JPH07309B2 - Plastic lens and manufacturing method thereof - Google Patents

Plastic lens and manufacturing method thereof

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JPH07309B2
JPH07309B2 JP3348396A JP34839691A JPH07309B2 JP H07309 B2 JPH07309 B2 JP H07309B2 JP 3348396 A JP3348396 A JP 3348396A JP 34839691 A JP34839691 A JP 34839691A JP H07309 B2 JPH07309 B2 JP H07309B2
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lens
plastic
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lens blank
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正道 竹下
昭喜 江口
正雄 高木
則夫 谷津田
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、ビデオカメラレンズな
どの比較的大形のレンズのプラスチック化に好適なプラ
スチックレンズとその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、ビデオカメラの普及とともに、ズ
ームレンズなどの光学装置の軽量化、低廉化が大いに望
まれ、そのための一つの解決策として、プラスチックレ
ンズが使用されるようになってきた。従来、プラスチッ
クレンズは、モノマあるいはオリゴマなどの流動性プラ
スチック材料を鋳型内に注入し、熱、放射線などにより
重合する、いわゆる注型成形法、または、熱可塑性重合
体を熱融溶して賦形する射出成形法、圧縮成形法などに
より成形されていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の成形方法は、次のような欠点を有しており、特に、大
型のプラスチックレンズを成形するには不適当である。 【0004】即ち、注型成形法では、メガネレンズなど
の比較的肉厚変化が少ないレンズを成形する場合には、
内部歪みなどの光学欠陥が少ないレンズが得られるが、
その反面重合に時間がかかって生産性が劣り、また、極
端な肉厚差があるパワーの大きなレンズを成形する場合
には、重合による収縮を補償しきれなくて高精度のレン
ズを得ることができなかった。射出成形法は、生産性が
高いが、材料の流動、冷却固化に起因する光学歪みの発
生や成形収縮によるヒケの発生などがあり、良質、高精
度のレンズが得られなかった。比較的高精度のレンズが
成形できると言われる圧縮成形においても、賦形時に、
溶融または流動温度まで材料を昇温させた後冷却固化さ
せるために、冷却時に温度の不均一が生じ、レンズ自体
にソリが発生したり、熱収縮の不均一が発生して、この
結果、高精度のレンズを形成することができなかった。 【0005】これらの欠点を除くために、例えば、注型
成形法において、重合反応速度を高めるために、放射線
による重合を取り入れる方法が提案されているが、放射
線を利用するものであるから、作業の安全性に問題があ
る。 【0006】本発明の目的は、上記従来技術の欠点を除
き、レンズ精度を高め、光学歪みの発生を防止すること
ができ、生産性に優れたプラスチックレンズとその製造
方法を提供するにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるプラスチックレンズは、プラスチック
材料からなり光学歪が除かれたレンズブランク上に、該
レンズブランクを形成する該プラスチック材料と概略同
一の屈折率のプラスチック材料からなって紫外線照射に
よって重合した層が形成されてなる。 【0008】また、本発明によるプラスチックレンズの
製造方法は、組立時気密性を保てるとともに、少なくと
も2分割可能であり、レンズ賦形面を形成する部分の少
なくとも1面が紫外線透過性材料よりなる鋳型を用い、
光学歪が除かれ概略所望形状のレンズブランクを該所望
形状のキャビティに挿入し、該レンズブランクと鋳型に
よって形成した該キャビティの鋳型面との間の空隙に、
該レンズブランクと重合後概略同一の屈折率になるポリ
メチルメタクリレート(共重合体を含む)もしくはポリ
スチレンのプラスチック材料の紫外線により重合する流
動状性材料を充填した後、鋳型外部より紫外線を照射
し、該流動体層を重合せしめる。 【0009】 【作用】本発明によるプラスチックレンズでは、レンズ
