JPH0731051A - 過昇温防止機能付き過電流保護装置 - Google Patents

過昇温防止機能付き過電流保護装置

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JPH0731051A
JPH0731051A JP5191742A JP19174293A JPH0731051A JP H0731051 A JPH0731051 A JP H0731051A JP 5191742 A JP5191742 A JP 5191742A JP 19174293 A JP19174293 A JP 19174293A JP H0731051 A JPH0731051 A JP H0731051A
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JP
Japan
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bimetal
sub
temperature rise
compressor
protection device
Prior art date
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Withdrawn
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JP5191742A
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Inventor
Kazuo Takeda
和雄 武田
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Texas Instruments Japan Ltd
Original Assignee
Texas Instruments Japan Ltd
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Publication date
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Withdrawn legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H71/00Details of the protective switches or relays covered by groups H01H73/00 - H01H83/00
    • H01H71/10Operating or release mechanisms
    • H01H71/12Automatic release mechanisms with or without manual release
    • H01H71/123Automatic release mechanisms with or without manual release using a solid-state trip unit
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H77/00Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting
    • H01H77/02Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism
    • H01H77/04Protective overload circuit-breaking switches operated by excess current and requiring separate action for resetting in which the excess current itself provides the energy for opening the contacts, and having a separate reset mechanism with electrothermal opening

Abstract

(57)【要約】 [目的]小型簡易かつ安価な構成で所望の動作を行える
過昇温防止機能付き過電流保護装置を実現する。 [構成]副バイメタル40が第1の位置(定常位置)に
あるとき、主バイメタル20は連結部材42,44に拘
束されることなく、その第1の位置と第2の位置との間
で自ら反転変位することができる。圧縮機32の温度上
昇につれて副バイメタル40の温度が動作温度に達する
と、副バイメタル40が第1の位置から第2の位置へ反
