JPH07310128A - 非焼成塊成鉱の製造方法 - Google Patents

非焼成塊成鉱の製造方法

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JPH07310128A
JPH07310128A JP10013194A JP10013194A JPH07310128A JP H07310128 A JPH07310128 A JP H07310128A JP 10013194 A JP10013194 A JP 10013194A JP 10013194 A JP10013194 A JP 10013194A JP H07310128 A JPH07310128 A JP H07310128A
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JP10013194A
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Hidetoshi Noda
英俊 野田
Sumiyuki Kishimoto
純幸 岸本
Kazumasa Wakimoto
一政 脇元
Atsushi Sakai
敦 酒井
Kenichi Nemoto
謙一 根本
Minoru Ueda
稔 上田
Kiyoshi Omizo
潔 大溝
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KEIHAN KK
JFE Engineering Corp
Original Assignee
KEIHAN KK
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成型後において短時間で成品の耐衝撃強度を
発現させることができる非焼成塊成鉱の製造方法を提供
する。 【構成】 焼結返鉱または焼結篩下粉(高炉成品篩下
粉、庫下品)の1種あるいは2種と、これより相対的に
粒度の細かいダストの混合粉に、1〜6重量%の糖蜜あ
るいは前記量の糖蜜を含有した希釈液をバインダーとし
て添加して混練し、成型機にて1mm以上に塊成化する
際に、成型後または搬送中において成品を高温乾燥ガス
により強制乾燥する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高炉または直接還元炉
等の冶金反応炉用原料用として、好適な非焼成塊成鉱の
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば図11に示すように、焼結鉱を製
造する場合は、配合槽1において大略粒径8mm以下の
粉鉄鉱石に生石灰、石灰石等の媒溶剤を成品中の塩基度
(CaO/SiO2 )の値が1.0〜2.5程度となる
ように調整し、さらに燃料用粉コークスを添加する。次
いで、ドラム式のミキサー2及び3において所要量の水
分をこれに添加、混合し、造粒された後に、サージホッ
パー6に投入される。次いで、造粒された焼結原料はロ
ールフィーダー7によって切り出されて、直前に既に床
敷ホッパー9より切り出されている床敷鉱と共に焼結機
4のパレット上に給鉱され、点火され、焼結が行われな
がら排鉱部の方向へ移動して行く。焼結後は、粗破砕、
冷却、篩分け工程を経て、概ね4〜50mmの粒径を成
品とし、これを高炉に投入する一方、4mm以下の粒径
は返鉱となって焼結工程で再焼成される。また、高炉搬
送過程等で発生する4mm以下の粉を途中に設けられた
篩にて除去したものは通常、焼結篩下粉(庫下粉)とし
てヤードに戻され焼結原料の一部として返鉱と同様に再
焼成される。この返鉱及び篩下粉は、焼結工程にて既に
焼結したものであり、これらを再循環することは焼成コ
ストおよび輸送コストの面から極めて不合理である。そ
こで、焼結返鉱または焼結篩下粉を粗粒原料として利用
し、これに微粉原料としてダストを混合して塊成鉱を製
造することが試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自然乾
燥状態では製造後20分間程度の成品放置時間では搬送
過程のハンドリングに必要な強度を得ることはできる
が、成品DI強度が上限値に達するには1時間程度の放
置時間が必要である。このため、成品を直送する場合は
落差の大きいシュート部で衝撃破壊により成品の粉化が
生じて、歩留りが低下する。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、成型後において短時間で成品の耐衝
