JPH07303218A - テレビジョン信号受信装置 - Google Patents

テレビジョン信号受信装置

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JPH07303218A
JPH07303218A JP9334994A JP9334994A JPH07303218A JP H07303218 A JPH07303218 A JP H07303218A JP 9334994 A JP9334994 A JP 9334994A JP 9334994 A JP9334994 A JP 9334994A JP H07303218 A JPH07303218 A JP H07303218A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地上放送によるテレビジョン信号を船舶等の
移動体において受信する装置を提供する。 【構成】 テレビジョン信号の放送波の送信点位置、送
信チャンネルなどの情報(10)および移動体の位置お
よび姿勢情報(6,9)をもとに、中央演算処理装置
(7)により受信アンテナ(1)の向きや偏波面とテレ
ビジョン受信機(ヘッドエンド部)の受信チャンネルと
を制御(5,3)して、移動ルート上で受信できるテレ
ビジョン放送波の中から同一「系列」で良好な受信画質
が得られるテレビジョン放送電波を自動的に選択・受信
し、移動中別の放送局のサービスエリアに進行する場合
においても希望する放送をほぼ連続して受信し得るよう
にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、地上放送(衛星放送で
ないの意)によるテレビジョン信号を船舶等の移動体に
おいて受信するテレビジョン信号受信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、船舶などにおいて地上放送のテレ
ビジョン放送を受信する場合、以下に示す3通りの方法
により受信することが行われている。第1の方法は、ア
ンテナ方向(指向性)が回転可能な指向性アンテナを設
置し、受信画質や画像内容を目視によって確認し、その
画質が最良となるように手動でアンテナ方向を調整して
希望のチャンネルの放送を受信する方法である。また第
2の方法は、複数の指向性アンテナを、アンテナの方向
をそれぞれ変えて設置し、それぞれのアンテナ出力の受
信画質や画像内容を目視によって比較確認し、最も良質
な画像が得られるアンテナ系を手動で選択して、希望の
チャンネルの放送を受信する方法である。さらに第3の
方法は、無指向性アンテナを設置し、良好な受信画質が
得られるチャンネルのみを受信する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の第1および第2
の方法のように指向性アンテナを使用した場合、テレビ
ジョン放送を良好に受信するには、アンテナ指向性の主
ビームの向きを電波到来方向に正確に向ける必要があ
る。船舶が停舶中で、固定受信と同様の条件下において
は、手動で最良の画質となるようにアンテナの向きを調
整することはさほど困難なことではない。しかし、移動
受信の場合、受信位置が時間とともに変化するので受信
条件が時々刻々変わり、アンテナの方向をこれに伴い連
続して制御する必要がある。従来の受信システムでは、
常時受信画質を目視により確認しながら人手により頻繁
にアンテナ操作を行うため、移動しながら連続的に良好
に受信するにはきわめて煩雑な作業を伴っていた。
【0004】また、地上系のテレビジョン放送はサービ
スエリアが限定されているため、船舶等の移動に伴って
ある放送局のサービスエリアから別の放送局のサービス
エリアへ入った場合に放送チャンネル(周波数)が変わ
るので、次に受信すべきチャンネルをそのつど適切に選
択する必要がある。従来、受信チャンネルは受信者が選
択しなければならないため、例えばNHKの総合テレビ
ジョンのように特定の「系列」の放送の受信を希望する
場合は、複数のサービスエリアにまたがって移動すると
き、サービスエリアごとに受信すべきチャンネルを入手
