JPH07301738A - レンズ焦点補正装置並びに投写型画像表示装置 - Google Patents

レンズ焦点補正装置並びに投写型画像表示装置

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JPH07301738A
JPH07301738A JP25247994A JP25247994A JPH07301738A JP H07301738 A JPH07301738 A JP H07301738A JP 25247994 A JP25247994 A JP 25247994A JP 25247994 A JP25247994 A JP 25247994A JP H07301738 A JPH07301738 A JP H07301738A
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lens
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reaction element
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龍男 井上
Koji Nomura
恒治 野村
Kiyonori Tominaga
清則 富永
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 例えば投写型画像表示装置に適用されるレン
ズ装置において、温度変化に基づくレンズ焦点位置の変
化を自動補正できるようにする。 【構成】 光学レンズ3を備えた鏡筒を構成する外鏡筒
33と内鏡筒34との間に温度変化反応素子45を配置
し、温度変化反応素子45によって、外鏡筒33と内鏡
筒34との光軸方向の相対的位置を動かしてレンズ焦点
を補正するようになす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、投写型画像表示装置等
に適用されるレンズ焦点補正装置に関する。本発明は、
レンズ焦点を補正することがでる投写型画像表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】投写型画像表示装置として、例えば透過
型のスクリーンを用いてスクリーン背面から陰極線管か
らの画像を拡大投写する投射型テレビ、所謂リアプロジ
ェクタが知られている。
【0003】図18は、このリアプロジェクタの概略的
構成を示すもので、図中、1はキャビネット、2はキャ
ビネット1内に配された例えば赤、緑、青に対応する3
管式のカラー陰極線管2〔2R,2G,2B〕を示し、
カラー陰極線管2〔2R,2G,2B〕からの画像が投
写レンズ3で拡大され、反射ミラー4で反射されて前面
のスクリーン5に背面から投写されるように構成され
る。
【0004】図17は、従来の投写レンズ3を一体に取
付けたリアプロジェクタ用の陰極線管2の一例を示す。
この陰極線管2は、そのパネル前面と像面彎曲補正レン
ズ7と封止枠9で形成された空間に冷却液8を充填して
なる液冷管が用いられ、その冷却液8の封止枠9に投写
レンズ3を形成する鏡筒10がビス11等により固着さ
れて成る。
【0005】鏡筒10は、外鏡筒12と、外鏡筒12内
に回転可能に且つ光軸方向に移動可能に配した内鏡筒1
3とから構成され、内鏡筒13に複数の光学レンズ1
5,16,17が配列保持されている。本例では4枚の
光学レンズ15,16,17,7で投写レンズ、即ち主
レンズ群3が構成される。
【0006】外鏡筒12の外周壁部に平面的にみて光軸
Cに対し所定角度をなす斜めの溝、即ち斜めの案内孔1
8が設けられると共に、内鏡筒13から之と一体に伸び
る案内子19が斜めの案内孔18に係合される。
【0007】案内子19には内鏡筒13を光軸C方向に
関して所定位置に設定した後に固定するための蝶ネジ2
2がスペーサ23を介して螺入される。
【0008】内鏡筒13には、その前、後端に、外鏡筒
12の内周面に接して内鏡筒13を摺動可能に支持する
摺接部20が設けられる。外鏡筒12及び内鏡筒13等
はプラスチックス(樹脂)によって形成される。
【0009】この鏡筒10においては、主レンズ群3の
初期の焦点位置を設定する場合、当初、蝶ネジ22を緩
め、案内子19を斜めの案内孔18に沿って動かすこと
により、内鏡筒13が外鏡筒12に対して回転しながら
光軸c方向に変位し、レンズ焦点位置が調整される。レ
ンズ焦点位置が調整されたならば、蝶ネジ22を締める
ことによって、スペーサ23を介して内鏡筒13がその
位置で外鏡筒12に固定される。
【0010】ところで、上述したリアプロジェクタにお
いては、陰極線管2や周辺回路部等の発熱源と、レンズ
等の光学系、いわゆる鏡筒10とが接近して配置されて
いるために、図16に示すように、陰極線管セットに通
電した後、リアプロジェクタ機器内の温度が上昇するに
つれて、各部分(レンズ系を含む鏡筒等)が膨張し、主
レンズ群3の当初の焦点位置が変化し、画像に劣化を生
じることが知られている。
【0011】従来、温度上昇に伴うレンズ焦点位置の変
化を補正する手段として、レンズ設計時に温度による体
積変化率の大きいプラスチックスレンズの一枚当りの光
学的パワー(即ち屈折力)を弱くして複数枚に分割し、
体積変化率の小さいガラスレンズの光学的パワーを強く
して焦点位置の変化量を抑える方法がある。この従来の
技術として、例えば米国特許第4776681号、特開
昭61−205909号公報、SID,1/1,199
3(A46−in. high−resolution rear−Projection di
splay)等に示されているような設計手法がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図17の例では、4枚
構成の主レンズ群3において、第2の光学レンズ即ち、
体積変化率の小さいガラスレンズ16に光学系の正のパ
ワーの大部分を負担させることにより、他のプラスチッ
クスで形成されている第1、第3及び第4の光学レンズ
15,17,7の光学的パワーを減少させている。
【0013】しかし、レンズ自身の体積変化率を小さく
しても、それを支える鏡筒10は樹脂製であることが多
く、この鏡筒10での体積変化による焦点位置の変化は
考慮されていなかった。例えば、図17の場合、温度に
より陰極線管2と案内子19との間の外鏡筒12が熱膨
張し、主レンズ群3が図面左方向に移動するため、当初
の焦点位置から変化して画像に劣化を生じていた。
【0014】本発明は、上述の点に鑑み、発熱源に近接
して光学レンズ系が配置される機器での温度変化による
レンズ焦点位置の変化を補正することができるレンズ焦
点補正装置を提供するものである。本発明は、温度変化
によるレンズ焦点位置の変化を補正することができるリ
