JPH07301203A - アキュムレータ - Google Patents

アキュムレータ

Info

Publication number
JPH07301203A
JPH07301203A JP6172711A JP17271194A JPH07301203A JP H07301203 A JPH07301203 A JP H07301203A JP 6172711 A JP6172711 A JP 6172711A JP 17271194 A JP17271194 A JP 17271194A JP H07301203 A JPH07301203 A JP H07301203A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bellows
shell
chamber
mounting portion
end plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6172711A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Matsui
克実 松井
Kenji Sasaki
憲司 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nok Corp
Original Assignee
Nok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nok Corp filed Critical Nok Corp
Priority to JP6172711A priority Critical patent/JPH07301203A/ja
Priority to US08/506,882 priority patent/US5771936A/en
Publication of JPH07301203A publication Critical patent/JPH07301203A/ja
Priority to US09/061,878 priority patent/US5924196A/en
Priority to US09/061,899 priority patent/US6056013A/en
Priority to US09/061,900 priority patent/US5918355A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B1/00Installations or systems with accumulators; Supply reservoir or sump assemblies
    • F15B1/02Installations or systems with accumulators
    • F15B1/04Accumulators
    • F15B1/08Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor
    • F15B1/10Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means
    • F15B1/103Accumulators using a gas cushion; Gas charging devices; Indicators or floats therefor with flexible separating means the separating means being bellows
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/20Accumulator cushioning means
    • F15B2201/205Accumulator cushioning means using gas
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/30Accumulator separating means
    • F15B2201/315Accumulator separating means having flexible separating means
    • F15B2201/3153Accumulator separating means having flexible separating means the flexible separating means being bellows
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/30Accumulator separating means
    • F15B2201/315Accumulator separating means having flexible separating means
    • F15B2201/3155Accumulator separating means having flexible separating means characterised by the material of the flexible separating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/30Accumulator separating means
    • F15B2201/315Accumulator separating means having flexible separating means
    • F15B2201/3157Sealings for the flexible separating means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/40Constructional details of accumulators not otherwise provided for
    • F15B2201/41Liquid ports
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F15FLUID-PRESSURE ACTUATORS; HYDRAULICS OR PNEUMATICS IN GENERAL