により適切に選択することは容易ではない。また、上記
無指向性アンテナを設置する方法は余程強電界のところ
を除いて良好な画質は得られず、移動体受信としては適
当でない。
【0005】本発明の目的は、従来困難であった指向性
アンテナの制御と受信チャンネルの選択を自動化し、受
信者が希望する放送局の「系列」を選択するだけで、移
動中連続して良好に受信することを可能にするテレビジ
ョン信号受信装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明テレビジョン信号受信装置は、地上放送によ
るテレビジョン信号を移動体において受信するテレビジ
ョン信号受信装置であって、少なくともそれぞれ特定の
放送局から放送されるテレビジョン信号のチャンネル、
送信点位置、送信電力、送信アンテナ利得、送信アンテ
ナ指向性、電波の偏波面および地形データを記憶した記
憶手段と、移動体の位置および姿勢を検出する位置およ
び姿勢の検出手段と、受信アンテナの向きおよび偏波面
を制御駆動する受信アンテナの制御駆動手段と、各チャ
ンネルごとの受信テレビジョン信号の受信レベルを測定
する受信レベル測定手段と、受信アンテナ出力信号の利
得調整を行う利得調整増幅手段と、前記記憶手段から読
み出した記憶内容と前記位置および姿勢の検出手段によ
って検出された移動体の位置および姿勢とからチャンネ
ル選択手段および前記受信アンテナの制御駆動手段に供
給する信号を生成するとともに、前記受信レベル測定手
段によって検出された受信レベルに基づいて前記利得調
整増幅手段に供給する信号を生成する中央演算処理装置
とを具えてなることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明テレビジョン信号受信装置
は、少なくとも前記利得調整増幅器より後段に配置され
る分配器、テレビジョンチューナ、テレビジョン変調
器、混合器および分配器を含むヘッドエッド部と、前記
分配器から供給されるテレビジョン信号を受信するテレ
ビジョン受信機とをさらに具えてなることを特徴とする
ものである。
【0008】また、本発明テレビジョン信号受信装置
は、少なくとも前記利得調整増幅器より後段に配置され
る前記各チャンネルごとの受信テレビジョン信号をそれ
ぞれ所定の周波数の信号に変換する周波数変換手段およ
び該周波数変換手段に引き続いて配置される分配器を含
むヘッドエンド部と、前記分配器から供給されるテレビ
ジョン信号を受信するテレビジョン受信機とをさらに具
えてなることを特徴とするものである。
【0009】また、本発明テレビジョン信号受信装置
は、前記移動体の位置および姿勢に応じてそれぞれの受
信アンテナの向きと偏波面とを互いに独立に制御可能に
するべく2基の受信アンテナを制御駆動する2個の受信
アンテナの駆動手段を具えてなることを特徴とするもの
である。
【0010】
【実施例】以下に添付図面を参照し実施例により本発明
を詳細に説明する。まず、本発明テレビジョン信号受信
装置の第1の実施例の構成をブロック線図にて示す図1
につき説明する。図1に示すように、このテレビジョン
信号受信装置は、ヘッドエンド部、受信制御部および受
信アンテナ等を含むその他の部分に大別されるが、その
他の部分は受信アンテナ1、アンテナ回転装置5、利得
調整増幅器2およびテレビジョン受信機11を含み、受
信アンテナ1とアンテナ回転装置5とは機械的に接続さ
れ、選択した放送の受信に適した指向特性および偏波面
特性となるよう回転される。受信アンテナ1の出力は利
得調整増幅器2に加えられる。増幅器2の出力は必要な
チャンネル数に応じ分配器12により分配され、テレビ
ジョンチューナ3に印加される。利得調整増幅器2は、
テレビジョンチューナ3の入力レベルが適正となるよう
に、中央演算処理装置7の制御によりその利得が調整さ
れる。
【0011】また、テレビジョンチューナ3は、中央演
算処理装置7からの制御により受信すべき放送電波のチ
ャンネルに同調し、映像および音声信号を復調する(ま
たは中間周波信号にする)。テレビジョンチューナ3か
ら出力される映像、および音声信号はテレビジョン変調
器4に加えられる。テレビジョン変調器4は、「系列」
ごとに例えば別表1に示すチャンネルに該当する周波数
の搬送波で映像・音声信号を再変調する(または再周波
数変換する)。テレビジョン変調器4の出力は混合器1
3および分配システム14を経て、テレビジョン受信機
11に伝送される。テレビジョン受信機11では表1に
示すチャンネルを受信することにより、希望する「系
列」の放送を視聴できる。
【0012】
【表1】
【0013】電波測位装置6は、例えばGPS(Global
Positioning System) 受信機としての機能を有し、移動
体の現在位置の情報を出力する。また、姿勢検出装置9
は、例えば地磁気を検出して静止状態での移動体の姿勢
の情報を出力する。これら得られた位置および姿勢に関
する情報は中央演算処理装置7に取り込まれる。一方、
外部記憶装置10には、放送電波のチャンネル、制御に
必要な送信点位置、送信電力(実効輻射電力)、送信ア
ンテナ利得、送信アンテナ指向性、電波の偏波面等の送
信条件に関する情報および日本近海の沿岸地形データ等
の地形データ(以下メッシュデータと呼ぶ)が記憶され
ており、中央演算処理装置7からの要求に応じてこれら
の情報を出力する。
【0014】中央演算処理装置7は、外部記憶装置10
からの送信条件に関する情報とメッシュデータ、電波測
位装置6および方位検出装置9からの移動体の位置と姿
勢に関する情報、およびテレビジョンチューナ3からの
受信レベル情報から、これら情報をもとに移動体の位置
において受信可能な放送局からの電波の受信電界強度の
計算をし、最も良好な受信画質が得られる放送局を割り
出し、その放送局からのテレビジョン電波が最も良く受
信し得るようにテレビジョンチューナ3のチャンネル制
御を行うとともにアンテナ回転装置5を制御する。ま
た、中央演算処理装置7は受信レベル情報をもとに、利
得調整増幅器2の利得制御も行う。
【0015】ここで、船舶の場合を例にとって中央演算
処理装置7による具体的な処理の仕方につき説明する。
前述したように、中央演算処理装置7は、入力情報(例
えば電波測位装置6などからの船舶の位置情報(GP
S)情報)、船舶の姿勢(方位)情報(コンパスからの
情報)および放送電波の入力レベル(ヘッドエンド部か
らの情報))と、外部記憶装置10から読み出した情報
(テレビジョン放送波の送信点位置、送信チャンネル、
送信電力、送信アンテナ利得、送信アンテナ指向性、偏
波面などの送信条件に関するデータとメッシュデータ)
とから、アンテナの回転制御用信号、アンテナ制御用信
号(偏波面)、利得調整増幅器の利得制御用信号、ヘッ
ドエンド部の受信チャンネル制御用信号を演算処理によ
って作り出し、それぞれ必要とされる部分(例えばアン
テナ回転装置5、利得調整増幅器2およびテレビジョン
チューナ3)に供給する。
【0016】中央演算処理装置7で行う処理は、受信に
最も適した放送局を選択する処理と、受信装置を構成す
る機器を直接制御する処理とに分けることができる。い
ずれも実時間処理が要求されるため、両者を時分割並列
処理する。
【0017】放送局を選択する基準は、船舶から放送局
(送信アンテナ)までの距離や方位など位置関係により
受信障害が発生するかどうかである。本発明による受信
装置で注目しているのは、次の3項目である。 (1)受信電界強度 (スノー妨害) (2)地形による遮へい (ゴースト妨害) (3)同一あるいは上下隣接チャンネル混信 (ビー
ト妨害)
【0018】まず、(1)の受信電界強度は、自由空間
電界強度をもとに海面反射による位相損失を考慮して求
める。スノー妨害となるかどうかは、テレビジョンチュ
ーナ3への入力レベルを受信アンテナ利得から計算して
判断する。また、(2)の地形による遮へいに関して
は、伝搬路上に山岳や島が存在するときは、回折または
遮へいによる損失を考慮する。ゴースト妨害となるかど
うかは、損失量から予測する。さらに、(3)の同一あ
るいは上下隣接チャンネルによる混信については、海上
の伝搬損失が少ないため、地上での受信では問題となら
ないような遠方の放送局からも影響を受けることが考え
られる。混信となるかどうかは、同一あるいは上下隣接
チャンネルで放送している他の放送電波の受信電界強度
と使用している受信アンテナの指向性とから予測する。
【0019】選択処理は、船舶の移動速度を考慮すれば
30秒間隔程度で実施するのが適当である。実際に即し
た手順を以下に説明する。すなわち、 (1)GPS受信機により船舶の現在位置と移動方向を
計測し、30秒後の船舶の位置(以下予測位置という)
を割り出す。 (2)送信点のうち、予測位置からの距離の短い順に上
位10局程度について、外部記憶装置に記憶しているそ
れぞれの送信データおよび関連するメッシュデータを用
いて、予測位置での受信電界強度の計算と、地形による
遮へい・回折、同一あるいは隣接チャンネル混信の有無
の予測計算を行う。 (3)これら計算の結果、妨害が発生しないか、あるい
は生じても軽微と予想される放送局のうち、最も受信レ
ベルが大きくなる放送局を選ぶ。 (4)手順(1)から30秒後、船舶が予測位置に到達
したものとみなし、選択した結果を機器の制御処理に引
き渡して手順(1)に戻る。
【0020】ただし、上記手順において手順(3)で予
測される受信レベルや妨害が同程度の複数の放送局が候
補に上がった場合は、受信レベルの比較では放送局の切
り替えが頻繁になる可能性があるので、放送されている
「系列」および「系列」数を考慮して切り替えが少なく
なるように選択する。また、手順(3)の結果において
第1位と第2位の候補の隔たりが大きいときは下位の候
補まで比較する必要がないので、次回手順(2)で計算
する放送局の数を減少させ、演算処理に要する負担を軽
減する。さらに、第2位以下の候補が存在しないとき
は、放送局の切り替えが発生する可能性がないので一定
時間選択処理を停止する。
【0021】また、受信装置を構成する機器を直接制御
する処理も、前述したように、上述の放送局を選択する
処理と同時進行形に、選択処理の結果を利用して時分割
並列処理で行われるが、これは次の手順で示される。す
なわち、 (1)船体の姿勢(方位)と現在選択している放送局の
地理的方向からアンテナ主ビームの向くべき方向を算出
し、現状との誤差が3度以上あるときアンテナ回転装置
5を制御して主ビーム方向を修正する。 (2)選択している放送局の偏波面にあわせて、受信ア
ンテナ(偏波面)を切り替える。 (3)選択している放送局の放送チャンネルに合わせ
て、ヘッドエンド部のテレビジョンチューナ3の局発周
波数を制御する。 (4)ヘッドエンド部のテレビジョンチューナ入力レベ
ルが適正となるよう、利得調整増幅器2の利得を調整す
る。この利得調整はテレビジョンチューナが過入力とな
らないよう入力レベルが一番大きいものを基準として行
われる。 ただし、手順(2)および手順(3)は初期状態および
選択している放送局が変わったときに制御信号を出力す
る。また、手順(1)および手順(4)は常に入力情報
を監視し必要な制御信号を随時出力する。
【0022】なお、テレビジョンチューナ3およびテレ
ビジョン変調器4は、テレビ受信機11で選択受信が可
能な「系列」数と同じ数だけ並列に設けられている。こ
のように受信されたテレビジョン信号を、いったん復調
ないし中間周波レベルの信号に変換し、その後再変調
(または再周波数変換)する理由は、移動体内でテレビ
ジョンを視聴している受信者が、受信する放送局が切り
替わってもその度に受信チャンネルを合わせなくてすむ
ようにしているためである。
【0023】次に、受信アンテナを2基使用した本発明
テレビジョン信号受信装置の第2の実施例につき説明す
る。図2は第2の実施例の構成を示すブロック線図であ
り、同図において、図1と同一の回路要素については同
一の符号を付しその説明を省略する。本実施例が受信ア
ンテナを2基使用することとしたのは次の理由による。
【0024】すなわち、機械的なアンテナ回転方法で
は、同一放送電波を移動体の移動(位置の変化)や姿勢
の変化に従って追尾することは可能であるが、ある電波
を受信中に異なった方向から到来する放送電波に切り替
える際に、それら到来方向の方向差に相当する角度を瞬
時に回転することはできない。従って、異なった方向か
らの電波に切り替えるときに、短時間とは言え、どの電
波も受信できない時間帯が発生する。この問題を解決す
るためにアンテナ2基を使用する。
【0025】図2において、受信アンテナ1および15
はアンテナ回転装置5および16とそれぞれ機械的に接
続され、それらは互いに独立して、選択した放送局の電
波の受信に適した指向特性および偏波面となるように中
央演算処理装置7によって制御される。図示のアンテナ
切替スイッチ17には現在使用中の受信アンテナ1また
は15の出力を選択的に利得調整増幅器2に接続するた
めのもので、これもその切替が中央演算処理装置7によ
って制御される。以下動作につき説明する。
【0026】いま移動体が、放送局Aからの電波を受信
中に、放送局Aとは異なる位置に置かれ異なる周波数で
同一「系列」のテレビジョン放送を行っている放送局B
が良好に受信可能な区域に進入し、それ以降は放送局A
より放送局Bの電波の方が良好に受信できると判断した
場合を想定する。放送局Aが良好に受信可能な区域にい
るうちは、アンテナ切替スイッチ17は受信アンテナ1
側に閉じており、アンテナ回転装置5は放送局Aの電波
を良好に受信できるように制御されている。この制御状
態およびアンテナ切替スイッチ17が受信アンテナ1側
に閉じている状態を維持しながら、一方では、受信アン
テナ15と接続されているアンテナ回転装置16を放送
局Bの電波を良好に受信できるように制御する。この制
御が完了した時点で、アンテナ切替スイッチ17を制御
し、当該スイッチ17が受信アンテナ15側を閉じ、同
時にアンテナ1側を開く。ヘッドエンド部のテレビジョ
ンチューナ3の局発周波数も放送局Bの送信周波数に合
わせて設定する。これらはいずれも中央演算処理装置7
からの指令により行われる。以上により、テレビジョン
受信機11では、放送局Aの電波から放送局Bの電波へ
の切り替えの際にも受信アンテナの回転に要する時間は
無関係となり、従って同一「系列」のテレビジョン放送
の映像および音声をほとんど切れ目なく視聴できること
になる。
【0027】
【発明の効果】本発明装置を使用することにより、移動
しながら、常に最良の受信画質となる放送局からの電波
を受信することができる。アンテナの指向方向と受信機
の受信チャンネル(周波数)を自動制御するため、受信
者は希望する「系列」の放送を、移動に伴い何らの操作
も必要とせず良好なテレビジョン放送の受信をし続ける
ことができる。
【0028】船舶でのテレビジョン放送の受信の場合、
例えば大阪−九州間の瀬戸内海航路の場合、現状の受信
可能時間率(実用となる受信画質が得られる時間の、全
区間を航行するのに要する時間に対する百分率)は30
%程度にとどまっている。これには、主に2つの理由が
考えられる。その1つの理由は、アンテナの指向性や偏
波面に関する制御を行っていないために、アンテナ指向
性によるゴーストや混信など各種妨害の軽減効果がほと
んど得られていないからである。もう1つの理由は、市
販されているテレビ受信機にはプリセット選局方式のも
のが多いが、同時にプリセットできるチャンネル数が一
般に10から15チャンネル程度であり、航路周辺に存
在する放送局のうち、限定されたチャンネルしか選局で
きないからである。本発明によれば、受信アンテナの制
御により、アンテナ指向性による妨害の軽減を行い、受
信周波数の制御により、最も良好に受信可能な放送局を
受信することにより、同じ航路での受信可能時間率を9
0%以上に改善できる見込みが実験により確認された。
【0029】さらに、本発明を従来の放送波の再送信シ
ステムと比較すると、受信アンテナ部分にヘッドエンド
装置が必要となるぶん設置経費が増すが、受信可能区間
が増大して受信システムの稼働率が向上する利点があ
る。また、これまで受信不能区間の対策として設置して
いたビデオなどの装置の経費を見直すことが可能とな
る。さらに、本発明装置は従来のテレビジョン受信機が
そのまま利用可能である点においても経済的である。ま
た、市販のテレビジョン受信機の中で、テレビジョン放
送のチャンネルすべてを簡単に選局できるものもある
が、このような受信機を使用すれば受信機の制御を行わ
ない簡略化したシステムとすることも可能である。この
タイプのシステムには、各系列に対応するチャンネルと
切り替え時刻に関する情報を得る手段をそれぞれの受信
機に備える必要や、受信者がチャンネルを切替えなけれ
ばならないという欠点はあるが、ヘッドエンド装置の経
費は大幅に削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の第1の実施例の構成をブロック線
図にて示している。
【図2】本発明装置の第2の実施例の構成をブロック線
図にて示している。
【符号の説明】
1,15 受信アンテナ 2 利得調整増幅器 3 テレビジョンチューナ 4 テレビジョン変調器 5,16 アンテナ回転装置 6 電波測位装置 7 中央演算処理装置 8 受信レベル検出部 9 方位検出装置 10 外部記憶装置 11 テレビジョン受信機 12,14 分配器 13 混合器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樋口 正美 神戸市中央区中山手通2−24−7 日本放 送協会神戸放送局内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地上放送によるテレビジョン信号を移動
    体において受信するテレビジョン信号受信装置であっ
    て、少なくともそれぞれ特定の放送局から放送されるテ
    レビジョン信号のチャンネル、送信点位置、送信電力、
    送信アンテナ利得、送信アンテナ指向性、電波の偏波面
    および地形データを記憶した記憶手段と、移動体の位置
    および姿勢を検出する位置および姿勢の検出手段と、受
    信アンテナの向きおよび偏波面を制御駆動する受信アン
    テナの制御駆動手段と、各チャンネルごとの受信テレビ
    ジョン信号の受信レベルを測定する受信レベル測定手段
    と、受信アンテナ出力信号の利得調整を行う利得調整増
    幅手段と、前記記憶手段から読み出した記憶内容と前記
    位置および姿勢の検出手段によって検出された移動体の
    位置および姿勢とからチャンネル選択手段および前記受
    信アンテナの制御駆動手段に供給する信号を生成すると
    ともに、前記受信レベル測定手段によって検出された受
    信レベルに基づいて前記利得調整増幅手段に供給する信
    号を生成する中央演算処理装置とを具えてなることを特
    徴とするテレビジョン信号受信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のテレビジョ信号受信装置
    において、該装置は少なくとも前記利得調整増幅器より
    後段に配置される分配器、テレビジョンチューナ、テレ
    ビジョン変調器、混合器および分配器を含むヘッドエン
    ド部と、前記分配器から供給されるテレビジョン信号を
    受信するテレビジョン受信機とをさらに具えてなること
    を特徴とするテレビジョン信号受信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のテレビジョン信号受信装
    置において、該装置は少なくとも前記利得調整増幅器よ
    り後段に配置される前記各チャンネルごとの受信テレビ
    ジョン信号をそれぞれ所定の周波数の信号に変換する周
    波数変換手段および該周波数変換手段に引き続いて配置
    される分配器を含むヘッドエンド部と、前記分配器から
    供給されるテレビジョン信号を受信するテレビジョン受
    信機とをさらに具えてなることを特徴とするテレビジョ
    ン信号受信装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のテレビジョン信号受信装
    置において、該装置は前記移動体の位置および姿勢に応
    じてそれぞれの受信アンテナの向きと偏波面とを互いに
    独立に制御可能にするべく2基の受信アンテナを制御駆
    動する2個の受信アンテナの駆動手段を具えてなること
    を特徴とするテレビジョン信号の受信装置。
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