撃強度を発現させることができる非焼成塊成鉱の製造方
法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る非焼成塊成
鉱の製造方法は、焼結返鉱または焼結篩下粉(高炉成品
篩下粉、庫下品)の1種あるいは2種と、これより相対
的に粒度の細かいダストの混合粉に、1〜6重量%の糖
蜜あるいは前記量の糖蜜を含有した希釈液をバインダー
として添加して混練し、成型機にて1mm以上に塊成化
する際に、成型後または搬送中において成品を高温乾燥
ガスにより強制乾燥することを特徴とする。
【0006】この場合に、温度が120〜400℃の高
温乾燥ガスを用いること、及び強制乾燥時間を少なくと
も3分間以上に設定すること、のうち少なくとも一方を
行なうことが望ましい。
【0007】
【作用】原料中の微粉粒子は、粗粒子の相互間隙に入り
込み、粗粒子間にはたらく結合力を高めるため、圧縮成
型性を向上させる。また、バインダーとして用いられる
糖蜜は、粗粒子の相互間隙への微粉粒子の分散性を改善
する機能を有するので、ブリケットの強度を向上させ
る。
【0008】ここで、成型後または搬送中に成品を高温
乾燥ガスで強制乾燥処理すると、ブリケット中の含有水
分が急速に蒸発し、バインダーとして用いられる糖蜜が
自然乾燥(強制乾燥工程を設けない場合)に比べてより
短時間で固化し、強固な結合状態を示すようになる。
【0009】高温乾燥ガス温度の下限を120℃とする
のは、高温乾燥ガスの温度が120℃以上になると、ブ
リケット中に含まれる水分を短時間で効率よく蒸発させ
ることができるからである。
【0010】一方、高温乾燥ガス温度の上限を400℃
とするのは、温度が400℃を越える高温ガスを直接用
いると、ブリケット内部の水分が急激に蒸発して膨張
し、その圧力により成品が崩壊(バースティング)した
り、クラックの発生により強度等が低下することがある
からである。このため高温乾燥ガスを用いてブリケット
を乾燥処理する場合は、予めこれより低温のガスに暴露
するなどの温度勾配の管理が必要になる。また、乾燥時
間はガス温度にも依存するが、乾燥効果を得るには概ね
3分間以上は必要である。
【0011】
【実施例】以下、添付の図面を参照しながら本発明の実
施例について説明する。図1は本発明の実施例に係る非
焼成塊成鉱の製造方法を示すプロセスフロー図である。
この実施例では成型機によるブリケットの製造工程につ
いて説明するが、成型機の代わりとして造粒機を用いて
も同様の効果が得られることは勿論である(成品はペレ
ットとなる)。焼結返鉱、焼結篩下粉およびダストは配
合槽31〜33にそれぞれ貯鉱され、各定量切出装置2
6によって所定の配合割合となるようにコンベア12上
に切出される。なお、ダストは集塵機などで集められた
細粒のものを用いるが、これは小ホッパ30からコンベ
ア11に移載され、コンベア11により第1配合槽31
に輸送されるようになっている。これらの原料はコンベ
ア12,13により第1ミキサー34および第2ミキサ
ー35に輸送され、混ぜ合される。この混練工程におい
て必要があれば調湿(水分添加)してもよい。さらに、
原料はコンベア14,15を経て受入配合槽36に輸送
される。
【0012】発生粉貯鉱槽43にはグリズリまたは振盪
篩42で篩われた成品発生粉が貯えられており、これら
を定量切出装置24によって切出し、所定の配合比率で
原料に配合する。そして、これにバインダー添加設備3
8より送られてきた糖蜜を混合機37(通常はハグミ
ル)において混合し、必要に応じて調湿を行い混練す
る。ここでバインダー(糖蜜)の添加量はコスト的な観
点からも、極力少なくすることが望ましい。本実施例で
は糖蜜添加量を1〜6重量%としている。糖蜜添加量の
下限値を1重量%としたのは、1重量%未満では成型性
や成型後の強度が悪化するためである。一方、糖蜜添加
量の上限値を6重量%としたのは、6重量%を超えると
バインダーの固化に時間がかかり、成型直後の圧潰強度
が低下するためである。
【0013】次いで、ニーダー39より成型機40に供
給された混合原料は塊成化され、グリズリまたは振盪篩
42を経て搬出される。この場合に、ロール成型圧力は
原料条件によっても異なるが、概ね0.5〜3.5トン
/cm程度の範囲とすることが望ましい。
【0014】このような一連の装置において、表1〜表
7に示す原料と表8に示すバインダとを用いてこれらを
配合し、混練し、成型し、実施例1〜5のブリケットを
それぞれ製造した。
【0015】表1に本発明の実施例に用いた焼結返鉱の
粒度分布を示す。表2には実施例に用いた焼結返鉱の化