    • F15BSYSTEMS ACTING BY MEANS OF FLUIDS IN GENERAL; FLUID-PRESSURE ACTUATORS, e.g. SERVOMOTORS; DETAILS OF FLUID-PRESSURE SYSTEMS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • F15B2201/00Accumulators
    • F15B2201/40Constructional details of accumulators not otherwise provided for
    • F15B2201/415Gas ports

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Supply Devices, Intensifiers, Converters, And Telemotors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】気体室内のガスの室外への流出を防止し、しか
もベローズの取付部の密封を完全にする。 【構成】シェル1、前記シェルに嵌合して前記シェルの
内部に室6を形成すると共に液体流入ポート2bを有す
るエンドプレート2、前記エンドプレートと前記シェル
との嵌合間に取付部3aが保持されて前記室を気体室5
と液体室4とに仕切る樹脂材製のベローズ3を有するア
キュムレータであり、前記シェル1と前記取付部3aと
の間にシート状のシール部7a,7bが周面軸方向に対
して長手に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体室および液体室の
密封性能に優れたアキュムレータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のアキュムレータとして
は、収縮膨張可能なゴム材製のブラダ(空気袋)によっ
てシェル内を液体室と気体室とに区画するブラダ型アキ
ュムレータがある。ところが、この種のブラダは長期的
にガスが液体室側へ浸透すると言う問題を有している。
これに対し、蛇腹状に形成されて伸縮可能な樹脂材製ま
たは金属製のベローズをシェル内に設けることにより当
該シェル内を液体室と気体室とに区画するベローズ型ア
キュムレータが利用されている。しかしながら、金属製
ベローズは取付部の密封性能に問題を有すること、およ
び大きな収縮時には破損し易いという問題を有すること
で、利用することが困難である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、従来の樹脂材
製のベローズ型アキュムレータでは、エンドプレート2
を防蝕材にするためにシェル1とは異なる材質にし、図
10に示すようにベローズ3の開口端部3a(以下、取
付部ともいう)をシェル1とエンドプレート2との間に
挟持することにより、シェル内に形成されるアキュムレ
ータ室を気体室5と液体室4とに仕切るように構成して
いる。そして、同図に示されるように、ベローズの取付
部3aの内外にOリング50,51を設けてある。一方
のガスシール用Oリング50によって、気体室5に封入
されたガスがベローズ3の外周面とシェル1との隙間を
通過して大気中に漏洩するのを防止する。また、他方の
液体シール用Oリング51によって、液体室4に流入し
た液体がベローズ3の内周面とエンドプレート2との隙
間を通過して外部に漏洩するのを防止している。
【0004】しかしながら、上述したようなOリング5
0,51によるシール構造では、特に気体室内に高圧の
ガスを封入したときや液体室に高圧の液体が流入したと
きのガスの透過が懸念されていた。しかも、図10に示
されるように、ベローズ3の内外周面にOリング50,
51を配置しようとすると、必然的にベローズの取付部
3aの肉厚が厚くなり、例えばブロー成形によってベロ
ーズを成形する場合にベロー部の薄肉と取付部の肉厚の
管理が著しく困難であるという問題があった。尤もこの
問題はOリングをシェルの内周面とエンドプレートの外
周面に設けることにより解消されるものの、このように
すると、シェルの内周面とエンドプレートの外周面にそ
れぞれOリングの取付用溝を形成しなければならないと
いう新たな問題が生じる。
【0005】また、気体室5および液体室4のシール性
能以外にも、液体室4に液体が流入してベローズ3が伸
長したときに当該ベローズ3の取付部3aに作用する引
っ張り力によってベローズ3が抜けるおそれがあった。
しかも、このようにベローズ3が伸長して取付部3Aに
引っ張り力が作用している場合には、当該ベローズ3の
取付部3aが弾性変形によって薄肉になるため、気体室
5および液体室4のシール性能が低下するという問題も
有していた。さらに、気体室5を密封するために、Oリ
ング50を用いているが、Oリング50は、耐ガス透過
性が必ずしも良好ではなく、ガスの密封性の点で難点を
有している。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであって、その目的は、気体室内の
ガスの室外への流出を防止し、しかもベローズの取付部
の密封を完全にするアキュムレータを得ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係るアキュムレータは、シェル、前記
シェルに嵌合して前記シェルの内部に室を形成すると共
に液体流入ポートを有するエンドプレート、前記エンド
プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部が保持されて
前記室を気体室と液体室とに仕切る樹脂材製のベローズ
を有するアキュムレータにおいて、前記シェルと前記取
付部との間にシート状のシール部が周面軸方向に対して
長手に配置されていることを特徴としている。
【0008】また、第2の発明に係るアキュムレータ
は、シェル、前記シェルに嵌合して前記シェルの内部に
室を形成すると共に液体流入ポートを有するエンドプレ
ート、前記エンドプレートと前記シェルとの嵌合間に取
付部が保持されて前記室を気体室と液体室とに仕切る樹
脂材製のベローズを有するアキュムレータにおいて、前
記シェルと前記取付部との間に断面が楔状のシール部が
配置され、前記取付部は端部側が厚肉の前記シール部と
は逆の楔状に形成されていることを特徴としている。
【0009】さらに第3の発明に係るアキュムレータ
は、シェル、前記シェルに嵌合して前記シェルの内部に
室を形成すると共に液体流入ポートを有するエンドプレ
ート、前記エンドプレートと前記シェルとの嵌合間に取
付部が保持されて前記室を気体室と液体室とに仕切る樹