ブランクは、光学歪が除かれたことにより、概略所望形
状物であり、場合によっては、光学歪を除くことによ
り、表面形状が変形しているものでもよい。このレンズ
ブランクの表面に紫外線照射によって重合した層が設け
られていることにより、レンズ全体の表面形状が所定の
形状となる。この場合、レンズブランク上の層は紫外線
照射による重合で形成されたものであるから、この層に
光学歪は生じないし、また、この層とレンズブランクと
が概略同一の屈折率を有しているから、この層を設けた
ことによる光学特性の劣化は生じない。 【0010】また、本発明によるプラスチックレンズの
製造方法では、鋳型によって形成されレンズブランクを
挿入するためのキャビティは気密性が保たれており、こ
れにポリメチルメタクリレートもしくはポリスチレンの
流動性プラスチック材料を充填すると、この流動性プラ
スチック材料は鋳型面全体にわたって良好に接する。か
かる状態で紫外線透過性材料よりなる鋳型を通して外部
からキャビティ内に紫外線を照射すると、流動性プラス
チック材料は重合してレンズブランクと一体となる。こ
の場合、該プラスチック材料の重合収縮量が徴小である
ことから、表面形状が鋳型の鋳型面に精度良く一致した
プラスチックレンズが得られる、従って、鋳型面を所定
の形状としておくことにより、表面形状の精度が高いプ
ラスチックレンズが得られる。 【0011】また、流動性プラスチック材料の重合層に
は、光学歪は生じないし、また、この重合層とレンズブ
ランクとが概略同一の屈折率を有していることから、こ
の重合層を設けたことによる光学特性の劣化はない。 【0012】 【実施例】以下、本発明の実施例を図面について説明す
る。先ず、ポリメチルメタクリレートのようなレンズ材
料により、概略形状品を射出成形する。前述したよう
に、射出成形したプラスチックレンズは、高能率に作製
できる反面、重合体の流動に起因した光学歪(複屈折、
脈理など)が発生しやすい。いわゆる、焼なまし(アニ
ール)によりこれらの欠陥を除去する。ポリメチルメタ
クリレートの場合、80℃で4時間のアニールを行な
う。しかし、射出成形で賦課された形状は、アニールに
より変形する。 【0013】図2(a)は射出成形後のレンズを示し、
ゲート1近傍に内部歪みによる光学歪2を有する。図2
(b)はかかるレンズをアニールした場合を示し、光学
歪みは除去されるが、変形している。変形量A,B,C
はレンズの形状、成形条件などにより異なるが、通常、
夫々は数10μm程度である。 【0014】図3(a),(b),(c)は本発明によ
るプラスチックレンズの製造方法の各工程の概略を説明
するための概略工程図であって、3はレンズブランク、
4はシロップ、5,5′は鋳型面、6,6′は鋳型、7
はプラスチックレンズ、8はキャビティである。 【0015】レンズブランク3は、上述のように、ポリ
メチルメタクリレートを材料とし、射出成形、アニール
の工程を経て得られたもので、賦課形状は変形している
が、光学歪みが除かれている。かかるレンズブランク3
の外面に重合開始剤を配合したメチルメタクリレートの
シロップ4を塗布し、レンズの仕上がり曲率の鋳型面
5,5′を有する鋳型6,6′に入れる(図3
(a))。次に、2つの分割された鋳型6,6′を閉じ
てレンズ形状のキャビティ8を形成し、60℃〜80℃
で鋳型6,6′を加熱することにより、シロップ4を重
合させてレンズブランク3と一体化する(図3
(b))。重合には4〜10時間保温する。重合が終了
すると、鋳型6,6′を室温まで冷却し、夫々に分離し
てプラスチックレンズ7を得る(図3(c))。 【0016】シロップ4としては、過酸化ベンゾイルな
どの重合開始剤を添加したメチルメタクリレートモノ
マ,メチルメタクリレートのオリゴマ,あるいは、メチ
ルメタクリレートモノマにポリメチルメタクリレート
(重合体)を溶解したものなどが用いられる。これらの
シロップの重合収縮率は、5〜10容積%であるが、シ
ロップ4の厚みが10〜100μm程度であれば、収縮
量(厚み)は0.2〜3μm程度であり光学特性上無視
し得る量となる。 【0017】ところで、加熱によって重合する場合、重
合に長時間を要するばかりでなく、レンズ面に気泡が入
ることがあり、特に重合が進むにつれて、レンズ外周部
近傍でシロップの不足(重合収縮によるためと考えられ
る)による欠陥が出やすい。また、熱重合法による場
合、レンズブランク自体も重合温度まで昇温するから、
シロップの重合完了後、室温まで降温する際、熱収縮量
が小さくなく、鋳型面5,5′の曲率を転写しきれない
傾向がある。 【0018】これらの傾向の大半は、シロップを熱重合
ではなく、紫外線重合することにより解決される。即
ち、図3(a),(b),(c)において、鋳型6,
6′を、ケイ酸塩ガラスまたはFe23の含有量が0.