転変位する。そうすると、この副バイメタル40の反転
変位が連結部材42,44を介して主バイメタル20に
伝達され、主バイメタル20は第2の位置へ反転変位す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機械類を過電流か
ら保護するための過電流保護装置に係り、より詳細には
電気機械類の過昇温を防止する機能をも備えた過電流保
護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図11に、一般の小型密閉式冷凍圧縮機
のモータの保護に用いられている過電流保護装置いわゆ
るモータプロテクタ(またはオーバー・ロード・リレ
ー)の構成を示す。このモータプロテクタは、絶縁材か
らなる円筒形ケーシング10を有し、ケーシング10の
一端面(上端面)10aより外側に第1および第2の端
子12,14を突出させ、ケーシング10の内側に次の
ようなスイッチ機構を設けている。
【0003】両端子12,14の下端部は、ケーシング
上端面10aより内側(下側)に延長してケーシング中
心部に向けてほぼ直角に折曲し、固定接点16,18を
それぞれ形成している。ケーシング上端面10aの中心
部にはボルト19が垂直に貫通して螺着され、ケーシン
グ10内でボルト19の下端部の軸19aにディスク形
のバイメタル20がワッシャ22を介して取付されてい
る。バイメタル20の上面には、固定接点16,18と
それぞれ対向する位置に塊状の可動接点24,26が溶
接接合されている。
【0004】正常時または定常時、バイメタル20は、
実線で示すように、支点19aを中心としてディスク周
縁部が上方に湾曲する第1の位置にあり、可動接点2
4,26をそれぞれ固定接点16,18に弾力的に加圧
接触させて、スイッチ回路を閉状態とする。閉状態で
は、端子12から入った電流は固定接点16、可動接点
24、バイメタル20、可動接点26、固定接点18を
通って端子14へ流れる。
【0005】バイメタル20の上面と対向してケーシン
グ10内にはたとえばニクロム線からなる抵抗発熱体2
8が設けられている。図12に示すように、この抵抗発
熱体28は、第2の端子14と第3の端子15との間で
バイメタル20の全面をできるだけ均等に加熱するよう
にXY方向(二次元方向)に延長している。なお、第3
の端子15は図11では図示されていない。したがっ
て、正確には、第2の端子14から電流は、抵抗発熱体
28を流れ、第3の端子15より外へ出るようになって
いる。
【0006】ケーシング10の下端部は、絶縁材または
金属からなる遮蔽板30によって閉塞されている。この
遮蔽板30は、このモータプロテクタが取付される物体
たとえば圧縮機本体32の表面とスイッチ機構の接点部
との間の電気的な距離を確保するため、あるいはケーシ
ング10内への異物の侵入を防ぐためのものである。
【0007】図13は、このモータプロテクタの構成を
電気回路として模式的に示す図である。第1の端子12
が電源34の一方の端子に接続され、圧縮機内のモータ
36が電源34の他方の端子と第3の端子15との間に
接続される。モータプロテクタ内に抵抗発熱体28が設
けられない場合、モータ36の端子36aは第2の端子
14に接続される。
【0008】スイッチ閉状態では、モータ36に流れる
電流がバイメタル20および発熱抵抗体28をも流れ、
バイメタル20は自己および発熱抵抗体28における抵
抗発熱によって加熱される。さらに、バイメタル20
は、圧縮機32からの輻射熱によっても加熱されるが、
その加熱の程度は上記抵抗発熱による加熱と比較すれば
かなり小さい。
【0009】圧縮機32のモータ36が保護を必要とす
る通常のケースは、過負荷または拘束(ロック)状態に
よって電流が定格値を越えた場合である。たとえば、凝
縮器(図示せず)の冷却能力が低下した場合、圧縮機3
2の仕事量ないしモータ36の負荷が過大になり、過電
流が流れて、モータ巻線が焼損するおそれがある。ま
た、圧縮機32がいったん停止した直後に運転を再開す
る場合、出力側にまだ高温高圧の冷媒ガスがたまってい
ると、ピストンが冷媒ガスを圧縮することができず、拘
束されているモータを始動させようとして電流が異常に
増大することがある。
【0010】このようにモータ36に流れる電流が増大
すると、バイメタル20に与えられる抵抗発熱による加
熱が増大して、バイメタル20の温度が上昇する。そし
て、所定の動作温度たとえば160゜Cまで上昇する
と、バイメタル20は自ら反転して、図11および図1
3の点線20’で示すようにディスク周縁部が下方へ湾
曲する第2の位置へ反転変位する。そうすると、バイメ
タル20の上面に固着されている可動接点24,26が