学成分を示す。表3には実施例に用いた焼結篩下粉の粒
度分布を示す。表4には実施例に用いた焼結篩下粉の化
学成分を示す。表5には実施例に用いたダストの粒度分
布を示す。表6には実施例に用いたダストの化学成分を
示す。なお、それぞれの粒度分布に示す平均粒径表示は
ミリメートルであり(マイナス表示はその数値を下回る
ことを意味する)、それぞれの組成の成分表示は重量%
である。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】
【表3】
【0019】
【表4】
【0020】
【表5】
【0021】
【表6】
【0022】表7にバインダーとして用いる糖蜜の主要
成分(重量%)を示す。表8には実施例1〜5の原料配
合条件をそれぞれ示す。なお、表8においてバインダー
(糖蜜)および水の添加量は、焼結返鉱、焼結篩下粉、
ダストからなる粉体原料総重量(100%)に対する外
掛割合をそれぞれ示す。
【0023】表8にて成品乾燥温度は、実施例1,2で
はそれぞれ60〜500℃の範囲で種々変え、実施例3
では150℃、実施例4では250℃、実施例5では3
50℃にそれぞれ設定してある。また、成品乾燥時間
は、実施例1,2ではそれぞれ5分間に設定し、実施例
3,4,5ではそれぞれ0〜30分間の範囲で種々変え
ている。この場合に実施例1,3〜5のそれぞれは、焼
結返鉱85重量%およびダスト15重量%からなる混合
原料に糖蜜3.0重量%を配合し、成品製造時に水分を
2.5重量%添加する原料配合条件とした。実施例2で
は、焼結篩下粉85重量%およびダスト15重量%から
なる混合原料に糖蜜を3.5重量%配合し、成品製造時
に水分を2.0重量%添加する原料配合条件とした。
【0024】
【表7】
【0025】
【表8】
【0026】上記の表1〜7に示す原料およびバインダ
ーを用いて、表8に示す配合で調合された混合原料を使
用した場合に、成型されたブリケットの圧潰強度、ドラ
ム強度(DI強度)およびシャッタ強度(SI強度)に
つきそれぞれ調べた。それらの結果を図2〜図10にそ
れぞれ示す。 実施例1の結果 図2は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦軸にブリケッ
トの圧潰強度(kg/p)をとって、実施例1の配合比
率の原料につき乾燥温度が圧潰強度に及ぼす影響を調べ
た結果を示すグラフ図である。図中にて、曲線Aは強制
乾燥処理されたブリケットの圧潰強度の変化を示すもの
である。なお、比較例として強制乾燥処理しないブリケ
ットにつき放置時間を種々変えて調べた結果を併記し
た。黒丸は放置時間を20分間とした結果を、黒三角は
放置時間を1時間とした結果を、黒四角は放置時間を2
4時間とした結果をそれぞれ示す。図から明らかなよう
に、乾燥温度が120℃を越えるあたりから温度上昇に
伴ってブリケットの圧潰強度は増大し、約400℃あた
りで約105kg/pの最大値に達するが、それ以上の
高温域では逆に圧潰強度は低下する傾向にある。ちなみ
に、自然乾燥状態では放置時間が20分間のときは約4
0kg/p、1時間のときは約50kg/p、24時間
のときは約90kg/pであった。
【0027】図3は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦
軸に成品DI強度(+15mm%)をとって、実施例1の
配合比率の原料につき乾燥温度が成品DI強度に及ぼす
影響を調べた結果を示すグラフ図である。図中にて、曲
線Bは強制乾燥処理されたブリケットのDI強度の変化
を示すものである。なお、比較例として強制乾燥処理し
ないブリケットにつき放置時間を種々変えて調べた結果
を併記した。黒丸は放置時間を20分間とした結果を、
黒三角は放置時間を1時間とした結果を、黒四角は放置
時間を24時間とした結果をそれぞれ示す。図から明ら
かなように、乾燥温度が上昇するに伴ってブリケットの
DI強度は増大し、約300℃あたりで約95%と最大
値に達するが、それ以上の高温域では逆にDI強度は徐
々に低下する傾向にある。ちなみに、自然乾燥状態では
放置時間が20分間のときは約82%、1時間のときは
約90%、24時間のときは約92%であった。
【0028】図4は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦
軸に成品シャッター強度(+3mm%)をとって、実施例
1の配合比率の原料につき乾燥温度が成品シャッター強
