JPH07296830A - ガス電極電池 - Google Patents

ガス電極電池

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JPH07296830A
JPH07296830A JP6089308A JP8930894A JPH07296830A JP H07296830 A JPH07296830 A JP H07296830A JP 6089308 A JP6089308 A JP 6089308A JP 8930894 A JP8930894 A JP 8930894A JP H07296830 A JPH07296830 A JP H07296830A
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gas
reaction gas
reaction
battery
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JP6089308A
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Yutaka Suzuki
豊 鈴木
Hidetoshi Karasawa
英年 唐澤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
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    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8605Porous electrodes
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/02Details
    • H01M8/0202Collectors; Separators, e.g. bipolar separators; Interconnectors
    • H01M8/023Porous and characterised by the material
    • H01M8/0241Composites
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電池内の温度差を低減したガス電極電池を提
供する。 【構成】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の正極ガス電
極(正極)と負極ガス電極(負極)とを対向配置し、正負各
電極の背面に正極反応ガス流路、負極反応ガス流路を有
するガス電極電池において、各電極を複数の区画の集合
体とする、即ち負極を負極反応ガス125の流れ方向に
直列に並ぶ複数区画101〜104から、正極を正極反
応ガス126の流れ方向に直列に並ぶ複数区画131〜
134から構成して、ガス流の下流になるほど、区画内
部に含み限界電流密度を決める細孔の形態(細孔の容積
比、孔径、孔長等)を、限界電流密度が大きくなるよう
変化させることにより、下流になるほど減少する反応ガ
ス流量による分極損失を低減させ、ジュール損失と反応
熱を増やすように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反応ガスを使用するガ
ス電極電池に係り、特に電池内の温度差を低減するに好
適な構造を有するガス電極電池に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス電極電池としての溶融炭酸塩型燃料
電池(以下MCFCと略す)は、溶融炭酸塩の電解質を
挟んで正極、負極となるそれれぞれの多孔性のガス電極
(以下単に電極ともいう)が対向して配置され、正電
極、負電極の背面にそれぞれ正極反応ガスの流路、負極
反応ガスの流路を形成して構成されている。このように
構成されたMCFCでは、各電極面上の正極または負極
の反応ガスがその反応ガス流路に沿って減少するため
に、反応ガス流路に沿って分極損失が増加する。そして
分極損失の増加につれて、電極内で流れる電流が反応ガ
ス流路に沿って減少する。そのため、電極内において反
応熱とジュール損失の分布が生じ、電極内で温度差が発
生する。
【0003】また、電極内において大気等の電池外部環
境に直接面している部分(以下、電極周辺部という)と
電極内において大気等の電池外部環境に直接面していな
い部分(以下、電極中心部という)では電池外部に対す
る放熱量が異なり、電極内に温度差を発生させる。更
に、反応ガスと電極間で熱交換が行われることにより、
反応ガス流路に沿って温度差が発生する。
【0004】ところで、電池の運転温度には以下の制約
がある。まず、化学エネルギーを電気エネルギーへ変換
する効率(電池効率という)が高いことが要求される。