固定接点16,18からそれぞれ分離し、モータプロテ
クタのスイッチ回路が開いて、電流が遮断される。この
遮断によってモータ36の巻線の焼損が防止される。
【0011】なお、電流が遮断されると、バイメタル2
0に対する抵抗発熱による加熱が止まる。そうして、バ
イメタル20の温度が所定の温度たとえば80゜Cまで
下がると、バイメタル20は第2の位置から第1の位置
へ反転変位し、スイッチ回路を閉成する。これにより、
電流が流れ、圧縮機32の運転が再開される。
【0012】ところで、圧縮機32のモータ36が保護
を必要とするケースが他にもある。それは、何らかの原
因、たとえば当該冷凍機またはクーラのセッティング時
の取付不良等によって冷媒が漏れたりすると、蒸発器
(図示せず)から圧縮機32へ循環供給される低温低圧
の冷媒ガスが少なくなり、そのぶん圧縮機32ないしモ
ータ36における冷媒ガスの冷却効果が小さくなり、圧
縮機32ないしモータ36の温度が上昇する。この場
合、冷媒ガスが少ないので、圧縮機32の仕事量は少な
く、電流は定格値以内で流れている。このため、バイメ
タル20は、圧縮機32より大きな輻射熱を受けるもの
の、抵抗発熱による主たる加熱が少ないために、反転し
ない。その結果、電流そのものは過大になっていないの
に、圧縮機32ないしモータ36の温度が上昇し、モー
タ巻線が焼損するおそれがある。
【0013】なお、バイメタル20を圧縮機32からの
輻射熱にも応動して反転するように構成することも可能
ではあるが、そのように設計したならば、過負荷または
拘束時の過電流に対して所望のバイメタル動作特性を得
るのが難しくなる。1つのバイメタル20に過電流保護
機能と過昇温防止機能の両機能を兼用させることは実用
上困難を伴うことが多い。
【0014】そこで、従来は、上記のような圧縮機32
の過昇温に対して電流を遮断するためのサーモスタット
をモータプロテクタとは別に圧縮機32に取付し、この
サーモスタットのスイッチ回路をモータプロテクタのス
イッチ回路と直列に接続していた。しかし、そのように
サーモスタットを別固に設けるのでは、コストが増すだ
けでなく、過電流保護用と過昇温防止用に2つの別体の
保護装置を必要とし、取扱い・取付けが繁雑になるとい
う不具合がある。
【0015】この問題に対処するために、最近、1つの
ケーシングにモータプロテクタとサーモスタットを収め
た一体型の過昇温防止機能付き過電流保護装置が試作さ
れている。図14に、この保護装置の構成を模式的に示
す。上記した図11〜図13の各部と共通する部分には
同一の符号を付してある。
【0016】この図14に示す保護装置のケーシング1
00は、上記したモータプロテクタのケーシング10よ
りも格段に大きく、下端部に樹脂でモールドされたサー
モスタット102を収容してなる。このサーモスタット
102の内側には、固定アーム104の先端部に固着さ
れた固定接点106と可動アーム108の先端部に固着
された可動接点110とが互いに対向して上下方向に配
置されるとともに、可動アーム108の下に操作ロッド
112を介してバイメタル114が配置されている。固
定アーム104および可動アーム108の他端部は端子
116,118として第3の端子15およびモータ32
の端子32aにそれぞれ電気的に接続されている。
【0017】この保護装置において、圧縮機側からの輻
射熱はサーモスタット102に与えられる。圧縮機の温
度がバイメタル114の動作温度以下であるとき、バイ
メタル114は点線114’で示すようにその中心部が
下方に湾曲した位置にある。したがって、操作ロッド1
12および可動アーム108は沈んだ位置にあり、可動
接点110は固定接点106から分離しており、サーモ
スタット102のスイッチ回路は開いている。このた
め、発熱抵抗体120に電流は流れず、発熱抵抗体12
0は抵抗発熱しない。バイメタル20は、自己の抵抗発
熱によって加熱され、過電流に対しては所定の動作温度
で自ら反転して、可動接点(24,26)を固定接点
(16,18)から分離させ、電流を遮断する。
【0018】上記のような冷媒の漏れ等により圧縮機の
温度が上昇し、サーモスタット102のバイメタル11
4が所定の動作温度で図14の実線で示す位置(中心部
が上方に湾曲した位置)へ反転すると、可動アーム10
8が実線の位置まで持ち上げられ、可動接点110が固
定接点106に加圧接触し、サーモスタット102のス
イッチ回路が閉じる。そうすると、固定接点18と電源
34との間に、モータ36と並列に発熱抵抗体120と
サーモスタット102とからなる電流パイパス回路が形
成され、発熱抵抗体120が通電して抵抗発熱する。こ
の発熱抵抗体120の抵抗発熱によってバイメタル20
の温度が急激に上昇し、上記所定の動作温度に達すると
