JPH0730997A - 超音波プローブ - Google Patents

超音波プローブ

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JPH0730997A
JPH0730997A JP6156543A JP15654394A JPH0730997A JP H0730997 A JPH0730997 A JP H0730997A JP 6156543 A JP6156543 A JP 6156543A JP 15654394 A JP15654394 A JP 15654394A JP H0730997 A JPH0730997 A JP H0730997A
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JP
Japan
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piezoelectric ceramic
acoustic
piezoceramic
layer
groove
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Application number
JP6156543A
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English (en)
Inventor
Mir S S Bolorforosh
ミル・サド・セイエド・ボロルフォロシュ
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HP Inc
Original Assignee
Hewlett Packard Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B06GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS IN GENERAL
    • B06BMETHODS OR APPARATUS FOR GENERATING OR TRANSMITTING MECHANICAL VIBRATIONS OF INFRASONIC, SONIC, OR ULTRASONIC FREQUENCY, e.g. FOR PERFORMING MECHANICAL WORK IN GENERAL
    • B06B1/00Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency
    • B06B1/02Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy
    • B06B1/06Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction
    • B06B1/0607Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements
    • B06B1/0622Methods or apparatus for generating mechanical vibrations of infrasonic, sonic, or ultrasonic frequency making use of electrical energy operating with piezoelectric effect or with electrostriction using multiple elements on one surface
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10KSOUND-PRODUCING DEVICES; METHODS OR DEVICES FOR PROTECTING AGAINST, OR FOR DAMPING, NOISE OR OTHER ACOUSTIC WAVES IN GENERAL; ACOUSTICS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G10K11/00Methods or devices for transmitting, conducting or directing sound in general; Methods or devices for protecting against, or for damping, noise or other acoustic waves in general
    • G10K11/02Mechanical acoustic impedances; Impedance matching, e.g. by horns; Acoustic resonators

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電セラミック素子と支持体との間の音響信
号の効率のよい音響結合ができ、且つ超音波プローブと
音響画像システムの構成要素との間の電気的インピーダ
ンス整合を改善できる超音波プローブを提供することを
目的とする。 【構成】 音響インピーダンスを有するバルク残存部分
503とそれと隣接して音響インピーダンスを有する圧
電セラミック層502からなる圧電セラミック素子50
1を音響インピーダンスを有する支持体504上に設
け、バルク残存部分503の音響インピーダンスと支持
体504の音響インピーダンスとが実質的に整合するよ
うに、圧電セラミック層502に音響インピーダンスを
制御するように選択した寸法を有する複数の溝503を
設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に超音波プローブに
関し、更に詳細には音響画像用の超音波プローブに関す
る。
【0002】
【従来の技術】超音波プローブは分析されている身体の
内部の注目する各種構造についての情報を集める便利で
正確な情報を提供する。一般に、注目する各種構造は構
造を取り巻く身体の媒体の音響インピーダンスとは異な
る音響インピーダンスを備えている。動作中、このよう
な超音波プローブは、次に超音波プローブからレンズを
通して、身体の媒体に結合されて音響ビームがレンズに
より集束され、身体内に伝えられるようにされる広帯域
音波ビームを発生する。集束した音響ビームが身体を通
して伝播するにつれて、信号の一部は身体内の各種構造
により反射され、次いで超音波プローブにより受信され
る。超音波プローブにより受信された反射音波の相対的
一時遲延および強さを分析することにより、身体内の各
種構造の位置関係および構造の音響インピーダンスに関
する性質を反射信号から補外することができる。
【0003】たとえば、医療用超音波プローブは、患者
の身体の中の心臓の組織または胎児の組織構造のよう
な、各種解剖学的部分の画像データを集めるのに便利で
正確な方法を医師に提供する。一般に、注目する心臓ま
