JPH07301832A - 双方向光増幅器および非線形ループミラー - Google Patents

双方向光増幅器および非線形ループミラー

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JPH07301832A
JPH07301832A JP9448794A JP9448794A JPH07301832A JP H07301832 A JPH07301832 A JP H07301832A JP 9448794 A JP9448794 A JP 9448794A JP 9448794 A JP9448794 A JP 9448794A JP H07301832 A JPH07301832 A JP H07301832A
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semiconductor laser
polarization
optical
type semiconductor
traveling
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JP9448794A
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Inventor
Katsumi Iwatsuki
岩月  勝美
Kenichi Suzuki
謙一 鈴木
Shigeto Nishi
成人 西
Masatoshi Saruwatari
正俊 猿渡
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 進行波型半導体レーザ増幅器を用い、その端
面での反射光による悪影響を防止しながら双方向に光信
号を増幅する双方向光増幅器を提供する。さらに、進行
波型半導体レーザ増幅器の非線形効果を利用して光パル
スの分離を行う非線形ループミラーにおいて、進行波型
半導体レーザ増幅器の端面反射による特性劣化を防止す
る。 【構成】 進行波型半導体レーザ増幅器10の両側にそ
れぞれ偏光子13、23およびファラディ回転子14、
24を配置し、偏光子13、23を通過した直線偏波が
ファラディ回転子14、24によりそれぞれ互いに逆方
向に45度回転して進行波型半導体レーザ増幅器10に
入射し、進行波型半導体レーザ増幅器10を通過した光
信号をそれぞれファラディ回転子24、14により元の
直線偏波状態に戻して偏光子23、13を通過させる。
進行波型半導体レーザ増幅器10の端面で反射した光
は、偏波状態が異なるので偏光子13、23を通過する
ことはできない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光信号処理に利用する。
特に、超高速光パルス信号列の個々の光パルス信号を制
御光パルスにより分離する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】超高速光パルス信号列の個々の光パルス
信号を制御光パルスにより分離する超高速光分離回路
(光DEMUX)として、 文献1:K.Uchiyama et al., "100Gb/s all-optical de
multiplexing using nonlinear optical loop mirror w
ith gating-width control", Electron.Lett.,29, pp.1
870-1871(1993) には、非線形ループミラー(NOLM:Nonlinear Loop
Mirror )が提案されている。非線形ループミラーの一
例を図5に示す。
【0003】非線形ループミラーは、サニャック干渉計
を基本に構成されている。すなわち、入射ポート51に
入射した光パルス信号を3dB光ファイバカップラ52
で分離し、ループ状に接続された光ファイバ53に互い
に逆方向に伝搬させ、再び3dB光ファイバカップラ5
2で合波して干渉させる。この状態では、逆方向に伝搬
した光パルス信号間に光路差がないため、干渉した光パ
ルス信号は入射ポート51から出射される。
【0004】ここで、光ファイバ53に光合分波器54
を設け、光パルス信号とは別の波長をもつ制御光パルス
をループ内に導入し、一方の方向に伝搬する光パルス信
号に重畳する。すると、制御光パルスが光ファイバ53
の非線形効果による屈折率変化を誘起し、制御光パルス
と同時に伝搬する光パルス信号が屈折率変化を受けるこ
とになる。このため、二つの方向に伝搬した光パルス信
号間に位相差が生じる。この位相差が180度となるよ
うに制御光パルスのピークパワーを調整すると、制御光
パルスと時間的に重なり合った部分の光パルス信号だけ
が、入射ポート51とは別のポート55から出射する。
これにより超高速光分離を実現できる。
【0005】図6は非線形効果が光ファイバに比べて桁
違いに大きい進行波型半導体レーザ増幅器61を使用し
た非線形ループミラーを示す。この構成は、図5に示し
た構成に比べ、光学系、特にループ長を大きく短尺化で
き、超高速光分離動作の安定化が期待できる。この構成
の非線形ループミラーは、図5に示した構成と区別する
ため、TOAD(Terahertz Optical Asymmetric Demul