バイメタル20が反転する。このバイメタル20の反転
によって固定接点16,18が可動接点24,26から
分離し、電流が遮断される。
【0019】このように、この保護装置では、第2の端
子14と第3の端子15との間に接続される発熱抵抗体
120は、圧縮機の過昇温に対してサーモスタット10
2が作動したときに通電して、その抵抗発熱による加熱
でバイメタル20を反転変位させるように機能するもの
であり、過電流保護用の発熱抵抗体28とは全然異なる
抵抗値を有する。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
過昇温防止機能付き過電流保護装置は、本来独立した部
品のサーモスタットをモータプロテクタにドッキングさ
せる構造であるため、必然的にケーシング100が大型
化し、装置全体がかさばるという欠点がある。また、過
電流保護用と過昇温防止用に2つのスイッチ部(接点
部)を設けるため、一体化によるコストダウンはそれほ
どでもない。さらに、発熱抵抗体120が過昇温防止用
に機能し、過電流保護用の抵抗発熱はバイメタル20の
自己発熱によってのみ賄われるため、過電流に対するバ
イメタル20の本来の反転動作を所望の動作温度で行わ
せるのが難しくなるという問題もある。
【0021】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
もので、小型簡易かつ安価な構成でもって、過電流保護
機能および過昇温防止機能のいずれも所望の動作温度で
確実に行えるようにした過昇温防止機能付き過電流保護
装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の過昇温防止機能付き過電流保護装置は、負
荷に電気的に接続される固定接点と、前記固定接点と対
向して配置される可動接点と、前記固定接点に前記可動
接点を接触させる第1の位置と前記固定接点から前記可
動接点を分離させる第2の位置との間で変位可能であっ
て、前記負荷に流れる電流に基づく抵抗発熱によって加
熱され、所定の動作温度で自ら前記第1の位置から前記
第2の位置へ変位するバイメタルと、前記負荷の昇温に
よって所定の動作温度まで加熱された時に所定の位置へ
変位する熱応動部材と、前記熱応動部材の変位を前記バ
イメタルに伝達して、前記バイメタルを強制的に前記第
1の位置から前記第2の位置へ変位させる連結手段とを
有する構成とした。
【0023】
【作用】負荷の昇温によって熱応動部材が加熱され、所
定の動作温度で熱応動部材が所定の位置へ変位すると、
その変位が連結手段を介してバイメタルに伝達される。
バイメタルは、抵抗発熱による加熱によって反転変位し
やすい状態になっているところに、連結手段を介して熱
応動部材の変位による外力を加えられるため、動作温度
に達してなくても第1の位置から第2の位置へ変位す
る。バイメタルが第2の位置へ変位すると、可動接点が
固定接点から分離して、電流が遮断される。
【0024】
【実施例】以下、図1〜図10を参照して本発明の実施
例を説明する。
【0025】図1および図2は、小型密閉式冷凍圧縮機
のモータの保護に好適な本発明の第1の実施例による過
昇温防止機能付き過電流保護装置の構成を示す。本実施
例および他の実施例において、従来技術(図11〜図1
3)の各部と共通する部分には同一の符号を付してあ
る。
【0026】本実施例の保護装置は、基本的には、図1
1のモータプロテクタに、熱応動部材としての副バイメ
タル40と、この副バイメタル40の変位を主バイメタ
ル20に伝達するための連結手段としての一対の連結部
材42,44と、副バイメタル40の支点としての支持
軸46とを付け加えて構成されるものである。
【0027】支持軸46は、遮蔽板30の中心部に立設
され、先端部が副バイメタル40の中心部の孔に挿着さ
れてかしめられ、副バイメタル40をほぼ水平に支持す
る。連結部材42,44は、両端部がほぼ直角に折曲し
たコ字形の杆または板片からなり、それぞれの上端折曲
部が可動接点24,26に近接した主バイメタル20の
周縁部の上面に掛かり、それぞれの下端折曲部が副バイ
メタル40の周縁部の下面に掛かるように取付される。
なお、主バイメタル20は、図4に示すように可動接点
24,26付近で半径方向の外側に延びており、この延
長部分20a,20bに連結部材42,44の上端折曲
部が掛かる。
【0028】副バイメタル40は、主バイメタル20よ
りもバネ力の強いディスク形のバイメタルであり、正常
または定常温度では図1に示すようにディスク周縁部が
上方に湾曲する第1の位置にあり、圧縮機の過昇温に対
応した所定の動作温度たとえば130゜Cまで加熱され
