイドリング直後の触媒劣化診断領域では正常な触
媒であっても上流側、下流側酸素センサの反転回数は近
似するため劣化と誤診断される場合がある。一方、直前
の運転条件が長時間の登坂走行など高負荷運転が続いた
場合では、触媒の温度が高くなっているため劣化した触
媒でも正常と誤診断されるという問題があった。
の触媒劣化診断装置にあっては、上記空燃比フィードバ
ック制御による運転領域は、内燃機関の全運転条件のう
ち所定の条件下で行われ、さらに触媒の劣化を診断する
領域は当該触媒の酸素ストレージ能力を一定の条件下で
測定しようとするためにこの空燃比フィードバック領域
内の所定の領域として設定されるため、実際の自動車な
どの内燃機関の運転条件においては、測定する出力比の
反転回数を大きく設定したり、上流側、下流側酸素セン
サの周波数比が所定値以上と判定された回数が所定回数
以上連続した場合に触媒の劣化を判定するものでは、測
定時間が増大するため診断領域から外れてしまう場合が
ある。また、機関運転条件が診断領域となっても、しば
らくは触媒劣化診断領域に入る直前の運転条件の影響を
受け、例えば、長時間のアイドリングを行った場合には
通常の走行条件に比して排気の温度が低く、触媒の暖気
が不十分であるときには一般的に触媒の特性が異なり、
このアイドリング直後の触媒劣化診断領域では正常な触
媒であっても上流側、下流側酸素センサの反転回数は近
似するため劣化と誤診断される場合がある。一方、直前
の運転条件が長時間の登坂走行など高負荷運転が続いた
場合では、触媒の温度が高くなっているため劣化した触
媒でも正常と誤診断されるという問題があった。
【0012】そこで本発明は、上記の問題点に鑑みてな
されたもので、直前の運転条件の影響を抑制して確実か
つ迅速に触媒の劣化を診断可能な内燃機関の触媒劣化診
断装置を提供することを目的とする。
されたもので、直前の運転条件の影響を抑制して確実か
つ迅速に触媒の劣化を診断可能な内燃機関の触媒劣化診
断装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、排気通路に介装された触媒と、触媒の上流に
配設された上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を
判定する手段52と、前記運転条件の判定結果に応じて
基本燃料噴射量Tpを設定する基本噴射量設定手段53
と、上流側空燃比センサ50の出力に基づいてフィード
バック補正係数αを算出する補正係数算出手段54と、
このフィードバック補正係数αに応じて前記基本燃料噴
射量Tpを補正する燃料噴射量補正手段55とを備えて
なる内燃機関において、前記運転条件の判定結果が所定
の触媒劣化診断領域であるときに前記上流側空燃比セン
サ50の出力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較
する手段56と、この比較結果を加重平均する手段57
と、前記機関運転条件が前記触媒劣化診断領域となって
から所定の時間までは前記加重平均の重みを軽減する重
み調整手段58と、この重みを軽減された加重平均の演
算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手
段59とを備える。
すように、排気通路に介装された触媒と、触媒の上流に
配設された上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を
判定する手段52と、前記運転条件の判定結果に応じて
基本燃料噴射量Tpを設定する基本噴射量設定手段53
と、上流側空燃比センサ50の出力に基づいてフィード
バック補正係数αを算出する補正係数算出手段54と、
このフィードバック補正係数αに応じて前記基本燃料噴
射量Tpを補正する燃料噴射量補正手段55とを備えて
なる内燃機関において、前記運転条件の判定結果が所定
の触媒劣化診断領域であるときに前記上流側空燃比セン
サ50の出力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較
する手段56と、この比較結果を加重平均する手段57
と、前記機関運転条件が前記触媒劣化診断領域となって
から所定の時間までは前記加重平均の重みを軽減する重
み調整手段58と、この重みを軽減された加重平均の演
算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手
段59とを備える。
【0014】また、第2の発明は、図1に示すように、
排気通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された
上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配設された下
流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を判定する手
段52と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料噴
射量Tpを設定する基本噴射量設定手段53と、上流側
空燃比センサ50の出力に基づいてフィードバック補正
係数αを算出する補正係数算出手段54と、このフィー
ドバック補正係数αに応じて前記基本燃料噴射量Tpを
補正する燃料噴射量補正手段55とを備えてなる内燃機
関において、前記運転条件の判定結果が所定の触媒劣化
診断領域であるときに前記上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較する手段5
6と、この比較結果を加重平均する手段57と、前記機
関運転条件が触媒劣化診断領域となる以前の運転条件の
履歴を判別する履歴判別手段60と、前記履歴の判別結
果に応じて前記加重平均の重み付けの値を軽減する重み
調整手段58と、この重みを調整された加重平均の演算
結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手段
59とを備える。
排気通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された
上流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配設された下
流側空燃比センサ51と、機関の運転条件を判定する手
段52と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料噴
射量Tpを設定する基本噴射量設定手段53と、上流側
空燃比センサ50の出力に基づいてフィードバック補正
係数αを算出する補正係数算出手段54と、このフィー
ドバック補正係数αに応じて前記基本燃料噴射量Tpを
補正する燃料噴射量補正手段55とを備えてなる内燃機
関において、前記運転条件の判定結果が所定の触媒劣化
診断領域であるときに前記上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とを比較する手段5
6と、この比較結果を加重平均する手段57と、前記機
関運転条件が触媒劣化診断領域となる以前の運転条件の
履歴を判別する履歴判別手段60と、前記履歴の判別結
果に応じて前記加重平均の重み付けの値を軽減する重み
調整手段58と、この重みを調整された加重平均の演算
結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手段
59とを備える。
【0015】また、第3の発明は図1に示すように、排
気通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された上
流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配設された下流
側空燃比センサ51と、機関の運転条件を判定する手段
52と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料噴射
量Tpを設定する基本噴射量設定手段53と、上流側空
燃比センサ50の出力に基づいてフィードバック補正係
数αを算出する補正係数算出手段54と、このフィード
バック補正係数αに応じて前記基本燃料噴射量Tpを補
正する燃料噴射量補正手段55とを備えてなる内燃機関
において、前記運転条件が所定の触媒劣化診断領域であ
るときに前記上流側空燃比センサ50の出力と下流側空
燃比センサ51の出力とを比較する手段56と、この比
較結果を加重平均する手段57と、前記機関運転条件が
触媒劣化診断領域となる以前の運転条件の履歴を判別す
る履歴判別手段60と、前記履歴の判別結果に応じた時
間TMRWGTで前記加重平均の重み付けを軽減する重
み調整手段58と、この重みを調整された加重平均の演
算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手
段59とを備える。
気通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された上
流側空燃比センサ50と、触媒の下流に配設された下流
側空燃比センサ51と、機関の運転条件を判定する手段
52と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料噴射
量Tpを設定する基本噴射量設定手段53と、上流側空
燃比センサ50の出力に基づいてフィードバック補正係
数αを算出する補正係数算出手段54と、このフィード
バック補正係数αに応じて前記基本燃料噴射量Tpを補
正する燃料噴射量補正手段55とを備えてなる内燃機関
において、前記運転条件が所定の触媒劣化診断領域であ
るときに前記上流側空燃比センサ50の出力と下流側空
燃比センサ51の出力とを比較する手段56と、この比
較結果を加重平均する手段57と、前記機関運転条件が
触媒劣化診断領域となる以前の運転条件の履歴を判別す
る履歴判別手段60と、前記履歴の判別結果に応じた時
間TMRWGTで前記加重平均の重み付けを軽減する重
み調整手段58と、この重みを調整された加重平均の演
算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手
段59とを備える。
【0016】また、第4の発明は、図2に示すように、
前記比較手段56が、前記上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とをしきい値と比較
して反転回数をそれぞれ演算する手段61と、これら反
転回数の比を演算する手段62とからなる。
前記比較手段56が、前記上流側空燃比センサ50の出
力と下流側空燃比センサ51の出力とをしきい値と比較
して反転回数をそれぞれ演算する手段61と、これら反
転回数の比を演算する手段62とからなる。
【0017】また、第5の発明は、図1に示すように、
前記機関の運転条件がアイドルであることを判定するア
イドル判定手段63と、この判定結果がアイドルである
時間が所定時間以上継続した場合には、その後の所定期
間は前記劣化判定手段の判定を禁止する手段64とを備
える。
前記機関の運転条件がアイドルであることを判定するア
