JPH0730484Y2 - ラッピングマシンにおける予備延伸装置 - Google Patents

ラッピングマシンにおける予備延伸装置

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JPH0730484Y2
JPH0730484Y2 JP1989080412U JP8041289U JPH0730484Y2 JP H0730484 Y2 JPH0730484 Y2 JP H0730484Y2 JP 1989080412 U JP1989080412 U JP 1989080412U JP 8041289 U JP8041289 U JP 8041289U JP H0730484 Y2 JPH0730484 Y2 JP H0730484Y2
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JP
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roll
stretching
plastic film
winding roll
endless belt
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有二 中山
勉 植田
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株式会社タカキタ
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、伸縮性を具備する広巾のテープ状のプラスチ
ックフィルムを、牧草類をロール状に圧縮成形したロー
ルベールの外周に、巻付けて被覆包装するロールベール
のラッピングマシンにおいて、巻付けるプラスチックフ
ィルムを、ロールベールの外周面に巻付ける前に予め延
伸させる予備延伸装置についての改良に関する。
[従来の技術] 上述のラッピングマシンにおける予備延伸装置には、特
公昭59−52087号公報にあるように、プラスチックフィ
ルムを、周速の遅い第1のローラーとそれよりも周速を
早くした第2のローラーとの2つのローラーで誘導し
て、それら第1および第2のローラーの間の周速差によ
って伸縮性を具備するプラスチックフィルムの延伸を行
なう第1の形態のものと、特開平2−296611号公報にあ
るように、巻束ロールからプラスチックフィルムを、一
定の周速で駆動回転する駆動ロールで引き出してベール
に誘導し、巻束ロールの周面には、前記駆動ロールより
も遅い周速で回転するよう制御した制動ロールを圧接し
て、巻束ロール自体の周速を、駆動ロールの周速より遅
くしておくことで、巻束ロールと駆動ロールとの間にお
いてプラスチックフィルムの延伸を行なう第2の形態の
ものと、プラスチックフィルムを誘導するローラーまた
は、プラスチックフィルムが巻込まれている巻束ロール
にブレーキをかけることでプラスチックフィルムの延伸
を行なう第3の形態のものとがある。
第1の形態のものは、通常、第1図に示しているよう
に、ラッピングマシンAの回転テーブルaの上面に載置
されたロールベールBと、それの外周面に巻付ける伸縮
性を具備する広巾のテープ状のプラスチックフィルムf
が巻込まれている巻束ロールFとの間に、2つのローラ
ー1・2を並列させて機枠に軸支して配位し、それらロ
ーラー1・2の各回転軸10・20に、径比を異にする伝導
輪11・21をそれぞれ取付け、それら伝導輪11・21に伝導
ベルト3をかけまわすことで、並列する2つのローラー
1・2を周速差をもって回転するように機械的に伝導・
連結しておき、巻束ロールFから繰出される伸縮性を具
備するプラスチックフィルムfを、この2つのローラー
1・2に順次かけまわしてロールベールBの外周面に向
けて引き出し、その引き出し端部をロールベールBの外
周面に係止しておいて、ロールベールBが回転テーブル
aの回転作動により回転テーブルaの支点軸P中心に回
動することで、プラスチックフィルムfを巻き取るよう
に引き出すときに、その引き出してくるプラスチックフ
ィルムfを、大径の伝導輪11が設けてある周速の遅いロ
ーラー1と小径の伝導輪21が設けてある周速の速いロー
ラー2との間において、それらの周速差によって引き伸
ばし、かつ、その状態を保持せしめてロールベールBの
周面に誘導するように構成している。
また、第2の形態の予備延伸手段は、第2図に示してい
るように、大径の伝導輪11が設けられる周速の遅いロー
ラー1を、プラスチックフィルムfの巻束ロールFの周
面に圧接しておいて、その巻束ロールFから繰り出され
るプラスチックフィルムfを、前記ローラー1と伝導ベ
ルト3を介し伝導する小径の伝導輪21が設けられる周速
の速いローラー2の周面にだけかけまわして、周速の遅
いローラー1よりも遅い周速に設定される巻束ロールF
からのプラスチックフィルムfの繰り出し速度と、周速
の速いローラー2により設定されるプラスチックフィル
ムfの引き出し速度との差により、伸縮性を具備するプ
ラスチックフィルムfの予備延伸を行ない、そのプラス
チックフィルムfを引き伸ばした状態に保持してロール
ベールBの周面に誘導するように構成する。
また、第3の形態のものは、通常、第3図に示している
ように、プラスチックフィルムfの巻束ロールFと、ラ
ッピングマシンAの回転テーブルaの上面に載架せるロ
ールベールBとの間に、機枠に軸支せる誘導ロール4を
配位して、それの回転軸40に所望の制動圧に調整したブ
レーキ装置5を組付け装着しておき、回転テーブルaの
回動によりそれの支点軸Pを中心としてロールベールB
が回動する作動によって、プラスチックフィルムfが、
ロールベールBの外周面に巻き取られるように引き出さ
れるときに、ブレーキ装置5により誘導ロール4の回転
に制動を与えて、その誘導ロール4とロールベールBと
の間において、プラスチックフィルムfを予備延伸する
ように構成するか、第4図に示しているように、プラス
チックフィルムfの巻束ロールFの回転軸に、所望の制
動圧に調整したブレーキ装置5を組付け装着しておい
て、回転テーブルaの回転により、ロールベールBが回
動して、プラスチックフィルムfを該ロールベールBの
外周面に巻取るように引き出すときに、巻束ロールFの
回転にブレーキ装置5で抵抗を与えて、その巻束ロール
FとロールベールBとの間においてプラスチックフィル
ムfの予備延伸を行なうように構成している。
[考案が解決しようとする課題] ところで、これらの従来手段は、第1図に示す第1の手
段のものにあっては、プラスチックフィルムfの巻束ロ
ールFが自由に回転する状態にあるので、ローラー1の
回転によりプラスチックフィルムfが引き出されるとき
の作動で、巻束ロールFがオーバーランしてローラー1
との間に過剰にプラスチックフィルムfを送り出すよう
になる場合があって、これにより、プラスチックフィル
ムfにしわや延伸むらを生ぜしめる問題があり、かつ、
プラスチックフィルムfのスリップをなくすため、ロー
ラー1・2を高価なノンスリップローラーとする必要が
あって、コスト高となる問題がある。
また、第2図に示している第2の手段にあっては、プラ
スチックフィルムfの巻束ロールFに対し、ローラー1
が圧接して制動をかけていることで、オーバーランにつ
いての問題はないが、巻束ロールFが、所定の長さのプ
ラスチックフィルムfを巻き込んだロールとして、ラッ
ピングマシンAとは別体に形成されていて、これの芯の
上下の両端部を、ラッピングマシンの機枠に装設してお
く上下の軸支部材に嵌装することで装着することから、
ラッピングマシンAの機枠に軸支しておくローラー1と
正しく軸芯線を平行させた状態に保持することかむづか
しく、該巻束ロールFの周囲とローラー1の周面との間
に傾きが生ずるようになるので、第5図に示している如
く、巻束ロールFとローラー1との接触が、“一点当
り”の状態となり易く、この巻束ロールFとローラー1
との間にすべりが発生し易い状態となり、従って、プラ
スチックフィルムfを、期待する延び率に延伸させにく
い問題がある。また、プラスチックフィルムfの強度の
差により、すべり率が変化することで一定した延び率に
延伸させることがむづかしい問題がある。また、前記第
1図に示した手段と同様に、高価なノンスリップローラ
ーを2本必要とし、コスト高となる問題がある。
また、第3の形態のもののうちで第3図に示す形態のも
のは、プラスチックフィルムfの延伸が、距離を長くと
る必要のある誘導ロール4とロールベールBとの間にお
いて行なわれることで、プラスチックフィルムfの“切
れ”や“延伸むら”が起り易い問題がある。また、ブレ
ーキ装置5を用いることで、安定した延伸率で延伸させ
ることがむづかしい問題がある。即ち、伸縮性のプラス
チックフィルムfは、第6図の実験結果にあるように、
通常の延伸率(引張伸度50〜200%)の範囲では、引張
応力が殆んど変わりないので、ブレーキ装置5を用いた
場合は、少しのブレーキ力の変化で延伸率が大きく変化
することになるから、ブレーキ力を一定に保持すること
が必要であるが、実際にはブレーキ装置5によるブレー
キ力を一定に保持することは至難で、延伸率が変化する
ものとなる。また、延伸率を変える場合の調整が微妙
で、所定の延伸率に変更する場合の調整が甚だ面倒な問
題がある。
また、第3の形態のうちの第4図に示している形態のも
のは、前述の第3図に示したものと同様の問題があるこ
とに加えて、プラスチックフィルムfの引き出しに応じ
て巻束ロールFの外径が順次縮小してきたときに、引き
出すプラスチックフィルムfにより巻束ロールFを回転
させるモーメントが小さくなることで、ブレーキ力が相
対的に変化するので、延伸率が変動するようになる問題
がある。
[目的] 本考案は、従前手段に生じている上述の問題を解消せし
めるためになされたものであって、巻束ロールのオーバ
ーランが、ブレーキ装置を用いることなく阻止し得るよ
うにするとともに、プラスチックフィルムを、巻束ロー
ルとそれの近傍に軸支した延伸ロールとの間における短
い距離の間において、巻束ロールの軸芯線に多少の傾き
があっても、一定の延伸率で安定して延伸していけるよ
うにする新たな手段を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] そして本考案においては、この目的を達成するための手
段として、伸縮性を具備する広巾のテープ状のプラスチ
ックフィルムfを巻き込んだ巻束ロールFをラッピング
マシンAの機枠に軸支して、それの近傍にその巻束ロー
ルFと並列させて延伸ロールRを軸支し、前記巻束ロー
ルFの外周面には、駆動プーリー81と複数の遊動プーリ
ー84・86とにかけまわしたエンドレスベルト8の周面
を、該巻束ロールFの外周面を取り巻くように圧接し、
そのエンドレスベルト8の駆動プーリー81と前記延伸ロ
ールRの回転軸rとを、延伸ロールRの周速よりエンド
レスベルト8の周速が遅くなる所定の周速比で回動さす
よう伝導機構9により連繋せしめ、巻束ロールFから繰
出されるプラスチックフィルムfを、前記延伸ロールR
を経て回転テーブルaに載架したロールベールBの周辺
に導いて、そのロールベールBの外周面に係着し、その
プラスチックフィルムfを巻束ロールFとと延伸ロール
Rとの間でエンドレスベルト8の周速と延伸ロールRの
周速との周速差により設定される所定の延伸率をもって
延伸させるようにしたことを特徴とするラッピングマシ
ンにおける予備延伸装置を提起するものである。
[作用] このように構成せる本考案によるラッピングマシンにお
ける予備延伸装置は次のように作用する。
巻束ロールFから引出された伸縮性を具備するプラスチ
ックフィルムfの先端側が、延伸ロールRを経て回転テ
ーブルaに載架したロールベールBの外周面に係着して
いる状態で、回転テーブルaが回動することにより、ロ
ールベールBの外周面にプラスチックフィルムfが巻き
付いていき、それにより、プラスチックフィルムfが巻
束ロールFから引き出されるようになると、その引き出
されるプラスチックフィルムfに接する延伸ロールRが
回転するようになる。
これにより、延伸ロールRの回転軸rと伝導機構9を介
して伝導している駆動プーリー81が回転し、これにかけ
まわしたエンドレスベルト8が前記伝導機構9に設定さ
れた伝導比に応じた周速で回動するようになる。
そして、このエンドレスベルト8が、巻束ロールFの外
周面に巻付くように圧接していることで、巻束ロールF
は、それの外周面の周速がエンドレスベルト8の周速と
一致する回転速度で回転するようになる。
従って、引き出されるプラスチックフィルムfは、周速
の遅い巻束ロールFと周速の速い延伸ロールRとの極く
短い距離の間において、その周速差に応じた一定の延伸
率で延伸されるようになる。そして、この延伸した状態
を保持して、ロールベールBの外周面に巻き付いてい
く。
このとき、巻束ロールFの回転速度を、延伸ロールRの
周速より遅い所定の周速とするために、巻束ロールFの
外周面に圧接するエンドレスベルト8は、巻束ロールF
の外周面にそれの周方向に沿って巻き付くように広い範
囲に渡って接触し、巻束ロールFの外周面を巻き締める
ようになることから、巻束ロールFの外周面との間にス
リップを生ぜしめることなく、巻束ロールFの周速を所
定の周速に保持せしめるようになる。
[実施例] 次に実施例を図面に従い詳述する。なお、図面符号は同
効の構成部材については従前手段と同一の符号を用いる
ものとする。
第7図は本考案を実施せるラッピングマシンにおける予
備延伸装置の平面図、第8図は同上の要部の斜視図、第
9図は同上要部の一部破断した正面図で、同図におい
て、aはラッピングマシンAの回転テーブル、Fは伸縮
性のプラスチックフィルムfが巻込んである巻束ロー
ル、Bは回転テーブルaの上面に載架したロールベー
ル、bは巻束ロールFから繰出されるプラスチックフィ
ルムfを、ロールベールBの外周面に巻付く前に予め延
伸させる予備延伸装置を示す。
回転テーブルaは、ラッピングマシンAの機枠に、軸線
方向を竪方向とした支点軸Pにより回動するよう軸架さ
れる通常のもので、ロールベールBを支承する上面側に
は、軸線方向を水平な方向に沿わせたローラー60・60が
左右に一対に対向するよう並列軸支してあって、それら
ローラー60・60にベルト61がエンドレスにかけまわさ
れ、そのベルト61の上面側がロールベールBの載置台と
なっている。そして、一対のローラー60・60のうちの一
方は、回転テーブルaの前記支点軸Pを中心とする回転
作動により駆動されて回転し、これにより、ベルト61を
一方向に回動させて、支承するロールベールBを、ゆっ
くりした速度で該ロールベールBの軸心線y中心に転動
回転させるようにしてある。
巻束ロールFは、伸縮性のプラスチックフィルムfを巻
込んである通常のロールで、第8図に示している如く、
ラッピングマシンの機枠から立設せる支柱70の上端部
に、側方に向け棚板状に突出するプレート71を設けて、
そのプレート71の上面に支軸72を立設し、その支軸72に
該巻束ロールFのロール軸Sを装脱自在に嵌装して、前
記支軸72中心に自在に回転するよう軸支してあり、その
回転で、巻込んであるプラスチックフィルムfが順次繰
出されるようにしてある。
予備延伸装置bは、前記巻束ロールFの周面に巻付くよ
うに圧接していく広巾の平ベルトよりなるエンドレスベ
ルト8を、巻束ロールFから繰出されるプラスチックフ
ィルムfを延伸する延伸ロールRと、その延伸ロールR
と前記エンドレスベルト8とを延伸ロールRよりエンド
レスベルト8が遅くなる所定の周速比で回動さすよう連
繋する伝導機構9とよりなる。
エンドレスベルト8は、前述の支柱70の上端部に棚板状
に取付けたプレート71に、位置を固定して設けた回転軸
80により回転する駆動プーリー81と、前記プレート71に
設けた支軸82中心に自在に回動する回動アーム83の回動
端部に軸支せる遊動プーリー84と、前記支軸82中心に自
在に回動する第2回動アーム85の回動端部に軸支せる第
2遊動プーリー86とに、エンドレスにかけまわされてい
る。そして、遊動プーリー84を軸支する前記回動アーム
83は、該回動アーム83と前記プレート71との間に設けた
バネ87により、プレート71上に軸支せる巻束ロールFの
周面に接近する方向に向け、支軸82中心に回動するよう
付勢され、また、第2遊動プーリー86を軸支する前記第
2回動アーム85は、前記回動アーム83から延出する延出
杆83aと該第2回動アーム85との間に設けたバネ88によ
り、前述の支軸82中心に巻束ロールFの外周面から離れ
る方向に向け回動するよう付勢されている。そして、こ
れにより、エンドレスベルト8は、回動アーム83の回動
端部に軸支せる遊動プーリー84とプレート71に位置を固
定して軸支した駆動プーリー81との間に位置する部位8a
が、第7図および第8図に示している如く巻束ロールF
の外周面に、それの周方向に沿って広い範囲にわたって
巻き付くように圧接する状態となるようにしてある。
また、このエンドレスベルト8は、第10図の如く、回動
アーム83を支軸82中心に回動させて、バネ87を死点越え
させ、そのバネ87が逆に回動アーム83を外側に回動させ
るよう付勢する状態とすることで、第10図にあるよう巻
束ロールFの外周面から大きく離れた状態となるから、
巻束ロールFの脱着・交換の支障となることはない。
延伸ロールRは、前記巻束ロールFと並列して前述のプ
レート71に軸支してある。そして、それの回転軸rの下
端側は、プレート71の下面側において前述の駆動プーリ
ー81の回転軸80と伝導機構9を介し伝導し、また該回転
軸rの上端側は、前述の支柱70の上端に前記プレート71
と対向させて装着せる上部プレート73に軸支せしめてあ
る。
前記伝導機構9は、延伸ロールRの回転軸rの下端部に
設けた小径のスプロケットギヤ90と、駆動プーリー81の
回転軸80の下端部に設けた大径のスプロケットギヤ91
と、それらにかけまわした伝導チェン92とよりなり、こ
れにより、延伸ロールRとエンドレスベルト8とを、そ
れらが、所定の周速比をもって回動するようにしてい
る。このとき、小径のスプロケットギヤ90と大径のスプ
ロケットギヤ91の径比は、プラスチックフィルムfを延
伸させようとする所定の延伸率に応じて設定する。
次に第11図乃至第13図は別の実施例を示している。
この実施例は、巻束ロールFの外周面に巻き付けるよう
に圧接させるエンドレスベルト8の駆動プーリー81を延
伸ロールRの回転軸rに直接取付けることで、駆動プー
リー81と延伸ロールRとをそれらが所定の周速差で回転
するよう連繋する伝導機構9を、この駆動プーリー81と
延伸ロールRの回転軸rとで構成して、その伝導機構9
を実質的に省略した形態とした例である。
この例においては、延伸ロールRとエンドレスベルト8
の駆動プーリー81とが同軸で回転するようになることか
ら、延伸ロールRと駆動プーリー81との周速差は、延伸
ロールRと駆動プーリー81との径比によって定められる
ようになる。
この実施例は、上述の点を除いたその余の構成は前述し
た実施例と変わりがないので、その変わりない構成につ
いては同効の構成部材に同一の符号を付して詳しい説明
は省略する。
そして、この実施例は、前述の実施例と同様に作用する
外、伝導機構9を実質的に省略できることで、構成を簡
略化してコストを低く抑えられるようになる。
次に第14図および第15図はさらに別の実施例を示してい
る。
この実施例は、前述の2つの実施例が、何れのものも、
巻束ロールFと延伸ロールRの回転方向を逆に設定し
て、巻束ロールFから延伸ロールRを経てロールベール
Bに向けて引き出されるプラスチックフィルムfの引出
方向が、巻束ロールFの回転方向と逆向きに折返す方向
になっているのに対し、巻束ロールFと延伸ロールの回
転方向を同方向として、巻束ロールFから延伸ロールR
を経てロールベールBに向け引き出すプラスチックフィ
ルムfの引出方向を、巻束ロールFの回転方向に沿いス
トレートに引出す方向にした例である。このことから、
駆動プーリー81および遊動プーリー84・86にかけまわす
エンドレスベルト8は、巻束ロールFの外周面に圧接す
る部位8aから駆動プーリー81に向う部位を、第14図にあ
るようクロスさせて駆動プーリー81にかけまわすように
してある。
なお、この実施例は、駆動プーリー81を延伸ロールRと
同軸に設けて、前記第11図乃至第13図に示した実施例の
変形例となるようにしているが、駆動プーリー81を延伸
ロールRと離してプレート71に軸支する第7図乃至第9
図に示す実施例にも適用できるものである。
そして、この実施例は、上述の点を除いたその余の構成
は前述の実施例と変わりがなく、その変わりない構成に
ついては同効の構成部材に同一の符号を付して詳しい説
明は省略する。
この実施例は、前述の実施例と同様に作用する外、駆動
プーリー81を延伸ロールRと同軸に設けた簡略な構成と
した形態において、巻束ロールFから引き出されるプラ
スチックフィルムfが、巻束ロールFの周面に圧接する
エンドレスベルト8の上方を通らなくて良いようにす
る。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案によるラッピングマシンに
おける予備延伸装置は、巻束ロールFから、それの近傍
に軸支した延伸ロールRにより繰出すプラスチックフィ
ルムfの延伸を、巻束ロールFの周速が延伸ロールRの
周速よりも遅くなるように巻束ロールFの回転作動を制
御して、巻束ロールRと延伸ロールRとの間において行
なうようにするのに、巻束ロールFの外周面には、駆動
プーリー81と複数の遊動プーリー84・86とにかけまわし
たエンドレスベルト8の周面を、該巻束ロールFの外周
面に巻き付くように圧接させておいて、このエンドレス
ベルト8の駆動プーリー81と延伸ロールRの回転軸rと
を伝導する伝導機構9の伝導比により、このエンドレス
ベルト8の周速が延伸ロールRの周速より遅くなるよう
にすることで行なっているのだから、巻束ロールFの回
転軸芯線と遊動プーリー84・86の軸芯線との間に多少の
傾きがあっても、巻束ロールFの周面とそれに巻き付く
よう圧接するエンドレスベルト8の周面との間に滑り
や、ずれを生ぜしめることがなくなって、巻束ロールF
と延伸ロールRとの間の周速差が伝導機構9の伝導比に
より設定される所定の比率に正しく保持され、プラスチ
ックフィルムfを、一定の延伸率に安定させて延伸して
いけるようになる。
また、巻束ロールFの外周面に圧接させるエンドレスベ
ルト8の駆動プーリー81を、延伸ロールRと同軸に設け
ることで、エンドレスベルト8と延伸ロールRとの間に
所定の周速差を設定するための伝導機構9を、実質的に
は省略した極く簡略なものに出来、一層コストを低減さ
せ得るようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は従来例を示し、第1図は第1の例の
概要平面図、第2図は第2の例の概要平面図、第3図は
第3の例の概要平面図、第4図は第4の例の概要平面
図、第5図は第2の例の作用の説明図、第6図は第3お
よび第4の例の作用を説明するための実験成績の説明図
である。 第7図乃至第15図は本考案による実施例を示し、第7図
は第1の実施例の全体の概要平面図、第8図は同上の要
部の一部破断した斜視図、第9図は同上の要部の一部破
断した正面図、第10図は同上の巻束ロールの脱着時の作
動の説明図、第11図は別の実施例の要部の一部破断した
斜視図、第12図は同上の全体の概要平面図、第13図は同
上の要部の一部破断した正面図、第14図はさらに異なる
実施例の全体の概要平面図、第15図は同上の要部の一部
破断した正面図である。 図面符号の説明 A……ラッピングマシン、a……回転テーブル B……ロールベール、b……予備延伸装置 F……巻束ロール、f……プラスチックフィルム S……ロール軸、P……支点軸、R……延伸ロール r……回転軸、y……軸心線、1・2……ローラー 10・20……回転軸、11・12……伝導輪、3……伝導ベル
ト 4……誘導ロール、40……回転軸、5……ブレーキ装置 60……ローラー、61……ベルト、70……支柱 71……プレート、72……支軸、73……上部プレート 8……エンドレスベルト、8a……部位、80……回転軸 81……駆動プーリー、82……支軸、83……回動アーム 83a……延出杆、84……遊動プーリー 85……第2回動アーム、86……第2遊動プーリー 87・88……バネ、9……伝導機構 90・91……スプロケットギヤ、92……伝導チェン

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮性を具備する広巾のテープ状のプラス
    チックフィルムfを巻き込んだ巻束ロールFをラッピン
    グマシンAの機枠に軸支して、それの近傍にその巻束ロ
    ールFと並列させて延伸ロールRを軸支し、前記巻束ロ
    ールFの外周面には、駆動プーリー81と複数の遊動プー
    リー84・86とにかけまわしたエンドレスベルト8の周面
    を、該巻束ロールFの外周面を取り巻くように圧接し、
    そのエンドレスベルト8の駆動プーリー81と前記延伸ロ
    ールRの回転軸rとを、延伸ロールRの周速よりエンド
    レスベルト8の周速が遅くなる所定の周速比で回動さす
    よう伝導機構9により連繋せしめ、巻束ロールFから繰
    出されるプラスチックフィルムfを、前記延伸ロールR
    を経て回転テーブルaに載架したロールベールBの周辺
    に導いて、そのロールベールBの外周面に係着し、その
    プラスチックフィルムfを巻束ロールFとと延伸ロール
    Rとの間でエンドレスベルト8の周速と延伸ロールRの
    周速との周速差により設定される所定の延伸率をもって
    延伸させるようにしたことを特徴とするラッピングマシ
    ンにおける予備延伸装置。
  2. 【請求項2】エンドレスベルト8の駆動プーリー81と延
    伸ロールRの回転軸rとを伝導する伝導機構9を、延伸
    ロールRの回転軸rにエンドレスベルト8の駆動プーリ
    ー81を同軸に設けて構成した請求項1記載のラッピング
    マシンにおける予備延伸装置。
JP1989080412U 1989-07-08 1989-07-08 ラッピングマシンにおける予備延伸装置 Expired - Lifetime JPH0730484Y2 (ja)

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