脂材製のベローズを有するアキュムレータにおいて、前
記シェルと前記ベローズの取付部との間にシート状のシ
ール部が周面軸方向に対して長手に配置され、前記シェ
ルまたは前記ベローズの取付部に前記シール部を圧接す
る凸部が形成されていることを特徴としている。
【0010】また、第4の発明に係るアキュムレータ
は、シェル、前記シェルに嵌合して前記シェルの内部に
室を形成すると共に液体流入ポートを有するエンドプレ
ート、前記エンドプレートと前記シェルとの嵌合間に取
付部が保持されて前記室を気体室と液体室とに仕切る樹
脂材製のベローズを有するアキュムレータにおいて、前
記シェルと前記取付部との間に断面が楔状の環状スペー
サが設けられ、前記取付部が圧接する前記エンドプレー
トの挟持面は前記環状スペーサの楔状に対応してテーパ
状に形成されていることを特徴としている。
【0011】さらに、第5の発明に係るアキュムレータ
は、シェル、前記シェルに嵌合して前記シェルの内部に
室を形成すると共に液体流入ポートを有するエンドプレ
ート、前記エンドプレートと前記シェルとの嵌合間に取
付部が保持されて前記室を気体室と液体室とに仕切る樹
脂材製のベローズを有するアキュムレータにおいて、前
記取付部が圧接する前記エンドプレートの挟持面が基端
側で大径のテーパ状に形成され、前記取付部が、前記シ
ェルのテーパ状段部とエンドプレートのテーパ状挟持面
との間に直接挟持され、前記シェルの基端部が前記エン
ドプレートの基端部に対してカシメ止めされていること
を特徴とする
【0012】上述した第1〜第5の発明に係るアキュム
レータでは、前記ベローズの取付部の内周に位置するエ
ンドプレートの挟持面に液体用シール部を配置すること
が好ましい。
【0013】
【作用】シェル、シェルに嵌合してシェルの内部に室を
形成するエンドプレート、エンドプレートとシェルとの
間に取付部が保持されて室を気体室と液体室とに仕切る
樹脂材製のベローズを有するアキュムレータにおいて
は、気体室に封入されたガスはシェルとベローズの取付
部との隙間を通過して外部に漏洩しようとする。
【0014】しかしながら、第1の発明に係るアキュム
レータでは、ベローズの取付部の外周にシート状のシー
ル部(断面積が小さく、軸方向に長い)を周面軸方向に
対して長手に配置しているので、シール部をガスが透過
しようとしても、ガスは透過できなくなる。
【0015】また、液体室に液体が流入してベローズが
伸長すると、当該ベローズの取付部に引っ張り力が作用
するが、第2の発明に係るアキュムレータでは、ベロー
ズの取付部の外周に断面が楔状のシール部を配置してい
るので、当該シール部は楔効果によって締めつけられて
シール性能が高まる。これと同時にベローズの取付部も
楔効果によって締めつけられるので、気体室のみならず
液体室のシール性能も向上する。また、シール部および
ベローズの取付部が締めつけられると、当該ベローズの
抜け力に対する反力が増加し、抜けを防止することがで
きる。
【0016】また、第3の発明に係るアキュムレータで
は、ベローズの取付部の外周にシート状のシール部を周
面軸方向に対して長手に配置することによりガスの透過
を防止できると同時に、シェルまたはベローズの取付部
に凸部を形成しているので、ベローズの取付部における
シール性能が助長され、また強固にベローズを保持でき
る。
【0017】これに対して、第4の発明に係るアキュム
レータでは、シェルとベローズの取付部との間に設けら
れ断面が楔状に形成された環状スペーサによって、ベロ
ーズの取付部の肉厚が多少ばらついてもこれを吸収して
密に組み付けることができる。また、気体室に高圧ガス
を封入すると、このガス圧が楔状に形成された環状スペ
ーサに作用する。このため、ベローズの取付部が永久変
形して薄くなっても、それによる隙間に環状スペーサが
ガス圧力で押し込まれ、シール性能を維持することがで
きる。さらに、液体室に液体が流入してベローズが伸長
し当該ベローズの取付部に引っ張り力が作用すると、楔
状に形成された環状スペーサおよびエンドプレートの挟
持面とによって当該取付部は強固に締めつけられ、気体
室のみならず液体室のシール性能も向上する。このよう
にベローズの取付部が締めつけられると、当該ベローズ
の抜け力に対する反力が増加し、抜けを防止することが
できる。
【0018】第5の発明に係るアキュムレータでは、前
記第4の発明に係るアキュムレータと異なり、環状スペ
ーサを介在させず、エンドプレートのテーパ状挟持面と
シェルのテーパ状段部との間にベローズの取付部を直接
挟持している。ベローズの取付部は、シェルの基端部を
エンドプレートの基端部にカシメ止めする際に、クリー
プし、このベローズの取付部自体で液体室および気体室
の密封を行う。このような観点からは、ベローズは、例
えばエチレンビニルアルコールからなるガスバリア層の
表裏に、例えばポリプロピレンあるいはポリアミドから
なる軟質緩和層を形成することにより形成された多層構
造であることが好ましい。このベローズの取付部のクリ
ープされた軟質緩和層が良好なシール性を発揮するから
である。
【0019】この発明に係るアキュムレータでは、シェ
ルのテーパ状段部とベローズの取付部との間には、耐ガ
ス透過性に劣るOリングを介在させず、ベローズの取付
部自体でシールを行うことから、耐ガス透過性が向上
し、気体室からのガスの漏洩を効果的に防止することが
できる。ただし、本発明では、ベローズの取付部を構成
する樹脂のクリープを利用してシールを行うため、経時
的にシール性が低下するおそれがある。そこで、ベロー
ズの取付部が圧接するエンドプレートのテーパ状挟持面
にシール溝を形成し、ここにOリングなどのシール材を
収容し、このシール材の弾性力により、樹脂のクリープ
による緊迫力の低下分を補い、シール性を確保すること
が好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。本発明のアキュムレータの基本構造 図1は本発明の一実施例に係るアキュムレータを示す断
面図、図2(A)は同アキュムレータのベローズの取付
構造を示す要部断面図である。本発明におけるアキュム
レータの全体構成は、基本的には図1に示す構造となっ
ており、図2(A)に示すベローズの取付構造の変形例
を図2(B)〜図9に示している。
【0021】本実施例のアキュムレータは、例えば樹脂
材製ベローズ型アキュムレータであって、図1に示され
るように、シェル1とエンドプレート2とで囲まれるア
キュムレータ室6内に、気体不透過性を有する樹脂材製
ベローズ3が伸縮自在に装着されている。このようにア