たは胎児の組織の音響インピーダンスは組織構造を取り
巻く身体の流体媒体の音響インピーダンスとは異なって
いる。動作中、このような医療用プローブは、次に医療
用プローブの前部から音響レンズを通して、患者の身体
の媒体に音響的に結合される広帯域音波のビームを発生
し、ビームが集束されて患者の身体の中に伝えられるよ
うになる。典型的には、この音響結合はレンズが取り付
けられている医療用プローブの前部を押して患者の腹部
の表面に接触させることにより行われる。代わりに、医
療用プローブの前部を患者の身体内にカテーテルを通し
て挿入するというような、更に侵入的な手段が使用され
る。
【0004】音響信号が患者の身体を通して伝播するに
つれて、音響ビームの一部は身体内の各種組織構造によ
り弱く反射され、超音波医療プローブの前部により受信
される。弱く反射された音波の相対的一時遲延および強
さを分析することにより、結像システムは弱く反射され
た波から画像を補外する。補外された画像は患者の身体
の中の各種組織構造の距離関係や組織構造の音響インピ
ーダンスに関する性質を示す。医師は画像システムに結
合された表示装置上の補外された画像を見る。
【0005】音響信号は注目する組織構造により弱く反
射されるだけであるから、医療用プローブの後部から反
射される不必要な音響信号を減らすことが重要である。
医療用プローブにより発生される音響信号の一部が医療
用プローブの後部により反射され、次いで患者の身体内
に伝えられれば、第1の不必要な音響信号が発生する。
同様に、医療用プローブにより受信された弱く反射され
た信号の一部が医療用プローブを通して送信され、医療
用プローブの後部により反射されれば、他の不必要な音
響信号が発生する。このような不必要な音響信号は、匡
正対策を取らない限り、医師がみる補外像をゆがめる可
能性がある。音響的に減衰する支持体を医療用プローブ
の後部に結合して外来音響信号により生ずる問題を減ら
すのに役立てることができるが、医療用プローブの後部
と支持体との間に効率の良い音響結合を設けようとする
事が重要である。
【0006】従来から知られている音響結合改善機構は
圧電振動器本体の後部に接着結合された異種音響整合材
料の層から成る超音波プローブを備えている。各層を結
合するのにセメント接着剤の薄層が適用され、これによ
り異種材料の層と圧電本体との間に不必要な接着剤結合
線が生ずる。整合材料の層は音響的に減衰する支持体に
結合されている。たとえば、図1は、音響インピーダン
スが33*106 kg/m 2Sのジルコン酸チタン酸鉛のよ
うな圧電セラミックの圧電振動器本体104、音響イン
ピーダンスが19.5*106 kg/m2s のシリコンのよ
うな異種音響材料の層106、音響インピーダンスが3
*106 kg/m2s のエポキシ樹脂の支持体108から構
成されている超音波変換器100を示す。シリコン層は
振動器本体の圧電セラミック材料の比較的高い音響イン
ピーダンスと支持体の比較的低い音響インピーダンスと
の間の音響インピーダンス整合を改善するのに使用され
る。図16に示す振動器本体104の共振周波数は20
MHz であり、シリコン層の厚さは振動器本体の共振周
波数の四分の一波長である。電極110は振動器本体に
電気的に結合されて変換器により受信された音響信号を
電気的に検出する。
【0007】図16に示す圧電振動器本体104は一方
の側で接着剤層112によりシリコン層に接続されてい
る。接着剤層112の厚さは典型的には2ミクロンであ
る。圧電本体に接着結合されているシリコン層はBriesm
esser (ブリースメッサ)他に対して発行された「超音
波変換器(Ultrasonic Transducer )」という名称の米
国特許第4,672,591号にも説明されている。こ
の特許は圧電本体に結合された異種音響整合材料に関し
て役立つ背景情報を与えてくれるので、ここに引用して
取り入れてある。
【0008】従来から知られている機構に採用されてい
る異種音響整合材料はインピーダンス整合を行うのに役
立つが、これらの層の接着結合は他の多数の問題点を生
ずる。このような機構を実施するのに必要な結合プロセ
ス階程は製造上の困難を生ずる。たとえば、製造中接着
剤にボイドまたはエアポケットが確実に入らないように
してプローブの動作を損なわないようにするのは困難で
ある。更に、この以前から既知の変換器は、異種材料の
層と圧電セラミック本体との熱膨脹係数の相違による悪
影響を受ける。終始、たとえば5年の使用にわたり、接
着結合の幾らかは完全性を失い、減衰支持体との効率的
音響結合を行わない変換器素子となる。その他、動作性
能は、20MHz より高い周波数のような更に高い音響
信号周波数において、圧電本体と異種材料との間の結合
線によって制限される。
【0009】このような動作性能の制限に関する一つの
判断基準は図16の超音波変換器のインパルス応答にお
けるリング・ダウン・タイムが長くなっていることであ
る。このようなインパルス応答は、G.S.Kino(ジー・エ
ス・キノ)著「Acoustic Waves(音波)」の41〜45
ページに説明されているようにディジタル・コンピュー
タおよびKLMモデルを使用してシュミレートすること
ができる。この著書の内容をここに引用により取り入れ
てある。図17は、20MHz の共振周波数を有し、水
中に放射する、Briesmesser 等により教示された原理に
従って構成されている図16の超音波変換器のインパル
ス応答のシュミレーション結果の図である。図17に示
すインパルス応答の図によれば、シュミレーションは
0.221μsec の6dbリング・ダウン・タイム、0.
589μsec の20dbリングダウンタイム、および1.
013μsec の40dbリングダウンタイムを予測してい
る。
【0010】従来知られている他の超音波プローブは高
重合体圧電素子を備えている。高重合体圧電素子の各々
は圧電材料と重合体材料との複合ブロックから構成され
ている。たとえば、図3は典型的な圧電複合変換器の断
面図である。図示のとおり、一つの圧電セラミック板が
網目状に切断されて細かく分割され、多数の細かい棒状
圧電セラミック301が2次元的に配列されるようにな
っている。マイクロバルーン(中空部材)306を含む
樹脂307が圧電セラミック棒301の間の隙間を埋め
るように鋳込まれている。樹脂は圧電セラミック棒30
1を保持するように硬化されている。電極304が圧電
セラミック棒301と樹脂307との両端面に設けられ
て、圧電セラミック変換器を形成するようになってい
る。図18に示す圧電複合変換器は「Piezoelectric Co
mposite Transducer For Use in Ultrasonic Probe(超
音波プローブに使用する圧電複合変換器)」という名称
のSaito (サイトー)等に対して発行された米国特許第
5,142,187号に説明されているものと同じであ
る。この特許は圧電複合体に関する役立つ背景情報を与
えてくれるので、引用によりここに取り入れてある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】複合材料は幾つかの長