電池効率は、電解質の沸点まで電池温度に比例して上昇
する。しかし、温度が沸点に近づくにつれて電解質の蒸
発スピードが速くなるので、電池の経時劣化が早くな
る。MCFCの場合、電池の寿命を5年とした場合の最
高の運転温度は750℃である。従って、電池効率向上
の観点から電極の最高温度を750℃にする必要があ
る。最高温度が750℃の場合、電池内温度差による電
池効率の低下を5%以下にするには、電極内の最低温度
を650℃以上にする必要がある。
【0005】また、電極の劣化速度は温度の1乗と温度
の自然対数の積に比例する。電極内の最高温度が750
℃の場合、同一電極内において劣化が速い部分と劣化が
遅い部分の劣化速度の差を10%以下とするには、電極
内の最低温度を650℃以上にする必要がある。
【0006】従来の電池内温度差の低減技術は、第33
会電池討論会要旨集、第223〜224頁に記載のよう
に以下のものである。図14に従来の温度差低減法を示
す。温度差低減法は、積層電池の各セル(単電池)流れ
る反応ガスを、隣り合わせに積層された単電池間で互い
に対向する方向に流し、かつ反応ガスがその流路を通過
する間に消費される割合(利用率)を40%以下とする
ものである。
【0007】積層電池において、一つの単電池の反応ガ
ス1401の入口1403では、出口1404に比べて
分極損失の差で発生する発熱量が大きい。また、隣接す
る他の単電池の反応ガス1402の入口1407では出
口1406に比べて分極損失の差で発生する発熱量が大
きい。従って反応ガス1401と反応ガス1402を対
向する方向に流すことにより、ガス電極1405の高温
部とガス電極1408の低温部を対面させ、ガス電極1
405の低温部とガス電極1408の高温部を対面させ
る事により、ガス電極1405とガス電極1408の熱
交換により温度差を低減する。また、反応ガス1401
と反応ガス1402の利用率を40%以下とすることに
より、分極損失の増加を抑制し、電流の差で発生する温
度差を低減していた。
【0008】上記従来技術における電池内の温度差は約
80℃で、電極全体を最高の運転温度で運転することが
不可能である。そのため、電池効率は最大の電池効率に
比べて約2%低下する。
【0009】また、電極内におけるジュール損失による
発熱量の差で生ずる温度差を100℃以下にするため、
反応ガスの利用率を50%以下とする必要がある。反応
ガスの総量に対する反応ガスの消費率を向上させるため
に、反応ガスの残余分は再循環させている。反応ガスを
再循環させることにより、制御装置と、弁、配管、燃料
タンク、燃料を反応ガスへ改質するリフォーマ等よりな
る燃料供給装置と、電池と、熱交換機、ガスタービン、
蒸気タービン、吸熱冷凍器等よりなる廃熱利用装置とで
構成される電池システムが、反応ガスをワンスルーとし
た電池システムに比べて複雑かつ高価なものとなってい
た。
【0010】更に、MCFCの負極では反応ガスの酸素
を流すことで酸化による電極劣化が起る。電極劣化速度
を電池寿命から要求される許容値以下とするために、反
応ガス流量が制限される。従って、電極内における平均
の電流密度を一定とした場合、反応ガス流量と反応ガス
利用率とで、反応ガス流路方向への電池の大型化が制限
される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、電池
内における温度差を低減して電池効率の向上を図ったガ
ス電極電池を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のガス電極電池は、電解質を挟んでそれぞれ
多孔性の負極ガス電極と正極ガス電極とを対向させて配
置し、負極ガス電極の背面に負極反応ガス流路を、正極
ガス電極の背面に正極反応ガス流路を有するガス電極電
池(第1の電池という)において、電池内の温度差を低
減する手段を設けたものである。
【0013】第1の電池内の温度差を低減する手段は、
上記ガス電極電池において、負極ガス電極および正極ガ
ス電極の各電極を複数の区画の集合体とし、各区画単位
で内部に含み限界電流密度を決める細孔の形態を変化さ
せたことにより電池内の分極損失を低減することを特徴
とする。そして細孔の形態は、下流になるにしたがい減
少する各反応ガス流量に逆比例して、区画の限界電流密
度が増加するように変化させるとよい。この細孔の形態
とは、区画に対する細孔の容積率すなわち電解質含有
率、細孔長、細孔径、細孔径分布の標準偏差、細孔長お
よび細孔の屈曲率のうちのいずれか一つまたは複数の組
合せである。
【0014】また、第1の電池内の温度差を低減する別
の手段は、上記ガス電極電池における負極反応ガス流路
を構成する複数の分流路、および正極反応ガス流路を構
成する複数の分流路にそれぞれ設けた流量調整手段であ
ることを特徴とする。
