JPH0730083Y2 - 真空凍結乾燥機用のトラップ缶 - Google Patents

真空凍結乾燥機用のトラップ缶

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JPH0730083Y2
JPH0730083Y2 JP1989060703U JP6070389U JPH0730083Y2 JP H0730083 Y2 JPH0730083 Y2 JP H0730083Y2 JP 1989060703 U JP1989060703 U JP 1989060703U JP 6070389 U JP6070389 U JP 6070389U JP H0730083 Y2 JPH0730083 Y2 JP H0730083Y2
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JP
Japan
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trap
peripheral wall
sample
freeze dryer
refrigerant gas
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JP1989060703U
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JPH02150001U (ja
Inventor
律郎 米倉
哲郎 畠山
孝 田平
Original Assignee
東京理化器械株式会社
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  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、凍結させた試料中の水分等を昇華させること
により試料の乾燥を行う真空凍結乾燥機用のトラップ缶
に関する。
〔従来の技術〕
凍結させた試料を入れたフラスコを、冷凍サイクルにお
ける冷媒ガスにより冷却されているトラップ缶に接続す
ると共に、該トラップ缶内を減圧することにより、該試
料中の水分や高沸点成分を昇華させて試料を乾燥させる
真空凍結乾燥機は、加熱することのできない試料や発泡
の激しい試料等の乾燥、あるいは分離等に用いられてい
る。
第2図は、従来の真空凍結乾燥機に用いられているトラ
ップ缶1を示すもので、トラップ缶1を形成する缶体2
内に冷媒ガスを流す冷却管3を配設したものである。こ
の缶体2は、円筒状の有底容器により形成されており、
底部には真空ポンプ(図示せず)に至る排気管4が接続
されており、周壁には試料フラスコに接続される複数の
導入管5,5が設けられている。尚、缶体2の上部開口に
は、適宜な蓋体6が装着される。
試料を乾燥させるには、まず導入管5,5に凍結させた試
料フラスコを接続し、冷凍機を作動させて、この冷凍サ
イクルにおける冷媒ガスを冷却管3に流して冷却管3を
所定の温度に冷却すると共に、真空ポンプを作動させて
缶体2内を減圧する。これにより、試料から昇華した蒸
気が導入管5を介して缶体2内に吸引され、冷却管3の
管壁外面に凝固して捕集されると共に試料フラスコ内の
試料の乾燥が行われる。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところが、上述のものでは、トラップ缶1の缶体2内に
吸引された成分が冷却管3の管壁外面に凝固するため、
これを融解して取出すのが非常に面倒であった。
このため、凝固した成分を容易に取出せるように缶体周
壁の外面に冷凍機の冷凍サイクルにおける冷却管を巻き
付けたものもあるが、冷却管の管壁と缶体の周壁を介し
ての熱伝導により缶体内を冷却するために冷却効率が悪
く、しかも温度ムラを生じ易いために、その改善が望ま
れていた。
そこで本考案は、トラップ缶内に捕集されて凝固した成
分の取出しを容易に行なえるとともに、缶体内の冷却も
効率よく行うことのできる真空凍結乾燥機用のトラップ
缶を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、本考案の真空凍結乾燥機
用のトラップ缶は、該トラップ缶の缶体周壁の外面に、
断面台形状の溝部を長手方向に形成すると共に該溝部の
両側にフランジ部を形成した型材を螺旋状に巻回し、該
フランジ部を前記缶体周壁の外面に固着し、前記溝部と
缶体周壁の外面とによりトラップ缶内を冷却する冷媒ガ
スの流路を形成したことを特徴としている。
〔作用〕
上記の如く構成することにより、トラップ缶の缶体自体
を冷凍機の冷凍サイクルの蒸発器とすることができ、前
記流路において直接膨張した冷媒ガスが、缶体周壁の外
面に接触しながら螺旋状に流れるので、缶体の周壁のみ
を介しての熱伝導により、トラップ缶内を効率よく冷却
できる。
また、流路を形成する溝部が断面台形状を呈しているか
ら、該流路における冷媒ガスの缶体周壁の接触面が広
く、冷媒ガスの潜熱を有効に利用できる。
〔実施例〕
以下、第1図に示す一実施例に基づいて本考案を詳細に
説明する。
トラップ缶10を形成する缶体11は、従来と略同様の円筒
状の有底容器であって、熱伝導率が高く、かつ耐食性を
有する金属材料、例えばアルミニウム,ステンレススチ
ール,銅等により形成される。また、この缶体11の周壁
12の外面には、断面台形状の溝部21を長手方向に形成す
ると共に該溝部21の両側にフランジ部22,22を形成した
型材20が螺旋状に巻回されている。この型材20は、その
フランジ部22,22を缶体11の周壁12の外面に溶接,溶着
等の適宜な手段で固着し、溝部21と周壁12の外面とによ
りトラップ缶10内を冷却する冷媒ガスの流路30をしてい
る。
そして、このトラップ缶10の缶体11に、適宜な排気管と
導入缶を接続するとともに、前記流路30の両端に、冷凍
機の冷凍サイクルにおける冷媒を流通させる冷媒管を接
続することにより、前記従来のトラップ缶と同様に使用
することができる。即ち、冷凍機を作動させて冷凍サイ
クルにおける冷媒ガスを、前記流路30に流して缶体11を
所定の温度に冷却すると共に、真空ポンプを作動させて
缶体11内を排気することにより、導入管を介して試料か
ら昇華した蒸気成分を吸引して缶体11の周壁12の内面に
凝固させて捕集することができる。
このとき、本実施例のトラップ缶10は、上述の如く、缶
体11の周壁12の外面に冷媒ガスが直接接触して缶体11内
を冷却する流路30を螺旋状に形成したので、缶体11自体
を冷凍機の冷凍サイクルの蒸発器とすることができ、前
記流路30において直接膨張した冷媒ガスが、缶体11の周
壁12の外面に接触しながら螺旋状に流れるので、缶体の
周壁のみを介しての熱伝導により、缶体11の周壁12の内
面をムラなく十分に、しかも効率よく冷却することがで
きる。
したがって、前述の如き冷却管を缶体内に配置したトラ
ップ缶と同等以上の捕集効率を得ることができ、蒸気成
分を効率よく捕集することができる。また、流路30を形
成する溝部21が断面台形状を呈しているから、該流路30
における冷媒ガスの缶体11の周壁12の接触面が広く、冷
媒ガスの潜熱を有効に利用できる。
しかも、本実施例のトラップ缶10は、缶体11内に冷却管
を配置していないので、凝固して捕集された成分は、缶
体11の周壁12の内面に円筒状に付着するが、前記流路30
に冷凍サイクルにおけるホットガスを導入して、凝固成
分を僅かに融解させるだけで凝固成分を容易に取出すこ
とができる。また、缶体11の周壁12の内面にポリテトラ
フルオロエチレン(商品名テフロン)等のコーティング
を施しておくこともできる。
さらに、本実施例のトラップ缶10は、缶体11内を広く使
用することができるので、缶体11内に試料を設置するこ
ともでき、缶体11に排気管や試料導入缶を設けることな
く適宜な蓋体にこれらを設けてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案の真空凍結乾燥機用のトラ
ップ缶は、該トラップ缶の缶体周壁の外面に、断面台形
状の溝部を長手方向に形成すると共に該溝部の両側にフ
ランジ部を形成した型材を螺旋状に巻回し、該フランジ
部を前記缶体周壁の外面に固着し、前記溝部と缶体周壁
の外面とによりトラップ缶内を冷却する冷媒ガスの流路
を形成したから、トラップ缶の缶体自体を冷凍機の冷凍
サイクルの蒸発器とすることができ、前記流路において
直接膨張した冷媒ガスが、缶体周壁の外面に接触しなが
ら螺旋状に流れるので、缶体の周壁のみを介しての熱伝
導によりトラップ缶内をムラなく十分に効率よく冷却で
きる。
しかも、流路を形成する溝部が断面台形状を呈している
から、該流路における冷媒ガスの缶体周壁の接触面が広
く、冷媒ガスの潜熱を有効に利用できる。
また、缶体の周壁内面に円筒状に凝固して捕集された成
分は、流路に冷凍サイクルにおけるホットガスを導入し
て、凝固成分を僅かに融解させるだけで容易に取出すこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すトラップ缶の半断面
図、第2図は従来の真空凍結乾燥機用トラップ缶を示す
断面図である。 10……トラップ缶、11……缶体、12……周壁、20……型
材、21……溝部、22……フランジ部、30……冷媒の流路

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空ポンプにより試料を筒状のトラップ缶
    内に吸引し、該トラップ缶内で試料を凍結乾燥させる凍
    結乾燥機用のトラップ缶において、該トラップ缶の缶体
    周壁の外面に、断面台形状の溝部を長手方向に形成する
    と共に該溝部の両側にフランジ部を形成した型材を螺旋
    状に巻回し、該フランジ部を前記缶体周壁の外面に固着
    し、前記溝部と缶体周壁の外面とによりトラップ缶内を
    冷却する冷媒ガスの流路を形成したことを特徴とする真
    空凍結乾燥機用のトラップ缶。
JP1989060703U 1989-05-25 1989-05-25 真空凍結乾燥機用のトラップ缶 Expired - Lifetime JPH0730083Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1989060703U JPH0730083Y2 (ja) 1989-05-25 1989-05-25 真空凍結乾燥機用のトラップ缶

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02150001U JPH02150001U (ja) 1990-12-25
JPH0730083Y2 true JPH0730083Y2 (ja) 1995-07-12

Family

ID=31588302

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989060703U Expired - Lifetime JPH0730083Y2 (ja) 1989-05-25 1989-05-25 真空凍結乾燥機用のトラップ缶

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Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5229706B2 (ja) * 1972-04-24 1977-08-03
JPS49123977A (ja) * 1972-09-20 1974-11-27
JPS5912321B2 (ja) * 1976-05-31 1984-03-22 株式会社東芝 凝縮性気体処理用コ−ルドトラツプ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH02150001U (ja) 1990-12-25

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