JPH07297106A - 拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法 - Google Patents
拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法Info
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- JPH07297106A JPH07297106A JP6086530A JP8653094A JPH07297106A JP H07297106 A JPH07297106 A JP H07297106A JP 6086530 A JP6086530 A JP 6086530A JP 8653094 A JP8653094 A JP 8653094A JP H07297106 A JPH07297106 A JP H07297106A
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- stage
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- glass substrate
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Landscapes
- Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
- Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 非テレセントリックな光学系を有する拡大投
影型露光装置において、カラー液晶表示パネルの各回路
パターンを高い重ね合わせ精度で露光できるようにする
ことである。 【構成】 ガラス基板103上に拡大投影されたアライ
メントマーク像P’1〜P’4と、ガラス基板103上
に既に形成されているアライメントマークとをアライメ
ントスコープ114〜117で観察して、それぞれの位
置を測定し、両者間の誤差を求める。そして、当該誤差
が所定の許容範囲内に収まるように、ステージ107を
XYZ軸方向に移動させる。これによって、非テレセン
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置において
も、各回路パターン間の重ね合わせ精度を高精度に保つ
ことができる。
影型露光装置において、カラー液晶表示パネルの各回路
パターンを高い重ね合わせ精度で露光できるようにする
ことである。 【構成】 ガラス基板103上に拡大投影されたアライ
メントマーク像P’1〜P’4と、ガラス基板103上
に既に形成されているアライメントマークとをアライメ
ントスコープ114〜117で観察して、それぞれの位
置を測定し、両者間の誤差を求める。そして、当該誤差
が所定の許容範囲内に収まるように、ステージ107を
XYZ軸方向に移動させる。これによって、非テレセン
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置において
も、各回路パターン間の重ね合わせ精度を高精度に保つ
ことができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、拡大投影型露光装置に
おける投影像のアライメント方法に関し、より特定的に
は、カラー液晶表示パネルを作製するために用いられる
拡大投影型露光装置において、当該基板上に投影される
像の露光位置をアライメントする方法に関する。
おける投影像のアライメント方法に関し、より特定的に
は、カラー液晶表示パネルを作製するために用いられる
拡大投影型露光装置において、当該基板上に投影される
像の露光位置をアライメントする方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示パネルにおける回路パ
ターンの形成は、ガラス基板上に膜付け・レジスト塗布
・露光・現像・エッチング等の工程を繰り返すことによ
り行われる。特に、カラー液晶表示パネルの場合は、画
素数の増加、開口率の改善、カラーフィルタとの高い貼
り合わせ精度の実現等のため、回路パターンの高精細化
が図られ、多層構造の回路パターン間の高い重ね合わせ
精度と、高い絶対寸法精度が要求されている。以下、カ
ラー液晶表示パネルの場合に要求される精度についてよ
り詳細に説明する。
ターンの形成は、ガラス基板上に膜付け・レジスト塗布
・露光・現像・エッチング等の工程を繰り返すことによ
り行われる。特に、カラー液晶表示パネルの場合は、画
素数の増加、開口率の改善、カラーフィルタとの高い貼
り合わせ精度の実現等のため、回路パターンの高精細化
が図られ、多層構造の回路パターン間の高い重ね合わせ
精度と、高い絶対寸法精度が要求されている。以下、カ
ラー液晶表示パネルの場合に要求される精度についてよ
り詳細に説明する。
【0003】図11は、薄膜トランジスタ(TFT;T
hin Film Transistor)を用いたカ
ラー液晶表示パネルの一般的な積層構造を示す分解斜視
図である。図11において、TFTパネル1は、ガラス
基板上に多層構造の回路パターンが形成されて構成され
ている。また、カラーフィルタ2は、ガラス基板上に
R,G,B画素フィルタがマトリクス状に配列されて構
成されている。これらTFTパネル1およびカラーフィ
ルタ2は、それぞれのトランジスタ形成位置と画素フィ
ルタ形成位置とが一致するように所定の間隙をおいて貼
り合わせられる。このとき、両者間の間隙には、液晶が
封入される。さらに、カラーフィルタ2の上面およびT
FTパネル1の下面に偏光板3が配置されて、カラー液
晶表示パネル10が完成する。
hin Film Transistor)を用いたカ
ラー液晶表示パネルの一般的な積層構造を示す分解斜視
図である。図11において、TFTパネル1は、ガラス
基板上に多層構造の回路パターンが形成されて構成され
ている。また、カラーフィルタ2は、ガラス基板上に
R,G,B画素フィルタがマトリクス状に配列されて構
成されている。これらTFTパネル1およびカラーフィ
ルタ2は、それぞれのトランジスタ形成位置と画素フィ
ルタ形成位置とが一致するように所定の間隙をおいて貼
り合わせられる。このとき、両者間の間隙には、液晶が
封入される。さらに、カラーフィルタ2の上面およびT
FTパネル1の下面に偏光板3が配置されて、カラー液
晶表示パネル10が完成する。
【0004】上記のような構造のカラー液晶表示パネル
10において、TFTパネル1の回路パターンを露光す
る際には、多層構造の各回路パターン間で高い重ね合わ
せ精度が要求される。また、各回路パターンについて高
い絶対寸法精度が要求される。もし、回路パターン間で
位置ずれが生じると、所望のスイッチング動作を行わな
い薄膜トランジスタが形成され、その部分で表示が不能
となる。また、回路パターンの絶対寸法精度が低いと、
TFTパネル1とカラーフィルタ2とを貼り合わせると
きに、両者間で、薄膜トランジスタ形成位置とR,G,
B画素フィルタの形成位置とがずれ、薄膜トランジスタ
素子により透過・遮断が制御されるバックライト(背面
照明光)が対応する色の画素フィルタを通過せず、色ず
れが発生する。特に、カラーフィルタ2は、TFTパネ
ル1と全く別工程で製造されるため、両者間の位置合わ
せを正確に行うためには、両者間で高い絶対寸法精度が
要求される。さらに言うと、最近では、量産性を向上さ
せるために、複数パネル分の回路パターンを形成したガ
ラス基板と、複数パネル分のカラーフィルタパターンを
形成したガラス基板とを貼り合わせ、後にカットして複
数枚のカラー液晶パネルを同時に形成することが行われ
ており、このような場合、絶対寸法が少しでも狂うと、
大量の不良品が発生する恐れがあった。
10において、TFTパネル1の回路パターンを露光す
る際には、多層構造の各回路パターン間で高い重ね合わ
せ精度が要求される。また、各回路パターンについて高
い絶対寸法精度が要求される。もし、回路パターン間で
位置ずれが生じると、所望のスイッチング動作を行わな
い薄膜トランジスタが形成され、その部分で表示が不能
となる。また、回路パターンの絶対寸法精度が低いと、
TFTパネル1とカラーフィルタ2とを貼り合わせると
きに、両者間で、薄膜トランジスタ形成位置とR,G,
B画素フィルタの形成位置とがずれ、薄膜トランジスタ
素子により透過・遮断が制御されるバックライト(背面
照明光)が対応する色の画素フィルタを通過せず、色ず
れが発生する。特に、カラーフィルタ2は、TFTパネ
ル1と全く別工程で製造されるため、両者間の位置合わ
せを正確に行うためには、両者間で高い絶対寸法精度が
要求される。さらに言うと、最近では、量産性を向上さ
せるために、複数パネル分の回路パターンを形成したガ
ラス基板と、複数パネル分のカラーフィルタパターンを
形成したガラス基板とを貼り合わせ、後にカットして複
数枚のカラー液晶パネルを同時に形成することが行われ
ており、このような場合、絶対寸法が少しでも狂うと、
大量の不良品が発生する恐れがあった。
【0005】上記のような技術的事情に鑑み、カラー液
晶表示パネルの回路パターンをガラス基板上に露光する
ための露光装置(以下、単に露光装置と称する)にも、
高い位置決め精度が要求されている。従来の露光装置
は、このような要求を満たすために、半導体素子の製造
過程で使用される露光技術を応用したものが多い。
晶表示パネルの回路パターンをガラス基板上に露光する
ための露光装置(以下、単に露光装置と称する)にも、
高い位置決め精度が要求されている。従来の露光装置
は、このような要求を満たすために、半導体素子の製造
過程で使用される露光技術を応用したものが多い。
【0006】図12は、従来の露光装置における光学系
の構成を示す図である。図12において、レチクル(回
路パターンのマスク図形が描画された原板)101を透
過した光源からの光は、投影レンズ102によって収束
され、ガラス基板103上で結像される。図12に示す
ように、従来の露光装置では、出射側すなわち投影レン
ズ102とガラス基板103との間で主光線(結像に寄
与する光束の内、開口絞り中心を通る光線)が投影レン
ズ102の光軸に対して平行な、いわゆるテレセントリ
ックな光学系を採用している。従来の露光装置がこのよ
うなテレセントリックな光学系を採用するのは、厚みの
個体差等によってガラス基板103の上面位置が、焦点
深度内で多少上下方向に変動しても、ガラス基板上に形
成される像の倍率すなわち大きさが変化しないためであ
る。
の構成を示す図である。図12において、レチクル(回