01重量%以下のソーダ石灰ガラスなどの紫外線透過性
ガラスで形成し、シロップ4として、ベンゾフェノン,
ベンズアルデヒドなどの増感剤を添加して紫外線重合性
を向上した材料を用い、重合時、鋳型6,6′の外部よ
り紫外線を照射することにより、重合時間を数10秒〜
数分に、しかも、温度上昇をわずかに抑えることができ
る。しかし、紫外線重合法を用いても、前述したレンズ
面、特に外周部の気泡発生を完全に抑えることは出来な
い。 【0019】図1は本発明によるプラスチックレンズの
製造方法の一実施例を示す重合用鋳型の断面図であっ
て、6a,6a′は外面、9,9′は架体、10,11
は連通管、10′,11′は流路、12,13はバル
ブ、14はパーティング面、15はOリングであり、図
3に対応する部分には同一符号をつけている。 【0020】前記した手法により作成したレンズブラン
ク3は架体9,9′に保持され、紫外線透過性ガラスで
できたレンズ面形状を有する鋳型6,6′により形成さ
れた最終レンズ形状のキャビティ8に入れ、脱泡したシ
ロップを入れたタンク(図示せず)に連通管10を通じ
て接続された流路10′の途中に設けられたバルブ12
を閉じ、真空ポンプ(図示せず)に連通管11を通じて
キャビティ8中の空気を排気する流路11′の途中に設
けられたバルブ13を開き、キャビティ8内を減圧状態
にする。その後、バルブ13を閉じ、バルブ12を開く
ことにより、シロップ4がキャビティ8内に吸入され
る。この時、必要に応じてシロップを入れたタンクを加
圧し、加圧注入しても良い。キャビティ8内に形成され
たレンズブランク3と鋳型面とのギャップに、シロップ
4が完全に充填されたら、バルブ12を閉じ、紫外線透
過性鋳型6,6′の外面6a,6a′側から、水銀灯
(図示せず)などにより、紫外線を照射する。レンズブ
ランク3と鋳型面との間に充填されたシロップ4の重合
が終了したら、鋳型6,6′を架体9,9′と伴にパー
ティング面14より分割し、最終レンズを得る。 【0021】この実施例において、鋳型6,6′と架体
9,9′相互間を気密嵌合する必要があり、そのために
は、Oリング15を要所に入れる。また、紫外線重合に
使用する水銀灯は、紫外線と共に熱も発生して鋳型6,
6′が昇温する傾向にあるので、必要に応じて架体9,
9′に冷却水流路を設ける。 【0022】次に、材料について説明する。プラスチッ
クレンズに最も大量に使用されるポリメチルメタクリレ
ート(共重合体を含む)を中心に述べる。射出成形用ポ
リメチルメタクリレートは、通常、平均分子量が10〜
15万であり、その屈折率は、20℃、D線での測定値
が、1.4913である。一方、増感剤としてベンゾイ
ンを0.1,0.2及び0.3重量パーセント添加した
メチルメタクリレートに中高圧水銀灯(3kW)を10
cmの距離から照射して重合してなるポリマは、分子量
が70〜100万であるが、屈折率は、射出成形用との
差が0.0004以内であり、本発明によるプラスチッ
クレンズで光学的に欠陥が発生することはない。シロッ
プとしては、モノマ単独、オリゴマ、モノマにポリマを
溶解したものでも良く、要は、流動性を維持し、重合終
了時にレンズブランクの屈折率と同一になるものであれ
ば特に規制するものでない。増感剤としては、ベンゾフ
ェノン、ベンザンスロン、ベンツアルデヒド、フェナス
ラキノンなどが利用できる。プラスチックレンズとし
て、フリントグラス的に使用されるポリスチレンについ
ても同様である。ただし、市販の試薬スチレンでは、重
合時間が長くかかる。これは、重合禁止剤が添加されて
いるためと考えられる。減圧蒸留したスチレンを使用す
れば、そのようなことはない。また、紫外線による重合
を行なわせるものであるから、熱重合に比べて重合反応
速度が高まる。 【0023】以上のようにして得られたプラスチックレ
ンズは、光学歪が除かれたレンズブランク上に重合した
プラスチック材料層が形成されてなるが、このプラスチ
ック材料層は、キャビティ内に完全に充填されて鋳型面
全体にわたって良好に接したシロップが重合されたもの
であり、しかも、重合によるこのシロップの収縮量が微
小であるから、このプラスチック材料層の表面形状は高
精度で鋳型面を写したものとなる。従って、得られたプ
ラスチックレンズの表面形状は高精度で所望形状をなす
ことになる。 【0024】また、上記プラスチック材料層は、紫外線
によって重合されたものであるから、光学歪が生ずるこ
とがなく、しかも、レンズブランクと概略同一の屈折率
を有するものであるから、レンズブランクに上記プラス
チック材料層を設けても、得られたプラスチックレンズ
の光学特性が劣化することはない。 【0025】この実施例では、両凸レンズを示したが、
両凹、凹凸など形状は特に規制されるものでないこと
は、言うまでもない。本発明は、射出成形ではウエルド
ラインが避け得ない極端な肉厚変化がある凹レンズにあ
ってもウエルドラインを無くすことができる。 【0026】 【発明の効果】上記説明したように、本発明によれば、
プラスチックレンズを高精度で光学歪みなく成形するこ
とができ、生産性が向上して、従来技術にない優れた機
能のプラスチックレンズとその製造方法を提供すること
ができる。
Description: BACKGROUND OF THE INVENTION 1. Field of the Invention The present invention relates to a plastic lens suitable for plasticizing a relatively large lens such as a video camera lens, and a manufacturing method thereof. 2. Description of the Related Art In recent years, along with the widespread use of video cameras, there has been a great demand for weight reduction and cost reduction of optical devices such as zoom lenses, and as one solution therefor, plastic lenses have come to be used. Came. Conventionally, a plastic lens is a so-called cast molding method in which a fluid plastic material such as a monomer or an oligomer is injected into a mold and polymerized by heat, radiation, or a thermoplastic polymer is melt-melted and shaped. It was molded by the injection molding method, compression molding method, or the like. However, these molding methods have the following drawbacks, and are particularly unsuitable for molding large plastic lenses. That is, in the cast molding method, when molding a lens such as a spectacle lens having a relatively small change in thickness,