ると図2に示すようにディスク周縁部が上方に湾曲する
第2の位置へ反転変位するように構成されている。
【0029】図1に示すように、副バイメタル40が第
1の位置(定常位置)にあるとき、主バイメタル20は
連結部材42,44に拘束されることなく、その第1の
位置と第2の位置との間で自ら反転変位することができ
る。したがって、過電流保護機能に関しては、図11の
モータプロテクタと同じスイッチ動作が行われる。
【0030】この保護装置において、圧縮機32側から
の輻射熱は遮蔽板30を介して副バイメタル40に与え
られる。冷媒の漏れ等により圧縮機32の温度が上昇
し、副バイメタル40の温度も上昇する。この時、電流
が流れているため、自己および抵抗発熱体28における
抵抗発熱によって主バイメタル20も加熱され、主バイ
メタル20の温度も高くなっている。ただ、過負荷状態
または拘束状態ではないので、主バイメタル20の動作
温度(160゜C)よりは低い温度である。
【0031】圧縮機32の温度上昇につれて副バイメタ
ル40の温度が動作温度(130゜C)まで上昇する
と、副バイメタル40が第1の位置から第2の位置へ反
転変位する。そうすると、この副バイメタル40の反転
変位が連結部材42,44を介して主バイメタル20に
伝達される。主バイメタル20は、ある程度高い温度に
加熱されていたところで、その延長部分20a,20b
に下方へのモーメントを受けるため、容易に第2の位置
へ反転変位する(図2)。
【0032】その結果、可動接点24,26が固定接点
16,18より分離され、スイッチ回路が開き、電流が
遮断され、圧縮機32の運転が止まる。副バイメタル4
0のバネ力(強度)は主バイメタル20のそれよりもず
っと大きいため、副バイメタル40が第2の位置に止ま
っている限り、主バイメタル20は第2の位置に拘束さ
れ、復帰温度(80゜C)まで温度が下がっても第1の
位置へ反転変位(復帰)することはできない。
【0033】副バイメタル40が作動するとき、つまり
冷媒漏れが生じたときは、修理がなされるまで運転を再
開してはならない場合である。したがって、副バイメタ
ル40が第2の位置から第1の位置へ復帰するための動
作温度は、常温よりもずっと低い温度たとえば−20゜
Cに選ばれてよい。これにより、副バイメタル40がい
ったん作動して第2の位置へ変位したときは、外力で強
制的に副バイメタル40を第1の位置へ戻すことにな
る。
【0034】このように、本実施例の保護装置において
は、主バイメタル20に連結部材42,44を介して副
バイメタル40が連結され、過電流に対しては主バイメ
タル20が副バイメタル40から独立して所望の動作温
度で反転変位して電流を遮断し、圧縮機32の過昇温に
対しては副バイメタル40が反転変位するとともにこれ
に連動して主バイメタル20も反転変位することにより
電流を遮断する。したがって、1組(共通)の固定接点
16,18および可動接点24,26で過電流保護にも
過昇温防止にも対応可能であり、過昇温機能を付加する
に際して部品数の増加がわずかで、加工・組立が簡単で
あり、ケーシング10も従来と同サイズのもので済む。
また、発熱抵抗体28が過電流保護のために用いられる
ので、過電流の遮断に際して主バイメタル20を所望の
温度または電流値で動作させることができる。
【0035】図3および図4は、第2の実施例による過
昇温防止機能付き過電流保護装置の構成を示す。この保
護装置は、上記した第1の実施例による保護装置の一
部、つまり副バイメタル40に対する支持(支点)部を
変形したものである。第1の実施例のように支持軸46
によって副バイメタル40を支持する構成では、副バイ
メタル40の中心部に孔を穿孔しなければならず、副バ
イメタル40の強度が減少することもある。この第2の
実施例では、副バイメタル40の上に連結部材42,4
4と干渉しない向きで支持板48がケーシング10の内
壁に取付され、支持板48に一体形成または固着した突
起部48aが支点として副バイメタル40の上面中心部
に当たるように構成されている。かかる構成によれば、
副バイメタル40の中心部に孔を穿孔する必要がなく、
したがって副バイメタル40の強度を減少させなくて済
む。
【0036】図5は、第3の実施例による保護装置の構
成を示す。この保護装置では、副バイメタル40が遮蔽
板30の外側に配置され、圧縮機32からの輻射熱を直
接受けるようになっている。副バイメタル40に対する
支点は、遮蔽板30の中心部の下面に一体形成または固
着された突起部30aによって構成されている。連結部
材42,44は、遮蔽板30を貫通して延在し、それぞ
れの下端部は圧縮機32の表面に近接している。したが
って、電気的絶縁性を確保するため、連結部材42,4
4は絶縁材で構成されてよい。かかる構成によれば、副
バイメタル40が圧縮機32からの輻射熱を直接受ける
ので、圧縮機32の過昇温に対して応答速度の速い遮断
動作を行うことができる。またこの構成においても、副
バイメタル40は突起状の支点30aによって支持され
るため、副バイメタル40に孔を設けなくて済む。
【0037】図6は、第4の実施例による保護装置の構
成を示す。この保護装置において、副バイメタル40
は、接点16,24と対向する一方の端部40aが遮蔽
板30に溶接または接着剤50等で固定され、接点1
8,26と対向する他方の端部40bが連結部材44に
係止し、中心部が遮蔽板30の上面の突起部30aによ
って支持されるように配設される。このように片持ち型
の副バイメタル40が実線の第1の位置から点線の第2
の位置へ反転変位すると、その他端部40bの下方への
変位が連結部材44を介して主バイメタル20の延長部
20bに伝達され、主バイメタル20も点線の第2の位
置へ反転変位し、スイッチ回路が開く。
【0038】この実施例においては、副バイメタル40
より主バイメタル20に与えられる付勢力または駆動力
が上記第1〜第3実施例の場合よりも弱い。この点に関
しては、副バイメタル40がその動作温度に加熱された
ときは主バイメタル20もその動作温度付近まで加熱さ
れていて比較的小さな外力でも反転変位できる状態にな
っているように、設計すればよい。
【0039】図7は、第5の実施例による保護装置の構
成を示す。上記したように、当該冷凍機またはクーラで
冷媒漏れが生じたときは、冷媒が補給されるまで運転を
再開してはならない。このため、副バイメタル40は、
常温で第1の位置へ自動復帰してはならず、外力によっ
て強制復帰するように構成される必要がある。この実施
例では、副バイメタル40の周縁部に対向する遮蔽板3
0の複数の箇所に強制復帰用の操作棒52を遊挿し、各
操作棒52の外側端に手動操作ボタン54を取付したも
のである。これらの手動操作ボタン54を上方(内側)
に押すことで、副バイメタル40を点線で示す第1の位
置へ復帰させることができる。
【0040】連結部材42,44は、副バイメタル40
に対しては接合または非接合状態で掛止してよいが、主
バイメタル20に対しては副バイメタル40と独立に過
電流保護の動作を行わせるように非接合状態で掛止する
のが望ましい。これらの連結部材42,44を摺動可能
に支持するための適当なガイド部材(図示せず)をケー
シング10内に設けてもよいが、図8に示すように、ケ
ーシング10の内壁に連結部材42,44が長手方向に
摺動可能に入るほどの溝10b,10cを形成してもよ
い。
【0041】なお、連結部材42,44を金属でつくっ
た場合は、電流がこれらの連結部材42,44を通って
バイパスし、主バイメタル20または副バイメタル20
との間でスパークを発生させることもあり得る。もっと
も、連結部材42,44と主バイメタル20および副バ
イメタル40との間の接触は弱く、しかもバイパスが形
成されるのは連結部材42,44のそれぞれの上端部お
よび下端部の4箇所で全部同時にバイメタル20,40
と接触する場合であり、通常はそのようなスパークの問
題を考えなくてよい。スパークの可能性を完全に解消す
るには、連結部材42,44を絶縁材で構成すればよ
く、あるいは図9に示すように、連結部材42,44と
接触する副バイメタル40の箇所に絶縁剤たとえば絶縁
テープ56を貼付してもよい。
【0042】また、図10に示すように、連結部材4
2,44を強度の大きな可撓性のワイヤまたは紐58,
60で構成することも可能である。各紐58,60の上
端および下端は主バイメタル20および副バイメタル4
0にそれぞれ固定される。副バイメタル40が第1の位
置にある状態で、主バイメタル20が実線の第1の位置
から点線の第2の位置へ反転変位すると、各紐58,6
0は点線58’,60’のように撓むことになる。副バ
イメタル40が第1の位置から第2の位置へ反転変位す
ると、その変位が各紐58,60を介して主バイメタル
20に伝達され、主バイメタル20も第1の位置から第
2の位置へ反転変位する。なお、図10の構成例のよう
に、発熱抵抗体28を省いて、主バイメタル20を自己
発熱だけで加熱するようにしてもよい。
【0043】なお、主バイメタルは任意の形状のものが
可能であり、副バイメタルもディスク型のものに限ら
ず、矩形その他の任意の形状のものが可能である。ま
た、本発明の熱応動部材は、バイメタルに限るものでは
なく、所定の動作温度で変形または変位する形状記憶合
金によっても構成され得るものである。
【0044】また、上述した実施例では、主バイメタル
20に可動接点24,26が結合され、スイッチ回路が