路パターンのマスク図形が描画された原板)101を透
過した光源からの光は、投影レンズ102によって収束
され、ガラス基板103上で結像される。図12に示す
ように、従来の露光装置では、出射側すなわち投影レン
ズ102とガラス基板103との間で主光線(結像に寄
与する光束の内、開口絞り中心を通る光線)が投影レン
ズ102の光軸に対して平行な、いわゆるテレセントリ
ックな光学系を採用している。従来の露光装置がこのよ
うなテレセントリックな光学系を採用するのは、厚みの
個体差等によってガラス基板103の上面位置が、焦点
深度内で多少上下方向に変動しても、ガラス基板上に形
成される像の倍率すなわち大きさが変化しないためであ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なテレセントリックな光学系を用いた露光装置では、投
影レンズ102の口径は、1ショットの露光サイズ、す
なわちガラス基板103上に投影される像のサイズより
も大きくなければならない。しかしながら、10インチ
クラスの液晶表示パネルの回路パターンを1ショットで
露光しようとすると、投影レンズの口径が400mm程
度にもなってしまい、製造コストおよび重量の点で実現
が困難である。
なテレセントリックな光学系を用いた露光装置では、投
影レンズ102の口径は、1ショットの露光サイズ、す
なわちガラス基板103上に投影される像のサイズより
も大きくなければならない。しかしながら、10インチ
クラスの液晶表示パネルの回路パターンを1ショットで
露光しようとすると、投影レンズの口径が400mm程
度にもなってしまい、製造コストおよび重量の点で実現
が困難である。
【0008】したがって、従来の露光装置は、1ショッ
トの露光サイズを小さくせざるを得ず、10インチクラ
スの回路パターンを1回で露光することができなかっ
た。そのため、従来の露光装置では、図13に示すよう
に、1つの回路パターン104を点線で示すような複数
のエリアに分割し、分割されたそれぞれのエリアで部分
的な露光を行うことにより、全体としての回路パターン
を得るようにしていた。しかしながら、このような方法
では、1つの回路パターンを形成するために露光作業を
繰り返して行わなければならず、多大な労力と手間がか
かる。また、各エリア間で高いつなぎ精度が要求される
ため、各エリアにおいて正確な位置決め作業を行わなけ
ればならず、さらに多大な労力と手間がかかる。
トの露光サイズを小さくせざるを得ず、10インチクラ
スの回路パターンを1回で露光することができなかっ
た。そのため、従来の露光装置では、図13に示すよう
に、1つの回路パターン104を点線で示すような複数
のエリアに分割し、分割されたそれぞれのエリアで部分
的な露光を行うことにより、全体としての回路パターン
を得るようにしていた。しかしながら、このような方法
では、1つの回路パターンを形成するために露光作業を
繰り返して行わなければならず、多大な労力と手間がか
かる。また、各エリア間で高いつなぎ精度が要求される
ため、各エリアにおいて正確な位置決め作業を行わなけ
ればならず、さらに多大な労力と手間がかかる。
【0009】そこで、図14に示すように、出射側で非
テレセントリックな光学系を採用することにより、口径
の小さな投影レンズを用いて大きな露光サイズを得るこ
とが考えられる。すなわち、図14の光学系では、投影
レンズ102とガラス基板103との間の主光線が投影
レンズの光軸に対して傾いているため、レチクル101
の像を投影レンズ102の口径以上に拡大投影すること
が可能である。したがって、小口径の投影レンズを用い
ても大きな露光サイズを得ることができる。しかしなが
ら、このような非テレセントリックな光学系を採用した
拡大投影型露光装置では、以下のような別の問題点が生
ずる。
テレセントリックな光学系を採用することにより、口径
の小さな投影レンズを用いて大きな露光サイズを得るこ
とが考えられる。すなわち、図14の光学系では、投影
レンズ102とガラス基板103との間の主光線が投影
レンズの光軸に対して傾いているため、レチクル101
の像を投影レンズ102の口径以上に拡大投影すること
が可能である。したがって、小口径の投影レンズを用い
ても大きな露光サイズを得ることができる。しかしなが
ら、このような非テレセントリックな光学系を採用した
拡大投影型露光装置では、以下のような別の問題点が生
ずる。
【0010】(1)露光エリア周辺部の主光線が傾いて
いるため、投影レンズ102とガラス基板103との間
の距離がガラス基板103の厚みの個体差等で変わる
と、ガラス基板103に投影されるレチクル101の像
の寸法が変動する。そのため、露光される回路パターン
の寸法精度が低下する。また、1層目の回路パターンを
露光する際は、ガラス基板103上に重ね合わせるべき
アライメントマークが無く、ガラス基板103の表面に
垂直な方向の位置により、回路パターンの投影像の絶対
寸法が大きく変動してしまう。
いるため、投影レンズ102とガラス基板103との間
の距離がガラス基板103の厚みの個体差等で変わる
と、ガラス基板103に投影されるレチクル101の像
の寸法が変動する。そのため、露光される回路パターン
の寸法精度が低下する。また、1層目の回路パターンを
露光する際は、ガラス基板103上に重ね合わせるべき
アライメントマークが無く、ガラス基板103の表面に
垂直な方向の位置により、回路パターンの投影像の絶対
寸法が大きく変動してしまう。
【0011】(2)前述したように、カラー液晶表示パ
ネルの回路パターンは、カラーフィルタ2(図11参
照)と貼り合わせるために、正しい絶対寸法で製作され
なければならないが、上記のように絶対寸法が変動する
と、カラーフィルタとの貼り合わせ精度が著しく低下す
る。
ネルの回路パターンは、カラーフィルタ2(図11参
照)と貼り合わせるために、正しい絶対寸法で製作され
なければならないが、上記のように絶対寸法が変動する
と、カラーフィルタとの貼り合わせ精度が著しく低下す
る。
【0012】それゆえに、本発明の目的は、非テレセン
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置におい
て、カラー液晶表示パネルの各回路パターンを高い重ね
合わせ精度で露光できるようにすることである。
トリックな光学系を有する拡大投影型露光装置におい
て、カラー液晶表示パネルの各回路パターンを高い重ね
合わせ精度で露光できるようにすることである。
【0013】本発明の他の目的は、非テレセントリック
な光学系を有する拡大投影型露光装置において、カラー
液晶表示パネルの回路パターンを高い絶対寸法精度で露
光できるようにすることである。
な光学系を有する拡大投影型露光装置において、カラー
液晶表示パネルの回路パターンを高い絶対寸法精度で露
光できるようにすることである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
カラー液晶表示パネルの製造のために用いられる拡大投
影型露光装置において、基板上に投影された像の露光位
置をアライメントするための方法であって、拡大投影型
露光装置は、その上面に基板が載置されるステージと、
レチクルを透過した光パターンをステージ上の基板に拡
大投影し、少なくとも当該基板との間の主光線がその光
軸に対して傾いている非テレセントリックな投影レンズ
と、ステージを投影レンズの光軸と直交するXY平面内
で駆動する第1の駆動手段と、ステージを、少なくとも
3カ所において、投影レンズの光軸と平行なZ軸方向に
独立的に駆動する第2の駆動手段と、基板上に投影され
たまたは形成されたアライメントマークまたはその像を
観察する複数のアライメントスコープとを備えており、
ステージ上に基板を供給する第1のステップと、ステー
ジ上の基板が所定の露光位置にセットされるように、第
1および第2の駆動手段を制御する第2のステップと、
レチクルに形成された複数のアライメントマークを、基
板上に拡大投影する第3のステップと、基板上に投影さ
れた各アライメントマーク像の位置を各アライメントス
コープで観察し、それらの位置を測定する第4のステッ
プと、基板上に既に形成されている各アライメントマー
クの位置を各アライメントスコープで観察し、それらの
位置を測定する第5のステップと、第4のステップで測
定された各アライメントマーク像の位置と第5のステッ
プで測定された各アライメントマークの位置との間の誤
差を演算する第6のステップと、第6のステップで得ら
れた誤差が予め定められた所定の許容範囲内に収まるよ
うに、第1および第2の駆動手段を制御する第7のステ
ップとを備えている。
カラー液晶表示パネルの製造のために用いられる拡大投
影型露光装置において、基板上に投影された像の露光位
置をアライメントするための方法であって、拡大投影型
露光装置は、その上面に基板が載置されるステージと、
レチクルを透過した光パターンをステージ上の基板に拡
大投影し、少なくとも当該基板との間の主光線がその光
軸に対して傾いている非テレセントリックな投影レンズ
と、ステージを投影レンズの光軸と直交するXY平面内
で駆動する第1の駆動手段と、ステージを、少なくとも
3カ所において、投影レンズの光軸と平行なZ軸方向に
独立的に駆動する第2の駆動手段と、基板上に投影され
たまたは形成されたアライメントマークまたはその像を
観察する複数のアライメントスコープとを備えており、
ステージ上に基板を供給する第1のステップと、ステー
ジ上の基板が所定の露光位置にセットされるように、第
1および第2の駆動手段を制御する第2のステップと、
レチクルに形成された複数のアライメントマークを、基
板上に拡大投影する第3のステップと、基板上に投影さ
れた各アライメントマーク像の位置を各アライメントス
コープで観察し、それらの位置を測定する第4のステッ
プと、基板上に既に形成されている各アライメントマー
クの位置を各アライメントスコープで観察し、それらの
位置を測定する第5のステップと、第4のステップで測
定された各アライメントマーク像の位置と第5のステッ
プで測定された各アライメントマークの位置との間の誤
差を演算する第6のステップと、第6のステップで得ら
れた誤差が予め定められた所定の許容範囲内に収まるよ
うに、第1および第2の駆動手段を制御する第7のステ
ップとを備えている。
【0015】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、拡大投影型露光装置は、さらにステージのXY
平面内での位置を検出するXY位置検出手段と、Z軸方
向に沿った基板の上面位置を、複数の箇所において検出
