JPH07308506A - 油分濃度測定装置の油分抽出器 - Google Patents

油分濃度測定装置の油分抽出器

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JPH07308506A
JPH07308506A JP12825094A JP12825094A JPH07308506A JP H07308506 A JPH07308506 A JP H07308506A JP 12825094 A JP12825094 A JP 12825094A JP 12825094 A JP12825094 A JP 12825094A JP H07308506 A JPH07308506 A JP H07308506A
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Takashi Kawamoto
隆司 川本
Hiyousuke Yonezawa
俵介 米澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 常に抽出効率の一定化を図りながら抽出操作
時に発生する振動とノイズを低減できるとともに、抽出
効率を向上できる油分濃度測定装置の油分抽出器を提供
すること。 【構成】 油分bを含む試料水aおよび水中油分抽出用
溶媒cが注入される抽出槽2と、抽出槽2内に回転可能
に設けられた攪拌棒3と、複数の油分抽出用羽根4,6
aを径方向に有し、攪拌棒3の上下位置P,Qにそれぞ
れ取付けられて攪拌棒3とともに水平方向に回転する上
下一対の攪拌羽根板5,6と、攪拌棒3を駆動するモー
タMとを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、各種工場や下水処理
場等からの排水中の油分濃度を測定する油分濃度測定装
置の油分抽出器に関し、更に詳しくは、試料水中の油分
の含有量を測定するために予め当該試料水中の油分を水
中油分抽出用溶媒に抽出する抽出操作を施す油分抽出器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油分濃度測定装置に具備された
油分抽出器では、油分を含む試料水に水中油分抽出用溶
媒〔例えば、約1.7の比重を有するCl(CF2 −C
FCl)2 Clの分子式で示されるクロロ・フロロカー
ボンや、フレオン(商品名;デュポン社)−113、あ
るいは、四塩化炭素など〕を加えたものを攪拌して試料
水中の油分を前記溶媒へ抽出し油分が溶解した溶媒を得
るようにしている。
【0003】ところで、従来の油分抽出器は、図10に
示すように、抽出槽91、抽出槽91内で上方向(A方
向)・下方向(B方向)に上下振動するよう設けられた
攪拌棒92、攪拌棒92に取付けられ上・下方向(A・
B方向)にそれぞれ振動する上下一対の攪拌羽根93,
94および攪拌棒92を駆動するバイブレータ(AC1
00V)95とから構成されており、交流電流(A.
C)の電源周波数による振動にて前記攪拌を行うことに
より抽出操作が施されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、交流電流の電
源周波数は共通化されておらず、50Hzと60Hzが
あることから、同一構造の油分抽出器を用いる際には、
電源周波数の違いによって抽出効率が変化することが認
められており、しかもこの振動方式では、前記抽出操作
のとき、かなりの振動とノイズを発生する。また、従来
構造では、振動数や振動強度が予め決められており、こ
れらに見合った攪拌しか行うことができないので、抽出
効率を向上させるためには構造自体にかなりの改善が要
求される。
【0005】この発明は、上記問題に鑑みてなしたもの
で、その目的は、常に抽出効率の一定化を図りながら抽
出操作時に発生する振動とノイズを低減できるととも
に、抽出効率を向上できる油分濃度測定装置の油分抽出
