JPH0730777U - シートのリクライナー構造 - Google Patents

シートのリクライナー構造

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JPH0730777U
JPH0730777U JP6844293U JP6844293U JPH0730777U JP H0730777 U JPH0730777 U JP H0730777U JP 6844293 U JP6844293 U JP 6844293U JP 6844293 U JP6844293 U JP 6844293U JP H0730777 U JPH0730777 U JP H0730777U
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照 横山
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Tachi S Co Ltd
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Tachi S Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロックギヤの小型化により、リクライナーの
小型軽量化をはかる。 【構成】 アームプレート16とスライダ34との対向面
に、相互に噛合可能なテーパ状のロックギヤ38、40 がそ
れぞれ設けられている。そして、操作レバーの所定操作
に伴う、偏倚手段(圧縮コイルばね)54の偏倚力に抗し
たスライダ34の強制的なスライドのもとで、一対のロッ
クギヤ38、40 間がロックオフ可能となっている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、シートクッションをシートバックに対して前後方向に揺動可能に 支持し、揺動規制のもとで、シートバックの傾斜角度(リクライニング角度)を 任意に設定可能なシートのリクライナー構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、自動車等のシートにおいては、リクライナーと称される支持部材を 介して、シートバックがシートクッションに対して前後方向に揺動可能に連結、 支持されている。リクライナーは、たとえば、相互に噛合可能な一対のロックギ ヤを有して形成され、ロックギヤ間の部分的な噛合のもとで、シートクッション に対するシートバックの揺動が規制されている。
【0003】 一対のロックギヤは、たとえば、シートバックサイドに固定されるアームプレ ートと、操作レバーに連動するロックプレートとにそれぞれ形成され、ロックギ ヤ間が部分的に噛合されるロック状態において、シートクッションに対するシー トバックの揺動を規制するように構成されている。そして、操作レバーの所定操 作のもとにおける、一対のロックギヤ間の噛合解除、つまりはロックオフによっ て、シートクッションに対するシートバックの揺動角度(リクライニング角度) が任意に設定可能となっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、一対のロックギヤ間のロック時においては、ロックギヤ間の部分的な 噛合力のもとで、シートバックをシートクッションに対して保持しているにすぎ ないため、着座者の上体等からシートバックに付与される荷重は、通常、噛合さ れたロックギヤ間に直接的に作用する。つまり、上記のようなシートのリクライ ナーにおいては、シートバックに作用する負荷に抵抗するだけの強度が、一対の ロックギヤの双方に要求される。
【0005】 公知の構成においては、通常、各歯部毎の肉厚化等によって、ロックギヤ自体 の強度を強くしているが、特に、シートバックには、急発進時、急加速時等にお ける過大な負荷が作用しやすいとともに、近年、自動車に高い安全性が要求され ているため、十分な強度を得るためのかなりの肉厚化が、ロックギヤの各歯部に おいて必要となる。
【0006】 しかしながら、ロックギヤの歯部の肉厚化は、ロックギヤ自体、ひいてはリク ライナー全体を大型化するため、シートの外観品質を低下させるとともに、シー トへの取り付けスペースの拡大により、シートのクッション性を低下させる虞れ がある。
【0007】 そして、ロックギヤの歯部が肉厚化すると、歯部毎のピッチが増大する。歯部 のピッチの増大は、シートクッションに対するシートバックの設定角度の間隔を 広げるため、リクライニング角度の微調整が困難になりやすい。