する上面位置検出手段とを備えており、ステージの上面
の所定の位置には、基準マークが形成されており、基板
上に第1層目の回路パターンおよびそれに付随するアラ
イメントマークを露光するステップとして、第1のステ
ップの前に、各アライメントスコープでステージ上の基
準マークを順次的に観察し、それぞれの場合におけるX
Y位置検出手段の計測値から各アライメントスコープ間
の絶対距離を演算する第8のステップと、ステージ上に
テスト用基板を供給する第9のステップと、ステージ上
のテスト用基板が所定の露光位置にセットされるよう
に、第1および第2の駆動手段を制御する第10のステ
ップと、レチクルに形成された複数のアライメントマー
クを、テスト用基板上に拡大投影する第11のステップ
と、テスト用基板上の各アライメントマーク像を各アラ
イメントスコープで観察し、その観察結果と、第1のス
テップで得られた各アライメントスコープ間の絶対距離
とに基づいて、各アライメントマーク像間の絶対距離を
測定する第12のステップと、第12のステップで得ら
れた各アライメントマーク像間の絶対距離が理想的な値
に近づくように少なくとも第2の駆動手段を制御する第
13のステップと、第13のステップ終了後、XY位置
検出手段および上面位置検出手段による検出を行い、そ
られの計測値を記憶保持する第14のステップと、ステ
ージ上のテスト用基板を本番用基板と差し替える第15
のステップと、第14のステップで記憶保持されたXY
位置検出手段および上面位置検出手段の計測値に基づい
て、第1および第2の駆動手段を制御することにより、
本番用基板の露光位置を調整する第16のステップと、
第16のステップで露光位置が調整された本番用基板上
に第1層目の回路パターンおよびそれに付随するアライ
メントマークを露光する第17のステップとを備えてい
る。
おいて、拡大投影型露光装置は、さらにステージのXY
平面内での位置を検出するXY位置検出手段と、Z軸方
向に沿った基板の上面位置を、複数の箇所において検出
する上面位置検出手段とを備えており、ステージの上面
の所定の位置には、基準マークが形成されており、基板
上に第1層目の回路パターンおよびそれに付随するアラ
イメントマークを露光するステップとして、第1のステ
ップの前に、各アライメントスコープでステージ上の基
準マークを順次的に観察し、それぞれの場合におけるX
Y位置検出手段の計測値から各アライメントスコープ間
の絶対距離を演算する第8のステップと、ステージ上に
テスト用基板を供給する第9のステップと、ステージ上
のテスト用基板が所定の露光位置にセットされるよう
に、第1および第2の駆動手段を制御する第10のステ
ップと、レチクルに形成された複数のアライメントマー
クを、テスト用基板上に拡大投影する第11のステップ
と、テスト用基板上の各アライメントマーク像を各アラ
イメントスコープで観察し、その観察結果と、第1のス
テップで得られた各アライメントスコープ間の絶対距離
とに基づいて、各アライメントマーク像間の絶対距離を
測定する第12のステップと、第12のステップで得ら
れた各アライメントマーク像間の絶対距離が理想的な値
に近づくように少なくとも第2の駆動手段を制御する第
13のステップと、第13のステップ終了後、XY位置
検出手段および上面位置検出手段による検出を行い、そ
られの計測値を記憶保持する第14のステップと、ステ
ージ上のテスト用基板を本番用基板と差し替える第15
のステップと、第14のステップで記憶保持されたXY
位置検出手段および上面位置検出手段の計測値に基づい
て、第1および第2の駆動手段を制御することにより、
本番用基板の露光位置を調整する第16のステップと、
第16のステップで露光位置が調整された本番用基板上
に第1層目の回路パターンおよびそれに付随するアライ
メントマークを露光する第17のステップとを備えてい
る。
【0016】
【作用】請求項1に係る発明においては、基板上に拡大
投影されたアライメントマーク像の位置と基板上に既に
形成されているアライメントマークの位置とをアライメ
ントスコープで観察して測定し、両者間の誤差が所定の
許容範囲内に収まるように、ステージをXYZ軸方向に
移動させるようにしている。そのため、非テレセントリ
ックな光学系を有する拡大投影型露光装置においても、
各回路パターン間の重ね合わせ精度を高精度に保つこと
ができる。
投影されたアライメントマーク像の位置と基板上に既に
形成されているアライメントマークの位置とをアライメ
ントスコープで観察して測定し、両者間の誤差が所定の
許容範囲内に収まるように、ステージをXYZ軸方向に
移動させるようにしている。そのため、非テレセントリ
ックな光学系を有する拡大投影型露光装置においても、
各回路パターン間の重ね合わせ精度を高精度に保つこと
ができる。
【0017】請求項2に係る発明においては、第1層目
の回路パターンを露光する前に、テスト用基板上に各ア
ライメントマークの像を仮投影し、これら仮投影された
された各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に
近づくように、ステージを少なくともZ軸方向に移動さ
せるようにしている。これによって、テスト用基板と各
光学系との位置関係を理想的な状態に較正することがで
きる。また、較正後のステージのXY平面内での位置
と、Z軸方向に沿うテスト用基板の上面位置とを測定し
て記憶しておき、この記憶されたデータに基づいて、本
番用基板の露光位置を調整するようにしている。これに
よって、較正後の理想的な位置関係を本番用基板でも再
現することができ、本番用基板上に露光される第1層目
の回路パターンおよびそれに付随するアライメントマー
クの絶対寸法が高精度に保たれる。
の回路パターンを露光する前に、テスト用基板上に各ア
ライメントマークの像を仮投影し、これら仮投影された
された各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に
近づくように、ステージを少なくともZ軸方向に移動さ
せるようにしている。これによって、テスト用基板と各
光学系との位置関係を理想的な状態に較正することがで
きる。また、較正後のステージのXY平面内での位置
と、Z軸方向に沿うテスト用基板の上面位置とを測定し
て記憶しておき、この記憶されたデータに基づいて、本
番用基板の露光位置を調整するようにしている。これに
よって、較正後の理想的な位置関係を本番用基板でも再
現することができ、本番用基板上に露光される第1層目
の回路パターンおよびそれに付随するアライメントマー
クの絶対寸法が高精度に保たれる。
【0018】
【実施例】図1は、この発明の一実施例に係るアライメ
ント方法を実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外
観斜視図である。図1において、投影レンズ102の上
方には、レチクル101が図示しないホルダに収納され
て配置されている。このレチクル101の中央部には、
回路パターンのためのマスク図形105が描画されてい
る。また、マスク図形105の周辺の4隅には、位置決
めのためのアライメントマークP1〜P4が描画されて
いる。なお、レチクル101の上方には、図示しない
が、マスク105を照射するための主光源と、各アライ
メントマークP1〜P4を個別に照射するための複数の
アライメント光源とが配置されている。
ント方法を実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外
観斜視図である。図1において、投影レンズ102の上
方には、レチクル101が図示しないホルダに収納され
て配置されている。このレチクル101の中央部には、
回路パターンのためのマスク図形105が描画されてい
る。また、マスク図形105の周辺の4隅には、位置決
めのためのアライメントマークP1〜P4が描画されて
いる。なお、レチクル101の上方には、図示しない
が、マスク105を照射するための主光源と、各アライ
メントマークP1〜P4を個別に照射するための複数の
アライメント光源とが配置されている。
【0019】投影レンズ102の下方には、図示しない
ベース上にステージ107が配置され、このステージ1
07の上には、テスト用または本番用ガラス基板103
が載置される。ステージ107は、3次元直交座標系
X,Y,Z内で6つの駆動軸X1,X2,Y,Z1,Z
2,Z3を有し、これら各駆動軸に沿って移動が可能な
ように構成されている。X軸に平行な駆動軸X1,X2
は、投影レンズ102の光軸およびステージ107の第
1の辺(図示では、短辺)と直交している。このように
X軸方向について2つの駆動軸X1,X2を持つことに
より、ステージ107を、投影レンズ102の光軸回
り、すなわちθ軸方向に回転させることが可能となる。
また、駆動軸Yは、投影レンズ102の光軸およびステ
ージ107の第2の辺(上記第1の辺と直交する辺であ
り、図示では、長辺)と直交している。Z軸方向に平行
な駆動軸Z1,Z2,Z3は、投影レンズ102の光軸
に対して平行である。なお、駆動軸Z1,Z2,Z3
は、好ましくは、正三角形または2等辺三角形の各頂点
上に配置されている。また、Z軸方向について、4つ以
上の駆動軸を設けるようにしてもよい。
ベース上にステージ107が配置され、このステージ1
07の上には、テスト用または本番用ガラス基板103
が載置される。ステージ107は、3次元直交座標系
X,Y,Z内で6つの駆動軸X1,X2,Y,Z1,Z
2,Z3を有し、これら各駆動軸に沿って移動が可能な
ように構成されている。X軸に平行な駆動軸X1,X2
は、投影レンズ102の光軸およびステージ107の第
1の辺(図示では、短辺)と直交している。このように
X軸方向について2つの駆動軸X1,X2を持つことに
より、ステージ107を、投影レンズ102の光軸回
り、すなわちθ軸方向に回転させることが可能となる。
また、駆動軸Yは、投影レンズ102の光軸およびステ
ージ107の第2の辺(上記第1の辺と直交する辺であ
り、図示では、長辺)と直交している。Z軸方向に平行
な駆動軸Z1,Z2,Z3は、投影レンズ102の光軸
に対して平行である。なお、駆動軸Z1,Z2,Z3
は、好ましくは、正三角形または2等辺三角形の各頂点
上に配置されている。また、Z軸方向について、4つ以
上の駆動軸を設けるようにしてもよい。
【0020】ステージ107の上記第1および第2の辺
には、それぞれ、ミラー108および109が取り付け
られる。ミラー108の近傍には、2つのレーザ干渉計
110および111が図示しないベース上に固定的に設
けられる。これらレーザ干渉計110および111は、