器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段および作用】上記目的を達
成するために、この発明の油分濃度測定装置の油分抽出
器は、試料水中の油分の含有量を測定するために予め当
該試料水中の油分を水中油分抽出用溶媒で抽出する抽出
操作を施す油分抽出器において、油分を含む試料水およ
び水中油分抽出用溶媒が注入される抽出槽と、該抽出槽
内に回転可能に設けられた攪拌棒と、該攪拌棒の上下位
置にそれぞれ取付けられて該攪拌棒とともに水平方向に
回転する上下一対の攪拌羽根板と、前記攪拌棒を駆動す
るモータとを備え、更に、前記上下一対の攪拌羽根板は
それぞれ複数の油分抽出用羽根を有し、しかもこれら油
分抽出用羽根を水流又は溶媒流が前記両攪拌羽根板から
対向的に形成されるべく構成してある。
【0007】この発明の最大の特徴は、モータの回転と
同軸方向の攪拌方式を採用し、攪拌棒とともに水平方向
に回転する、それぞれ複数の油分抽出用羽根を有する上
下一対の攪拌羽根板を設け、しかもこれら油分抽出用羽
根を水流又は溶媒流が前記両攪拌羽根板から対向的に形
成されるべく構成してある点にある。
【0008】 この発明では、まず、油分抽出用羽根
を水流又は溶媒流が前記両攪拌羽根板から対向的に形成
されるべく構成してあることから、試料水と水中油分抽
出用溶媒の衝突が上攪拌羽根板側と下攪拌羽根板側の双
方から頻繁に起こる点で攪拌効果を大にできる。したが
って、攪拌後には、抽出槽内において、上部に油分が取
除かれた試料水が位置し、下部に試料水中の油分を溶解
した水中油分抽出用溶媒が位置することになり、抽出効
率を向上できる。
【0009】そこで、この発明において、油分抽出用羽
根の向きと水流方向が同一である場合に上攪拌羽根板5
および下攪拌羽根板6に形成されているそれぞれ複数個
の油分抽出用羽根4および複数個の油分抽出用羽根6a
を、図6(a)に示すように共に上向きに位置させるよ
りは、図6(b)に示すように、油分抽出用羽根4を下
向きに、油分抽出用羽根6aを上向きに位置させる形態
が好ましい。というのは、図6(a)に示すような油分
抽出用羽根4,6aの配置では、攪拌操作時に、試料水
aおよび水中油分抽出用溶媒cが一方向(例えば、H方
向)にだけしか流動せず、図6(b)に示すような二方
向(例えば、I方向およびJ方向)に流動する形態の方
が、試料水aと水中油分抽出用溶媒cの衝突が上攪拌羽
根板5側と下攪拌羽根板6側の双方から頻繁に起こる点
で、攪拌効果が大であるからである。これにより、電源
周波数の影響もほとんど受けない範囲の一定水量以上で
必要な攪拌効果が得られる。
【0010】 次に、この発明では、モータの回転と
同軸方向の攪拌方式を採用したので、油分抽出器の攪拌
棒も上下振動のバイブレータ式による攪拌操作から水平
方向に回転する攪拌式になり、常に抽出効率の一定化を
図ることができるとともに、抽出操作時に発生する振動
とノイズを低減できる。
【0011】 また、攪拌棒を駆動する駆動源とし
て、例えば、直流モータを用いた場合には、電源周波数
の共通化を可能にできる。
【0012】 更に、この発明では、攪拌時に前記攪
拌棒および上下一対の攪拌羽根板とともに回転する溶媒
微細化用板を前記攪拌羽根板間の位置に設けるのがより
好ましい。
【0013】すなわち、この発明の油分抽出器を用いた
抽出操作では、図5(a)(b)(c)に操作順に示す
ように、油分bを含む試料水aに水中油分抽出用溶媒c
を加えた抽出槽2内を、上下一対の攪拌羽根板5,6お
よび溶媒微細化用板9とともに回転する攪拌棒3にて攪
拌し、油分bを溶媒cへ抽出できる。
【0014】具体的には、図6(c)に示すように、突
出片4,6a間の位置に前記溶媒微細化用板9を配置す
ることによって、溶媒cが前記二方向に流動するにして
も、溶媒微細化用板9が無いときは大きな塊が流動する
のに比べて、小孔群7,8の各小孔7a,8aを通過後
の溶媒cはそれぞれ粒子状に微細化され、前記攪拌効果
との相乗効果によって攪拌後は試料水aと、油分bが溶
