JPH07309204A - プリテンショナーの安全構造 - Google Patents

プリテンショナーの安全構造

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Publication number
JPH07309204A
JPH07309204A JP6106736A JP10673694A JPH07309204A JP H07309204 A JPH07309204 A JP H07309204A JP 6106736 A JP6106736 A JP 6106736A JP 10673694 A JP10673694 A JP 10673694A JP H07309204 A JPH07309204 A JP H07309204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
webbing
wire
pretensioner
gas generator
Prior art date
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Pending
Application number
JP6106736A
Other languages
English (en)
Inventor
Keisuke Imai
啓介 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokai Rika Co Ltd
Original Assignee
Tokai Rika Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tokai Rika Co Ltd filed Critical Tokai Rika Co Ltd
Priority to JP6106736A priority Critical patent/JPH07309204A/ja
Publication of JPH07309204A publication Critical patent/JPH07309204A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本来の機能を維持しつつ、異常に高温の条件
下においてはウエビングの不要な緊張を制限することが
できるプリテンショナーの安全構造を得る。 【構成】 プリテンショナー10を構成するピストン2
8とワイヤ30とは、ガスジェネレータ32着火時のピ
ストン28の移動力をワイヤ30へ伝達し得る強度を保
持しつつ、ガスジェネレータ32の着火温度よりも低融
点のろう材Rによって連結されている。したがって、異
常に高温の条件下においてはろう材Rが溶融することで
ピストン28とワイヤ30の連結が解除され、ガスジェ
ネレータ32が自己着火してもウエビングが不要に緊張
されることが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の急減速時にウエ
ビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリテンショナーの
安全構造に係り、特にピストンの移動力をワイヤによっ
て伝達してウエビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリ
テンショナーの安全構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の急減速時に乗員拘束用のウエビン
グを乗員に密着させるプリテンショナーとして、ウエビ
ングのリトラクターの巻取軸を強制的に回転させてウエ
ビングを巻き取り乗員に密着させるものや、ウエビング
の中間に装着されたタングプレートが係合するバックル
を車体下方に引き込んでウエビングを乗員に密着させる
ものが知られている。
【0003】ここで、このようなプリテンショナーで
は、ガスジェネレータとシリンダ内に収容されたピスト
ンとを備えており、またピストンはワイヤを介して前述
の巻取軸やバックルに連結されている。車両の急減速時
には、ガスジェネレータが着火して多量のガスを発生
し、これによりピストンが移動され、この移動力がワイ
ヤを介してウエビングに伝達され、ウエビングが乗員拘
束方向へ強制的に緊張されて乗員に密着される構成であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
プリテンショナーが異常に高温の条件下におかれると
(車両が火災を起こした場合等)、ガスジェネレータが
不要に自己着火し、ウエビングが不要に緊張されて乗員
に密着される恐れがある。したがって、このような異常
事態にあってはプリテンショナーの作動によるウエビン
グの緊張を制限する対策が必要である。
【0005】本発明は上記事実を考慮し、車両の急減速
時にウエビングを強制的に緊張させて乗員に密着させる
という本来の機能を確実に維持しつつ、異常に高温の条
件下においてはプリテンショナーの作動によるウエビン
グの緊張を制限することができるプリテンショナーの安
全構造を得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るプリテンシ
ョナーの安全構造は、車両の急減速時に着火して多量の
ガスを発生するガスジェネレータと、シリンダ内に収容
され前記ガスジェネレータから発生したガスによって移
動されるピストンと、乗員拘束用ウエビングに連係され
ると共に一端が前記ピストンに連結され前記ピストンの
移動力を前記ウエビングに伝達するワイヤと、を備え、
車両の急減速時に前記ワイヤにより伝達された移動力に
よって前記ウエビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリ
テンショナーの安全構造であって、前記ピストンと前記
