JPH0729698Y2 - 弧光地絡表示器付地絡保護継電器 - Google Patents
弧光地絡表示器付地絡保護継電器Info
- Publication number
- JPH0729698Y2 JPH0729698Y2 JP6903390U JP6903390U JPH0729698Y2 JP H0729698 Y2 JPH0729698 Y2 JP H0729698Y2 JP 6903390 U JP6903390 U JP 6903390U JP 6903390 U JP6903390 U JP 6903390U JP H0729698 Y2 JPH0729698 Y2 JP H0729698Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground fault
- arc light
- current
- filter
- light ground
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配電線ケーブル、碍子等の電気設備機器の絶
縁劣化等によって発生する弧光地絡を早期に発見して機
器の損傷を未然に防ぐことのできる弧光地絡表示器付地
絡保護継電器に関する。
縁劣化等によって発生する弧光地絡を早期に発見して機
器の損傷を未然に防ぐことのできる弧光地絡表示器付地
絡保護継電器に関する。
地絡電流の一つに弧光地絡というのがある。これは、例
えば配電線の被覆が劣化したり配電線が断線落下して一
時的に大地との間にアークが飛ぶが、アークは継続せず
に正常送電状態に戻るという不完全地絡現象である。こ
のように配電線の被覆が劣化したり断線落下した状態を
放っておくと、誤って配電線に比とが触れた場合、感電
することにつながり、火災が発生するなど、重大な事故
を引き起こすことが予測される。
えば配電線の被覆が劣化したり配電線が断線落下して一
時的に大地との間にアークが飛ぶが、アークは継続せず
に正常送電状態に戻るという不完全地絡現象である。こ
のように配電線の被覆が劣化したり断線落下した状態を
放っておくと、誤って配電線に比とが触れた場合、感電
することにつながり、火災が発生するなど、重大な事故
を引き起こすことが予測される。
このような弧光地絡に対しては、従来までは一時的な地
絡事故であるから原因が不明のまま配電を継続するとい
う対処方法を採っていた。
絡事故であるから原因が不明のまま配電を継続するとい
う対処方法を採っていた。
すなわち、高圧需要家の地絡保護継電器においては、弧
光地絡等の高周波成分はフィルタ(ローパスフィルタ又
はバイドパスフィルタ)を用い除去して商用周波数成分
の地絡電流を検出、保護している。したがって、ケーブ
ル、碍子等の電気設備機器の絶縁劣化に対しては保護で
きない場合もある。
光地絡等の高周波成分はフィルタ(ローパスフィルタ又
はバイドパスフィルタ)を用い除去して商用周波数成分
の地絡電流を検出、保護している。したがって、ケーブ
ル、碍子等の電気設備機器の絶縁劣化に対しては保護で
きない場合もある。
そこで本考案は、高圧需要家内における弧光地絡の発生
状況を把握してケーブル、碍子等の電気設備機器の絶縁
劣化を早期に発見することを目的とする。
状況を把握してケーブル、碍子等の電気設備機器の絶縁
劣化を早期に発見することを目的とする。
この目的を達成するため、本考案の弧光地絡表示器付地
絡保護継電器は、配電線の地絡事故時に流れる地絡電流
を検出する電流検出器と、同電流検出器で検出された電
流のうち商用周波数レンジの周波数成分を通過させる第
1のフィルタ及び商用周波数レンジよりずっと高い周波
数成分を通過させる第2のフィルタと、前記第1のフィ
ルタを通過した電流が設定した値を超えたときに地絡電
流発生信号を出力する地絡電流検出回路と、同地絡電流
検出回路の出力が発生したときに遮断器を開放するトリ
ップ機構と、前記第2のフィルタを通過した電流が設定
した値を超えたときに弧光地絡発生信号を出力する弧光
地絡電流検出回路と、同弧光地絡電流検出回路の出力の
有無及び/又は回数を表示する弧光地絡表示器とを備え
たことを特徴とする。
絡保護継電器は、配電線の地絡事故時に流れる地絡電流
を検出する電流検出器と、同電流検出器で検出された電
流のうち商用周波数レンジの周波数成分を通過させる第
1のフィルタ及び商用周波数レンジよりずっと高い周波
数成分を通過させる第2のフィルタと、前記第1のフィ
ルタを通過した電流が設定した値を超えたときに地絡電
流発生信号を出力する地絡電流検出回路と、同地絡電流
検出回路の出力が発生したときに遮断器を開放するトリ
ップ機構と、前記第2のフィルタを通過した電流が設定