Although a lens with few optical defects such as internal distortion can be obtained,
On the other hand, polymerization takes time, resulting in poor productivity. Also, when molding a lens with a large power that has an extreme difference in wall thickness, it is not possible to compensate for shrinkage due to polymerization, and it is possible to obtain a highly accurate lens. could not. Although the injection molding method has high productivity, a high-quality and high-precision lens cannot be obtained because of material flow, optical distortion due to cooling and solidification, and shrinkage due to molding shrinkage. Even in compression molding, which is said to be able to mold relatively high-precision lenses, when shaping
Since the material is heated to the melting or flowing temperature and then cooled and solidified, temperature non-uniformity occurs during cooling, warping occurs on the lens itself and heat shrinkage non-uniformity. The precision lens could not be formed. In order to eliminate these drawbacks, for example, in a casting method, a method of incorporating polymerization by radiation in order to increase the polymerization reaction rate has been proposed. There is a problem with the safety of. An object of the present invention is to provide a plastic lens which can improve the lens accuracy and prevent the occurrence of optical distortion and which is excellent in productivity, and a method for manufacturing the same, excluding the above-mentioned drawbacks of the prior art. In order to achieve the above object, the plastic lens according to the present invention comprises a plastic blank formed from a plastic material and free of optical distortion. A layer formed of a plastic material having a refractive index substantially the same as that of the material is polymerized by irradiation of ultraviolet rays. Further, in the method of manufacturing a plastic lens according to the present invention, the airtightness can be maintained at the time of assembly, the lens can be divided into at least two parts, and at least one of the portions forming the lens shaping surface is made of an ultraviolet-transparent material. Using
A lens blank having a substantially desired shape from which optical distortion has been removed is inserted into the cavity having the desired shape, and in the space between the lens blank and the mold surface of the cavity formed by the mold,
