JPH07307674A - 圧縮情報再生装置 - Google Patents

圧縮情報再生装置

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JPH07307674A
JPH07307674A JP6100947A JP10094794A JPH07307674A JP H07307674 A JPH07307674 A JP H07307674A JP 6100947 A JP6100947 A JP 6100947A JP 10094794 A JP10094794 A JP 10094794A JP H07307674 A JPH07307674 A JP H07307674A
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Yuichi Miyano
祐一 宮野
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 復号器の処理速度を向上することなくMPE
G音声データなどの圧縮情報の特殊再生を実現する。 【構成】この圧縮情報再生装置は、符号化器1から入力
されたフレーム単位の圧縮音声データを記憶するデュア
ルポート・メモリ21と、圧縮音声データから各フレー
ムのフレーム先頭を検出するSYNC検出部22と、フ
レーム先頭からのヘッダデータを解析しビットレートお
よびサンプリング周波数(fs)を抽出するヘッダ解析部
23と、抽出されたビットレートおよびサンプリング周
波数(fs)と、予め指定された再生速度とを基に複数の
中から所望の音声フレームのみをデュアルポート・メモ
リ21から読み出すよう間引き処理を実行する音声フレ
ーム選択制御部24と、読み出された音声フレームを復
号して音声を指定速度で再生する復号器30とを具備す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばMPEG音声デ
ータなどの圧縮情報を再生する圧縮情報再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、映像や音声などのデータをデジタ
ル化した情報を再生する情報再生装置が開発されてお
り、例えば映画ソフトやカラオケなどの再生装置として
広く利用されている。また最近では、映像/音声などの
データに対するデータ圧縮方式が、MPEG(Moving P
icture Image Coding Expert Group)方式として既に国
際標準化されるに至っている。このMPEG方式は、映
像データや音声データなどを可変長圧縮する方式であ
る。
【0003】このMPEG方式の情報再生装置(圧縮情
報再生装置)は、図5に示すように、音声の入力により
符号化器51で圧縮音声(MPEG音声データ)を生成
し、通信路あるいは蓄積メディアを介してMPEG音声
データを復号器52に入力し元に音声を再生するよう構
成されている。
【0004】この圧縮情報再生装置を、例えば放送や通
信などの分野に応用している分には、符号化器51と復
号器52との間は、常に一定レートでデータが伝送され
るだけなので、復号器52側の最大処理速度としては、
サンプリング周波数とビットレートで決まる処理能力だ
け持たせておけばよい。
【0005】ところで、今後、この圧縮情報再生装置
は、蓄積メディア、つまりVTRや光ディスクなどの分
野に応用されることが考えられる。この場合、順方向/
逆方向、早送り/スロー再生などの特殊再生が多用され
ることから、特に音声を映像と同時に伝送した上で所望
の速度で再生することの実現が必至である。
【0006】この場合、データ間引きを行うことによ
り、映像と音声とを同時に2倍速や3倍速などで再生す
ることが考えられる。
【0007】しかしながら、MPEG方式で圧縮された
データは、その再生にデータの連続性が要求されること
から、データ間引きを行う特殊再生、つまり2倍速再生
や3倍速再生などには基本的に適していない。
【0008】そこで、これを実現するためにデータ構造
を工夫したり、回路を付加することが別途必要になる。
【0009】例えばVTRなどにて、MPEG方式で圧
縮された映像/音声などのデータを高速再生(通常、2
〜10倍速再生程度)する場合には、最も単純な方法と
しては、復号器52に入力するデータの転送レートを上
げ、これに伴って復号器52の処理速度を向上させて瞬
時にデータを復号化し、その後、音声サンプル単位でデ
ータを間引けばよい。