キュムレータ室6内に樹脂材製ベローズ3を取り付ける
ことで、当該アキュムレータ室6は、ベローズ3内部に
形成される液体室4と、当該ベローズ3とシェル1とで
囲まれた気体室5とに区画される。
【0022】この樹脂材製ベローズ3は、円盤状の頂部
に末広がりの円錐面と上広がりの円錐面とが交互に連続
して一体に形成された、いわゆる蛇腹状に形成されてお
り、この樹脂材製ベローズ3に作用する内外の差圧によ
り、樹脂材製ベローズの蛇腹状部分が軸方向に伸縮する
ことで、アキュムレータの機能を果たすようになってい
る。また、樹脂材製ベローズ3の開口端部である取付部
3aは、シェル1とエンドプレート2との接合部間に挟
み込まれ、さらに断面がL字状のシート状シール部7a
がベローズの取付部3aとシェル2との間に設けられて
いる。これにより気体室5と液体室4とが密封される。
このベローズの取付構造については後述する。ちなみ
に、シェル1に対してエンドプレート2を接合するに
は、シェル1の開口端部1aをカシメ止めすれば良い。
【0023】エンドプレート2には、液体室4内に突出
するストッパ2aが形成されており、樹脂材製ベローズ
3の最小圧縮位置を規制するようになっている。また、
エンドプレート2には、樹脂材製ベローズ3の内部に形
成される液体室4に連通する液体流入ポート2bが形成
されている。なお、ストッパ2aの麓部分にはベローズ
3の斜面に応じた傾斜面が形成されている。一方、シェ
ル1の頂部には、樹脂材製ベローズ3とシェル1内面と
の間に形成される気体室5に連通するガス封入口11が
形成されており、このガス封入口11に、気体室5内を
密封するプラグ12がOリング13を介してねじ込まれ
ている。
【0024】ガス封入口11から気体室5に所定圧の気
体(例えば窒素ガスなどの不活性ガス)を封入し、エン
ドプレート2に形成された液体流入ポート2bを図示し
ない液体配管等に接続すれば、樹脂材製ベローズ3に
は、内部の液体室4と外部の気体室5との差圧が作用
し、液体配管の圧力変動を緩和する方向に、樹脂材製ベ
ローズ3が軸方向に伸縮移動することになる。その結
果、液体配管等の圧力変動、例えばウォータハンマを有
効に防止することができる。
【0025】ベローズ3を構成する樹脂としては、ゴム
や合成樹脂など特に限定されないが、例えば耐ガス透過
性および剛性や耐熱性などの耐久性に優れた熱可塑性エ
ラストマーを例示することができる。特に、アキュムレ
ータを飲料水の配管等に適用する場合には、人体への影
響が全くないエチレンビニルアルコールなどを用いるこ
とが好ましい。なお、樹脂材製ベローズ3の製造方法も
特に限定されないが、例えばブロー成形や液圧成形、射
出成形などが例示される。
【0026】また、このベローズ3は一種類の樹脂によ
って形成してもよいが、複数の樹脂からなる多層構造と
することもできる。例えばエチレンビニルアルコールか
らなるガスバリア層の表裏に、例えばポリプロピレンあ
るいはポリアミドからなる軟質緩和層を形成することに
より多層構造とすることができる。ガスバリア層は耐ガ
ス透過性能を発揮して気体室5からのガスの透過を遮断
する。一方、軟質緩和層は、ガスバリア層が吸水しない
ように保護する機能と、ガスバリア層が硬質であるため
に山谷部の歪みを緩和させる機能とを有している。これ
らガスバリア層と軟質緩和層とを接着するためには、例
えば両層間に両層を構成する材質に対し相溶性に優れた
接着剤が用いられる。ただし、ガスバリア層がエチレン
ビニルアルコールからなり、軟質緩和層がポリアミドか
らなる場合にはこのような接着剤を用いて接着する必要
はない。
【0027】一方、エンドプレート2を構成する材料は
金属の他にも合成樹脂を採用できる。合成樹脂として
は、特に限定されないが、剛性や耐熱性などの耐久性に
優れた樹脂をもちいることができ、特に、アキュムレー
タを飲料水の配管等に適用する場合には、人体への影響
が全くないポリプロピレンなどを用いることが好まし
い。また、エンドプレート2は必ずしも合成樹脂によっ
て構成する必要はなく、上述した樹脂以外にも例えばス
テンレスや黄銅などのように防錆性能に優れ衛生的であ
る材料を選択してもよい。
【0028】このように、液体(例えば水)に接する部
品を全て合成樹脂により形成するか、一部を防錆性能に
優れた金属を選択すれば、極めて衛生的であるアキュム
レータとなる。また、ベローズ3をエチレンビニルアル
コール等の比較的ヤング率が小さい材料により構成すれ
ば、蛇腹の山数が少なくても作動範囲を拡大することが
可能となり、アキュムレータの全長を短くすることがで
きる。加えて、ベローズ3とエンドプレート2を同じ合
成樹脂により構成すると、エンドプレートにベローズを
取り付けたのち両者を溶着などの手段によって一体化す
ることが可能となり、これによって液体室と気体室との
密封性能が高まることになる。
【0029】ベローズの取付部の第1実施例 特に、本実施例ではベローズの取付部3aの外周にシー
ト状のシール部材(シール部)7aを配置している。こ
のシール部材7aは気体不透過性に優れた材料を用いる
ことが好ましく、例えばブチルゴム(IIR)などを例
示することができる。図1および図2(A)に示される
ベローズの取付構造では、ベローズの取付部3aが蛇腹
部3bとほぼ等しい肉厚に形成されており、このベロー
ズの取付部3aの外周と端面とを覆うようにシール部材
7aが配置されている。シール部材7aは少なくともベ
ローズの取付部3aとシェル1との間に挟持されること
が必要であるが、図2(A)に示すように僅かに蛇腹部
3bの方向に向かって長く形成してもよい。また、同図
(A)に示すようにベローズの取付部3aの端面を覆う
ように設けることがより望ましいといえる。このように
ベローズの取付部3aの外周にシート状のシール部材7
aを周面軸方向に対して長手に配置すると、気体室5に
封入されたガスがシェル1とベローズ取付部3aとの間
を通過して外部に漏洩しようとしても、シール部材7a
はガスの透過方向に長く配置されているため当該ガスの
透過を効果的に防止することができる。
【0030】また、シール部材は少なくともベローズの
取付部3aの外周に設ければよいので、例えば図2
(B)に示すように、ベローズの取付部3aの外周面や
端面以外にも内周面を覆うシール部材7bとしてもよ
い。この場合には、上記作用効果に加えて、液体室4に
流入した液体がベローズの取付部3aとエンドプレート
2との隙間を通過して外部へ漏洩するのを防止すること
ができる。
【0031】ベローズの取付部の第2実施例 さらに、図3(A)および(B)に示すベローズの取付
構造は、ベローズ取付部3aの外周に断面が楔状のシー
ル部材(シール部)7c,7dを配置したものである。
図3(A)に示すシール部材7cはベローズの取付部3
aの外周面と端面のみに設けられ、一方図3(B)に示
すシール部材7dはベローズの取付部3aの内周面にも
設けた具体例である。断面が楔状のシール部材7c,7
dは、図3(A)に示すように、ベローズの取付部3a
の先端に向かって鋭利となる楔形であって、この楔形状
に応じてベローズの取付部3aも先端に向かって広がる
ように形成されている。楔形状を構成する角度等は特に
限定されないが、この角度は楔効果によるシール性能や
抜け力に大きく影響する要因の一つとなる点に留意すべ
きである。また、シール部材7c,7dの断面を楔状に
形成するのは、少なくともベローズの取付部3aの外周
面側である。図3(B)に示すシール部材7dにおいて
は、ベローズの取付部3aの内周面側は直線的に形成さ
れているが、この内周面側も断面楔状に形成してもよ
い。
【0032】このように構成したアキュムレータでは、
ベローズ3が伸長するなどしてベローズの取付部3aに
引っ張り力が作用すると、シール部材7c,7dの楔効
果によって当該シール部材7c,7dが締めつけられ、
ベローズの取付部3aとの接触が密となるので長手方向
のガスの透過を防止することができる。また同時に、ベ
ローズの取付部3aも締めつけられることから、ベロー
ズ取付部3aのシール性能、すなわち気体室5のみなら
ず、液体室4からの液体の漏洩も有効に防止できる。こ
の効果は図3(B)に示す実施例が特に顕著である。加
えて、シール部材7c,7dとベローズ取付部3aの両
者が締めつけられるので、ベローズ3の伸長にともない
ベローズの取付部3aに抜け力が作用してもベローズを
強固に保持することができる。
【0033】ベローズの取付部の第3実施例 図4(A)に示すベローズの取付構造は、図2(A)に
示す取付構造に対してベローズの取付部3aの外周にシ
ール部材7aを圧接する凸部8aを形成したもので、さ
らにベローズの取付部3aの内周面とエンドプレート2
との間にOリング14を介装している。また、図4
(B)に示す実施例は、ベローズの取付部3aとシェル
1およびエンドプレート2との間にシール部材7bを挟
持したのち、シェル1の外面をかしめることによりシェ
ル1およびベローズの取付部3aにシール部材7bを圧
接する凸部8bを形成したものである。
【0034】さらに、図5(A)および(B)に示す実
施例では、ベローズの取付部3aの外周に気体用シール
部材7eを設けるとともに、取付部3aの内周に液体用
シール部材9を設けてある。図5(A)および(B)に
示すベローズの取付構造を実現するには、気体用シール
部材7eの外周をゴムバンド10で締めつけて、取付部
3aおよびシール部材9と共にエンドプレート2の外周
に固定したのち、これらベローズの取付部3a、気体用
シール部材7eおよび液体用シール部材9をシェル1と
エンドプレート2で挟持する。さらにシェル1の外面を
かしめることにより、シェル1およびベローズの取付部
3aにシール部材7eを圧接する凸部8cを形成する。
この場合、気体用シール部材7eとしては気体不透過性
に優れた例えばブチルゴムなどを用い、一方、液体用シ
ール部材9としては耐吸水性に優れた例えばエチレンプ
ロピレンゴム(EPDM)等を用いることが好ましい。
【0035】このように、ベローズの取付部3aの外周
にシート状のシール部材7a,7b,7eを周面軸方向
に対して長手に配置すると共に、シェル1またはベロー
ズの取付部3aに凸部8a,8b,8cを形成すると、
気体室5に封入されたガスがシェル1とベローズ取付部
3aとの間を通過して外部に漏洩しようとしても、シー
ル部材7a,7b,7eはガスの透過方向に長く配置さ
れているため当該ガスの透過を防止することができる。
加えて、凸部8a,8b,8cによってベローズの取付
部3aのシール性能が助長され、さらにベローズの取付
部3aが強固に保持されるので、ベローズ3の抜けを防
止することができる。また、ベローズの取付部3aの内
周面に液体用シール部材9,14が配置されているので
液体室4のシール性能も相乗的に向上する。
【0036】ベローズの取付部の第4実施例 ところで、樹脂材製ベローズ3は一般的にはブロー成形
法により製造されることから、肉厚管理が極めて困難で
ある。特に上述したベローズの取付構造においては、ベ
ローズの取付部3aの肉厚が薄くなるとそのばらつきを
シール部材7a〜7eで吸収することができなくなるた
め、取付部3aのシール性能が懸念される。また、ベロ
ーズの取付部3aの肉厚が適正な公差範囲内で製造され
たとしても、アキュムレータの使用過程(液体室内の内
圧が上昇したとき)ではベローズの取付部3aに大きな
引っ張り力が作用するため、当該ベローズの取付部3a
にクリープ現象などの永久歪みが生じ、使用中に肉厚が
減少することも考えられる。加えて、上述したシール部
材7a〜7eの形状は従来のOリング等と比較して複雑
であることから、当該シール部材の成形性や組付性も懸
念される。
【0037】そこで、上記第1〜第3実施例で示された
アキュムレータの諸性能をより高めるために、本実施例
では以下のように構成している。すなわち、上述した実
施例ではシェル1とベローズの取付部3aとの間にシー
ト状のシール部材7a〜7eを周面軸方向に対して長手
に設けたが、本実施例では図7(A)に示すように、あ
る程度の厚みを有する断面が楔状に形成された環状スペ
ーサ15をシェル1とベローズの取付部3aとの間に設
けている。この環状スペーサ15は気体不透過性に優れ
た材料を用いることが好ましく、例えばブチルゴム(I
IR)などを例示することができる。
【0038】これに加えて、エンドプレート2における
ベローズの取付部3aの挟持面2cを環状スペーサ15
の楔形状に応じたテーパ状に形成し、これら環状スペー
サ15とエンドプレートの挟持面2cとの構造によって
ベローズの取付部3aを挟持している。なお、「16」
は例えば気体不透過性に優れた材料から構成されたOリ
ングであり、シェル1と環状スペーサ15とのシール性
能を高めるために設けられている。このようなアキュム
レータを組み付ける場合には、まずエンドプレートの挟
持面2cにベローズの取付部3aを載置し、この上から
環状スペーサ15を嵌合させる。そして、この上からさ
らにシェル1を被せたのち、当該シェルの開口端部1a
をかしめる。この場合、図7(A)(B)示すように、
シェルに段部1bを形成しておけば、シェル1を被せて
開口端部1aをかしめる際に、当該段部1bによって環
状スペーサ15が図中下方に押し込まれ、組付時にベロ
ーズの取付部3aのシール性能が確保されることにな
る。
【0039】このように構成された本実施例のアキュム
レータでは、シェル1とベローズの取付部3aとの間に
設けられ断面が楔状に形成された環状スペーサ15によ
って、ベローズの取付部3aの肉厚が多少ばらついても
これを吸収して密に組み付けることができる。また、気
体室5に高圧ガスを封入すると、図7(A)に矢印で示
すようにこのガス圧が楔状に形成された環状スペーサ1
5に作用するので、ベローズの取付部3aが永久変形し
て薄くなってもこれを吸収してシール性能を維持するこ
とができる。さらに、液体室4に液体が流入してベロー
ズ3が伸長し当該ベローズの取付部3aに引っ張り力が
作用すると、シェルの段部1bによって保持され楔状に
形成された環状スペーサ15およびエンドプレートの挟
持面2cとによって当該取付部3aは強固に締めつけら
れ、気体室5のみならず液体室4のシール性能も向上す
る。このようにベローズの取付部3aが締めつけられる
と、当該ベローズ3の抜け力に対する反力が増加し、抜
けを防止することができる。
【0040】また、液体室4のシール性能を高めようと
する場合には、例えば図7(B)に示すように、ベロー
ズの取付部3aの内周に耐吸水性に優れた例えばエチレ
ンプロピレンゴム(EPDM)等からなるOリング18
などのシール部材を設けることが好ましい。さらに、気
体室5のシール性能を高めるためには、Oリング16に
加えて環状スペーサ15とベローズの取付部3aとの間
に気体不透過性に優れたOリング17を設けることもで
きる。
【0041】ベローズの取付部の第5実施例 図8,9に示すように、本実施例のアキュムレータは、
図7(A),(B)に示すアキュムレータの変形例であ
り、図7(A),(B)に示す環状スペーサ15を介在
させず、エンドプレート2のテーパ状挟持面2cとシェ
ル1のテーパ状段部1cとの間にベローズ3の取付部3
aを直接挟持している。ベローズ3の取付部3aは、シ
ェル1の基端部をエンドプレート2の基端部にカシメ止
めする際に、クリープし、このベローズ3の取付部3a
自体で液体室4および気体室5の密封を行う。このよう
な観点からは、ベローズ3は、図9に示すように、例え
ばエチレンビニルアルコールからなるガスバリア層22
の表裏に、例えばポリプロピレンあるいはポリアミドか
らなる軟質緩和層24を形成することにより形成された
多層構造であることが好ましい。このベローズ3の取付
部3aのクリープされた軟質緩和層24が良好なシール
性を発揮するからである。
【0042】この実施例に係るアキュムレータでは、シ
ェル1のテーパ状段部1cとベローズ3の取付部3aと
の間には、耐ガス透過性に劣るOリングを介在させず、
ベローズ3の取付部3a自体でシールを行うことから、
耐ガス透過性が向上し、気体室5からのガスの漏洩を効
果的に防止することができる。ただし、本実施例では、
ベローズ3の取付部3aを構成する軟質緩和層24のク
リープを利用してシールを行うため、経時的にシール性
が低下するおそれがある。そこで、ベローズ3の取付部
3aが圧接するエンドプレート2のテーパ状挟持面2c
にシール溝26を形成し、ここにOリング18を収容
し、このOリング18の弾性力により、樹脂のクリープ
による緊迫力の低下分を補い、シール性を確保してい
る。
【0043】また、エンドプレート2の基端部外周であ
って、シェル1の開口端部1aがカシメ止めされる手前
の部分には、Oリング溝が形成してあり、ここにOリン
グ20を収容し、シェル1との間でOリング20を圧縮
することにより、前記ベローズ3の取付部3a自体での
シールの補完を図っている。
【0044】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変するこ
とができる。たとえば、図2(B)および図4(B)に
示すシール部材7bを図6(A)(B)に示すように気
体用シール部材7b1 と液体用シール部材7b2 とに分
けても良い、この場合、気体用シール部材7b1 として
は気体不透過性に優れた例えばブチルゴムなどを用い、
一方、液体用シール部材7b2 としては耐吸水性に優れ
た例えばエチレンプロピレンゴム(EPDM)等を用い
ることが好ましい。また、シェル1とエンドプレート2
との接合手段は、特に限定されず、上述したようなカシ
メ止めに限らず、溶接その他の接合手段を採用しても良
い。また、シェル1の頂部に取り付けられるガスプラグ
12はネジ込み式以外にも、例えばプレートを溶接する
ようにしてもよい。
【0045】
【発明の効果】第1の発明に係るアキュムレータは、ベ
ローズ取付部の外周に断面積の小さいシート状のシール
部材を周面軸方向に対して長手に配置したので、気体室
に封入されたガスがシェルとベローズ取付部との間を通
過して外部に漏洩しようとしても、シール部材はガスの
透過方向に長く配置されているため、いくつもの堰が形
成された如く当該ガスの透過を防止することができる。
しかも、ベローズの取付部の肉厚を薄く形成できるか
ら、ベローズ全体も薄肉に成形でき、応答性に優れた効
果を奏する。
【0046】第2の発明に係るアキュムレータは、ベロ
ーズ取付部の外周に断面が楔状のシール部材を配置した
ので、ベローズが伸長するなどしてベローズの取付部に
引っ張り力が作用すると、シール部材の楔効果によって
当該シール部材が締めつけられ、ベローズの取付部との
接触が密となるので長手方向のガスの透過を防止するこ
とができる。また同時に、ベローズの取付部も締めつけ
られることから、ベローズ取付部のシール性能、すなわ
ち気体室のみならず、液体室からの液体の漏洩も有効に
防止できる。加えて、シール部材とベローズ取付部が締
めつけられるので、ベローズの伸長にともないベローズ
の取付部に抜け力が作用してもベローズを強固に保持す
ることができる。
【0047】第3の発明に係るアキュムレータは、ベロ
ーズの取付部の外周にシート状のシール部材を周面軸方
向に対して長手に配置すると共に、シェルまたはベロー
ズの取付部に凸部を形成してシール部材を圧接するよう
に構成したので、気体室に封入されたガスがシェルとベ
ローズ取付部との間を通過して外部に漏洩しようとして
も、圧接部分の組織が密となって当該ガスの透過を防止
することができる。加えて、凸部によってベローズの取
付部が強固に保持されベローズの抜けを防止することが
できる。このとき、ベローズの取付部の内周には液体に
対して優れたシール材製のシール部材を配置してあるか
ら、液体室のシール性能が相乗的に向上する。
【0048】第4の発明に係るアキュムレータは、シェ
ルと取付部との間に断面が楔状の環状スペーサが設けら
れ、取付部が保持されるエンドプレートの挟持面は環状
スペーサの楔状に応じた傾斜状に形成されているので、
ベローズの取付部の肉厚が多少ばらついてもこれを吸収
して密に組み付けることができる。また、気体室に高圧
ガスを封入すると、このガス圧が楔状に形成された環状
スペーサに作用するので、ベローズの取付部が永久変形
して薄くなってもこれを吸収してシール性能を維持する
ことができる。さらに、液体室に液体が流入してベロー
ズが伸長し当該ベローズの取付部に引っ張り力が作用す
ると、楔状に形成された環状スペーサおよびエンドプレ
ートの挟持面とによって当該取付部は強固に締めつけら
れ、気体室のみならず液体室のシール性能も向上する。
このようにベローズの取付部が締めつけられると、当該
ベローズの抜け力に対する反力が増加し、抜けを防止す
ることができる。
【0049】第5の発明に係るアキュムレータでは、シ
ェルのテーパ状段部とベローズの取付部との間には、耐
ガス透過性に劣るOリングを介在させず、ベローズの取
付部自体でシールを行うことから、耐ガス透過性が向上
し、気体室からのガスの漏洩を効果的に防止することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るアキュムレータを示す
断面図である。
【図2】(A)は図1に示すベローズの取付部の構造を
示す要部断面図、(B)は他の実施例に係るベローズの
取付部の構造を示す要部断面図である。
【図3】(A)および(B)はそれぞれ本発明の他の実
施例に係るベローズの取付部の構造を示す要部断面図で
ある。
【図4】(A)および(B)はそれぞれ本発明のさらに
他の実施例に係るベローズの取付部の構造を示す要部断
面図である。
【図5】(A)は本発明のさらに他の実施例に係るベロ
ーズの取付部の構造を示す要部断面図、(B)は(A)
の拡大断面図である。
【図6】(A)(B)は本発明のさらに他の実施例に係
るベローズの取付部の構造を示す要部拡大断面図であ
る。
【図7】(A)(B)はそれぞれ本発明のさらに他の実
施例に係るベローズの取付部の構造を示す要部拡大断面
図である。
【図8】本発明のさらに他の実施例に係るアキュムレー
タの半断面図である。
【図9】図8に示すベローズの取付部の構造を示す要部
断面図である。
【図10】従来のベローズの取付部の構造を示す要部断
面図である。
【符号の説明】
1…シェル 1a…開口端部 1b…段部 1c…テーパ状段部 2…エンドプレート 2a…ストッパ 2b…液体流入ポート 2c…挟持面 3…ベローズ 3a…取付部 3b…蛇腹部 4…液体室 5…気体室 6…アキュムレータ室(室) 7a,7b,7c,7d,7e…シール部材(シール
部) 7b1 …気体用シール部材 7b2 …液体用シール部材 8a,8b,8c…凸部 9…液体用シール部材 10…ゴムバンド 11…ガス封入孔 12…プラグ 13…Oリング 14…Oリング(液体用シール部材) 15…環状スペーサ 16,17…Oリング(気体用シール部材) 18…Oリング(液体用シール部材) 50,51…Oリング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シェル(1)、前記シェルに嵌合して前記
    シェルの内部に室(6)を形成すると共に液体流入ポー
    ト(2b)を有するエンドプレート(2)、前記エンド
    プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部(3a)が保
    持されて前記室を気体室(5)と液体室(4)とに仕切
    る樹脂材製のベローズ(3)を有するアキュムレータに
    おいて、 前記シェル(1)と前記取付部(3a)との間にシート
    状のシール部(7a,7b)が周面軸方向に対して長手
    に設けられていることを特徴とするアキュムレータ。
  2. 【請求項2】シェル(1)、前記シェルに嵌合して前記
    シェルの内部に室(6)を形成すると共に液体流入ポー
    ト(2b)を有するエンドプレート(2)、前記エンド
    プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部(3a)が保
    持されて前記室を気体室(5)と液体室(4)とに仕切
    る樹脂材製のベローズ(3)を有するアキュムレータに
    おいて、 前記シェル(1)と前記取付部(3a)との間に断面が
    楔状のシール部(7c,7d)が設けられ、前記取付部
    (3a)は、端部側が厚肉の前記シール部(7c,7
    d)とは逆の楔状に形成されていることを特徴とするア
    キュムレータ。
  3. 【請求項3】シェル(1)、前記シェルに嵌合して前記
    シェルの内部に室(6)を形成すると共に液体流入ポー
    ト(2b)を有するエンドプレート(2)、前記エンド
    プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部(3a)が保
    持されて前記室を気体室(5)と液体室(4)とに仕切
    る樹脂材製のベローズ(3)を有するアキュムレータに
    おいて、 前記シェル(1)と前記ベローズの取付部(3a)との
    間にシート状のシール部(7a,7b,7e)が周面軸
    方向に対して長手に設けられ、前記シェルまたは前記ベ
    ローズの取付部に前記シール部(7a,7b,7e)を
    圧接する凸部(8a,8b,8c)が形成されているこ
    とを特徴とするアキュムレータ。
  4. 【請求項4】シェル(1)、前記シェルに嵌合して前記
    シェルの内部に室(6)を形成すると共に液体流入ポー
    ト(2b)を有するエンドプレート(2)、前記エンド
    プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部(3a)が保
    持されて前記室を気体室(5)と液体室(4)とに仕切
    る樹脂材製のベローズ(3)を有するアキュムレータに
    おいて、 前記シェル(1)と前記取付部(3a)との間に断面が
    楔状の環状スペーサ(15)が設けられ、前記取付部
    (3a)が圧接する前記エンドプレートの挟持面(2
    c)が、前記環状スペーサの楔状に対応してテーパ状に
    形成されていることを特徴とするアキュムレータ。
  5. 【請求項5】シェル(1)、前記シェルに嵌合して前記
    シェルの内部に室(6)を形成すると共に液体流入ポー
    ト(2b)を有するエンドプレート(2)、前記エンド
    プレートと前記シェルとの嵌合間に取付部(3a)が保
    持されて前記室を気体室(5)と液体室(4)とに仕切
    る樹脂材製のベローズ(3)を有するアキュムレータに
    おいて、 前記取付部(3a)が圧接する前記エンドプレート
    (2)の挟持面(2c)が基端側で大径のテーパ状に形
    成され、前記取付部(3a)が、前記シェル(1)のテ
    ーパ状段部(1c)とエンドプレート(2)のテーパ状
    挟持面(2c)との間に直接挟持され、前記シェル
    (1)の基端部が前記エンドプレート(2)の基端部に
    対してカシメ止めされていることを特徴とするアキュム
    レータ。
  6. 【請求項6】前記ベローズ(3)の取付部(3a)の内
    周に液体用シール部(9,7b2 ,18)が配置されて
    いることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の
    アキュムレータ。
JP6172711A 1993-10-27 1994-07-25 アキュムレータ Pending JPH07301203A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6172711A JPH07301203A (ja) 1993-10-27 1994-07-25 アキュムレータ
US08/506,882 US5771936A (en) 1994-07-25 1995-07-25 Accumulator, process and apparatus for making the same
US09/061,878 US5924196A (en) 1994-07-25 1998-04-17 Accumulator, process and apparatus for making the same
US09/061,899 US6056013A (en) 1994-07-25 1998-04-17 Accumulator, process and apparatus for making the same
US09/061,900 US5918355A (en) 1994-07-25 1998-04-17 Apparatus for making an accumulator

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5802693 1993-10-27
JP5-58026 1994-03-09
JP3820394 1994-03-09
JP6-38203 1994-03-09
JP6172711A JPH07301203A (ja) 1993-10-27 1994-07-25 アキュムレータ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07301203A true JPH07301203A (ja) 1995-11-14

Family

ID=27289732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6172711A Pending JPH07301203A (ja) 1993-10-27 1994-07-25 アキュムレータ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07301203A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11304076A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Aisin Seiki Co Ltd 液圧制御ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11304076A (ja) * 1998-04-20 1999-11-05 Aisin Seiki Co Ltd 液圧制御ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5924196A (en) Accumulator, process and apparatus for making the same
US5117873A (en) Bladder edge seal and holder for hydraulic fluid pressure accumulator
US6016841A (en) Accumulator with low permeability flexible diaphragm
CA2332512A1 (en) Seal plate and pressure adjusting mechanism for seal plate
US6547253B2 (en) Gasket attachment structure for refrigerant-seal
US4027810A (en) Sealing plunger for cartridge
JPH07301203A (ja) アキュムレータ
JP2005535536A (ja) 袋を備える放出バルブ
JP2606214Y2 (ja) アキュムレータ
EP1197373A2 (en) Plastic parts connected to a plastic fuel tank
JP2006294669A (ja) 圧力開放弁
JP2620587B2 (ja) 重設隔膜型アキュムレータ
JPH0743442Y2 (ja) アキュムレータ
JPH08159102A (ja) アキュムレータ
JPH0740123Y2 (ja) ガスケット
JP4144948B2 (ja) 変換継手とその製造方法
JPH0515674Y2 (ja)
JP7476086B2 (ja) シール材
JPH0743443Y2 (ja) アキュムレータ
JP4229246B2 (ja) 可撓性の管継手
JPH1182840A (ja) フレキシブル管用継手
JPH09242702A (ja) アキュムレータ
JP4432194B2 (ja) エンジンの燃料供給装置用パッキン
JP5040619B2 (ja) 燃料タンクへの部材取付構造
JPH0725302U (ja) アキュムレータ

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041221