JPH0731010U - 張力式ワイヤーツイスター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 骨折部位の整復、固定を目的とした医療器具
の中で最も、フレキシブルなワイヤーの利用範囲を、さ
らに拡大するための医療器具を提供する。 【構成】 円柱本体（１）前部両側に、ワイヤー溝
（２）があり、後部に、ハンドル付きワイヤー巻き上げ
棒（３）がある。ハンドル付きワイヤー巻き上げ棒に
は、ワイヤー通し穴があることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】 この器具は、骨折端及び骨折片をワイヤーに適度の張力をもたせながら骨 折部位を整復し、かつワイヤーの両断端を等しく捻り骨折部位を強固に固定 が出来る器具である。

【０００２】 従来、骨折部位の整復及び固定を目的としたワイヤー締め具では、ワイヤ ーを引き締める器具とワイヤーを捻る器具は、別々であった。

【０００３】 ワイヤー締結で最も重要なことは、ワイヤーは曲げてはならず、捻る時に は、均一でなければならない。すべてのワイヤーは、同じ張力で両断端を等 しく捻り固定することである。この操作は一つの器具で連続して行なわなけ れば十分に引き締められた強固なワイヤー締結は出来ない欠点があった。 本考案は、この欠点を解決するための器具である。

【０００４】 本考案器具の特徴は、円柱本体（１）に、ハンドル付きワイヤー巻き上げ 棒（３）と、ワイヤーを捻るためのワイヤー溝（２）が設定されていること である。

【０００５】 円柱本体（１）に、ハンドル付きワイヤー巻き上げ棒（３）を装着しハン ドル付きワイヤー巻き上げ棒を回転することによりワイヤーを引き締め、円 柱本体（１）を回転することでワイヤーを捻る事が出来る。

【０００６】 ワイヤーを、整復したい骨端と骨端にかけ、本体前部のワイヤー溝（２） の前で交差させた後、そのワイヤーをワイヤー溝に通しながら、ハンドル付 きワイヤー巻き上げ棒（３）のワイヤー通し穴（４）に通す。ハンドル付き ワイヤー巻き上げ棒を回転させると、円柱本体前部が骨を圧迫しながら、ワ イヤーを引き締める事が出来、その状態から続いて本体を回転すると、ワイ ヤーを捻り固定する事が出来る。

【０００７】 本考案は、円柱本体（１）後部に、ハンドル付きワイヤー巻き上げ棒（３ ）があるため、ワイヤーに適度の張力を与える事が出来、円柱本体前部にあ るワイヤー溝（２）により、ワイヤーに張力を保たせたまま、ワイヤーを捻 る事が出来る。この連続操作により、今まで困難であったワイヤーの締結を 一つの器具で完全に行なう事が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図 １】 本考案の斜視図である。

【図 ２】 本考案の円柱本体断面図である。

【図 ３】 本考案のハンドル付きワイヤー巻き上
げ棒の断面図である。

【符号の説明】

１ 円柱本体 ２ ワイヤー溝 ３ ハンドル付き
ワイヤー巻き上げ棒 ４ ハンドル付きワイヤー巻き
上げ棒が入る穴 ５ ワイヤー通し穴

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項 １】 円柱本体（１）の前部両側にワイヤー
   溝（２）があり、後部にハンドル付きワイヤー巻き上げ
   棒（３）が入る穴（４）があいている。ハンドル付きワ
   イヤー巻き上げ棒（３）には、ワイヤー通し穴（５）が
   あいている。（１）に（３）を装着した医療器具。