【0015】そして分流路のうち外側に位置する分流路
(電池周辺部の分流路)の流量調整手段の流量を大きく
するのがよい。さらに流量調整手段と共に、各分流路に
沿う複数個所における温度を検出する温度センサと、各
温度センサの検出値を基に各流量調整手段を制御する制
御手段とを設けるのがよく、この制御手段は各温度セン
サからの検出値から各分流路における平均温度を算出
し、該平均温度の低い分流路に接続する流量調整手段を
増方向に作動させるものとする。
【0016】また、上記目的を達成するために、本発明
の別のガス電極電池は、電解質を挟んでそれぞれ多孔性
の負極ガス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、
負極ガス電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電
極の背面に吸熱反応を伴う正極反応ガス流路を有し、正
極反応ガス流路内に反応ガスの吸熱反応を加速する触媒
を装填したガス電極電池(第2の電池という)におい
て、この触媒を正極反応ガス流路内に空間的に異なる濃
度で装填したことを特徴とする。この触媒は正極反応ガ
ス流路の下流になるにしたがい減少する正極反応ガス流
量に逆比例して濃度をあげて装填するのがよい。
【0017】さらに、上記目的を達成するために、本発
明の積層ガス電極電池は、電解質を挟んでそれぞれ多孔
性の負極ガス電極と正極ガス電極とを対向させて配置
し、負極ガス電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガ
ス電極の背面に正極反応ガス流路を有するガス電極電池
の複数を順次に積層してなる積層ガス電極電池におい
て、隣接する2つのうちの一方のガス電極電池の正極反
応ガス流路と他方のガス電極電池の負極ガス流路との間
の隔壁の温度を平均化するために、この隔壁を複数の区
画の集合体から構成し、区画単位で熱伝達係数の異なる
材料を用いて構成することを特徴とする。
【0018】さらに積層ガス電極電池において、a)負
極ガス電極および正極ガス電極の各電極を複数の区画の
集合体として、電池内の分極損失を低減するするように
各区画単位で内部に含む細孔の形態を変化させて構成す
る、b)各流路の分流路に供給する反応ガス流量をそれ
ぞれ可変とする流量調整手段を設けて構成する、c)こ
の触媒を正極反応ガス流路内に空間的に異なる濃度で装
填したことにより流路の温度を平均化合するように構成
する、および、d)隣接する2つのうちの一方のガス電
極電池の正極反応ガス流路と他方のガス電極電池の負極
ガス流路との間の隔壁を複数の区画の集合体とし、区画
単位で熱伝達係数の異なる材料を用いて隔壁の温度を平
均化するように構成することの4項目から、2項目以上
を用いて構成するのが好ましい。
【0019】
【作用】まず、電極内の分極損失を電極が区画されてな
る小領域(区画単位)毎に変化させることにより、電極
内の温度差の低減する手段を(1)〜(3)式を用いて
説明する。
【0020】電池電圧は(1)式で示される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、Eは電池電圧を、E0は理論電圧
を、dEは電圧損失を表す。dEは(2)式で示され
る。
【0023】
【数2】
【0024】ここで、kbはボルツマン定数、Tは電極
温度、Fはファラデー定数、iは電池電流、iLは限界
電流密度、xは反応ガスの利用率、fは反応ガス流量、
0は交換電流密度(電極反応の速度定数)、Rは電極
の電気抵抗を表す。(2)式の第一項は分極による電圧
損失を表し、第2項はジュール損失による電圧損失を表
す。
【0025】電池定常運転時においては、同一電極面内
における電圧損失が等しくなる。分極損失が増加するこ
とによって、電流が減少し反応熱とジュール損失が減少
する。(2)式の第一項に示したように、分極損失は、
限界電流密度iLが大きくなると減少し、限界電流密度
iLが小さくなると増加する。また、分極損失は、反応
ガス利用率xの増/減につれて増/減し、逆に反応ガス
流量fの増/減につれて減/増する。
【0026】ところで限界電流密度iLは、多孔性のガ
ス電極の細孔中における電解質含浸率と、細孔径と、細
孔径分布と、細孔長と、細孔の屈曲率(以下、細孔中に
おける電解質含浸率、細孔径、細孔径分布、細孔長、細
孔の屈曲率を一括して細孔物性と表す)と電極温度に依
存する。
【0027】図6に限界電流密度の電解質含浸率に対す
る依存性を示し、図7に限界電流密度の細孔径に対する
依存性を、図8には限界電流密度が最大となる細孔径の
温度依存性を、図9に限界電流密度の細孔径分布標準偏
差に対する依存性を、図10に限界電流密度が最大値の
95%となる細孔径分布標準偏差の温度依存性を、図1
1に限界電流密度の細孔長に対する依存性を、図12に