所を示すが、このような複合体により受信される反射音
波を電気的に検出する場合に困難がある。各高重合体素
子の誘電率は比較的小さい。たとえば、重合体50%と
圧電セラミック50%との複合体の場合、高重合体素子
の電極同志の間で測定し得る誘電率は、圧電セラミック
に固有の誘電率の約二分の一である。したがって、高重
合体素子の電極同志の間で測定し得る誘電率は、わずか
に約1700である。反射音波に応答して高い容量性電
荷が検出されるように、はるかに高い誘電率が望まし
い。誘電率が高ければ、超音波プローブと超音波プロー
ブに電気的に結合されている画像システムの構成要素と
の間の電気インピーダンス整合も改善する。
【0012】必要なのは動作性能が高く、画像システム
の構成要素と効率の良い電気的結合を行う確実な超音波
プローブである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の超音波プローブ
は、一つ以上の圧電セラミック素子と音響的に減衰する
支持体との間の効率の良い、制御された音響結合を行
い、更に圧電セラミック素子と電極との間で効率の良い
結合を行って音響信号を電気的に励起し、検知する。所
要音響はプローブの前部により送受信され、一方不必要
な音響信号は超音波プローブの後部で支持体により減衰
される。本発明は、異なる音響材料の層を圧電セラミッ
クの層に結合するのに接着セメントを採用しているこれ
まで知られている音響結合改善機構に関連する製造、信
頼性、および性能の問題点によって制限されることはな
い。
【0014】簡潔に且つ一般的に言えば、本発明の超音
波プローブは、各々がそれぞれのバルク音響インピーダ
ンスを有する一つ以上の圧電セラミック素子を採用して
いる。それぞれの電極対が各圧電セラミック素子に結合
されている。好適に、圧電セラミック素子は1次元また
は2次元の整相列を成してて配列されている。各圧電セ
ラミック素子にはそれぞれの背面とそれと一体のそれぞ
れの圧電セラミック層があって、圧電セラミック素子の
バルク音響インピーダンス音響的に減衰する支持体との
間で実質上所要音響インピーダンス整合を行う。それぞ
れの電極対の間で測定し得る電位については、それぞれ
の層のそれぞれの厚さに沿って比較的小さい電位差が存
在する。したがって、それぞれの圧電セラミック層は電
気機械的に不活性である。各圧電セラミック素子は更
に、実質上電気機械的に活性で所要バルク共振周波数で
共振するそれぞれのバルク残存部分を備えている。音響
インピーダンス整合を行うことにより、不活性の圧電セ
ラミック層はプローブと音響的に減衰する支持体との間
で効率の良い、制御された音響結合を行うのに役立つ。
【0015】各圧電セラミック素子のそれぞれの不活性
の圧電セラミック層は、各圧電セラミック素子のそれぞ
れの背面に設けられ、不活性の圧電セラミック層の厚さ
に亘って延在する浅い溝を備えている。更に詳細に述べ
れば、浅い溝は、典型的には各圧電セラミック素子のそ
れぞれの面内に1000ミクロン未満突入いている微小
溝である。一般に、溝の深さ寸法は音響信号のほぼ四分
の一波長になるように選定される。不活性の圧電セラミ
ック層の溝容積率は、所要インピーダンス整合を行うよ
うに不活性の圧電セラミック層の音響インピーダンスお
よび音速を制御するよう選定される。
【0016】各圧電セラミック素子の圧電セラミック材
料に電気的に結合されているそれぞれの電極対は各圧電
セラミック素子のそれぞれの前面に結合されているそれ
ぞれの前面電極、および各圧電セラミック素子のそれぞ
れの背面に結合されているそれぞれの背面電極を備えて
いる。背面電極は溝の中に突入してそれと接触して、素
子内に所要電界分布を支持するという電気的境界条件を
課している。溝の幅寸法およびピッチ寸法のような設計
パラメータは必要に応じて、各アレイの圧電セラミック
素子のそれぞれの電極対の間で測定し得る電位につい
て、各圧電セラミック素子のそれぞれの不活性の圧電セ
ラミック層の厚さに沿って比較的小さい電位差が存在す
るように調節される。たとえば、溝の幅寸法およびピッ
チ寸法は不活性の圧電セラミック層の厚さに沿って、電
極対間で測定し得る電位の約5%未満である比較的小さ
い電位差が存在するように選定される。不活性の圧電セ
ラミック層の厚さに沿う電位は比較的小さいから、圧電
セラミック素子の電極間で測定し得る誘電率は比較的高
く、圧電セラミック素子の圧電セラミック材に固有のも
の実施上と同じである。
【0017】本明細書で後に更に詳細に説明するよう
に、本発明の超音波プローブの圧電セラミック素子によ
り受信される反射音波に応答して高い容量性電荷が電極
により検出されるように比較的高い誘電率が望ましい。
誘電率が比較的高ければ、超音波プローブと超音波プロ
ーブに電気的に結合されている音響画像システムの構成
要素との間の電気的インピーダンス整合も改善される。
したがって、本発明は、誘電率が比較的低い、これまで
知られている高重合体複合体で音波を電気的に検出する
ことに関連する困難によって拘束されることはない。
【0018】本発明に関連する製造上の長所は、溝を広
範囲の圧電材料に容易にエッチし、または切り込むこと
ができるということである。更に、不活性の圧電セラミ
ック層は圧電素子と一体になっているので、本発明は、
異種層の層を圧電セラミックの層に接着結合することに
関連する製造上のおよび信頼性の問題に苦しめられるこ
となくインピーダンス整合を行う。本発明の教示に従っ
て構成される超音波プローブの高周波性能は既知の幾つ
かの超音波プローブに存在する有限の厚さの接着結合線
によって制限されることはない。本発明の他の局面およ
び長所は、本発明の原理を例を用いて図解する添付図を
関連して行う以下の詳細な説明から明らかになるであろ
う。
【0019】
【実施例】本発明の超音波プローブは超音波プローブと
音響的に減衰する支持体との間で音響信号の効率の良
い、制御された結合を行い、更に製造、信頼性、および
性能に関する長所を示す。図1は超音波プローブ400
の好適実施例を示す簡略斜視図である。図2は図1に示
す超音波プローブ400の分解図である。図2に示すよ
うに、超音波プローブの好適実施例は、各々がバルク音
響インピーダンスZpztを備え、各々が長手寸法Lを有す
る圧電素子として圧電セラミック素子501のアレイを
備えている。各圧電セラミック素子はそれと一体を成す
それぞれの圧電層としての圧電セラミック層502を備
えており、その層厚は圧電セラミック層に亘って延在す
る溝の深さ寸法Dにより規定されている。それぞれの圧
電セラミック層は実質上電気機械的に不活性である。各
圧電セラミック素子は更にそれぞれのバルク残存部分5
03を備えており、これは電気機械的に活性であり、図
2に示すバルク残存部分の寸法Rに沿って所要バルク共
振周波数で共振する。バルク残存部分の寸法Rは所要バ
ルク共振周波数の波長の二分の一であるるように選定す
るのが望ましい。
【0020】各アレイの圧電セラミック素子は各圧電セ
ラミック素子のそれぞれの正面アパーチャに対応する正
面寸法Eを備えている。各圧電セラミック素子の正面ア
パーチャおよび共振音響周波は所要画像用途に基いて選
択される。典型的には、正面寸法Eは超音波プローブの
共振音響周波数の7波長と15波長との間にあるように
選定される。図示のとおり、圧電セラミック素子は方位
寸法Aに沿って音響的に減衰する支持体504の上に設
置されている。支持体は本質的にエポキシ、または他の
適切な音響減衰材料から作られている。図示のとおり、
各圧電セラミック素子は適切に選定された横寸法Gを備
えている。更に、アレイの多数の圧電セラミック素子が
画像用途の必要条件に基づいて選定される。たとえば、
医療用画像用途に対する超音波腹部プローブは典型的に
100素子より多い圧電セラミック素子および10波長
の仰角アパーチャを備えている。簡単にするため、図2
の超音波プローブにははるかに少い圧電セラミック素子
がある。
【0021】好適実施例では、圧電セラミック素子は本
質的に、ジルコン酸チタン酸鉛、PZT、のような圧電
セラミック材料の特別な輪廓のブロックから成り、各ブ
ロックは、互いにほぼ平行に向くそれぞれの前面および
背面を備えており、ほぼ各圧電セラミック素子のそれぞ
れの長手方向の寸法Lに垂直な方向を向いている。PZ
Tが望ましいが、当業者に既知の他の圧電セラミック材
料を代りに本発明の原理に従って使用し、有利な結果を
得ることができることを理解すべきである。
【0022】各圧電セラミック素子のそれぞれの背面と
一体を成すそれぞれの不活性の圧電セラミック層502
は実質上各圧電セラミック素子のバルク音響インピーダ
ンスと音響的に減衰する支持体との間の音響インピーダ
ンス整合を行う。詳細図3(図2の一点鎖線の円3の部
分拡大斜視図)に示すとおり、アレイの各圧電セラミッ
ク素子501と一体のそれぞれの不活性の圧電セラミッ
ク層502は溝505を備えており、この溝は各圧電セ
ラミック素子のそれぞれの背面に設置されて圧電セラミ
ック層の音響インピーダンスを制御する。好適実施例で
は、溝は各圧電セラミック素子のそれぞれの仰角寸法E
に沿って互いに実質上平行に設置されている。
【0023】図2および図3に示すように、それぞれの
電極対は各圧電セラミック素子の圧電セラミック材料に
結合されている。各圧電セラミック素子のそれぞれの電
極対は各圧電セラミック素子のそれぞれの前面に結合さ
れたそれぞれの前面電極を備えており、更に各圧電セラ
ミック素子のそれぞれの背面に設けられている溝の中に
突入しそれと接触しているそれぞれの背面電極507を
備えている。電極のこの配列は圧電セラミック層を確実
に実質的に電気機械的に不活性にするのに役立つ。適合
材料、好適には空気、が各電極に隣接する溝の内部に設
けられる。後に本明細書で更に詳細に説明するように、
適切な代りの適合材料、たとえばポリエチレン、を空気
の代りに使用することができる。選択された適合材料は
それと関連する音響インピーダンスZconformalを備えて
いる。
【0024】各圧電素子に結合されているそれぞれの電
極対にそれぞれの電圧信号を加えることにより、各圧電
セラミック素子のバルク残存部分は励起されて所要共振
周波数の音響信号を発生する。それぞれの導体508は
各電極に結合されていて電圧信号を加える。音響信号は
各圧電セラミック素子のそれぞれの長手寸法に沿って伝
播するとき圧電セラミック素子の長手共振モードにより
支持される。アレイの各圧電セラミック素子により発生
されるそれぞれの音響信号は共に、それぞれの個別音波
ビームとして放出される。アレイの圧電セラミック素子
の個々のビームは検査中の身体の中に伝えられる一つの
音響ビームに共に混合される。たとえば、医療用結像用
途では、音響ビームは患者の身体内に伝えられる。アレ
イの各圧電セラミック素子に加えられるそれぞれの電圧
信号の位相を制御することにより、個々のビームの位相
が制御されて混合音響ビームの方位角操舵を行い、混合
音響ビームが身体を通して掃引するようにする。図2の
分解図に示す音響レンズ511が圧電セラミック素子に
音響的に結合されて音響ビームの仰角方向の焦点合せを
行う。
【0025】音響信号が患者の身体を通して伝播するに
つれて、信号の一部が身体内の各種組織構造により弱く
反射され、圧電セラミック素子により受信され、各圧電
セラミック素子に結合されているそれぞれの電極対によ
り電気的に検出される。反射された音響信号は最初各圧
電セラミック素子のそれぞれのバルク部分により受信さ
れる。次に信号は各圧電セラミック素子のそれぞれの長
手寸法に沿って伝播する。次に信号は各圧電セラミック
素子と一体を成すそれぞれの不活性の圧電セラミック層
を通して伝播する。したがって、音響信号は圧電セラミ
ック素子のバルク残存部分を通して第1の速度で伝播
し、次いで不活性の圧電セラミック層を通して第2の速
度で伝播する。不活性の圧電セラミック層の溝の深さ寸
法Dは不活性の圧電セラミック層を通して進行する音響
信号の波長の四分の一であるように選定するのが望まし
い。
【0026】溝の深さ寸法Dは各圧電セラミック素子と
一体のそれぞれの不活性の圧電セラミック層の厚さを規
定する。各溝の深さ寸法Dおよびそれぞれの溝のピッチ
寸法Pは不活性の圧電セラミック層の横共振モードおよ
び剪断共振モードを圧電セラミック素子の長手方向共振
モードとの不必要な相互作用から分離するように選択さ
れる。更に、溝の深さおよびピッチは音響エネルギを不
活性の圧電セラミック層を通して効率良く伝えるように
選定される。その他に、溝の深さおよびピッチは不活性
の圧電セラミック層が音波に対して均質に見えるように
選定される。一般に、有益な結果は後に本明細書で更に
詳細に説明する本発明の別の溝教示に従って深さ対幅比
D/Wを約0.4以下とすることにより得られる。溝の
幅およびピッチ寸法は、必要なら各アレイの圧電セラミ
ック素子のそれぞれの電極対の間で測定し得る電位につ
いて、不活性の圧電セラミック層の厚さに沿って比較的
小さい電位差が存在するように、更に調節される。たと
えば、溝の幅寸法およびピッチ寸法は、圧電セラミック
層の厚さに沿って各圧電セラミック素子のそれぞれの電
極対の間で測定し得る電位の約5%より少い電位差が存
在するように選定される。
【0027】不活性の圧電セラミック層の音響インピー
ダンスは各圧電セラミック素子のバルク音響インピーダ
ンスと音響的に減衰する支持体の音響インピーダンスと
の間に音響インピーダンス整合が行われるように制御さ
れる。不活性の圧電セラミック層の音響インピーダンス
は実質上溝容積率によって決まるが、溝容積率は各圧電
セラミック素子501のそれぞれの背面に設けられた溝
505の幅寸法およびピッチの寸法に基づいている。
【0028】不活性の圧電セラミック層Zlayerの所要音
響インピーダンスは圧電セラミック素子のセラミック材
料のバルク音響インピーダンスZpztと音響的に減衰する
支持上の音響支持体Zbody との間にインピーダンス整合
が生ずるように次の(1)式を用いて計算される。
【0029】
【数1】
【0030】たとえば、音響的に減衰する支持体の音響
インピーダンスZbody を3*106kg /m2s とし、ジル
コン酸チタン酸鉛のバルク音響インピーダンスZpzt、を
33*106kg /m2s とすれば、不活性の圧電セラミッ
ク層の所要音響インピーダンスZlayerは約9.95*1
6 /m2sと計算される。
【0031】不活性の圧電セラミック層の音響インピー
ダンスは実質上、不活性の圧電セラミック層の溝容積率
により制御される。圧電セラミック層の溝容積率は圧電
セラミック層にわたって延在する溝の容積を溝の容積と
溝に隣接するバルク残存部分のセラミックの体積との和
で割ることにより規定される。所要溝容積率vは圧電セ
ラミック層の所要音響インピーダンスおよび圧電セラミ
ック材料および適合材料のそれぞれの音響インピーダン
スから計算される。所要容積率vは次の(2)式にほぼ
等しい。
【0032】
【数2】
【0033】たとえば、適合材料としての空気の音響イ
ンピーダンスZconformalが411kg/m2s とし、不活性
圧電材料の音響インピーダンスおよび圧電セラミック素
子のセラミック材料のバルク音響インピーダンスZpztを
先に計算したとおりとすれば、不活性の圧電セラミック
層の所要溝容積率vは約69.8%である。
【0034】溝の所要深さDは不活性の圧電セラミック
層内の音速Clayerおよび圧電セラミック素子の共振音響
周波数fの四分の一波長から次の(3)式を使用して計
算される。
【0035】
【数3】
【0036】不活性の圧電セラミック層の所要溝容積率
を約69.8%とすれば、不活性の圧電セラミック層内
の音速Clayerは約3.5*105cm /s と推定すること
ができる。代りに不活性の圧電セラミック層内の音速
を、不活性の圧電セラミック層のテンソル解析モデルに
基づくもののような、一層複雑な方法を用いて推定する
ことができる。たとえば、IEEE Transactions on Ultra
sonics,Ferroelectrics,and Frequency Control,Vol.3
8,No.1,January 1991(超音波、強誘電体および周波数
制御に関する1991年1月、IEEE会報第38巻第1
号)の40−47ページにあるSmith (スミス)等の
「Modeling1−3 Composite Piezoelectrics:Thicknes
s-Mode Oscillations (1−3合成電圧材料のモデリン
グ:厚みモード振動)」に説明されているテンソル解析
モデルを不活性の圧電セラミック層内の音速を推定する
のに採用することができる。不活性の圧電セラミック層
内の音速Clayerを3.5*105cm /s と、所要バルク
共振周波数fは2MHz とすれば、溝の深さDは約43
7.5ミクロンである。したがって、溝は圧電セラミッ
ク素子の背面に1000ミクロン未満突入する微小溝で
あると示される。
【0037】溝のピッチPはピッチが溝の深さの0.4
より小さいように次の(4)式により計算される。
【0038】
【数4】
【0039】たとえば、溝の深さDを約437.5ミク
ロンとすれば、溝のピッチは175ミクロン以下になる
はずである。
【0040】溝の幅WはピッチP、溝容積率v、および
補正係数kに基き、次の(5)式を用いて計算される。
【0041】
【数5】
【0042】補正係数の所要値k は不活性の圧電セラミ
ック層のセラミックと適合材料との結合性に基づいて選
定される。図2および図3に示すように配列されている
溝を有する不活性の圧電セラミック層については、圧電
セラミック層の結合性は2−2であり、補正係数は簡単
に1である。代りの実施例では、溝は圧電セラミック層
が異なる結合性を有し、異なる補正係数を生ずるように
交互に配列されている。たとえば、代りの実施例では、
溝は、圧電セラミック層が1−3結合性を有するように
配列され、1.25の補正係数kを生じている。補正係
数kが1であるように結合性を2−2とし、ピッチを1
75ミクロンとし、不活性の圧電セラミック層の溝容積
率を69.8%とすれば、溝の幅は約122.1ミクロ
ンである。
【0043】更に高い共振で動作すような大きさにした
プローブの実施例では、関連する溝寸法がそれに比例し
て変化する。例えば、20MHz の共振周波数で動作す
るような大きさにしたプローブの実施例では、先に説明
した2MHz のプローブの関連溝寸法は10倍だけ変
る。それ故、各々が20MHz のバルク共振周波数を有
し、溝を有するそれぞれの圧電セラミック層の2−2結
合性として設けられている圧電セラミック素子のアレイ
では、溝の関連寸法は、10分の1に縮小され、ピッチ
が17.5ミクロン、幅が12.21ミクロン、深さが
約43.75ミクロンになる。したがって、溝は今度
も、圧電セラミック素子の背面に1000ミクロン未満
突入する微小溝であるように図示される。
【0044】アレイの各圧電セラミック素子の仰角寸法
Eに沿う一組の溝にある部材のそれぞれの数は溝のピッ
チおよび各圧電セラミック素子のそれぞれの仰角アパー
チャに関係している。典型的には、仰角寸法Eに沿う一
組の溝にある部材のそれぞれの数は、有益なインピーダ
ンス整合の結果を生ずるには、ほぼ50個と200個と
の間の範囲にある。一例として、10波長の所定好適仰
角寸法Eの場合には、仰角寸法に沿う溝の好適なそれぞ
れの数は約100個である。簡単にするため、100個
より少い溝を図2に示してある。
【0045】背面金属電極は溝の中に突入してこれと接
触し、圧電セラミック素子内に所要電界分布を支持する
という電気的境界条件を課している。溝の幅寸法および
ピッチ寸法のような設計パラメータらは必要に応じて、
各アレイの圧電セラミック素子のそれぞれの電極対の間
で測定し得る電位差について、各圧電セラミック素子の
それぞれの圧電セラミック層の厚さに沿って比較的小さ
い電位差が存在するように調節される。たとえば、溝の
幅寸法およびピッチ寸法は、圧電セラミック層の厚さに
沿ってそれぞれの電極対の間で測定し得る電位差の約
0.5%より少い比較的小さい電位差が存在するように
選定される。超音波プローブについては、それぞれの電
極対の間で測定し得る電位差の幾つかの関連する源が存
在することを理解すべきである。たとえば、それぞれの
電極対の間で測定し得る電位差の関連する源の一つは各
圧電セラミック素子で音響信号を励起するための電極に
加えられる電圧である。それぞれの電極対の間で測定し
得る電位差の他の関連する源は各圧電セラミック素子が
り受信した弱い反射音響信号により各圧電セラミック素
子で誘起される電圧である。
【0046】圧電セラミック層の厚さに沿う比較的小さ
い電位差を図4にグラフで示してある。図4は図2の圧
電セラミック素子の一つの詳細な切取り断面図であり、
先に説明した溝の幅と深さとの例について圧電セラミッ
ク素子の長手寸法Lに沿って分布する等電位線を示す例
示図を示している。等電位線は目に見えないが、図解の
目的で、代表的な線を図4の図に描き込んである。断面
で示したように、ピッチP、幅W、および深さDを有す
る溝が、圧電セラミック層502の厚さに亘って圧電セ
ラミック素子の背面に突入している。前面電極506、
背面電極507による電極対の間で測定し得る電位を模
範的に1ボルトとすれば、図4に示す等電位線は0.0
1ボルトの電位の増加に対応する。電気的境界条件は導
体の境界に電界の切線成分が実質上存在しないことを示
すから、および電界分布はゆっくり変化するから、背面
金属電極は溝に突入してこれと接触し、圧電セラミック
素子内に所要電界分布を支持するという電気的境界条件
を課している。図4に示すように、不活性の圧電セラミ
ック層の厚さに沿って、アレイの圧電セラミック素子の
電極対で測定し得る電位のわずかに約3%の比較的小さ
い電位差が存在する。不活性の圧電セラミック層の厚さ
に沿う電位差は図4に示すように比較的小さいから、圧
電セラミック素子の前面電極506、背面電極507の
間で測定し得る誘電率は、圧電セラミック素子のジルコ
ン酸チタン酸鉛材に固有の誘電率と実質的に同じであ
り、したがって高い。更に、圧電セラミック層の厚さに
沿う比較的低い電位差は圧電セラミック層を実質上確実
に電気機械的に不活性にしておくのに役立つ。
【0047】先に説明したように圧電セラミック素子が
弱く反射された音響信号を受信すると、電極の容量性電
荷が変位電流により押される。変位電流はそれぞれの電
極対間で測定し得る電位と誘電率との積に正比例する。
したがって、比較的高い誘電率は比較的高い容量性電荷
が生ずる。電極を、超音波プローブにより受信され且つ
電極により電気的に検出される弱く反射された音響信号
の相対的一時遲延および強さを分析する画像システムの
構成要素に電気的に結合するケーブルを効率良く駆動す
るのには高い容量性電荷が望ましい。分析から、画像シ
ステムは身体内の各種構造の距離関係、および構造の音
響インピーダンスに関係する性質を補外し、身体内の構
造の像を作る。
【0048】同様に、各圧電セラミック素子の電気的イ
ンピーダンスは各圧電セラミック素子の誘電率に反比例
する。比較的高い誘電率は比較的低い電気的インピーダ
ンスを発生する。各素子の電気的インピーダンスが低い
ことは、ケーブルの低い電気的インピーダンスとのおよ
び画像システムの構成要素の低い電気的インピーダンス
とのインピーダンス整合を改善するのに望ましい。
【0049】アレイの圧電セラミック素子の製作、極
化、およびダイシングを簡略図5〜図8を参照して図解
し、説明する。最初の工程は図5に示すような未加工圧
電セラミック材料のスラブ701を準備することであ
る。未加工材料はまだ極化されていないから、材料内部
には個々の強誘電領域のランダムな整列しか存在せず、
したがって材料は電気機械的に不活性である。図6に示
すように、スラブにはスラブと一体を成す不活性の圧電
セラミック層702、およびスラブのバルク残存部分7
03がある。不活性の圧電セラミック層の特徴はスラブ
の背面に切り込まれ、層の厚さに亘り延びている深さD
の溝705である。溝はダイシング機の刄を用いてスラ
ブに切込まれている。刄の幅は溝が所要幅寸法Wを有す
るように選定される。ダイシング機の制御は溝を所要ピ
ッチPおよび深さDで切削するように設定される。代り
に、化学的エッチングを利用するフォトリソグラフィ・
プロセスを採用して溝をスラブの背面に所要のピッチ、
深さ、および幅でエッチすることができる。他の代案と
して、適切なレーザを使用して溝をスラブの背面に削摩
することができる。
【0050】金属電極はスパッタリングによりスラブ上
に堆積される。図7に示すように、約1000から30
00オングストロームまでの間の所定の厚さを有する薄
い金属膜を前面にスパッタして前面電極706を作り、
他の同様の薄い金属膜を背面にスパッタして背面電極7
07を作る。背面電極707の金属膜はスラブの背面の
溝に突入してこれと接触している。
【0051】極化のプロセスはスラブを適切な炉内に設
置し、スラブの温度を未加工圧電セラミック材料のキュ
ーリー点近くまで上げ、次いでスラブの温度をゆっくり
下げながら前面電極と背面電極とを横断して約20kV/
cmの非常に強い直流、DC、電界を加える。溝を含む不
活性の圧電セラミック層の厚さに沿う電位差は電極間の
全電位の小さな分数に過ぎないから、不活性の圧電セラ
ミック層702は未加工圧電材料に存在している個々の
強誘電領域のランダムな整列を実質上保持している。し
たがって、不活性の圧電セラミック層702は非常に弱
く極化されるだけであって、電気機械的に不活性のまま
になっている。圧電セラミック層の弱い極化は更に層を
確実に電気機械的に不活性しておくのに役立つ。対照的
に、極化プロセスは圧電スラブのバルク残存部分703
の個々の強誘電領域の大多数を整列させる。したがっ
て、スラブのバルク残存部分703は、非常に強く極化
され、電気機械的に活性である。
【0052】適合材料を溝に設置する。先に説明したよ
うに、好適実施例では適合材料は、空気のような、気体
である。他の好適実施例では、適合材料は、ポリエチレ
ンのような、低密度適合固体である。導電リード708
を図8に示すように、ワイヤ・ボンデング法により、金
属膜に電気的に結合される。代りに導電リードをエポキ
シの非常に薄い層によりまたははんだ付けにより金属膜
に電気的に結合することができる。エポキシ系裏打ち材
料から作られた音響的に減衰する支持体704を、図8
に示すように、スラブの背面に鋳込んでスラブを支持す
る。ダイシング機は規則正しい間隔の場所で圧電スラブ
を通して完全に切断し、アレイ710の別個の圧電セラ
ミック素子を分離する。図8に破断図で示した音響レン
ズを適切な樹脂から圧電セラミック素子の前面に鋳造す
る。
【0053】本発明の原理に従って音響インピーダンス
整合を行う不活性の圧電セラミック層も、その圧電セラ
ミック層が圧電セラミック素子と一体になっているので
高い音響周波数での動作性能が高い。従来既知の超音波
変換器では、異種のインピーダンス整合層が圧電セラミ
ック素子とは別に作られて、接着セメントの典型的に2
ミクロンの層を使用して超音波変換器に結合され、先に
説明したように性能限界を生じていた。動作性能が向上
していることの一つの規準はプローブの圧電セラミック
素子のインパルス応答でのリング・ダウン・タイムが減
少していることである。このようなインパルス応答は先
に説明したようにディジタル・コンピュータおよびKL
Mモデルを使用してシミュレートすることができる。
【0054】図9は、図2に示すものと同様ではある
が、共振周波数が20MHz であって、且つ水中に放射
する圧電セラミック素子のインパルス応答のシミュレー
ション結果の図である。図9に示すインパルス応答図に
よれば、シミュレーションは0.383μsec の減少し
た6dbリング・ダウン・タイム、0.201μsec の減
少した20dbリング・ダウン・タイム、および0.73
4μsec の減少した40dbリング・ダウン・タイムを予
測している。対照的に、図17に図示し且つ先に本明細
書で説明した従来既知の超音波変換器のインパルス応答
は長いリング・ダウン・タイムを示す。
【0055】圧電セラミック素子の表面に設置する溝の
配列と寸法を選択することにより、圧電セラミック素子
の所要の音響的性質が種々の音響周波数応答の所要条件
を満たすように仕立てられる。或る代りの実施例では、
溝は各圧電セラミック素子に複数組の溝を備え、音響イ
ンパルス周波数応答の高揚した圧電セラミック素子を提
供している。各組の溝は音響信号のそれぞれの波長に関
係するそれぞれの溝深さを有する部材を備えている。こ
のような代りの実施例は先に図5〜図8に関して説明し
たと同様の仕方で作られる。
【0056】たとえば、本発明の不活性の圧電セラミッ
ク層の第1の代りの実施例を図10に示す。先に説明し
た図6の場合のように、図10はスラブと一体の不活性
の圧電セラミック層902、圧電セラミック層に亘って
延在する溝、およびスラブのバルク残存部分903を有
する圧電材料のスラブを示している。先に説明した図6
とは対照的に、図10の溝は互いに隣接して配列されて
いる第1の組の溝905、第2の組の溝906、および
第3の組の溝907を備えている。図示のとおり、溝
は、溝がピッチPおよび幅Wを有するようにスラブに切
り込まれている。第1の組の溝の各部材は圧電セラミッ
ク素子の背面に、音響信号の第1の波長の四分の一の整
数倍にほぼ等しいそれぞれの深さDで切り込まれてい
る。同様に、第2の組の溝の各部材のそれぞれの深さ寸
法D1は音響信号の第2の波長の四分の一の整数倍にほ
ぼ等しい。第3の組の溝の各部材のそれぞれの深さD2
は音響信号の第3の波長の四分の一の整数倍にほぼ等し
い。第1、第2、および第3の組の溝のそれぞれの部材
は図10に示すように「階段」状に設置されている。一
つの適合材料を各組の溝に堆積することができる。代り
に、異なる適合材料を各組の溝に堆積して所要周波数応
答を達成することができる。次にスパッタリング、極
化、およびダイシングの各プロセスを先に図7および図
8を参照して説明したと同様の仕方で行って周波数応答
の高揚した超音波プローブの代りの実施例を完成させ
る。
【0057】他の代わりの実施例では、急変する「階
段」パターンの代りに、滑らかな溝輪廓をエッチして、
設計の要求事項により、広い周波数応答または改善され
た音響感度のような音響性能の高揚した圧電素子に提供
している。たとえば、このような代りの実施例は各々が
滑らかな「V」輪廓を有して圧電素子の背面に突入して
いる溝を備えている。このような代りの実施例は先に図
5〜図8に関して説明したと同様の仕方で作られる。た
とえば、本発明の不活性の圧電セラミック層の他の代り
の実施例を図11に示す。先に説明した図6の場合のよ
うに、図11はスラブと一体を成す不活性の圧電セラミ
ック層1002、層に亘って存在する溝、およびスラブ
のバルク残存部分1003を有する圧電材料のスラブを
示している。先に説明した図6と対照的に、図11の溝
は滑らかな「V」輪廓を有する溝1005を備えてい
る。図示したように、溝は、ピッチP、幅W、および深
さDを有するようにスラブにエッチされる。
【0058】更に他の実施例は各圧電セラミック素子の
それぞれの背面に代りの溝配列を設けている。たとえ
ば、各圧電セラミック素子に設けられた溝が互いに実質
上平行に配列されている図3に詳細に図示した好適実施
例と対照的に、更に他の好適実施例を図12に詳細に示
すが、これでは各圧電セラミック素子1101は各圧電
セラミック素子のそれぞれの背面に互いに実質上垂直に
設置された第1および第2の組の溝1105、1106
を有するそれぞれの不活性の圧電セラミック層1102
を備えている。金属膜が各圧電セラミック素子の背面に
スパッタされ、溝の中に突入して接触しているそれぞれ
の背面電極1107を作っている。したがって、金属膜
が溝を覆っている。空気を溝の中に設ける適合材料とし
て使用する。図12に示すように溝が配列されているた
め、層の結合性は1−3である。先に説明したように、
溝はピッチP、幅W、およびピッチPを有するようにダ
イシング機を使用して圧電素子に切り込まれる。代り
に、溝をフォトリソグラフィおよび化学的エッチング剤
を使用して素子に選択的にエッチされ、またはレーザを
使用して削摩する。
【0059】各圧電セラミック素子のそれぞれの背面に
溝を設ける他の配列法を図13に詳細に示す。この場合
には各圧電セラミック素子1201は圧電セラミック層
にエッチされた特殊な輪廓の溝1205を有するそれぞ
れの不活性の圧電セラミック層1202を備えている。
特殊な輪廓の溝は圧電セラミック層の菱形残存セラミッ
ク部を形成している。溝に突入してこれと接触している
それぞれの背面電極1207はスパッタリングにより金
属膜として堆積される。金属膜は層の溝を覆っている。
更に詳細な切取り図14(図13の円14の部分拡大斜
視図である。)では電極の金属膜が切り取られて不活性
の圧電セラミック層の弱く極化された圧電セラミック材
料を示している。適合材料として使用される空気が溝内
に設けられている。図13に示す特殊な輪廓のため、圧
電セラミック層の結合性は1−1である。
【0060】本発明の更に他の代りの実施例の大幅に簡
略化した断面図を図15に示す。図15に示すように、
溝1305を有する不活性の圧電セラミック層1302
を一体として備えている圧電セラミック素子1301は
図2に示したものと実質上同じである。ただし、図15
に示す代りの実施例は溝に設けられる適合材料として、
先に図2に関して説明したような空気の代りに、ポリエ
チレンを備えている。他に、代りの実施例は不活性の圧
電セラミック層に結合された第2のインピーダンス整合
層1306を備えており、この第2のインピーダンス整
合層は厚さX、および圧電セラミック素子1301のバ
ルク音響インピーダンスと音響的に減衰する支持体13
04の音響インピーダンスとの間のインピーダンス整合
を更に改善するように選定された音響インピーダンスを
備えている。
【0061】本発明の特定の実施例を説明し図解してき
たが、本発明はそのように説明され且つ図解された部分
の特定の形態または配列に限定されるものではなく、種
々の修正および変更を本発明の範囲および精神から逸脱
せずに行うことができる。それ故、付記した特許請求の
範囲の範囲内で、本発明を特に説明しまたは図解したも
のとは別に実施することができる。
【0062】以上、本発明の各実施例について詳述した
が、ここで理解を容易にするために、各実施例を要約し
て以下に列挙する。
【0063】1. 超音波プローブにおいて、音響イン
ピーダンスを有する音響的に減衰する支持体(504)
と、圧電セラミック材料のバルク残存部分(503)と
隣接する圧電セラミック層部分(502)を有する圧電
セラミック材料のセラミック本体(501)であって、
前記圧電セラミック層部分およびバルク残存部分は各々
それぞれの音響インピーダンスを有しているセラミック
本体(501)と、バルク残存部分の音響インピーダン
スと音響的に減衰する支持体の音響インピーダンスとを
実質上整合させるように圧電セラミック層部分の音響イ
ンピーダンスを制御するように選択された寸法を有し、
セラミック本体の表面に設けられ、セラミック本体の圧