解した前記溶媒cとに確実に分離されうる。
【0015】そして、この発明の溶媒微細化用板9に設
けた小孔群7,8に関しては、基本的には、図4に示す
ように、複数群7,8設けるとともに、各小孔群7,8
における小孔7a,8aが小さい径(例えば、2mm)
を有することが溶媒cをそれぞれ粒子状に微細化する点
で有利である。
【0016】すなわち、図8に示す25mmの径φを有
する溶媒微細化用板29の比較例では複数の小孔18a
からなる単一群18が示されているが、このような単一
群18では無く、複数群7,8(図4参照)配置する方
が溶媒cをそれぞれ粒子状に微細化する点で好ましく、
しかも、小孔の径が、大きくても好ましくないことが分
かった。すなわち、図8に示す比較例において、6m
m,8mmの2種類の径を有する小孔18aをそれぞれ
作製して攪拌操作したところ、溶媒cを粒子状に微細化
するのが困難であることが分かった。また、図9に示す
30mmの径φを有する溶媒微細化用板39の比較例の
ように溶媒微細化用板39の中心側から外周側に順次複
数群27,8,28,8配置して、6mm,5mm,2
mmの3種類の径をそれぞれ有する小孔28a,27
a,8aを通過後の溶媒cは、やはり微細化できないこ
とも判明した。この場合、小さい径を有する小孔8aが
あっても、小孔28a,27aが大きな径を有するか
ら、たとえ攪拌効果が大であっても小孔28a,27a
から溶媒cの塊がぬけてしまうからである。
【0017】よって、上下一対の攪拌羽根板間の位置に
該両攪拌羽根板とともに回転する溶媒微細化用板を取付
けると、溶媒微細化用板に同心円状に配置された小孔群
の各小孔を通過後の水中油分抽出用溶媒はそれぞれ確実
に微細化し、試料水との接触面積を前記バイブレータ式
のときよりも増大できる。したがって、試料水より比重
の大きな前記水中油分抽出用溶媒が粒子化されて試料水
に馴染み易くなる。その結果、抽出槽内では、試料水全
体にわたって溶媒粒子が均一に浮遊した状態で攪拌が行
われることから、溶媒粒子が試料水中の油分を溶解し易
くなり、攪拌後には、抽出槽内において、上部に油分が
取除かれた試料水が位置し、下部に試料水中の油分を溶
解した水中油分抽出用溶媒が位置することになり、抽出
効率を更に向上できる。
【0018】具体的に溶媒微細化用板9を設けたときの
攪拌動作は以下の通りである。攪拌前には、図5(a)
に示すように、水中油分抽出用溶媒cが、抽出槽2内の
溶媒微細化用板9を越えない高さにまで予め注入され、
図5(b)に示すように、攪拌羽根板5,6によって攪
拌操作が施された後、試料水aと、油分bが溶解した前
記溶媒cとに分離される〔図5(c)参照〕ことによっ
て抽出操作が行われる。
【0019】
【実施例】以下、この発明の一実施例について説明す
る。なお、それによってこの発明は限定を受けるもので
はない。図1〜図4において、油分濃度測定装置の油分
抽出器1は、試料水中の油分の含有量を測定するために
予め当該試料水a中の油分bを水中油分抽出用溶媒〔例
えば、約1.7の比重を有するCl(CF2 −CFC
l)2 Clの分子式で示されるクロロ・フロロカーボン
や、フレオン(商品名;デュポン社)−113、あるい
は、四塩化炭素など〕cで抽出する抽出操作を施すもの
であって、油分bを含む試料水aおよび水中油分抽出用
溶媒cが注入される抽出槽2と、抽出槽2内に回転可能
に設けられた攪拌棒3と、複数の油分抽出用羽根4,6
aを径方向(R方向)に有し、攪拌棒3の上下位置P,
Qにそれぞれ取付けられて攪拌棒3とともに水平方向
(S方向)に回転する上下一対の攪拌羽根板5,6と、
複数の小孔7a,8aからなる小孔群7,8をそれぞれ
同心円状に2列有し、攪拌棒3の攪拌羽根板5,6間の
位置Tに取付けられ、攪拌時に攪拌棒3および上下一対
の攪拌羽根板5,6とともに回転し、各小孔群7,8を
通過後の水中油分抽出用溶媒を微細化しうる溶媒微細化
用板9と、攪拌棒3を駆動する直流モータ(12VD.
C,5500r.p.m:攪拌時、3800r.p.