【0008】 この考案は、ロックギヤの小型化により、リクライナーの小型軽量化をはかる シートのリクライナー構造の提供を目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、この考案によれば、アームプレート、ベースプレ ートのいずれか一方、および、主軸の回りで軸線に沿ってスライド可能かつ回転 不能に配設された中空のスライダの対向面のそれぞれの全周に、相互に噛合可能 な一対のロックギヤが予め設けられている。スライダは、偏倚手段の偏倚力のも とで、ロックギヤの噛合方向に偏倚され、操作レバーの所定の操作に伴う、偏倚 手段の偏倚力に抗したスライダの強制的なスライドのもとで、一対のロックギヤ 間がロックオフ可能となっている。
【0010】
【作用】 この考案によれば、ロックギヤが主軸の回りで全周に設けられているため、ロ ックギヤに作用する負荷が、一部の歯部に集中されず、全周の歯部にほぼ均等に 分散される。つまり、一つの歯部に対する剛性が、さほど大きく要求されないた め、歯部の肉薄化により、ロックギヤの小型化が可能となる。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながらこの考案の実施例について詳細に説明する。
【0012】 図1、図2に示すように、この考案に係るシートのリクライナー構造10におい て、リクライナー12は、シートバック14に固定されるアームプレート16と、シー トクッション18に固定されるベースプレート20とを備えて構成され、アームプレ ートが、ベースプレートに対して前後方向(図2中の左右方向)に揺動可能に、 主軸22によって連結されている。
【0013】 図1に加えて図3、図4を見るとわかるように、アームプレート16、ベースプ レート20は、たとえば、有底円筒状の凹部16a、20a をそれぞれ有して形成されて いる。そして、同心軸上で凹部16a、20a の開口を相互に対向させて、アームプレ ート16、ベースプレート20が組み合わされている。
【0014】 図1、図4に示すように、たとえば、軸線に沿って貫通した中空部22a を有す るパイプ状の主軸22が、一端22b を非円形の回り止め形状として形成され、対応 する形状の挿通孔24への一端の挿通およびカシメによって、主軸がベースプレー ト20に対して固定されている。そして、図1、図3に示すように、主軸22の他端 22c をアームプレート凹部16a の挿通孔26に遊挿し、後述するガイド片28の段部 と、主軸の切溝30に嵌着したC グリップ等の止めリング32とによって、アームプ レート16が、主軸に対して回動自在かつ離脱方向に支持されている。
【0015】 このような構成では、アームプレート16が、主軸22を中心として、ベースプレ ート20に対して前後方向(図2の左右方向)に揺動される。
【0016】 ここで、図1ないし図4に示すように、たとえば、大径の頭部33a を有するリ ベット33(33-1 〜33-3) が、アームプレート16、 ベースプレート20のそれぞれの 所定箇所に、カシメのもとで固着されている。リベット33-1は、たとえば、アー ムプレート16と頭部33a との間でベースプレート20を部分的に挟持可能に、アー ムプレートに対して固着されている。また、これに対し、リベット33-2、33-3 は 、ベースプレート20と頭部33a との間での部分的な挟持のもとで、アームプレー トを支持可能に、ベースプレートに対して固着されている。
【0017】 図1、図2に示すように、このような構成では、アームプレート16、ベースプ レート20の対応するサイドと、リベット33(33-1 〜33-3) の頭部33a での挟持に よって、離反方向へのアームプレート、ベースプレートのブレが防止できるとと もに、リベットの軸部での支持によって、主軸22の軸線の直交方向へのブレが確 実に防止される。
【0018】 図1、図3に示すように、主軸22のガイド片28は、たとえば、外周面で等間隔 離反した放射状に突設され、軸線の軸線に沿って延びている。ガイド片28は、た とえば、60°離反した6箇所に設けられている。
【0019】 そして、主軸22の遊挿可能な中空部34a を有する略円筒状のスライダ34が、主 軸の回りで主軸に対してスライド可能に配設されている。スライダ34は、主軸の ガイド片28の遊嵌される対応するガイド溝36を内周面に有して形成され、ガイド 片、ガイド溝間の係合のもとで、スライダが、主軸22に対して軸線方向にスライ ド可能かつ回転不能に支持されている。
