JPH07298345A - 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局 - Google Patents

移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局

Info

Publication number
JPH07298345A
JPH07298345A JP6086282A JP8628294A JPH07298345A JP H07298345 A JPH07298345 A JP H07298345A JP 6086282 A JP6086282 A JP 6086282A JP 8628294 A JP8628294 A JP 8628294A JP H07298345 A JPH07298345 A JP H07298345A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
test
base station
signal
processing unit
baseband
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6086282A
Other languages
English (en)
Inventor
Shunichi Hibi
俊一 日比
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP6086282A priority Critical patent/JPH07298345A/ja
Publication of JPH07298345A publication Critical patent/JPH07298345A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 試験専用の移動端末や基地局を用いずに試験
し、設備効率を高める。試験工数を少なくする。 【構成】 一部又は全ての基地局10に、一般の通話処
理を行なう構成に加えて、試験モードの設定時において
移動端末と同様な処理を実行する擬似端末処理部を設け
る。そして、試験対象の基地局11−2と、試験モード
が設定されて擬似端末処理部が有効に機能する基地局1
0との間で無線通信を実行させ、その受信側基地局によ
る受信信号に基づいて、試験対象の基地局11−2の送
信系又は受信系の正常異常情報を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動体通信システムの基
地局試験方法及び基地局に関し、特に、マイクロセル構
成の移動体通信システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】移動体通信システムにおいては、新たな
基地局を設置した際や基地局に障害が発生した可能性が
あると指摘された際等に、又は、定期的に、基地局を、
特にその無線系の処理構成を試験することが行なわれ
る。
【0003】従来においては、基地局の正常性を確認す
る保守試験を行なうための可動式の試験専用移動端末を
用意し、保守者がこの試験専用移動端末を被試験基地局
の近くに移動させて試験を行なう方法がある。また、一
般の基地局と同様に有線で網(例えば交換局)に接続さ
れた試験専用基地局を各基地局の近くに設置し、この試
験専用基地局を遠隔操作で起動させて試験を行なう方法
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、試験専
用移動端末を使用する方法では、保守者が試験を行なう
毎に試験専用移動端末を被試験基地局の近くまで移動さ
せる必要があり、多数の基地局を試験しようとした場合
には、そのために必要となる工数が非常に大きくなると
いう運用上の問題がある。例えば、パーソナルハンディ
ホンシステム(PHPシステム)の場合、基地局の無線
エリアは狭く、多くの基地局を必要としているのでかか
る課題の存在は大きい。また、現段階ではPHPシステ
ムで基地局の定期試験を採用するか決定されていない
が、自動車電話システム等のように定期試験が採用され
た場合には、試験専用移動端末を用いた試験は、人的要
素まで含めて工数を考えると現実的方法とは言い難い。
【0005】また、試験専用基地局を各基地局対応に持
たせて試験を行なう方法は、集中保守による遠隔操作で
の試験が可能となり、試験専用移動端末による試験方法
の課題は存在しない。しかし、基地局数台に1台の割合
で又は各基地局対応に試験にしか用いない試験専用基地
局が必要となり、網全体では多数の試験専用基地局を用
意しなければならず、システム全体としての設備効率や
コスト面からの問題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、本発明の移動体通信システムの基地局試験方法は、
一部又は全ての基地局に、一般の通話処理を行なう構成
に加えて、試験モードの設定時において移動端末と同様
な処理を実行する擬似端末処理部を設け、試験対象の基
地局と、試験モードが設定されて擬似端末処理部が有効
に機能する基地局との間で無線通信を実行させ、その受
信側基地局による受信信号に基づいて、試験対象の基地
局の送信系又は受信系の正常異常情報を得ることを特徴