ワイヤとを、前記ピストンの移動力を前記ワイヤへ伝達
し得る強度を保持しつつ、低融点のろう材によって連結
したことを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成のプリテンショナーの安全構造では、
通常のプリテンショナー作動時すなわち車両の急減速時
には、ガスジェネレータが着火して多量のガスを発生
し、これによりピストンが移動され、この移動力がワイ
ヤを介してウエビングに伝達され、ウエビングが乗員拘
束方向へ強制的に緊張されて乗員に密着される。
【0008】なおこの場合、ピストンとワイヤの連結部
位の強度は、ピストンの移動力をワイヤへ伝達し得る強
度に保持されており、さらに、ガスジェネレータの着火
の際の高温炎(ガス)の燃焼噴出現象は極めて短時間に
行われるため、これがピストンとワイヤの連結部位の強
度に影響することはない。
【0009】一方、車両が火災を起こした場合等の異常
に高温な条件下においては、ピストンとワイヤは低融点
のろう材によって連結されているため、ガスジェネレー
タが不要に自己着火する以前にろう材が溶融し、ピスト
ンとワイヤの連結が解除される。したがって、ガスジェ
ネレータが着火温度に達して仮に自己着火しても、ピス
トンの移動力はワイヤすなわちウエビングには伝達され
ず、ウエビングが不要に緊張されることが防止される。
【0010】このように、本発明に係るプリテンショナ
ーの安全構造では、車両の急減速時にはウエビングを強
制的に緊張させて乗員に密着させることができプリテン
ショナーの本来の機能を確実に維持することができ、ま
た、異常に高温の条件下においてはプリテンショナーの
作動によるウエビングの緊張を制限することができる。
【0011】
【実施例】図2には、本発明の実施例に係るプリテンシ
ョナー10が備えられたウエビング巻取装置12が斜視
図にて示されている。
【0012】ウエビング巻取装置12では、車両のセン
ターピラーに固定されるプレート14と、このプレート
14の両側から直角に屈曲され互いに平行とされた一対
の脚板16を備えている。脚板16は、巻取軸18を回
転可能に軸支している。この巻取軸18には、乗員装着
用のウエビング20の先端が係止され、ウエビング20
が層状に巻き取られている。巻取軸18の端部は一方の
脚板16の外側へ延出されてクラッチ部22に達してい
る。
【0013】クラッチ部22の上端部には、プリテンシ
ョナー10が配置されている。ここで、図1にはこのプ
リテンショナー10の構造が断面図にて示されている。
【0014】プリテンショナー10はシリンダ24を備
えている。シリンダ24は、クラッチ部22に固定され
たベース26に取り付けられており、内部にはピストン
28が移動可能に収容されている。ピストン28には安
全構造を構成し後述するろう材Rによってワイヤ30の
一端が連結されており、ワイヤ30の他端は前記クラッ
チ部22に連係されている。これにより、ピストン28
の移動によってワイヤ30が引っ張られると、クラッチ
部22を介して巻取軸18がウエビング巻取方向へ回転
されるようになっている。
【0015】また、ベース26にはガスジェネレータ3
2が配置されている。ガスジェネレータ32は、車両が
急減速状態に至った際に着火して(着火温度は約180
℃)大量のガスを発生させるようになっている。また、
このガスジェネレータ32はベース26を介してシリン
ダ24のピストン28の背面側の空間に連通している。
したがって、ガスジェネレータ32が着火して多量のガ
スが発生すると、この多量のガスはベース26からシリ
ンダ24のピストン28の背面側へ送給される構成であ
る。
【0016】ここで、ピストン28とワイヤ30とは、
ガスジェネレータ32着火時のピストン28の移動力を
ワイヤ30へ伝達し得る強度を保持しつつ、ガスジェネ
レータ32の着火温度(約180℃)近傍よりも低融点
のろう材Rによって連結されている。ろう材Rとして
は、軟ろう材が適しており、特に、錫−鉛系(Sn−P
b系)、錫−鉛−ビスマス系(Sn−Pb−Bi系)、
あるいはビスマス−錫系(Bi−Sn系)のはんだが好
適である。
【0017】次に、上記のように構成された本実施例の
作用を説明する。上記構成のプリテンショナー10及び
その安全構造では、通常のプリテンショナー10の作動
時、すなわち車両が急減速状態に至ると、ガスジェネレ
ータ32が着火して多量のガスが発生する。この多量の
ガスは、ベース26内を介してシリンダ24のピストン
28の背面側へ流入する。これにより、シリンダ24内
に配置されたピストン28がワイヤ30と共に移動され
る。ピストン28が移動されると、この移動力がワイヤ
30によって伝達され、クラッチ部22を介して巻取軸
18に伝達される。これにより、巻取軸18がウエビン
グ巻取方向へ強制的に回転されて、ウエビング20が乗
員拘束方向へ強制的に緊張されて乗員に密着され、乗員
は確実に拘束される。
【0018】なおこの場合、ピストン28とワイヤ30
のろう材Rによる連結部位の強度は、ピストン28の移
動力をワイヤ30へ伝達し得る強度に保持されており、
さらに、ガスジェネレータ32の着火の際の高温炎(ガ
ス)の燃焼噴出現象は極めて短時間に行われるため、こ
れがピストン28とワイヤ30のろう材Rによる連結部
位の強度に影響することはない。
【0019】一方、車両が火災を起こした場合等の異常
に高温な条件下においては、ピストン28とワイヤ30
はガスジェネレータ32の着火温度近傍よりも低融点の
ろう材Rによって連結されているため、ガスジェネレー
タ32が不要に自己着火する以前にろう材Rが溶融し、
ピストン28とワイヤ30の実質的な連結が解除され
る。したがって、ガスジェネレータ32が着火温度に達
して仮に自己着火しても、図3に示す如くピストン28
はワイヤ30と分離して独立して移動され、ピストン2
8の移動力はワイヤ30には伝達されない、したがっ