イドル判定手段63と、この判定結果がアイドルである
時間が所定時間以上継続した場合には、その後の所定期
間は前記劣化判定手段の判定を禁止する手段64とを備
える。
【0018】
【作用】第1の発明は、運転条件の判定結果が所定の触
媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比センサの出力と
下流側空燃比センサの出力の比較結果を加重平均する。
このとき、診断領域に入ってから所定の時間までは加重
平均の重みを軽減して加重平均する一方、所定時間経過
後は重みを軽減することなく比較結果を加重平均し、こ
の加重平均された値に基づいて触媒の劣化を判定するた
め、診断領域に入る以前の運転条件の影響を抑制して正
確に触媒の劣化を判定することができる。
媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比センサの出力と
下流側空燃比センサの出力の比較結果を加重平均する。
このとき、診断領域に入ってから所定の時間までは加重
平均の重みを軽減して加重平均する一方、所定時間経過
後は重みを軽減することなく比較結果を加重平均し、こ
の加重平均された値に基づいて触媒の劣化を判定するた
め、診断領域に入る以前の運転条件の影響を抑制して正
確に触媒の劣化を判定することができる。
【0019】また、第2の発明は、運転条件の判定結果
が所定の触媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を診断
領域に入ってから所定の時間までは、運転条件履歴の判
別結果に応じて軽減された重み付けの値に基づいて加重
平均する一方、所定時間経過後は重みを軽減することな
く比較結果を加重平均して触媒の劣化を判定するため、
変動する運転条件の影響を抑制して正確に触媒の劣化を
判定することができる。
が所定の触媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を診断
領域に入ってから所定の時間までは、運転条件履歴の判
別結果に応じて軽減された重み付けの値に基づいて加重
平均する一方、所定時間経過後は重みを軽減することな
く比較結果を加重平均して触媒の劣化を判定するため、
変動する運転条件の影響を抑制して正確に触媒の劣化を
判定することができる。
【0020】また、第3の発明は、運転条件の判定結果
が所定の触媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を加重
平均する。このとき、診断領域に入る以前の運転条件履
歴の判別結果に応じて設定された時間までは軽減された
重みに基づいて比較結果を加重平均する一方、設定され
た時間を経過した後は重みを軽減することなく加重平均
し、この加重平均した値に基づいて触媒の劣化を判定す
る。診断領域に入る以前の運転条件の履歴に応じて重み
を軽減する時間を調整するため、診断領域以前の運転条
件の変動の影響を抑制して正確に触媒の劣化を判定する
ことができる。
が所定の触媒劣化診断領域に入ると、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を加重
平均する。このとき、診断領域に入る以前の運転条件履
歴の判別結果に応じて設定された時間までは軽減された
重みに基づいて比較結果を加重平均する一方、設定され
た時間を経過した後は重みを軽減することなく加重平均
し、この加重平均した値に基づいて触媒の劣化を判定す
る。診断領域に入る以前の運転条件の履歴に応じて重み
を軽減する時間を調整するため、診断領域以前の運転条
件の変動の影響を抑制して正確に触媒の劣化を判定する
ことができる。
【0021】また、第4の発明は、リーン、リッチと交
互に反転する上流側空燃比センサ及び下流側空燃比セン
サをしきい値と比較して反転回数をそれぞれ演算すると
ともに、これら反転回数の比に基づいて加重平均した値
によって触媒の劣化を診断することができる。
互に反転する上流側空燃比センサ及び下流側空燃比セン
サをしきい値と比較して反転回数をそれぞれ演算すると
ともに、これら反転回数の比に基づいて加重平均した値
によって触媒の劣化を診断することができる。
【0022】また、第5の発明は、機関の運転条件がア
イドルにあることが所定時間以上継続した場合には、そ
の後の所定期間だけ触媒の劣化判定を禁止する。
イドルにあることが所定時間以上継続した場合には、そ
の後の所定期間だけ触媒の劣化判定を禁止する。
【0023】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て説明する。
て説明する。
【0024】図3に示すように、エンジン1の排気通路
2には三元触媒で構成された触媒コンバータ13が介装
され、この触媒コンバータ13の上流には空燃比センサ
としての上流側酸素センサ14が、同じく下流には下流
側酸素センサ15がそれぞれ配設される。
2には三元触媒で構成された触媒コンバータ13が介装
され、この触媒コンバータ13の上流には空燃比センサ
としての上流側酸素センサ14が、同じく下流には下流
側酸素センサ15がそれぞれ配設される。
【0025】これら上流側酸素センサ14、下流側酸素
センサ15はともに、排気ガス中の残存酸素濃度に応じ
た起電力を発生するもので、特に理論空燃比を境にして
起電力が急変し、理論空燃比より過濃(以下、リッチ)
側で高レベル(約1V程度)になる一方、希薄(リー
ン)側で低レベル(約100mmV程度)となるもので
ある。
センサ15はともに、排気ガス中の残存酸素濃度に応じ
た起電力を発生するもので、特に理論空燃比を境にして
起電力が急変し、理論空燃比より過濃(以下、リッチ)
側で高レベル(約1V程度)になる一方、希薄(リー
ン)側で低レベル(約100mmV程度)となるもので
ある。
【0026】一方、エンジン1の吸気通路3には各吸気
ポートへ向けて燃料を供給する燃料噴射弁17が各気筒
毎に配設され、吸入空気量を検出するエアフローメータ
18を通過した空気はスロットル弁5で絞られてから各
吸気ポートへ流入する。なお、エアフローメータ18は
フラップ式に限らずホットワイヤ式などで構成すること
ができる。
ポートへ向けて燃料を供給する燃料噴射弁17が各気筒
毎に配設され、吸入空気量を検出するエアフローメータ
18を通過した空気はスロットル弁5で絞られてから各
吸気ポートへ流入する。なお、エアフローメータ18は
フラップ式に限らずホットワイヤ式などで構成すること
ができる。
【0027】4はコントロールユニットで、例えばマイ
クロプロッセッサ等により構成されて、エンジン1の吸
気通路3に燃料噴射弁17を介して供給する燃料供給量
を、基本的には理論空燃比となるようフィードバック制
御する。このため、コントロールユニット4には、機関
回転数を検出するクランク角センサ19、冷却水の水温
を検出する水温センサ16、エアフローメータ18、ス
ロットル弁5の開度を検出するスロットル開度センサ5
A、図示しない変速機の変速操作がニュートラル状態で
あることを検出する変速機センサ20からの信号がそれ
ぞれ入力されるとともに、上流側酸素センサ14及び下
流側酸素センサ15からの信号が入力されて、吸入空気
量に対して所定の比率となるよう設定した燃料供給量を
上流側酸素センサ14の出力に基づいてフィードバック
制御するとともに、さらに下流側酸素センサ15の出力
に基づいて補正して、正しく理論空燃比となるように補
正する。
クロプロッセッサ等により構成されて、エンジン1の吸
気通路3に燃料噴射弁17を介して供給する燃料供給量
を、基本的には理論空燃比となるようフィードバック制
御する。このため、コントロールユニット4には、機関
回転数を検出するクランク角センサ19、冷却水の水温
を検出する水温センサ16、エアフローメータ18、ス
ロットル弁5の開度を検出するスロットル開度センサ5
A、図示しない変速機の変速操作がニュートラル状態で
あることを検出する変速機センサ20からの信号がそれ
ぞれ入力されるとともに、上流側酸素センサ14及び下
流側酸素センサ15からの信号が入力されて、吸入空気
量に対して所定の比率となるよう設定した燃料供給量を
上流側酸素センサ14の出力に基づいてフィードバック
制御するとともに、さらに下流側酸素センサ15の出力
に基づいて補正して、正しく理論空燃比となるように補
正する。
【0028】この空燃比フィードバック制御についての
概要を説明すると、まず、エアフローメータ18が検出
した吸入空気量Qとクランク角センサ19が検出した機
関回転数Neに基づいて燃料噴射弁17からの基本噴射
量を決定する基本パルス幅TpをTp=Q/Neにより
算出する。この基本パルス幅Tpは燃料噴射弁17の開
弁時間を制御するもので、以下この基本パルス幅Tpを
燃料の基本噴射量Tpとする。
概要を説明すると、まず、エアフローメータ18が検出
した吸入空気量Qとクランク角センサ19が検出した機
関回転数Neに基づいて燃料噴射弁17からの基本噴射
量を決定する基本パルス幅TpをTp=Q/Neにより
算出する。この基本パルス幅Tpは燃料噴射弁17の開
弁時間を制御するもので、以下この基本パルス幅Tpを
燃料の基本噴射量Tpとする。
【0029】この基本噴射量Tpに増量補正やフィード
バック補正等の補正を加えて燃料噴射弁17の駆動パル
ス幅Tiを決定するのであり、この駆動パルス幅Tiは
次式により求められる。
バック補正等の補正を加えて燃料噴射弁17の駆動パル
ス幅Tiを決定するのであり、この駆動パルス幅Tiは
次式により求められる。
【0030】 Ti=Tp×COEF×α+Ts (1) ここで、COEFは各種増量補正係数を示し、例えば冷
却水温度に応じた水温増量補正、高速高負荷時の空燃比
補正などからなる。また、Tsは燃料噴射弁17の無効
時間を補正するためにバッテリ電圧に応じて付加される
電圧補正係数である。
却水温度に応じた水温増量補正、高速高負荷時の空燃比
補正などからなる。また、Tsは燃料噴射弁17の無効
時間を補正するためにバッテリ電圧に応じて付加される
電圧補正係数である。
【0031】ここで、αは主に上流側酸素センサ14の
検出信号に基づいて演算されたフィードバック補正係数
であり、上流側酸素センサ14の出力信号を理論空燃比
に対応する所定のスライスレベルと比較し、この出力信
号がリッチ側あるいはリーン側への反転に基づいて疑似
比例積分により求められた値であり、このαが1以上で
あればリッチ側へ、1未満であればリーン側へ空燃比が
補正される。
検出信号に基づいて演算されたフィードバック補正係数
であり、上流側酸素センサ14の出力信号を理論空燃比
に対応する所定のスライスレベルと比較し、この出力信
号がリッチ側あるいはリーン側への反転に基づいて疑似
比例積分により求められた値であり、このαが1以上で
あればリッチ側へ、1未満であればリーン側へ空燃比が
補正される。
【0032】例えば、上流側酸素センサ14から図10
(a)に示すような出力信号が検出された場合、これに
対応するフィードバック補正係数αは図10(b)のよ
うに変化する。フィードバック補正係数αは上述したよ
うに、疑似的な比例積分により求められるもので、上流