After filling with a fluid material that is polymerized by ultraviolet rays of a polymethylmethacrylate (including a copolymer) or polystyrene plastic material having a refractive index substantially the same as that of the lens blank after polymerization, ultraviolet rays are irradiated from the outside of the mold, The fluid layer is polymerized. In the plastic lens according to the present invention, the lens blank has a roughly desired shape because the optical distortion is removed. In some cases, the surface shape is deformed by removing the optical distortion. You may have something. Since the surface of this lens blank is provided with a layer polymerized by irradiation with ultraviolet rays, the surface shape of the entire lens becomes a predetermined shape. In this case, since the layer on the lens blank is formed by polymerization by ultraviolet irradiation, no optical distortion occurs in this layer, and this layer and the lens blank have approximately the same refractive index. Therefore, the deterioration of the optical characteristics due to the provision of this layer does not occur. Further, in the method of manufacturing a plastic lens according to the present invention, the cavity formed by the mold for inserting the lens blank is kept airtight, and the cavity is filled with a fluid plastic material of polymethylmethacrylate or polystyrene. The flowable plastic material then makes good contact over the entire mold surface. In this state, when the inside of the cavity is irradiated with ultraviolet rays through a mold made of an ultraviolet-transparent material, the fluid plastic material is polymerized and becomes integral with the lens blank. In this case, since the amount of polymerization shrinkage of the plastic material is small, a plastic lens whose surface shape accurately matches the mold surface of the mold can be obtained. Therefore, by setting the mold surface to a predetermined shape, A plastic lens with high shape precision can be obtained. Further, no optical strain is generated in the polymerized layer of the fluid plastic material, and since the polymerized layer and the lens blank have approximately the same refractive index, this polymerized layer is provided. There is no deterioration of optical characteristics. Embodiments of the present invention will be described below with reference to the drawings. First, a roughly shaped article is injection-molded with a lens material such as polymethylmethacrylate. As described above, while injection-molded plastic lenses can be manufactured with high efficiency, optical strain (birefringence,
Striae) is likely to occur. These defects are removed by so-called annealing. In the case of polymethylmethacrylate, annealing is performed at 80 ° C. for 4 hours. However, the shape imposed by injection molding is deformed by annealing. FIG. 2A shows the lens after injection molding,
Optical distortion 2 due to internal distortion is present near the gate 1. Figure 2
(B) shows the case where such a lens is annealed, and optical distortion is removed, but it is deformed. Deformation amount A, B, C
Varies depending on the shape of the lens, molding conditions, etc.