ミラー108と協働し、レーザ光の干渉作用を利用し
て、駆動軸X1に沿うステージ107の位置および駆動
軸X2に沿うステージ107の位置を高精度に測定す
る。また、ミラー109の近傍には、レーザ干渉計11
2が図示しないベース上に固定的に設けられる。このレ
ーザ干渉計112は、ミラー109と協動し、レーザ光
の干渉作用を利用して、駆動軸Yに沿うステージ107
の位置を高精度に測定する。これらレーザ干渉計110
〜112によって、ステージ107のX−Y平面内での
位置およびθ軸方向の回転角を高精度に計測することが
できる。なお、ステージ107の上面であって上記第1
の辺の近傍には、基準マーク113が形成されている。
には、それぞれ、ミラー108および109が取り付け
られる。ミラー108の近傍には、2つのレーザ干渉計
110および111が図示しないベース上に固定的に設
けられる。これらレーザ干渉計110および111は、
ミラー108と協働し、レーザ光の干渉作用を利用し
て、駆動軸X1に沿うステージ107の位置および駆動
軸X2に沿うステージ107の位置を高精度に測定す
る。また、ミラー109の近傍には、レーザ干渉計11
2が図示しないベース上に固定的に設けられる。このレ
ーザ干渉計112は、ミラー109と協動し、レーザ光
の干渉作用を利用して、駆動軸Yに沿うステージ107
の位置を高精度に測定する。これらレーザ干渉計110
〜112によって、ステージ107のX−Y平面内での
位置およびθ軸方向の回転角を高精度に計測することが
できる。なお、ステージ107の上面であって上記第1
の辺の近傍には、基準マーク113が形成されている。
【0021】ステージ107の上方には、ステージ10
7上の基準マーク113またはガラス基板103上に拡
大投影される各アライメントマークP1〜P4の像P’
1〜P’4を観察するために、4つのアライメントスコ
ープ114〜117が設けられている。各アライメント
スコープ114〜117は、対物レンズ114a〜11
7aと、CCD素子等を含むテレビカメラ114b〜1
17bとを備えている。また、ステージ107の上方に
は、Z軸方向に沿うガラス基板103の上面位置を非接
触で検出するためのレーザ変位計119〜122が設け
られている。なお、アライメントスコープ114〜11
7は、露光するレチクル101のサイズに応じて、それ
ぞれ独立に移動させることが可能である。また、ガラス
基板103の上面位置を非接触で検出する装置として
は、上記のようなレーザ変位計119〜122に代え
て、空気マイクロメータや静電変位計を用いてもよい。
なお、投影レンズ102,レチクル101のホルダ,ア
ライメントスコープ114〜117,レーザ変位計11
9〜122は、図示しない支持部材によって支持されて
いる。
7上の基準マーク113またはガラス基板103上に拡
大投影される各アライメントマークP1〜P4の像P’
1〜P’4を観察するために、4つのアライメントスコ
ープ114〜117が設けられている。各アライメント
スコープ114〜117は、対物レンズ114a〜11
7aと、CCD素子等を含むテレビカメラ114b〜1
17bとを備えている。また、ステージ107の上方に
は、Z軸方向に沿うガラス基板103の上面位置を非接
触で検出するためのレーザ変位計119〜122が設け
られている。なお、アライメントスコープ114〜11
7は、露光するレチクル101のサイズに応じて、それ
ぞれ独立に移動させることが可能である。また、ガラス
基板103の上面位置を非接触で検出する装置として
は、上記のようなレーザ変位計119〜122に代え
て、空気マイクロメータや静電変位計を用いてもよい。
なお、投影レンズ102,レチクル101のホルダ,ア
ライメントスコープ114〜117,レーザ変位計11
9〜122は、図示しない支持部材によって支持されて
いる。
【0022】図2は、図1の拡大投影型露光装置の電気
的な構成を示すブロック図である。図2において、CP
U131は、メモリ132、キーボード等の操作器13
3、ディスプレイ装置134と協動して、ワークステー
ション130を構成している。また、CPU131に
は、システムバス135を介して、照明制御部141,
各軸制御部142,アライメントスコープ114〜11
7,レーザ変位計119〜122,レーザ干渉計110
〜112が接続されている。照明制御部141は、前述
の主光源およびアライメント光源の点灯/消灯を制御す
る。各軸制御部142は、各駆動軸X1,X2,Y,Z
1,Z2,Z3に対応して設けられた各駆動モータ(図
示せず)を制御する。
的な構成を示すブロック図である。図2において、CP
U131は、メモリ132、キーボード等の操作器13
3、ディスプレイ装置134と協動して、ワークステー
ション130を構成している。また、CPU131に
は、システムバス135を介して、照明制御部141,
各軸制御部142,アライメントスコープ114〜11
7,レーザ変位計119〜122,レーザ干渉計110
〜112が接続されている。照明制御部141は、前述
の主光源およびアライメント光源の点灯/消灯を制御す
る。各軸制御部142は、各駆動軸X1,X2,Y,Z
1,Z2,Z3に対応して設けられた各駆動モータ(図
示せず)を制御する。
【0023】図3は、図1および図2に示す拡大投影型
露光装置において、第1層目の回路パターンを露光する
際の較正動作を示すフローチャートである。以下、この
図3を参照して、本発明の一実施例の較正動作を説明す
る。なお、1枚のガラス基板103上には、一例とし
て、4パネル分の回路パターンが形成されるものとす
る。したがって、ガラス基板103上では、図4に示す
ように、第1〜第4露光位置で露光が行われる。また、
レチクル101上の各アライメントマークP1〜P4
は、電子ビーム描画装置で描画されているので、その精
度は十分高く、また座標データも予め正確に分かってい
る。したがって、図5に示すような、アライメントマー
クP1,P2,P3,P4の座標(Rx1,Ry1),
(Rx2,Ry2),(Rx3,Ry3),(Rx4,
Ry4)と、アライメントマークP1,P2間の距離L
1と、アライメントマークP2,P3間の距離L2と、
アライメントマークP3,P4間の距離L3と、アライ
メントマークP4,P1間の距離L4とは、予めメモリ
132内に格納されているものとする。また、各アライ
メントスコープ114〜117は、作製する液晶表示パ
ネルのサイズに応じて適当な位置に移動され、それらの
ピント面は、投影レンズ102のピント面と一致するよ
うに調整されているものとする。そして、ピント面の位
置は、4個のレーザ変位計119〜122で予め計測さ
れており、その計測値は基板上面基準位置データとして
メモリ132内に格納されている。
露光装置において、第1層目の回路パターンを露光する
際の較正動作を示すフローチャートである。以下、この
図3を参照して、本発明の一実施例の較正動作を説明す
る。なお、1枚のガラス基板103上には、一例とし
て、4パネル分の回路パターンが形成されるものとす
る。したがって、ガラス基板103上では、図4に示す
ように、第1〜第4露光位置で露光が行われる。また、
レチクル101上の各アライメントマークP1〜P4
は、電子ビーム描画装置で描画されているので、その精
度は十分高く、また座標データも予め正確に分かってい
る。したがって、図5に示すような、アライメントマー
クP1,P2,P3,P4の座標(Rx1,Ry1),
(Rx2,Ry2),(Rx3,Ry3),(Rx4,
Ry4)と、アライメントマークP1,P2間の距離L
1と、アライメントマークP2,P3間の距離L2と、
アライメントマークP3,P4間の距離L3と、アライ
メントマークP4,P1間の距離L4とは、予めメモリ
132内に格納されているものとする。また、各アライ
メントスコープ114〜117は、作製する液晶表示パ
ネルのサイズに応じて適当な位置に移動され、それらの
ピント面は、投影レンズ102のピント面と一致するよ
うに調整されているものとする。そして、ピント面の位
置は、4個のレーザ変位計119〜122で予め計測さ
れており、その計測値は基板上面基準位置データとして
メモリ132内に格納されている。
【0024】まず、各アライメントスコープ114〜1
17間の絶対距離が測定される(ステップS101)。
この絶対距離の測定は、以下のようにして行われる。ま
ず、基準マーク113がアライメントスコープ114の
視野中心に来るように、ステージ107を駆動軸X1,
X2,Y方向に移動し、このときのレーザ干渉計110
〜112の測定値をメモリ132内に格納しておく。以
下同様にして、基準マーク113が各アライメントスコ
ープ115,116,117の視野中心に来るように、
ステージ107を駆動軸X1,X2,Y方向に移動し、
それぞれの場合におけるレーザ干渉計110〜112の
測定値をメモリ132内に格納しておく。次に、CPU
131は、メモリ132に格納されたレーザ干渉計11
0〜112の測定値に基づいて、図6に示されるよう
な、各アライメントスコープ114〜117間の絶対距
離K1,K2,K3,K4を演算する。例えば、絶対距
離K1は、2回目のレーザ干渉計110の測定値から1
回目のレーザ干渉計110の測定値を減算することによ
り求められる。また、絶対距離K2は、3回目のレーザ
干渉計112の測定値から2回目のレーザ干渉計112
の測定値を減算することにより求められる。
17間の絶対距離が測定される(ステップS101)。
この絶対距離の測定は、以下のようにして行われる。ま
ず、基準マーク113がアライメントスコープ114の
視野中心に来るように、ステージ107を駆動軸X1,
X2,Y方向に移動し、このときのレーザ干渉計110
〜112の測定値をメモリ132内に格納しておく。以
下同様にして、基準マーク113が各アライメントスコ
ープ115,116,117の視野中心に来るように、
ステージ107を駆動軸X1,X2,Y方向に移動し、
それぞれの場合におけるレーザ干渉計110〜112の
測定値をメモリ132内に格納しておく。次に、CPU
131は、メモリ132に格納されたレーザ干渉計11
0〜112の測定値に基づいて、図6に示されるよう
な、各アライメントスコープ114〜117間の絶対距
離K1,K2,K3,K4を演算する。例えば、絶対距
離K1は、2回目のレーザ干渉計110の測定値から1
回目のレーザ干渉計110の測定値を減算することによ
り求められる。また、絶対距離K2は、3回目のレーザ
干渉計112の測定値から2回目のレーザ干渉計112
の測定値を減算することにより求められる。
【0025】次に、テスト用ガラス基板がステージ10