した値を超えたときに弧光地絡発生信号を出力する弧光
地絡電流検出回路と、同弧光地絡電流検出回路の出力の
有無及び/又は回数を表示する弧光地絡表示器とを備え
たことを特徴とする。
この装置において、弧光地絡表示器の表示が予め設定さ
れた回数以上になったときにトリップ機構を作動させて
遮断器を開放する手段を設けることもできる。
れた回数以上になったときにトリップ機構を作動させて
遮断器を開放する手段を設けることもできる。
本考案においては、弧光地絡が発生するとその有無ない
し回数が弧光地絡表示器に表示される。監視員は例えば
月1回の定期点検時に弧光地絡発生状況を確認し、その
原因を探索して重大事故に至ることを未然に防止する。
し回数が弧光地絡表示器に表示される。監視員は例えば
月1回の定期点検時に弧光地絡発生状況を確認し、その
原因を探索して重大事故に至ることを未然に防止する。
なお、弧光地絡の発生を表示するだけでなく、その回数
や頻度が予め設定された回数以上に達したときには、ケ
ーブル、碍子等の電気設備機器の絶縁劣化が相当進行し
ていると見て、安全性を確保するため、遮断器をトリッ
プさせるようにすることもできる。
や頻度が予め設定された回数以上に達したときには、ケ
ーブル、碍子等の電気設備機器の絶縁劣化が相当進行し
ていると見て、安全性を確保するため、遮断器をトリッ
プさせるようにすることもできる。
以下、本考案を実施例に基づいて具体的に説明する。
第1図は本考案に係る弧光地絡表示器付無方向性地絡保
護継電器の実施例の構成を示すブロック図である。
護継電器の実施例の構成を示すブロック図である。
第1図において、2は配電線1に流れる地絡電流を検出
するZCT(零相電流変成器)等の電流検出器である。こ
の電流検出器2で検出された電流は、商用周波数レンジ
(0〜数百Hz)の周波数成分を通過させるローパスフィ
ルタ構成の第1のフィルタ3及び商用周波数よりずっと
高い周波数成分を通過させるハイパスフィルタ構成の第
2のフィルタ4を介してそれぞれ濾波される。
するZCT(零相電流変成器)等の電流検出器である。こ
の電流検出器2で検出された電流は、商用周波数レンジ
(0〜数百Hz)の周波数成分を通過させるローパスフィ
ルタ構成の第1のフィルタ3及び商用周波数よりずっと
高い周波数成分を通過させるハイパスフィルタ構成の第
2のフィルタ4を介してそれぞれ濾波される。
この第2のフィルタ4は弧光地絡電流を検出するもので
あり、弧光地絡の周波数成分は一般的に1KHz以上である
ことから、本実施例ではカットオフ周波数を1KHzに設定
している。
あり、弧光地絡の周波数成分は一般的に1KHz以上である
ことから、本実施例ではカットオフ周波数を1KHzに設定
している。
前記第1のフィルタ3は地絡電流を検出するものであ
り、増幅器5で増幅された後、レベル比較器7で設定レ
ベルと比較される。入力電圧がこの設定されたレベル以
上になると、出力信号がレベル比較器7より発生し、変
圧器、モータ負荷の突入電流や雷撃のフラッシュオーバ
等の誤動作を避けるためのタイマ9を介して一定時間
(例えば0.2〜0.5秒)後にオア回路11に出力信号が入
り、トリップ回路12を介してトリップコイル13を付勢
し、遮断器を開放させるようにしている。
り、増幅器5で増幅された後、レベル比較器7で設定レ
ベルと比較される。入力電圧がこの設定されたレベル以
上になると、出力信号がレベル比較器7より発生し、変
圧器、モータ負荷の突入電流や雷撃のフラッシュオーバ
等の誤動作を避けるためのタイマ9を介して一定時間
(例えば0.2〜0.5秒)後にオア回路11に出力信号が入
り、トリップ回路12を介してトリップコイル13を付勢
し、遮断器を開放させるようにしている。
前記第2のフィルタ4の出力信号は増幅器6を介して増
幅された後、レベル比較器8によってある電流値(例え
ば0.1A)と比較され、検出された弧光地絡電流がその電
流値以上になると出力信号が発生し、瞬時の弧光地絡電
流を除去するためのタイマ10を介して一定時間(例えば
0.2〜0.5秒)後に表示器14に表示される。表示の手段と
しては、弧光地絡電流の発生の有無だけを表示するリレ
ー式や永久磁石反転式のもののほか、カウンタ表示によ
りその回数を表示するものを用いることができる。
幅された後、レベル比較器8によってある電流値(例え
ば0.1A)と比較され、検出された弧光地絡電流がその電
流値以上になると出力信号が発生し、瞬時の弧光地絡電
流を除去するためのタイマ10を介して一定時間(例えば
0.2〜0.5秒)後に表示器14に表示される。表示の手段と
しては、弧光地絡電流の発生の有無だけを表示するリレ