とする。
【0007】
【作用】本発明においては、一部又は全ての基地局に、
一般の通話処理を行なう構成に加えて、試験モードの設
定時において移動端末と同様な処理を実行する擬似端末
処理部を設けている。そして、試験対象の基地局と、擬
似端末処理部を有する基地局との間で、後者を擬似的な
移動端末として無線通信させて試験を行なう。これによ
り、試験専用の移動端末や試験専用の基地局を不要とで
き、従来の課題を解決できる。
【0008】
【実施例】以下、本発明を、アクセス方式としてTDM
A方式を採用しているデジタル移動体通信システムに適
用した一実施例を図面を参照しながら詳述する。ここ
で、図1は、この実施例での基地局配置構成を示すもの
である。
【0009】この実施例に係るデジタル移動体通信シス
テム(例えばPHPシステム)は、2種類の基地局が適
宜配置されている。すなわち、試験用基地局としても機
能し得る基地局(以下、試験時擬似端末基地局と呼ぶ)
10と、この試験時擬似端末基地局10との無線通信に
よって試験される複数(図示は6個)の基地局(以下、
試験対象基地局と呼ぶ)11−1〜11−6とを備え
る。
【0010】各試験対象基地局11−1、…、11−6
はそれぞれ、同一の網側設備(ここでは図1に示すよう
に交換局とする)12に収容されている試験時擬似端末
基地局10の周囲に配置されている。この実施例の場
合、試験時擬似端末基地局10及び試験対象基地局11
−1、…、11−6の無線エリアは、試験時擬似端末基
地局10及び試験対象基地局11−1、…、11−6間
の通信を実行できるように、図1に破線で示すように広
めに選定されている。なお、試験時擬似端末基地局10
及び試験対象基地局11−1、…、11−6が、後述す
る試験モードが指示された状態においてのみ、図1に示
すような広めの無線エリアをとるものであっても良い。
【0011】この実施例の場合、交換局12は保守装置
12aを内蔵している。保守装置12aは、例えば、保
守者13によって、又は、その内蔵するタイマのタイム
アップによって(従って定期的に)、いずれかの試験対
象基地局11−i(iは1〜6:図1はiが2の場合)
の試験が指示されたときに、試験時擬似端末基地局10
及び試験対象基地局11−iを、一般通話モードから試
験モードに切替え、試験時擬似端末基地局10及び試験
対象基地局11−i間で電波を授受させて試験対象基地
局11−iの無線系の処理構成を試験させる。
【0012】そのため、試験時擬似端末基地局10、試
験対象基地局11−1、…、11−6はそれぞれ、移動
端末との通話接続に係る一般の通話構成に加えて、試験
処理を実行し得る構成を備えている。すなわち、試験時
擬似端末基地局10及び試験対象基地局11−1、…、
11−6がそれぞれ、一般通話モードと試験モードとに
応じられる構成を備え、これらモード対応構成を切替え
て使用することにより、網内に専用の試験設備(試験専
用移動端末や試験専用基地局)を用意することなく試験
し得るようにしている。
【0013】図2は試験時擬似端末基地局10の内部構
成を示すブロック図である。図3は試験対象基地局11
−iの内部構成を示すブロック図であり、図2に示す試
験時擬似端末基地局10との同一、対応部分には同一符
号を付して示している。
【0014】まず、試験時擬似端末基地局10の構成を
図2を参照しながら説明する。
【0015】試験時擬似端末基地局10は、交換局12
に接続された有線回線側から送受共用アンテナ24に向
けて縦続接続されている回線インタフェース部20、ト
ランスコーダ21、通話用ベースバンド処理部22及び
無線部23を備えると共に、これら各部を制御する制御
部25を備える。
【0016】回線インタフェース部20は、有線回線と
のインタフェースを行なうものであり、例えば、有線回
線がいわゆるIインタフェースに従うものである場合、
デジタル音声信号(Bチャネル信号)をトランスコーダ
21との間で授受し、制御信号(Dチャネル信号)を制
御部25との間で授受する。トランスコーダ21は、有
線系でのコードと無線系でのコードとを相互変換するも
のであり、ここではPCM信号(有線系)及びADPC
M信号(無線系)間の変換を行なうものとする。通話用
ベースバンド処理部22は、無線部23からの無線ベー
スバンド信号を基地局タイミングで分解してADPCM
信号を取出してトランスコーダ21に与えたり、逆に、
トランスコーダ21からのADPCM信号から基地局タ
イミングで無線ベースバンド信号を組んだりするもので
ある。無線部23は、無線ベースバンド信号を変調し電
力増幅し帯域制限して送受共用アンテナ24から送信さ
せたり、送受共用アンテナ24が捕捉した信号を帯域制
限し復調して無線ベースバンド信号に戻したりするもの
である。制御部25は、交換局12側と制御信号を授受
しながら必要に応じて各部20〜23を制御する。
【0017】試験時擬似端末基地局10は、以上のよう
な従来の基地局と同様な構成に加えて、試験用構成を備
えている。すなわち、試験用ベースバンド処理部30及
び試験用通話信号処理部31を備えている。
【0018】試験用ベースバンド処理部30は、当該試
験時擬似端末基地局10が試験モードに設定されたとき
に機能するものであり、図示しない移動端末のベースバ
ンド処理部と同一の処理を行なう。試験対象基地局11
