JPH07303250A - 証明写真用画像撮影装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】様々なサイズの証明写真用撮影装置であって、
人物像が証明写真のサイズに対して適切な大きさとなる
ように、自動的に画像の拡大・縮小・移動等を行う証明
写真用画像撮影装置を提供する。 【構成】あらかじめ写真サイズ入力部６より入力される
証明写真のサイズと、ＣＣＤ等の固体撮像素子２からメ
モリ４に記憶されている画像データを人物領域抽出部５
にて処理し抽出される人物領域の大きさから、領域比較
部８で両者の比較を行い、その結果が設定したしきい値
以下になるまで画像の拡大や縮小を行って、画面枠の大
きさと人物像が写されるべき領域の設定を行う。人物領
域が適切な大きさになると、画像切出し部１０で必要な
部分を切り出して出力手段１１へと送り、画像を出力し
て必要な証明用プリント写真を必要枚数得る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、様々なサイズの証明写
真を撮影する場合に、人物像の大きさを証明写真のサイ
ズに合わせて適切な大きさに自動的に調整できる証明写
真用画像撮影装置に関する。

【０００２】

【従来技術】各種書類や免許証、身分証明証などに貼付
する証明用顔写真を撮影する手段として、銀塩フイルム
やインスタントフイルムを用いて撮影し、現像、焼き付
け、切断処理等をして所定の写真を提供する証明写真撮
影装置が一般に利用されている。また、画面サイズや撮
影倍率を変更しても、一対の撮影レンズによる２つの被
写体像をそれぞれの画面中央に結像することにより、証
明写真のサイズ変更を行う証明写真撮影装置が開示され
ている（特開平４−６２５３１号）。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記の証明写真撮影装
置は簡単に証明写真が撮影できるが、カメラが固定され
ているために、画面枠内に顔写真を収めるためにはカメ
ラに合わせて被撮影者が位置や姿勢を変える必要があ
る。

【０００４】また、証明写真のサイズによっては、写真
サイズに対して顔の部分が大き過ぎたり、小さ過ぎたり
して証明写真として不適切であり見栄えが悪いと言う問
題点があった。

【０００５】さらに、特開平４−６２５３１号では写真
サイズに対応したレンズユニットを選択交換しなければ
ならず、装置も高価となり、操作も複雑であった。しか
も、同時に複数枚の証明写真を得るために４眼レンズか
ら成る特殊仕様のカメラが必要となり、種々の写真サイ
ズに対応するのが困難であった。

【０００６】本発明の目的は、上記欠点を解決するもの
で、様々なサイズの証明写真の撮影装置であって、あら
かじめ入力される証明写真のサイズと、ＣＣＤ等の固体
撮像素子から入力される画像より抽出される人物領域の
大きさから、人物像が証明写真のサイズに対して適切な
大きさとなるように、自動的に画像の拡大・縮小・移動
等を行う証明写真用画像撮影装置を提供することにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するために、人物の撮影に電子スチルカメラを用い
て、必要とする証明写真のサイズを入力する写真サイズ
入力手段と、前記写真サイズ入力手段で入力された写真
サイズに対して人物像が撮影される領域を設定する撮影
領域設定手段と、光学系を介して撮像素子により得られ
たアナログ画像信号をデジタル画像信号に変換するＡ／
Ｄ変換手段と、前記デジタル画像信号を記憶するメモリ
手段と、読み出された前記デジタル画像信号から人物像
の領域を抽出する人物領域抽出手段と、前記撮影領域設
定手段で設定した領域と前記人物領域抽出手段で抽出し
た領域との大きさを比較する領域比較手段と、前記領域
比較手段の比較結果をもとに撮影される人物像の大きさ
を調整する調整手段と、撮影されたデジタル画像信号を
前記写真サイズ入力手段で入力されたサイズで出力する
出力手段とから構成されている。

【０００８】

【作用】前記構成によれば、指定された証明写真のサイ
ズに合わせて、人物像を適切な大きさで、かつ、適切な
位置に配置された証明用写真が任意の枚数得られる。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。

【００１０】図１は、本発明による第１の実施例の全体
構成を示すブロック図である。被写体からの光は光学系
１を介し、ＣＣＤ等の固体撮像素子２に入射結像する。
固体撮像素子２は結像した画像を電気信号（画像信号）
に変換し、これをＡ／Ｄ変換器３に供給する。Ａ／Ｄ変
換器３は供給されるアナログ信号を順次デジタル信号に
変換し、メモリ４に記憶する。固体撮像素子２は画像デ
ータを１画面分ずつ出力するためメモリ４には１画面分
の画像データが記憶される。

【００１１】メモリ４には人物領域抽出部５が接続され
ており、この人物領域抽出部５はメモリ４に記憶されて
いる画像データを処理して、画像データ内の人物像が撮
影されている領域を抽出する。

【００１２】一方、写真サイズ入力部６では撮影前に必
要な証明写真のサイズを入力し、続く撮影領域設定部７
では写真サイズ入力部６から送られてきた写真サイズの
情報から画面枠の大きさと人物像が写されるべき領域の
設定を行う。

【００１３】領域比較部８では人物領域抽出部５で抽出
された領域と撮影領域設定部７で求めた領域との大きさ
の比較（例えば、差分等を求める）を行い、その結果が
設定したしきい値以下になるまで制御部９を介して光学
系１を調整し、画像の拡大や縮小を行う。

【００１４】人物領域が適切な大きさになると、次に画
像切出し部１０で必要な部分を切り出して出力手段１１
へと送り、画像を出力して必要な証明用プリント写真を
必要枚数得る。

【００１５】図２は本発明の証明写真用画像撮影装置で
の処理の流れを示すフローチャートである。また図３は
前記フローチャートに沿って撮影領域の設定と領域の比
較の状態を表した説明図である。以下、図２、３をもと
に本発明での処理の流れを説明する。

【００１６】まず写真サイズ入力部６から入力された写
真のサイズ（図３（ａ））より（ステップＳ１）、画面
枠の大きさと人物像が写されるべき撮影領域の設定（図
３（ｂ））を行う（ステップＳ２）。次に、ＣＣＤから
取り込まれメモリ４に記憶されている入力画像（図３
（ｃ））に対し（ステップＳ３）、対象物と背景との色
の違いや輝度の差を利用し２値画像を作成し、これより
背景と人物像を分離抽出し（図３（ｄ））、人物領域抽
出部５で人物領域の抽出を行う（ステップＳ４）。

【００１７】人物領域抽出部５で背景と人物像を分離し
た画像（図３（ｄ））と、撮影領域を設定したパターン
（図３（ｂ））との間でパターンマッチングを行い、最
も一致度の高いところで差分を取るなどして、２つの領
域の大きさを比較する（図３（ｅ））。この比較結果を
もとに制御部９では光学系１のレンズを調整し、画像の
拡大や縮小を行う（ステップＳ５）。

【００１８】人物領域が適切な大きさになると、次に画
像切出し部１０で必要な領域を切り出して（ステップＳ
６）出力手段１１へと送り、画像を証明写真として出力
する（ステップＳ７）。

【００１９】図４は本発明の第２の実施例の構成を示す
ブロック図である。ここで、第１の実施例と同じ構成手
段には同一の符号を付してある。第２の実施例では画像
の拡大・縮小時に光学系１の駆動、制御を行わず、領域
比較部８からの領域の比較結果に基づいて、次の画像処
理部１２において画像データに対してアフィン変換等の
幾何学変換を行い、画像を必要なサイズに拡大又は縮小
して出力手段１１へと送るように構成したものである。

【００２０】

【発明の効果】指定された証明写真のサイズに合わせて
人物像を適切な大きさで、かつ、適切な位置に配置され
た見栄えの良い証明用写真が、自動的に必要枚数得られ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施例を示すブロック図であ
る。

【図２】本発明の撮影装置の処理の流れを示すフローチ
ャートである。

【図３】領域の比較の状態を示す説明図である。

【図４】本発明の第２の実施例を示すブロック図であ
る。

【符号の説明】

１ 光学系 ２ 固体撮像素子 ３ Ａ／Ｄ変換器 ４ メモリ ５ 人物領域抽出部 ６ 写真サイズ入力部 ７ 撮影領域設定部 ８ 領域比較部 ９ 制御部 １０ 画像切出し部 １１ 出力手段 １２ 画像処理部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】証明写真のサイズを入力する写真サイズ入
   力手段と、 前記写真サイズ入力手段で入力された写真サイズに対し
   て人物像が撮影される領域を設定する撮影領域設定手段
   と、 光学系を介して撮像素子により得られたアナログ画像信
   号をデジタル画像信号に変換するＡ／Ｄ変換手段と、 前記デジタル画像信号を記憶するメモリ手段と読み出さ
   れた前記デジタル画像信号から人物像の領域を抽出する
   人物領域抽出手段と、 前記撮影領域設定手段で設定した領域と前記人物領域抽
   出手段で抽出した領域との大きさを比較する領域比較手
   段と、 前記領域比較手段の比較結果をもとに撮影される人物像
   の大きさを調整する調整手段と、 撮影されたディジタル画像信号を前記写真サイズ入力手
   段で入力されたサイズで出力する出力手段と、から構成
   したことを特徴とする証明写真用画像撮影装置。