7に供給される(ステップS102)。なお、テスト用
ガラス基板の上面には、後に投影されるアライメントマ
ークの像が視認できるように、不透明の膜が塗布されて
いる。当該不透明の膜は、通常は、レジスト膜である
が、テスト用ガラス基板上では露光を行う必要がないの
で、感光性の膜でなくてもよい。次に、CPU131
は、各軸制御部142を起動し、アライメントスコープ
114〜117がガラス基板103の第1露光位置(図
4参照)上に位置するように、ステージ107を駆動軸
X1,X2,Y方向に移動させる(ステップS10
3)。次に、CPU131は、照明制御部141を介し
て、各アライメント光源を点灯させる。これによって、
レチクル101上の4個のアライメントマークP1〜P
4の像P’1〜P’4がガラス基板103上に投影され
る(ステップS104)。このとき、各アライメントス
コープ114〜117の視野内には、それぞれアライメ
ントマーク像P’1〜P’4が入っているものとする。
7に供給される(ステップS102)。なお、テスト用
ガラス基板の上面には、後に投影されるアライメントマ
ークの像が視認できるように、不透明の膜が塗布されて
いる。当該不透明の膜は、通常は、レジスト膜である
が、テスト用ガラス基板上では露光を行う必要がないの
で、感光性の膜でなくてもよい。次に、CPU131
は、各軸制御部142を起動し、アライメントスコープ
114〜117がガラス基板103の第1露光位置(図
4参照)上に位置するように、ステージ107を駆動軸
X1,X2,Y方向に移動させる(ステップS10
3)。次に、CPU131は、照明制御部141を介し
て、各アライメント光源を点灯させる。これによって、
レチクル101上の4個のアライメントマークP1〜P
4の像P’1〜P’4がガラス基板103上に投影され
る(ステップS104)。このとき、各アライメントス
コープ114〜117の視野内には、それぞれアライメ
ントマーク像P’1〜P’4が入っているものとする。
【0026】次に、アライメントスコープ114〜11
7によって各アライメントマーク像P’1〜P’4が観
察され、各アライメントマーク像P’1〜P’4間の絶
対距離L’1〜L’4(図8参照)が測定される(ステ
ップS105)。なお、各アライメントスコープ114
〜117間の絶対距離K1〜K4は、上記ステップS1
01で測定されてメモリ132内に格納されているた
め、各アライメントスコープ114〜117の視野中心
からの各アライメントマーク像P’1〜P’4のずれを
測定すれば、各アライメントマーク像P’1〜P’4間
の絶対距離L’1〜L’4は、演算により容易に求めら
れる。
7によって各アライメントマーク像P’1〜P’4が観
察され、各アライメントマーク像P’1〜P’4間の絶
対距離L’1〜L’4(図8参照)が測定される(ステ
ップS105)。なお、各アライメントスコープ114
〜117間の絶対距離K1〜K4は、上記ステップS1
01で測定されてメモリ132内に格納されているた
め、各アライメントスコープ114〜117の視野中心
からの各アライメントマーク像P’1〜P’4のずれを
測定すれば、各アライメントマーク像P’1〜P’4間
の絶対距離L’1〜L’4は、演算により容易に求めら
れる。
【0027】次に、CPU131は、各アライメントマ
ーク像間の距離について、理論値と実測値とを比較する
ことにより、誤差を求める(ステップS106)。ここ
で、投影レンズ102の倍率をmとすると、各アライメ
ントマークP1〜P4の理想的な投影図形Q1Q2Q3
Q4(図7参照)は、図形P1P2P3P4と相似形
で、かつ図形P1P2P3P4をm倍した図形と合同と
なる。したがって、理想的な各アライメントマーク像Q
1〜Q4間の距離も、それぞれL1,L2,L3,L4
をm倍したmL1,mL2,mL3,mL4となる。し
かしながら、ガラス基板103の厚みの個体差等によ
り、図8に示す実際のアライメントマーク像P’1〜
P’4は、理想的なアライメントマーク像Q1〜Q4と
一致しない。そのため、実測距離L’1〜L’4も理想
距離mL1〜mL4と一致しない。ところで、理想距離
mL1〜mL4は、レチクル101上の各アライメント
マークP1〜P4間の距離L1〜L4と、投影レンズ1
02の倍率mとが分かれば演算により求められる。距離
L1〜L4は、予め測定されてメモリ132に格納され
ているため、CPU131は、当該格納データに基づい
て、理想距離mL1〜mL4を予め演算し、メモリ13
2内に格納している。そして、CPU131は、メモリ
132内に格納された理想距離mL1〜mL4と、実測
により求めた絶対距離L’1〜L’4とをそれぞれ比較
することにより、各絶対距離L’1〜L’4についての
誤差を演算する。
ーク像間の距離について、理論値と実測値とを比較する
ことにより、誤差を求める(ステップS106)。ここ
で、投影レンズ102の倍率をmとすると、各アライメ
ントマークP1〜P4の理想的な投影図形Q1Q2Q3
Q4(図7参照)は、図形P1P2P3P4と相似形
で、かつ図形P1P2P3P4をm倍した図形と合同と
なる。したがって、理想的な各アライメントマーク像Q
1〜Q4間の距離も、それぞれL1,L2,L3,L4
をm倍したmL1,mL2,mL3,mL4となる。し
かしながら、ガラス基板103の厚みの個体差等によ
り、図8に示す実際のアライメントマーク像P’1〜
P’4は、理想的なアライメントマーク像Q1〜Q4と
一致しない。そのため、実測距離L’1〜L’4も理想
距離mL1〜mL4と一致しない。ところで、理想距離
mL1〜mL4は、レチクル101上の各アライメント
マークP1〜P4間の距離L1〜L4と、投影レンズ1
02の倍率mとが分かれば演算により求められる。距離
L1〜L4は、予め測定されてメモリ132に格納され
ているため、CPU131は、当該格納データに基づい
て、理想距離mL1〜mL4を予め演算し、メモリ13
2内に格納している。そして、CPU131は、メモリ
132内に格納された理想距離mL1〜mL4と、実測
により求めた絶対距離L’1〜L’4とをそれぞれ比較
することにより、各絶対距離L’1〜L’4についての
誤差を演算する。
【0028】上記のことを式で表すと、下式(1)〜
(4)のようになる。なお、下式(1)〜(4)におい
て、α,β,γ,δは、誤差を示している。 L’1=mL1+α …(1) L’2=mL2+β …(2) L’3=mL3+γ …(3) L’4=mL4+δ …(4) 後述するように、本実施例は、上記誤差α,β,γ,δ
を0に近づけるようにステージ107のZ軸方向の位置
を較正することを特徴とする。
(4)のようになる。なお、下式(1)〜(4)におい
て、α,β,γ,δは、誤差を示している。 L’1=mL1+α …(1) L’2=mL2+β …(2) L’3=mL3+γ …(3) L’4=mL4+δ …(4) 後述するように、本実施例は、上記誤差α,β,γ,δ
を0に近づけるようにステージ107のZ軸方向の位置
を較正することを特徴とする。
【0029】次に、CPU131は、演算した各誤差
α,β,γ,δが予め定められた許容範囲内(十分0に
近い)か否かを判断する(ステップS107)。各誤差
α,β,γ,δの内、1つでも許容範囲内を外れている
と、CPU131は、各誤差α,β,γ,δが0に近づ
くように駆動軸Z1,Z2,Z3の補正量を演算する
(ステップS108)。このとき、CPU131は、メ
モリ132に予め記憶されている最良のピント面(基板
上面基準位置データ)からの変位が最小になるように補
正量を演算する。次に、CPU131は、各軸制御部1
42を起動し、演算した補正量だけステージ107を駆
動軸Z1,Z2,Z3に沿って移動させる(ステップS
109)。次に、CPU131は、再び上記ステップS
105の動作に戻り、各アライメントマーク像P’1〜
P’4間の絶対距離L’1〜L’4を測定し、理論値m
L1〜mL4と比較して、誤差α,β,γ,δを求め
る。このとき、誤差α,β,γ,δが未だ許容範囲外の
場合は、CPU131は再び補正量を演算し、ステージ
107をZ軸方向に移動させる。上記ステップS105
〜S109の動作は、全ての誤差α,β,γ,δが許容
範囲内に入るまで繰り返される。
α,β,γ,δが予め定められた許容範囲内(十分0に
近い)か否かを判断する(ステップS107)。各誤差
α,β,γ,δの内、1つでも許容範囲内を外れている
と、CPU131は、各誤差α,β,γ,δが0に近づ
くように駆動軸Z1,Z2,Z3の補正量を演算する
(ステップS108)。このとき、CPU131は、メ
モリ132に予め記憶されている最良のピント面(基板
上面基準位置データ)からの変位が最小になるように補
正量を演算する。次に、CPU131は、各軸制御部1
42を起動し、演算した補正量だけステージ107を駆
動軸Z1,Z2,Z3に沿って移動させる(ステップS
109)。次に、CPU131は、再び上記ステップS
105の動作に戻り、各アライメントマーク像P’1〜
P’4間の絶対距離L’1〜L’4を測定し、理論値m
L1〜mL4と比較して、誤差α,β,γ,δを求め
る。このとき、誤差α,β,γ,δが未だ許容範囲外の
場合は、CPU131は再び補正量を演算し、ステージ
107をZ軸方向に移動させる。上記ステップS105
〜S109の動作は、全ての誤差α,β,γ,δが許容
範囲内に入るまで繰り返される。
【0030】全ての誤差α,β,γ,δが許容範囲内に
入ると、CPU131は、各レーザ干渉計110〜11
2でステージ107のX−Y平面内での位置を測定する
(ステップS110)。また、CPU131は、各レー
ザ変位計119〜122でガラス基板103の上面位置
を測定する(ステップS111)。次に、CPU131
は、上記ステップS110およびS111における測定
結果を、較正データとしてメモリ132内に格納する
(ステップS112)。
入ると、CPU131は、各レーザ干渉計110〜11
2でステージ107のX−Y平面内での位置を測定する
(ステップS110)。また、CPU131は、各レー
ザ変位計119〜122でガラス基板103の上面位置
を測定する(ステップS111)。次に、CPU131
は、上記ステップS110およびS111における測定
結果を、較正データとしてメモリ132内に格納する
(ステップS112)。
【0031】次に、CPU131は、ガラス基板103
上に較正の終了していない露光位置が存在するか否かを
判断する(ステップS113)。もし、較正の終了して
いない露光位置が存在する場合、CPU131は、ステ
ージ107を次の露光位置(例えば、第2露光位置)に
移動させ(ステップS114)、前述のステップS10