側酸素センサ14の所定のスライスレベル(S/L)を
横切ってリッチ側からリーン側へ反転すると、フィード
バック補正係数αには所定の比例分PLが加算され、さ
らに所定の積分定数ILの傾きで積分分が徐々に加算さ
れる。このフィードバック補正係数αは上述のように基
本噴射量Tpに乗じられ、実際の空燃比は徐々に濃度を
増大させる。
(a)に示すような出力信号が検出された場合、これに
対応するフィードバック補正係数αは図10(b)のよ
うに変化する。フィードバック補正係数αは上述したよ
うに、疑似的な比例積分により求められるもので、上流
側酸素センサ14の所定のスライスレベル(S/L)を
横切ってリッチ側からリーン側へ反転すると、フィード
バック補正係数αには所定の比例分PLが加算され、さ
らに所定の積分定数ILの傾きで積分分が徐々に加算さ
れる。このフィードバック補正係数αは上述のように基
本噴射量Tpに乗じられ、実際の空燃比は徐々に濃度を
増大させる。
【0033】そして、上流側酸素センサ14の出力信号
がリーン側からリッチ側へ反転すると、フィードバック
補正係数αから所定の比例分PRが減算されるととも
に、所定の積分定数IRの傾きで積分分が徐々に減算さ
れる。このような制御の繰り返しによって、実際の空燃
比は1〜2Hz程度の周波数で変化しながらほぼ理論空
燃比近傍に保持される。
がリーン側からリッチ側へ反転すると、フィードバック
補正係数αから所定の比例分PRが減算されるととも
に、所定の積分定数IRの傾きで積分分が徐々に減算さ
れる。このような制御の繰り返しによって、実際の空燃
比は1〜2Hz程度の周波数で変化しながらほぼ理論空
燃比近傍に保持される。
【0034】このフィードバックによる空燃比制御中に
なんらかの燃料の増減を行う場合、例えば低水温時や高
速高負荷時、あるいは減速中の燃料カット時等には、上
記フィードバック補正係数αが1に固定されるととも
に、実質的にオープンループ制御となるのである。
なんらかの燃料の増減を行う場合、例えば低水温時や高
速高負荷時、あるいは減速中の燃料カット時等には、上
記フィードバック補正係数αが1に固定されるととも
に、実質的にオープンループ制御となるのである。
【0035】このような空燃比フィードバック制御中に
おいて、コントロールユニット4は上流側酸素センサ1
4及び下流側酸素センサ15の出力の反転回数に基づい
て触媒コンバータ13が正常に機能しているかどうかを
判定する触媒劣化診断を行う。すなわち、上流側酸素セ
ンサ14の出力の反転回数が所定回数以上となってか
ら、上流側酸素センサ14の出力と下流側酸素センサ1
5の出力の比に基づいて触媒の劣化を判断し、コントロ
ールユニット4に接続された警告灯30を判定結果に応
じて点灯または消灯させるのである。
おいて、コントロールユニット4は上流側酸素センサ1
4及び下流側酸素センサ15の出力の反転回数に基づい
て触媒コンバータ13が正常に機能しているかどうかを
判定する触媒劣化診断を行う。すなわち、上流側酸素セ
ンサ14の出力の反転回数が所定回数以上となってか
ら、上流側酸素センサ14の出力と下流側酸素センサ1
5の出力の比に基づいて触媒の劣化を判断し、コントロ
ールユニット4に接続された警告灯30を判定結果に応
じて点灯または消灯させるのである。
【0036】この反転回数に基づく触媒劣化診断制御に
ついて図5、6のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、この触媒劣化診断制御動作は、例えば所定時
間毎に行われるもので、具体的にはマイクロプロセッサ
のタイマ割り込み処理などによって実行される。
ついて図5、6のフローチャートを参照しながら説明す
る。なお、この触媒劣化診断制御動作は、例えば所定時
間毎に行われるもので、具体的にはマイクロプロセッサ
のタイマ割り込み処理などによって実行される。
【0037】まず、ステップS1では触媒劣化の診断を
行うための許可条件が成立したかどうかを判定するもの
で、この許可条件としては例えば、 1.エンジン始動時の水温が所定値以上。
行うための許可条件が成立したかどうかを判定するもの
で、この許可条件としては例えば、 1.エンジン始動時の水温が所定値以上。
【0038】2.現在の水温が所定範囲内。
【0039】3.エンジン暖気終了後所定時間経過後。
【0040】4.下流側酸素センサ15が活性状態。
【0041】等の予め設定された条件を全て満足した場
合に限ってステップS2の処理へ進む。なお、エンジン
1の暖気状態は水温センサ16の検出信号から判定する
ことができ、また、酸素センサの活性状態とは下流側酸
素センサ15の出力信号が予め設定したレベルに到達し
た状態を示す。
合に限ってステップS2の処理へ進む。なお、エンジン
1の暖気状態は水温センサ16の検出信号から判定する
ことができ、また、酸素センサの活性状態とは下流側酸
素センサ15の出力信号が予め設定したレベルに到達し
た状態を示す。
【0042】ステップS2では、エンジン1の運転状態
が図4に示すような、空燃比フィードバック制御を行う
触媒劣化診断領域(以下、診断領域とする)にあるか否
かの判定を行う。
が図4に示すような、空燃比フィードバック制御を行う
触媒劣化診断領域(以下、診断領域とする)にあるか否
かの判定を行う。
【0043】この判定は、次の条件に基づいて行われ
る。
る。
【0044】5.車速VSPが所定範囲以内。
【0045】6.機関回転数Neが所定範囲以内。
【0046】7.機関負荷が所定範囲以内、すなわち基
本噴射量Tpが所定範囲以内。
本噴射量Tpが所定範囲以内。
【0047】このような条件がすべて成立したときに診
断領域であると判定してステップS3の処理へ進む。な
お、車速VSPはコントロールユニット4に接続された
図示しない車速センサからの信号を示す。
断領域であると判定してステップS3の処理へ進む。な
お、車速VSPはコントロールユニット4に接続された
図示しない車速センサからの信号を示す。
【0048】ステップS3においては、空燃比フィード
バック制御を行う上流側酸素センサ14出力の変化をの
理論空燃比を境としたリッチ、リーン反転回数FO2C
Tとして計数し、この反転回数FO2CTが所定値CM
SWに到達したかを判定し、この反転回数FO2CTが
所定値CMSWに達していなければ、ステップS4で上
流側、下流側酸素センサ14、15の反転回数FO2C
T、RO2CTをそれぞれインクリメントして上記と同
様に理論空燃比を境とした反転回数の計数を継続する一
方、反転回数FO2CTが所定値CMSWに達していれ
ばステップS5で反転回数比HZRの演算を行う。
バック制御を行う上流側酸素センサ14出力の変化をの
理論空燃比を境としたリッチ、リーン反転回数FO2C
Tとして計数し、この反転回数FO2CTが所定値CM
SWに到達したかを判定し、この反転回数FO2CTが
所定値CMSWに達していなければ、ステップS4で上
流側、下流側酸素センサ14、15の反転回数FO2C
T、RO2CTをそれぞれインクリメントして上記と同
様に理論空燃比を境とした反転回数の計数を継続する一
方、反転回数FO2CTが所定値CMSWに達していれ
ばステップS5で反転回数比HZRの演算を行う。
【0049】この反転回数比HZRは上流側酸素センサ
14の反転回数FO2CTと下流側酸素センサ15の反
転回数RO2CTとから次式によって演算する。
14の反転回数FO2CTと下流側酸素センサ15の反
転回数RO2CTとから次式によって演算する。
【0050】 HZR=RO2CT/FO2CT (2) 演算された反転回数比HZRはコントロールユニット4
の図示しないメモリに格納する(ステップS5)。この
反転回数比HZRは、触媒コンバータ13が劣化すると
下流側酸素センサ15の反転回数RO2CTが増大する
ためこの反転回数比HZRも増大する一方、正常時には
反転回数RO2CTが0に近付くため、反転回数比HZ
Rはゼロに近付く。
の図示しないメモリに格納する(ステップS5)。この
反転回数比HZRは、触媒コンバータ13が劣化すると
下流側酸素センサ15の反転回数RO2CTが増大する
ためこの反転回数比HZRも増大する一方、正常時には
反転回数RO2CTが0に近付くため、反転回数比HZ
Rはゼロに近付く。
【0051】反転回数比HZRの演算の後には、反転回
数FO2CT、RO2CTはそれぞれクリアされて次の
計数に備える(ステップS6)。
数FO2CT、RO2CTはそれぞれクリアされて次の
計数に備える(ステップS6)。
【0052】ステップS7ではタイマTMRに所定時間
ΔTを加算することで、エンジン1の運転条件が診断領
域に入ってからの経過時間を計測する。
ΔTを加算することで、エンジン1の運転条件が診断領
域に入ってからの経過時間を計測する。
【0053】このタイマTMRはステップS8で所定時
間TMRWGT以上となったか、すなわち、診断領域に
入ってから所定時間TMRWGTを経過したかを判定
し、この所定時間TMRWGTが経過していればステッ
プS9で重み付け係数Kに重み付け補正値K1を代入す
る一方、所定時間TMRWGTを経過していなければス
テップS10で重み付け係数Kに重み付け補正値K2を
代入する。
間TMRWGT以上となったか、すなわち、診断領域に
入ってから所定時間TMRWGTを経過したかを判定
し、この所定時間TMRWGTが経過していればステッ
プS9で重み付け係数Kに重み付け補正値K1を代入す
る一方、所定時間TMRWGTを経過していなければス
テップS10で重み付け係数Kに重み付け補正値K2を
代入する。
【0054】ここで、重み付け係数Kを設定する所定値
はK1<K2の関係にあらかじめ設定されており、診断
領域に入ってから所定時間TMRWGTを経過するまで
は軽減された重み付け補正値K2が重み付け係数Kに設
定される。
はK1<K2の関係にあらかじめ設定されており、診断
領域に入ってから所定時間TMRWGTを経過するまで
は軽減された重み付け補正値K2が重み付け係数Kに設
定される。
【0055】この数値の大きな重み付け係数K2の方を
「軽減」と呼ぶのは、反転回数比HZRに乗じられるの
は1/Kであり、反転回数比HZRの後述する加重平均
値HZRATEへの影響は重み付け補正係数Kが大きく
なれば軽減されるためである。
「軽減」と呼ぶのは、反転回数比HZRに乗じられるの
は1/Kであり、反転回数比HZRの後述する加重平均
値HZRATEへの影響は重み付け補正係数Kが大きく
なれば軽減されるためである。
【0056】なお、所定時間TMRWGTは、重み付け
補正値K1、K2の大きさに応じて診断誤差を許容範囲
内に収めることの可能な最小の値として予め実験などに
よって求められたものである。
補正値K1、K2の大きさに応じて診断誤差を許容範囲
内に収めることの可能な最小の値として予め実験などに
よって求められたものである。
【0057】ステップS11では、上流側酸素センサ1
4の反転回数FO2CTがクリアされたかどうかを判定
するもので、反転回数FO2CTのクリアは、この反転
回数FO2CTが所定値CMSW以上測定され、かつ反
転回数比HZRが演算されたことを示し、クリアされて
いればステップS12で反転回数比HZRの加重平均値