て、巻取軸18が回転されることはなく、ウエビング2
0が不要に緊張されることが防止される。
【0020】このように、本実施例に係るプリテンショ
ナー10の安全構造では、車両の急減速時にはウエビン
グ20を強制的に緊張させて乗員に密着させることがで
きプリテンショナー10の本来の機能を確実に維持する
ことができ、また、異常に高温の条件下においてはプリ
テンショナー10の作動によるウエビング20の不要な
緊張を制限することができる。
【0021】なお、前記実施例においては、プリテンシ
ョナー10及びその安全構造をウエビング巻取装置12
に適用し巻取軸18を強制的に回転させてウエビング2
0を乗員に密着させる構成について説明したが、本発明
に係るプリテンショナーの安全構造はこれに限らず、ウ
エビング20の中間に装着されたタングプレートが係合
するバックルを車体下方に引き込んでウエビング20を
乗員に密着させる所謂インナー式のプリテンショナーで
あっても当然に適用可能である。この場合であっても、
車両の急減速時にはウエビング20を強制的に緊張させ
て乗員に密着させることができ、異常に高温な条件下に
おいては、ろう材Rが溶融することによりウエビング2
0が不要に緊張されることが防止される。
【0022】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るプリテン
ショナーの安全構造では、車両の急減速時にウエビング
を強制的に緊張させて乗員に密着させるという本来の機
能を確実に維持しつつ、異常に高温の条件下においては
プリテンショナーの作動によるウエビングの不要な緊張
を制限することができるという優れた効果を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るプリテンショナー及びそ
の安全構造の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るプリテンショナーが備え
られたウエビング巻取装置の斜視図である。
【図3】本発明の実施例に係るプリテンショナーの安全
構造が作用した状態を示す図1に対応する断面図であ
る。
【符号の説明】 10 プリテンショナー 20 ウエビング 24 シリンダ 26 ベース 28 ピストン 30 ワイヤ 32 ガスジェネレータ R ろう材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の急減速時に着火して多量のガスを
    発生するガスジェネレータと、シリンダ内に収容され前
    記ガスジェネレータから発生したガスによって移動され
    るピストンと、乗員拘束用ウエビングに連係されると共
    に一端が前記ピストンに連結され前記ピストンの移動力
    を前記ウエビングに伝達するワイヤと、を備え、車両の
    急減速時に前記ワイヤにより伝達された移動力によって
    前記ウエビングを乗員拘束方向へ緊張させるプリテンシ
    ョナーの安全構造であって、 前記ピストンと前記ワイヤとを、前記ピストンの移動力
    を前記ワイヤへ伝達し得る強度を保持しつつ、低融点の
    ろう材によって連結したことを特徴とするプリテンショ
    ナーの安全構造。
JP6106736A 1994-05-20 1994-05-20 プリテンショナーの安全構造 Pending JPH07309204A (ja)

Priority Applications (1)

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JP6106736A JPH07309204A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 プリテンショナーの安全構造

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JP6106736A JPH07309204A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 プリテンショナーの安全構造

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JPH07309204A true JPH07309204A (ja) 1995-11-28

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ID=14441221

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JP6106736A Pending JPH07309204A (ja) 1994-05-20 1994-05-20 プリテンショナーの安全構造

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JP (1) JPH07309204A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6250824B1 (en) 1998-06-16 2001-06-26 Alps Electrics Co., Ltd. Thermal transfer recording method and thermal transfer printer

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US6250824B1 (en) 1998-06-16 2001-06-26 Alps Electrics Co., Ltd. Thermal transfer recording method and thermal transfer printer

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