【0020】 ここで、図1、図3に示すように、この考案においては、たとえば、アームプ レート凹部16a の開口端、および、アームプレート16に対向するスライダ34の端 部が、相互に嵌着可能なテーパ面とされ、このテーパ面が、相互に噛合可能なロ ックギヤ38、40 としてそれぞれ形成されている。このロックギヤ38、40 は、アー ムプレート凹部16a の円形の開口端、および、円筒状のスライダ34の端末のそれ ぞれにおいて、全周にわたって形成され、アームプレート16に対するスライダ34 の移動、つまりは主軸22の軸線に沿ったスライダのスライドのもとで、噛合、噛 合解除可能となっている。
【0021】 このような構成においては、スライダ34が、主軸22、つまりはベースプレート 20に対して回転不能であるため、ロックギヤ38、40 間の噛合のもとでは、ベース プレートに対するアームプレート16の揺動が規制される。そして、主軸22に対す るスライダ34のスライドのもとで、ロックギヤ38、40 間を離反して噛合を解除す ると、アームプレート16が主軸に対してフリーとなるため、ベースプレート20に 対するアームプレートの揺動が可能となる。
【0022】 また、図1または図3、図4を見るとわかるように、この考案においては、ス ライダガイド42の大径部42a によって、たとえば、スライダ34の右半部が更に被 覆されている。スライダガイド42は、大径部42a と小径部42b を連続して有する 円筒として形成され、小径部内への主軸22の遊挿、および、主軸のガイド片28の 段部とベースプレート凹部20a の底面との間において、主軸に対して回動自在か つ軸線方向に移動不能に支持されている。
【0023】 スライダガイド42は、たとえば、操作レバー44と一体的に回動可能に連結され ている。たとえば、スライダガイドの小径部42b の外周面が、非円形の回り止め 形状として形成されるとともに、対応する回り止め形状の挿通孔46が、操作レバ ー44の基部に穿設され、ベースプレート凹部20a の窓孔48を介して挿入された基 部の挿通孔への小径部の遊嵌により、スライダガイド、操作レバーが連結されて いる。
【0024】 なお、ベースプレートの窓孔48は、たとえば、後述する操作レバー44の操作時 におけるストロークに応じた範囲にわたって穿設されている。
【0025】 そして、スライダガイド42は、たとえば、軸線との直交方向に貫通されたガイ ドピン50により、スライダ34と連動可能に連結されている。ガイドピン50は、た とえば、軸線との直交方向にスライダ34を貫通して固着され、スライダガイド大 径部42a に設けられた長孔状のガイド孔52へのガイドピンの端末の遊挿により、 スライダ、スライダガイド間が連結されている。
【0026】 ここで、この考案においては、主軸22に対するスライダガイド42の回動のもと で、スライダ34を主軸の軸線に沿ってスライドさせる略斜め方向に、ガイド孔52 が形成されている(図1、図4参照)。つまり、この構成では、操作レバー44の 回動操作のもとで、スライダ34が主軸22に対してスライドするため、操作レバー の回動操作にロックギヤ38、40 の噛合(ロック)、噛合解除(ロックオフ)が連 動される。
【0027】 ここでは、操作レバー44の下方位置においてロックギヤ38、40 間をロックさせ るとともに、図2の時計方向への操作レバーの引き上げ操作のもとで、ロックギ ヤ間をロックオフさせるように構成されている。
【0028】 なお、図1、図3を見るとわかるように、ガイドピン52の遊挿される主軸22の 挿通孔53は、主軸の軸線に沿ったスライダ34、つまりはガイドピンの移動を保障 可能な軸線方向に延びた長孔として形成されている。
【0029】 ここで、スライダ34は、偏倚手段54の偏倚力のもとで、ロックギヤ38、40 の噛 合方向に偏倚されている。図1、図3または図4に示すように、偏倚手段54とし て、たとえば、主にスライダガイド42の回りで、スライダ34のフランジ34b と操 作レバーの基部44a との間に配置、張設された圧縮コイルばねが利用できる。
【0030】 また、操作レバー44は、リターンばね56の偏倚力のもとで下方、つまりは図2 の反時計方向に偏倚されている。リターンばね56として、たとえば、操作レバー 44の折曲片44b とベースプレート20の折曲片20b との間に張設された引張コイル ばねが利用できる。