m:注入時、抽出時間40秒)Mとを主として備えてい
る。
【0020】更に、抽出槽3内の溶媒微細化用板9が油
分bを含む試料水aと水中油分抽出用溶媒cとを仕切る
仕切面10を指示する仕切板としての機能を有し、攪拌
前には、水中油分抽出用溶媒cが、抽出槽3内の溶媒微
細化用板9を越えない高さにまで予め注入されており、
油分bを含む試料水aと水中油分抽出用溶媒cとの注入
体積比は略2:1(20ml(ミリリットル):10m
l)に設定されている。要するに、溶媒微細化用板9が
水中油分抽出用溶媒cの注入量を指示する指示板として
の機能を有している。
【0021】また、上攪拌羽根板5の複数の油分抽出用
羽根4と下攪拌羽根板6の複数の油分抽出用羽根6a
は、いずれも溶媒微細化用板9が位置する側に突出して
形成され、これら油分抽出用羽根4および油分抽出用羽
根6aによって試料水aおよび水中油分抽出用溶媒cが
攪拌されうる。
【0022】なお、羽根4,6aの長さLは本実施例で
は、略7mmに設定してあり(図2参照)、溶媒微細化
用板9は25mmの径Dを有し、溶媒微細化用板9に形
成された小孔7a,8aはどちらも径が2mmであり
(図4参照)、図1において、符号11は試料水aと水
中油分抽出用溶媒cとの注入口、12は直流モータMか
らの駆動を伝達するベルト、13,14はベルト12が
巻回されるプーリ、15はスベリ軸受けである。
【0023】また、油分抽出器1の攪拌棒3も、上下振
動のバイブレータ式(交流)による攪拌操作から水平方
向に回転する攪拌式(直流)になり、常に抽出効率の一
定化を図ることができるとともに、抽出操作時に発生す
る振動とノイズを低減できる。
【0024】更に、この実施例は上記構成を有し、攪拌
棒3を駆動する駆動源として直流モータMを用いたの
で、電源周波数の共通化を可能にできる。
【0025】また、この実施例では、攪拌棒3とともに
水平方向に回転する上下一対の攪拌羽根板5,6を設
け、かつこれら攪拌羽根板5,6間の位置に該攪拌羽根
板5,6とともに回転する溶媒微細化用板9を取付けた
ので、溶媒微細化用板9に同心円状に配置された小孔群
7,8の各小孔7a,8aを通過後の水中油分抽出用溶
媒cはそれぞれ確実に微細化され、試料水aとの接触面
積を前記バイブレータ式のときよりも増大できる。した
がって、試料水aより比重の大きな水中油分抽出用溶媒
cが粒子化されて試料水aに馴染み易くなる。その結
果、抽出槽2内では、試料水a全体にわたって溶媒粒子
が均一に浮遊した状態で攪拌が行われることから、溶媒
粒子が試料水a中の油分bを溶解し易くなり、攪拌後に
は、抽出槽2内において、上部に油分cが取除かれた試
料水aが位置し、下部に試料水a中の油分bを溶解した
水中油分抽出用溶媒cが位置することになり、抽出効率
を向上できる。
【0026】表1に、各種油脂における抽出効率を比較
したものを示す。
【0027】
【表1】
【0028】この表1から、本実施例の攪拌式油分抽出
器の方が従来の振動方式のものより抽出効率が平均して
10%程度向上していることが分かる。
【0029】一方、油分抽出器の油分濃度測定装置本体
ケースへの取付構造に関しては、従来では油分抽出器の
みをユニットとして簡単に取外せない構造になってい
た。すなわち、従来では油分抽出器をコックや、油分濃
度測定装置に装備される他のユニットを取外さなけれ
ば、油分抽出器自体を簡単に取外すことができない複雑
な取付構造になっており、したがって、メンテナンスが
極めて悪かったけれども、本実施例の油分抽出器1は、
図7に示すように、樹脂製のワンタッチカプラ20を介
して油分濃度測定装置本体ケース21へ取付けられたユ
ニット構造を有するので取付構造に関しても従来より有
利である。
【0030】すなわち、本実施例では、油分抽出器1を
ユニットし、樹脂製のワンタッチカプラ20で固定して
いるため、樹脂製のワンタッチカプラ20を引くことに
より、容易に油分抽出器1を取外せるようになった。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の油分濃
度測定装置の油分抽出器は、 まず、攪拌棒とともに水平方向に回転する上下一対
の攪拌羽根板に設けられたそれぞれ複数の油分抽出用羽
根を水流又は溶媒流が前記両攪拌羽根板から対向的に形
成されるべく構成してあることから、試料水と水中油分
抽出用溶媒の衝突が上攪拌羽根板側と下攪拌羽根板側の
双方から頻繁に起こる点で攪拌効果を大にできる。これ