HZRATEの演算を行う一方、クリアされていなけれ
ばステップS15の処理へジャンプする。
4の反転回数FO2CTがクリアされたかどうかを判定
するもので、反転回数FO2CTのクリアは、この反転
回数FO2CTが所定値CMSW以上測定され、かつ反
転回数比HZRが演算されたことを示し、クリアされて
いればステップS12で反転回数比HZRの加重平均値
HZRATEの演算を行う一方、クリアされていなけれ
ばステップS15の処理へジャンプする。
【0058】タイマTMRの経過時間に応じて設定され
た重み付け係数Kによって、ステップS12では次式に
基づいて反転回数比HZRの加重平均を行って加重平均
値HZRATEを算出する。
た重み付け係数Kによって、ステップS12では次式に
基づいて反転回数比HZRの加重平均を行って加重平均
値HZRATEを算出する。
【0059】 HZRATE={HZR+(K−1)×HZRATE}/K (3) ここで、右辺のHZRATEは前回演算されたもの、す
なわち、図4に示した診断領域より以前の診断領域にお
いて演算されたもので、コントロールユニット4の図示
しないメモリに格納された前回の加重平均値HZRAT
Eに係数Kで重み付けを行うとともに、診断領域内で得
られた反転回数比HZRを加算することで加重平均値H
ZRATEを算出する。算出された加重平均値HZRA
TEも同様にしてメモリに格納される。
なわち、図4に示した診断領域より以前の診断領域にお
いて演算されたもので、コントロールユニット4の図示
しないメモリに格納された前回の加重平均値HZRAT
Eに係数Kで重み付けを行うとともに、診断領域内で得
られた反転回数比HZRを加算することで加重平均値H
ZRATEを算出する。算出された加重平均値HZRA
TEも同様にしてメモリに格納される。
【0060】加重平均値HZRATEを算出した後に、
ステップS13で加重平均値HZRATEの演算回数を
示すカウンタNUMHZをインクリメントし、ステップ
S15でカウンタNUMHZと所定値NUMJDGとの
比較を行う。
ステップS13で加重平均値HZRATEの演算回数を
示すカウンタNUMHZをインクリメントし、ステップ
S15でカウンタNUMHZと所定値NUMJDGとの
比較を行う。
【0061】所定値NUMJDGは加重平均が所定回数
以上行われたかを判定するもので、カウンタNUMHZ
が所定値NUMJDG以上であればステップS16以降
の診断処理へ進む一方、所定値NUMJDG未満であれ
ばリターンする。
以上行われたかを判定するもので、カウンタNUMHZ
が所定値NUMJDG以上であればステップS16以降
の診断処理へ進む一方、所定値NUMJDG未満であれ
ばリターンする。
【0062】ステップS16ではステップS12で求め
た加重平均値HZRATEと所定の判定基準値CNGH
Zとの比較を行って触媒コンバータ13が劣化状態にあ
るかを判定する。すなわち、加重平均値HZRATEが
判定基準値CNGHZ以上であれば触媒コンバータ13
は劣化状態にあると判定し、ステップS18へ進んで警
告灯30を点灯させて運転者に注意を促す一方、加重平
均値HZRATEが判定基準値CNGHZ未満であれば
触媒コンバータ13は正常であると判定するとともに、
ステップS17へ進んで警告灯30を消灯させるのであ
る。
た加重平均値HZRATEと所定の判定基準値CNGH
Zとの比較を行って触媒コンバータ13が劣化状態にあ
るかを判定する。すなわち、加重平均値HZRATEが
判定基準値CNGHZ以上であれば触媒コンバータ13
は劣化状態にあると判定し、ステップS18へ進んで警
告灯30を点灯させて運転者に注意を促す一方、加重平
均値HZRATEが判定基準値CNGHZ未満であれば
触媒コンバータ13は正常であると判定するとともに、
ステップS17へ進んで警告灯30を消灯させるのであ
る。
【0063】ここで、ステップS1、S2の判定におい
て許可条件または診断領域にないと判定された場合に
は、ステップS14へ進んでタイマTMRをクリアする
とともに、上述のステップS15以降の処理へ進んで診
断領域から外れた後にも触媒コンバータ13の劣化を診
断するのである。
て許可条件または診断領域にないと判定された場合に
は、ステップS14へ進んでタイマTMRをクリアする
とともに、上述のステップS15以降の処理へ進んで診
断領域から外れた後にも触媒コンバータ13の劣化を診
断するのである。
【0064】以上のように構成され、次に全体の作用を
説明すると、コントロールユニット4はステップS2の
判定でエンジン1の運転状態が診断領域に入ると、診断
領域に入ってからの経過時間(タイマTMR)が所定時
間TMRWGTが経過するまでに得られた反転回数比H
ZRについては重み付け係数KをK2に設定して軽減す
る一方、所定時間TMRWGT以降に測定された反転回
数比HZRについては軽減することなく所定の重み付け
補正値K1を選択して反転回数比HZRと前回の診断領
域で算出された加重平均値HZRATEとから加重平均
値HZRATEを演算するため、診断領域に入る直前の
運転条件による触媒コンバータ13の熱的変動による影
響を抑制して、診断領域のうち所定時間TMRWGT以
降のデータに重みをおいて精度の高い診断を行うことが
できるのである。
説明すると、コントロールユニット4はステップS2の
判定でエンジン1の運転状態が診断領域に入ると、診断
領域に入ってからの経過時間(タイマTMR)が所定時
間TMRWGTが経過するまでに得られた反転回数比H
ZRについては重み付け係数KをK2に設定して軽減す
る一方、所定時間TMRWGT以降に測定された反転回
数比HZRについては軽減することなく所定の重み付け
補正値K1を選択して反転回数比HZRと前回の診断領
域で算出された加重平均値HZRATEとから加重平均
値HZRATEを演算するため、診断領域に入る直前の
運転条件による触媒コンバータ13の熱的変動による影
響を抑制して、診断領域のうち所定時間TMRWGT以
降のデータに重みをおいて精度の高い診断を行うことが
できるのである。
【0065】そして、この加重平均値HZRATEの演
算を所定回数NUMHZ行ってから判定基準値CNGH
Zで触媒コンバータ13の劣化を判定するため、複数の
診断領域がある場合には加重平均値HZRATEが順次
平均化され、ひとつの診断領域の持続時間が短いような
運転条件であっても診断の機会を失うことなく正確かつ
迅速に触媒劣化診断を行うことができ、平均値を計測す
る為の長時間の計測が不要となる。
算を所定回数NUMHZ行ってから判定基準値CNGH
Zで触媒コンバータ13の劣化を判定するため、複数の
診断領域がある場合には加重平均値HZRATEが順次
平均化され、ひとつの診断領域の持続時間が短いような
運転条件であっても診断の機会を失うことなく正確かつ
迅速に触媒劣化診断を行うことができ、平均値を計測す
る為の長時間の計測が不要となる。
【0066】さらに、所定時間TMRWGTで吸収でき
ないような触媒コンバータ13の乱れがあっても、前回
の加重平均値HZRATEに重みを付けて劣化の判定を
行うために一時的に突出したデータは低減されて、誤診
断を抑制することが可能となる。
ないような触媒コンバータ13の乱れがあっても、前回
の加重平均値HZRATEに重みを付けて劣化の判定を
行うために一時的に突出したデータは低減されて、誤診
断を抑制することが可能となる。
【0067】一方、ステップS1、S2の判定で診断領
域から外れるとステップS15以降の診断処理が行わ
れ、このとき、診断領域内で演算された最終の加重平均
値HZRATEで触媒コンバータ13の劣化の判定が行
われ、触媒コンバータ13が診断領域内において最も安
定した領域で判定を行うことができるのである。
域から外れるとステップS15以降の診断処理が行わ
れ、このとき、診断領域内で演算された最終の加重平均
値HZRATEで触媒コンバータ13の劣化の判定が行
われ、触媒コンバータ13が診断領域内において最も安
定した領域で判定を行うことができるのである。
【0068】なお、上記実施例において、上流側酸素セ
ンサ14、下流側酸素センサ15の出力の反転回数FO
2CT、RO2CTに基づいて劣化の判定を行ったが、
図9に示したように、反転周期T1、T2に基づく周期比
で劣化の判定を行うこともできる。この周期比により触
媒コンバータ13の判定を行う場合には、上記ステップ
S16の判定で加重平均値HZRATEが所定値未満の
場合に触媒コンバータ13が劣化したと判定される。
ンサ14、下流側酸素センサ15の出力の反転回数FO
2CT、RO2CTに基づいて劣化の判定を行ったが、
図9に示したように、反転周期T1、T2に基づく周期比
で劣化の判定を行うこともできる。この周期比により触
媒コンバータ13の判定を行う場合には、上記ステップ
S16の判定で加重平均値HZRATEが所定値未満の
場合に触媒コンバータ13が劣化したと判定される。
【0069】図7は第2の実施例を示す制御のフローチ
ャートであり、前記第1の実施例に示した図5のステッ
プS8、S9、S10における重み付け係数Kを診断領
域に入る前のエンジン1の運転条件に応じて調整する制
御の一例を示す。
ャートであり、前記第1の実施例に示した図5のステッ
プS8、S9、S10における重み付け係数Kを診断領
域に入る前のエンジン1の運転条件に応じて調整する制
御の一例を示す。
【0070】上記図5のステップS8〜S10では、診
断領域に入ってからの経過時間TMRが所定時間TMR
WGT未満であれば重み付け補正係数Kに軽減された重
み付け補正値K2を代入して診断領域以前の運転条件に
よる影響を低減しているが、図7においては診断領域に
入る以前のエンジン1の運転条件の履歴を判別して、運
転条件の履歴に応じて軽減値である重み付け補正値K2
を調整するものであり、この制御は所定時間おき、例え
ば1秒毎に実行される。
断領域に入ってからの経過時間TMRが所定時間TMR
WGT未満であれば重み付け補正係数Kに軽減された重
み付け補正値K2を代入して診断領域以前の運転条件に
よる影響を低減しているが、図7においては診断領域に
入る以前のエンジン1の運転条件の履歴を判別して、運
転条件の履歴に応じて軽減値である重み付け補正値K2
を調整するものであり、この制御は所定時間おき、例え
ば1秒毎に実行される。
【0071】この運転条件履歴の判別について図7のフ
ローチャートを参照しながら詳述する。
ローチャートを参照しながら詳述する。
【0072】まず、ステップa1でサンプリングタイマ
TMSが1秒に達したか否かを判定し、1秒未満であれ
ばステップa2でサンプリングタイマTMSを所定値Δ
Tだけカウントアップした後に終了する一方、サンプリ
ングタイマTMSが1秒以上であればステップa3でサ
ンプリングタイマTMSの内容をクリアした後に、エン
ジン1の運転条件履歴の判別を行う。
TMSが1秒に達したか否かを判定し、1秒未満であれ
ばステップa2でサンプリングタイマTMSを所定値Δ
Tだけカウントアップした後に終了する一方、サンプリ
ングタイマTMSが1秒以上であればステップa3でサ
ンプリングタイマTMSの内容をクリアした後に、エン
ジン1の運転条件履歴の判別を行う。