−iの送信系を試験する場合には、試験用ベースバンド
処理部30は、無線部23からの無線ベースバンド信号
を図示しない「移動端末のタイミング」で分解し、得ら
れたADPCM信号を試験用通話信号処理部31に与え
る。これに対して、試験対象基地局11−iの受信系を
試験する場合には、試験用ベースバンド処理部30は、
試験用通話信号処理部31からの試験用ADPCM信号
に基づいて、図示しない「移動端末のタイミング」で無
線ベースバンド信号を組み立てて無線部23に与える。
すなわち、この実施例の場合には、試験用ベースバンド
処理部30が擬似端末処理部に該当する。
【0019】試験用通話信号処理部31は、当該試験時
擬似端末基地局10が試験モードに設定されたときに機
能するものである。
【0020】試験対象基地局11−iの送信系を試験す
る場合において、試験用通話信号処理部31は、例え
ば、試験用ベースバンド処理部30からのADPCM信
号と内部に格納している試験用ADPCM信号とを照合
し、その照合結果(試験結果)を、制御部25の制御下
で制御信号によって交換局12(従って保守装置12
a)に報告したりする。また、例えば、照合することな
く、誤り検出、訂正機能等によってエラーレートを得て
制御部25の制御下で制御信号によって交換局12(従
って保守装置12a)に報告したりする。これに対し
て、試験対象基地局11−iの受信系を試験する場合に
おいては、試験用通話信号処理部31は、例えば、試験
用ベースバンド処理部30に、内部に格納している試験
用ADPCM信号を与えたりする。以上のように、試験
項目は1又は2以上であって良く、試験用通話信号処理
部31は、試験項目に応じた通話信号処理を行なう。
【0021】次に、試験対象基地局11−iの構成を図
3を参照しながら説明する。
【0022】試験対象基地局11−iは、図2及び図3
の比較から明らかなように、試験用ベースバンド処理部
30がない点が試験時擬似端末基地局10の構成と異な
っている。
【0023】基地局11−iの無線系構成を試験しよう
とした場合、通信相手は移動端末と同様な処理を行なわ
なければならない。そのため、試験時擬似端末基地局1
0には、移動端末のタイミングで動作する試験用ベース
バンド処理部30を設けている。一方、試験対象基地局
11−iは試験が実行されるものであるので、移動端末
として動作させる必要はなく、試験用ベースバンド処理
部30は設けられていない。
【0024】試験対象基地局11−iの試験用通話信号
処理部31も、当該試験対象基地局11−iが試験モー
ドに設定されたときに機能するものである。試験対象基
地局11−iの試験用通話信号処理部31は、上述した
試験時擬似端末基地局10の試験用通話信号処理部31
と対称的な試験処理を行なうものである。例えば、パタ
ーンの照合試験について説明すると、当該基地局11−
iの送信系を試験する場合には、通話用ベースバンド処
理部22に、内部に格納している試験用ADPCM信号
を与えるものであり、これに対して、受信系を試験する
場合には、通話用ベースバンド処理部22からのADP
CM信号と内部に格納している試験用ADPCM信号と
を照合し、その照合結果(試験結果)を、制御部25の
制御下で制御信号によって交換局12(従って保守装置
12a)に報告する。
【0025】なお、試験時擬似端末基地局10及び試験
対象基地局11−i間で授受される試験用ADPCM信
号は、全ての試験対象基地局11−1〜11−6に共通
であっても良く、各試験対象基地局11−iで異なって
いても良い。
【0026】次に、試験対象基地局11−2の送信系を
試験する場合の通信手順を、図4の通信シーケンス図に
従って説明する。
【0027】交換局12に関連して設けられている保守
装置12aは、保守者13によって、試験対象基地局1
1−2の送信系試験が指示されると、まず、試験対象基
地局11−2及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれ
に対して、送信試験モードの設定を内容とする制御信号
(Dチャネル信号)を送信する(T1、T2)。試験対
象基地局11−2においては、回線インタフェース部2
0を介してこの制御信号が与えられた制御部25が、当
該試験対象基地局11−2の各部を送信試験モードの状
態にする。試験時擬似端末基地局10においても、同様
に各部が送信試験モードの状態になる。なお、図4にお
いては、モード設定に対するアクノリッジ信号を交換局
12の保守装置12aに返送しないように図示している
が、アクノリッジ信号を返送するものであっても良い。
【0028】保守装置12aは、送信試験モードの設定
を内容とする制御信号を送信すると、続いて、試験対象
基地局11−2のそのときのチャネル使用状況に応じ
て、試験用チャネルを決定し、試験対象基地局11−2
及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれに対して、そ
の試験用チャネルの割り当てを内容とする制御信号を送
信する(T3、T4)。試験対象基地局11−2及び試
験時擬似端末基地局10のそれぞれにおいて、制御部2
5は、この制御信号に従い、チャネル設定処理を行な
う。例えば、無線系の周波数を調整したり、TDMAフ
レームにおける試験に用いるタイムスロットを認識した
りする。この場合にも、試験対象基地局11−2又は試
験時擬似端末基地局10から保守装置12aにアクノリ
ッジ信号を返送するようにしても良い。
【0029】試験用チャネルの割り当てを指示した保守
装置12aは、続いて、試験対象基地局11−2に対し
て、試験用電波の送出指示を内容とする制御信号を送信
する(T5)。このとき、試験対象基地局11−2にお
いては、制御部25が試験用通話信号処理部31から試
験用ADPCM信号を出力させ、この信号が、通話用ベ
ースバンド処理部22及び無線部23を順次介して処理
された後、送受共用アンテナ24から電波として放射さ
れる(T6)。一方、試験時擬似端末基地局10におい
ては、この放射電波を送受共用アンテナ24が捕捉し、
この捕捉信号が無線部23及び試験用ベースバンド処理
部30を順次介してADPCM信号に戻されて試験用通
話信号処理部31に与えられる。そして、この試験用通
話信号処理部31によって内部格納の試験用ADPCM
信号と照合されたり、エラーレートの算出が行なわれた
りなどし、所定の試験項目が試験される。試験時擬似端
末基地局10の制御部25は、その試験結果をDチャネ
ルによって交換局12の保守装置12aに報告する(T
7)。
【0030】保守装置12aにおいては、その照合結果
を格納したり表示したりすると共に、試験対象基地局1
1−2及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれに対し
て、送信試験モードの解除を内容とする制御信号を送信
する(T8、T9)。試験対象基地局11−2及び試験
時擬似端末基地局10のそれぞれにおいて、制御部25
は、この制御信号に従い、送信試験モードを解除し、通
常の通話モードに復帰させる。この場合にも、試験対象
基地局11−2又は試験時擬似端末基地局10から保守
装置12aにアクノリッジ信号を返送するようにしても
良い。
【0031】次に、試験対象基地局11−2の受信系を
試験する場合の通信手順を、図5の通信シーケンス図に
従って説明する。
【0032】交換局12に関連して設けられている保守
装置12aは、保守者13によって、試験対象基地局1
1−2の受信系試験が指示されると、まず、試験対象基
地局11−2及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれ
に対して、受信試験モードの設定を内容とする制御信号
を送信する(R1、R2)。試験対象基地局11−2に
おいては、回線インタフェース部20を介してこの制御
信号が与えられた制御部25が、当該試験対象基地局1
1−2の各部を受信試験モードの状態にする。試験時擬
似端末基地局10においても、同様に制御部25が各部
を受信試験モードの状態にする。ここでも、アクノリッ
ジ信号を返送するようにしても良い。
【0033】保守装置12aは、受信試験モードの設定
を内容とする制御信号を送信すると、続いて、試験対象
基地局11−2のそのときのチャネル使用状況に応じ
て、試験用チャネルを決定し、試験対象基地局11−2
及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれに対して、そ
の試験用チャネルの割り当てを内容とする制御信号を送
信する(R3、R4)。試験対象基地局11−2及び試
験時擬似端末基地局10のそれぞれにおいて、制御部2
5は、この制御信号に従い、チャネル設定処理を行な
う。この場合にも、試験対象基地局11−2又は試験時
擬似端末基地局10から保守装置12aにアクノリッジ
信号を返送するようにしても良い。
【0034】試験用チャネルの割り当てを指示した保守
装置12aは、続いて、試験時擬似端末基地局10に対
して、試験用電波の送出指示を内容とする制御信号を送
信する(R5)。このとき、試験時擬似端末基地局10
においては、制御部25が試験用通話信号処理部31か
ら試験用ADPCM信号を出力させ、この信号から試験
用ベースバンド処理部30が移動端末のタイミングで無
線ベースバンド信号を組み立てて無線部23に与え、送
受共用アンテナ24から電波を放射させる(R6)。一
方、試験対象基地局11−2においては、この放射電波
を送受共用アンテナ24が捕捉し、この捕捉信号が無線
部23及び通話用ベースバンド処理部22を順次介して
ADPCM信号に戻されて試験用通話信号処理部31に
与えられる。そして、この試験用通話信号処理部31に
よって内部格納の試験用ADPCM信号と照合された
り、エラーレートの算出が行なわれたりなどし、所定の
試験項目が試験される。試験対象基地局11−2の制御
部25は、その照合結果をDチャネルによって交換局1
2の保守装置12aに報告する(R7)。
【0035】保守装置12aにおいては、その照合結果
を格納したり表示したりすると共に、試験対象基地局1
1−2及び試験時擬似端末基地局10のそれぞれに対し
て、送信試験モードの解除を内容とする制御信号を送信
する(R8、R9)。試験対象基地局11−2及び試験
時擬似端末基地局10のそれぞれにおいて、制御部25
は、この制御信号に従い、送信試験モードを解除し、通
常の通話モードに復帰させる。この場合にも、試験対象
基地局11−2又は試験時擬似端末基地局10から保守
装置12aにアクノリッジ信号を返送するようにしても
良い。
【0036】他の試験対象基地局を試験する場合も同様
な手順によって実行される。また、試験がタイマによる
タイムアップ等に基づく定期的なものであっても同様な
手順によって実行される。
【0037】なお、試験時擬似端末基地局10の無線系
を試験する場合に、この試験時擬似端末基地局10を試
験対象基地局として動作させ、他の試験時擬似端末基地
局10との通信によって行なう。
【0038】従って、上記実施例によれば、保守員が遠
隔操作で基地局の試験を実行させることができ、試験用
移動端末を被試験基地局の近くまで移動させるよううな
ことが不要であるので、試験のための工数を非常に少な
くできる。通常の通話処理を実行できる基地局に試験構
成を設けて試験モードのときに試験を実行させるようう
にしたので、試験専用の基地局が不要であり、設備効率
やコスト面からの利点がある。また、上記実施例によれ
ば定期試験にも容易に対応できる。
【0039】上記実施例においては、デジタル移動体通
信システムにおける基地局の試験方法を説明したが、ア
ナログ移動体通信システムにも本発明を適用することが
できる。
【0040】図6は、アナログ移動体通信システムにお
ける基地局であって、上述した試験時擬似端末基地局1
0又は試験対象基地局11−iに対応した基地局の内部
構成を示すものである。一般の通話モードにおいては、
試験用通話信号処理部44が信号をそのまま通過させる
状態となっており、送受信増幅回路や変復調回路等でな
る無線部41と、通話信号及び制御信号の多重化、多重
分離処理等を行なう回線インタフェース部43とが直結
された状態と等価で従来と同様に動作する。
【0041】試験モードにおいては、ある基地局の試験
用通話信号処理部44が制御部43の制御下で試験用信
号を発生し、無線部41に与えて試験電波をアンテナ4
5から放射させる。他の基地局(詳細は図6と同じ)の
試験用通話信号処理部44は、試験モードにおいては、
アンテナ45で捕捉し、無線部41が処理した信号を通
過させずに、取り込んで内部発生の試験用信号と照合
(例えば差分をとって積分する)したりなどし、その試
験結果を制御部42によって交換局に報告する。
【0042】従って、本発明をアナログ移動体通信シス
テムに適用したとしても、上記実施例と同様な効果を得
ることができる。
【0043】なお、上記実施例においては、試験用信号
がADPCM信号段階のものを示したが、PCM信号段
階のものであっても良い。
【0044】また、上記実施例においては、試験用信号
を基地局が発生し、受信した試験用信号に基づいた試験
処理(例えば照合)も基地局で行なうものを示したが、
試験用信号の発生や、受信した試験用信号に基づいた試
験処理(例えば照合)を網側(例えば交換局)で行なう
ようにしても良い。この場合には、試験用信号として任
意のものも適用可能である。上記実施例のように、試験
用信号を基地局が発生し、受信した試験用信号の照合も
基地局で行なうものであっても、複数の試験用信号を用
意し、そのとき使用する試験用信号を交換局が選択した
り、複数の試験用信号を連続して送受信させたりしても
良い。さらに、試験項目もパターン照合やエラーレート
の算出等に限定されるものではない。
【0045】さらにまた、本発明は、PHPシステムの
ようなマイクロセル構成の移動体通信システムを考慮し
てなされたものであるが、これよりセルが大きい移動体
通信システムにも適用できることは勿論である。
【0046】また、各基地局に、試験動作を起動させる
指示装置を設けるようにしても良く、遠隔指令と併用で
きるようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、一部又
は全ての基地局に、一般の通話処理を行なう構成に加え
て、試験モードの設定時において移動端末と同様な処理
を実行する擬似端末処理部を設け、試験対象の基地局
と、試験モードが設定されて擬似端末処理部が有効に機
能する基地局との間で無線通信を実行させ、その受信側
基地局による受信信号に基づいて、試験対象の基地局の
送信系又は受信系の正常異常情報を得るようにしたの
で、試験専用の移動端末や試験専用の基地局を用いずに
試験でき、システム全体の設備効率を向上でき、経済的
利点を高められると共に、試験を実行させる際の工数も
少なくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例による試験方法の説明図である。
【図2】実施例の試験時擬似端末基地局の詳細構成を示
すブロック図である。
【図3】実施例の試験対象基地局の詳細構成を示すブロ
ック図である。
【図4】実施例の基地局送信系試験時の通信シーケンス
図である。
【図5】実施例の基地局受信系試験時の通信シーケンス
図である。
【図6】アナログ移動体通信システムに適用した実施例
の基地局構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…試験時擬似端末基地局、 11−1〜11−6…試験対象基地局、 12a…保守装置、 30…試験用ベースバンド処理部(擬似端末処理部)、 31…試験用通話信号処理部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部又は全ての基地局に、一般の通話処
    理を行なう構成に加えて、試験モードの設定時において
    移動端末と同様な処理を実行する擬似端末処理部を設
    け、 試験対象の基地局と、試験モードが設定されて上記擬似
    端末処理部が有効に機能する基地局との間で無線通信を
    実行させ、その受信側基地局による受信信号に基づい
    て、試験対象の基地局の送信系又は受信系の正常異常情
    報を得ることを特徴とした移動体通信システムの基地局
    試験方法。
  2. 【請求項2】 移動端末との無線通信を行なうデジタル
    移動体通信システムの基地局において、 試験モードの設定時に一般通話モードで機能するベース
    バンド処理部に代わって機能する、無線ベースバンド信
    号を移動端末と同様に処理して符号化信号を得ると共
    に、符号化信号を移動端末と同様に処理して無線ベース
    バンド信号を組み立てる試験用ベースバンド処理部を有
    することを特徴とする基地局。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基地局において、 試験用符号化信号を発生して上記試験用ベースバンド処
    理部に与え、上記試験用ベースバンド処理部からの試験
    用符号化信号を内部発生の試験用符号化信号と照合する
    試験用通話信号処理部をさらに有することを特徴とする
    基地局。
  4. 【請求項4】 移動端末との無線通信を行なうデジタル
    移動体通信システムの基地局において、 試験用符号化信号を発生して一般通話用のベースバンド
    処理部に与え、上記一般通話用のベースバンド処理部か
    らの試験用符号化信号を内部発生の試験用符号化信号と
    照合する、試験モードにおいて機能する試験用通話信号
    処理部を有することを特徴とする基地局。
JP6086282A 1994-04-25 1994-04-25 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局 Pending JPH07298345A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6086282A JPH07298345A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6086282A JPH07298345A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07298345A true JPH07298345A (ja) 1995-11-10

Family

ID=13882482

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6086282A Pending JPH07298345A (ja) 1994-04-25 1994-04-25 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07298345A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08293828A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Nec Corp 携帯無線通信システムにおけるセルサイト試験方式
KR100428861B1 (ko) * 2001-06-09 2004-04-28 주식회사 현대시스콤 기지국/제어국 서브 시스템의 음성 서비스 시험 장치 및그 방법
KR100453485B1 (ko) * 1996-05-08 2005-01-17 애질런트 테크놀로지스, 인크. 이동통신망에서의경로조정과사용료기록을점검하는테스트장치및테스트시스템
KR100591546B1 (ko) * 2003-12-18 2006-06-19 주식회사 케이티프리텔 이벤트 브로커에 의한 과금 검증 방법 및 장치
JP2008228046A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 無線ネットワークの故障診断システムおよび故障診断方法
JP2009171076A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム
JP2009171083A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム
WO2010064515A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 日本電気株式会社 無線基地局、無線通信システム、無線基地局の送信電力制御方法、及び無線基地局の送信電力制御プログラムの記憶媒体
JP2018037868A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 沖電気工業株式会社 通信機能検査システムおよび通信機能検査方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08293828A (ja) * 1995-04-21 1996-11-05 Nec Corp 携帯無線通信システムにおけるセルサイト試験方式
KR100453485B1 (ko) * 1996-05-08 2005-01-17 애질런트 테크놀로지스, 인크. 이동통신망에서의경로조정과사용료기록을점검하는테스트장치및테스트시스템
KR100428861B1 (ko) * 2001-06-09 2004-04-28 주식회사 현대시스콤 기지국/제어국 서브 시스템의 음성 서비스 시험 장치 및그 방법
KR100591546B1 (ko) * 2003-12-18 2006-06-19 주식회사 케이티프리텔 이벤트 브로커에 의한 과금 검증 방법 및 장치
JP2008228046A (ja) * 2007-03-14 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 無線ネットワークの故障診断システムおよび故障診断方法
JP2009171076A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム
JP2009171083A (ja) * 2008-01-15 2009-07-30 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 無線パケット通信システム
WO2010064515A1 (ja) * 2008-12-03 2010-06-10 日本電気株式会社 無線基地局、無線通信システム、無線基地局の送信電力制御方法、及び無線基地局の送信電力制御プログラムの記憶媒体
US8457681B2 (en) 2008-12-03 2013-06-04 Nec Corporation Wireless base station, wireless communication system, method for controlling transmission power of wireless base station, and storage medium of program for controlling transmission power of wireless base station
JP5424065B2 (ja) * 2008-12-03 2014-02-26 日本電気株式会社 無線基地局、無線通信システム、無線基地局の送信電力制御方法、及び無線基地局の送信電力制御プログラムの記憶媒体
JP2018037868A (ja) * 2016-08-31 2018-03-08 沖電気工業株式会社 通信機能検査システムおよび通信機能検査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5887260A (en) Mobile communication apparatus, fixed communicaton apparatus, communication system and communication method
CN101019444B (zh) 用于改进的wlan定位的方法和系统
US5768689A (en) Transceiver tester
KR19990067886A (ko) 이동 단말기, 이동 단말기의 위치 특정 시스템 및 위치 특정 방법
JPH01502071A (ja) セルシステムにおけるvox遠隔装置の制御装置及び方法
CN103873164A (zh) 移动终端测试装置及方法
JPH07298345A (ja) 移動体通信システムの基地局試験方法及び基地局
JP4246918B2 (ja) 複式モードシステムにおいてコードレス通信の試みを可能にする方法及び装置
JP4322593B2 (ja) 無線端末制御方法
CN102803975B (zh) 用于进行emi敏感度测试的系统和方法
JPH08293828A (ja) 携帯無線通信システムにおけるセルサイト試験方式
JPH0388435A (ja) 無線電話通信システム用中継基地
CN110121198A (zh) 无线通信系统及控制方法、移动终端、基站和控制装置
JP2000514255A (ja) 相互変調を測定する方法
US7715345B2 (en) Radio communication system
JPH11220435A (ja) 無線基地局シミュレータ
US6011972A (en) Technique for setting cell coverage
US6542737B1 (en) Method for checking speech channel of base station and vocoder of control station in mobile communication system
JPH011340A (ja) 基地局選択方式
JPH11275636A (ja) 携帯電話基地局試験盤
JP3096178B2 (ja) Tdma−tdd無線通信装置の送受信装置
CN107612624A (zh) 通信中继装置、通信中继系统、方法以及记录介质
JPH09200113A (ja) パーソナルハンディホンシステムおよびその無線中継装置と無線端末装置
KR100205049B1 (ko) 피씨엠 데이터 접속용 시험장치
KR20020066002A (ko) 셀 설계를 위한 덱트 무선 시스템