閉じているときは主バイメタル20が通電して自己発熱
するように構成されていた。しかし、可動接点と主バイ
メタル20が必ずしも一体のものである必要はなく、ス
イッチ回路が閉じているときに主バイメタル20は通電
することなく抵抗発熱体の抵抗発熱によってのみ加熱さ
れるように構成されてもよい。
【0045】また、スイッチ回路についても、上記実施
例のような一対の接点部(16と24)、(18と2
6)に限るものではなく、一つの接点部にしてもよい。
【0046】また、上記した実施例は小型密閉式冷凍圧
縮機のモータの保護に好適な保護装置に係るものであっ
たが、本発明の過昇温防止機能付き過電流保護装置は他
の電気機械・電気機器の保護にも適用可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スイッチ回路を切り換えるためのバイメタルに連結手段
を介して熱応動部材を連結し、過昇温に対しては熱応動
部材を変位させるとともに連結手段を介してバイメタル
も変位させて電流を遮断するようにしたので、小型簡易
かつ安価な構成でもって、過電流保護機能および過昇温
防止機能のいずれも所望の動作温度で確実に行えるよう
にした過昇温防止機能付き過電流保護装置を実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による過昇温防止機能付
き過電流保護装置の構成を示す断面図である。
【図2】図1の保護装置において副バイメタルおよび主
バイメタルがそれぞれ第2の位置(遮断位置)へ反転変
位した様子を示す断面図である。
【図3】第2の実施例による過昇温防止機能付き過電流
保護装置の構成を示す断面図である。
【図4】図3の保護装置の要部を示す一部断面平面図で
ある。
【図5】第3の実施例による過昇温防止機能付き過電流
保護装置の構成を示す断面図である。
【図6】第4の実施例による過昇温防止機能付き過電流
保護装置の構成を示す断面図である。
【図7】第5の実施例による過昇温防止機能付き過電流
保護装置の構成を示す断面図である。
【図8】連結部材に対するガイド手段の一例を示す一部
断面平面図である。
【図9】連結部材と副バイメタルとの間を絶縁するため
の構成例を示す要部断面図である。
【図10】連結部材の変形例を示す断面図である。
【図11】一般の小型密閉式冷凍圧縮機のモータの保護
に用いられている過電流保護装置(モータプロテクタ)
の構成を示す断面図である。
【図12】図11の保護装置における発熱抵抗体の配置
構成を示す略平面図である。
【図13】図11の保護装置の構成を電気回路として模
式的に示す図である。
【図14】従来の過昇温防止機能付き過電流保護装置の
構成を電気回路として模式的に示す図である。
【符号の説明】
10 ケーシング 12,14 端子 16,18 固定接点 20 主バイメタル 24,26 可動接点 28 発熱抵抗体 30 遮蔽板 32 圧縮機 40 副バイメタル(熱応動部材) 42,44 連結部材(連結手段) 46 支持軸 48 支持板 58,60 紐(連結手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に電気的に接続される固定接点と、 前記固定接点と対向して配置される可動接点と、 前記固定接点に前記可動接点を接触させる第1の位置と
    前記固定接点から前記可動接点を分離させる第2の位置
    との間で変位可能であって、前記負荷に流れる電流に基
    づく抵抗発熱によって加熱され、所定の動作温度で自ら
    前記第1の位置から前記第2の位置へ変位するバイメタ
    ルと、 前記負荷の昇温によって所定の動作温度まで加熱された
    時に所定の位置へ変位する熱応動部材と、 前記熱応動部材の変位を前記バイメタルに伝達して、前
    記バイメタルを強制的に前記第1の位置から前記第2の
    位置へ変位させる連結手段とを有する過昇温防止機能付
    き過電流保護装置。
  2. 【請求項2】 前記固定接点、前記可動接点、前記バイ
    メタル、前記熱応動部材および前記連結部材は1つのケ
    ーシングに設けられることを特徴とする請求項1に記載
    の過昇温防止機能付き過電流保護装置。
  3. 【請求項3】 前記熱応動部材は前記負荷に近接する前
    記ケーシング内の位置に設けられることを特徴とする請
    求項2に記載の過昇温防止機能付き過電流保護装置。
JP5191742A 1993-07-05 1993-07-05 過昇温防止機能付き過電流保護装置 Withdrawn JPH0731051A (ja)

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