【0073】ステップa4では、エンジン1の機関回転
数Neと負荷とに応じて予め区分けされたマップの参照
を行う。ここで、機関回転数Neは前記図3に示したク
ランク角センサ19の出力に基づいて演算され、エンジ
ン1の負荷については空燃比フィードバック制御におけ
る燃料噴射量の基本噴射量Tpを負荷として代用したも
のである。
数Neと負荷とに応じて予め区分けされたマップの参照
を行う。ここで、機関回転数Neは前記図3に示したク
ランク角センサ19の出力に基づいて演算され、エンジ
ン1の負荷については空燃比フィードバック制御におけ
る燃料噴射量の基本噴射量Tpを負荷として代用したも
のである。
【0074】このマップはエンジン1の運転条件が触媒
劣化の診断に与える影響の大きさを示す数値PTを予め
設定したもので、コントロールユニット4の図示しない
ROM等に格納される。
劣化の診断に与える影響の大きさを示す数値PTを予め
設定したもので、コントロールユニット4の図示しない
ROM等に格納される。
【0075】運転条件が触媒劣化の診断に与える影響
は、診断領域に入る直前の運転条件によって触媒コンバ
ータ13の温度が変動するため、前記従来例でも説明し
たように排気ガスに加熱される触媒コンバータ13の温
度によっては劣化の診断を正確に行うことができない場
合がある。このため、このマップにおいては、触媒コン
バータ13を過度に加熱する高回転、高負荷時では数値
PTを大に設定する一方、触媒コンバータ13を冷却し
てしまう低回転、低負荷時には数値PTを負に設定し、
診断領域に対応する数値PTは診断に影響を与えない
「0」に設定される。
は、診断領域に入る直前の運転条件によって触媒コンバ
ータ13の温度が変動するため、前記従来例でも説明し
たように排気ガスに加熱される触媒コンバータ13の温
度によっては劣化の診断を正確に行うことができない場
合がある。このため、このマップにおいては、触媒コン
バータ13を過度に加熱する高回転、高負荷時では数値
PTを大に設定する一方、触媒コンバータ13を冷却し
てしまう低回転、低負荷時には数値PTを負に設定し、
診断領域に対応する数値PTは診断に影響を与えない
「0」に設定される。
【0076】したがって、ステップa4ではエンジン1
の機関回転数Neと負荷(基本噴射量Tp)に応じた数
値PTを参照し、読み込まれる。
の機関回転数Neと負荷(基本噴射量Tp)に応じた数
値PTを参照し、読み込まれる。
【0077】次に、ステップa5ではこの数値PTに基
づいて次回の診断領域、すなわち、触媒劣化診断への運
転条件の影響度を示す加重平均値PTJDGの演算を次
式によって行う。
づいて次回の診断領域、すなわち、触媒劣化診断への運
転条件の影響度を示す加重平均値PTJDGの演算を次
式によって行う。
【0078】 PTJDG={PT+(Kpt−1)×PTJDG}/Kpt (4) ここで、加重平均の重み付け定数Kptは、排気ガス温
度を考慮する場合には排気系の熱容量に応じたもので、
実験などによって予め設定された数値である。
度を考慮する場合には排気系の熱容量に応じたもので、
実験などによって予め設定された数値である。
【0079】算出された加重平均値PTJDGに基づい
て、ステップa6では重み付け係数Kに用いられる重み
付け補正値K2のテーブルを参照する。
て、ステップa6では重み付け係数Kに用いられる重み
付け補正値K2のテーブルを参照する。
【0080】この重み付け補正値K2のテーブルは加重
平均値PTJDGに応じて予め設定されてコントロール
ユニット4のROM等に格納されたもので、加重平均値
PTJDG絶対値の増大に応じて重み付け補正値K2=
K1+1、K1+2、…K1+nと軽減(K2の値は増
大)され、運転条件が診断領域に影響を与える度合が大
きくなるにつれて補正値K2も軽減される(K2の値は
増大)。
平均値PTJDGに応じて予め設定されてコントロール
ユニット4のROM等に格納されたもので、加重平均値
PTJDG絶対値の増大に応じて重み付け補正値K2=
K1+1、K1+2、…K1+nと軽減(K2の値は増
大)され、運転条件が診断領域に影響を与える度合が大
きくなるにつれて補正値K2も軽減される(K2の値は
増大)。
【0081】前記第1の実施例における(3)式におい
て、診断領域に入って所定時間TMRWGTが経過しな
い領域では前記第1の実施例におけるステップS8、S
10で重み付け補正値K2が重み付け係数Kとして設定
され、この補正値K2が上記ステップa6で設定された
ものとなる。
て、診断領域に入って所定時間TMRWGTが経過しな
い領域では前記第1の実施例におけるステップS8、S
10で重み付け補正値K2が重み付け係数Kとして設定
され、この補正値K2が上記ステップa6で設定された
ものとなる。
【0082】たとえば、診断領域に入る以前の運転条件
が登坂等の高負荷運転が長時間続いた場合には、加重平
均値PTJDGが増大するためK2は軽減する(K2の
値は増大)。
が登坂等の高負荷運転が長時間続いた場合には、加重平
均値PTJDGが増大するためK2は軽減する(K2の
値は増大)。
【0083】この直後に診断領域に入ると触媒コンバー
タ13は過度に加熱されているため誤診断を引き起こし
やすい診断条件となるが、重み付け補正値K2が運転条
件に応じて軽減されるため(K2の値は増大)、上記ス
テップS6で計測された反転回数比HZRは上記ステッ
プS11で加重平均値HZRATEとして演算される際
に増大した補正値K2によって重みを軽減されるため加
重平均値HZRATEは前回の診断領域における値に比
して極端に増大することが抑制される。
タ13は過度に加熱されているため誤診断を引き起こし
やすい診断条件となるが、重み付け補正値K2が運転条
件に応じて軽減されるため(K2の値は増大)、上記ス
テップS6で計測された反転回数比HZRは上記ステッ
プS11で加重平均値HZRATEとして演算される際
に増大した補正値K2によって重みを軽減されるため加
重平均値HZRATEは前回の診断領域における値に比
して極端に増大することが抑制される。
【0084】こうして、触媒劣化の判定を行う加重平均
値HZRATEは前回の診断領域における値に比して極
端に増減することがなくなり、平均化されたデータに基
づいて高精度な劣化診断を行うことが可能となる。
値HZRATEは前回の診断領域における値に比して極
端に増減することがなくなり、平均化されたデータに基
づいて高精度な劣化診断を行うことが可能となる。
【0085】このように、上記ステップa1〜a6を所
定時間毎に繰り返すことで、運転条件に応じて次回の診
断領域に与える影響を数値化し、上記(3)式の重み付
け係数Kを軽減する補正値K2を運転条件に応じた値に
設定することができ、さらに、運転条件の影響度を示す
値として加重平均値PTJDGを用いたために運転条件
の履歴に応じて平均化された値に重み付け補正値K2を
調整することが可能となって、上記(3)式で演算され
る加重平均値HZRATEの精度を向上させて劣化診断
の信頼性を高めることができる。
定時間毎に繰り返すことで、運転条件に応じて次回の診
断領域に与える影響を数値化し、上記(3)式の重み付
け係数Kを軽減する補正値K2を運転条件に応じた値に
設定することができ、さらに、運転条件の影響度を示す
値として加重平均値PTJDGを用いたために運転条件
の履歴に応じて平均化された値に重み付け補正値K2を
調整することが可能となって、上記(3)式で演算され
る加重平均値HZRATEの精度を向上させて劣化診断
の信頼性を高めることができる。
【0086】図8は第3の実施例を示す制御のフローチ
ャートであり、前記第2の実施例と同様に、前記第1実
施例に示した図5のステップS10における重み付け補
正値K2を診断領域に入る前のエンジン1の運転条件の
履歴に応じて調整する制御の一例を示す。
ャートであり、前記第2の実施例と同様に、前記第1実
施例に示した図5のステップS10における重み付け補
正値K2を診断領域に入る前のエンジン1の運転条件の
履歴に応じて調整する制御の一例を示す。
【0087】前記第2の実施例においては、診断領域に
入る以前のエンジン1の運転条件を判別して、運転条件
の履歴に応じて軽減値である重み付け補正値K2を調整
したが、図8では運転条件の履歴に応じて重み付け係数
KがK2となる所定時間TMRWGTを調整することに
より診断領域に入る直前の運転条件の影響を抑制するも
ので、この制御は前記第2実施例と同様に所定時間お
き、例えば1秒毎に実行される。
入る以前のエンジン1の運転条件を判別して、運転条件
の履歴に応じて軽減値である重み付け補正値K2を調整
したが、図8では運転条件の履歴に応じて重み付け係数
KがK2となる所定時間TMRWGTを調整することに
より診断領域に入る直前の運転条件の影響を抑制するも
ので、この制御は前記第2実施例と同様に所定時間お
き、例えば1秒毎に実行される。
【0088】図8のフローチャートに示す運転条件の履
歴の判別は、ステップb1〜b5までが前記第2実施例
のステップa1〜b5と等しいため、ステップb6につ
いてのみ説明する。
歴の判別は、ステップb1〜b5までが前記第2実施例
のステップa1〜b5と等しいため、ステップb6につ
いてのみ説明する。
【0089】ステップb6では、上記(4)式で算出さ
れた加重平均値PTJDGに基づいて、重み付け補正値
K2が係数Kとして設定される時間TMRWGTのテー
ブルを参照する。
れた加重平均値PTJDGに基づいて、重み付け補正値
K2が係数Kとして設定される時間TMRWGTのテー
ブルを参照する。
【0090】この所定時間TMRWGTのテーブルは加
重平均値PTJDGに応じて予め設定されてコントロー
ルユニット4のROM等に格納されたもので、加重平均
値PTJDG絶対値の増大に応じて所定時間TMRWG
T=0、a×2、a×3…a×nと増大し、運転条件が
診断領域に影響を与える度合が大きくなるにつれて補正
値K2が設定される時間TMRWGTも増大する。
重平均値PTJDGに応じて予め設定されてコントロー
ルユニット4のROM等に格納されたもので、加重平均
値PTJDG絶対値の増大に応じて所定時間TMRWG
T=0、a×2、a×3…a×nと増大し、運転条件が
診断領域に影響を与える度合が大きくなるにつれて補正
値K2が設定される時間TMRWGTも増大する。
【0091】前記第1の実施例におけるステップS8〜
S10において、診断領域に入って所定時間TMRWG
Tが経過しない領域では前記第1の実施例におけるステ
ップS8、S10で重み付け補正値K2が重み付け係数
Kとして設定され、この所定時間TMRWGTが上記ス
テップb6で設定されたものとなる。
S10において、診断領域に入って所定時間TMRWG
Tが経過しない領域では前記第1の実施例におけるステ
ップS8、S10で重み付け補正値K2が重み付け係数
Kとして設定され、この所定時間TMRWGTが上記ス
テップb6で設定されたものとなる。
【0092】たとえば、診断領域に入る以前の運転条件
が長時間のアイドリングなどの場合には、加重平均値P
TJDGの絶対値が増大するため所定時間TMRWGT
の値も増大する。
が長時間のアイドリングなどの場合には、加重平均値P
TJDGの絶対値が増大するため所定時間TMRWGT
の値も増大する。
【0093】この直後に診断領域に入ると触媒コンバー
タ13は過度に冷却されているため誤診断を引き起こし
やすい診断条件となるが、所定時間TMRWGTが運転
条件に応じて増大されるため、上記(3)式で重み付け
係数KをK2に軽減される時間が増大する。
タ13は過度に冷却されているため誤診断を引き起こし
やすい診断条件となるが、所定時間TMRWGTが運転
条件に応じて増大されるため、上記(3)式で重み付け
係数KをK2に軽減される時間が増大する。
【0094】このため、上記ステップS6で計測された
反転回数比HZRは上記ステップS11で加重平均値H
ZRATEとして演算される際に、補正値K2によって
重みを軽減される時間が延長されるため、冷却された触
媒コンバータ13は排気ガスで加熱されて所定の診断条
件に加熱されるまで補正値K2によって重み付けを軽減
することができ、加重平均値HZRATEは前回の診断
領域における値に比して極端に増大することが抑制さ
れ、上記(3)式で演算される加重平均値HZRATE
の精度を向上させて劣化診断の信頼性を高めることがで
きるのである。
反転回数比HZRは上記ステップS11で加重平均値H
ZRATEとして演算される際に、補正値K2によって
重みを軽減される時間が延長されるため、冷却された触
媒コンバータ13は排気ガスで加熱されて所定の診断条
件に加熱されるまで補正値K2によって重み付けを軽減
することができ、加重平均値HZRATEは前回の診断
領域における値に比して極端に増大することが抑制さ
れ、上記(3)式で演算される加重平均値HZRATE
の精度を向上させて劣化診断の信頼性を高めることがで
きるのである。
【0095】なお、上記第2、第3の実施例において重
み付け補正値K2の調整と、所定時間TMRWGTの調
整とをそれぞれ行ったが、補正値K2及び所定時間TM
RWGTの調整を運転条件の履歴に応じて同時に行って
もよく、さらに、所定時間TMRWGTを複数の期間t
1、t2…tnに分割するとともに、これら複数の期間t1
〜tnごとに重み付けの軽減率を変化させた補正値K2
のテーブルを作成することができ、診断精度の向上及び
診断時間の短縮化を推進することができる。
み付け補正値K2の調整と、所定時間TMRWGTの調
整とをそれぞれ行ったが、補正値K2及び所定時間TM
RWGTの調整を運転条件の履歴に応じて同時に行って
もよく、さらに、所定時間TMRWGTを複数の期間t
1、t2…tnに分割するとともに、これら複数の期間t1
〜tnごとに重み付けの軽減率を変化させた補正値K2
のテーブルを作成することができ、診断精度の向上及び
診断時間の短縮化を推進することができる。
【0096】ここで、上記分割された時間t1、t2…t
n毎に重み付け補正係数Kのテーブルを設定する代わり
に、図11に示すように、これを補正係数Kの変化速度
VK(=ΔK/ΔTMR)で代表させてもよい。
n毎に重み付け補正係数Kのテーブルを設定する代わり
に、図11に示すように、これを補正係数Kの変化速度
VK(=ΔK/ΔTMR)で代表させてもよい。
【0097】さらに、この変化速度VKを加重平均値|
PTJDG|に応じて割り付けることもでき、この場合
には図7のステップa6、あるいは、図8のステップb
6に代わって、図12に示すステップb6′によってテ
ーブルルックアップを行えばよい。
PTJDG|に応じて割り付けることもでき、この場合
には図7のステップa6、あるいは、図8のステップb
6に代わって、図12に示すステップb6′によってテ
ーブルルックアップを行えばよい。
【0098】また、上記実施例における重み付け係数K
の補正値K2、所定時間TMRWGTは診断領域に入る
以前の運転条件が触媒コンバータ13の熱的条件に影響
を与えるという点に着目したが、触媒コンバータ13の
特性に影響を与える条件としては空燃比や燃料組成に起
因する排気ガスの組成変化などが考えられ、例えば、リ
ッチな条件で長時間運転を行った後には触媒表面へスト
レージしたCOが下流側酸素センサ15の出力をリッチ
とし、あるいは、フュエルカット直後に下流側酸素セン
サ15の出力がリーンとなってこのセンサ出力の妨げる
場合がある。このため、実験などにより運転条件と排気
ガスの組成変化に応じた補正値K2あるいは所定時間T
MRWGTのマップを作成してもよい。
の補正値K2、所定時間TMRWGTは診断領域に入る
以前の運転条件が触媒コンバータ13の熱的条件に影響
を与えるという点に着目したが、触媒コンバータ13の
特性に影響を与える条件としては空燃比や燃料組成に起
因する排気ガスの組成変化などが考えられ、例えば、リ
ッチな条件で長時間運転を行った後には触媒表面へスト
レージしたCOが下流側酸素センサ15の出力をリッチ
とし、あるいは、フュエルカット直後に下流側酸素セン
サ15の出力がリーンとなってこのセンサ出力の妨げる
場合がある。このため、実験などにより運転条件と排気
ガスの組成変化に応じた補正値K2あるいは所定時間T
MRWGTのマップを作成してもよい。
【0099】また、特に排気温度の低いアイドル運転が
所定時間続いたときは、前記加重平均値|PTJDG|
が過大となり、補正係数Kが過大となった場合は、実
質、所定期間、加重平均値|PTJDG|は更新され
ず、したがって、診断結果の更新も自動的にキャンセル
される。極端に排気温度が高い運転条件が長時間継続し
た場合も同様であり、このような極端な運転条件による
影響を排除することができる。
所定時間続いたときは、前記加重平均値|PTJDG|
が過大となり、補正係数Kが過大となった場合は、実
質、所定期間、加重平均値|PTJDG|は更新され
ず、したがって、診断結果の更新も自動的にキャンセル
される。極端に排気温度が高い運転条件が長時間継続し
た場合も同様であり、このような極端な運転条件による
影響を排除することができる。
【0100】図13は第4の実施例を示す制御のフロー
チャートであり、エンジン1の運転条件がアイドル条件
下にあることを判定し、この条件が所定時間以上継続し
た後は、所定期間だけ触媒コンバータ13の劣化の判定
を所定期間だけ中止して排気の温度が極端に低い場合の
触媒劣化の誤診断を抑制するものであり、この制御は前
記第2、第3実施例と同様に所定時間おきに実行され
る。
チャートであり、エンジン1の運転条件がアイドル条件
下にあることを判定し、この条件が所定時間以上継続し
た後は、所定期間だけ触媒コンバータ13の劣化の判定
を所定期間だけ中止して排気の温度が極端に低い場合の
触媒劣化の誤診断を抑制するものであり、この制御は前
記第2、第3実施例と同様に所定時間おきに実行され
る。
【0101】まず、ステップc1でアイドル条件か否か
を判定する。アイドル条件の判定は、次の条件に基づい
て行われ、スロットル開度センサ5A、クランク角セン
サ19、変速機センサ20からの信号に基づいて行われ
る。
を判定する。アイドル条件の判定は、次の条件に基づい
て行われ、スロットル開度センサ5A、クランク角セン
サ19、変速機センサ20からの信号に基づいて行われ
る。
【0102】8.スロットル弁開度がほぼ全閉であるこ
とを検出した場合。
とを検出した場合。
【0103】9.エンジン1の回転数Neが所定値以下
である場合。
である場合。
【0104】10.変速機の変速位置がニュートラルで
ある場合。
ある場合。
【0105】これら条件がすべて成立した場合にアイド
ル状態であると判定する。判定結果がアイドル状態であ
れば、ステップc2でサンプリングタイマTMSを所定
値ΔTだけカウントアップした後に、ステップc3にお
いてサンプリングタイマTMSの値が所定時間TMS1
に達したか否かを判定する。
ル状態であると判定する。判定結果がアイドル状態であ
れば、ステップc2でサンプリングタイマTMSを所定
値ΔTだけカウントアップした後に、ステップc3にお
いてサンプリングタイマTMSの値が所定時間TMS1
に達したか否かを判定する。
【0106】この判定結果が、所定時間TMS1に達し
ていなければ処理を終了する一方、達していればステッ
プc4で診断禁止時間を計測するタイマTMRをリセッ
トして処理を終了する。
ていなければ処理を終了する一方、達していればステッ
プc4で診断禁止時間を計測するタイマTMRをリセッ
トして処理を終了する。
【0107】ここで、上記ステップc1でアイドル状態
ではないと判定された場合には、ステップc5の処理へ
進み、タイマTMRを所定値ΔTだけカウントアップす
る。
ではないと判定された場合には、ステップc5の処理へ
進み、タイマTMRを所定値ΔTだけカウントアップす
る。
【0108】次に、ステップc6ではサンプリングタイ
マTMSが所定時間TMS1に達したか否かを判定し、
達していなければステップc7で診断を許可する診断許
可フラグ1を1とし、達していればステップc8で診断
を禁止するように診断許可フラグ1を0とする。
マTMSが所定時間TMS1に達したか否かを判定し、
達していなければステップc7で診断を許可する診断許
可フラグ1を1とし、達していればステップc8で診断
を禁止するように診断許可フラグ1を0とする。
【0109】その後、ステップc9においてサンプリン
グタイマTMSをリセットし、ステップc10で診断領
域か否かを判定する。この診断領域の判定は前記と同様
に行われ、車速VSPが所定範囲以内、機関回転数Ne
が所定範囲以内、機関負荷が所定範囲以内(すなわち、
基本噴射量Tpが所定範囲以内)の条件がすべて成立し
た場合を診断領域であると判定する。
グタイマTMSをリセットし、ステップc10で診断領
域か否かを判定する。この診断領域の判定は前記と同様
に行われ、車速VSPが所定範囲以内、機関回転数Ne
が所定範囲以内、機関負荷が所定範囲以内(すなわち、
基本噴射量Tpが所定範囲以内)の条件がすべて成立し
た場合を診断領域であると判定する。
【0110】この判定結果が診断領域でなければ処理を
終了する一方、診断領域であればステップc11でタイ
マTMRが所定の禁止時間TMR1に達したか否かを判
定する。
終了する一方、診断領域であればステップc11でタイ
マTMRが所定の禁止時間TMR1に達したか否かを判
定する。
【0111】禁止時間TMR1に達していなければステ
ップc12で診断を禁止するよう診断許可フラグ2に0
をセットする一方、禁止時間TMR1に達していればス
テップc13において診断を許可するよう診断許可フラ
グ2に1をセットする。
ップc12で診断を禁止するよう診断許可フラグ2に0
をセットする一方、禁止時間TMR1に達していればス
テップc13において診断を許可するよう診断許可フラ
グ2に1をセットする。
【0112】そして、ステップc14において診断許可
フラグ1または診断許可フラグ2の少なくとも一方が1
であるかを判定する。
フラグ1または診断許可フラグ2の少なくとも一方が1
であるかを判定する。
【0113】診断許可フラグ1または診断許可フラグ2
の少なくとも一方が1であればステップc15において
触媒コンバータ13の劣化診断を許可する一方、診断許
可フラグ1及び診断許可フラグ2がともに0であればス
テップc16において診断を禁止する。
