JPH0730668Y2 - 羽 口 - Google Patents
羽 口Info
- Publication number
- JPH0730668Y2 JPH0730668Y2 JP1989058844U JP5884489U JPH0730668Y2 JP H0730668 Y2 JPH0730668 Y2 JP H0730668Y2 JP 1989058844 U JP1989058844 U JP 1989058844U JP 5884489 U JP5884489 U JP 5884489U JP H0730668 Y2 JPH0730668 Y2 JP H0730668Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tuyere
- furnace
- flange
- mounting plate
- base
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)
- Furnace Charging Or Discharging (AREA)
Description
本考案は、真空下に操業することのある炉内にガスを吹
き込むための羽口の改良に関する。
き込むための羽口の改良に関する。
高クロム溶鋼の精錬とくに脱炭の目的で酸素を吹錬する
技術として、これを真空下に行なう「VOD法」と、Arガ
スで稀釈して吹き込む「AOD法」とが有力である。さら
に、減圧下に吹き込む酸素をArで稀釈した真空脱炭精錬
も試みられるようになった(たとえば特開昭56-13042
1)。 このような、真空下に操業することのある炉において
は、過大な真空設備を要することなく炉内を減圧するた
めには、炉を真空容器内に置くのではなく、炉内雰囲気
を直接真空吸引することが必要である。出願人は、炉体
と真空設備とをつなぐフードとの間の気密を高温下に保
持する機構を発明し、別途提案したが、その研究の過程
で、羽口部分における気密の保持が重要であることを経
験した。 従来のAOD炉の羽口は、単管か二重管、ときには三重管
のような複合管からなる吹込管を、炉壁の耐火物(羽口
レンガ)を貫通させて炉内に開口するように設けてい
た。このような炉に真空フードを気密にとりつけても、
吹込管と耐火物との間は気密度が高くないから、そこを
通って大気が侵入するこは避けられなかった。
技術として、これを真空下に行なう「VOD法」と、Arガ
スで稀釈して吹き込む「AOD法」とが有力である。さら
に、減圧下に吹き込む酸素をArで稀釈した真空脱炭精錬
も試みられるようになった(たとえば特開昭56-13042
1)。 このような、真空下に操業することのある炉において
は、過大な真空設備を要することなく炉内を減圧するた
めには、炉を真空容器内に置くのではなく、炉内雰囲気
を直接真空吸引することが必要である。出願人は、炉体
と真空設備とをつなぐフードとの間の気密を高温下に保
持する機構を発明し、別途提案したが、その研究の過程
で、羽口部分における気密の保持が重要であることを経
験した。 従来のAOD炉の羽口は、単管か二重管、ときには三重管
のような複合管からなる吹込管を、炉壁の耐火物(羽口
レンガ)を貫通させて炉内に開口するように設けてい
た。このような炉に真空フードを気密にとりつけても、
吹込管と耐火物との間は気密度が高くないから、そこを
通って大気が侵入するこは避けられなかった。
本考案の目的は、この点を改善し、真空下に操業する炉
の機密性を、羽口部分において損わないようにした羽口
の構造を提供することにある。
の機密性を、羽口部分において損わないようにした羽口
の構造を提供することにある。
本考案の羽口は、真空下に操業することのある炉内にガ
スを吹き込むための羽口において、図面に示すように、
炉体(1)のシェル(11)からほぼ水平方向に延びフラ
ンジ(21)に終る筒状の羽口台(2)、羽口台フランジ
(21)と結合される羽口取付板フランジ(31)をもつ羽
口取付板(3)、およびそれを貫通して炉内に開口する
単管または複合管からなる吹込管(4)から本質的に構
成され、羽口台フランジ(21)と羽口取付板フランジ
(31)との間をパッキン(5)により気密にするととも
に、羽口台(2)の内部に耐熱性の無機物粒子(6)を
充填したことを特徴とする。 羽口台の内部に充填する耐熱性の無機物粒子は、流動し
やすく充填強度の高い粒子なら何でもよい。実用上はケ
イ砂のようなものである。 羽口台フランジ(21)と羽口取付板フランジ(31)との
間のパッキン(5)を高温から保護し、気密性を維持す
るためには、図に示したように、羽口台フランジの後方
にこれに沿って一周する水冷リング(22)を設けるか、
または羽口取付リングのほぼ全面にわたり水冷ボックス
(32)を設けるかするとよい。両方設ければ、さらに好
ましい。図において、符号(23,24)は羽口台の水冷リ
ングの給水口および排水口であり、符号(43,44)は羽
口取付板の水冷ボックスの吸水口および排水口である。 吹込管(4)は、先端が損耗した場合にそなえて、羽口
取付板(3)との間の気密を保ちながら、摺動的に炉内
に押し入れることができるようにするとよい。
スを吹き込むための羽口において、図面に示すように、
炉体(1)のシェル(11)からほぼ水平方向に延びフラ
ンジ(21)に終る筒状の羽口台(2)、羽口台フランジ
(21)と結合される羽口取付板フランジ(31)をもつ羽
口取付板(3)、およびそれを貫通して炉内に開口する
単管または複合管からなる吹込管(4)から本質的に構
成され、羽口台フランジ(21)と羽口取付板フランジ
(31)との間をパッキン(5)により気密にするととも
に、羽口台(2)の内部に耐熱性の無機物粒子(6)を
充填したことを特徴とする。 羽口台の内部に充填する耐熱性の無機物粒子は、流動し
やすく充填強度の高い粒子なら何でもよい。実用上はケ
イ砂のようなものである。 羽口台フランジ(21)と羽口取付板フランジ(31)との
間のパッキン(5)を高温から保護し、気密性を維持す
るためには、図に示したように、羽口台フランジの後方
にこれに沿って一周する水冷リング(22)を設けるか、
または羽口取付リングのほぼ全面にわたり水冷ボックス
(32)を設けるかするとよい。両方設ければ、さらに好
ましい。図において、符号(23,24)は羽口台の水冷リ
ングの給水口および排水口であり、符号(43,44)は羽
口取付板の水冷ボックスの吸水口および排水口である。 吹込管(4)は、先端が損耗した場合にそなえて、羽口
取付板(3)との間の気密を保ちながら、摺動的に炉内
に押し入れることができるようにするとよい。
羽口台(2)は炉体のシェル(11)に溶接されていて、
その間はもちろん気密であるから、羽口取付板(3)を
羽口台にパッキン(5)を介して気密にとりつけること
により、羽口部分の気密構造が完成する。前記した水冷
を行なえば、パッキンの機能が長期にわたり維持でき
る。 筒状の羽口台(2)の内部は、空間があるとそこに大気
が存在し、その空気は炉内が減圧されると吹込み管
(4)と羽口レンガ(12)との間に空隙を通って炉内に
吸引される。それによって、耐火物の異常溶損が起って
湯洩れの危険が生じることがあるし、炉内が大気圧に復
したとき、減圧になっている羽口台(2)内部に溶湯が
侵入する危険もある。そこで、前記した好ましい態様に
従って羽口台(2)内に砂を充填し、空間の気積を減少
させることにより、この危険を実質上なくすことができ
る。
その間はもちろん気密であるから、羽口取付板(3)を
羽口台にパッキン(5)を介して気密にとりつけること
により、羽口部分の気密構造が完成する。前記した水冷
を行なえば、パッキンの機能が長期にわたり維持でき
る。 筒状の羽口台(2)の内部は、空間があるとそこに大気
が存在し、その空気は炉内が減圧されると吹込み管
(4)と羽口レンガ(12)との間に空隙を通って炉内に
吸引される。それによって、耐火物の異常溶損が起って
湯洩れの危険が生じることがあるし、炉内が大気圧に復
したとき、減圧になっている羽口台(2)内部に溶湯が
侵入する危険もある。そこで、前記した好ましい態様に
従って羽口台(2)内に砂を充填し、空間の気積を減少
させることにより、この危険を実質上なくすことができ
る。
本考案の羽口は、真空下に操業することのある炉、代表
的には真空AODプロセスに使用する炉の羽口として、羽
口から炉内に大気が漏洩することがなく、炉内の真空度
を所望のレベルに高め、維持することを容易にする。そ
れとともに、耐火物の異常溶損による湯洩れが妨げる。 羽口台内部に砂を充填した好ましい態様は、そこに存在
する空気の量を減らし、上記した空気の移動による耐火
物の異常溶損や、大気圧に復したときの溶湯の侵入を防
止する。万一、何らかの理由でガスの供給が停止したり
流通量が著しく低下することによって吹込管が溶損した
場合でも、溶湯の羽口への流出を防ぐことができる。 羽口台フランジおよび(または)羽口取付板の水冷を行
なえば、パッキンの寿命が長く、長期にわたって羽口の
気密が保てる。
的には真空AODプロセスに使用する炉の羽口として、羽
口から炉内に大気が漏洩することがなく、炉内の真空度
を所望のレベルに高め、維持することを容易にする。そ
れとともに、耐火物の異常溶損による湯洩れが妨げる。 羽口台内部に砂を充填した好ましい態様は、そこに存在
する空気の量を減らし、上記した空気の移動による耐火
物の異常溶損や、大気圧に復したときの溶湯の侵入を防
止する。万一、何らかの理由でガスの供給が停止したり
流通量が著しく低下することによって吹込管が溶損した
場合でも、溶湯の羽口への流出を防ぐことができる。 羽口台フランジおよび(または)羽口取付板の水冷を行
なえば、パッキンの寿命が長く、長期にわたって羽口の
気密が保てる。
図面は本考案の羽口の構造について、好ましい例を示す
ものであって、第1図は縦断面図、第2図は第1図矢視
方向の側面図である。 1……炉体 11……シェル 12……耐火物(羽口レンガ) 2……羽口台 21……羽口台フランジ 22……水冷リング 3……羽口取付板 31……羽口取付板フランジ 32……水冷ボックス 4……吸込管 5……パッキン
ものであって、第1図は縦断面図、第2図は第1図矢視
方向の側面図である。 1……炉体 11……シェル 12……耐火物(羽口レンガ) 2……羽口台 21……羽口台フランジ 22……水冷リング 3……羽口取付板 31……羽口取付板フランジ 32……水冷ボックス 4……吸込管 5……パッキン
Claims (3)
- 【請求項1】真空下に操業することのある炉内にガスを
吹き込むための羽口において、炉体(1)のシェル(1
1)からほぼ水平方向に延びフランジ(21)に終る筒状
の羽口台(2)、羽口台フランジ(21)と結合される羽
口取付板フランジ(31)をもつ羽口取付板(3)、およ
びそれを貫通して炉内に開口する単管または複合管から
なる吹込管(4)から本質的に構成され、羽口台フラン
ジ(21)と羽口取付板フランジ(31)との間をパッキン
(5)により気密にするとともに、羽口台(2)の内部
に耐熱性の無機物粒子(6)を充填したことを特徴とす
る羽口。 - 【請求項2】羽口台フランジ(21)の後方に、これに沿
って一周する水冷リング(22)を設けた請求項1の羽
口。 - 【請求項3】吹込管(4)を、羽口取付板(3)との間
の気密を保ちながら、摺動的に炉内に押し入れることが
できるように設けた請求項1の羽口。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989058844U JPH0730668Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 羽 口 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989058844U JPH0730668Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 羽 口 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02149745U JPH02149745U (ja) | 1990-12-21 |
JPH0730668Y2 true JPH0730668Y2 (ja) | 1995-07-12 |
Family
ID=31584823
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989058844U Expired - Lifetime JPH0730668Y2 (ja) | 1989-05-22 | 1989-05-22 | 羽 口 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0730668Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6013405A (ja) * | 1983-07-04 | 1985-01-23 | 株式会社東芝 | ガス絶縁キユ−ピクル |
JPS6445753U (ja) * | 1987-09-17 | 1989-03-20 |
-
1989
- 1989-05-22 JP JP1989058844U patent/JPH0730668Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02149745U (ja) | 1990-12-21 |
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