【0010】この方法にハードウェアを対応させるため
には、復号器52の処理速度を飛躍的に向上させる必要
がある。すなわち、上述した符号化ビットレートとサン
プリング周波数の他、さらに再生倍速数に応じてその数
倍もの処理速度が復号器52に要求されるからである。
【0011】しかしながら、これだけ復号器52の処理
速度を向上させることは、現時点ではほぼ不可能であ
り、その実現性は極めて低いと言える。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように上述した従
来の圧縮情報再生装置では、圧縮情報を特殊再生する場
合、つまり圧縮音声などを通常の数倍の速度で再生する
場合、復号器の処理速度を飛躍的に向上させる必要があ
るが、現状、復号器の処理速度を飛躍的に向上させるこ
とはハードウェア的に極めて困難であり、このような特
殊再生に適応できないという問題があった。
【0013】本発明はこのような課題を解決するために
なされたもので、復号器の処理速度を向上することなく
圧縮情報の特殊再生に適応できる圧縮情報再生装置を提
供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の圧縮情報
再生装置は、上記した目的を達成するために、アナログ
信号を圧縮符号化してフレーム単位に区分された圧縮デ
ータとして出力する符号化手段と、この符号化手段から
の圧縮データを記憶する記憶手段と、前記符号化手段か
らの圧縮データを各フレーム毎に区分しそのヘッダの内
容を解析するヘッダ解析手段と、このヘッダ解析手段に
より解析されたヘッダの内容と予め指定された再生速度
に応じて前記記憶手段に記憶されている前記圧縮データ
中の各フレームを所定間隔毎に選択し標準レートで読み
出すフレーム選択手段と、このフレーム選択手段により
標準レートで読み出された前記圧縮データを復号してア
ナログ信号を再生する復号手段とを具備している。
【0015】請求項2記載の圧縮情報再生装置は、請求
項1記載の圧縮情報再生装置において、前記ヘッダ解析
手段は、前記圧縮データから各フレームのフレーム先頭
を検出する検出部と、この検出部により検出されたフレ
ーム先頭に続くヘッダデータを解析し前記圧縮データの
ビットレートおよびサンプリング周波数をヘッダの内容
として抽出するヘッダ解析部とからなる。
【0016】請求項3記載の圧縮情報再生装置は、請求
項1記載の圧縮情報再生装置において、前記フレーム選
択手段は、予め指定された再生速度をN、最適間引きフ
レーム数をXとした場合、フレーム読み出し間隔をN×
Xフレーム毎とし、X個のフレームを連続して読み出し
た後、これに続く(N−1)×Xフレーム分のデータを
捨てることを特徴としている。
【0017】請求項4記載の圧縮情報再生装置は、請求
項1記載の圧縮情報再生装置において、前記フレーム選
択手段は、フレームを読み出す上で基本とする所定間隔
を、圧縮データのデータ量が予め設定した設定値に近く
なるように、高ビットレートのものは少なく設定し、ま
た低ビットレートのものは多く設定することを特徴とし
ている。
【0018】請求項5記載の圧縮情報再生装置は、請求
項4記載の圧縮情報再生装置において、前記設定値が1k
バイトであることを特徴としている。
【0019】請求項6記載の圧縮情報再生装置は、請求
項1記載の圧縮情報再生装置において、前記符号化手段
により圧縮符号化されるアナログ信号が音声情報である
ことを特徴としている。
【0020】
【作用】請求項1記載の圧縮情報再生装置では、符号化
手段からの圧縮データは、記憶手段に記憶されると共
に、ヘッダ解析手段により各フレーム毎に区分されその
ヘッダの内容が解析される。そして、そのヘッダの内容
と予め指定された再生速度に応じて、フレーム選択手段
が記憶手段の圧縮データ中の各フレームを所定間隔毎に
選択して標準レートで読み出し、圧縮データの間引き処
理を実行する。フレーム選択手段によって読み出された
各フレーム毎の圧縮データは、復号手段により通常どお
り復号されるが、その復号された再生音は既にフレーム
が間引かれているので上記指定された速度で再生され
る。
【0021】すなわち、符号化手段と復号手段との間に
データを間引くための簡便な構成の各手段を設けたこと
により、復号手段の処理速度を向上させることなく圧縮
情報の特殊再生を実現できるようになる。
【0022】また請求項2記載の圧縮情報再生装置で
は、圧縮データから各フレームのフレーム先頭が検出さ
れて、そのフレーム先頭に続くヘッダデータが解析さ
れ、ヘッダの内容として圧縮データのビットレートおよ
びサンプリング周波数が抽出される。これらヘッダの内
容と予め指定された再生速度に応じて圧縮データ中の各
フレームが所定間隔毎に選択されて標準レートで読み出
される。そしてこの読み出された圧縮データを復号手段
が通常どおりに復号すると、既にフレームが間引かれて
いるので、その再生音は上記指定された速度で再生され
る。
【0023】したがって、復号手段の処理速度を向上さ
せることなく圧縮情報の特殊再生を実現できるようにな
る。
【0024】請求項3記載の圧縮情報再生装置では、予
め指定された再生速度をN、最適間引きフレーム数をX
とした場合、フレーム読み出し間隔をN×Xフレーム毎
とし、X個のフレームを連続して読み出した後、続く
(N−1)×Xフレーム分のデータが捨てられる。
【0025】例えば最適間引きフレーム数が 7で、再生
速度が 2倍の場合、フレーム読み出し間隔が14フレーム
毎となり、 7個のフレームを連続して読み出した後、続
く 7フレーム分のデータが捨てられるようになる。
【0026】これによりアナログ信号を圧縮符号化した
圧縮データが転送された場合でも、復号器側では、指示
された速度でアナログ信号の再生が可能になる。
【0027】請求項4記載の圧縮情報再生装置では、フ
レームを読み出す上で基本とする所定間隔が、圧縮デー
タのデータ量が予め設定した設定値に近くなるように、
高ビットレートのものは少なく設定され、また低ビット
レートのものは多く設定されている。したがって、再生
音の品質と情報の確認性のバランスがとれるようにな
り、高速再生の音声が聴き易いものになる。
【0028】請求項5記載の圧縮情報再生装置では、1k
バイトという設定値は、人間の感覚的に最も再生音の音
質と情報の確認性のバランスがとれるような値であるの
で、高速再生の音声が聴き易いものになる。
【0029】請求項6記載の圧縮情報再生装置では、符
号化手段により圧縮符号化されるアナログ信号が音声情
報であるので、圧縮音声の高速再生を実現できるように
なる。
【0030】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。
【0031】図1は本発明に係る一実施例の圧縮情報再
生装置の符号化器の構成を示す図、図2はこの圧縮情報
再生装置の前処理器および復号器の構成を示す図であ
る。
【0032】図1に示すように、この符号化器1は、サ
ブバンド分析フィルタバンク2、スケールファクタ選択
情報部3、スケールファクタ抽出部4、高速フーリェ変
換部(FFT)5、心理聴覚モデル6、動的ビット割当
部7、サイド情報符号部8、線形量子化部9、ビット圧
縮部10、ビットストリーム形成部11などから構成さ
れている。この符号化器1は、蓄積メディアなどを介し
て前処理器20に接続されている。
【0033】図2に示すように、前処理器20は、デュ
アルポート・メモリ21、SYNC検出部(同期検出
部)22、ヘッダ解析部23、音声フレーム選択制御部
24、書き込みアドレス生成部25、読み出しアドレス
生成部26、クロック再生部27および記憶部28など
から構成されている。記憶部28には、変換テーブル2
9が記憶されている。デュアルポート・メモリ21は、
入力用と出力用の2つのアドレスポートを有しており、
入力された音声フレームを記憶する。SYNC検出部2
2は、入力された音声フレームのフレーム先頭のSYN
Cワードを検出してフレーム先頭を確認する。ヘッダ解
析部23はSYNC検出部22により確認されたフレー
ム先頭からSYNCワードを含むヘッダを解析し、ビッ
トレートやサンプリング周波数(fs)などの諸元情報を
抽出する。音声フレーム選択制御部24は入力されたビ
ットレートやサンプリング周波数(fs)などの諸元情報
と、図示しない外部(マイコン)からの再生速度指定を
受けて、書き込みアドレス生成部25および読み出しア
ドレス生成部26を制御してデータ間引き処理を実行す
る。
【0034】また復号器30は、クロック回路31、ビ
ットストリーム分解・誤り検出部32、サイド情報復号
部33、逆量子化部34、サブバンド合成フィルタバン
ク35などから構成されている。
【0035】通常、このような符号化器1で生成される
MPEG方式の音声データ(MPEG音声データ)に
は、一定量のストリーム毎にヘッダが設けられている。
このヘッダには、SYNCワード(同期情報)と、この
後にビットレートやサンプリング周波数(fs)などの諸
元情報が挿入されている。このヘッダに割り当てられた
データ量はSYNCワードを含め 4バイトである。上記
復号器30では、 2つのSYNCワードで挟まれたデー
タストリームが得られて初めて、符号化音声データの復
号処理が可能となる。
【0036】SYNCワードの間隔を音声フレームと呼
ぶ。この音声フレームを構成するデータ量(N)は、下
記の式により規定される。
【0037】 N= 12 ×(bitrate)/(sampling frequency)…式(1)[Layer1] N=144 ×(bitrate)/(sampling frequency)…式(2)[Layer 2and 3] なおサンプリング周波数が 44.1kHzの場合のみNは整数
にならないが、連続する数フレーム(例えば49フレーム
など)の構成バイト数を調整する処理(符号化器の必須
処理)によって、平均化すると上記関係を満足する。
【0038】記憶部28には、上記式(1)および式
(2)に表されるNの値を代入した変換テーブル29が
記憶されており、この実施例では、[Layer 2and 3]の
式(2)に基づき作成した変換テーブル29について説
明する。
【0039】図3に示すように、この変換テーブル29
には、縦軸にビットレート、横軸にサンプリング周波数
(32kHz,44.1kHz,48kHz など)毎に1音声フレーム内の
ビット量Nと、そのビット量に対する最適間引きフレー
ム数Xとが、符号化パラメータとして設定されている。
最適間引きフレーム数Xは、合計データ量(N×X)
が、1Kバイトなどに近くなるように設定されている。し
たがって、高ビットレートのものは、最適間引きフレー
ム数Xの数値が少なく、また低ビットレートのものは最
適間引きフレーム数Xの数値が多くなっている。
【0040】通常、処理の基本単位を大きくすると、再
生音声の品質は向上するが、間引き処理によって破棄さ
れるデータの再生時間も増加するために情報の確認性が
劣り、特に音声データが会話などの場合に最も顕著にな
る。
【0041】一方、処理の基本単位を小さくすると、比
較的、情報の認識性が向上するが、再生音声の品質が劣
化する。特に符号化ビットレートが低いときに音楽など
を再生する場合、その音質の劣化が顕著に判る。したが
って、上記した2つの相反する条件を適当に満足する設
定値として、1Kバイトという設定を行った。この1Kバイ
トで、倍速処理のデータ量を設定した場合、再生音の品
質と情報の確認性のバランスがとれた聴き易いものにす
ることができた。
【0042】この圧縮情報再生装置では、倍速再生時に
も、符号化器1から蓄積メディアを介して符号化された
音声ストリーム(符号化音声データ)が必要なデータレ
ートで伝送される。
【0043】この音声ストリームは、まず、前処理器2
0のデュアルポート・メモリ21とSYNC検出部22
とに入力される。デュアルポート・メモリ21には、音
声ストリームがフレーム単位にアドレスが割り振られて
記憶される。
【0044】またSYNC検出部22に音声フレームが
入力されると、そのフレーム先頭のSYNCワードが検
出され、フレーム先頭が確認される。
【0045】フレーム先頭が確認されると、SYNC検
出部22の後段のヘッダ解析部23にて、そのフレーム
先頭から始まるヘッダの内容が解析され、この解析によ
ってサンプリング周波数(fs)と符号化ビットレートな
どの 2つのパラメータが抽出されて音声フレーム選択制
御部24へ出力される。
【0046】一方、音声フレーム選択制御部24には、
予め再生する音声の倍速数が、外部(マイコンなど)か
ら指定される。
【0047】したがって、音声フレーム選択制御部24
は、サンプリング周波数(fs)と符号化ビットレートと
倍速数とを基に、変換テーブル29を参照して間引き処
理の間隔を決定する。
【0048】ここで最適間引きフレームX、かつN倍速
の再生音声を得る場合、音声フレーム選択制御部24
は、得られたパラメータを基に変換テーブル29を参照
して間引き処理の間隔をN×Xフレームとし、その間隔
で復号器30にX個のフレームを連続して出力し、続く
(N−1)×Xフレーム分のデータを間引く(捨てる)
よう読み出しアドレス生成部26に指示し、この指示に
より読み出しアドレスが生成されてデュアルポート・メ
モリ21から対応するアドレスの音声フレームのみが読
み出される。
【0049】例えばサンプリング周波数(fs)が32kHz
、符号化ビットレートが32kBit/s、音声フレームのデ
ータ量Nが144kbps であれば、変換テーブル29を基に
最適間引きフレーム数Xが“ 7”と決定される(変換テ
ーブル29の最上行)。そして倍速数が 2倍の指示であ
れば、 7フレーム再生して、次の 7フレームを間引き、
このようにして、音声が 2倍速で再生される。また倍速
数が 3倍の指示であれば、 7フレーム再生して次の14フ
レームを間引く。これにより、音声が 3倍速で再生され
る。
【0050】すなわち、復号器30の前段の前処理器2
0で、ヘッダから得たパラメータと外部から入力された
倍速数とを基に変換テーブル29を参照して、読み出し
アドレスが生成されて、デュアルポート・メモリ21の
データを間引いて読み出されるので、フレーム単位に音
声フレームのデータが所定数間引かれて、標準再生時と
全く同じデータレート(標準レート)で復号器30へデ
ータが入力される。この間引き処理後の符号化音声デー
タが復号器30に入力されると、復号器30は通常と変
わらぬ復号処理を実行する。この処理結果、指定速度で
音声を再生することができる。
【0051】このように本実施例によれば、符号化器1
および復号器30は従来のまま使用し、その間に(復号
器30の前段に)デュアルポート・メモリ21および音
声フレーム選択制御部24などの簡便な構成の前処理器
20を追加することにより効率的に高速再生音を得られ
るようになる。特に復号器30の性能としては、符号化
ビットレートとサンプリング周波数で決定される標準再
生を実行するような従来どおりの最大処理速度をもって
いればよいので、ハードウェア側の速度的な問題がなく
なり、MPEG音声の倍速再生に即時対応が可能にな
る。
【0052】また倍速処理の基本単位とする音声フレー
ム数の規定を1kバイトに近づけたことによって再生音の
品質と情報の確認性のバランスがとれるようになり、倍
速再生の音声を聴き易いものにすることができる。
【0053】次に、図4を参照してこの発明の他の実施
例について説明する。
【0054】図4は上記実施例の変形例を示す図であ
る。なお上記実施例と同じ構成には同一の符号を付しそ
の説明は省略する。
【0055】上記実施例は、倍速再生時のデータレート
変換にデュアルポート・メモリ21を利用し、前処理器
20から復号器30へのデータ転送の制御マスタを前処
理器20側に持たせたものであったが、この実施例で
は、同図に示すように、倍速再生時のデータレート変換
を行うためにFIFO(First-In-First-Out)メモリ4
1を利用している。また前処理器20から復号器30へ
のデータ転送のタイミングをとるための制御マスタ、つ
まりクロック再生部27を復号器30側に設けている。
【0056】この場合、FIFOメモリ41へのデータ
の書き込みを音声フレーム選択制御部24が制御するこ
とによってデータの間引き処理を実行する。
【0057】この際、前処理器20側は間引き処理に伴
う書き込みパルスの生成を行う。またFIFOメモリ4
1からのデータ読み出しは、復号器30側から発生した
クロック再生部27のデータ転送クロックを読み出しパ
ルスとして利用し実行する。この実施例によれば、クロ
ック再生部27を復号器30側に持たせたことによっ
て、前処理器20と復号器30との機能を分化でき汎用
性が高められるので、より効率的に倍速再生音が得られ
るようになる。
【0058】また復号器30の前段にFIFOメモリ4
1および音声フレーム選択制御部24などの簡単な構成
の前処理部20を追加したことにより、復号器30の後
段に複雑な倍速処理部などを備えることなく良好な倍速
再生音声が得られるようになるので、現行のハードウェ
ア規模を縮小することや制御ルーチンを簡便化できると
いう効果も得られる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の圧縮情報再
生装置によれば、符号化手段からの圧縮データから得ら
れたヘッダの内容と予め指定された再生速度に応じて、
フレーム選択手段が記憶手段の圧縮データ中の各フレー
ムを所定間隔毎に選択し、それを標準レートで読み出す
ことで圧縮データの間引き処理が実行されるので、読み
出した圧縮データを復号手段に入力して従来どおりに復
号すれば、復号した再生音は上記指定速度で再生される
ようになる。
【0060】すなわち、符号化手段と復号手段との間に
データを間引くための簡便な構成の記憶手段やフレーム
選択手段などを設けたことにより、復号手段の処理速度
を向上させることなく圧縮情報の特殊再生を実現でき
る。
【0061】また間引き間隔を1kバイトに近づくように
設定することにより再生音の品質と情報の確認性のバラ
ンスがとれるようになり、高速再生の音声が聴き易いも
のになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例の圧縮情報再生装置の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1の圧縮情報再生装置の要部構成を示すブロ
ック図である。
【図3】この圧縮情報再生装置の変換テーブルを示す図
である。
【図4】他の実施例の倍速再生対応再生器を示すブロッ
ク図である。
【図5】従来の圧縮情報再生装置の構成を概略的に示す
図である。
【符号の説明】
1…符号化器、2…サブバンド分析フィルタバンク、3
…スケールファクタ選択情報部、4…スケールファクタ
抽出部、5…高速フーリェ変換部(FFT)、6…心理
聴覚モデル、7…動的ビット割当部、8…サイド情報符
号部、9…線形量子化部、10…ビット圧縮部、11…
ビットストリーム形成部、20…前処理器、21…デュ
アルポート・メモリ、22…SYNC検出部、23…ヘ
ッダ解析部、24…音声フレーム選択制御部、25…書
き込みアドレス生成部、26…読み出しアドレス生成
部、27…クロック再生部、28…記憶部、29…変換
テーブル、30…復号器、31…クロック回路、32…
ビットストリーム分解・誤り検出部、33…サイド情報
復号部、34…逆量子化部、35…サブバンド合成フィ
ルタバンク。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アナログ信号を圧縮符号化してフレーム
    単位に区分された圧縮データとして出力する符号化手段
    と、 この符号化手段からの圧縮データを記憶する記憶手段
    と、 前記符号化手段からの圧縮データを各フレーム毎に区分
    しそのヘッダの内容を解析するヘッダ解析手段と、 このヘッダ解析手段により解析されたヘッダの内容と予
    め指定された再生速度に応じて前記記憶手段に記憶され
    ている前記圧縮データ中の各フレームを所定間隔毎に選
    択し標準レートで読み出すフレーム選択手段と、 このフレーム選択手段により標準レートで読み出された
    前記圧縮データを復号してアナログ信号を再生する復号
    手段とを具備したことを特徴とする圧縮情報再生装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の圧縮情報再生装置におい
    て、 前記ヘッダ解析手段は、 前記圧縮データから各フレームのフレーム先頭を検出す
    る検出部と、 この検出部により検出されたフレーム先頭に続くヘッダ
    データを解析し前記圧縮データのビットレートおよびサ
    ンプリング周波数をヘッダの内容として抽出するヘッダ
    解析部とからなることを特徴とする圧縮情報再生装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の圧縮情報再生装置におい
    て、 前記フレーム選択手段は、予め指定された再生速度を
    N、最適間引きフレーム数をXとした場合、フレーム読
    み出し間隔をN×Xフレーム毎とし、X個のフレームを
    連続して読み出した後、これに続く(N−1)×Xフレ
    ーム分のデータを捨てることを特徴とする圧縮情報再生
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の圧縮情報再生装置におい
    て、 前記フレーム選択手段は、フレームを読み出す上で基本
    とする所定間隔を、圧縮データのデータ量が予め設定し
    た設定値に近くなるように、高ビットレートのものは少
    なく設定し、また低ビットレートのものは多く設定する
    ことを特徴とする圧縮情報再生装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の圧縮情報再生装置におい
    て、 前記設定値が1kバイトであることを特徴とする圧縮情報
    再生装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の圧縮情報再生装置におい
    て、 前記符号化手段により圧縮符号化されるアナログ信号が
    音声情報であることをを特徴とする圧縮情報再生装置。
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