JPH0730641A - 留守番電話機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 発信者の電話番号を確認可能で、かつ、この
発信者への電話を最低限の操作で行える留守番電話機を
提供する。 【構成】 発信者側から伝言内容とともに送られてくる
該発信者の電話番号を検出するＤＴＭＦ検出回路１８
と、検出した発信者の電話番号を記憶するメモリ部１９
と、メモリ部１９で記憶している電話番号を表示する表
示部２０と、伝言内容の再生時にメモリ部１９に記憶し
ている電話番号を読み出してこれを表示部２０に表示さ
せるとともに、着信者側の指示により、この記憶してい
る電話番号を発信する制御部２２を備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、発信者側からの伝言内
容を録音しておき、これを再生する機能を備えた留守番
電話機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図２は従来の留守番電話機の構成の概略
を示すブロック図である。図において、１は回線部、２
は回線部１から送られてくる着信信号を受けると呼び出
し音を鳴動する着信回路、３は着信信号を検出するライ
ンモニタ部、４はハンドセット、５は音声と電気信号の
変換を行う通話回路、６は発信時に電話番号を電気信号
として送りだすダイヤル送出回路、７は回線部１とダイ
ヤル送出回路６を接続して、電話番号を示す信号および
音声を示す信号等各種信号の授受を可能な状態とするス
イッチである。

【０００３】８は留守番モード時において発信する応答
メッセージと発信者側からの伝言を録音するとともに、
これを再生する再生・録音回路、９は上記各部の制御を
行う制御部、１０はモード設定や再生・録音回路８に録
音されている伝言の再生等の操作が行われる操作部であ
る。上記構成からなる従来の留守番電話機では、着信が
あると回線部１より着信信号が入力されて、呼び出し音
が鳴動する。同時に、ラインモニタ部３に着信信号が入
力され、これが制御部９に送られて、着信が検出され
る。

【０００４】ここで、操作部１０であらかじめ留守番モ
ードに設定されていると、制御部９より制御信号がスイ
ッチ７に入力されて回路が閉じ、通話可能な状態とな
る。また、制御部９では応答メッセージを送出するため
の制御信号を再生・録音回路８に送り、これを受けて再
生・録音回路８は応答メッセージを再生し、これが通話
回路５，ダイヤル送出回路６，スイッチ７および回線部
１を通して介して発信者側に送出され、その後、伝言内
容が発信者側から送られてくると、これが再生・録音回
路８に送られて、録音される。

【０００５】再生時には、操作部１０が操作されること
で再生ボタン押下信号が制御部９に入力されると、制御
部９より伝言内容を再生するための制御信号が再生・録
音回路８に送られ、これを受けて再生・録音回路８は伝
言内容を再生し、これがハンドセット４あるいは図示し
ないスピーカから音声で出力される。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の従来の留守番電話機であると、発信者側では伝言内
容を話すのみで不安感があり不快であるため、電話を切
ってしまう場合もあるという問題がある。また、着信者
側は、折り返し電話をする場合、伝言内容を聞いた後に
発信者の電話番号をダイヤリングしなければならず、余
計な手間がかかるという問題がある。

【０００７】さらに、発信者の電話番号がわからない場
合は、調べなければ折り返し電話ができないという問題
がある。本発明は、以上述べた発信者側が不快感を持つ
という問題、着信者側は発信者に折り返し電話をかける
場合にダイヤリングをしなければならず余計な手間がか
かるという問題、さらには、発信者の電話番号がわから
ないと検索という余計な手間がかかるという問題を解決
するためになされてもので、発信者に不快感を与えず、
着信者側では発信者の電話番号を確認可能で、余計な手
間をかけずに折り返し電話をかけることが可能なる留守
番電話機を提供することを目標とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、発信者側から送られてくる伝言内容を録
音して、これを再生する機能を備えた留守番電話機にお
いて、発信者側から伝言内容とともに送られてくる該発
信者の電話番号を検出する手段と、検出した発信者側の
電話番号を記憶する手段と、記憶している電話番号を着
信者に認識可能に出力する手段と、伝言内容再生時に該
伝言内容の受信時に記憶した発信者側の電話番号を呼び
出して、これを着信者側に認識可能に出力させるととも
に、この電話番号を発信する制御手段を備えたことを特
徴とする。

【０００９】

【作用】上述した構成を有する本発明は、着信者側の留
守番電話機では、発信者側からの伝言内容を録音してお
くとともに、発信者側でダイヤリングにより入力された
該発信者の電話番号を記憶しておき、伝言内容を再生す
る際に、この記憶しておいた電話番号を表示や音声によ
り着信者側に伝え、折り返し電話をする場合には、この
発信者側の電話番号を自動的に発信して、該発信者側を
呼び出すようになっている。

【００１０】

【実施例】以下、図面を参照して実施例を説明する。図
１は本発明の一実施例における留守番電話機の構成の概
略を示すブロック図である。図において、１１は回線
部、１２は回線部１１から送られてくる着信信号を受け
ると呼び出し音を鳴動する着信回路、１３は着信信号を
検出するラインモニタ部、１４はハンドセット、１５は
音声と電気信号の変換を行う通話回路、１６は発信時に
電話番号を所定の電気信号として送りだすダイヤル送出
回路、１７は回線部１１とダイヤル送出回路１６を接続
して、電話番号を示す信号および音声を示す信号等各種
信号の授受を可能な状態とするスイッチである。

【００１１】１８は回線部１１を経て送られてくる信号
の中から、発信者の電話番号を示すＤＴＭＦ信号を検出
して、これを電話番号として認識するＤＴＭＦ（Ｄｕａ
ｌＴｏｎｅ Ｍｕｌｔｉ Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ）検出回
路、１９はこのＤＴＭＦ検出回路１８で検出，識別した
発信者の電話番号を記憶するメモリ部、２０はこのメモ
リ部１９に格納された発信者の電話番号を着信者に認識
可能となるように表示する表示部である。

【００１２】２１は留守番モード時において着信者側か
ら発信者側に発信する応答メッセージと発信者側からの
伝言を録音するとともに、これを再生する再生・録音回
路、２２は上記各部の制御を行う制御部、２３はモード
設定や再生・録音回路２１に録音されている伝言の再
生、さらには、後述するように、メモリ部１９に記憶し
てある発信者側の電話番号による自動ダイヤリング等の
操作が行われる操作部である。

【００１３】上記構成からなる本実施例の留守番電話機
では、着信があると回線部１１より着信信号が入力され
て、呼び出し音が鳴動する。同時に、ラインモニタ部１
３に着信信号が入力され、これが制御部２２に送られ
て、着信が検出される。ここで、操作部２３であらかじ
め留守番モードに設定されていると、制御部２２より応
答メッセージを送出するためにスイッチ１７をオンとす
る制御信号が該スイッチ１７に入力され、これによりス
イッチ１７が閉じて回線部１１とダイヤル送出回路１６
とが接続され、回路が閉じ、通話可能な状態となる。

【００１４】また、制御部２２では応答メッセージを送
出するための制御信号を再生・録音回路２１に送り、こ
れを受けて再生・録音回路２１は応答メッセージを再生
し、これが通話回路１５，ダイヤル送出回路１６，スイ
ッチ１７および回線部１１を通して介して発信者側に送
出される。これを受けて、発信者側は、応答メッセージ
終了後、伝言内容と同時に自分の電話番号を送出する。
例えば、「＃０３３４５４２１１１」とダイヤリングす
ると、この番号を示すＤＴＭＦ信号が回線部１１からス
イッチ１７，ダイヤル送出回路１６を介してＤＴＭＦ検
出回路１８に入力され、電話番号として認識して制御部
２２に送り、制御部２２はこの電話番号をメモリ部１９
に記憶する。

【００１５】なお、音声により電話番号を送出する場合
は、ＤＴＭＦ検出回路に変えて、音声信号を検出，認識
可能な音声認識回路を設けることで、同様に発信者側か
ら送られてくる電話番号を識別することができる。ま
た、伝言内容は回線部１１，スイッチ１７，ダイヤル送
出回路１６，通話回路１５を経て、再生・録音回路２１
に送られて、録音される。

【００１６】次に、伝言内容の再生時には、操作部２３
が操作されることで再生ボタン押下信号が制御部２２に
入力されると、制御部２２より伝言内容を再生するため
の制御信号が再生・録音回路２１に送られ、これを受け
て再生・録音回路２１は伝言内容を再生し、これがハン
ドセット１４あるいは図示しないスピーカから音声で出
力される。

【００１７】また、制御部２１はメモリ部１９に記憶し
た電話番号を読み出し、表示部２０に信号を送って、こ
の再生している伝言内容の発信者側の電話番号である
「０３３４５４ ２１１１」を表示する。なお、電話番
号はハンドセット１４あるいは図示しないスピーカから
音声により出力することとしてもよい。伝言内容等から
着信者が折り返し電話をする場合は、操作部２３の図示
しない特定の機能ボタン、ここでは上述したようにメモ
リ部１９に記憶した電話番号によって自動ダイヤリング
を行えるように設定されているボタンを押下することに
より、伝言内容の再生が終了した後、表示部２０に表示
されている電話番号を制御部２２はメモリ部２３の中か
ら選択して、ダイヤル送出回路１６に送り、これによ
り、ここではダイヤル送出回路１６に「０３ ３４５４
２１１１」が入力されて、これがスイッチ１７，回線
部１１を経て発信される。

【００１８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明は、発信者
側から伝言内容とともに送られてくる該発信者の電話番
号を検出してこれを記憶しておき、発信者の伝言内容の
再生時に、該伝言内容の受信時に記憶した発信者側の電
話番号を呼び出して、これを表示するとともに、この電
話番号を発信して発信者側に折り返し電話をかけること
ができるので、着信者側で発信者の電話番号を常に確認
でき、かつダイヤリング無しで電話をかけられるという
効果を有し、これにより、ダイヤリングあるいは電話番
号の検索といった無駄な操作を省略することができると
いう効果を有する。

【００１９】また、発信者側でも伝言内容のみならず、
自身の電話番号を送っておくことで安心感が得られ、不
快感を減らすことができるという効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における留守番電話機の構成
の概略を示すブロック図である。

【図２】従来の留守番電話機の構成の概略を示すブロッ
ク図である。

【符号の説明】

１８ ＤＴＭＦ検出回路 １９ メモリ部 ２０ 表示部 ２２ 制御部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 発信者側から送られてくる伝言内容を録
   音して、これを再生する機能を備えた留守番電話機にお
   いて、 発信者側から伝言内容とともに送られてくる該発信者の
   電話番号を検出する手段と、 検出した発信者側の電話番号を記憶する手段と、 記憶している電話番号を着信者に認識可能に出力する手
   段と、 伝言内容再生時に該伝言内容の受信時に記憶した発信者
   側の電話番号を呼び出して、これを着信者側に認識可能
   に出力させるとともに、この電話番号を発信する制御手
   段を備えたことを特徴とする留守番電話機。