の少なくとも一方が1であればステップc15において
触媒コンバータ13の劣化診断を許可する一方、診断許
可フラグ1及び診断許可フラグ2がともに0であればス
テップc16において診断を禁止する。
【0114】こうして、スロットル開度センサ5A、ク
ランク角センサ19、変速機センサ20からの信号に基
づいてアイドル状態を判定するとともに、アイドル状態
が継続する場合にはアイドル状態の継続時間を計測し、
この継続時間に基づいて触媒コンバータ13の劣化診断
を所定期間だけ禁止するようにしたため、極端に排気温
度の低いアイドル状態における触媒コンバータ13の誤
診断を防止することができるのである。
ランク角センサ19、変速機センサ20からの信号に基
づいてアイドル状態を判定するとともに、アイドル状態
が継続する場合にはアイドル状態の継続時間を計測し、
この継続時間に基づいて触媒コンバータ13の劣化診断
を所定期間だけ禁止するようにしたため、極端に排気温
度の低いアイドル状態における触媒コンバータ13の誤
診断を防止することができるのである。
【0115】
【発明の効果】以上説明したように第1の発明は、排気
通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された上流
側空燃比センサと、触媒の下流に配設された下流側空燃
比センサと、機関の運転条件を判定する手段と、前記運
転条件の判定結果に応じて基本燃料噴射量を設定する基
本噴射量設定手段と、上流側空燃比センサの出力に基づ
いてフィードバック補正係数を算出する補正係数算出手
段と、このフィードバック補正係数に応じて前記基本燃
料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えてなる
内燃機関において、前記運転条件の判定結果が所定の触
媒劣化診断領域であるときに前記上流側空燃比センサの
出力と下流側空燃比センサの出力とを比較する手段と、
この比較結果を加重平均する手段と、前記機関運転条件
が前記触媒劣化診断領域となってから所定の時間までは
前記加重平均の重みを軽減する重み調整手段と、この重
みを軽減された加重平均の演算結果に基づいて前記触媒
の劣化を判定する劣化判定手段とを備えたため、診断領
域に入ってから所定の時間までは加重平均の重みを軽減
する一方、所定時間経過後は重みを軽減することなく比
較結果を加重平均し、この加重平均値に基づいて触媒の
劣化を判定することができ、この結果、ひとつの診断領
域の持続時間が短いような運転条件においても診断の機
会を失うことなく確実に診断を行うことができ、診断領
域に入る以前の運転条件の影響を抑制して誤診断を抑制
するとともに、触媒の劣化を正確に診断することが可能
となる。
通路に介装された触媒と、触媒の上流に配設された上流
側空燃比センサと、触媒の下流に配設された下流側空燃
比センサと、機関の運転条件を判定する手段と、前記運
転条件の判定結果に応じて基本燃料噴射量を設定する基
本噴射量設定手段と、上流側空燃比センサの出力に基づ
いてフィードバック補正係数を算出する補正係数算出手
段と、このフィードバック補正係数に応じて前記基本燃
料噴射量を補正する燃料噴射量補正手段とを備えてなる
内燃機関において、前記運転条件の判定結果が所定の触
媒劣化診断領域であるときに前記上流側空燃比センサの
出力と下流側空燃比センサの出力とを比較する手段と、
この比較結果を加重平均する手段と、前記機関運転条件
が前記触媒劣化診断領域となってから所定の時間までは
前記加重平均の重みを軽減する重み調整手段と、この重
みを軽減された加重平均の演算結果に基づいて前記触媒
の劣化を判定する劣化判定手段とを備えたため、診断領
域に入ってから所定の時間までは加重平均の重みを軽減
する一方、所定時間経過後は重みを軽減することなく比
較結果を加重平均し、この加重平均値に基づいて触媒の
劣化を判定することができ、この結果、ひとつの診断領
域の持続時間が短いような運転条件においても診断の機
会を失うことなく確実に診断を行うことができ、診断領
域に入る以前の運転条件の影響を抑制して誤診断を抑制
するとともに、触媒の劣化を正確に診断することが可能
となる。
【0116】また、第2の発明は、排気通路に介装され
た触媒と、触媒の上流に配設された上流側空燃比センサ
と、触媒の下流に配設された下流側空燃比センサと、機
関の運転条件を判定する手段と、前記運転条件の判定結
果に応じて基本燃料噴射量を設定する基本噴射量設定手
段と、上流側空燃比センサの出力に基づいてフィードバ
ック補正係数を算出する補正係数算出手段と、このフィ
ードバック補正係数に応じて前記基本燃料噴射量を補正
する燃料噴射量補正手段とを備えてなる内燃機関におい
て、前記運転条件の判定結果が所定の触媒劣化診断領域
であるときに前記上流側空燃比センサの出力と下流側空
燃比センサの出力とを比較する手段と、この比較結果を
加重平均する手段と、前記機関運転条件が触媒劣化診断
領域となる以前の運転条件の履歴を判別する履歴判別手
段と、前記履歴の判別結果に応じて前記加重平均の重み
付けの値を軽減する重み調整手段と、この重みを調整さ
れた加重平均の演算結果に基づいて前記触媒の劣化を判
定する劣化判定手段とを備えたため、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を診断
領域に入ってから所定の時間までは運転条件履歴の判別
結果に応じて軽減された重み付けの値に基づいて加重平
均する一方、所定時間経過後は重みを軽減することなく
比較結果を加重平均して触媒の劣化を判定すすることが
でき、診断領域に入る以前の運転条件の変動による触媒
の特性変化の影響を抑制し、平均化された比較結果に基
づいて誤診断を起こすことなく高精度な触媒の劣化診断
を行うことが可能となる。
た触媒と、触媒の上流に配設された上流側空燃比センサ
と、触媒の下流に配設された下流側空燃比センサと、機
関の運転条件を判定する手段と、前記運転条件の判定結
果に応じて基本燃料噴射量を設定する基本噴射量設定手
段と、上流側空燃比センサの出力に基づいてフィードバ
ック補正係数を算出する補正係数算出手段と、このフィ
ードバック補正係数に応じて前記基本燃料噴射量を補正
する燃料噴射量補正手段とを備えてなる内燃機関におい
て、前記運転条件の判定結果が所定の触媒劣化診断領域
であるときに前記上流側空燃比センサの出力と下流側空
燃比センサの出力とを比較する手段と、この比較結果を
加重平均する手段と、前記機関運転条件が触媒劣化診断
領域となる以前の運転条件の履歴を判別する履歴判別手
段と、前記履歴の判別結果に応じて前記加重平均の重み
付けの値を軽減する重み調整手段と、この重みを調整さ
れた加重平均の演算結果に基づいて前記触媒の劣化を判
定する劣化判定手段とを備えたため、上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力の比較結果を診断
領域に入ってから所定の時間までは運転条件履歴の判別
結果に応じて軽減された重み付けの値に基づいて加重平
均する一方、所定時間経過後は重みを軽減することなく
比較結果を加重平均して触媒の劣化を判定すすることが
でき、診断領域に入る以前の運転条件の変動による触媒
の特性変化の影響を抑制し、平均化された比較結果に基
づいて誤診断を起こすことなく高精度な触媒の劣化診断
を行うことが可能となる。
【0117】また、第3の発明は、排気通路に介装され
た触媒と、触媒の上流に配設された上流側空燃比センサ
と、触媒の下流に配設された下流側空燃比センサと、機
関の運転条件を判定する手段と、前記運転条件の判定結
果に応じて基本燃料噴射量を設定する基本噴射量設定手
段と、上流側空燃比センサの出力に基づいてフィードバ
ック補正係数を算出する補正係数算出手段と、このフィ
ードバック補正係数に応じて前記基本燃料噴射量を補正
する燃料噴射量補正手段とを備えてなる内燃機関におい
て、前記運転条件が所定の触媒劣化診断領域であるとき
に前記上流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサ
の出力とを比較する手段と、この比較結果を加重平均す
る手段と、前記機関運転条件が触媒劣化診断領域となる
以前の運転条件の履歴を判別する履歴判別手段と、前記
履歴の判別結果に応じた時間で前記加重平均の重み付け
を軽減する重み調整手段と、この重みを調整された加重
平均の演算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣
化判定手段とを備えたため、診断領域に入る以前の運転
条件履歴の判別結果に応じて設定された時間までは軽減
された重みに基づいて比較結果を加重平均する一方、設
定された時間を経過した後は重みを軽減することなく比
較結果を加重平均して触媒の劣化を判定することがで
き、変動する運転条件の影響による誤診断を抑制し、平
均化された比較結果に基づいて高精度な触媒の劣化診断
を行うことが可能となる。
た触媒と、触媒の上流に配設された上流側空燃比センサ
と、触媒の下流に配設された下流側空燃比センサと、機
関の運転条件を判定する手段と、前記運転条件の判定結
果に応じて基本燃料噴射量を設定する基本噴射量設定手
段と、上流側空燃比センサの出力に基づいてフィードバ
ック補正係数を算出する補正係数算出手段と、このフィ
ードバック補正係数に応じて前記基本燃料噴射量を補正
する燃料噴射量補正手段とを備えてなる内燃機関におい
て、前記運転条件が所定の触媒劣化診断領域であるとき
に前記上流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサ
の出力とを比較する手段と、この比較結果を加重平均す
る手段と、前記機関運転条件が触媒劣化診断領域となる
以前の運転条件の履歴を判別する履歴判別手段と、前記
履歴の判別結果に応じた時間で前記加重平均の重み付け
を軽減する重み調整手段と、この重みを調整された加重
平均の演算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣
化判定手段とを備えたため、診断領域に入る以前の運転
条件履歴の判別結果に応じて設定された時間までは軽減
された重みに基づいて比較結果を加重平均する一方、設
定された時間を経過した後は重みを軽減することなく比
較結果を加重平均して触媒の劣化を判定することがで
き、変動する運転条件の影響による誤診断を抑制し、平
均化された比較結果に基づいて高精度な触媒の劣化診断
を行うことが可能となる。
【0118】また、第4の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記比較手段が、前
記上流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサの出
力とをしきい値と比較して反転回数をそれぞれ演算する
手段と、これら反転回数の比を演算する手段とを備えた
ため、上流側空燃比センサ及び下流側空燃比センサをし
きい値と比較した反転回数の比を加重平均することがで
き、触媒の劣化を正確かつ迅速に診断することが可能と
なる。
の発明のいずれかひとつにおいて、前記比較手段が、前