度に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフ図である。図
中にて、曲線Cは強制乾燥処理されたブリケットのシャ
ッター強度の変化を示すものである。なお、比較例とし
て強制乾燥処理しないブリケットにつき放置時間を種々
変えて調べた結果を併記した。黒丸は放置時間を20分
間とした結果を、黒三角は放置時間を1時間とした結果
を、黒四角は放置時間を24時間とした結果をそれぞれ
示す。シャッター強度は、JIS規格に定められた試験
法に従って所定の衝撃力を与えたペレットの粉化減量を
示すものであり、2m/回×30回につき調べた平均値
を百分率で指数表示したものである。シャッター強度が
0%のときはペレットの全量が粉々に砕け散ってしま
い、シャッター強度が100%のときはペレットはまっ
たく粉化しない。
【0029】図から明らかなように、乾燥温度が上昇す
るに伴ってブリケットのシャッター強度は増大し、約4
00℃あたりで約68%と最大値に達するが、それ以上
の高温域では逆にシャッター強度は徐々に低下する傾向
にある。ちなみに、自然乾燥状態では放置時間が20分
間のときは約43%、1時間のときは約55%、24時
間のときは約65%であった。 実施例2の結果 図5は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦軸にブリケッ
トの圧潰強度(kg/p)をとって、実施例2の配合比
率の原料につき乾燥温度が圧潰強度に及ぼす影響を調べ
た結果を示すグラフ図である。図中にて、曲線Dは強制
乾燥処理されたブリケットの圧潰強度の変化を示すもの
である。なお、比較例として強制乾燥処理しないブリケ
ットにつき放置時間を種々変えて調べた結果を併記し
た。黒丸は放置時間を20分間とした結果を、黒三角は
放置時間を1時間とした結果を、黒四角は放置時間を2
4時間とした結果をそれぞれ示す。図から明らかなよう
に、乾燥温度が上昇するに伴ってブリケットの圧潰強度
は増大し、約400℃あたりで約138kg/pの最大
値に達するが、それ以上の高温域では逆に圧潰強度は低
下する傾向にある。ちなみに、自然乾燥状態では放置時
間が20分間のときは約48kg/p、1時間のときは
約75kg/p、24時間のときは約110kg/pで
あった。
【0030】図6は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦
軸に成品DI強度(+15mm%)をとって、実施例2の
配合比率の原料につき乾燥温度が成品DI強度に及ぼす
影響を調べた結果を示すグラフ図である。図中にて、曲
線Eは強制乾燥処理されたブリケットのDI強度の変化
を示すものである。なお、比較例として強制乾燥処理し
ないブリケットにつき放置時間を種々変えて調べた結果
を併記した。黒丸は放置時間を20分間とした結果を、
黒三角は放置時間を1時間とした結果を、黒四角は放置
時間を24時間とした結果をそれぞれ示す。図から明ら
かなように、乾燥温度が上昇するに伴ってブリケットの
DI強度は増大し、約400℃あたりで約98%と最大
値に達するが、それ以上の高温域では逆にDI強度は徐
々に低下する傾向にある。ちなみに、自然乾燥状態では
放置時間が20分間のときは約78%、1時間のときは
約90%、24時間のときは約92%であった。
【0031】図7は、横軸に乾燥温度(℃)をとり、縦
軸に成品シャッター強度(+3mm%)をとって、実施例
2の配合比率の原料につき乾燥温度が成品シャッター強
度に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフ図である。図
中にて、曲線Fは強制乾燥処理されたブリケットのシャ
ッター強度の変化を示すものである。なお、比較例とし
て強制乾燥処理しないブリケットにつき放置時間を種々
変えて調べた結果を併記した。黒丸は放置時間を20分
間とした結果を、黒三角は放置時間を1時間とした結果
を、黒四角は放置時間を24時間とした結果をそれぞれ
示す。図から明らかなように、乾燥温度が上昇するに伴
ってブリケットのシャッター強度は増大し、約300℃
あたりで約70%と最大値に達するが、それ以上の高温
域では逆にシャッター強度は徐々に低下する傾向にあ
る。ちなみに、自然乾燥状態では放置時間が20分間の
ときは約39%、1時間のときは約60%、24時間の
ときは約67%であった。 実施例3〜5の結果 図8は、横軸に乾燥時間(時間)をとり、縦軸にブリケ
ットの圧潰強度(kg/p)をとって、実施例3〜5の
配合比率の原料につき乾燥時間が圧潰強度に及ぼす影響