【0031】 つまり、操作レバー44は、通常時、リターンばね56の偏倚力のもとで下方に位 置し、リターンばねの偏倚力に抗した引き上げ操作が、操作レバーによるロック オフ操作となっている。
【0032】 なお、このようなリクライナー12は、たとえば、シートの左右サイドに配設さ れ、左右のいずれか一方に設けられた操作レバー44の回動操作のもとで、左右の ロックギヤ38、40 を同期してロック、ロックオフするように構成されている。そ こで、この考案においては、図1、図3に示すように、主軸の中空部22a の内部 でガイドピン50に各端末を連結させた連結ワイヤ58によって、左右サイドのリク ライナー12のスライダ34、つまりはロックギヤ40間が同期して移動可能に連結さ れている。
【0033】 また、通常、このようなリクライナー12においては、ベースプレート20に対す るシート前方への偏倚力をアームプレート16に付与するリターンばね60が設けら れている。図1、図3および図4を見るとわかるように、リターンばね60として 、たとえば、各端末をアームプレート16のリベット33-1の延出端33b 、および、 ベースプレート16の凹部周縁の係止孔62にそれぞれ係止して、ベースプレートの 凹部周縁の回りに張設、配置されたぜんまいばねが利用できる。
【0034】 なお、このリターンばね(ぜんまいばね)60を備えた構成は公知であり、その 構成および動作はこの考案の趣旨でないため、ここでは詳細に説明しない。
【0035】 たとえば、図2に実線で示す下方位置を操作レバー44の初期位置と仮定する。 これに対応する初期状態においては、図1、図2に示すように、一対のロックギ ヤ38、40 間が、偏倚手段54の偏倚力、および、操作レバー44のリターンばね56の 偏倚力のもとでロックされ、これによって、ベースプレート20に対するアームプ レート16の揺動、つまりはシートクッション18に対するシートクッション18の揺 動が規制されている。
【0036】 このような状態から、リターンばね56の偏倚力に抗して、操作レバー44を、た とえば、図2の一点鎖線の位置まで引き上げると、スライダガイド42が、主軸22 に対して操作レバーと一体的に回動し、ガイド孔52に沿ったガイドピン50の移動 のもとで、スライダ34が対応する方向、つまりは図1の右方に、主軸に対してス ライドされる。すると、図5を見るとわかるように、主軸22に対する右方へのス ライダ34のスライドのもとで、ロックギヤ38、40 間が離反してロックオフされ、 主軸に対するアームプレート16のフリーのもとで、ベースプレート20に対するア ームプレートの角度、つまりはシートバック14のリクライニング角度が調整され る。
【0037】 なお、このとき、操作レバー44の装着されたサイドのガイドピン50の移動のも とで、他サイドのガイドピンが連結ワイヤ58を介して牽引されるため、他サイド のロックギヤ38、40 が同期してロックオフされる。
【0038】 そして、シートクッション18に対するシートバック14の任意の角度において、 操作レバー44の操作力を解除すると、まず、リターンばね56の偏倚力のもとで、 操作レバー、スライダガイド42が主軸22に対して回動される。すると、ガイド孔 52に沿ったガイドピン50の移動のもとで、スライダ34が、偏倚手段54の偏倚力の もとで、主軸22に対して、図5の左方に移動し、ロックギヤ38、40 間のロックの によって、ベースプレート20に対するアームプレート16の揺動が再び規制される (図1参照)。
【0039】 上記のように、この考案のシートのリクライナー構造10においては、アームプ レート凹部16a の開口全周、および、スライダ端末の全周に設けられた一対のロ ックギヤ38、40 の噛合のもとで、ベースプレート20に対するアームプレート16の 揺動が規制されるため、アームプレートの揺動規制時においてシートバック14に 作用する負荷が、ロックギヤの全周の歯部間にほぼ均等に分散される。つまり、 この考案によれば、ロックギヤ38、40 の各歯部に作用する負荷の大きさが十分に 低減されるため、ロックギヤの各歯部の肉薄化が十分に可能となる。
【0040】 そのため、ロックギヤ38、40 の小型化、つまりは小径化が十分に可能となり、 リクライナー12の全体的な大きさが十分に抑制できる。従って、シートの外観品 質の低下が防止されるとともに、シートのクッション性が十分に確保できる。