4〜S112の動作(Z軸方向の較正動作)を繰り返
す。
上に較正の終了していない露光位置が存在するか否かを
判断する(ステップS113)。もし、較正の終了して
いない露光位置が存在する場合、CPU131は、ステ
ージ107を次の露光位置(例えば、第2露光位置)に
移動させ(ステップS114)、前述のステップS10
4〜S112の動作(Z軸方向の較正動作)を繰り返
す。
【0032】一方、ガラス基板103上の第1〜第4の
全ての露光位置で較正動作が終了すると、テスト用のガ
ラス基板103が排出され(ステップS115)、本番
用のガラス基板103がステージ107上に供給される
(ステップS116)。このように、本番用のガラス基
板上で較正動作を行わないのは以下の理由による。すな
わち、本番用のガラス基板上で較正動作を行うと、較正
動作中(より具体的には、ステージ107の移動中)に
アライメント光源によって投影されたアライメントマー
ク像がガラス基板の上面に形成されたレジスト膜上を移
動し、その移動した軌跡に沿ってレジスト膜が露光され
てしまうからである。したがって、テスト用のガラス基
板上で較正動作を行い、本番用のガラス基板は、較正後
の位置にセットしてからアライメントマークを露光する
必要がある。
全ての露光位置で較正動作が終了すると、テスト用のガ
ラス基板103が排出され(ステップS115)、本番
用のガラス基板103がステージ107上に供給される
(ステップS116)。このように、本番用のガラス基
板上で較正動作を行わないのは以下の理由による。すな
わち、本番用のガラス基板上で較正動作を行うと、較正
動作中(より具体的には、ステージ107の移動中)に
アライメント光源によって投影されたアライメントマー
ク像がガラス基板の上面に形成されたレジスト膜上を移
動し、その移動した軌跡に沿ってレジスト膜が露光され
てしまうからである。したがって、テスト用のガラス基
板上で較正動作を行い、本番用のガラス基板は、較正後
の位置にセットしてからアライメントマークを露光する
必要がある。
【0033】そのため、CPU131は、次に、メモリ
132に格納された較正データに従って、各駆動軸X
1,X2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御
し、ステージ107を所定の露光位置(最初は第1露光
位置)に移動させる(ステップS117)。より詳細に
説明すると、例えば第1露光位置では、CPU131
は、現在の各レーザ干渉計110〜112および各レー
ザ変位計119〜122の測定値が、前述のステップS
110およびS111においてテスト用ガラス基板の第
1露光位置で採取した較正データ(各レーザ干渉計11
0〜112および各レーザ変位計119〜122の測定
データであり、ステップS112でメモリ132内に格
納されている)と一致するように、各駆動軸X1,X
2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御する。こ
のように、較正データに基づいて、較正後のテスト用ガ
ラス基板と光学系とのXYZ方向の位置関係が、本番用
ガラス基板上でも再現される。次に、CPU131は、
本番用ガラス基板上で本番の露光作業を行う(ステップ
S118)。本番用ガラス基板のレジスト膜上にアライ
メントマークと第1層目の回路パターンが露光される。
このとき露光されたアライメントマークは、第2層目以
降の回路パターンを露光する際の位置決めのために用い
られる。なお、上記ステップS117およびS118の
動作は、他の露光位置においても同様に行われる。
132に格納された較正データに従って、各駆動軸X
1,X2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御
し、ステージ107を所定の露光位置(最初は第1露光
位置)に移動させる(ステップS117)。より詳細に
説明すると、例えば第1露光位置では、CPU131
は、現在の各レーザ干渉計110〜112および各レー
ザ変位計119〜122の測定値が、前述のステップS
110およびS111においてテスト用ガラス基板の第
1露光位置で採取した較正データ(各レーザ干渉計11
0〜112および各レーザ変位計119〜122の測定
データであり、ステップS112でメモリ132内に格
納されている)と一致するように、各駆動軸X1,X
2,Y,Z1,Z2,Z3の駆動モータを制御する。こ
のように、較正データに基づいて、較正後のテスト用ガ
ラス基板と光学系とのXYZ方向の位置関係が、本番用
ガラス基板上でも再現される。次に、CPU131は、
本番用ガラス基板上で本番の露光作業を行う(ステップ
S118)。本番用ガラス基板のレジスト膜上にアライ
メントマークと第1層目の回路パターンが露光される。
このとき露光されたアライメントマークは、第2層目以
降の回路パターンを露光する際の位置決めのために用い
られる。なお、上記ステップS117およびS118の
動作は、他の露光位置においても同様に行われる。
【0034】上記のようにして、本番用ガラス基板上に
は、極めて高い絶対寸法精度で第1層目の回路パターン
および4個のアライメントマークが露光される。次に、
本番用ガラス基板は、ステージ107から排出され、現
像,エッチング等の工程を経て、その上面に第1層目の
回路パターンおよびアライメントマークが形成される。
は、極めて高い絶対寸法精度で第1層目の回路パターン
および4個のアライメントマークが露光される。次に、
本番用ガラス基板は、ステージ107から排出され、現
像,エッチング等の工程を経て、その上面に第1層目の
回路パターンおよびアライメントマークが形成される。
【0035】図9は、図1および図2に示す拡大投影型
露光装置において、第2層目以降の回路パターンを露光
する際のアライメント動作を示すフローチャートであ
る。以下、この図9を参照して、本実施例のアライメン
ト動作について説明する。
露光装置において、第2層目以降の回路パターンを露光
する際のアライメント動作を示すフローチャートであ
る。以下、この図9を参照して、本実施例のアライメン
ト動作について説明する。
【0036】まず、拡大投影型露光装置にレチクル10
1が装着される(ステップS201)。このとき装着さ
れるレチクル101には、第i層目(iは、2以上の整
数)の回路パターンのマスク図形105が描画されてい
る。次に、ステージ107に本番用ガラス基板が供給さ
れる(ステップS202)。このとき供給される本番用
ガラス基板には、図10に示すように、第i−1層目ま
での回路パターンと共に、複数組、例えば5組のアライ
メントマークMa1〜Ma4,Mb1〜Mb4,Mc1
〜Mc4,Md1〜Md4,Me1〜Me4が形成され
ている。アライメントマークMa1〜Ma4は第2層目
の回路パターンのアライメントのために用いられ、アラ
イメントマークMb1〜Mb4は第3層目の回路パター
ンのアライメントのために用いられ、アライメントマー
クMc1〜Mc4は第4層目の回路パターンのアライメ
ントのために用いられ、アライメントマークMd1〜M
d4は第5層目の回路パターンのアライメントのために
用いられ、アライメントマークMe1〜Me4は最上層
となる第6層目の回路パターンのアライメントのために
用いられる。なお、これらアライメントマークMa1〜
Ma4,Mb1〜Mb4,Mc1〜Mc4,Md1〜M
d4,Me1〜Me4は、第1層目の回路パターン形成
時に一括的に形成されてもよいし、各回路パターンの層
毎に少なくともその1つ前の層の露光の時に形成される
ようにしてもよい。
1が装着される(ステップS201)。このとき装着さ
れるレチクル101には、第i層目(iは、2以上の整
数)の回路パターンのマスク図形105が描画されてい
る。次に、ステージ107に本番用ガラス基板が供給さ
れる(ステップS202)。このとき供給される本番用
ガラス基板には、図10に示すように、第i−1層目ま
での回路パターンと共に、複数組、例えば5組のアライ
メントマークMa1〜Ma4,Mb1〜Mb4,Mc1
〜Mc4,Md1〜Md4,Me1〜Me4が形成され
ている。アライメントマークMa1〜Ma4は第2層目
の回路パターンのアライメントのために用いられ、アラ
イメントマークMb1〜Mb4は第3層目の回路パター
ンのアライメントのために用いられ、アライメントマー
クMc1〜Mc4は第4層目の回路パターンのアライメ
ントのために用いられ、アライメントマークMd1〜M
d4は第5層目の回路パターンのアライメントのために
用いられ、アライメントマークMe1〜Me4は最上層
となる第6層目の回路パターンのアライメントのために
用いられる。なお、これらアライメントマークMa1〜
Ma4,Mb1〜Mb4,Mc1〜Mc4,Md1〜M
d4,Me1〜Me4は、第1層目の回路パターン形成
時に一括的に形成されてもよいし、各回路パターンの層
毎に少なくともその1つ前の層の露光の時に形成される
ようにしてもよい。
【0037】次に、CPU131は、各軸制御部142
を起動し、アライメントスコープ114〜117が本番
用ガラス基板上の第1露光位置(図4参照)に位置する
ように、ステージ107を駆動軸X1,X2,Y方向に
移動させる(ステップS203)。次に、CPU131
は、照明制御部141を起動して、アライメント光源
(図示せず)を点灯させる(ステップS204)。これ
によって、ガラス基板103上には、レチクル101に
形成されたアライメントマークP1〜P4の像P’1〜
P’4が投影される。
を起動し、アライメントスコープ114〜117が本番
用ガラス基板上の第1露光位置(図4参照)に位置する
ように、ステージ107を駆動軸X1,X2,Y方向に
移動させる(ステップS203)。次に、CPU131
は、照明制御部141を起動して、アライメント光源
(図示せず)を点灯させる(ステップS204)。これ
によって、ガラス基板103上には、レチクル101に
形成されたアライメントマークP1〜P4の像P’1〜
P’4が投影される。
【0038】次に、CPU131は、アライメントスコ
ープ114〜117を用いて、本番用ガラス基板上のア
ライメントマーク像P’1〜P’4を観察し、それぞれ
のXY座標位置を測定する(ステップS205)。な
お、各アライメントスコープ114〜117間の絶対距
離K1〜K4は、第1層目の回路パターンを露光する前
に測定されている(図3のステップS101参照)の
で、各アライメントスコープ114〜117の視野中心
からのアライメントマーク像P’1〜P’4のずれを検
出することにより、それぞれのXY座標位置を測定する
ことができる。次に、CPU131は、アライメントス
