JPH07301289A - トラクタの変速機構 - Google Patents

トラクタの変速機構

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JPH07301289A
JPH07301289A JP6094079A JP9407994A JPH07301289A JP H07301289 A JPH07301289 A JP H07301289A JP 6094079 A JP6094079 A JP 6094079A JP 9407994 A JP9407994 A JP 9407994A JP H07301289 A JPH07301289 A JP H07301289A
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pto
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slider
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速レバーのガイド溝を直線的に構成し、直
線的に操作レバーを操作することにより、1速,2速,
3速,4速と変速が可能とした。 【構成】 前部スプラインカラー47の上の前部スライ
ダー2と、後部スプラインカラー53の上の後部スライ
ダー3とを、同一シフター軸上のシフター72により一
体移動させて、1本の変速レバーの直線的な移動によ
り、1速,2速,3速,4速の4段の変速を可能とし
た。また、主変速機構の他に、走行変速装置として、副
変速機構とリバーサ変速機構を直列に配置し、主変速機
構と、副変速機構には中立位置を構成することなく、リ
バーサ変速機構において中立位置を構成した。また、P
TOスライダー1の直線的な摺動により、逆転・3速・
中立・2速・1速のPTO変速を可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラクターにおける変速
機構の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクターの変速機構に関し
ては多数の技術が公知とされている。例えば、特開昭6
1−94821号公報に記載の技術の如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、変速レバーのガイド溝が、図9のH型や、更にH型
に後進段のガイド溝を追加した図8の如く構成されてい
たのである。そして、変速レバーが変速切換を行う場合
に、必ず中立位置に戻ってから、次の変速段に入る構成
とされていたのである。本発明は、図7に示す如く、変
速レバーのガイド溝を構成し、直線的に操作レバーを操
作することにより、1速,2速,3速,4速と変速が出
来て、その変速に際しても、その都度中立位置に戻って
から、次の変速段に入っていく必要がなく、手早く変速
操作を可能としたものである。またPTO変速機構につ
いても、変速レバーの操作を直線的な操作を可能とした
ものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、主変速機構に
おいて、駆動側ギアと常時噛合する主変速ギアを、主変
速軸24上に前端部から、1速ギア51,前部スプライ
ンカラー47,4速ギア49,2速ギア50,後部スプ
ラインカラー53,3速ギア55と順に配置し、前部ス
プラインカラー47の上の前部スライダー2と、後部ス
プラインカラー53の上の後部スライダー3とを、同一
シフター軸上のシフター72により一体移動させて、1
本の変速レバーの直線的な移動により、1速,2速,3
速,4速の4段の変速を可能としたのである。
【0005】請求項2においては、主変速機構の他に、
走行変速装置として、副変速機構とリバーサ変速機構を
直列に配置し、主変速機構と、副変速機構には中立位置
を構成することなく、リバーサ変速機構において中立位
置を構成したのである。
【0006】請求項3においては、PTO変速装置にお
いて、PTO変速軸の軸心上に、前端部から入力軸2
1,逆転ギア14,中間に環状切欠部を設けたPTOス
ライダー1,PTO2速ギア37のボス部、該2速ギア
の外周に嵌装したPTO1速係止爪18を配置し、PT
Oスライダー1の直線的な摺動により、逆転・3速・中
立・2速・1速のPTO変速を可能としたのである。
【0007】
【作用】次に作用を説明する。請求項1では、変速レバ
ーの1直線的な操作により、低速から高速まで順序よく
操作することが出来るので、変速フィーリングを向上す
ることが出来たのである。またオペレーターが変速段を
間違えるような操作を行うことがなく、順番に沿って変
速出来るのである。また変速レバーやこれに連結するリ
ンク系統を簡略化することが出来るのである。またレバ
ーガイド溝を、直線的に構成することにより、ガイド板
の幅を狭くすることが出来るので、座席とキャビンやフ
ェンダーの間の狭い部分に変速レバーやガイド板を配置
することが出来るようになった。
【0008】請求項2では、走行変速の操作がし易くな
ったのである。またオペレーターはトラクターの発進・
停止時のレバー操作をリバーサ変速レバーにより行うの
で、該リバーサ変速レバーのみの操作に集中することが
出来るので、操作がより安全に行われる。
【0009】請求項3では、PTO変速において、逆転
・3速・中立・2速・1速の操作を順番に操作すること
が出来るので、操作間違いが発生しないのである。特
に、逆転回転をする場合に、従来は操作ミスが発生して
いたのであるが、本発明においては、操作ミスの発生し
にくい順番とすることが出来た。
【0010】次に実施例を説明する。図1は本発明のト
ラクタの変速機構の全体を示す正面断面図、図2は同じ
く本発明のトラクタの変速機構の前面断面図、図3は本
発明の変速機構の中で、PTO変速機構の部分の拡大正
面断面図、図4は同じく主変速機構の部分の拡大正面断
面図、図5は前輪駆動クラッチ部分の拡大断面図、図6
は主変速シフター72の図面、図7は本発明の主変速機
構の変速ガイド溝を示す図面、図8は従来の変速ガイド
溝を示す図面、図9も従来の変速ガイド溝を示す図面で
ある。
【0011】図1と図2において、全体的な構成を説明
する。上部に入力軸21が配置されており、該入力軸2
1と同一軸心上に、PTO変速軸27とPTOジョイン
ト軸28とPTO減速軸29が配置されている。該PT
O減速軸29の下方にPTO軸30が配置されている。
また、前端の入力軸21の部分と平行にPTO逆転軸8
が配置されている。入力軸21とPTO変速軸27の軸
心の下方にカウンター軸22が配置されている。またカ
ウンター軸22の下方にリバーサ軸23が配置され、該
リバーサ軸23の下方に主変速軸24が配置されてい
る。主変速軸24の下部側方にピニオン軸25が配置さ
れ、該ピニオン軸25の前部の同一軸心上に、前輪駆動
軸26が配置されている。
【0012】まず、入力軸21からPTO軸30まで至
るPTO変速機構について、図1と図3において説明す
る。エンジンEからの動力が入力軸21に伝達されてい
る。該入力軸21の後端がミッションケースMの内部に
嵌装されて、その後端の位置に入力ギア10が刻設され
ている。また該入力ギア10よりも、更に後端にPTO
3速係合爪16が構成されている。また、前記入力ギア
10に対してカウンター軸22の上の係合ギア11が噛
合しており、該係合ギア11はPTO逆転軸8の上のギ
ア12と噛合している。また該PTO逆転軸8の上の他
のギア13が入力軸21の後端部分に遊嵌されたギア1
4と噛合している。該ギア14に、PTO逆転係止爪1
5が刻設されている。
【0013】また、入力軸21の後端に軸受された同一
軸心のPTO変速軸27の外周に、スプラインが刻設さ
れており、該スプラインにPTOスライダー1が摺動可
能に係合されている。またPTO変速軸27の後部に、
PTO2速ギア37が遊嵌されており、該PTO2速ギ
ア37の前端位置に、PTO2速係合爪17が刻設され
ている。またPTO2速ギア37のボス部にPTO1速
係止爪18が遊嵌されており、該PTO1速ギア19に
内向きに、PTO1速係止爪18が刻設されている。該
PTO1速ギア19はカウンター軸22の上の係合ギア
20と噛合し、またPTO2速ギア37は、カウンター
軸22の上の係合ギア38と噛合している。
【0014】該構成において、入力軸21からの回転
が、入力ギア10からカウンター軸22の上の係合ギア
11に伝達され、該カウンター軸22の後部の係合ギア
20と係合ギア38は、PTO変速軸27の上のPTO
1速ギア19とPTO2速ギア37と噛合している。ま
たPTO逆転軸8の上のギア12が、カウンター軸22
の上の係合ギア11と噛合しており、PTO逆転軸8の
もう1枚のギア13が逆転回転を逆転ギア14に伝達し
ている。そしてPTO変速軸27上に遊嵌された逆転ギ
ア14にPTO逆転係止爪15が設けられている。
【0015】PTOスライダー1はカウンター軸22の
上のスプライン部に係合して前後に摺動可能としてい
る。該PTOスライダー1は、外周の前後端部にPTO
逆転係止爪部1aと、PTO2速係止爪部1bを刻設し
ており、外周の中央部は、図2に示すPTOシフター7
0が嵌入する溝部1eに構成されている。またPTOス
ライダー1の内周の前後端には、PTO3速係合爪部1
cと、PTO2速係合爪部1dが刻設されている。
【0016】次にPTOスライダー1に設けた、PTO
逆転係止爪部1aとPTO2速係止爪部1bとPTO3
速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1dと、PTO逆
転係止爪15とPTO3速係合爪16とPTO2速係合
爪17とPTO1速係止爪18との関係を、PTO変速
段に応じて説明する。
【0017】PTO逆転位置においては、入力軸21の
入力ギア10からカウンター軸22の係合ギア11を経
て、PTO1速係止爪18のギア12とギア13が回転
し、該ギア13と噛合した逆転ギア14が回転する。そ
して該逆転ギア14の内側に刻設したPTO逆転係止爪
15が、PTOスライダー1の最前端位置への摺動によ
り、PTO逆転係止爪部1aと噛合するのである。該P
TO逆転係止爪15とPTO逆転係止爪部1aが噛合し
た状態では、逆転ギア14はPTO3速係合爪16と係
合しない位置の前方に位置しており、PTO3速係合爪
16はPTO3速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1
dとの間に位置して非係合状態とされている。またPT
O2速係止爪部1bも非係合状態とされている。PTO
2速係合爪部1dはPTO変速軸27の上のスプライン
と係合状態で動力伝達している。
【0018】PTO3速の変速状態においては、PTO
スライダー1が最前端の逆転の位置から、1位置だけ後
退し、PTO逆転係止爪部1aとPTO逆転係止爪15
の係合状態は解除され、PTO3速係合爪部1cとPT
O3速係合爪16が係合する位置となる。この状態にお
いて、PTO2速係合爪部1dはスプライン係合はして
いるが、他の爪とは噛合していない。またPTO逆転係
止爪部1aとPTO2速係止爪部1bも非係合状態とな
っている。これにより、PTO3速係合爪16の回転が
逆転ギア14からPTOスライダー1に伝達され、PT
O2速係合爪部1dからPTO変速軸27に伝達されて
いる。
【0019】PTO2速においては、PTOスライダー
1が後方へ1位置だけ後退し、逆転ギア14はPTO変
速軸27のスプラインと係合状態で、PTO2速係合爪
部1dがスプラインから外れて、PTO2速ギア37の
PTO2速係合爪17と噛合した状態となる。PTO逆
転係止爪部1aとPTO2速係止爪部1bは非係合状態
である。
【0020】PTO1速においては、PTOスライダー
1が更に後方へ1位置だけ移動し、PTO2速係合爪1
7はPTO3速係合爪部1cとPTO2速係合爪部1d
との間で非係合状態となり、PTO2速係止爪部1bが
PTO1速ギア19のPTO1速係止爪18と噛合状態
となる。逆転ギア14はPTO変速軸27のスプライン
と係合している。
【0021】以上により、PTOの逆転,3速,2速,
1速の4段の変速回転がすべてPTO変速軸27に伝達
される。該PTO変速軸27はPTOジョイント軸28
とPTO減速軸29を介して伝達され、PTO減速軸2
9の上のギア31とPTO軸30の間にギア32との噛
合によりPTO軸30を回転すべく構成している。
【0022】次にリバーサ変速機構について説明する。
図4において、リバーサ軸23の上の後端部分にリバー
サ変速機構が構成されている。カウンター軸22の上の
係合ギア38と、フロントギア39が噛合しており、該
フロントギア39にはフロント係止爪40が刻設されて
いる。またリバーサ軸23の上にバックギア42が配置
れており、該バックギア42にはバック係止爪41が刻
設されている。該フロント係止爪40はカウンター軸2
2の後端に配置したギア65から、図2に示す逆転ギア
81を介して、逆転回転が伝達されている。該逆転ギア
81の軸心80は図2において、カウンター軸22の下
方に図示されている。
【0023】該リバーサ変速機構は、シンクロメッシュ
式の変速機構により構成されており、リバーサシフター
6を前後すると、まず係合体7の回転をフロントギア3
9とバックギア42の回転に近い状態に同期させてか
ら、次に結合すべく構成している。そして本発明におい
ては、走行変速機構をリバーサ変速機構と主変速機構と
副変速機構の3者を直列に配置して構成し、主変速機構
と副変速機構には、中立位置を設けずに、直線的にレバ
ーを操作するだけで変速を可能とし、リバーサ変速機構
においてのみ、リバーサシフター6が中央に位置してフ
ロント係止爪40にもバック係止爪41にも係合しない
位置で中立位置が取れるように構成している。該リバー
サシフター6を前後に摺動するのが、図2のリバーサシ
フター71である。
【0024】次に主変速機構について説明する。図4に
おいて、リバーサ軸23の前部に、主変速1速駆動側ギ
ア46と、主変速4速駆動側ギア43と、主変速2速駆
動側ギア44と、主変速3速駆動側ギア45を構成して
いる。該主変速1速駆動側ギア46は、主変速軸24の
上の主変速1速ギア51と常時噛合し、主変速4速駆動
側ギア43は主変速4速ギア49と常時噛合し、主変速
2速駆動側ギア44は主変速2速ギア50と噛合し、主
変速3速駆動側ギア45は主変速3速ギア55と噛合し
ている。
【0025】そして主変速軸24の上で、主変速1速ギ
ア51と主変速4速ギア49の間に、前部スプラインカ
ラー47を内周で主変速軸24とスプライン係合し、外
周で前部スライダー2と係合状態で配置している。また
主変速軸24の上で、主変速2速ギア50と主変速3速
ギア55との間の外周に、後部スプラインカラー53が
内周で主変速軸24と係合状態で配置されており、該後
部スプラインカラー53の外周に後部スライダー3をス
プライン係合状態で摺動可能に配置している。
【0026】そして前部スライダー2と後部スライダー
3とは、先端が分岐されて一体的に前後動される図2の
主変速シフター72により摺動される。該主変速シフタ
ー72は、図6において図示されている如く、前部シフ
ター72aと後部シフター72bにより構成されてお
り、該前部シフター72aが前部スライダー2の溝に係
合し、後部シフター72bが後部スライダー3の溝に係
合している。これにより、主変速シフター72を前後動
すると前部スライダー2と後部スライダー3が同時に前
後に4位置に摺動可能としている。
【0027】そして、図4において図示した位置では、
主変速機構1速の位置を示している。この場合には、前
部スライダー2が主変速1速係止爪52と前部スプライ
ンカラー47に跨がって係合している。しかし、後部ス
ライダー3は主変速2速ギア50のボス部に乗った状態
であり、後部スプラインカラー53とは係合していない
のである。この位置では、主変速1速が得られる。
【0028】次に主変速シフター72を1位置だけ後退
させると、前部スライダー2と主変速1速係止爪52の
係合状態が外れて、前部スライダー2は前部スプライン
カラー47の上のみに位置して非係合状態となる。この
位置で後部スライダー3は、主変速2速係止爪90と後
部スプラインカラー53の両方に跨がった状態となって
いる。これにより主変速2速が得られる。
【0029】更に主変速シフター72を1位置だけ後退
させると、前部スライダー2はまだ前部スプラインカラ
ー47の上のままで、非係合状態である。これに対して
後部スライダー3は、後部スプラインカラー53と主変
速3速係止爪54と係合状態となる。これにより、主変
速3速が得られる。
【0030】更に1位置だけ主変速シフター72を後退
させると、後部スライダー3は主変速3速係止爪54の
みに係合し後部スプラインカラー53とは係合しなくな
り、代わって前部スライダー2が、前部スプラインカラ
ー47と主変速4速係止爪48の両方に跨がった状態と
なる。これにより主変速4速が得られる。以上の如く、
主変速レバーの前後動の操作により、図7に示す如く、
1速,2速,3速,4速と順番に直線的に変速が可能と
なっている。
【0031】次に副変速機構について説明する。主変速
軸24の後部とピニオン軸25との間に、副変速機構が
構成されている。該主変速軸24の上の係合ギア56が
ピニオン軸25の上の遊嵌ギア60と噛合しており、該
遊嵌ギア60に副変速高係止爪59が刻設されている。
また主変速軸24の後端の刻設ギア57が、副変速第1
減速軸36のギア64と噛合している。該副変速減速軸
36の上に固設された他のギア63が、副変速第2減速
軸35の上のギア62と噛合し、副変速第2減速軸35
の上の他のギア61が、副変速摺動ギア4と噛合可能に
構成されている。また副変速摺動ギア4の内周部分に
は、副変速高係止爪59と噛合する副変速係止爪部58
が設けられており、副変速摺動ギア4を前後に摺動する
ことにより、高低の副変速が可能としている。
【0032】ピニオン軸25の後端にはピニオン34が
刻設されており、デフギア装置33と噛合している。ま
たピニオン軸25の前端には、前輪駆動軸26が同一軸
心に配置されており、図5に示す如く、前輪駆動クラッ
チスライダー5を介して、係止爪66と噛合することに
より、前輪駆動力が伝達される。
【0033】図2において図示する如く、PTOシフタ
ー70は変速レバー軸91を介して、ミッションケース
Mの外部のアーム82に連結され、該アーム82がリン
クを介して、座席の側方のPTO変速レバーと連結され
ている。また主変速シフター72は、主変速レバー軸9
2を介して、アーム83に連結されており、該アーム8
3はリンクを介して、座席の側方の主変速レバーと連結
されている。また前輪駆動クラッチスライダー5はシフ
ター73とシフター軸93を介してアーム84に連結さ
れている。該アーム84が、前輪駆動クラッチレバーに
連結されている。
【0034】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、主変速
機構において、駆動側ギアと常時噛合する主変速ギア
を、主変速軸24上に前端部から、1速ギア51,前部
スプラインカラー47,4速ギア49,2速ギア50,
後部スプラインカラー53,3速ギア55と順に配置
し、前部スプラインカラー47の上の前部スライダー2
と、後部スプラインカラー53の上の後部スライダー3
とを、同一シフター軸上のシフター72により一体移動
させて、1本の変速レバーの直線的な移動により、1
速,2速,3速,4速の4段の変速を可能としたので、
変速レバーの1直線的な操作により、低速から高速まで
順序よく操作することが出来るので、変速フィーリング
を向上することが出来たのである。またオペレーターが
変速段を間違えるような操作を行うことがなく、順番に
沿って変速出来るのである。また変速レバーやこれに連
結するリンク系統を簡略化することが出来るのである。
またレバーガイド溝を、直線的に構成することにより、
ガイド板の幅を狭くすることが出来るので、座席とキャ
ビンやフェンダーの間の狭い部分に変速レバーやガイド
板を配置することが出来るようになったのである。
【0035】請求項2の如く、主変速機構の他に、走行
変速装置として、副変速機構とリバーサ変速機構を直列
に配置し、主変速機構と、副変速機構には中立位置を構
成することなく、リバーサ変速機構において中立位置を
構成したので、最も操作回数の多いリバーサ変速レバー
に中立位置を設けたので、操作がし易くなったのであ
る。またオペレーターはトラクターの発進・停止時のレ
バー操作をリバーサ変速レバーにより行うので、該リバ
ーサ変速レバーのみの操作に集中することが出来るの
で、操作がより安全に行われるのである。
【0036】請求項3の如く、PTO変速装置におい
て、PTO変速軸の軸心上に、前端部から入力軸21,
逆転ギア14,中間に環状切欠部を設けたPTOスライ
ダー1,PTO2速ギア37のボス部、該2速ギアの外
周に嵌装したPTO1速係止爪18を配置し、PTOス
ライダー1の直線的な摺動により、逆転・3速・中立・
2速・1速のPTO変速を可能としたので、逆転・3速
・中立・2速・1速の操作を順番に操作することが出来
るので、操作間違いが発生しないのである。特に、逆転
回転をする場合に、従来は操作ミスが発生していたので
あるが、本発明においては、操作ミスの発生しにくい順
番とすることが出来たのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラクタの変速機構の全体を示す正面
断面図。
【図2】同じく本発明のトラクタの変速機構の前面断面
図。
【図3】本発明の変速機構の中で、PTO変速機構の部
分の拡大正面断面図。
【図4】同じく主変速機構の部分の拡大正面断面図。
【図5】前輪駆動クラッチ部分の拡大断面図。
【図6】主変速シフター72の図面。
【図7】本発明の主変速機構の変速ガイド溝を示す図
面。
【図8】従来の変速ガイド溝を示す図面。
【図9】従来の変速ガイド溝を示す図面。
【符号の説明】
M ミッションケース 1 PTOスライダー 2 前部スライダー 3 後部スライダー 4 副変速摺動ギア 5 前輪駆動クラッチスライダー 6 リバーサシフター 7 係合体 8 PTO逆転軸 72 主変速シフター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主変速機構において、駆動側ギアと常時
    噛合する主変速ギアを、主変速軸24上に前端部から、
    1速ギア51,前部スプラインカラー47,4速ギア4
    9,2速ギア50,後部スプラインカラー53,3速ギ
    ア55と順に配置し、前部スプラインカラー47の上の
    前部スライダー2と、後部スプラインカラー53の上の
    後部スライダー3とを、同一シフター軸上のシフター7
    2により一体移動させて、1本の変速レバーの直線的な
    移動により、1速,2速,3速,4速の4段の変速を可
    能としたことを特徴とするトラクタの変速機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の主変速機構の他に、走行
    変速装置として、副変速機構とリバーサ変速機構を直列
    に配置し、主変速機構と、副変速機構には中立位置を構
    成することなく、リバーサ変速機構において中立位置を
    構成したことを特徴とするトラクタの変速機構。
  3. 【請求項3】 PTO変速装置において、PTO変速軸
    の軸心上に、前端部から入力軸21,逆転ギア14,中
    間に環状切欠部を設けたPTOスライダー1,PTO2
    速ギア37のボス部、該2速ギアの外周に嵌装したPT
    O1速係止爪18を配置し、PTOスライダー1の直線
    的な摺動により、逆転・3速・中立・2速・1速のPT
    O変速を可能としたことを特徴とするトラクタの変速機
    構。
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