【0041】 そして、各歯部への分散により、ロックギヤ38、40 間の剛性が大きく維持でき るため、過大な負荷の作用に対しても、ロックギヤの破損、損傷等が十分に防止 できる。そのため、着座者の安全性、快適性が十分に向上され、自動車のより高 い安全性能が十分に確保できる。
【0042】 また、歯部の肉薄化によリ、ロックギヤ38、40 のピッチが十分小さく設定でき る。ロックギヤ38、40 のピッチが減少されると、ベースプレート20に対するアー ムプレート16の設定間隔が狭くなるため、シートバック14のリクライニング角度 の微調整が十分に可能となる。そのため、着座者の好み、体形等に応じたリクラ イニング角度が容易に選択でき、着座者の快適性が十分に向上される。
【0043】 また、操作レバー44の引き上げ操作のもとで、ロックギヤ38、40 間がロックオ フされるため、レバー操作が複雑化することもなく、良好な操作性が十分に確保 できる。
【0044】 ここで、図1、図4に示すように、たとえば、スライダガイドのガイド孔52に 、軸線と直交方向の連続した直線部52a を設けるとよい。このような構成におい ては、主軸22の軸線に沿ったスライダ34のスライドが、スライダガイド42の回動 時以外においては生じないため、スライダの不意なスライドが防止でき、この点 からも、リクライナー12の安全性が十分に確保できる。
【0045】 また、操作レバー44の回動操作に連動して、スライダ34を主軸22の軸線に沿っ てスライド可能とすれば足りるため、構成が簡単化されるとともに、簡単な構成 にも拘らず、ロックギヤ38、40 間の的確なロック、ロックオフが十分に確保でき る。
【0046】 更に、左右のリクライナー12のガイドピン50間が、連結ワイヤ58によって連結 されるため、操作レバー44に連動した当該サイドのガイドピンの移動が他サイド に遅延することなく伝達される。従って、シートフレームにさほど高い精度を要 求することなく、左右サイドのリクライナー12のロックギヤ38、40 のロック、ロ ックオフの同期した動作が確実に得られる。
【0047】 ここで、実施例においては、一対のロックギヤ38、40 をアームプレート凹部16 a の開口、および、スライダ34の端末の対応するテーパ面にそれぞれ形成してい るが、主軸22に沿ったスライダ34のスライドのもとで、ロック、ロックオフ可能 であれば足りるため、これに限定されず、たとえば、対向する平行面に、一対の ロックギヤを設けてもよい。
【0048】 また、実施例では、一対のロックギヤ38、40 をアームプレート凹部16a の開口 、および、スライダ34の端末にそれぞれ設けている。しかし、ロックギヤ38、40 のロックのもとで、ベースプレート20に対するアームプレートの揺動を規制すれ ば足りるため、これに限定されず、たとえば、主軸22をアームプレート16に対し て固定すれば、ベースプレートとスライダ34の対向面にロックギヤを設けてもよ い。
【0049】 なお、この考案は、自動車用シートのリクライナーとして最適であるとはいえ 、これに限定されず、たとえば、電車、飛行機、船舶等の他の種々のシートのリ クライナーとしても応用できる。
【0050】 上述した実施例は、この考案を説明するためのものであり、この考案を何等限 定するものでなく、この考案の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全て この考案に包含されることはいうまでもない。
【0051】
【考案の効果】
上記のように、この考案に係るシートのリクライナー構造によれば、アームプ レートの揺動規制時の負荷が、ロックギヤの全周の歯部間にほぼ均等に分散され るため、ロックギヤの各歯部に作用する負荷の低減により、ロックギヤの各歯部 の肉薄化が十分に可能となる。そのため、ロックギヤの小径化が十分に可能とな り、リクライナーの全体的な大きさの抑制により、シートの外観品質の向上、お よび、シートのクッション性の確保が十分にはかられる。
【0052】 そして、各歯部への分散により、ロックギヤ間の剛性が大きく維持できるため 、ロックギヤの破損、損傷等が十分に防止できる。そのため、着座者の安全性、 快適性が十分に向上され、自動車のより高い安全性能が十分に確保できる。
【0053】 また、歯部の肉薄化によリ、ロックギヤのピッチが十分小さく設定できるため 、シートバックのリクライニング角度の微調整が十分に可能となり、着座者の好 み、体形等に応じたリクライニング角度の的確な設定により、着座者の快適性が 十分に向上される。
【0054】 また、操作レバーの引き上げ操作のもとで、一対のロックギヤ間がロックオフ されるため、レバー操作が複雑化することもなく、良好な操作性が十分に確保で きる。
【0055】 そして、ガイドピンへの連結ワイヤの端末の係止によって、左右のリクライナ ーのロックギヤのロック、ロックオフ動作を同期可能とすれば、操作レバーに連 動した当該サイドのガイドピンの移動が他サイドに遅延することなく伝達される 。そのため、シートフレームにさほど高い精度を要求することなく、左右サイド のリクライナーのロックギヤのロック、ロックオフの同期した動作が確実に得ら れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロックギヤのロック時における、図2の線A−
Aに沿った、この考案に係るシートのリクライナー構造
の概略縦断面図である。
【図2】操作レバーの初期位置における、シートのリク
ライナー構造の概略側面図である。
【図3】アームプレート、主軸およびスライダを中心と
した、シートのリクライナー構造の概略分解斜視図であ
る。
【図4】ベースプレート、スライダガイドおよび操作レ
バーを中心とした、シートのリクライナー構造の概略分
解斜視図である。
【図5】ロックギヤのロックオフ時における、シートの
リクライナー構造の図1に類似した概略縦断面図であ
る。
【符号の説明】
10 シートのリクライナー構造 12 リクライナー 14 シートバック 16 アームプレート 18 シートクッション 20 ベースプレート 22 主軸 34 スライダ 38、40 ロックギヤ 42 スライダガイド 44 操作レバー 50 ガイドピン 52 ガイド孔 54 偏倚手段(圧縮コイルばね) 58 連結ワイヤ

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームプレートが、ヒンジとなる主軸を
    介して、ベースプレートに対し揺動可能かつ主軸の軸線
    方向に移動不能に連結され、 アームプレート、ベースプレートのいずれか一方、およ
    び、主軸の回りで軸線に沿ってスライド可能かつ回転不
    能に配設された中空のスライダの対向面のそれぞれの全
    周に、相互に噛合可能な一対のロックギヤが予め設けら
    れるとともに、スライダが、偏倚手段の偏倚力のもと
    で、ロックギヤの噛合方向に偏倚され、 操作レバーの所定の操作に伴う、偏倚手段の偏倚力に抗
    したスライダの強制的なスライドのもとで、一対のロッ
    クギヤ間をロックオフ可能としたシートのリクライナー
    構造。
  2. 【請求項2】 主軸に対して、操作レバーと一体的に回
    動可能かつ軸線方向にスライド不能なスライダガイド
    が、スライダを部分的に被覆可能な大径部を有して形成
    されるとともに、スライダの外方に延出されたガイドピ
    ンの遊挿されるガイド孔が、主軸に対する回動のもとで
    スライダを対応する方向にスライドさせる方向に延びた
    形状で、スライダガイドの大径部に形成され、 操作レバーの回動操作に連動したスライダガイドの回動
    に伴う、ガイド孔に沿ったガイドピンの移動のもとで、
    スライダを主軸に対する方向にスライドさせる請求項1
    記載のシートのリクライナー構造。
  3. 【請求項3】 少なくとも、シートの内方を開口端とす
    る軸線に沿った凹部を有する形状に主軸を形成し、主軸
    の凹部内に延出されたガイドピンへの連結手段の端末の
    係止によって、左右のリクライナー間が、連結ワイヤを
    介して連動可能に連結された請求項2記載のシートのリ
    クライナー構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010517842A (ja) * 2007-02-01 2010-05-27 ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー 記憶機能付き調整装置
JP2011131840A (ja) * 2009-12-25 2011-07-07 Ts Tech Co Ltd 車両用シート

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