アプロジェクタ等の投写型画像表示装置を提供するもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るレンズ
焦点補正装置は、光学レンズ7,15,16,17を備
えた鏡筒を構成する外鏡筒33と内鏡筒34との間に温
度変化反応素子45(52,58)を配置し、この温度
変化反応素子45(52,58)によって、外鏡筒33
と内鏡筒34との光軸C方向の相対的位置を動かしてレ
ンズ焦点を補正するようにした構成とする。
【0016】第2の発明は、第1の発明のレンズ焦点補
正装置において、外鏡筒33の外周壁部に光軸Cに対し
て斜めの案内孔37(51,56)を設け、この斜めの
案内孔37(51,56)により内鏡筒34の回転変位
を光軸方向の変位に変換するようにした構成とする。
【0017】第3の発明は、第1又は第2の発明のレン
ズ焦点補正装置において、温度変化反応素子45を光軸
方向又は光軸に近い方向に沿って配置し、この温度変化
反応素子45の一端を外鏡筒33に設けたスライド部4
1に固定し、温度変化反応素子45の他端を内鏡筒34
と一体の案内子40に関連させた構成とする。
【0018】第4の発明は、第1又は第2の発明のレン
ズ焦点補正装置において、温度変化反応素子58を外鏡
筒33の内周方向に沿って配置し、温度変化反応素子5
8の一端を外鏡筒33に設けたスライド部41に固定
し、温度変化反応素子58の他端を内鏡筒34と一体の
案内子56に関連させた構成とする。
【0019】第5の発明は、第1又は第2の発明のレン
ズ焦点補正装置において、温度変化反応素子52をU字
状に形成し、外鏡筒33の外周壁部に案内孔51を設
け、温度変化反応素子52の一端を案内孔51に配置さ
れたスライド部41に固定し、温度変化反応素子52の
他端を案内孔51に係合する内鏡筒34と一体の案内子
40に関連させた構成とする。
【0020】第6の発明は、第1、第2又は第3の発明
のレンズ焦点補正装置において、外鏡筒33の外周壁部
に平行する2つの案内孔37,38を設け、一方の案内
孔38にスライド部41を配置し、他方の案内孔37に
内鏡筒34と一体の案内子40を係合し、温度変化反応
素子45の有効作動長を一定に保つように設定する構成
とする。
【0021】第7の発明は、第1、第2又は第3の発明
のレンズ焦点補正装置において、外鏡筒33の外周壁部
に非平行の2つの案内孔37,38を設け、一方の案内
孔38にスライド部41を配置し、他方の案内孔37に
内鏡筒34と一体の案内子40を係合し、案内孔38及
び37内でのスライド部41及び案内子40の位置によ
って、温度変化反応素子45の有効作動長を調整可能に
した構成とする。
【0022】第8の発明は、第3、第5、第6又は第7
の発明のレンズ焦点補正装置において、案内子40を2
つ設け、温度変化反応素子45(52)の他端をこの2
つの案内子40間で挟む構成とする。
【0023】第9の発明は、第4の発明のレンズ焦点補
正装置において、外鏡筒33の外周壁部に2つの案内孔
54,55を設け、一方の案内孔55にスライド部41
を配置し、他方の案内孔54に内鏡筒34と一体の案内
子56を係合させた構成とする。
【0024】第10の発明は、第6、第7、第8又は第
9の発明のレンズ焦点補正装置において、スライド部4
1に対する温度変化反応素子45(52,58)の固定
位置を調整可能にし、温度変化反応素子45(52,5
8)の有効作動長を連続的に調整可能にした構成とす
る。
【0025】第11の発明は、第1、第2、第3、第
4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の発明の
レンズ焦点補正装置において、温度変化反応素子45
(52,58)をバイメタルで形成する構成とする。
【0026】第12の発明は、第1、第2、第3、第
4、第5、第6、第7、第8、第9、第10又は第11
の発明のレンズ焦点補正装置において、内鏡筒34内に
光学レンズ15,16,17を保持する構成とする。
【0027】第13の発明に係る投写型画像表示装置
は、画像表示部2と、画像表示部前面に配された光学レ
ンズ系3(15,16,17)と、画像表示部2と光学
レンズ系3(15,16,17)との相対位置を動かし
てレンズ焦点を補正するための温度変化反応素子45
(52,58),62とを有した構成とする。
【0028】第14の発明は、第13の発明の投写型画
像表示装置において、画像表示部2と光学レンズ系3
(15,16,17)との間に温度変化反応素子62が
配置された構成とする。
【0029】第15の発明は、第13の発明の投写型画
像表示装置において、光学レンズ系3(15,16,1
7)を備えた鏡筒を構成する外鏡筒33と内鏡筒34と
の間に温度変化反応素子45(52,58)が配置され
た構成とする。
【0030】
【作用】第1の発明に係るレンズ焦点補正装置において
は、外鏡筒33と内鏡筒34との間に温度変化反応素子
45(52,58)を配置し、温度変化反応素子45
(52,58)によって外鏡筒33と内鏡筒34との光
軸方向の相対的位置を動かすように構成することによ
り、温度変化による鏡筒33の伸縮にともなってレンズ
の焦点位置が変化したとき、その温度変化に伴って温度
変化反応素子45(52,58)が反応して外鏡筒33
に対して内鏡筒34が相対的に逆方向に動かされ、当初
の焦点位置に戻され、焦点位置の補正がなされる。
【0031】第2の発明においては、外鏡筒33の外周
壁部に光軸に対して斜めの案内孔37(51,56)を
設け、この斜めの案内孔37(51,56)によって内
鏡筒34を案内させ、内鏡筒34の回転変位を光軸方向
の変位に変換させることにより、温度変化反応素子45
(52,58)が変化したとき内鏡筒34が回転しなが
ら光軸方向に変化して焦点位置の補正が行われる。
【0032】第3の発明においては、温度変化反応素子
45を光軸方向又は光軸に近い方向に沿って配置し、温
度変化反応素子34の一端を外鏡筒33に設けたスライ
ド部41に固定し、その他端を内鏡筒34と一体の案内
子40に関連させることにより、温度変化で焦点位置に
変化が生じたとき、温度変化反応素子45の他端が光軸
と交差する方向に変位することによって、案内子40を
介して内鏡筒34が回転しながら光軸方向に沿って逆方
向に変位し、焦点位置の補正が行われる。
【0033】第4の発明においては、温度変化反応素子
58を外鏡筒33の内周方向に沿って配置し、温度変化
反応素子58の一端を外鏡筒33に設けられたスライド
部41に固定し、温度変化反応素子58の他端を内鏡筒
34と一体の案内子56に関連させることにより、温度
変化で焦点位置に変化が生じたとき、温度変化反応素子
58の他端が外鏡筒33の円周方向に変位することによ
り、案内子56を介して内鏡筒34が回転しながら光軸
方向に沿って逆方向に変位し、焦点位置の補正が行え
る。また、温度変化反応素子58を外鏡筒33の内周方
向に沿って配するため、温度変化反応素子58の有効作
動長を大きくとることができ、温度変化反応素子58の
他端の変位量と案内子56に与える作用力を共に大きく
することができる。
【0034】第5の発明においては、温度変化反応素子
52をU字状に形成し、外鏡筒33の外周壁部に案内孔
51を設け、温度変化反応素子52の一端を案内孔51
に配置されたスライド部41に固定し、他端を案内孔5
1に係合する内鏡筒34と一体の案内子40に関連させ
ることにより、温度変化で焦点位置に変化が生じたと
き、温度変化反応素子52の他端が外鏡筒33の円周方
向に沿うように変位することになり、案内子40を介し
て内鏡筒34が回転しながら光軸方向に沿って逆方向に
変位し、焦点位置の補正が行える。温度変化反応素子5
2としてはU字状に形成されるため、温度変化反応素子
52の有効作動長を大きくとることができ、温度変化反
応素子52の他端の変位量を大きくすることができる。
【0035】第6の発明においては、外鏡筒33の外周
壁部に平行する2つの案内孔37,38を設け、一方の
案内孔38にスライド部41を配置し、他方の案内孔3
7に内鏡筒34と一体の案内子40を係合せしめること
により、当初の焦点位置の調整で、案内子40及びスラ
イド部41が共に案内孔37,38内を移動するも、ど
の移動位置においても、温度変化反応素子45の有効作
動長は一定に保たれる。従って、予め設定された温度変
化反応素子45による補正量は維持されることになる。
また、投影倍率に拘らずこの補正量を一定に設定するこ
とができる。即ち、投影倍率が一定、或は狭い範囲の投
影倍率の場合には、調整位置による補正量の変化が無
く、使い易い。
【0036】第7の発明においては、外鏡筒33の外周
壁部に非平行の2つの案内孔37,38を設け、一方の
案内孔38にスライド部41を配置し、他方の案内孔3
7に内鏡筒と一体の案内子40を係合することにより、
案内孔内でのスライド部41及び案内子40の位置によ
って、温度変化反応素子45の有効作動長が調節可能に
なる。従って、案内孔37,38に沿って内鏡筒34を
光軸方向に変位して投影倍率を調整したとき、その投影
倍率に対応して温度変化反応素子45の有効作動長を変
えることができ、投影倍率に対応した補正量を設定する
ことが可能となる。即ち、一種類のレンズで異なるスク
リーンサイズの機器に適用できる。
【0037】第8の発明においては、案内子40を2つ
設け、温度変化反応素子45(52)の他端をこの2つ
の案内子40間で挟む構成とすることにより、温度変化
反応素子45(52)による変位を円滑に内鏡筒34に
伝えて之を光軸方向へ容易に変位させることが可能とな
る。
【0038】第9の発明においては、第4の発明のレン
ズ焦点補正装置で、外鏡筒33の外周壁部に2つの案内
孔54,55を設け、一方の案内孔55にスライド部4
1を配置し、他方の案内孔54に内鏡筒と一体の案内子
56を係合させることにより、温度変化反応素子58の
円周方向の変位を内鏡筒34に容易に伝えることがで
き、焦点位置の補正が可能となる。
【0039】第10の発明においては、スライド部41
に対する温度変化反応素子45(52,58)の固定位
置を調整可能にし、温度変化反応素子45(52,5
8)の有効作動長を連続的に変えることができるので、
鏡筒33の伸縮以外の要素によって予め計算し得ない焦
点位置の変化いわゆるレンズの温度変化環境に対応した
焦点位置の補正も可能になる。
【0040】さらに、第10の発明は、第7の発明と組
合せることにより、投影倍率の変化に対応し、かつ温度
変化環境にも対応して、焦点位置の補正を行うことがで
きる。
【0041】第11の発明においては、温度変化反応素
子45(52,58)をバイメタルで形成することによ
り、レンズ焦点補正装置を簡潔な構造で容易に構成する
ことができる。
【0042】第12の発明においては、内鏡筒34内に
光学レンズ15,16,17を保持することにより、内
鏡筒34を光軸方向へ変位させることで焦点位置の補正
を可能にする。
【0043】第13の発明に係る投写型画像表示装置に
おいては、画像表示部2と、画像表示部前面に配された
光学レンズ系3(15,16,17)と、画像表示部2
と光学レンズ系3(15,16,17)との相対的位置
を動かしてレンズ焦点を補正するための温度変化反応素
子45(52,58),62を有する構成とすることに
よって、投写型画像表示装置の動作時に、温度変化によ
る光学レンズ系3(15,16,17)の伸縮にともな
うレンズの焦点位置が変化したとき、その温度変化に伴
って温度変化反応素子45(52,58),62が反応
して画像表示部2に対して光学レンズ系3(15,1
6,17)が光軸方向に相対的に動かされ、当初の焦点
位置に戻され、焦点位置が補正される。従って、スクリ
ーン位置での画像のフォーカス性能劣化が防止される。
【0044】第14の発明においては、第13の発明の
投写型画像表示装置で、その画像表示部2と光学レンズ
系3(15,16,17)との間に温度変化反応素子6
2を配置した構成とすることにより、動作時の温度変化
で温度変化反応素子62が反応して画像表示部2と光学
レンズ系3(15,16,17)間の距離が変化し、レ
ンズの焦点位置が補正される。これによって、スクリー
ン位置での画像のフォーカス性能劣化が防止される。
【0045】第15の発明においては、第13の発明の
投写型画像表示装置で、光学レンズ系3(15,16,
17)を備えた鏡筒を構成する外鏡筒33と内鏡筒34
との間に温度変化反応素子45(52,58)を配置し
た構成とすることによって、動作時の温度変化で温度変
化反応素子45(52,58)が反応し、画像表示部2
と一体の外鏡筒33に対して内鏡筒34が相対的に動か
され、レンズの焦点位置が補正される。これによって、
スクリーン位置での画像のフォーカス性能劣化が防止さ
れる。
【0046】
【実施例】以下、図面を参照して本発明のレンズ焦点補
正装置及び投写型画像表示装置の実施例を説明する。本
例は前述したリアプロジェクタに適用した場合である。
【0047】図1は本発明の一実施例を示す。同図中、
2〔2R,2G.2B〕はリアプロジェクタ用の3管方
式のカラー陰極線管、31はこの陰極線管2のパネル前
面に一体に取付けられた投写レンズ装置で、これには本
レンズ焦点補正機能が備えられている。陰極線管2は、
そのパネル前面と像面彎曲補正レンズ7と封止枠9とで
形成される空間内に冷却液8が充填されてなる液冷管が
用いられる。
【0048】投写レンズ装置31は、その鏡筒32を構
成する外鏡筒33を陰極線管側の封止枠9にビス11等
にて取付けて固着される。このとき、像面彎曲補正レン
ズ7は封止枠9と外鏡筒33で挟持的に保持される。1
4は仕切板である。
【0049】鏡筒32は、外鏡筒33と、外鏡筒33内
に回転可能に且つ光軸方向に移動可能に配した内鏡筒3
4とを有し、内鏡筒34内に複数の光学レンズ15,1
6,7が配列保持される。光学レンズ15,16,17
及び7で主レンズ群3が構成される。内鏡筒34には、
その前端及び後端に外鏡筒33の内周面に接して内鏡筒
34を回転且つ光軸C方向にに摺動可能に支持する摺接
部35が設けられる。
【0050】外鏡筒33の外周壁部には、平面的にみて
光軸Cと交差するように2つの溝、即ち案内孔37及び
38が設けられる。一方の案内孔37には、之に沿うよ
うに内鏡筒34の外周壁部から之と一体に延びる2つの
案内子40〔40A,40B〕(図2参照)が係合され
る。
【0051】他方の案内孔38には、之に沿って摺動可
能なスライド部41が配置される。このスライド部41
は、幅狭部と幅広部を有して成り、その幅狭部が案内孔
38へ挿入され、その幅狭部と幅広部で形成される段差
面が外鏡筒33の内面に対接できるように配される。
【0052】スライド部41は、その幅狭部に外鏡筒3
3の外面に当接するスペーサ42を介して締付手段例え
ば蝶ネジ43が螺入されており、蝶ネジ43を締付けた
状態では、スライド部41の段差面とスペーサ42が夫
々外鏡筒33に挟持的に圧接することによって、外鏡筒
33に固定され、蝶ネジ43を緩めれば固定が外れて案
内孔38にそって可動できる構成となっている。
【0053】一方、外鏡筒33と内鏡筒34間に光軸方
向に沿って板状の温度変化反応素子、例えばバイメタル
45が配され、その一端がスライド部41の幅広部に固
定手段、例えばビス46にて固定されると共に、他端が
2つの案内子40A及び40B間に挟み込まれるように
配される。
【0054】2つの案内孔37及び38は、例えば図2
に示すように、レンズ光軸Cに対して垂直より所定角θ
だけ傾くようにして平行に形成される。角度θは、投写
レンズ装置31の開口、焦点距離、バイメタル45によ
る補正量等に応じて設定されるもので、例えば数度に設
定することができる。
【0055】鏡筒32を構成する外鏡筒33及び内鏡筒
34は例えば樹脂で形成される。
【0056】また、4枚構成の主レンズ群3のうち、第
2の光学レンズ16はガラスレンズで形成され、他の第
1、第3及び第4の光学レンズ15,16及び7はプラ
スチックスレンズにて形成される。
【0057】図1では、バイメタル45と、蝶ネジ43
を有するスライド部41と、内鏡筒34と一体の案内子
40A,40Bと、外鏡筒33に設けた2つの案内孔3
7,38で主たるレンズ焦点補正機構が構成される。
【0058】上述の構成では、先ず、常温時でのレンズ
焦点を合わせるために、蝶ネジ43を緩めた状態でスラ
イド部41を斜めの案内孔38に沿って移動させること
によって、このスライド部41に固定したバイメタル4
5を介してその先端に係合している案内子40〔40
A,40B〕を斜めの案内孔37に沿って移動させ、案
内子40〔40A,40B〕と一体の内鏡筒34を回転
させながらレンズ光軸C方向に沿って移動調整して焦点
位置を調節する。焦点位置が調整されたならば、蝶ネジ
43を締付けてスライド部41を外鏡筒33に固定し、
レンズ焦点位置を固定する。
【0059】図2は常温時のレンズ焦点位置が定められ
た状態の案内子40A,40Bとバイメタル45との位
置を示しており、バイメタル45は外鏡筒33の案内孔
37にほぼ垂直で、直線状態となっている。
【0060】そして、陰極線管2を含むセットに通電し
た後、時間経過に伴って温度上昇し鏡筒、特に外鏡筒3
3が熱膨張し、初期の調整時からレンズ焦点位置が変化
した場合、図3に示すように、バイメタル45が変化
し、即ち図2の直線状態から彎曲し、案内子40〔40
A,40B〕を図面下部方向に押し下げる。このため、
内鏡筒34が回動し、この回動変位が斜めの案内孔37
に沿わされることによって光軸C方向の変位に変換さ
れ、結果として、内鏡筒34が陰極線管2側(図3、図
1において右方向)に移動して主レンズ群3と陰極線管
2との間隔を変えレンズ焦点位置が補正される。即ち常
温で設定された当初の焦点位置に戻される。図3のd1
は焦点位置補正したときの内鏡筒34の移動量を示す。
【0061】図2、図3の例では、2つの案内孔37及
び38が平行に形成されているので、案内子40〔40
A,40B〕が案内孔37内のどの位置にあっても、バ
イメタル45の固定部と作用点との距離、即ち有効作動
長は変わらず、一定に保たれる。従って、例えば、初期
の焦点位置の調節に際して内鏡筒34の光軸方向の位置
が多少変位しても有効作動長が変わらず、補正量は一定
に設定できる。また、初期の焦点調整位置を変えて投影
倍率を変えた場合にも、その投影倍率に拘らず補正量を
一定に設定することができる。即ち、投影倍率が一定、
或は狭い範囲の投影倍率(例えば46インチ〜48イン
チ)の場合には、調整位置による補正量の変化が無く、
使い易い。
【0062】図4は、本発明の他の実施例を示す。焦点
位置の補正量としては、投影倍率が大きければ補正量が
大きく、投影倍率が小さければ補正量が小さくなる傾向
にある。本実施例は、投影倍率に対応できるようにした
場合である。
【0063】但し、図4では、外鏡筒33に形成する案
内孔を含む焦点位置補正機構のみを示し、他の構成につ
いては図1と同様であるので重複説明を省略する。
【0064】本例においては、図4に示すように、少な
くとも一方の案内孔37が前述したと同様にレンズ光軸
Cに対して垂直より所定角θ傾くようにして、両案内孔
37及び38が非平行となるように形成する。本例では
スライド部41を案内する案内孔38を光軸Cに対して
垂直に形成し、案内子40〔40A,40B〕を案内す
る方の案内孔37を光軸Cに対して所定角度θだけ斜め
に形成する。角度θは、焦点距離、バイメタル45によ
る補正量等によって設定されるもので、一例として、主
レンズ群3の開口100mm、焦点距離77mm、また
バイメタルの長さ50mmとしたときには、0°<θ≦
10°、好ましくは数度、例えば5°程度に設定するこ
とができる。
【0065】図4において、案内子40〔40A,40
B〕が、実線位置bにあるとき、投写レンズ装置31は
例えば46インチのスクリーンに投影する倍率の焦点調
整位置に設定され、鎖線位置aにあるとき、投写レンズ
装置31は例えば41インチのスクリーンに投影する倍
率の焦点調整位置に設定され、鎖線位置Cにあるとき、
投写レンズ装置31は例えは53インチのスクリーンに
投影する倍率の焦点調整位置に設定される。
【0066】この構成では、バイメタル45の長さは一
定であるので、スクリーンサイズの変更による焦点調整
位置に対応してバイメタル45の案内子と接する点(作
用点)が変わることによって有効作動長が変化する。即
ち、スクリーンサイズが小さくなるにつれて(図17の
鎖線、実線参照)、バイメタル45の有効作動長が図示
のようにL3 ,L2 ,L1 の順に小さくなり、補正量が
小さくなる。この結果、投影倍率に対応して焦点位置の
補正量を自動的に変えることができる。
【0067】また、本例では高温時における外鏡筒33
の伸縮以外に、例えば陰極線管セット構造体の伸縮等に
よる予め計算され得る焦点位置の変化要素にも対応でき
る為、一種類の投写レンズ装置31で異なるスクリーン
サイズのリアプロジェクタに使用することが可能にな
る。
【0068】図5及び図6は、本発明の他の実施例を示
す。但し、図5(断面図)及び図6(平面図)は焦点位
置補正機構のみ示し、他の構成は図1と同様であるので
重複説明を省略する。
【0069】本例においては、図5及び図6に示すよう
に、外鏡筒33の外周壁部上に光軸Cに対して所定角度
θだけ傾いた互に平行する斜めの案内孔37及び38を
形成し、一方の案内孔37に内鏡筒34と一体の案内子
40〔40A,40B〕を係合し、他方の案内孔38に
スライド部41を案内されるようになすと共に、バイメ
タル45の固定側に長孔47を形成し、この長孔47の
範囲内でバイメタル45の固定位置を任意(連続的)に
設定できるように構成する。
【0070】この構成によれば、ビス46によるバイメ
タル45の固定位置を調整することにより、バイメタル
45の有効作動長がL4 ,L5 ,L6 で示すように、長
孔47の範囲内で任意(連続的)に設定することが可能
になる。これにより、高温時に予め設計段階で計算され
得ない焦点位置の変化が生じた場合にも、外鏡筒33の
案内孔37,38を変更することなしに、その固定位置
を変えるのみで、焦点位置の補正ができる。
【0071】従って、本例は外鏡筒33の伸縮以外の要
素にも対応することができる。即ち、予測されないレン
ズの温度変化環境(同じサイズの機器でも個々の特性に
よって温度変化が異なる)に対応して予めバイメタルの
補正係数を設定して置くことにより、レンズの温度変化
環境に対応して補正量を調節することができる。
【0072】図7は、本発明の他の実施例を示す。但
し、図7は焦点位置補正機構のみを示し、他の構成は図
1と同様であるので、重複説明を省略する。
【0073】本例は、図4と図6の構成を組み合せたも
のである。即ち、図7に示すように、外鏡筒33の外周
壁部に少なくとも一方の案内孔37が前述したと同様に
レンズ光軸Cに対して垂直より所定角θ傾くようにし
て、両案内孔37及び38が非平行となるように形成す
る。本例ではスライド部41を案内する案内孔38を光
軸Cに対し垂直に形成し、案内子40〔40A,40
B〕を案内する案内孔37を光軸Cに対して斜めに形成
する。
【0074】一方、バイメタル45の固定側に長孔47
を設け、この長孔47の範囲内でバイメタル45の固定
位置を任意(連続的)に設定できるようになす。名この
構成によれば、図4で説明したと同様に、スクリーンサ
イズの変更に対応して案内子40〔40A,40B〕の
位置を変えることにより、バイメタルの有効作動長が変
化し、投影倍率に応じた補正量が得られ、焦点位置の補
正ができる。また、バイメタル45のスライド部41に
対する固定位置を所定範囲内で調整することにより、予
め計算され得ない焦点位置の変化にも対応して補正する
ことができる。
【0075】即ち、本例においては、図4及び図6の場
合よりも、更に焦点位置の補正の自由度が増加し、予め
計算され得る焦点位置の変化や、予め計算され得ない焦
点位置の変化にも、設計変更や部品変更することなしに
対応することができる。
【0076】図8は、本発明の他の実施例を示す。但
し、図8は焦点位置補正機構のみを示し、他の構成は図
1と同様であるので重複説明を省略する。
【0077】本例は、外鏡筒33の外周壁部に光軸Cに
対して垂直より所定角θ傾いた1つの案内孔51を設
け、この案内孔51にスライド部41と、内鏡筒34に
一体の案内子40〔40A,40B〕とを案内するよう
になす。バイメタルとしては、U字状のバイメタル52
を設け、その一端をスライド部41にビス46を介して
固定すると共に、他端を2つの案内子40A及び40B
間に挟み込むようになす。
【0078】この構成においては、スライド部41を介
して初期の焦点位置を調整し、蝶ネジ43によりスライ
ド部41を外鏡筒33に固定した後、通電等による温度
変化が生じると、U字状のバイメタル52が図8の鎖線
で示すように例えば開く方向に変位し、バイメタル他端
に係合している案内子40が案内孔51に沿って移動す
る。これにより、内鏡筒34が回転しながらレンズ光軸
Cに沿って図1、図8の右側に移動し、焦点位置を補正
することができる。
【0079】この例の場合も、図示せざるも、図6と同
様にバイメタル52の固定位置を所定範囲で任意に設定
できるようにすれば、予め計算され得ない焦点位置の変
化要素にも設計変更、部品変更することなしに対応する
ことができる。
【0080】そして、本例では、バイメタルをU字状と
することにより、有効作動長を大きくすることができ、
補正量及を大きくすることができる。
【0081】図9及び図10は、本発明の他の実施例を
示す。但し、同図は焦点位置補正機構を主として示し、
他の構成は図1と同様であるので、対応する部分には同
一符号を付して重複説明は省略する。
【0082】本例は、外鏡筒33の外周壁部に前述と同
様にレンズ光軸Cに対して垂直より所定角θ傾いた2つ
の案内孔54及び55を形成する。この案内孔54及び
55は互に平行する軸線上に形成される。一方の案内孔
54に内鏡筒34と一体の1つの案内子56を係合し、
他方の案内孔55にスライド部41を案内するようにな
す。スライド部41にはスペーサを介して蝶ネジ43が
螺入される。
【0083】一方、帯状のバイメタル58を外鏡筒33
の内周方向に沿うように外鏡筒33及び内鏡筒34間に
配置し、その一端をスライド部41に例えばビス46を
介して固定すると共に、他端を案内子56に固定する。
帯状のバイメタル58は、丁度リング状に配されるもの
で、本例では例えば270°〜360°の範囲で巻かれ
るように構成するを可とする。
【0084】この構成においては、スライド部41を案
内孔55に沿って移動し、バイメタル58を介して案内
子56に一体の内鏡筒34を光軸C方向に移動調整して
初期の焦点位置を調整した後、蝶ネジ43を介してスラ
イド部41を外鏡筒33に固定する。通電等による温度
変化で外鏡筒33が熱膨張し焦点位置が変化した場合に
は、リング状に配された帯状のバイメタル58が、例え
ば径が縮まる方向に変位することにより、結果としてバ
イメタル58の他端が外鏡筒33の円周方向に移動し、
その他端に固定されている案内子56を介して内鏡筒3
4が回転しながらレンズ光軸方向に、即ち図10及び図
1の右側に移動し、焦点位置の補正を行うことができ
る。案内孔54,55は平行する軸上に配されるので、
焦点の調整位置に拘らず、バイメタル58の有効作動長
は一定に保たれる。
【0085】本例では、帯状のバイメタル58を外鏡筒
33の内周方向に沿ってリング状に配することにより、
有効作動長が大きくなり、従って補正量を大きくとれる
利点がある。
【0086】図11及び図12は、本発明の他の実施例
を示す。本例は、前述の図9及び図10で説明した帯状
のバイメタル58を360゜以上の巻き角をもって配置
した場合である。この構成では、さらにバイメタル58
の有効作動長が大きくなり、補正量が大きくとれる利点
がある。この場合も、焦点の調整位置に拘らず、バイメ
タル58の有効作動長は一定に保たれる。
【0087】図13及び図14は、本発明の他の実施例
を示す。本例は、前述の図9及び図10で説明した帯状
のバメメタル58を360°より小さい巻き角例えば1
80°の巻き角をもって配置した場合である。従って、
外鏡筒33の外周壁部に形成する案内孔54及び55は
180°対向する位置関係に形成され、この場合、両案
内孔54及び55は同一の軸上、或は平行する軸上に形
成することができる。この構成においても、温度変化で
バイメタル58の案内子56に固定された他端が円周方
向に移動するので、斜めの案内孔54によって内鏡筒3
4を回転させながらレンズ光軸C方向に変位させること
ができ、焦点位置の補正を行うことができる。この場合
も、焦点の調整位置に拘らず、バイメタル58の有効作
動長は一定に保たれる。尚、上述の帯状バイメタル58
を外鏡筒33の内周方向に沿って配置する図9、図1
1、図13の例においても、図示せざるも、前述の図6
で説明したと同様に、バイメタル58のスライド部41
に対する固定位置を所定範囲で任意に設定できる構成と
することにより、温度変化環境に対応した補正も可能と
なる。
【0088】図15は、本発明のさらに他の実施例を示
す。尚、同図中、前述の図1に対応する部分には同一符
号を付して重複説明を省略する。本例では、陰極線管2
の前面の封止枠9に像面彎曲補正レンズ7が例えばビス
等で取付けられ、陰極線管2のパネル前面と像面彎曲補
正レンズ7と封止枠9とで形成される空間内に冷却液8
が充填される。この陰極線管2の前面、従って之と一体
の像面彎曲補正レンズ7に対向して複数の光学レンズ1
5,16,17を配列保持した鏡筒61が配置され、こ
の鏡筒61と、之に対向する像面彎曲補正レンズ7を含
む封止枠9の対向面との間に、温度変化反応素子、例え
ば温度上昇でやわらかくなる性質を有するゴム材62が
配置される。ゴム材62は、鏡筒61のフランジ部61
aに沿うようにリング状に形成してもよく、又はフラン
ジ部61aに沿って複数個所に配置してもよい。
【0089】鏡筒61は、そのフランジ部61aにおい
てスプリング64とガイド軸63を介して封止枠9に取
付けられる。すなわち、ガイド軸63は、鏡筒61のフ
ランジ部61aの挿通孔63を挿通し、その先端のネジ
部63aを封止枠9のフランジ部9aに螺入するように
して封止枠9に固定される。同時に、ガイド軸63の頭
部63bと鏡筒フランジ部61a間にスプリング64が
介装され、このスプリング圧によって鏡筒61がゴム材
62を挟んで封止枠9側に押圧されて保持される。
【0090】この構成においては、常温時には、ゴム材
62が所定の硬度に維持されて鏡筒61がレンズ焦点の
合った位置(実線位置)に定められる。そして、陰極線
管2を含むセットに通電した後、時間経過とともに温度
上昇し、鏡筒61が熱膨張してレンズ焦点位置が変化し
た場合、この温度上昇に伴ってゴム材62がやわらかく
なることから、鏡筒61がスプリング64のバネ力によ
ってゴム材62を押し縮めながら光軸Cに沿って変化
し、結果として、鏡筒61が陰極線管2側に移動して主
レンズ群3と陰極線管2との間隔を変え、レンズ焦点位
置が補正される。即ち、常温で設定された当初の焦点位
置に戻される。
【0091】陰極線管2を含むセットが常温に戻れば、
ゴム材62も常温時の硬度に戻り鏡筒61は元の位置に
戻される。
【0092】上述したように、本発明の実施例によれ
ば、リアプロジェクタにおいて、通電開始直後の焦点位
置と、通電数時間後に回路や陰極線管2等の発熱により
装置内の温度が上昇した時点での鏡筒33、鏡筒61の
熱膨張等による焦点位置との変化を、バイメタル45,
52又は58、ゴム材62によって逆方向に補正するこ
とができる。これにより、通電時間の長短にかかわら
ず、通電開始後に設定した高品位の画像を維持すること
ができる。
【0093】また、温度変化による焦点位置の移動量を
一定範囲内に抑えること等のいわゆるレンズ設計上の制
約条件が減り、設計の自由度が増加する。従って、従来
の設計手法に比較してコスト低減を図ることができると
共に、性能の向上を図ることができる。特にリアプロジ
ェクタはガラスレンズに比較して温度の影響を受け易い
プラスチックスレンズを多用する為、レンズ構成枚数の
削減や生産性の向上等、コスト、性能への寄与率が他の
レンズシステムに比べ高くなる。
【0094】また、リアプロジェクタの生産ライン上で
は焦点位置を調整する前の工程まで通電されているが、
休憩時間、トラブル等でラインが停止している間にも通
電され続ける為、焦点調整工程に入るまでの通電時間は
一定しない。しかし、本実施例では、このようなリアプ
ロジェクタの組立調整時の温度ばらつき、即ち、通電時
間の差による温度変化での焦点位置の移動を補正するこ
とにより、通電時間の長短によらず、初期に設定した高
品位の画像を維持することができる。
【0095】尚、上例では、温度変化反応素子として、
バイメタル、ゴム材等を用いたが、その他、形状記憶合
金、その他を用いることもできる。
【0096】また、上例では、リアプロジェクタの投写
レンズ等に適用したが、これに限らず、反射型プロジェ
クタ、液晶プロジェクタ、その他、温度変化を受ける装
置等の投写レンズ系に適用することもできる。
【0097】また、上例では、鏡筒33の熱膨張による
焦点位置の変化をバイメタル45,52又は58によっ
て内鏡筒34を図1において右側つまり陰極線管2側に
移動して焦点位置の補正を行うようにしたが、その他、
キャビネットの熱膨張等、他の理由で左側に、つまり陰
極線管2と反対側に内鏡筒34を移動させて焦点位置の
補正を行うようにすることもできる。
【0098】更に、上例の図1ではバイメタル45とし
て1枚用いたが、作用力を増したい等必要に応じて複数
枚のバイメタルを重ね合せて用いることもできる。
【0099】また、上例においては、1組の焦点位置補
正機構を設けたが、之に限らず、必要に応じて同じ構成
の焦点位置補正機構を複数組設けることもできる。
【0100】
【発明の効果】第1の発明に係るレンズ焦点補正装置に
よれば、温度変化による鏡筒の伸縮にともなってレンズ
焦点位置が変化しても、温度変化反応素子によって自動
的にレンズ焦点位置を補正することができ、初期の焦点
位置の状態を維持することができる。
【0101】第2の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、斜めの案内孔によって内鏡筒の回転変位を光軸方
向の変位に変換でき、温度変化反応素子の変位を内鏡筒
の光軸方向の変位に変えてレンズ焦点位置の補正を行う
ことができる。
【0102】第3の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、温度変化反応素子を光軸方向に沿って配置するの
で、温度変化でレンズ焦点位置に変化が生じた際、温度
変化反応素子によって内鏡筒を回転させながら光軸上を
逆方向に移動させて焦点位置の補正を行うことができ
る。
【0103】第4の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、温度変化反応素子を外鏡筒の内周方向に沿って配
置するので、温度変化でレンズ焦点位置に変化が生じた
際、温度変化反応素子によって内鏡筒を回転させながら
光軸上を逆方向に移動させて焦点位置の補正を行うこと
ができる。また、この場合には温度変化反応素子の有効
作動長が大きくなり、補正量を大きくすることができ
る。
【0104】第5の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、温度変化反応素子をU字状に形成することによ
り、温度変化でレンズ焦点位置に変化が生じた際、温度
変化反応素子によって内鏡筒を回転させながら光軸上を
逆方向に移動させて焦点位置の補正を行うことができ
る。また、この場合も温度変化反応素子の有効作動長が
大きくなり、補正量を大きくすることができる。
【0105】第6の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、スライド部を案内する案内孔と案内子を案内する
案内孔を平行に形成することにより、いずれの焦点調整
位置においても、温度変化反応素子の有効作動長を一定
に保ったことができる。
【0106】第7の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、スライド部を案内する案内孔と、案内子を案内す
る案内孔を非平行に形成することにより、投影倍率に対
応して温度変化反応素子の有効作動長を変えることがで
き、投影倍率に対応した補正量を設定することができ、
一種類のレンズ系で異なるスクリーンサイズの機器に適
用することができる。
【0107】第8の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、温度変化反応素子の他端を2つの案内子間で挟む
ように構成することにより、温度変化反応素子の変化を
案内子を介して円滑に内鏡筒に伝えることができ、焦点
位置の補正を可能にする。
【0108】第9の発明に係るレンズ焦点補正装置によ
れば、円周方向に沿って帯状の温度変化反応素子を配し
たレンズ焦点補正装置において、外鏡筒の外周壁部にス
ライド部と案内子を夫々案内させる2つの案内孔を形成
することにより、初期の焦点調整位置の設定と、温度変
化による焦点位置の変化を補正することができる。
【0109】第10の発明に係るレンズ焦点補正装置に
よれば、温度変化反応素子のスライド部に対する固定位
置を調整できるようにしたので、温度変化反応素子の有
効作動長を所定範囲内で任意に設定でき、レンズの温度
変化環境に対応することができる。また第9の発明と組
み合せることにより、投影倍率の変化及び温度変化環境
に対応して焦点位置の補正を行うことができる。
【0110】第11の発明に係るレンズ焦点補正装置に
よれば、温度変化反応素子をバイメタルで形成すること
により、レンズ焦点補正装置を簡潔な構造で容易に構成
することができる。
【0111】第12の発明に係るレンズ焦点補正装置に
よれば、内鏡筒内に光学レンズを保持することにより、
内鏡筒の移動でレンズ焦点位置の補正を行うことができ
る。
【0112】従って、上記のレンズ焦点補正装置を例え
ばプロジェクタ等の投写型画像表示装置等に適用した場
合、通電開始直後の焦点位置と、通電後の温度変化によ
る鏡筒の熱膨張等による焦点位置との変化を温度変化反
応素子によって逆方向に補正することができ、通電開始
後に設定した高品位の画像を維持することができる。
【0113】また、従来の温度変化による焦点位置の移
動量を一定範囲内に抑えるというようなレンズ設計上の
制約条件が減り、レンズ設計の自由度が増加する為、従
来の設計手法に比較してコスト低減や性能向上が期待で
きる。特に投写型画像表示装置ではガラスレンズに比較
して温度の影響を受け易いプラスチックスレンズを多用
するため、レンズ構成枚数の削減や生産性の向上等、コ
スト、性能への寄与率が他のレンズシステムに比べて高
くなる。
【0114】さらに、投写型画像表示装置の組立調整時
の温度バラツキ(通電時間の差による温度変化での焦点
位置の移動)を補正することにより、通電時間の長短に
よらず、初期に設定した高品位の画像を維持することが
できる。
【0115】第13の発明に係る投写型画像表示装置に
よれば、温度変化による光学レンズ系の焦点位置が変化
しても、温度変化反応素子によって自動的にレンズ焦点
位置を補正することができ、初期に設定した高品位の画
像を維持することができる。
【0116】第14の発明に係る投写型画像表示装置に
よれば、画像表示部と光学レンズ系との間に温度変化反
反応素子を配置することにより、温度変化によって画像
表示部と光学レンズ系との間の距離が変化し、温度変化
によるレンズ焦点位置の変化を補正することができ、初
期に設定した高品位の画像を維持することができる。
【0117】第15の発明に係る投写型画像表示装置に
よれば、光学レンズ系を備えた鏡筒を構成する外鏡筒と
内鏡筒との間に温度変化反応素子を配置することによ
り、温度変化によって外鏡筒と一体の画像表示部と光学
レンズ系が配された内鏡筒との間の距離が変化し、温度
変化によるレンズ焦点位置の変化を補正することがで
き、初期に設定した高品位の画像を維持することができ
る。
【0118】かかる投写型画像表示装置は、上述したよ
うに、レンズ設計上の制約条件が減り光学レンズ系のレ
ンズ設計の自由度が増加し、コスト低減や、性能向上等
を図ることができる。また、投写型画像表示装置の組立
調整時の温度ばらつきによらず、初期に設定したレンズ
焦点位置に維持され、高品位の画像を維持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンズ焦点補正装置を備えた投写
型画像表示装置の一例を示す構成図である。
【図2】図1のレンズ焦点補正装置の要部を示す平面図
である。
【図3】図1のレンズ焦点補正装置の動作説明に供する
要部の平面図である。
【図4】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を示
す要部の平面図である。
【図5】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を示
す要部の断面図である。
【図6】図5のレンズ焦点補正装置の要部の一部破断と
する平面図である。
【図7】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を示
す要部の一部破断とする平面図である。
【図8】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を示
す要部の平面図である。
【図9】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を示
す断面図である。
【図10】図9のレンズ焦点補正装置を備えた投写型画
像表示装置の平面図である。
【図11】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を
示す断面図である。
【図12】図11のレンズ焦点補正装置を備えた投写型
画像表示装置の平面図である。
【図13】本発明に係るレンズ焦点補正装置の他の例を
示す断面図である。
【図14】図13のレンズ焦点補正装置を備えた投写型
画像表示装置の平面図である。
【図15】本発明に係る投写型画像表示装置の他の例を
示す構成図である。
【図16】リアプロジェクタの通電後の通電時間とレン
ズ焦点位置移動量の関係を示すグラフである。
【図17】従来のレンズ装置の例を示す構成図である。
【図18】リアプロジェクタの例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 キャビネット 2 陰極線管 3 主レンズ群(投写レンズ) 4 反射ミラー 5 スクリーン 7 レンズ 8 冷却液 9 封止枠 10,32 鏡筒 12,33 外鏡筒 13,34 内鏡筒 15,16,17 光学レンズ 18 案内孔 19 案内子 22 蝶ネジ 23 スペーサ 37,38,51 案内孔 40〔40A,40B〕 案内子 41 スライド部 42 スペーサ 43 蝶ネジ 45,52,58 バイメタル 61 鏡筒 62 ゴム材 63 ガイド軸 64 スプリング

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学レンズを備えた鏡筒を構成する外鏡
    筒と内鏡筒との間に温度変化反応素子を配置し、該温度
    変化反応素子によって、上記外鏡筒と上記内鏡筒との光
    軸方向の相対的位置を動かしてレンズ焦点を補正するこ
    とを特徴とするレンズ焦点補正装置。
  2. 【請求項2】 上記外鏡筒の外周壁部に光軸に対して斜
    めの案内孔を設け、該斜めの案内孔により上記内鏡筒の
    回転変位を光軸方向の変位に変換することを特徴とする
    請求項1に記載のレンズ焦点補正装置。
  3. 【請求項3】 上記温度変化反応素子を光軸方向又は光
    軸に近い方向に沿って配置し、該温度変化反応素子の一
    端を上記外鏡筒に設けたスライド部に固定し、温度変化
    反応素子の他端を上記内鏡筒と一体の案内子に関連させ
    て成ることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ
    焦点補正装置。
  4. 【請求項4】 上記温度変化反応素子を上記外鏡筒の内
    周方向に沿って配置し、該温度変化反応素子の一端を上
    記外鏡筒に設けたスライド部に固定し、温度変化反応素
    子の他端を上記内鏡筒と一体の案内子に関連させて成る
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ焦点補
    正装置。
  5. 【請求項5】 上記温度変化反応素子をU字状に形成
    し、上記外鏡筒の外周壁部に案内孔を設け、上記温度変
    化反応素子の一端を上記案内孔に配置されたスライド部
    に固定し、温度変化反応素子の他端を上記案内孔に係合
    する内鏡筒と一体の案内子に関連させて成ることを特徴
    とする請求項1又は2に記載のレンズ焦点補正装置。
  6. 【請求項6】 上記外鏡筒の外周壁部に平行する2つの
    案内孔を設け、一方の案内孔に上記スライド部を配置
    し、他方の案内孔に上記内鏡筒と一体の案内子を係合
    し、上記温度変化反応素子の有効作動長を一定に保つよ
    うに設定することを特徴とする請求項1、2又は3に記
    載のレンズ焦点補正装置。
  7. 【請求項7】 上記外鏡筒の外周壁部に非平行の2つの
    案内孔を設け、一方の案内孔にスライド部を配置し、他
    方の案内孔に上記内鏡筒と一体の案内子を係合し、上記
    案内孔内で上記スライド部及び案内子の位置によって温
    度変化反応素子の有効作動長を調整可能にしたことを特
    徴とする請求項1、2又は3に記載のレンズ焦点補正装
    置。
  8. 【請求項8】 上記案内子を2つ設け、上記温度変化反
    応素子の他端を上記2つの案内子間で挟むようにしたこ
    とを特徴とする請求項3、5、6又は7記載のレンズ焦
    点補正装置。
  9. 【請求項9】 上記外鏡筒の外周壁部に2つの案内孔を
    設け、一方の案内孔に上記スライド部を配置し、他方の
    案内孔に上記内鏡筒と一体の案内子を係合させて成るこ
    とを特徴とする請求項4に記載のレンズ焦点補正装置。
  10. 【請求項10】 上記スライド部に対する温度変化反応
    素子の固定位置を調整可能にし、上記温度変化反応素子
    の有効作動長を連続的に調整可能にしたことを特徴とす
    る請求項3、4、5、6、7、8又は9に記載のレンズ
    焦点補正装置。
  11. 【請求項11】 上記温度変化反応素子がバイメタルで
    形成されていることを特徴とする請求項1、2、3、
    4、5、6、7、8、9又は10に記載のレンズ焦点補
    正装置。
  12. 【請求項12】 上記内鏡筒内に光学レンズが保持され
    ていることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
    6、7、8、9、10又は11に記載のレンズ焦点補正
    装置。
  13. 【請求項13】 画像表示部と、該画像表示部前面に配
    された光学レンズ系と、上記画像表示部と上記光学レン
    ズ系との相対的位置を動かしてレンズ焦点を補正するた
    めの温度変化反応素子とを有して成ることを特徴とする
    投写型画像表示装置。
  14. 【請求項14】 上記画像表示部と上記光学レンズ系と
    の間に上記温度変化反応素子が配置されて成ることを特
    徴とする請求項13に記載の投写型画像表示装置。
  15. 【請求項15】 上記光学レンズ系を備えた鏡筒を構成
    する外鏡筒と内鏡筒との間に上記温度変化反応素子が配
    されて成ることを特徴とする請求項13に記載の投写型
    画像表示装置。
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