を調べた結果を示すグラフ図である。図中にて、曲線G
は実施例3の結果を、曲線Hは実施例4の結果を、曲線
Jは実施例5の結果をそれぞれ示す。比較例として強制
乾燥処理しないブリケットにつき放置時間を種々変えて
調べた結果を併記した。黒丸は放置時間を20分間とし
た結果を、黒三角は放置時間を1時間とした結果を、黒
四角は放置時間を24時間とした結果をそれぞれ示す。
図から明らかなように、いずれの実施例も約3分間程度
の短時間の強制乾燥処理で圧潰強度が大幅に増大した。
なお、実施例3の約30分間の強制乾燥処理したもので
は24時間の自然乾燥のものを越える高い圧潰強度が得
られた。実施例4の約15分間の強制乾燥処理したもの
では24時間の自然乾燥のものを越える高い圧潰強度が
得られた。実施例5の約10分間の強制乾燥処理したも
のでは24時間の自然乾燥のものを越える高い圧潰強度
が得られた。
【0032】図9は、横軸に乾燥時間(時間)をとり、
縦軸に成品DI強度(+15mm%)をとって、実施例3
〜5の各種配合比率の原料につき乾燥時間が成品DI強
度に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフ図である。図
中にて、曲線Kは実施例3の結果を、曲線Lは実施例4
の結果を、曲線Mは実施例5の結果をそれぞれ示す。比
較例として強制乾燥処理しないブリケットにつき放置時
間を種々変えて調べた結果を併記した。黒丸は放置時間
を20分間とした結果を、黒三角は放置時間を1時間と
した結果を、黒四角は放置時間を24時間とした結果を
それぞれ示す。図から明らかなように、いずれの実施例
も約3分間程度の短時間の強制乾燥処理でDI強度が増
大した。なお、実施例3の約30分間の強制乾燥処理し
たものでは24時間の自然乾燥のものと同等のDI強度
が得られた。実施例4の約10分間の強制乾燥処理した
ものでは24時間の自然乾燥のものと同等のDI強度が
得られた。実施例5の約10分間の強制乾燥処理したも
のでは24時間の自然乾燥のものを越える圧潰強度が得
られた。
【0033】図10は、横軸に乾燥時間(時間)をと
り、縦軸に成品シャッター強度(+3mm%)をとって、
実施例3〜5の各種配合比率の原料につき乾燥時間がシ
ャッター強度に及ぼす影響を調べた結果を示すグラフ図
である。図中にて、曲線Pは実施例3の結果を、曲線Q
は実施例4の結果を、曲線Rは実施例5の結果をそれぞ
れ示す。比較例として強制乾燥処理しないブリケットに
つき放置時間を種々変えて調べた結果を併記した。黒丸
は放置時間を20分間とした結果を、黒三角は放置時間
を1時間とした結果を、黒四角は放置時間を24時間と
した結果をそれぞれ示す。図から明らかなように、いず
れの実施例も約3分間程度の短時間の強制乾燥処理でシ
ャッター強度が増大した。なお、実施例3の約30分間
の強制乾燥処理したものでは24時間の自然乾燥のもの
を越えるシャッター強度が得られた。実施例4の約20
分間の強制乾燥処理したものでは24時間の自然乾燥の
ものを越えるシャッター強度が得られた。実施例5の約
15分間の強制乾燥処理したものでは24時間の自然乾
燥のものを越えるシャッター強度が得られた。
【0034】
【発明の効果】本発明方法によれば、成型後において短
時間で成品の耐衝撃強度を発現させることができ、諸特
性に優れた良好な非焼成塊成鉱を製造することができ
る。また、焼結返鉱、焼結篩下粉、ダストといった本来
循環再処理、再焼成を行っていた原料を塊成化し、これ
を高炉等の原料として使用することができるため、焼結
コスト及び各種原単位の低減、焼結設備費、保全コスト
の削減を達成することができる。さらに、資源の有効活
用、環境保全への貢献といった波及効果をもたらすこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る非焼成塊成鉱の製造方法
を示すプロセスフロー図。
【図2】本発明方法の実施例1における成品の圧潰強度
と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図3】本発明方法の実施例1における成品のドラム
(DI)強度と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図4】本発明方法の実施例1における成品のシャッタ
ー強度と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図5】本発明方法の実施例2における成品の圧潰強度