Each is about several tens of μm. 3 (a), 3 (b) and 3 (c) are schematic process diagrams for explaining the outline of each step of the method for producing a plastic lens according to the present invention, in which 3 is a lens blank,
4 is syrup, 5 and 5'is mold surface, 6 and 6'is mold, 7
Is a plastic lens and 8 is a cavity. As described above, the lens blank 3 is made of polymethylmethacrylate as a material and is obtained through the steps of injection molding and annealing. The imposed shape is deformed, but the optical distortion is removed. . Such lens blank 3
The methyl methacrylate syrup 4 containing a polymerization initiator is applied to the outer surface of the mold and placed in molds 6 and 6'having mold surfaces 5 and 5'having the finished curvature of the lens (Fig. 3).
(A)). Next, the two divided molds 6 and 6'are closed to form a lens-shaped cavity 8, and the temperature is 60 ° C to 80 ° C.
By heating the molds 6 and 6'with, the syrup 4 is polymerized and integrated with the lens blank 3 (Fig. 3).
(B)). The polymerization is kept warm for 4 to 10 hours. When the polymerization is completed, the molds 6 and 6'are cooled to room temperature and separated to obtain plastic lenses 7 (FIG. 3 (c)). As the syrup 4, a methyl methacrylate monomer added with a polymerization initiator such as benzoyl peroxide, an oligomer of methyl methacrylate, or a solution of polymethyl methacrylate (polymer) dissolved in methyl methacrylate monomer is used. The polymerization shrinkage ratio of these syrups is 5 to 10% by volume, but if the thickness of the syrup 4 is about 10 to 100 μm, the shrinkage amount (thickness) is about 0.2 to 3 μm, which is neglected in terms of optical characteristics. You will get the amount. By the way, when the polymerization is carried out by heating, not only a long time is required for the polymerization, but also bubbles may be introduced into the lens surface. Particularly, as the polymerization progresses, the syrup is insufficient near the outer peripheral portion of the lens (because of polymerization shrinkage). It is thought that) is likely to occur. Further, in the case of the thermal polymerization method, the lens blank itself is heated to the polymerization temperature,
After the polymerization of the syrup is completed, when the temperature is lowered to room temperature, the amount of heat shrinkage is not small, and the curvatures of the mold surfaces 5, 5'may not be transferred. Most of these trends are resolved by UV polymerization of the syrup rather than thermal polymerization. That is, in FIGS. 3A, 3B, and 3C, the mold 6,
6'with a silicate glass or Fe 2 O 3 content of 0.
It is made of UV-transparent glass such as soda lime glass of not more than 01% by weight, and as syrup 4, benzophenone,
The polymerization time is several tens of seconds by irradiating ultraviolet rays from the outside of the molds 6 and 6'at the time of polymerization by using a material whose ultraviolet polymerization property is improved by adding a sensitizer such as benzaldehyde.
In a few minutes, the temperature rise can be suppressed slightly. However, even if the UV polymerization method is used, it is not possible to completely suppress the generation of bubbles on the lens surface, especially on the outer peripheral portion. FIG. 1 is a cross-sectional view of a polymerization mold showing an embodiment of a method for producing a plastic lens according to the present invention, in which 6a and 6a 'are outer surfaces, 9 and 9'are frames 10 and 11'.
Is a communication pipe, 10 'and 11' are flow paths, 12 and 13 are valves, 14 is a parting surface, and 15 is an O-ring. The lens blank 3 produced by the above-mentioned method is held by the frames 9 and 9 ', and the final lens-shaped cavity 8 is formed by the molds 6 and 6'having a lens surface shape made of ultraviolet-transparent glass. Valve 12 provided in the middle of a flow path 10 ′ connected to a tank (not shown) containing the defoamed syrup through the communication pipe 10.