コープ114〜117を用いて、本番用ガラス基板上に
形成されているアライメントマークMa1〜Ma4,M
b1〜Mb4,Mc1〜Mc4,Md1〜Md4,Me
1〜Me4の中から対応する組のものを観察し、それら
のXY座標位置を測定する(ステップS206)。次
に、CPU131は、上記ステップS205で測定され
た各アライメントマーク像の位置と、ステップS206
で測定された各アライメントマークの位置との間の誤差
を演算する(ステップS207)。
ープ114〜117を用いて、本番用ガラス基板上のア
ライメントマーク像P’1〜P’4を観察し、それぞれ
のXY座標位置を測定する(ステップS205)。な
お、各アライメントスコープ114〜117間の絶対距
離K1〜K4は、第1層目の回路パターンを露光する前
に測定されている(図3のステップS101参照)の
で、各アライメントスコープ114〜117の視野中心
からのアライメントマーク像P’1〜P’4のずれを検
出することにより、それぞれのXY座標位置を測定する
ことができる。次に、CPU131は、アライメントス
コープ114〜117を用いて、本番用ガラス基板上に
形成されているアライメントマークMa1〜Ma4,M
b1〜Mb4,Mc1〜Mc4,Md1〜Md4,Me
1〜Me4の中から対応する組のものを観察し、それら
のXY座標位置を測定する(ステップS206)。次
に、CPU131は、上記ステップS205で測定され
た各アライメントマーク像の位置と、ステップS206
で測定された各アライメントマークの位置との間の誤差
を演算する(ステップS207)。
【0039】次に、CPU131は、上記ステップS2
07で演算された誤差が予め定められた所定の許容範囲
内に入っている(十分0に近い)か否かを判断する(ス
テップS208)。もし、当該誤差が許容範囲から外れ
ている場合、CPU131は、当該誤差が許容範囲内に
収まるように、ステージ107の各駆動軸(X1,X
2,Y,Z1〜Z3,θ軸)方向への補正量を演算する
(ステップS209)。次に、CPU131は、ステッ
プS209で演算された補正量に従って、各軸制御部1
42を制御し、ステージ107を各駆動軸方向に微動さ
せる(ステップS210)。その後、CPU131は、
上記誤差が許容範囲内に入るまで、上記ステップS20
5〜S210の動作を繰り返す。
07で演算された誤差が予め定められた所定の許容範囲
内に入っている(十分0に近い)か否かを判断する(ス
テップS208)。もし、当該誤差が許容範囲から外れ
ている場合、CPU131は、当該誤差が許容範囲内に
収まるように、ステージ107の各駆動軸(X1,X
2,Y,Z1〜Z3,θ軸)方向への補正量を演算する
(ステップS209)。次に、CPU131は、ステッ
プS209で演算された補正量に従って、各軸制御部1
42を制御し、ステージ107を各駆動軸方向に微動さ
せる(ステップS210)。その後、CPU131は、
上記誤差が許容範囲内に入るまで、上記ステップS20
5〜S210の動作を繰り返す。
【0040】上記誤差が許容範囲内に入ると、CPU1
31は、本番用ガラス基板上に第i層目の回路パターン
(必要な場合は、第i+1層目のためのアライメントマ
ーク)を露光する(ステップS211)。次に、CPU
131は、本番用ガラス基板上に露光の終了していない
露光位置が存在するか否かを判断する(ステップS21
2)。もし、露光の終了していない露光位置が存在する
場合、CPU131は、ステージ107を次の露光位置
(例えば、第2露光位置)に移動させ(ステップS21
3)、前述のステップS204〜S212の動作を繰り
返す。一方、本番用ガラス基板上の全ての露光位置(す
なわち、第1〜第4の露光位置)での露光作業が終了す
ると、CPU131は動作を終了し、ステージ107か
ら本番用ガラス基板が排出される。
31は、本番用ガラス基板上に第i層目の回路パターン
(必要な場合は、第i+1層目のためのアライメントマ
ーク)を露光する(ステップS211)。次に、CPU
131は、本番用ガラス基板上に露光の終了していない
露光位置が存在するか否かを判断する(ステップS21
2)。もし、露光の終了していない露光位置が存在する
場合、CPU131は、ステージ107を次の露光位置
(例えば、第2露光位置)に移動させ(ステップS21
3)、前述のステップS204〜S212の動作を繰り
返す。一方、本番用ガラス基板上の全ての露光位置(す
なわち、第1〜第4の露光位置)での露光作業が終了す
ると、CPU131は動作を終了し、ステージ107か
ら本番用ガラス基板が排出される。
【0041】上記のようにして、本番用ガラス基板上に
は、第i−1層目の回路パターンの上に、極めて高い重
ね合わせ精度で第i層目の回路パターン(必要に応じ
て、アライメントマーク)が露光される。次に、本番用
ガラス基板は、現像,エッチング等の工程を経て、その
上面に第i層目の回路パターン(およびアライメントマ
ーク)が形成される。
は、第i−1層目の回路パターンの上に、極めて高い重
ね合わせ精度で第i層目の回路パターン(必要に応じ
て、アライメントマーク)が露光される。次に、本番用
ガラス基板は、現像,エッチング等の工程を経て、その
上面に第i層目の回路パターン(およびアライメントマ
ーク)が形成される。
【0042】なお、上記実施例において、各層毎に異な
るアライメントマークを使用してアライメントを行うの
は、以下の理由による。すなわち、上記実施例では、ア
ライメント時に、アライメント光がステージ107の微
動(ステップS210参照)に伴って本番用ガラス基板
の上を移動するので、その層で観察の対象とするアライ
メントマークの周辺が露光されてしまい、再び同じアラ
イメントマークを使用してアライメントを行うことが困
難なためである。
るアライメントマークを使用してアライメントを行うの
は、以下の理由による。すなわち、上記実施例では、ア
ライメント時に、アライメント光がステージ107の微
動(ステップS210参照)に伴って本番用ガラス基板
の上を移動するので、その層で観察の対象とするアライ
メントマークの周辺が露光されてしまい、再び同じアラ
イメントマークを使用してアライメントを行うことが困
難なためである。
【0043】また、上記実施例において、第i層目の回
路パターンのアライメント時に本番用ガラス基板上で観
測されるアライメントマークは、前述したように、第1
層目の回路パターンと共に形成されてもよいし、第2層
目〜第i−1層目のいずれかの回路パターンと共に形成
されてもよい。実際のカラー液晶表示パネルでは、重ね
合わせ精度が厳しい層間とそれほど厳しくない層間とが
有るので、重ね合わせ精度が厳しい層間については、ア
ライメントマークの比較をダイレクトに行えるようにア
ライメントマークの形成時点を分散させるようにしても
よい。
路パターンのアライメント時に本番用ガラス基板上で観
測されるアライメントマークは、前述したように、第1
層目の回路パターンと共に形成されてもよいし、第2層
目〜第i−1層目のいずれかの回路パターンと共に形成
されてもよい。実際のカラー液晶表示パネルでは、重ね
合わせ精度が厳しい層間とそれほど厳しくない層間とが
有るので、重ね合わせ精度が厳しい層間については、ア
ライメントマークの比較をダイレクトに行えるようにア
ライメントマークの形成時点を分散させるようにしても
よい。
【0044】また、上記実施例では、第1層目の回路パ
ターンを露光する際に、その絶対寸法を較正するように
しているので、その上に厳しい重ね合わせ精度で露光さ
れる2層目以降の回路パターンも高い絶対寸法精度を有
することになる。従って、カラーフィルタとの貼り合わ
せ精度も良好なものとなる。ただし、そのような厳しい
絶対精度が要求されない場合は、第1層目の回路パター
ンを露光する際に上記実施例のような絶対寸法の較正動
作を行わないようにしてもよい。しかし、この場合であ
っても、各回路パターンの層間の重ね合わせ精度は高く
保たれる。
ターンを露光する際に、その絶対寸法を較正するように
しているので、その上に厳しい重ね合わせ精度で露光さ
れる2層目以降の回路パターンも高い絶対寸法精度を有
することになる。従って、カラーフィルタとの貼り合わ
せ精度も良好なものとなる。ただし、そのような厳しい
絶対精度が要求されない場合は、第1層目の回路パター
ンを露光する際に上記実施例のような絶対寸法の較正動
作を行わないようにしてもよい。しかし、この場合であ
っても、各回路パターンの層間の重ね合わせ精度は高く
保たれる。
【0045】なお、本発明では、少なくとも投影レンズ
102とステージ107との間の主光線(出射側の主光
線)が非テレセントリックであればよく、レチクル10
1と投影レンズ102との間の主光線(入射側の主光
線)は、テレセントリックであっても非テレセントリッ
クであってもよい。
102とステージ107との間の主光線(出射側の主光
線)が非テレセントリックであればよく、レチクル10
1と投影レンズ102との間の主光線(入射側の主光
線)は、テレセントリックであっても非テレセントリッ
クであってもよい。
【0046】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、基板上に拡大
投影されたアライメントマーク像と、基板上に既に形成
されているアライメントマークとをアライメントスコー
プで観察して、それらの位置を測定し、両者間の誤差が
所定の許容範囲内に収まるように、ステージをXYZ軸
方向に移動させるようにしているので、非テレセントリ
ックな光学系を有する拡大投影型露光装置においても、
各回路パターンの層間の重ね合わせ精度を高精度に保つ
ことができる。
投影されたアライメントマーク像と、基板上に既に形成
されているアライメントマークとをアライメントスコー
プで観察して、それらの位置を測定し、両者間の誤差が
所定の許容範囲内に収まるように、ステージをXYZ軸
方向に移動させるようにしているので、非テレセントリ
ックな光学系を有する拡大投影型露光装置においても、
各回路パターンの層間の重ね合わせ精度を高精度に保つ
ことができる。
【0047】請求項2の発明によれば、第1層目の回路
パターンを露光する前に、テスト用基板上に各アライメ
ントマークの像を仮投影し、これら仮投影されたされた
各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に近づく
ように、ステージを少なくともZ軸方向に移動させるよ
うにしているので、テスト用基板と各光学系との位置関
係を理想的な状態に較正することができる。また、較正
後のステージのXY平面内での位置と、Z軸方向に沿う
テスト用基板の上面位置とを測定して記憶しておき、こ
の記憶されたデータに基づいて、本番用基板の露光位置
を調整するようにしているので、較正後の理想的な位置
関係を本番用基板でも再現することができる。その結
果、本番用基板上において、第1層目の回路パターンお
よびそれに付随するアライメントマークを高い絶対寸法
精度で露光することができる。
パターンを露光する前に、テスト用基板上に各アライメ
ントマークの像を仮投影し、これら仮投影されたされた
各アライメントマーク像間の絶対距離が理想値に近づく
ように、ステージを少なくともZ軸方向に移動させるよ
うにしているので、テスト用基板と各光学系との位置関
係を理想的な状態に較正することができる。また、較正
後のステージのXY平面内での位置と、Z軸方向に沿う
テスト用基板の上面位置とを測定して記憶しておき、こ
の記憶されたデータに基づいて、本番用基板の露光位置
を調整するようにしているので、較正後の理想的な位置
関係を本番用基板でも再現することができる。その結
果、本番用基板上において、第1層目の回路パターンお
よびそれに付随するアライメントマークを高い絶対寸法
精度で露光することができる。
【図1】この発明の一実施例に係るアライメント方法を
実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外観斜視図で
ある。
実行する拡大投影型露光装置の構成を示す外観斜視図で
ある。
【図2】図1の拡大投影型露光装置の電気的構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図3】図1の拡大投影型露光装置において、第1層目
の回路パターンを露光する際に実行される較正動作を示
すフローチャートである。
の回路パターンを露光する際に実行される較正動作を示
すフローチャートである。
【図4】ガラス基板上に複数パネル分の回路パターンを
露光する場合において、ガラス基板上の各露光位置を示
す図である。
露光する場合において、ガラス基板上の各露光位置を示
す図である。
【図5】レチクルの構成の一例を示す図である。
【図6】図1の拡大投影型露光装置において、投影レン
ズと各アライメントスコープとの配置関係を示す図であ
る。
ズと各アライメントスコープとの配置関係を示す図であ
る。
【図7】図1の拡大投影型露光装置において、ガラス基
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の理想的な
位置を示す図である。
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の理想的な
位置を示す図である。
【図8】図1の拡大投影型露光装置において、ガラス基
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の実際の位
置を示す図である。
板上に拡大投影されるアライメントマーク像の実際の位
置を示す図である。
【図9】図1の拡大投影型露光装置において、第2層目
以降の回路パターンを露光する際に実行されるアライメ
ント動作を示すフローチャートである。
以降の回路パターンを露光する際に実行されるアライメ
ント動作を示すフローチャートである。
【図10】ガラス基板上に形成された回路パターンおよ
びアライメントマークの一例を示す図である。
びアライメントマークの一例を示す図である。
【図11】カラー液晶表示パネルの積層構造の一例を示
す分解斜視図である。
す分解斜視図である。
【図12】従来の露光装置で採用されているテレセント
リック光学系の構成を示す図である。
リック光学系の構成を示す図である。
【図13】従来の露光装置で実行されている回路パター
ンの分割露光を説明するための図である。
ンの分割露光を説明するための図である。
【図14】非テレセントリック光学系の構成を示す図で
ある。
ある。
101…レチクル 102…投影レンズ 103…ガラス基板 110〜112…レーザ干渉計 113…基準マーク 114〜117…アライメントスコープ 119〜122…レーザ変位計 130…ワークステーション 131…CPU 132…メモリ 133…操作器 134…ディスプレイ装置 141…照明制御部 142…各軸制御部
Claims (2)
- 【請求項1】 カラー液晶表示パネルの製造のために用
いられる拡大投影型露光装置において、基板上に投影さ
れる像の露光位置をアライメントするための方法であっ
て、 前記拡大投影型露光装置は、 その上面に基板が載置されるステージと、 レチクルを透過した光パターンを前記ステージ上の基板
に拡大投影し、少なくとも当該基板との間の主光線がそ
の光軸に対して傾いている非テレセントリックな投影レ
ンズと、 前記ステージを前記投影レンズの光軸と直交するXY平
面内で駆動する第1の駆動手段と、 前記ステージを、少なくとも3カ所において、前記投影
レンズの光軸と平行なZ軸方向に独立的に駆動する第2
の駆動手段と、 前記基板上に投影されたまたは形成されたアライメント
マークまたはその像を観察する複数のアライメントスコ
ープとを備えており、 前記ステージ上に基板を供給する第1のステップと、 前記ステージ上の基板が所定の露光位置にセットされる
ように、前記第1および第2の駆動手段を制御する第2
のステップと、 前記レチクルに形成された複数のアライメントマーク
を、前記基板上に拡大投影する第3のステップと、 前記基板上に投影された各アライメントマーク像の位置
を前記各アライメントスコープで観察し、それらの位置
を測定する第4のステップと、 前記基板上に既に形成されている各アライメントマーク
の位置を前記各アライメントスコープで観察し、それら
の位置を測定する第5のステップと、 前記第4のステップで測定された各アライメントマーク
像の位置と前記第5のステップで測定された各アライメ
ントマークの位置との間の誤差を演算する第6のステッ
プと、 前記第6のステップで得られた誤差が予め定められた所
定の許容範囲内に収まるように、前記第1および第2の
駆動手段を制御する第7のステップとを備える、投影像
のアライメント方法。 - 【請求項2】 前記拡大投影型露光装置は、さらに前記
ステージの前記XY平面内での位置を検出するXY位置
検出手段と、 前記Z軸方向に沿った前記基板の上面位置を、複数の箇
所において検出する上面位置検出手段とを備えており、 前記ステージの上面の所定の位置には、基準マークが形
成されており、 前記基板上に第1層目の回路パターンおよびそれに付随
するアライメントマークを露光するステップとして、前
記第1のステップの前に、 前記各アライメントスコープで前記ステージ上の基準マ
ークを順次に観察し、それぞれの場合における前記XY
位置検出手段の計測値から各アライメントスコープ間の
絶対距離を演算する第8のステップと、 前記ステージ上にテスト用基板を供給する第9のステッ
プと、 前記ステージ上のテスト用基板が所定の露光位置にセッ
トされるように、前記第1および第2の駆動手段を制御
する第10のステップと、 前記レチクルに形成された複数のアライメントマーク
を、前記テスト用基板 上に拡大投影する第11のステップと、 前記テスト用基板上の各アライメントマーク像を前記各
アライメントスコープで観察し、その観察結果と、前記
第1のステップで得られた各アライメントスコープ間の
絶対距離とに基づいて、各アライメントマーク像間の絶
対距離を測定する第12のステップと、 前記第12のステップで得られた各アライメントマーク
像間の絶対距離が理想的な値に近づくように少なくとも
前記第2の駆動手段を制御する第13のステップと、 前記第13のステップ終了後、前記XY位置検出手段お
よび前記上面位置検出手段による検出を行い、それらの
計測値を記憶保持する第14のステップと、 前記ステージ上のテスト用基板を本番用基板と差し替え
る第15のステップと、 前記第14のステップで記憶保持された前記XY位置検
出手段および前記上面位置検出手段の計測値に基づい
て、前記第1および第2の駆動手段を制御することによ
り、前記本番用基板の露光位置を調整する第16のステ
ップと、 前記第16のステップで露光位置が調整された本番用基
板上に前記第1層目の回路パターンおよびそれに付随す
るアライメントマークを露光する第17のステップとを
備える、請求項1に記載の投影像のアライメント方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086530A JPH07297106A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6086530A JPH07297106A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07297106A true JPH07297106A (ja) | 1995-11-10 |
Family
ID=13889552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6086530A Pending JPH07297106A (ja) | 1994-04-25 | 1994-04-25 | 拡大投影型露光装置における投影像のアライメント方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07297106A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001312069A (ja) * | 2000-04-28 | 2001-11-09 | Canon Inc | 液晶パネル用走査型露光装置および走査型露光方法 |
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CN114445402A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-05-06 | 深圳市龙图光电有限公司 | 半导体芯片用掩模版贴膜精度检测方法及检测装置 |
-
1994
- 1994-04-25 JP JP6086530A patent/JPH07297106A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114445402B (zh) * | 2022-04-02 | 2022-06-24 | 深圳市龙图光电有限公司 | 半导体芯片用掩模版贴膜精度检测方法及检测装置 |
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