ー式や永久磁石反転式のもののほか、カウンタ表示によ
りその回数を表示するものを用いることができる。
表示器14により弧光地絡発生の表示だけを行うほか、ス
イッチ15の投入により、予め設定された回数以上弧光地
絡が発生した場合にオア回路11を介してトリップ回路12
を働かせ、トリップコイル13を付勢して遮断器を動作さ
せるようにすることも可能である。
イッチ15の投入により、予め設定された回数以上弧光地
絡が発生した場合にオア回路11を介してトリップ回路12
を働かせ、トリップコイル13を付勢して遮断器を動作さ
せるようにすることも可能である。
第2図は本考案に係る弧光地絡表示器付方向性地絡保護
継電器の実施例を示すブロック図である。この実施例で
は、第1実施例の構成に加え、地絡電流の方向性を判断
するこめの零相電圧検出器(ZPD)21、第1のフィルタ
と同様のローパスフィルタ構成の第3のフィルタ22、増
幅器23、レベル比較器24を設け、地絡電流の位相を位相
比較器25で比較して、高圧需要家の負荷側の地絡事故時
のみ、アンド回路26を介してトリップ動作を行わせるよ
うにしている。また、また、弧光地絡電流も、位相比較
器17で比較して高圧需要家の負荷側の弧光地絡時のみア
ンド回路16を介して表示を行うようにしている。その他
の構成及び動作は第1図の実施例と同様であるので説明
を省略する。
継電器の実施例を示すブロック図である。この実施例で
は、第1実施例の構成に加え、地絡電流の方向性を判断
するこめの零相電圧検出器(ZPD)21、第1のフィルタ
と同様のローパスフィルタ構成の第3のフィルタ22、増
幅器23、レベル比較器24を設け、地絡電流の位相を位相
比較器25で比較して、高圧需要家の負荷側の地絡事故時
のみ、アンド回路26を介してトリップ動作を行わせるよ
うにしている。また、また、弧光地絡電流も、位相比較
器17で比較して高圧需要家の負荷側の弧光地絡時のみア
ンド回路16を介して表示を行うようにしている。その他
の構成及び動作は第1図の実施例と同様であるので説明
を省略する。
第3図は本考案に係る地絡保護継電器30の外観を示すも
のであり、表示器40の部分にトリップ動作を行わせるか
弧光地絡の表示のみを行わせるかのスイッチ15と、弧光
地絡回数を表示及び予め設定するカウンタ41と、弧光地
絡表示器42と、弧光地絡電流の検出レベルを設定するつ
まみ43とを設けている。
のであり、表示器40の部分にトリップ動作を行わせるか
弧光地絡の表示のみを行わせるかのスイッチ15と、弧光
地絡回数を表示及び予め設定するカウンタ41と、弧光地
絡表示器42と、弧光地絡電流の検出レベルを設定するつ
まみ43とを設けている。
なお、第3図において、31は電源表示ランプ、32は地絡
電流の検出レベルを設定するつまみ、33は地絡検出後は
突出し押すことにより復帰するターゲット、34は地絡試
験押釦スイッチ、35は接続端子である。
電流の検出レベルを設定するつまみ、33は地絡検出後は
突出し押すことにより復帰するターゲット、34は地絡試
験押釦スイッチ、35は接続端子である。
以上に述べたように、本考案によれば、弧光地絡が発生
するとその有無ないし回数が弧光地絡表示器に表示され
るので、その原因を探索して波及事故の発生を未然に防
止することができる。
するとその有無ないし回数が弧光地絡表示器に表示され
るので、その原因を探索して波及事故の発生を未然に防
止することができる。
また、弧光地絡の発生を表示するほか、その回数が予め
設定された回数以上に達したときに遮断器をトリップさ
せることにより、ケーブル、碍子等の絶縁劣化が相当進
行している場合の送電の続行による危険を防止すること
ができる。
設定された回数以上に達したときに遮断器をトリップさ
せることにより、ケーブル、碍子等の絶縁劣化が相当進
行している場合の送電の続行による危険を防止すること
ができる。
第1図は本考案に係る弧光地絡表示器付無方向性地絡保
護継電器の実施例の構成を示すブロック図、第2図は本
考案に係る弧光地絡表示器付方向性地絡保護継電器の実
施例を示すブロック図、第3図は本考案に係る地絡保護
継電器の外観を示す斜視図である。 1:配電線、2:電流検出器 3:第1のフィルタ、4:第2のフィルタ 5,6,23:増幅器 7,8,24:レベル比較器 9,10:タイマ、11:オア回路 12:トリップ回路、13:トリップコイル 14:表示器、15:スイッチ 16,26:アンド回路、17,25:位相比較器 21:零相電圧検出器、22:第3のフィルタ 30:地絡保護継電器、31:電源表示ランプ 32:つまみ、33:ターゲット 34:地絡試験押釦スイッチ 35:接続端子 40:表示器、41:カウンタ 42:弧光地絡表示器、43:つまみ
護継電器の実施例の構成を示すブロック図、第2図は本
考案に係る弧光地絡表示器付方向性地絡保護継電器の実
施例を示すブロック図、第3図は本考案に係る地絡保護
継電器の外観を示す斜視図である。 1:配電線、2:電流検出器 3:第1のフィルタ、4:第2のフィルタ 5,6,23:増幅器 7,8,24:レベル比較器 9,10:タイマ、11:オア回路 12:トリップ回路、13:トリップコイル 14:表示器、15:スイッチ 16,26:アンド回路、17,25:位相比較器 21:零相電圧検出器、22:第3のフィルタ 30:地絡保護継電器、31:電源表示ランプ 32:つまみ、33:ターゲット 34:地絡試験押釦スイッチ 35:接続端子 40:表示器、41:カウンタ 42:弧光地絡表示器、43:つまみ
Claims (2)
- 【請求項1】配電線の地絡事故時に流れる地絡電流を検
出する電流検出器と、同電流検出器で検出された電流の
うち商用周波数レンジの周波数成分を通過させる第1の
フィルタ及び商用周波数レンジよりずっと高い周波数成
分を通過させる第2のフィルタと、前記第1のフィルタ
を通過した電流が設定した値を超えたときに地絡電流発
生信号を出力する地絡電流検出回路と、同地絡電流検出
回路の出力が発生したときに遮断器を開放するトリップ
機構と、前記第2のフィルタを通過した電流が設定した
値を超えたときに弧光地絡発生信号を出力する弧光地絡
電流検出回路と、同弧光地絡電流検出回路の出力の有無
及び/又は回数を表示する弧光地絡表示器とを備えたこ
とを特徴とする弧光地絡表示器付地絡保護継電器。 - 【請求項2】弧光地絡表示器の表示が予め設定された回
数以上になったときにトリップ機構を作動させて遮断器
を開放する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載
の弧光地絡表示器付地絡保護継電器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6903390U JPH0729698Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 弧光地絡表示器付地絡保護継電器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6903390U JPH0729698Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 弧光地絡表示器付地絡保護継電器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0428737U JPH0428737U (ja) | 1992-03-06 |
JPH0729698Y2 true JPH0729698Y2 (ja) | 1995-07-05 |
Family
ID=31603993
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6903390U Expired - Fee Related JPH0729698Y2 (ja) | 1990-06-28 | 1990-06-28 | 弧光地絡表示器付地絡保護継電器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0729698Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0919045A (ja) * | 1995-06-30 | 1997-01-17 | Naigai Denki Kk | ケーブルの劣化予知方法並びにケーブル初期地絡継電器 |
US6583975B2 (en) * | 2001-02-01 | 2003-06-24 | Hydro-Aire, Inc. | Aircraft applicable ground fault circuit interrupter |
CN113820570B (zh) * | 2021-08-30 | 2024-04-16 | 安徽莱特实业集团有限公司 | 基于三角波宽度比和双门限设定的弧光放电故障识别方法 |
-
1990
- 1990-06-28 JP JP6903390U patent/JPH0729698Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0428737U (ja) | 1992-03-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |