JPH07309786A - 低分岐性オレフィンオリゴマー類の製造方法 - Google Patents

低分岐性オレフィンオリゴマー類の製造方法

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JPH07309786A
JPH07309786A JP6101386A JP10138694A JPH07309786A JP H07309786 A JPH07309786 A JP H07309786A JP 6101386 A JP6101386 A JP 6101386A JP 10138694 A JP10138694 A JP 10138694A JP H07309786 A JPH07309786 A JP H07309786A
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oxide
nickel
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catalyst
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JP6101386A
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English (en)
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Takayuki No
隆 之 野
Yoshihiro Yoshimoto
本 佳 弘 吉
Kazuyuki Fujisaki
崎 一 之 藤
Koichi Fujie
江 宏 一 藤
Kozo Imura
村 晃 三 井
Hideyuki Matsumoto
本 英 之 松
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Koa Oil Co Ltd
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Koa Oil Co Ltd
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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】オレフィン類をオリコ゛マー化することにより、側鎖の少
ない低分岐性オレフィンオリコ゛マー類を高収率かつ高選択率で得
ることができるようなオレフィンオリコ゛マー類の製造方法を提供
することを目的とする。 【構成】シリカアルミナ担体に、(i)ニッケル換算量で0.1〜20重量
%の酸化ニッケルと、コハ゛ルト換算量で0.1〜10重量%の酸化コハ
゛ルトとが担持された触媒、(ii)上記量の酸化ニッケルと、マク゛
ネシウム換算量で0.1〜10重量%の酸化マク゛ネシウムとが担持され
た触媒、(iii)上記量の酸化ニッケルと、コハ゛ルト換算量とマク゛ネ
シウム換算量の合計で0.1〜10重量%の酸化コハ゛ルトと酸化マク゛
ネシウムとが担持された触媒、または、(iv)上記量の酸化ニッ
ケルと、アルミニウム換算量で0.1〜10重量%の酸化アルミニウムとが
担持された触媒の存在下に、炭素数3〜5のオレフィン類を、
反応温度0〜400℃、LHSV0.1〜20hrー1の条件下に
おいてオリコ゛マー化することを特徴とする低分岐性オレフィンオリコ
゛マー類の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術的分野】本発明は、低分岐性オレフィンオ
リゴマー類の製造方法に関し、特にフタル酸系可塑剤の
製造原料として有用な低分岐性のオレフィンオリゴマー
類を収率よく製造する方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、ニッケルを担持したシリカ
アルミナ触媒の存在下にオレフィンをオリゴマー化する
方法としては、例えば特開昭60-143830号公報
に開示されているように、シリカアルミナとNi+2カチ
オンとを接触させて、カチオン交換によりシリカアルミ
ナ中にNi+2カチオンを導入し、加熱焼成してなる酸化
ニッケル担持触媒の存在下に、オレフィンをオリゴマー
化する方法が挙げられる。
【0003】ところで、このように酸化ニッケルが担持
されたシリカアルミナ触媒の存在下にオレフィンをオリ
ゴマー化すると、分岐したオリゴマーが多く生成する
が、このように分岐したオリゴマーからフタル酸系可塑
剤を製造すると、得られるフタル酸系可塑剤は、揮発性
が高く揮散しやすくなるという問題点があった。例え
ば、この公報では、その実施例において、上述したよう
な触媒の存在下に2-ブテンをオリゴマー化することに
より、分岐度1.59の2量体(オクテン)が得られて
いるが、このオクテンは、可塑剤用原料としては、揮発
性の点で充分満足のいくものではなかった。
【0004】すなわち、フタル酸系可塑剤は、従来、オ
レフィン類をオリゴマー化してオレフィンオリゴマー類
を製造し、次いで、このオリゴマー類をオキソ化した
後、無水フタル酸とエステル化することによって製造さ
れている。このような可塑剤としては、ポリ塩化ビニル
などのポリマーに配合された場合に、ポリマーから揮発
しにくいものが望ましく、揮発しにくいフタル酸系可塑
剤は、側鎖の少ない低分岐性のオリゴマー類を原料とし
て用いることにより得ることができる。従って、オレフ
ィン類をオリゴマー化する際に、側鎖の少ない低分岐性
のオリゴマー類を収率よく製造することが望まれてお
り、オレフィン類をオリゴマー化して低分岐状のオリゴ
マー類を製造し得るような方法の出現が望まれている。
【0005】なお、フタル酸系可塑剤の例としては、フ
タル酸ジヘプチル(DHP)、フタル酸ジオクチル(D
OP)、フタル酸ジイソノニル(DINP)、フタル酸
ジイソデシル(DIDP)等が挙げられる。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、オレフィン類
をオリゴマー化することにより、側鎖の少ない低分岐性
オレフィンオリゴマー類を高収率かつ高選択率で得るこ
とができるようなオレフィンオリゴマー類の製造方法を
提供することを目的としている。
【0007】
【発明の概要】本発明に係る低分岐性オレフィンオリゴ
マー類の製造方法は、シリカアルミナ担体に、(i) ニッ
ケル換算量で0.1〜20重量%の酸化ニッケルと、コ
バルト換算量で0.1〜10重量%の酸化コバルトとが
担持された触媒、(ii) ニッケル換算量で0.1〜20
重量%の酸化ニッケルと、マグネシウム換算量で0.1
〜10重量%の酸化マグネシウムとが担持された触媒、
(iii) ニッケル換算量で0.1〜20重量%の酸化ニッ
ケルと、コバルト換算量とマグネシウム換算量の合計で
0.1〜10重量%の酸化コバルトと酸化マグネシウム
とが担持された触媒、または、(iv) ニッケル換算量で
0.1〜20重量%の酸化ニッケルと、アルミニウム換
算量で0.1〜10重量%の酸化アルミニウムとが担持
された触媒の存在下に、炭素数3〜5のオレフィン類
を、反応温度0〜400℃、LHSV0.1〜20hr
ー1の条件下においてオリゴマー化することを特徴として
いる。
【0008】このような低分岐性オレフィンオリゴマー
類の製造方法によれば、石油精製等の過程で発生する比
較的利用価値の低い低分子量のオレフィン類をオリゴマ
ー化することにより、可塑剤原料等として有用な側鎖の
少ないオレフィンオリゴマー類を高収率かつ高選択率で
得ることができる。
【0009】このような低分岐性オレフィンオリゴマー
類から、低揮発性のフタル酸系可塑剤を製造することが
できる。
【0010】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る低分岐性オレ
フィンオリゴマー類の製造方法について具体的に説明す
る。
【0011】本発明においては、炭素数3〜5のオレフ
ィン類を、下記のような特定の触媒の存在下にオリゴマ
ー化して、低分岐性オレフィンオリゴマー類を製造して
いるが、触媒についてまず説明する。
【0012】[触媒]本発明において、担体として用い
られるシリカアルミナ担体は、アルミナ含量が10〜9
0重量%であり、表面積が50〜600m2/gである
通常の非晶質シリカアルミナが好ましく用いられる。
【0013】このようなシリカアルミナ担体に、(i)酸
化ニッケルと酸化コバルトとが担持された触媒、(ii)酸
化ニッケルと酸化マグネシウムとが担持された触媒、(i
ii)酸化ニッケルと酸化コバルトと酸化マグネシウムと
が担持された触媒、(iv) 酸化ニッケルと酸化アルミニ
ウムとが担持された触媒のいずれかが用いられる。
【0014】シリカアルミナ担体に、酸化ニッケルと酸
化コバルトとが担持された触媒では、酸化ニッケルは、
ニッケル換算量で0.1〜20重量%、好ましくは0.
1〜15重量%、さらに好ましくは3.0〜10重量%
の量で担持され、酸化コバルトは、コバルト換算量で
0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜5.0重量%
の量で担持されている。
【0015】シリカアルミナ担体に、酸化ニッケルと酸
化マグネシウムとが担持された触媒では、酸化ニッケル
は、ニッケル換算量で0.1〜20重量%、好ましくは
0.1〜15重量%、さらに好ましくは3.0〜10重
量%の量で担持され、酸化マグネシウムは、マグネシウ
ム換算量で0.1〜10重量%、好ましくは0.1〜
5.0重量%の量で担持されている。
【0016】シリカアルミナ担体に、酸化ニッケルと酸
化コバルトと酸化マグネシウムとが担持された触媒で
は、酸化ニッケルは、ニッケル換算量で0.1〜20重
量%、好ましくは0.1〜15重量%、さらに好ましく
は3.0〜10重量%の量で担持され、酸化コバルトと
酸化マグネシウムとは、コバルト換算量とマグネシウム
換算量の合計で0.1〜10重量%、好ましくは0.1
〜5.0重量%の量で担持されている。
【0017】また、シリカアルミナ担体に、酸化ニッケ
ルと酸化アルミニウムとが担持された触媒では、酸化ニ
ッケルは、ニッケル換算量で0.1〜20重量%、好ま
しくは0.1〜15重量%、さらに好ましくは3.0〜
10重量%の量で担持され、酸化アルミニウムは、アル
ミニウム換算量で0.1〜10重量%、好ましくは0.
1〜5.0重量%の量で担持されている。
【0018】上記のような担持量でシリカアルミナ担体
に、(a)酸化ニッケルと、(b)酸化コバルトおよび/また
は酸化マグネシウムが担持された触媒、または、(a)酸
化ニッケルと(c)酸化アルミニウムとが担持された触媒
を用いてオレフィン類をオリゴマー化すると、側鎖の少
ないオレフィンオリゴマー類が高収率かつ高選択率で得
られる。なお、上記のような金属酸化物の担持量が上記
の範囲よりも少ないと、側鎖の少ないオレフィンオリゴ
マー類(オレフィン低重合物)の収率が低下することが
ある。
【0019】触媒調製 このようなシリカアルミナ担体に、(a)酸化ニッケル
と、(b)酸化コバルトおよび/または酸化マグネシウム
を担持させ、あるいは、(a)酸化ニッケルと(c)酸化アル
ミニウムとを担持させるには、通常、シリカアルミナ担
体に、(イ)ニッケル塩溶液と、(ロ)コバルト塩溶液および
/またはマグネシウム塩溶液とを含浸させた後、この担
体を乾燥、焼成するか、あるいは、シリカアルミナ担体
に、(イ)ニッケル塩溶液と(ハ)アルミニウム塩溶液とを含
浸させた後に、この担体を乾燥、焼成すればよい。
【0020】この含浸工程についてさらに詳説すれば、
これらの塩溶液としては、これらの金属(ニッケル、コ
バルト、マグネシウムまたはアルミニウム)の硝酸塩、
硫酸塩、アンモニウム錯塩、塩化物などの塩溶液が用い
られる。
【0021】このシリカアルミナ担体への(a)酸化ニッ
ケルと、(b)酸化コバルトおよび/または酸化マグネシ
ウムの担持量、あるいは、(a)酸化ニッケルと(c)酸化ア
ルミニウムの担持量は、上記のような金属塩水溶液の金
属塩濃度を調節することにより変化させることができ
る。
【0022】このように濃度調整された金属塩溶液を上
記シリカアルミナ担体に含浸するには、担体の吸水能力
に相当する量の金属塩溶液を徐々に担体上に滴下して、
担体表面が均一に濡れた状態になるようにすればよい。
【0023】なお、これらのシリカアルミナ担体に、
(イ)ニッケル塩水溶液と、(ロ)コバルト塩水溶液および/
またはマグネシウム塩水溶液とを含浸し、あるいは、
(イ)ニッケル塩水溶液と(ハ)アルミニウム塩水溶液とを含
浸するには、担体に、これらの金属塩の混合水溶液を接
触させることによって行なってもよく、また担体に(イ)
ニッケル塩水溶液を接触させた後に、(ロ)コバルト塩水
溶液および/またはマグネシウム塩水溶液を接触させる
か、あるいは、(ハ)アルミニウム塩水溶液を接触させる
ことによって行ってもよい。
【0024】このようにして金属塩溶液が含浸されたシ
リカアルミナを、90〜110℃の温度で、空気中ある
いは真空中にて乾燥する。乾燥の際には、徐々に昇温
し、低温で行うことが好ましく、このような条件で乾燥
させれば担体に吸着された金属イオンが凝集するのを防
止でき、その分散性を良好に保つことができる。
【0025】このように乾燥された金属塩含浸シリカア
ルミナを焼成すると、上記金属酸化物が担持されたシリ
カアルミナ触媒が得られるが、このように焼成する際に
は、空気気流中で400〜600℃の温度にて加熱焼成
することが望ましい。
【0026】このようにして調製された金属酸化物担持
シリカアルミナ触媒は、オレフィン類のオリゴマー化反
応に使用する前に加熱乾燥処理して用いることが望まし
い。 [原料オレフィン類]本発明においては、低分岐性オレ
フィンオリゴマー類を製造する際に、原料オレフィン類
として、炭素数3〜5のオレフィン類が用いられる。
【0027】このようなオレフィン類としては、直鎖状
のオレフィンであるプロピレン、1−ブテン、2−ブテ
ン、1−ペンテン、2−ペンテン、分岐鎖状オレフィン
であるi−ブテン、2-メチル-1-ブテン、2-メチル-
2-ブテン、3-メチル-1-ブテン、2,2-ジメチルプ
ロペン等が挙げられる。
【0028】本発明では、上記のような原料オレフィン
類として直鎖状オレフィンが90重量%以上、好ましく
は95重量%以上の量で含まれるオレフィン類を用いる
ことが好ましいが、原料オレフィン類として直鎖状オレ
フィンに分岐鎖状オレフィン(例えばイソブテン等)が
混合されたものを用いることもできる。また、本発明で
は、原料オレフィンにパラフィン類(例えばn−ブタ
ン、i−ブタン等)が混合されたものを用いることもで
きる。
【0029】なお、このような原料オレフィン類として
は、FCC装置より生成するオレフィン留分もしくはエ
チレンクラッカー装置より発生するオレフィン留分より
ジエンを除去した残部の留分などを用いることができる
が、ノルマルオレフィン留分リッチになるように留分調
整を行ってから原料オレフィン類として用いることが好
ましい。 [オリゴマー化]本発明においては、前述したような金
属酸化物担持触媒の存在下に、このオレフィン類をオリ
ゴマー化(低重合触媒反応)するが、このようにオリゴ
マー化する際の反応条件としては、大気圧もしくは加圧
下、好ましくは5〜100kg/cm2 の加圧下で、反
応温度0〜400℃、好ましくは30〜300℃で、L
HSV(液空間速度)が0.1〜20hr-1、好ましく
は0.1〜15hr-1の範囲が好適であり、より具体的
には、反応圧力5〜100kg/cm2 、反応温度30
〜300℃、かつLHSV0.1〜15hr-1の範囲が
より好適である。
【0030】このような範囲内で反応条件を適宜選択す
ることにより、オレフィンオリゴマー類の収率を高め、
生成重合体中に占める2量体から4量体までのオリゴマ
ー生成量の比率を高め、さらに生成オレフィンオリゴマ
ー類の分岐度を最適値に調節することができる。
【0031】本発明によれば、オレフィンオリゴマー類
としては2〜4量体の生成物が主として得られるが、特
に2量体が選択的に生成される。しかも、側鎖が少な
く、分岐度が小さいオレフィンオリゴマーが収率よく得
られる。
【0032】なお、本明細書中で「分岐度」とは、脂肪
族オレフィン類の主鎖炭化水素から分岐した鎖状炭化水
素基(例えばメチル基、エチル基等)の数を示し、例え
ばブテンの2量体である炭素数8のオレフィンでは、n
−オクテンは分岐度0、メチルヘプテンは分岐度1、ジ
メチルヘキセンは分岐度2、トリメチルペンテンは分岐
度3となる。混合オレフィン類の分岐度は、平均分岐度
で表す。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、シリカアルミナ担体
に、(a)酸化ニッケルと、(b)酸化コバルトおよび/また
は酸化マグネシウムとが担持された触媒、あるいは(a)
酸化ニッケルと(C)酸化アルミニウムとが担持された触
媒の存在下に、オレフィン類をオリゴマー化しているた
め、炭素数3〜5のオレフィン類から、低分岐性のオリ
ゴマー類、特に2量体を、高い選択率で、収率よく製造
することができる。
【0034】
【実施例】以下、本発明に係る低分岐性オレフィンオリ
ゴマー類の製造方法について、実施例によりさらに具体
的に説明するが、本発明は、これらの実施例によりなん
ら制限されるものではない。
【0035】
【実施例1】アルミナ含有量29重量%、表面積439
2 /g、細孔容積1.09cm3/gであって、粒径
1.8mmの非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量
に対し、Ni換算量で7重量%の酸化ニッケルおよびC
o換算量で1重量%の酸化コバルトを担持させた触媒5
00mlを内径25mmの反応管に充填し、表1に示す
組成の原料油を、固定床流通式反応装置を用いて、反応
圧力50kg/cm2G、LHSV=1.0hr-1にお
いて反応温度100℃でオレフィン類のオリゴマー化反
応を行った。なお、酸化ニッケルおよび酸化コバルトが
上記担体に担持された触媒は、通常の含浸法により、硝
酸ニッケルおよび硝酸コバルトの水溶液をシリカアルミ
ナに含浸させた後、500℃にて空気焼成を行って得
た。反応を開始して88時間反応させた後の結果を表2
に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【実施例2】実施例1において、反応温度を130℃と
した以外は実施例1と同じ触媒、反応条件下にオレフィ
ン類のオリゴマー化反応を行った。
【0039】結果を表2に示す。
【0040】
【実施例3】実施例1において、実施例1で用いたと同
様の非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対しN
i換算量で7重量%の酸化ニッケルおよびMg換算量で
1重量%の酸化マグネシウムを担持させた触媒を用いた
以外は、実施例1と同じ条件下にオレフィン類のオリゴ
マー化反応を行った。なお、酸化ニッケルおよび酸化マ
グネシウムは実施例1と同じ方法で上記担体に担持させ
た。
【0041】結果を表2に示す。
【0042】
【実施例4】実施例3において、オリゴマー化反応温度
を120℃とした以外は実施例3と同じ条件下にオレフ
ィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0043】結果を表2に示す。
【0044】
【実施例5】実施例1において、実施例1で用いたと同
様の非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対しN
i換算量で7重量%の酸化ニッケルと、Co換算量で
0.5重量%の酸化コバルトと、Mg換算量で0.5重
量%の酸化マグネシウムとを担持させた触媒を用いた以
外は、実施例1と同じ条件下でオレフィン類のオリゴマ
ー化反応を行った。なお、酸化ニッケル、酸化コバルト
および酸化マグネシウムは実施例1と同じ方法で上記担
体に担持させた。
【0045】結果を表2に示す。
【0046】
【実施例6】実施例1において、実施例1で用いたと同
様の非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対して
ニッケル換算量で5重量%の酸化ニッケルおよびアルミ
ニウム換算量で2.3重量%の酸化アルミニウムを担持
させた触媒を用いた以外は、実施例1と同じ条件下にオ
レフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0047】結果を表2に示す。
【0048】
【実施例7】実施例6において、反応温度を130℃と
した以外は、実施例6と同じ触媒、反応条件下に、オレ
フィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0049】結果を表2に示す。
【0050】
【比較例1】実施例1において、実施例1で用いたと同
様の非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対しN
i換算量で7重量%の酸化ニッケルを担持させた触媒を
用いた以外は、実施例1と同じ条件下でオレフィン類の
オリゴマー化反応を行った。なお、酸化ニッケルは、実
施例1と同じ方法で上記担体に担持させた。
【0051】結果を表2に示す。
【0052】
【比較例2】実施例1において、金属酸化物が担持され
ていない、実施例1で用いたと同様の非晶質シリカアル
ミナ担体を触媒として用いた以外は、実施例1と同じ条
件でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0053】結果を表2に示す。以上のように、実施例
1、実施例3、実施例5および実施例6と、比較例1〜
2を比較した場合、シリカアルミナ担体に、(i)酸化ニ
ッケルと酸化コバルト、(ii)酸化ニッケルと酸化マグネ
シウム、(iii)酸化ニッケルと酸化コバルトと酸化マグ
ネシウムあるいは、(iv)酸化ニッケルと酸化アルミニウ
ムとを担持させた触媒は、シリカアルミナ担体に酸化ニ
ッケルのみを担持させてなる触媒やシリカアルミナ担体
をそのまま触媒として用いたものよりも2量体の分岐度
が小さくなった。
【0054】また、実施例1〜4、実施例6〜7の結果
から、同じ触媒を用いていても反応温度が高い場合に
は、低い場合に比べブテンの転化率および2量体収率が
高く、分岐度が高くなる傾向が認められた。
【0055】
【実施例8】実施例1において、実施例1で用いたと同
様の、酸化ニッケルおよび酸化コバルトを担持したシリ
カアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類としてイソブ
テンを多く含む表3に示す組成のものを用いた以外は、
実施例1と同じ条件でオレフィン類のオリゴマー化反応
を行った。
【0056】結果を表4に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】
【実施例9】実施例1において、実施例3で用いたと同
様の、酸化ニッケルおよび酸化マグネシウムを担持した
シリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類としてイ
ソブテンを多く含む表3に示す組成のものを用いた以外
は、実施例1と同じ条件でオレフィン類のオリゴマー化
反応を行った。
【0060】結果を表4に示す。
【0061】
【実施例10】実施例6において用いたと同様に、ニッ
ケル換算量で5重量%の酸化ニッケルおよびアルミニウ
ム換算量で2.3重量%の酸化アルミニウムを担持させ
た触媒を用い、表3に示す組成のイソブテンを多く含む
原料オレフィン類を用いて、実施例8と同じ条件下でオ
レフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0062】結果を表4に示す。
【0063】
【比較例3】実施例1において、比較例1で用いたと同
様の、酸化ニッケルのみを担持したシリカアルミナ触媒
を用い、原料オレフィン類としてイソブテンを多く含む
表3に示す組成のものを用いた以外は、実施例1と同じ
条件でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0064】結果を表4に示す。
【0065】
【比較例4】実施例1において、比較例2で用いたと同
様のシリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類とし
てイソブテンを多く含む表3に示す組成のものを用い、
反応温度を110℃とした以外は、実施例1と同じ条件
でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0066】結果を表4に示す。以上のように、シリカ
アルミナ担体に酸化ニッケルおよび酸化コバルトを担持
した触媒を用いた実施例8と、酸化ニッケルおよび酸化
マグネシウムを担持した触媒を用いた実施例9と、酸化
ニッケルと酸化マグネシウムを担持した実施例10と
は、酸化ニッケルのみを担持した触媒を用いた比較例3
よりも2量体選択率が高く、金属酸化物を担持しない触
媒を用いた比較例4よりもノルマルブテン反応率が高く
なる傾向が認められた。さらに、実施例8、実施例9お
よび実施例10は、比較例3および4と比較して生成物
の分岐度が小さいことが認められた。
【0067】実施例8〜10と、実施例1、実施例3お
よび実施例6とを比較すると、実施例8〜10では、原
料として側鎖を持つオレフィン留分が多いため、実施例
8〜10で生成したものは、同じ触媒を用いた実施例
1、実施例3および実施例6と比較して生成物の分岐度
が高くなっている。
【0068】
【実施例11】実施例1において、実施例1で用いたと
同様の、酸化ニッケルおよび酸化コバルトを担持したシ
リカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類として表5
に示す組成のものを用いた以外は、実施例1と同じ条件
でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0069】結果を表6に示す。
【0070】
【表5】
【0071】
【表6】
【0072】
【実施例12】実施例8において、実施例1で用いたも
のと同じ、酸化ニッケルおよび酸化コバルトを担持した
シリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類として表
5に示す組成のものを用い、反応温度を130℃とした
以外は、実施例8と同じ条件でオレフィン類のオリゴマ
ー化反応を行った。
【0073】結果を表6に示す。
【0074】
【実施例13】実施例1において、実施例3で用いたと
同様の、酸化ニッケルおよび酸化マグネシウムを担持し
たシリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類として
表5に示す組成のものを用いた以外は、実施例1と同じ
条件でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0075】結果を表6に示す。
【0076】
【実施例14】実施例6において用いたと同様の、ニッ
ケル換算量で5重量%の酸化ニッケルおよびアルミニウ
ム換算量で2.3重量%の酸化アルミニウムを担持させ
た触媒を用い、原料オレフィン類として表5に示す組成
のものを用いた以外は、実施例11と同じ条件でオレフ
ィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0077】結果を表6に示す。
【0078】
【比較例5】実施例1において、比較例1で用いたと同
様の、酸化ニッケルのみを担持したシリカアルミナ触媒
を用い、原料オレフィン類として表5に示す組成のもの
用いた以外は、実施例1と同じ条件でオレフィン類のオ
リゴマー化反応を行った。
【0079】結果を表6に示す。
【0080】
【比較例6】実施例1において、比較例2で用いたと同
様のシリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類とし
て表5に示す組成のものを用いた以外は、実施例1と同
じ条件でオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。
【0081】結果を表6に示す。
【0082】
【比較例7】比較例6において、比較例2で用いたと同
様のシリカアルミナ触媒を用い、原料オレフィン類とし
て表5に示す組成のもの用い、反応温度を130℃とし
た以外は、比較例6と同じ条件でオレフィン類のオリゴ
マー化反応を行った。
【0083】結果を表6に示す。以上のように、実施例
11〜14と比較例5〜7から、シリカアルミナ担体に
酸化ニッケルおよび酸化コバルトを担持した触媒を用い
た実施例11と、酸化ニッケルおよび酸化マグネシウム
を担持した触媒を用いた実施例13と、酸化ニッケルお
よび酸化アルミニウムを担持した触媒を用いた実施例1
4とは、酸化ニッケルのみを担持した触媒を用いた比較
例5、金属を担持しない触媒を用いた比較例6よりも2
量体分岐度が小さくなる傾向が認められた。
【0084】また、実施例11と実施例12、比較例6
と比較例7をそれぞれ比較すると、反応温度が高い場合
には、低い場合に比べプロピレン転化率が高くなること
が認められた。
【0085】
【実施例15】実施例1において、実施例1で用いたも
のと同じ非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対
しNi換算量で5.0重量%の酸化ニッケルおよびCo
換算量で1.0重量%の酸化コバルトを担持させた触媒
を用いて、実施例1と同じ条件下で、表1に示す原料を
用いてオレフィン類のオリゴマー化反応を行った。な
お、酸化ニッケルおよび酸化コバルトは実施例1と同じ
方法で上記担体に担持させた。
【0086】結果を表7に示す。
【0087】
【表7】
【0088】
【実施例16】実施例1において、実施例1で用いたも
のと同じ非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対
しNi換算量で10.0重量%の酸化ニッケルおよびC
o換算量で1.0重量%の酸化コバルトを担持させた触
媒を用いて、実施例1と同じ条件下で表1に示す原料オ
レフィン類のオリゴマー化反応を行った。なお、酸化ニ
ッケルおよび酸化コバルトは実施例1と同じ方法で上記
担体に担持させた。
【0089】結果を表7に示す。
【0090】
【実施例17】実施例1において、実施例1で用いたも
のと同じ非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対
しNi換算量で7.0重量%の酸化ニッケルおよびCo
換算量で5.0重量%の酸化コバルトを担持させた触媒
を用いて、実施例1と同じ条件下で表1に示す原料オレ
フィン類のオリゴマー化反応を行った。なお、酸化ニッ
ケルおよび酸化コバルトは実施例1と同じ方法で上記担
体に担持させた。
【0091】結果を表7に示す。
【0092】
【実施例18】実施例1において、実施例1で用いたも
のと同じ非晶質シリカアルミナ担体に、触媒総重量に対
しNi換算量で7.0重量%の酸化ニッケルおよびMg
換算量で5.0重量%の酸化マグネシウムを担持させた
触媒を用いて、実施例1と同じ条件下で表1に示す原料
オレフィン類のオリゴマー化反応を行った。なお、酸化
ニッケルおよび酸化マグネシウムは実施例1と同じ方法
で上記担体に担持させた。
【0093】結果を表7に示す。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C07B 61/00 300 (72)発明者 井 村 晃 三 愛知県半田市桐ヶ丘5−16 (72)発明者 松 本 英 之 東京都町田市南大谷1627

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリカアルミナ担体に、(i) ニッケル換算
    量で0.1〜20重量%の酸化ニッケルと、コバルト換
    算量で0.1〜10重量%の酸化コバルトとが担持され
    た触媒、(ii) ニッケル換算量で0.1〜20重量%の
    酸化ニッケルと、マグネシウム換算量で0.1〜10重
    量%の酸化マグネシウムとが担持された触媒、(iii) ニ
    ッケル換算量で0.1〜20重量%の酸化ニッケルと、
    コバルト換算量とマグネシウム換算量の合計で0.1〜
    10重量%の酸化コバルトと酸化マグネシウムとが担持
    された触媒、 または、(iv) ニッケル換算量で0.1〜20重量%の
    酸化ニッケルと、アルミニウム換算量で0.1〜10重
    量%の酸化アルミニウムとが担持された触媒の存在下
    に、 炭素数3〜5のオレフィン類を、反応温度0〜400
    ℃、LHSV0.1〜20hrー1の条件下においてオリ
    ゴマー化することを特徴とする低分岐性オレフィンオリ
    ゴマー類の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023190914A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 丸善石油化学株式会社 ブテンオリゴマーの製造方法

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WO2023190914A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 丸善石油化学株式会社 ブテンオリゴマーの製造方法

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