と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図6】本発明方法の実施例2における成品のドラム
(DI)強度と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図7】本発明方法の実施例2における成品のシャッタ
ー強度と乾燥温度との相関を示すグラフ図。
【図8】本発明方法の実施例3,4,5における成品の
圧潰強度と乾燥時間との相関をそれぞれ示すグラフ図。
【図9】本発明方法の実施例3,4,5における成品の
DI強度と乾燥時間との相関をそれぞれ示すグラフ図。
【図10】本発明方法の実施例3,4,5における成品
のシャッター強度と乾燥時間との相関をそれぞれ示すグ
ラフ図。
【図11】従来の焼結鉱の製造工程を説明するためのプ
ロセスフロー図である。
【符号の説明】
31,32,33,36,43…配合槽、34,35…
ミキサー、37…混合機、38…バインダ添加設備、4
0…成型機、41…成品槽、42…振盪篩
フロントページの続き (72)発明者 岸本 純幸 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 脇元 一政 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 酒井 敦 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 根本 謙一 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 上田 稔 京都府京都市中京区新町通四条上ル小結棚 町429番地 株式会社ケイハン内 (72)発明者 大溝 潔 京都府京都市中京区新町通四条上ル小結棚 町429番地 株式会社ケイハン内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼結返鉱または焼結篩下粉(高炉成品篩
    下粉、庫下品)の1種あるいは2種と、これより相対的
    に粒度の細かいダストの混合粉に、1〜6重量%の糖蜜
    あるいは前記量の糖蜜を含有した希釈液をバインダーと
    して添加して混練し、成型機にて1mm以上に塊成化す
    る際に、成型後または搬送中において成品を高温乾燥ガ
    スにより強制乾燥することを特徴とする非焼成塊成鉱の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 温度が120〜400℃の高温乾燥ガス
    を用いること、及び強制乾燥時間を少なくとも3分間以
    上に設定すること、のうち少なくとも一方を行なうこと
    を特徴とする請求項1記載の非焼成塊成鉱の製造方法。
JP10013194A 1994-05-13 1994-05-13 非焼成塊成鉱の製造方法 Pending JPH07310128A (ja)

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JP10013194A JPH07310128A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 非焼成塊成鉱の製造方法

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JP10013194A JPH07310128A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 非焼成塊成鉱の製造方法

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JP10013194A Pending JPH07310128A (ja) 1994-05-13 1994-05-13 非焼成塊成鉱の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101255064B1 (ko) * 2010-11-19 2013-04-17 주식회사 포스코 제강용 첨가제의 제조 방법 및 제강 공정용 첨가제

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KR101255064B1 (ko) * 2010-11-19 2013-04-17 주식회사 포스코 제강용 첨가제의 제조 방법 및 제강 공정용 첨가제

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