記上流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサの出
力とをしきい値と比較して反転回数をそれぞれ演算する
手段と、これら反転回数の比を演算する手段とを備えた
ため、上流側空燃比センサ及び下流側空燃比センサをし
きい値と比較した反転回数の比を加重平均することがで
き、触媒の劣化を正確かつ迅速に診断することが可能と
なる。
【0119】また、第5の発明は、前記第1ないし第3
の発明のいずれかひとつにおいて、前記機関の運転条件
がアイドルであることを判定するアイドル判定手段と、
この判定結果がアイドルである時間が所定時間以上継続
した場合には、その後の所定期間は前記劣化判定手段の
判定を禁止する手段とを備え、アイドル状態が判定され
てアイドル状態が所定時間以上継続する場合には所定期
間だけ触媒の劣化判定を禁止するようにしたため、極端
に排気温度の低いアイドル状態などにおける触媒劣化の
誤診断を防止することができ、診断精度を向上すること
が可能となる。
の発明のいずれかひとつにおいて、前記機関の運転条件
がアイドルであることを判定するアイドル判定手段と、
この判定結果がアイドルである時間が所定時間以上継続
した場合には、その後の所定期間は前記劣化判定手段の
判定を禁止する手段とを備え、アイドル状態が判定され
てアイドル状態が所定時間以上継続する場合には所定期
間だけ触媒の劣化判定を禁止するようにしたため、極端
に排気温度の低いアイドル状態などにおける触媒劣化の
誤診断を防止することができ、診断精度を向上すること
が可能となる。
【図1】第1ないし第3または第5の発明のいずれかひ
とつに対応するクレーム対応図である。
とつに対応するクレーム対応図である。
【図2】第4の発明に対応するクレーム対応図である。
【図3】本発明の一実施例を示すブロック図。
【図4】運転領域と反転回数及び反転回数比との関係を
示す説明図。
示す説明図。
【図5】触媒劣化診断の制御の一例を示すフローチャー
ト。
ト。
【図6】同じく制御の一例を示すフローチャート。
【図7】第2の実施例を示す制御のフローチャート。
【図8】第3の実施例を示す制御のフローチャート。
【図9】上流側酸素センサと下流側酸素センサの出力波
形を示すグラフである。
形を示すグラフである。
【図10】上流側酸素センサの出力信号とフィードバッ
ク補正係数とを示すグラフである。
ク補正係数とを示すグラフである。
【図11】補正係数Kと時間tとの関係を示す示すグラ
フである。
フである。
【図12】変化速度VKに応じて加重平均値PTJDG
を求めるフローチャートの一部である。
を求めるフローチャートの一部である。
【図13】第4の実施例を示す制御のフローチャート。
4 コントロールユニット 13 触媒コンバータ 14 上流側酸素センサ 50 上流側空燃比センサ 51 下流側空燃比センサ 52 運転条件判定手段 56 出力比較手段 57 加重平均手段 58 重み調整手段 59 劣化判定手段 60 履歴判別手段 61 反転回数演算手段 62 反転回数比演算手段 63 アイドル判手手段 64 禁止手段
Claims (5)
- 【請求項1】 排気通路に介装された触媒と、触媒の上
流に配設された上流側空燃比センサと、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサと、機関の運転条件を判定
する手段と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料
噴射量を設定する基本噴射量設定手段と、上流側空燃比
センサの出力に基づいてフィードバック補正係数を算出
する補正係数算出手段と、このフィードバック補正係数
に応じて前記基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正
手段とを備えてなる内燃機関において、前記運転条件の
判定結果が所定の触媒劣化診断領域であるときに前記上
流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサの出力と
を比較する手段と、この比較結果を加重平均する手段
と、前記機関運転条件が前記触媒劣化診断領域となって
から所定の時間までは前記加重平均の重みを軽減する重
み調整手段と、この重みを軽減された加重平均の演算結
果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手段と
を備えたことを特徴とする内燃機関の触媒劣化診断装
置。 - 【請求項2】 排気通路に介装された触媒と、触媒の上
流に配設された上流側空燃比センサと、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサと、機関の運転条件を判定
する手段と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料
噴射量を設定する基本噴射量設定手段と、上流側空燃比
センサの出力に基づいてフィードバック補正係数を算出
する補正係数算出手段と、このフィードバック補正係数
に応じて前記基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正
手段とを備えてなる内燃機関において、前記運転条件の
判定結果が所定の触媒劣化診断領域であるときに前記上
流側空燃比センサの出力と下流側空燃比センサの出力と
を比較する手段と、この比較結果を加重平均する手段
と、前記機関運転条件が触媒劣化診断領域となる以前の
運転条件の履歴を判別する履歴判別手段と、前記履歴の
判別結果に応じて前記加重平均の重み付けの値を軽減す
る重み調整手段と、この重みを調整された加重平均の演
算結果に基づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手
段とを備えたことを特徴とする内燃機関の触媒劣化診断
装置。 - 【請求項3】 排気通路に介装された触媒と、触媒の上
流に配設された上流側空燃比センサと、触媒の下流に配
設された下流側空燃比センサと、機関の運転条件を判定
する手段と、前記運転条件の判定結果に応じて基本燃料
噴射量を設定する基本噴射量設定手段と、上流側空燃比
センサの出力に基づいてフィードバック補正係数を算出
する補正係数算出手段と、このフィードバック補正係数
に応じて前記基本燃料噴射量を補正する燃料噴射量補正
手段とを備えてなる内燃機関において、前記運転条件が
所定の触媒劣化診断領域であるときに前記上流側空燃比
センサの出力と下流側空燃比センサの出力とを比較する
手段と、この比較結果を加重平均する手段と、前記機関
運転条件が触媒劣化診断領域となる以前の運転条件の履
歴を判別する履歴判別手段と、前記履歴の判別結果に応
じた時間で前記加重平均の重み付けを軽減する重み調整
手段と、この重みを調整された加重平均の演算結果に基
づいて前記触媒の劣化を判定する劣化判定手段とを備え
たことを特徴とする内燃機関の触媒劣化診断装置。 - 【請求項4】 前記比較手段が、前記上流側空燃比セン
サの出力と下流側空燃比センサの出力とをしきい値と比
較して反転回数をそれぞれ演算する手段と、これら反転
回数の比を演算する手段とからなることを特徴とする請
求項1ないし請求項3のいずれかひとつに記載の内燃機
関の触媒劣化診断装置。 - 【請求項5】 前記機関の運転条件がアイドルであるこ
とを判定するアイドル判定手段と、この判定結果がアイ
ドルである時間が所定時間以上継続した場合には、その
後の所定期間は前記劣化判定手段の判定を禁止する手段
とを備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3の
いずれかひとつに記載の内燃機関の触媒劣化診断装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101169A JP2842218B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 内燃機関の触媒劣化診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6101169A JP2842218B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 内燃機関の触媒劣化診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07310536A true JPH07310536A (ja) | 1995-11-28 |
JP2842218B2 JP2842218B2 (ja) | 1998-12-24 |
Family
ID=14293527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6101169A Expired - Fee Related JP2842218B2 (ja) | 1994-05-16 | 1994-05-16 | 内燃機関の触媒劣化診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2842218B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092100A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 酸素センサ制御装置 |
JP2014043851A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Hyundai Motor Company Co Ltd | ハイブリッド車両の酸素センサ診断方法 |
CN113670389A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-11-19 | 潍柴动力股份有限公司 | 三元催化器老化测试方法、装置、设备、存储介质及程序 |
-
1994
- 1994-05-16 JP JP6101169A patent/JP2842218B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013092100A (ja) * | 2011-10-26 | 2013-05-16 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 酸素センサ制御装置 |
JP2014043851A (ja) * | 2012-08-24 | 2014-03-13 | Hyundai Motor Company Co Ltd | ハイブリッド車両の酸素センサ診断方法 |
CN113670389A (zh) * | 2021-09-28 | 2021-11-19 | 潍柴动力股份有限公司 | 三元催化器老化测试方法、装置、设备、存储介质及程序 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2842218B2 (ja) | 1998-12-24 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |