JPH0729831Y2 - 自走散布車 - Google Patents

自走散布車

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JPH0729831Y2
JPH0729831Y2 JP1990058417U JP5841790U JPH0729831Y2 JP H0729831 Y2 JPH0729831 Y2 JP H0729831Y2 JP 1990058417 U JP1990058417 U JP 1990058417U JP 5841790 U JP5841790 U JP 5841790U JP H0729831 Y2 JPH0729831 Y2 JP H0729831Y2
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self
battery
propelled
furrow
engine
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宏祐 川口
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Maruyama Manufacturing Co Inc
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば畝間を走行して畝上の作物に薬液等
の散布液を散布する自走散布車に係り、詳しくはバッテ
リ充電装置を装備する自走散布車に関するものである。
〔従来の技術〕
ハウス及び露地の畝間を走行して畝上の作物に薬液を散
布する畝間走行用自走薬液散布車は、バッテリからの電
力により作動するモータを駆動源として備え、モータの
回転動力により自走するようになっている。
従来の畝間走行用自走薬液散布車は、バッテリ充電装置
を装備しておらず、畝間走行用自走薬液散布車のバッテ
リは、所定の充電設備のある場所で充電されている。
なおこの種畝間走行用自走薬液散布車とは用途が相違す
るが、自走式作業車においてエンジン発電機により、走
行動力源のバッテリを充電可能とする自走式広角照明装
置が、実開昭58-36503号公報に記載されているが、これ
は単に自走式作業車に搭載されているエンジンによつ
て、作業中に前記バツテリに充電可能であるという構成
を提示しているに過ぎないので以下に述べるこの考案の
装置の特徴とする作用、効果が得られるものではない。
〔考案が解決しようとする課題〕
従来の平均的な畝間走行用自走薬液散布車では、防除作
業に先立ちバッテリを8時間予め充電しておかなければ
ならず、バッテリの満充電で2時間の作業が可能となっ
ている。畝間走行用自走薬液散布車のバッテリの充電に
は、充電機と100V電源が必要であり、各圃場がこのよう
な充電設備を備えていることは少ないので、防除作業終
了後直ちに充電設備のある所まで、畝間走行用自走薬液
散布車をその都度運搬することになり、煩雑となってい
る。
また、十分な充電を行わないで、作業を開始した場合、
防除作業を途中で中断する場合もある。特に、充電設備
の少ない露地栽培圃場では、バッテリがぬかった畝間で
切れて、畝間走行用自走薬液散布車が立ち往生した場
合、畝間走行用自走薬液散布車のカバーを外してバッテ
リを畝間走行用自走薬液散布車から取外し、充電設備の
ある所までバッテリを運んで、とりあえず急速充電した
後再び圃場でバッテリを組み込み、作業を再開すること
になる。
例えば一般的な30a(900坪)圃場の場合、10a当たりの
防除時間は30〜40分であるので、90〜120分かかり、防
除作業の途中でバッテリは過放電になる可能性が十分に
ある。
したがって、これらのことから、バッテリが消耗放電し
た場合には、次の問題がある。
(a)計画通りに防除作業ができない。
(b)圃場作物の一部に適期防除ができず、無散布の所
から病害虫の被害発生が拡大する。
(c)作業を中断して充電再開まで、時間と労力がかか
る。
(d)その日の内に、防除を完了させないと翌日の作物
収穫に支障が生じる。
この考案の目的は、散布作業中にバッテリが切れるのを
防止して、上述の問題に対処することができる自走散布
車を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説
明する。
この考案の前提となる自走散布車(10)は、バッテリ
(46)からの電力により作動するモータ(48)を駆動源
として備え、モータ(48)の回転動力により走行して、
散布液を散布する。そして、この考案の自走散布車(1
0)は、エンジン(20)により駆動されバッテリ(46)
を充電する発電機(22)と、バッテリ(46)の放電が進
むとエンジン(20)を始動して前記発電機(22)を運転
状態とし、この発電機(22)により生成される電力を前
記バッテリ(46)に自動的に充電させるスタータ(86)
とを有してなる。
〔作用〕
バッテリ(46)の放電が進むと、スタータ(86)が、作
動して、エンジン(20)を自動的に始動させる。エンジ
ン(20)の駆動により発電機(22)が運転状態になり、
発電機(22)により生成された電力がバッテリ(46)を
充電する。
〔実施例〕
以下、この考案を図面の実施例について説明する。
第5図は畝間走行用自走薬液散布車10の斜視図である。
畝間走行用自走薬液散布車10は、下部に前側タイヤ12及
び後ろ側タイヤ14を有し、それらの駆動により前後進自
在になっている。ノズルパイプ16は、畝間走行用自走薬
液散布車10の前部に取付けられ、鉛直方向へ延び、ノズ
ル18は鉛直方向へ等間隔でノズルパイプ16に取付けられ
ている。畝間走行用自走薬液散布車10は、前部にエンジ
ン20、発電機22及び充電制御回路24を装備している。ホ
ース26は畝間走行用自走薬液散布車10の後部から繰り出
され、薬液は、ホース26を介してノズルパイプ16へ導か
れ、ノズル18より左右へ散布される。タッチセンサ28
は、畝間走行用自走薬液散布車10の前端下部に取付けら
れ、当接により押し込まれるようになっている。
第6図及び第7図は畝間走行用自走薬液散布車10による
薬液散布作業の状況を畝間走行用自走薬液散布車10の進
行方向に対して直角方向及び進行方向から示す図、第8
図は散布作業時の畝間走行用自走薬液散布車10の移動状
況を示す斜視図である。作物30は畝32に植えられ、畝間
34は畝32の間に形成されている。杭36は畝間34の端に立
設され、畝間走行用自走薬液散布車10は、畝間34を前進
して、タッチセンサ28を杭36に当接し、タッチセンサ28
を押し込まれる。ホースリール38は、畝間走行用自走薬
液散布車10に装備され、ホース26を巻回され、畝間34に
おける畝間走行用自走薬液散布車10の前進時ではホース
リール38から繰り出され、後進時ではホースリール38へ
繰り入れられる。動力噴霧機40及び薬液タンク42は、杭
36と反対側の端部に配設され、動力噴霧機40は、薬液タ
ンク42内の薬液を吸入して、ホース26へ圧送する。ホー
スホルダ44は、ホース26を通過自在に保持し、ホースリ
ール38へのホース26の繰り込み及び繰り出しを円滑化す
る。畝間走行用自走薬液散布車10は、畝間34を前進し
て、杭36にタッチセンサ28を当接させる。畝間走行用自
走薬液散布車10は、タッチセンサ28が杭36と当接により
押し込まれると、一時停止し、次に畝間34を後進して、
ホースホルダ44の方へ戻る。畝間走行用自走薬液散布車
10は、前進中又は後進中にノズル18より左右の作物30へ
薬液を散布する。ホースホルダ44の側の端部へ戻って来
た畝間走行用自走薬液散布車10は、作業者により隣の畝
間34へ移動され、再び畝間34を前後進して、薬液を散布
する。
第9図は畝間走行用自走薬液散布車10の駆動機構の構成
図である。畝間走行用自走薬液散布車10はバッテリ46及
びバッテリ46により駆動されるDCモータ48を備えてい
る。前車軸50は左右の端部に前側タイヤ12を一体回転的
に取付けられ、後ろ車軸52は左右の端部に後ろ側タイヤ
14を一体回転的に取付けられる。前車軸50、後ろ車軸52
及び中間軸54は、左右方向へ水平にかつ回転自在にフレ
ーム55に軸支される。DCモータ48の回転動力は、スプロ
ケット56、チェーン58及びスプロケット60を介して中間
軸54へ伝達され、中間軸54のスプロケット62からチェー
ン64を介して前車軸50側のスプロケット66へ伝達され、
また、中間軸54のスプロケット62からチェーン68を介し
て後ろ車軸52側のスプロケット70へ伝達される。一方向
クラッチ72,74は、それぞれスプロケット66と前車軸50
との間、及びスプロケット70と後ろ車軸52との間に配設
されている。一方向クラッチ72,74は、DCモータ48の正
転時ではそれぞれ接及び断となって、前側タイヤ12のみ
が駆動輪となって前進し、DCモータ48の逆転時ではそれ
ぞれ断及び接となって、後ろ側タイヤ14のみが駆動輪と
なって後進する。走行車制御回路76は、タッチセンサ28
の押し込み、すなわち杭36(第6図及び第8図)へのタ
ッチセンサ28の当接を検出する。
第1図はDCモータ48の正逆転切換回路及び充電回路を示
す図である。走行車制御回路76によりタッチセンサ28の
押し込み、すなわち杭36(第6図及び第8図)へのタッ
チセンサ28の当接が検出されると、正負切替スイッチ78
はDCモータ48に印加するバッテリ46の電圧の正負を反転
させ、これにより、DCモータ48の正逆転が切換えられ
る。充電制御回路80はスイッチ82のオンによりバッテリ
46の電圧の分圧値Viを入力される。バッテリ46の放電が
進むと、バッテリ46の電圧が低下するので、充電制御回
路80はスイッチ82を介して入力される分圧値Viの低下よ
りバッテリ46の放電の進行を検出することができる。充
電制御回路80は、Viに基づいてVoを出力し、スイッチ8
4,スイッチ88のオン、オフを制御する。スイッチ84がオ
ンであるときは、セルモータ86が駆動状態になり、エン
ジン20がセルモータ86により始動される。また、スイッ
チ88がオンであるときは、イグニッション90が作動状態
になり、エンジン20に点火火花が生成される。
第2図は第1図の充電制御回路80の制御ブロック図であ
る。ヒステリシス付きコンパレータ94は、バッテリ46の
電圧の分圧値Viを入力され、Viと基準電圧Vrとの比較に
より電圧Voを出力する。論理回路96は、Voと回転計98か
らの入力に基づいてリレー駆動回路100を駆動し、リレ
ー駆動回路100を介してスイッチ84をオン、オフする。
回転計98は、エンジン20(第1図)の回転数の上昇から
エンジン20の始動の終了を検出するもので、第1図のタ
コジェネレータ92に相当する。論理回路96は、エンジン
20の始動が終了すると、リレー駆動回路100を介してス
イッチ84をオフにし、セルモータ86(第1図)を停止さ
せる。リレー駆動回路102はVoに基づいてスイッチ88を
オン、オフする。
第3図は第2図のヒステリシス付きコンパレータ94の接
続回路図である。ヒステリシス付きコンパレータ94は分
圧値Viと基準電圧Vrとをそれぞれ負相側及び正相側に入
力され、両入力電圧の比較よりVoを出力する。
第4図は第3図のバッテリ46の入力電圧Viと出力電圧Vo
との関係を示している。各記号は第3図において定義さ
れている電圧及び抵抗値を示し、バッテリ46のVoはヒス
テリシスを有している。すなわち、(Vo+Vr)・R1/(R
1+R2)をsとすると、Vi<(Vr−s)となると、Voは
−Vccから+Vccへ切換わり、Vi>(Vr+s)となると、
Voは+Vccから−Vccへ切換わる。
タッチセンサ28を第1図〜第4図を参照しつつ、バッテ
リ46の充電について説明する。
バッテリ46の放電が進行すると、バッテリ46の電圧が低
下し、Vi<(Vr−s)となる。これにより、Vo=+Vcc
となり、スイッチ84,スイッチ88がオンになり、イグニ
ッション90がエンジン20の点火電流を生成するととも
に、セルモータ86がエンジン20を始動する。エンジン20
の始動が終了すると、エンジン20の回転速度が増大し、
タコジェネレータ92の発生電力が上昇し、このことは充
電制御回路80により検出される。こうして、スイッチ84
はオフとされ、セルモータ86の作動は停止する。しか
し、スイッチ88はなおもオンは維持されているので、エ
ンジン20は運転状態に保持され、発電機22は、エンジン
20により駆動されて、電力を生成し、バッテリ46は発電
機22の生成電力により充電される。
バッテリ46の電圧は発電機22からの充電電流により上昇
し、これに伴って、分圧値Viも上昇し、Vi>(Vr+s)
となる。これにより、Vo=−Vccとなり、スイッチ88も
オフとなり、エンジン20が停止し、発電機22の運転も停
止する。この結果、バッテリ46の充電も終了する。
〔考案の効果〕
この考案の自走散布車は、エンジンにより駆動される発
電機、及びエンジンを始動させるスタータを備え、バッ
テリの放電が進むと、スタータによりエンジンが始動し
て、発電機が運転状態になり、発電機により生成された
電力がバッテリに自動的に充電される。したがって、次
の効果がある。
(a)自走散布車のバッテリは常に適正な充電状態にあ
るので、散布の途中で作業を中断するようなことがな
く、散布作業の能率が向上する。
(b)充電設備に恵まれるハウス栽培の散布作業だけで
なく、充電設備が近傍にない露地栽培の散布作業にも支
障なく使用することができ、ハウス栽培及び露地栽培の
散布に自走散布車を併用することができ、経済性が高ま
る。
(c)散布計画通りに作業ができるので、収穫等の次工
程に与える損失が少なく、省力かつ経済効果が大きい。
(d)自走散布車をハウス栽培向け仕様と露地栽培向け
仕様とに区別する場合にも、両仕様の機械部品について
共通化及び標準化が促進され、各仕様の自走散布車の価
格を低下させることができる。
【図面の簡単な説明】
図面はこの考案の実施例に関し、第1図はDCモータの正
逆転切換回路及び充電回路を示す図、第2図は第1図の
充電制御回路の制御ブロック図、第3図は第2図のヒス
テリシス付きコンパレータの接続回路図、第4図は第3
図のバッテリの入力電圧と出力電圧との関係を示す図、
第5図は畝間走行用自走薬液散布車の斜視図、第6図及
び第7図は畝間走行用自走薬液散布車による薬液散布作
業の状況を畝間走行用自走薬液散布車の進行方向に対し
て直角方向及び進行方向から示す図、第8図は散布作業
時の畝間走行用自走薬液散布車の移動状況を示す斜視
図、第9図は畝間走行用自走薬液散布車の駆動機構の構
成図である。 10……畝間走行用自走薬液散布車(自走散布車)、20…
…エンジン、22……発電機、46……バッテリ、48……DC
モータ(モータ)、86……セルモータ(スタータ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】バッテリ(46)からの電力により作動する
    モータ(48)を駆動源として備え、前記モータ(48)の
    回転動力により走行して、散布液を散布する自走散布車
    (10)において、エンジン(20)により駆動され前記バ
    ッテリ(46)を充電する発電機(22)と、前記バッテリ
    (46)の放電が進むと前記エンジン(20)を始動して前
    記発電機(22)を運転状態とし、この発電機(22)によ
    り生成される電力を前記バッテリ(46)に自動的に充電
    させるスタータ(86)とを有してなることを特徴とする
    自走散布車。
JP1990058417U 1990-06-04 1990-06-04 自走散布車 Expired - Lifetime JPH0729831Y2 (ja)

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