電セラミック層部分に亘ってのみ延在するように充分浅
い、複数の溝(505;905;1005;1105;
1205;1305)と、から構成されている超音波プ
ローブである。
【0064】2. 各溝(505)は圧電セラミック層
部分(502)の中に突入するそれぞれの深さ寸法を有
し、それぞれの深さ寸法は音響信号の波長の四分の一に
ほぼ等しい前記1の超音波プローブである。
【0065】3. セラミック本体(501)は前面お
よび背面を有し、圧電セラミック層部分(502)は前
面と一体となっており、超音波プローブは更にセラミッ
ク本体に電気的に結合されている1対の電極(506、
507)を備え、この電極対はセラミック本体の背面に
電気的に結合されている背面電極(506)およびセラ
ミック本体の前面に電気的に結合されている前面電極
(507)を備えている前記1の超音波プローブであ
る。
【0066】4. 前面電極(507)は溝(505;
905;1005;1105;1205;1305)の
中に突入してこれと接触している前記3の超音波プロー
ブである。
【0067】5. それぞれの電極対(506、50
7)の間で測定し得る誘電率はセラミック本体(50
1)の圧電セラミック材料に固有のものと実質上同じで
ある前記3の超音波プローブである。
【0068】6. 圧電セラミック層部分(502)は
圧電セラミック材料のバルク残存部分(503)に対し
て弱く極化されている前記1の超音波プローブである。
【0069】7. 圧電セラミック材料のバルク残存部
分(503)は実質上電気機械的に活性であるように充
分極化されており、弱く極化されている圧電セラミック
層部分(502)は実質上電気機械的に不活性である前
記6の超音波プローブである。
【0070】8. 複数の溝(505;905;100
5;1105;1205;1305)はほぼ50個から
200個までの範囲内の多数の溝から構成されている前
記1の超音波プローブである。
【0071】9. 溝(505;905;1005;1
105;1205;1305)の数は約100個である
前記8の超音波プローブである。
【0072】10. 更にセラミック本体(501)の
アレイを備えており、各セラミック本体は圧電セラミッ
ク材料のそれぞれのバルク残余部(503)に隣接する
それぞれの圧電セラミック層部分(502)を有する圧
電セラミック材料のそれぞれのセラミック本体(50
1)と、それぞれの圧電セラミック層部分に亘って延在
し、それぞれの圧電セラミック層部分の音響インピーダ
ンスを制御する溝と、を備えている前記1の超音波プロ
ーブである。
【0073】
【発明の効果】以上のように、本発明によれめば、音響
インピーダンスを有して、音響的に減衰する支持体上に
バルク残存部分と一体をなしてそれと隣接する圧電セラ
ミック層を有するセラミック本体を設け、圧電セラミッ
ク層にバルク残存部分の音響インピーダンスと支持体の
音響インピーダンスとを整合させるようにして圧電セラ
ミック層の音響インピーダンスを制御するように選択し
た寸法を有する複数の溝を形成したので、セラミック本
体と支持体との間の音響信号の効率のよい音響結合を行
うことができ、超音波プローブと電気的に結合する音響
画像システムの構成要素との間の電気的インピーダンス
整合も改善される。これにともない、誘電率が比較的低
い従来の高重合体複合体で音波を電気的に検出する場合
に関連する困難性に拘束されることがなくなる等の効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施例の超音波プローブの斜視図
を示す。
【図2】図1の超音波プローブの分解図を示す。
【図3】図2の詳細切取り斜視図を示す。
【図4】図2の超音波プローブの圧電セラミック素子の
長手寸法に沿って分布する等電位線を示す説明図であ
る。
【図5】図2の超音波プローブを製作する際の工程を示
す斜視図である。
【図6】図2の超音波プローブを製作する際の工程を示
す斜視図である。
【図7】図2の超音波プローブを製作する際の工程を示
す斜視図である。
【図8】図2の超音波プローブを製作する際の工程を示
す斜視図である。
【図9】図2に示すものと同様の超音波プローブのイン
パルス応答のシミュレーション結果を示すグラフであ
る。
【図10】本発明の圧電セラミック層に亘り延在する溝
の代りの実施例を示す斜視図である。
【図11】本発明の圧電セラミック層に亘り延在する溝
の代りの実施例を示す斜視図である。
【図12】本発明の更に他の代りの実施例の詳細斜視図
である。
【図13】本発明の更に他の代りの実施例の詳細斜視図
である。
【図14】図13に示す圧電セラミック層の更に詳細な
切取り斜視図である。
【図15】本発明の更に他の代りの実施例の簡略断面図
である。
【図16】従来既知の超音波プローブの切取り断面図で
ある。
【図17】図16の超音波プローブのインパルス応答の
シミュレーション結果を示すグラフである。
【図18】他の従来既知の超音波プローブの切取り断面
図ある。
【符号の説明】
400 超音波プローブ 501,1101,1201,1301 圧電セラミッ
ク素子 502 圧電セラミック層 503,703,903,1003 バルク残存部分 504,704,1304 支持体 505,705,1005,1205 溝 506,706 前面電極 507,707,1107,1207 背面電極 508 導体 511 音響レンズ 701 スラブ 702,902,1102,1202,1302 不活
性の圧電セラミック層 708 導電リード 905,1105 第1の組の溝 906,1106 第2の組の溝 907 第3の組の溝 1306 インピーダンス整合層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】超音波プローブにおいて、 音響インピーダンスを有する音響的に減衰する支持体
    (504)と、 圧電セラミック材料のバルク残存部分(503)と隣接
    する圧電セラミック層部分(502)を有する圧電セラ
    ミック材料のセラミック本体(501)であって、前記
    圧電セラミック層部分およびバルク残存部分は各々それ
    ぞれの音響インピーダンスを有しているセラミック本体
    (501)と、 バルク残存部分の音響インピーダンスと音響的に減衰す
    る支持体の音響インピーダンスとを実質上整合させるよ
    うに圧電セラミック層部分の音響インピーダンスを制御
    するように選択された寸法を有し、セラミック本体の表
    面に設けられ、セラミック本体の圧電セラミック層部分
    に亘ってのみ延在するように充分浅い、複数の溝(50
    5;905;1005;1105;1205;130
    5)と、 から構成されている超音波プローブ。
JP6156543A 1993-06-15 1994-06-15 超音波プローブ Pending JPH0730997A (ja)

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