tiplexer) と呼ばれる。TOADの詳細については、 文献2:J.P.Sokoloff et al., "A terahertz optical
asymmetric demultiplexer(TOAD)",IEEE Photon.Techno
l.Lett.,5, pp.787-790(1993) に示されている。
【0006】図6に示したTOADの動作原理について
説明する。TOADでは、進行波型半導体レーザ増幅器
61をループの中心より少しずらして配置する。ここ
で、ループの中心をMとし、進行波型半導体レーザ増幅
器61が中心MからΔLだけずれているとする。また、
ずれた方向を右側とし、中心Mから進行波型半導体レー
ザ増幅器61へ向かう方向を右回り、逆方向を左回りと
する。
【0007】ループを右回りに伝搬する光パルス信号に
重畳されるように、光合分波器54からループ内に制御
光パルスを入射する。制御光パルスと共に進行波型半導
体レーザ増幅器61に入射する右回りの光パルス信号
は、制御光パルスの立ち上がり時間に比例して(最速立
ち上がり時間はps程度以下)誘起される非線形効果に
より、屈折率変化を受ける。これに対し、ループを左回
りに伝搬する光パルス信号は、右回りの光パルス信号よ
り2ΔL/cだけ時間的に先に進行波型半導体レーザ増
幅器61を通過する。ここでcはループ中の光速であ
る。このため、制御光パルスにより引き起こされた光非
線形効果による屈折率変化を受けることはない。したが
って、二つの方向の光パルス信号間に位相差が生じ、こ
の位相差が180度となるように制御光パルスのピーク
パワーを調整すると、制御光パルスと時間的に重なり合
った部分の光パルスが干渉し、光パルス信号を入射した
入射ポート51とは別のポート55から出射される。
【0008】制御光パルスにより誘起される屈折率変化
は、進行波型半導体レーザ増幅器61中のキャリア密度
変化に比例する。このため、この屈折率変化は、制御光
パルスが立ち下がった後も、キャリア寿命で決まる時間
τc (典型値としてτc =100〜300ps)にわた
り持続する。すなわち、制御光パルスより時間的に後に
進行波型半導体レーザ増幅器61に入射した双方向の光
パルス信号は、いずれもτc で決まる過渡的な屈折率変
化を受けるが、その時間差2ΔL/cがτc よりも十分
に小さければ、双方向の屈折率変化はほぼ同一となる。
このため、光パルス信号は入射ポート51から出射され
る。また、制御光パルスより時間的に先に進行波型半導
体レーザ増幅器61に入射した光パルス信号は、非線形
効果による屈折率変化を受けないため、入射ポート51
から出射される。
【0009】したがって、進行波型半導体レーザ増幅器
61に制御光パルスが入射してから2ΔL/cで決まる
時間内に存在する光パルス信号だけが、ポート55から
出射される。2ΔL/cを時分割多重された光パルス信
号のタイムスロット程度に設定すれば、光パルス信号列
から所望の光パルス信号だけを分離することが可能とな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】TOADは、大きな光
非線形効果を有する進行波型半導体レーザ増幅器をルー
プ中に用いているため、光学系が小型化され、超高速光
分離動作の安定化を実現できる。しかし、進行波型半導
体レーザ増幅器に光パルス信号を双方向に伝搬させるた
め、光アイソレータを用いることができず、端面反射の
問題があった。これについて、図7および図8を参照し
て説明する。
【0011】図7は進行波型半導体レーザ増幅器の一般
的な使用形態を示す。この使用形態では、進行波型半導
体レーザ増幅器70を二つの光ファイバ71、72の間
に配置し、光ファイバ71と進行波型半導体レーザ増幅
器70との間には、結合レンズ73、光アイソレータ7
4および結合レンズ75を配置する。また、進行波型半
導体レーザ増幅器70と光ファイバ72との間には結合
レンズ76、光アイソレータ77および結合レンズ78
を配置する。光アイソレータ74、77は、光ファイバ
71から光ファイバ72の方向への光伝搬を許容し、逆
方向の光伝搬を阻止する。しかし、このような使用形態
ではTOADに利用することはできない。TOADで使
用するには、図8に示すように、光アイソレータ74、
77を省いた構成とする必要がある。
【0012】しかし、光アイソレータを省くと、光パル
ス信号が光部品端面で反射され、逆方向の光パルス信号
に重畳されてしまう。特に進行波型半導体レーザ増幅器
端面での反射減衰量は、反射防止被膜(ARコート)あ
るいは窓構造をとることで−40dB程度に抑圧される
が、それでもなお他の光部品の反射減衰量に比べて大き
い。このため、図8に示すように、進行波型半導体レー
ザ増幅器70の端面で反射した光パルス信号は、進行波
型半導体レーザ増幅器70内で増幅され、反射された光
パルス信号とは逆方向に伝搬する光パルス信号に重畳さ
れてしまう。これは超高速光分離機能の劣化の原因とな
る。
【0013】本発明は、このような課題を解決し、端面
反射による劣化のない非線形ループミラーを提供するこ
とを目的とする。本発明はまた、反射光を防止しながら
双方向に光信号を増幅することのできる双方向光増幅器
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点によ
ると、利得に偏波依存性がなく双方向に光増幅が可能な
進行波型半導体レーザ増幅器を備えた双方向光増幅器に
おいて、この進行波型半導体レーザ増幅器を挟んでその
入出射光路上にそれぞれ配置された二つの偏光子と、こ
の二つの偏光子と進行波型半導体レーザ増幅器との間に
それぞれ配置された二つのファラディ回転子とを備え、
二つの偏光子はそれぞれの偏光方向が進行波半導体レー
ザ増幅器のあらかじめ定められた軸に実質的に一致して
配置され、二つのファラディ回転子は互いに逆方向に入
射する光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させ
るように配置されたことを特徴とする双方向光増幅器が
提供される。
【0015】第一の観点では利得に偏波依存性がない進
行波型半導体レーザ増幅器を用いたが、利得に偏波依存
性のある進行波半導体レーザを増幅器を用いる場合に
は、二つの進行波型半導体レーザ増幅器を用い、それぞ
れの利得の大きな偏波面が互いに直交するように縦続に
配置する。すなわち、本発明の第二の観点によると、利
得に偏波依存性がなく双方向に光増幅が可能な光増幅手
段を備えた双方向光増幅器において、光増幅手段は利得
に偏波依存性がある二つの進行波型半導体レーザ増幅器
を縦続に含み、この二つの進行波型半導体レーザ増幅器
を挟んでその入出射光路上にそれぞれ配置された二つの
偏光子と、この二つの偏光子のそれぞれと二つの進行波
型半導体レーザ増幅器との間に配置された二つのファラ
ディ回転子とを備え、二つの進行波型半導体レーザ増幅
器は通過する直線偏波に対してそれぞれの利得の大きな
偏波面が互いに直交するように配置され、二つの偏光子
は、その一方の偏光方向が一方の進行波型半導体レーザ
増幅器における利得の大きな偏波面に対して実質的にあ
らかじめ定められた角度で配置され、その他方の偏光方
向が他方の進行波型半導体レーザ増幅器における利得の
大きな偏波面と直交する偏波面に対して実質的に上記あ
らかじめ定められた角度で配置され、二つのファラディ
回転子は互いに逆方向に入射する光の偏波面を互いに逆
方向にほぼ45度回転させるように配置された双方向光
増幅器が提供される。
【0016】二つの偏光子は、その一方の偏光方向が一
方の進行波型半導体レーザ増幅器のTEモードの偏波面
に実質的に一致して配置され、その他方の偏光方向が他
方の進行波型半導体レーザ増幅器のTMモードの偏波面
に実質的に一致して配置されることが望ましい。
【0017】二つの進行波型半導体レーザ増幅器はそれ
自身が空間的に互いに直交している必要はなく、例え
ば、二つの進行波型半導体レーザ増幅器をそれぞれのT
Eモードの電界が互いに平行になるように配置し、その
間に1/2波長板を挿入してもよい。
【0018】本発明の第三の観点によると、ループ状の
光導波路と、光信号を二つに分岐してこの光導波路に逆
方向に伝搬させた後に再び合波する光学手段と、光導波
路の一方向に制御光を伝搬させる制御光導入手段とを備
え、光導波路には制御光の通過による光非線形効果によ
って屈折率が変化する非線形媒体が挿入され、光学手段
は、光導波路を逆方向に伝搬した二つの光信号に非線形
媒体の屈折率変化によって光路差が生じているときと光
路差が生じていないときとで、その合波光を別々のポー
トに出射する構成である非線形ループミラーにおいて、
光導波路は偏波保持型の光導波路であり、非線形媒体は
利得に偏波依存性がなく双方向に光増幅が可能な進行波
型半導体レーザ増幅器を含み、この進行波型半導体レー
ザ増幅器を挟んで光導波路との間にそれぞれ配置された
二つの偏光子を備え、この二つの偏光子と進行波型半導
体レーザ増幅器との間にそれぞれ配置された二つのファ
ラディ回転子を備え、二つの偏光子は、それぞれの偏光
方向が進行波半導体レーザ増幅器のあらかじめ定められ
た軸に一致し、かつ光導波路の主軸の一方に実質的に一
致して配置され、二つのファラディ回転子は互いに逆方
向に入射する光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回
転させるように配置されたことを特徴とする非線形ルー
プミラーが提供される。
【0019】本発明の第四の観点によると、ループ状の
光導波路と、光信号を二つに分岐してこの光導波路に逆
方向に伝搬させた後に再び合波する光学手段と、光導波
路の一方向に制御光を伝搬させる制御光導入手段とを備
え、光導波路には制御光の通過による光非線形効果によ
って屈折率が変化する非線形媒体が挿入され、光学手段
は、光導波路を逆方向に伝搬した二つの光信号に非線形
媒体の屈折率変化によって光路差が生じているときと光
路差が生じていないときとで、その合波光を別々のポー
トに出射する構成である非線形ループミラーにおいて、
光導波路は偏波保持型の光導波路であり、非線形媒体は
利得に偏波依存性がある二つの進行波型半導体レーザ増
幅器を縦続に含み、この二つの進行波型半導体レーザ増
幅器を挟んで光導波路との間にそれぞれ配置された二つ
の偏光子を備え、この二つの偏光子のそれぞれと二つの
進行波型半導体レーザ増幅器との間に配置された二つの
ファラディ回転子を備え、二つの進行波型半導体レーザ
増幅器は通過する直線偏波に対してそれぞれの利得の大
きな偏波面が互いに直交するように配置され、二つの偏
光子は、それぞれの偏光方向がその対向する光導波路の
主軸の一方と実質的に一致して配置され、さらに二つの
偏光子は、その一方の偏光方向が一方の進行波型半導体
レーザ増幅器における利得の大きな偏波面に対して実質
的にあらかじめ定められた角度で配置され、その他方の
偏光方向が他方の進行波型半導体レーザ増幅器における
利得の大きな偏波面と直交する偏波面に対して実質的に
上記あらかじめ定められた角度で配置され、二つのファ
ラディ回転子は互いに逆方向に入射する光の偏波面を互
いに逆方向にほぼ45度回転させるように配置されたこ
とを特徴とする非線形ループミラーが提供される。
【0020】
【作用】直線偏波状態の入射光を偏光子を介して入射
し、その偏波面をファラディ回転子により45度回転さ
せて進行波型半導体レーザ増幅器に入射する。進行波型
半導体レーザ増幅器を通過した光は、もうひとつのファ
ラディ回転子によりその偏波面が元に戻り、偏光子を通
過して出射される。逆方向の入射光についても同様であ
る。これに対し進行波型半導体レーザ増幅器の端面で反
射して増幅された光は、入射時と同じファラディ回転子
によりさらに45度回転する。このため、偏波面が偏光
子に対して90度傾き、入射側の偏光子を逆方向に通過
することはできない。したがって、進行波型半導体レー
ザ増幅器の反対側から入射した光に重畳されることはな
い。
【0021】進行波型半導体レーザ増幅器の利得に偏波
依存性がある場合には、二つの進行波型半導体レーザを
用い、それぞれの利得の大きな偏波面が互いに直交する
ように縦続に配置する。これにより、全体として偏波面
依存性を無くすことができる。
【0022】このような双方向光増幅器を非線形ループ
ミラーに用いると、進行波型半導体レーザ増幅器の端面
での光パルス信号の反射による超高速光分離機能の劣化
を防止することができる。
【0023】
【実施例】図1は本発明第一実施例の双方向光増幅器を
示すブロック構成図である。この実施例は、利得に偏波
依存性がなく双方向に光増幅が可能な進行波型半導体レ
ーザ増幅器10を備え、偏波保持光ファイバ11からの
入射光を増幅して偏波保持光ファイバ21に、偏波保持
光ファイバ21からの入射光を増幅して偏波保持光ファ
イバ11に出射する。さらにこの実施例は、進行波型半
導体レーザ増幅器10を挟んでその入出射光路上にそれ
ぞれ配置された二つの偏光子13、23を備え、この二
つの偏光子13、23と進行波型半導体レーザ増幅器1
0との間にそれぞれ配置された二つのファラディ回転子
14、24を備え、偏波保持光ファイバ11と偏光子1
3との間、ファラディ回転子14と進行波型半導体レー
ザ増幅10との間、進行波型半導体レーザ増幅10とフ
ァラディ回転子14との間、および偏光子23と偏波保
持光ファイバ21との間にそれぞれ結合レンズ12、1
5、25、22を備える。進行波型半導体レーザ増幅器
10と偏波保持光ファイバ11、21とは、進行波型半
導体レーザ増幅器10のTEおよびTMモードのそれぞ
れ電界と、偏波保持光ファイバ11、21の二つの主軸
とが一致するように配置される。二つの偏光子13、2
3は、それぞれの偏光方向が、偏波保持光ファイバ1
1、21の主軸の一方に合わせて、互いに実質的に一致
して配置される。二つのファラディ回転子14、24は
互いに逆方向に入射する光の偏波面を互いに逆方向にほ
ぼ45度回転させるように配置される。
【0024】偏波保持光ファイバ11から入射した直線
偏波状態の光は、結合レンズ12によりコリメートされ
て偏光子13を通過し、ファラディ回転子14によりそ
の偏波面が元の偏波面に対して45度回転し、結合レン
ズ15により収光されて進行波型半導体レーザ増幅器1
0に入射する。また、偏波保持光ファイバ21から入射
した直線偏波状態の光は、結合レンズ22によりコリメ
ートされて偏光子23を通過し、ファラディ回転子24
によりその偏波面が元の偏波面に対して45度、ファラ
ディ回転子14の通過光に対して90度回転し、結合レ
ンズ25により収光されて進行波型半導体レーザ増幅器
10に入射する。したがって、進行波型半導体レーザ増
幅器10に逆方向に入射した光は、その偏波面が進行波
型半導体レーザ増幅器10のTEあるいはTMモードの
電界に対して45度傾き、互いに直交する直線偏波とな
って伝搬する。
【0025】偏波保持光ファイバ11から入射して進行
波型半導体レーザ増幅器10を通過した光は、結合レン
ズ25によりコリメートされ、ファラディ回転子24に
よりその偏波面が元に戻り、偏光子23を通過し、結合
レンズ22により収光されて偏波保持光ファイバ21に
結合する。逆方向に進行波型半導体レーザ増幅器10を
通過した光は、同様に、結合レンズ15によりコリメー
トされ、ファラディ回転子14によりその偏波面が元に
戻り、偏光子13を通過し、結合レンズ12により収光
されて偏波保持光ファイバ11に結合する。
【0026】次に、進行波型半導体レーザ増幅器10の
端面での反射光について説明する。結合レンズ15から
の入射光が進行波型半導体レーザ増幅器10の入力また
は出力端面で反射された場合、その反射光はファラディ
回転14を二度通過し、入射時の直線偏波とは直交する
直線偏波となって偏光子13に戻る。偏光子13はこの
ような直線偏波は遮断するため、反射光が偏波保持光フ
ァイバ11に結合することはない。逆方向の入射光に対
する反射についても同様である。
【0027】この実施例では、進行波型半導体レーザ増
幅器10として利得に偏波依存性のないものを用いる必
要がある。利得に偏波依存性のあるものを用いると、T
E偏波とTM偏波との利得差のために、出射光において
入射光の直線偏波状態を保つことができず、反射光を防
止できなくなる。そのような場合には、二つの進行波型
半導体レーザ増幅器を用い、それぞれの利得の大きな偏
波面が互いに直交するように縦続に配置する。そのよう
な実施例を以下に説明する。
【0028】図2は本発明第二実施例の双方向光増幅器
を示すブロック構成図である。この実施例は、第一実施
例における進行波型半導体レーザ増幅器10に代えて、
利得に偏波依存性のある二つの進行波型半導体レーザ増
幅器31、32と、これらを結合する結合レンズ33、
34とを備える。進行波型半導体レーザ増幅器31、3
2の利得の偏波依存性は互いに同等であり、それぞれの
TEあるいはTMモードの偏波面どうしが直交するよう
に配置され、かつTEあるいはTMモードの電界が偏光
子13、23の偏光方向に対して45度となるように配
置される。このように配置すると、二つの進行波型半導
体レーザ増幅器31、32で全体として利得の偏波依存
性を解消することができる。
【0029】偏波保持光ファイバ11から入射した直線
偏波状態の光は、結合レンズ12によりコリメートされ
て偏光子13を通過し、ファラディ回転子14によりそ
の偏波面が元の偏波面に対して45度回転し、結合レン
ズ15により収光され、進行波型半導体レーザ増幅器3
1に入射する。このときの偏波面は、進行波型半導体レ
ーザ増幅器31のTEまたはTMモード(図2ではTE
とした)の電界に平行である。進行波型半導体レーザ増
幅器31の出射光は、結合レンズ33、34を介して進
行波型半導体レーザ増幅器32に入射する。このときの
偏波面は、進行波型半導体レーザ増幅器32のTMまた
はTEモード(図2ではTMとした)の電界に平行であ
る。偏波保持光ファイバ21から入射した直線偏波状態
の光も同様に、結合レンズ22、偏光子23、ファラデ
ィ回転子24および結合レンズ25を通過して進行波型
半導体レーザ増幅器32に入射し、結合レンズ34、3
3および進行波型半導体レーザ増幅器31と伝搬する。
したがって、進行波型半導体レーザ増幅器31、32に
逆方向に入射した光は、その偏波面が進行波型半導体レ
ーザ増幅器31、32のTEあるいはTMモードの電界
に平行で、かつ互いに直交する直線偏波となって伝搬す
る。
【0030】偏波保持光ファイバ11から入射して進行
波型半導体レーザ増幅器32を通過した光は、ファラデ
ィ回転子24によりその偏波面が元に戻り、偏光子23
を通過することができる。逆方向の光もまた、ファラデ
ィ回転子14によりその偏波面が元に戻り、偏光子13
を通過することができる。これに対して進行波型半導体
レーザ増幅器31、32の端面での反射光は、同一のフ
ァラディ回転子14または24を二度通過するため、偏
光子13または23により遮られる。
【0031】以上の説明では進行波型半導体レーザ増幅
器を用いた双方向光増幅器について説明した。このよう
な光増幅器はTOADでの利用に適するが、さらに一般
的に、双方向光伝送用の光増幅器としても利用できる。
以下ではTOADに利用した例について説明する。
【0032】図3は第一実施例の双方向光増幅器を用い
た非線形ループミラーを示すブロック構成図である。こ
の非線形ループミラーは、ループ状の偏波保持光ファイ
バ3と、入射ポート1からの光パルス信号を二つに分岐
してこの偏波保持光ファイバ3に逆方向に伝搬させた後
に再び合波する偏波保持光ファイバカップラ2と、偏波
保持光ファイバ3の一方向に制御光パルスを伝搬させる
ための偏波保持型光合分波器4とを備える。偏波保持光
ファイバ3には、制御光パルスの通過による光非線形効
果によって屈折率が変化する進行波型半導体レーザ増幅
器10が挿入される。偏波保持光ファイバカップラ2
は、偏波保持光ファイバ3を逆方向に伝搬した二つの光
パルス信号に進行波型半導体レーザ増幅器10内の屈折
率変化によって光路差が生じているときには合波光をポ
ート5に出射し、光路差が生じていないときには合波光
を入射ポート1側に出射する。
【0033】ループを互いに逆方向に回る光をループ出
射時に効率よく安定に干渉させるために、直線偏波状態
が常に保たれるように、ループが偏波保持光ファイバカ
ップラ2、偏波保持光ファイバ3および偏波保持型光合
分波器4により構成される。また、光パルス信号および
制御光パルスのそれぞれの入出射端にはそれぞれ光アイ
ソレータ6、7、8、9が配置され、光ファイバ端での
不要な反射光がループ内に結合しないようになってい
る。
【0034】進行波型半導体レーザ増幅器10は利得に
偏波依存性がなく双方向に光増幅が可能であり、この進
行波型半導体レーザ増幅器10を挟んで偏波保持光ファ
イバ3との間にそれぞれ配置された二つの偏光子13、
23を備え、この二つの偏光子13、23と進行波型半
導体レーザ増幅器10との間にそれぞれ配置された二つ
のファラディ回転子14、24を備える。二つの偏光子
13、23は、それぞれの偏波方向が偏波保持光ファイ
バ3の主軸の一方に実質的に一致して配置される。二つ
のファラディ回転子14、24は、互いに逆方向に入射
する光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させる
ように配置される。進行波型半導体レーザ増幅器10
は、そのTEまたはTMモードの電界が、偏光子13、
23の偏光方向に平行あるいは垂直になるように配置さ
れる。偏波保持光ファイバ3の偏光子13、23に向い
た端面は、反射防止のため斜めに研磨される。
【0035】入射ポート1から入射した直線偏波状態の
光パルス信号は、光アイソレータ6を介して偏波保持光
ファイバカップラ2の一方のポートに入射し、二つに分
岐してそれぞれ偏波保持光ファイバ3を逆方向に伝搬す
る。この逆方向に伝搬した光パルス信号は、それぞれ偏
光子13、23を通過し、ファラディ回転子14、24
によりそれらの偏波面が元の偏波面に対してそれぞれ逆
方向に45度回転し、進行波型半導体レーザ増幅器10
に入射する。したがって、逆方向に伝搬した二つの光パ
ルス信号は、その偏波面が進行波型半導体レーザ増幅器
10のTEあるいはTMモードの電界に対して45度傾
き、互いに直交する直線偏波となって進行波型半導体レ
ーザ増幅器10を伝搬する。進行波型半導体レーザ増幅
器10を通過後は、ファラディ回転子24、14により
それぞれの偏波面が元に戻り、偏光子23、13を通過
することができる。これにより、偏波保持光ファイバカ
ップラ2において、ループを逆方向に回った光パルス信
号が干渉する。
【0036】これに対して進行波型半導体レーザ増幅器
10の端面での反射光は、同一のファラディ回転子14
または24を2度通過するため、入射時の直線偏光とは
直交する直線偏波となって偏光子13あるいは23に戻
り、偏光子13あるいは23により遮られて偏波保持光
ファイバ3に結合することができない。したがって、反
射光による超高速光分離機能の劣化を防止できる。
【0037】図4は非線形ループミラーの別の実施例を
示すブロック構成図である。この例は、双方向光増幅器
の構成が図3に示した例と異なる。この双方向光増幅器
は、ほぼ図2に示したものと同等であるが、同等の二つ
の進行波型半導体レーザ増幅器10を空間的に互いに9
0度傾けて配置するのではなく、その間に1/2波長板
35を配置することにより、通過する直線偏光に対して
それぞれの利得の大きな偏波面が互いに直交する構成と
なっていることが異なる。
【0038】進行波型半導体レーザ増幅器31、32は
それぞれ利得に偏波依存性があり、この進行波型半導体
レーザ増幅器31、32を挟んで偏波保持光ファイバ3
との間にそれぞれ配置された二つの偏光子13、23を
備え、この二つの偏光子13、23と進行波型半導体レ
ーザ増幅器31、32との間にそれぞれ配置された二つ
のファラディ回転子14、24を備える。二つの偏光子
13、23は、それぞれの偏光方向がその対向する光導
波路の主軸の一方と実質的に一致して配置され、さらに
二つの偏光子13、23は、その一方の偏光方向が二つ
の進行波型半導体レーザ増幅器31、32の一方のTE
モードの偏波面に実質的に一致して配置され、その他方
の偏光方向が二つの進行波型半導体レーザ増幅器31、
32の他方のTMモードの偏波面に実質的に一致して配
置される。二つのファラディ回転子14、24は、互い
に逆方向に入射する光の偏波面を互いに逆方向にほぼ4
5度回転させるように配置される。進行波型半導体レー
ザ増幅器31、32はそれぞれのTEモードの偏波面が
平行であり、進行波型半導体レーザ増幅器31、32の
間でTEモードの偏波面とTMモードの偏波面とが入れ
替わるように、進行波型半導体レーザ増幅器31、32
の間に1/2波長板が配置される。進行波型半導体レー
ザ増幅器31、32のそれぞれのTEモードの偏波面が
平行であるので、偏光子13、23の偏光方向は互いに
直交することになる。偏波保持光ファイバ3の偏光子1
3、23に向いた端面は、反射防止のため斜めに研磨さ
れる。
【0039】入射ポート1から入射した直線偏波状態の
光パルス信号は、光アイソレータ6を介して偏波保持光
ファイバカップラ2の一方のポートに入射し、二つに分
岐してそれぞれ偏波保持光ファイバ3を逆方向に伝搬す
る。この逆方向に伝搬した光パルス信号は、それぞれ偏
光子13、23を通過し、ファラディ回転子14、24
によりそれらの偏波面が元の偏波面に対してそれぞれ逆
方向に45度回転し、進行波型半導体レーザ増幅器3
1、32に入射する。
【0040】偏光子13側から進行波型半導体レーザ増
幅器31に入射した光パルス信号は、この進行波型半導
体レーザ増幅器31を通過した後、1/2波長板35に
より偏波面が90度回転し、進行波型半導体レーザ増幅
器32に入射する。偏光子23側から進行波型半導体レ
ーザ増幅器32に入射した光パルス信号もまた、進行波
型半導体レーザ増幅器32を通過した後、1/2波長板
35により偏波面が90度回転し、進行波型半導体レー
ザ増幅器31に入射する。したがって、双方からの光パ
ルス信号は、その偏波面が進行波型半導体レーザ31、
32の一方においてその偏波面がTEまたはとTMモー
ドの電界に平行となり、互いに直交する直線偏波となっ
て進行波型半導体レーザ増幅器31、32を伝搬する。
二つめの進行波型半導体レーザ増幅器32、31を通過
した光パルス信号は、ファラディ回転子24、14によ
りそれぞれの偏波面が45度だけ元に戻る。ここで、こ
のときの偏波面は1/2波長板35により入射時の偏波
面と90度異なっているが、偏光子13、23の偏光方
向が互いに直交しているので、ファラディ回転子24、
14を通過した光パルス信号は偏光子23、13を通過
することができる。そして、偏波保持光ファイバカップ
ラ2で双方向の光パルス信号が干渉する。
【0041】これに対して進行波型半導体レーザ増幅器
31、32の端面での反射光は、同一のファラディ回転
子14または24を2度通過するため、入射時の直線偏
光とは直交する直線偏波となって偏光子13あるいは2
3に戻り、偏光子13あるいは23により遮られて偏波
保持光ファイバ3に結合することができない。したがっ
て、反射光による超高速光分離機能の劣化を防止でき
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の双方向光
増幅器は、進行波型半導体レーザ増幅器の端面における
反射光を遮断して反対側からの光信号が重畳されること
を防止しながら、双方向に光信号を増幅して伝送するこ
とができる。
【0043】さらに、この双方向光増幅器をループ中に
含むサニャック干渉計型の非線形ループミラーは、進行
波型半導体レーザ増幅器の端面での反射光を防止するこ
とができるので、反射光による劣化のない超高速光分離
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第一実施例の双方向光増幅器を示すブロ
ック構成図。
【図2】本発明第二実施例の双方向光増幅器を示すブロ
ック構成図。
【図3】第一実施例の双方向光増幅器を用いた非線形ル
ープミラーの実施例を示すブロック構成図。
【図4】非線形ループミラーの別の実施例を示すブロッ
ク構成図。
【図5】従来例の非線形ループミラーを示す図。
【図6】進行波型半導体レーザを用いた非線形ループミ
ラーの従来例を示す図。
【図7】進行波型半導体レーザ増幅器の一般的な使用形
態を示す図。
【図8】光アイソレータを省いた進行波型半導体レーザ
増幅器の使用形態を示す図。
【符号の説明】
1、51 入射ポート 2 偏波保持光ファイバカップラ 3 偏波保持光ファイバ 4 偏波保持型光合分波器 5、55 ポート 6〜9、74、77 光アイソレータ 10、70 進行波型半導体レーザ増幅器 11、21 偏波保持光ファイバ 13、23 偏光子 14、24 ファラディ回転子 12、22、15、25、73、75、76、78 結
合レンズ 52 3dB光ファイバカップラ 53、71、72 光ファイバ 54 光合分波器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 猿渡 正俊 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 利得に偏波依存性がなく双方向に光増幅
    が可能な進行波型半導体レーザ増幅器を備えた双方向光
    増幅器において、 この進行波型半導体レーザ増幅器を挟んでその入出射光
    路上にそれぞれ配置された二つの偏光子と、 この二つの偏光子と上記進行波型半導体レーザ増幅器と
    の間にそれぞれ配置された二つのファラディ回転子とを
    備え、 上記二つの偏光子はそれぞれの偏光方向が上記進行波半
    導体レーザ増幅器のあらかじめ定められた軸に実質的に
    一致して配置され、 上記二つのファラディ回転子は互いに逆方向に入射する
    光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させるよう
    に配置されたことを特徴とする双方向光増幅器。
  2. 【請求項2】 利得に偏波依存性がなく双方向に光増幅
    が可能な光増幅手段を備えた双方向光増幅器において、 上記光増幅手段は利得に偏波依存性がある二つの進行波
    型半導体レーザ増幅器を縦続に含み、 この二つの進行波型半導体レーザ増幅器を挟んでその入
    出射光路上にそれぞれ配置された二つの偏光子と、 この二つの偏光子のそれぞれと上記二つの進行波型半導
    体レーザ増幅器との間に配置された二つのファラディ回
    転子とを備え、 上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器は、通過する直
    線偏波に対してそれぞれの利得の大きな偏波面が互いに
    直交するように配置され、 上記二つの偏光子は、その一方の偏光方向が上記二つの
    進行波型半導体レーザ増幅器の一方における利得の大き
    な偏波面に対して実質的にあらかじめ定められた角度で
    配置され、その他方の偏光方向が上記二つの進行波型半
    導体レーザ増幅器の他方における利得の大きな偏波面と
    直交する偏波面に対して実質的に上記あらかじめ定めら
    れた角度で配置され、 上記二つのファラディ回転子は互いに逆方向に入射する
    光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させるよう
    に配置された双方向光増幅器。
  3. 【請求項3】 上記二つの偏光子は、その一方の偏光方
    向が上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器の一方のT
    Eモードの偏波面に実質的に一致して配置され、その他
    方の偏光方向が上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器
    の他方のTMモードの偏波面に実質的に一致して配置さ
    れた請求項2記載の双方向光増幅器。
  4. 【請求項4】 上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器
    はそれぞれのTEモードの電界が互いに平行になるよう
    に配置され、 上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器の間に1/2波
    長板が挿入された請求項2または3記載の双方向光増幅
    器。
  5. 【請求項5】 ループ状の光導波路と、 光信号を二つに分岐してこの光導波路に逆方向に伝搬さ
    せた後に再び合波する光学手段と、 上記光導波路の一方向に制御光を伝搬させる制御光導入
    手段とを備え、 上記光導波路には上記制御光の通過による光非線形効果
    によって屈折率が変化する非線形媒体が挿入され、 上記光学手段は、上記光導波路を逆方向に伝搬した二つ
    の光信号に上記非線形媒体の屈折率変化によって光路差
    が生じているときと光路差が生じていないときとで、そ
    の合波光を別々のポートに出射する構成である非線形ル
    ープミラーにおいて、 上記光導波路は偏波保持型の光導波路であり、 上記非線形媒体は利得に偏波依存性がなく双方向に光増
    幅が可能な進行波型半導体レーザ増幅器を含み、 この進行波型半導体レーザ増幅器を挟んで上記光導波路
    との間にそれぞれ配置された二つの偏光子を備え、 この二つの偏光子と上記進行波型半導体レーザ増幅器と
    の間にそれぞれ配置された二つのファラディ回転子を備
    え、 上記二つの偏光子は、それぞれの偏光方向が上記進行波
    半導体レーザ増幅器のあらかじめ定められた軸に一致
    し、かつ上記光導波路の主軸の一方に実質的に一致して
    配置され、 上記二つのファラディ回転子は互いに逆方向に入射する
    光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させるよう
    に配置されたことを特徴とする非線形ループミラー。
  6. 【請求項6】 ループ状の光導波路と、 光信号を二つに分岐してこの光導波路に逆方向に伝搬さ
    せた後に再び合波する光学手段と、 上記光導波路の一方向に制御光を伝搬させる制御光導入
    手段とを備え、 上記光導波路には上記制御光の通過による光非線形効果
    によって屈折率が変化する非線形媒体が挿入され、 上記光学手段は、上記光導波路を逆方向に伝搬した二つ
    の光信号に上記非線形媒体の屈折率変化によって光路差
    が生じているときと光路差が生じていないときとで、そ
    の合波光を別々のポートに出射する構成である非線形ル
    ープミラーにおいて、 上記光導波路は偏波保持型の光導波路であり、 上記非線形媒体は利得に偏波依存性がある二つの進行波
    型半導体レーザ増幅器を縦続に含み、 この二つの進行波型半導体レーザ増幅器を挟んで上記光
    導波路との間にそれぞれ配置された二つの偏光子を備
    え、 この二つの偏光子のそれぞれと上記二つの進行波型半導
    体レーザ増幅器との間に配置された二つのファラディ回
    転子を備え、 上記二つの進行波型半導体レーザ増幅器は通過する直線
    偏波に対してそれぞれの利得の大きな偏波面が互いに直
    交するように配置され、 上記二つの偏光子は、それぞれの偏光方向がその対向す
    る光導波路の主軸の一方と実質的に一致して配置され、 さらに上記二つの偏光子は、その一方の偏光方向が上記
    二つの進行波型半導体レーザ増幅器の一方における利得
    の大きな偏波面に対して実質的にあらかじめ定められた
    角度で配置され、その他方の偏光方向が上記二つの進行
    波型半導体レーザ増幅器の他方における利得の大きな偏
    波面と直交する偏波面に対して実質的に上記あらかじめ
    定められた角度で配置され、 上記二つのファラディ回転子は互いに逆方向に入射する
    光の偏波面を互いに逆方向にほぼ45度回転させるよう
    に配置されたことを特徴とする非線形ループミラー。
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