Is closed, and a valve 13 provided in the middle of a flow path 11 'for exhausting air in the cavity 8 through a communication pipe 11 to a vacuum pump (not shown) is opened to depressurize the inside of the cavity 8. Then, the valve 13 is closed and the valve 12 is opened, so that the syrup 4 is sucked into the cavity 8. At this time, if necessary, the tank containing the syrup may be pressurized and injected under pressure. When the syrup 4 is completely filled in the gap between the lens blank 3 formed in the cavity 8 and the mold surface, the bulb 12 is closed, and the mercury lamp is opened from the outer surface 6a, 6a 'side of the UV transparent mold 6, 6'. Ultraviolet rays are irradiated by (not shown) or the like. After the polymerization of the syrup 4 filled between the lens blank 3 and the mold surface is completed, the molds 6 and 6'and the frames 9 and 9'are divided from the parting surface 14 to obtain the final lens. In this embodiment, it is necessary to make an airtight fit between the molds 6 and 6'and the frames 9 and 9 ', and for that purpose, the O-ring 15 is put in a key position. In addition, the mercury lamp used for UV polymerization generates heat as well as UV light, and the mold 6,
6 ′ tends to heat up, so the frame 9,
A cooling water flow path is provided at 9 '. Next, materials will be described. The focus will be on polymethylmethacrylate (including copolymers), which is the most widely used plastic lens. Polymethylmethacrylate for injection molding usually has an average molecular weight of 10 to 10.
It is 150,000, and its refractive index is 1.4913 as measured by the D line at 20 ° C. On the other hand, a medium high pressure mercury lamp (3 kW) was added to methyl methacrylate containing 0.1, 0.2 and 0.3% by weight of benzoin as a sensitizer.
The polymer obtained by polymerizing by irradiation from a distance of cm has a molecular weight of 700 to 1,000,000, but the difference in refractive index from that for injection molding is 0.0004 or less. No defects will occur. The syrup may be a monomer alone, an oligomer, or a polymer in which a polymer is dissolved, and the point is that there is no particular limitation as long as it maintains fluidity and becomes the same as the refractive index of the lens blank at the end of polymerization. Benzophenone, benzanthrone, benzaldehyde, phenathraquinone and the like can be used as the sensitizer. The same applies to polystyrene used as a flint glass as a plastic lens. However, with the commercially available reagent styrene, the polymerization time is long. It is considered that this is because the polymerization inhibitor was added. This is not the case if styrene distilled under reduced pressure is used. Further, since the polymerization is carried out by ultraviolet rays, the polymerization reaction rate is higher than that of thermal polymerization. The plastic lens obtained as described above is formed by forming a polymerized plastic material layer on a lens blank from which optical distortion has been removed. This plastic material layer is completely filled in the cavity. The syrup that was in good contact with the entire mold surface was polymerized, and since the shrinkage amount of this syrup due to polymerization was minute, the surface shape of this plastic material layer was a highly accurate copy of the mold surface. Becomes Therefore, the surface shape of the obtained plastic lens has a desired shape with high accuracy. Further, since the plastic material layer is polymerized by ultraviolet rays, it does not cause optical distortion and has a refractive index substantially the same as that of the lens blank. Providing the plastic material layer does not deteriorate the optical characteristics of the obtained plastic lens. In this embodiment, a biconvex lens is shown.
It goes without saying that the shapes such as the biconcave and the unevenness are not particularly limited. The present invention can eliminate the weld line even in a concave lens where the weld line has an extreme change in wall thickness that cannot be avoided by injection molding. As described above, according to the present invention,
It is possible to mold a plastic lens with high accuracy without optical distortion, improve productivity, and provide a plastic lens having an excellent function not found in the prior art and a method for manufacturing the same.

【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるプラスチックレンズの製造方法の
一実施例を示す重合用鋳型の断面図である。 【図2】射出成形によるレンズの光学歪、アニール後の
変形を示す説明図である。 【図3】本発明によるプラスチックレンズの製造方法の
各工程の概略を説明するための概略工程図である。 【符号の説明】 3 レンズブランク 4 シロップ 5,5′ 鋳型面 6,6′ 鋳型 8 キャビティ
BRIEF DESCRIPTION OF THE DRAWINGS FIG. 1 is a cross-sectional view of a polymerization mold showing an embodiment of a method for producing a plastic lens according to the present invention. FIG. 2 is an explanatory diagram showing optical distortion of a lens by injection molding and deformation after annealing. FIG. 3 is a schematic process drawing for explaining the outline of each process of the method for manufacturing a plastic lens according to the present invention. [Explanation of symbols] 3 lens blank 4 syrup 5, 5'mold surface 6, 6'mold 8 cavity

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:32 B29L 11:00 (72)発明者 高木 正雄 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社 日立製作所 家電研究所内 (72)発明者 谷津田 則夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社 日立製作所 家電研究所内─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code Internal reference number FI Technical display location B29K 105: 32 B29L 11:00 (72) Inventor Masao Takagi 292 Yoshida-cho, Totsuka-ku, Yokohama-shi, Kanagawa Hitachi, Ltd. Household Appliances Research Laboratory (72) Inventor Norio Yatsuda 292 Yoshida-cho, Totsuka-ku, Yokohama, Kanagawa Prefecture

Claims (1)

【特許請求の範囲】1.光学歪が除かれたプラスチック
材料からなるレンズブランク上に、該レンズブランクと
概略同一の屈折率のポリメチルメタリクレート(共重合
体を含む)もしくはポリスチレンのプラスチック材料か
らなって紫外線照射によって重合した層が形成されてな
り、該層が所定の表面形状をなすことを特徴とするプラ
スチックレンズ。 2.組立時気密性を保てるとともに、少なくとも2分割
可能であり、レンズ賦形面を形成する部分の少なくとも
1面が紫外線透過性材料よりなる鋳型を用い、光学歪が
除かれ概略所望形状のレンズブランクが該所望形状のキ
ャビティに挿入し、該レンズブランクと鋳型によって形
成された該キャビティの鋳型面との間の空隙に、該レン
ズブランクと重合後概略同一の屈折率になるポリメチル
メタリクレート(共重合体を含む)もしくはポリスチレ
ンのプラスチック材料の紫外線により重合する流動状材
料を充填した後、鋳型外部より紫外線を照射し、該流動
体層を重合せしめてなることを特徴とするプラスチック
レンズの製造方法。 3.特許請求の範囲第2項において、前記空隙を減圧状
態にして前記流動状材料を充填することを特徴とするプ
ラスチックレンズの製造方法。
[Claims] 1. On a lens blank made of a plastic material from which optical distortion has been removed, a layer made of a plastic material of polymethyl metal acrylate (including a copolymer) or polystyrene having substantially the same refractive index as that of the lens blank and polymerized by ultraviolet irradiation. A plastic lens, characterized in that the layer has a predetermined surface shape. 2. While maintaining airtightness at the time of assembly, it can be divided into at least two parts, and at least one of the parts forming the lens shaping surface is made of an ultraviolet-transparent material. After being inserted into the cavity having the desired shape, a polymethyl metal acrylate (copolymerization) having the same refractive index as that of the lens blank after polymerization is formed in the space between the lens blank and the mold surface of the cavity formed by the mold. A method for producing a plastic lens, which comprises filling a fluid material of a plastic material such as coalesce) or polystyrene, which is polymerized by ultraviolet rays, and then irradiating the fluid layer with ultraviolet rays to polymerize the fluid layer. 3. The method of manufacturing a plastic lens according to claim 2, wherein the void is decompressed and the fluid material is filled.
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