JPH07299461A - 連続式電解水生成器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】塩化カルシウム、塩化カリ等Ｃｌ化合物を溶解
した水を用いて、電解水を生成する場合に、陽極側に発
生する塩素ガスを除去する。 【構成】酸性水を実質的に密閉された容器に導入し、該
容器中で分離された塩素ガスを、排出するアルカリ性水
に混入して化学反応を起こさしめ、塩素ガスを除去して
排出させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】ＰＨ２．７以下で酸化還元電位１
１００ｍｖ以上の酸性水は、黄色ブドー状菌、大腸菌、
ボツリヌス菌、セレウス菌等々の細菌に対して殺菌力が
あることが知られている。この発明は、該酸性水を利用
して、病院内、医療器具、料理用器具、散髪器具等々を
消毒する装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】ＰＨ２．７以下の酸性水を得る為には、
濃度０．５乃至０．０５％程度の塩水を電解するのが効
率的であるが、電解中に塩素ガスが発生し空中に拡散し
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】塩素ガスが空中に拡散
すると、刺激臭が出る、人体に悪影響を及ぼす、等の問
題が起こる。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】酸性水を、実質的に外気と
遮断した容器に導入し、該容器中で気泡となって浮上し
た塩素ガスを、アルカリ性水が排出される時の流速を利
用して発生させた負圧力の容器に導入して自動的にアル
カリ性水に混入させる。

【０００５】

【作用】アルカリ性水に混入された塩素ガスは、アルカ
リ性水と化学反応して下記に示す化学式の如く、塩素の
存在しない物質に変化して水と共に排出されるので、塩
素ガスが空中に拡散することはない。 ２ＮａＯＨ＋Ｃｌ_２＝ＮａＣｌＯ＋ＮａＣｌ＋Ｈ_２Ｏ

【０００６】

【実施例】「図」によって本発明の実施例を説明する。
電解槽１によって電解生成された酸性水を酸性水容器２
に導入し、同じくアルカリ性水は加圧室３を通して混合
室４に導入して夫々外部に流出させる如く構成する。流
入口５から流入した塩水（図示せず）は、電解槽１によ
って電解され、電解生成された酸性水（図示せず）は酸
性水口６から酸性水容器２に流入する。酸性水容器２
は、実質的に外気と遮断されており、そして塩素ガス排
出口７と酸性水取り出しバルブ８及び水位計９が設けら
れている。酸性水容器２は、流入した酸性水１０が、水
位計９によって設定された水位に達すると、電磁バルブ
１２を作動させて流入口５を閉じると共に電解槽の電源
を切って電解を止めて、予め設定した空室１１の空間を
確保する如く構成する。加圧室３には、所定の圧力を得
られる如く、アルカリ性水口１３の口径よりも小さく設
定した加圧室流出口１４を設ける。加圧室流出口１４を
通過したアルカリ性水は、混合室４に拡散されて塩素ガ
ス排出口７から流入した塩素ガスと混合して化学反応を
起こし、塩素ガスが失われた状態で排液口１５から排出
される。通常、廃棄するアルカリ性水は出来るだけ少な
くすることが望ましいので、加圧室流出口１４の口径を
酸性水口６の口径よりも小さくする事によってアルカリ
性水を少なくすることが可能である。尚、本実施例で
は、塩水を電解する場合を示したが、塩化カリ、その他
のＣｌの化合物の水溶液の場合も同様の効果が得られ
る。

【０００７】

【発明の効果】本発明は上記の構成によるものであるか
ら、塩素ガスを除去する為の特別な手段、例えば、活性
炭素と化学反応させて塩素ガスを除去する、或いは排気
ダクトを用いて塩素ガスを室外に放出する等の後処理の
必要が無いので、安価に塩素ガスを除去する事が出来
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施例を示す構成図

【符号の説明】

１：電解槽 ９：水位計 ２：酸性水容器 １０：酸性水 ３：加圧室 １１：空室 ４：混合室 １２：電磁バルブ ５：流入口 １３：アルカリ性水口 ６：酸性水口 １４：加圧室流出口 ７：塩素ガス排出口 １５：排液口 ８：酸性水取り出しバルブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】連続式電解水生成器によって生成された酸
   性水を容器に導入し、該容器中で分離された塩素ガス
   を、アルカリ性水に導入して排出する如く構成された連
   続式電解水生成器。