により、電源周波数の影響もほとんど受けない範囲の一
定水量以上で必要な攪拌効果が得られる。したがって、
攪拌後には、抽出槽内において、上部に油分が取除かれ
た試料水が位置し、下部に試料水中の油分を溶解した水
中油分抽出用溶媒が位置することになり、抽出効率を向
上できる。
【0032】 次に、この発明では、モータの回転と
同軸方向の攪拌方式を採用したので、油分抽出器の攪拌
棒も上下振動のバイブレータ式による攪拌操作から水平
方向に回転する攪拌式になり、常に抽出効率の一定化を
図ることができるとともに、抽出操作時に発生する振動
とノイズを低減できる。
【0033】 また、攪拌棒を駆動する駆動源とし
て、例えば、直流モータを用いた場合には、電源周波数
の共通化を可能にできる。
【0034】 更に、上下一対の攪拌羽根板間の位置
に該両攪拌羽根板とともに回転する溶媒微細化用板を取
付けると、溶媒微細化用板に同心円状に配置された小孔
群の各小孔を通過後の水中油分抽出用溶媒はそれぞれ確
実に微細化し、試料水との接触面積を前記バイブレータ
式のときよりも増大できる。したがって、試料水より比
重の大きな前記水中油分抽出用溶媒が粒子化されて試料
水に馴染み易くなる。その結果、抽出槽内では、試料水
全体にわたって溶媒粒子が均一に浮遊した状態で攪拌が
行われることから、溶媒粒子が試料水中の油分を溶解し
易くなり、攪拌後には、抽出槽内において、上部に油分
が取除かれた試料水が位置し、下部に試料水中の油分を
溶解した水中油分抽出用溶媒が位置することになり、抽
出効率を更に向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す構成説明図である。
【図2】上記実施例における上攪拌羽根板を示す図であ
る。
【図3】同じく上記実施例における上攪拌羽根板を示す
図である。
【図4】上記実施例における溶媒微細化用板を示す図で
ある。
【図5】上記実施例における抽出操作を示す図である。
【図6】上記実施例における作用効果を説明するための
図である。
【図7】上記実施例における油分抽出器の油分濃度計本
体ケースへの取付構造を示す図である。
【図8】溶媒微細化用板の比較例を示す図である。
【図9】溶媒微細化用板のもう1つの比較例を示す図で
ある。
【図10】従来例を示す構成説明図である。
【符号の説明】
1…油分抽出器、2…抽出槽、3…攪拌棒、4,6a…
油分抽出用羽根、5,6…上下一対の攪拌羽根板、7,
8…小孔群、7a,8a…小孔、9…溶媒微細化用板、
M…モータ、a…油分を含む試料水、b…油分、c…ク
ロロフロロ・カーボン(水中油分抽出用溶媒)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料水中の油分の含有量を測定するため
    に予め当該試料水中の油分を水中油分抽出用溶媒で抽出
    する抽出操作を施す油分抽出器において、油分を含む試
    料水および水中油分抽出用溶媒が注入される抽出槽と、
    該抽出槽内に回転可能に設けられた攪拌棒と、該攪拌棒
    の上下位置にそれぞれ取付けられて該攪拌棒とともに水
    平方向に回転する上下一対の攪拌羽根板と、前記攪拌棒
    を駆動するモータとを備え、更に、前記上下一対の攪拌
    羽根板はそれぞれ複数の油分抽出用羽根を有し、しかも
    これら油分抽出用羽根を水流又は溶媒流が前記両攪拌羽
    根板から対向的に形成されるべく構成してある油分濃度
    測定装置の油分抽出器。
  2. 【請求項2】 複数の小孔からなる小孔群をそれぞれ同
    心円状に有し、攪拌時に攪拌棒および上下一対の攪拌羽
    根板とともに回転し、前記各小孔群を通過後の水中油分
    抽出用溶媒を微細化しうる溶媒微細化用板が、前記両攪
    拌羽根板間の位置に取付けられている請求項1に記載の
    油分濃度測定装置の油分抽出器。
  3. 【請求項3】 抽出槽内の溶媒微細化用板が水中油分抽
    出用溶媒の注入量を指示する指示板としての機能を有
    し、攪拌前には、水中油分抽出用溶媒が、抽出槽内の溶
    媒微細化用板を越えない高さにまで予め注入されてお
    り、油分を含む試料水と前記水中油分抽出用溶媒との注
    入体積比は略2:1に設定される請求項2に記載の油分
    濃度測定装置の油分抽出器。
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