限界電流密度が最大値の95%となる細孔長の温度依存
性を、また図13に限界電流密度の細孔の屈曲率に対す
る依存性を示す。
【0028】細孔物性をガス電極内で区画されてなる小
領域(区画単位)毎に変化させることで、(3)式を満
たすように限界電流密度を反応ガス流路に沿って変化さ
せて、反応ガス濃度の減少による分極損失の増加を補償
し、電極面内における電流密度の領域的な分布を減少さ
せ、反応熱とジュール損失で発生する電極内の温度差を
低減する。
【0029】
【数3】
【0030】ここで、iL(m)は反応ガス入口からの距
離がmの点(m点)における限界電流密度、x(m)はm
点における反応ガスの利用率、iは電流密度、iL(n)
は反応ガス入口からの距離がnの点(n点)における限
界電流密度、x(n)はn点における反応ガスの利用
率、fは反応ガスの流量を表す。ただしm≠n。
【0031】次に、反応ガス流量の電極内における分布
を制御する手段による電極内の温度差の低減手段を
(4)式と(5)式を用いて説明する。電極中心部と電
極周辺部等の反応ガス流路間で電極の平均温度が異なる
場合、(4)式と(5)式を満たすように平均電極温度
が低い反応ガス流路における反応ガス流量を増加させる
ように反応ガス流量を制御することによって、電極の平
均温度が低い反応ガス流路における分極損失を減少さ
せ、電池低温部の反応熱とジュール損失を上昇させて、
流路間の電極平均温度差を低減する。
【0032】
【数4】
【0033】ここで、kbはボルツマン定数、Tは電極
の平均温度、Fはファラデー定数、I1は電極平均温度
が低かった反応ガス流路における電極の平均電流を、i
1は電極平均温度が低かった反応ガス流路における電
極の限界電流密度を、f1は電極平均温度が低かった反
応流路における反応ガスの流量を、i0は交換電流密度
を、I2は電極平均温度が高かった反応ガス流路におけ
る電極の平均電流を、iL2は電極平均温度が高かった
反応流路における電極の限界電流密度を、f2は電極平
均温度が高かった反応流路における反応ガスの流量を表
す。
【0034】
【数5】
【0035】ここで、C1は電極平均温度差低減前の電
極平均温度が低かった反応流路における電極の比熱を、
1は電極平均温度差低減後の電極平均温度が低かった
反応流路における電極の平均温度を、T2は電極平均温
度差低減後の電極平均温度が高かった反応流路における
電極の平均温度を、Rは電極の電気抵抗を、kHは電流
に比例して発生する反応熱の係数を表す。
【0036】次に、吸熱反応を伴う反応ガスの吸熱反応
量を、電極が区画されてなる小領域(区画単位)毎に変
化させることにより、電極内の温度差を低減する手段を
(6)〜(11)式を用いて説明する。
【0037】反応ガスと電極間の熱交換と反応ガスの吸
熱による反応ガスの温度変化量は、(6)式で示され
る。
【0038】
【数6】
【0039】ここで、dTFA(z)は反応ガス入口から
の距離がzの点(z点)における反応ガスの温度変化
を、HAF(z)はz点における反応ガスと電極間の熱交
換量を、HR(z)はz点における反応ガスの吸熱量
を、CFA(z)はz点における反応ガスの比熱を、FC
(z)はz点における反応ガスの流量を表す。
【0040】吸熱量HR(z)は(7)式で示される。
【0041】
【数7】
【0042】ここで、kRは吸熱反応の反応速度定数と
単位反応量における吸熱量の積を、CR(z)は反応ガ
ス入口からの距離がzの点(z点)における吸熱反応を
加速する触媒の濃度を、TFA(z)はz点における反応
ガスの温度を、fA(i,z)はz点における反応化学
種iの濃度を、m(i)はz点における反応化学種iの
反応次数を表す。
【0043】反応ガスと電極間の熱交換量HAF(z)は
(8)式で示される。
【0044】
【数8】
【0045】ここで、kAFは電極と反応ガス間の熱伝達
係数を、TA(z)は反応ガス入口からの距離がzの点
(z点)における電極の温度を、fA(z)はz点にお
ける反応ガスの流量を、I(z)はz点における電流
を、C(i)は電極中の反応に伴って消費される化学種
iの比熱を、n(i)は電極中の反応に伴って消費され
る化学種iの価数を、eは電気素量を、Naはアボガド
ロ数を、C(j)は電極中の反応に伴って生成される化
学種iの比熱を、n(j)は電極中の反応に伴って消費
される化学種iの価数を表す。
【0046】反応ガスと電極間の熱交換による電極の温
度変化は(9)式で示される。
【0047】
【数9】
【0048】ここで、dTA(z)は反応ガス入口から
の距離がzの点(z点)における電極の温度変化を、H
A(z)はz点における電極内反応に伴う発熱量を、CA
(z)はz点における電極の比熱を表す。
【0049】反応に伴う発熱量HA(z)は(10)式
で示される。
【0050】
【数10】
【0051】ここで、Rは電極の電気抵抗を、kAは電
流に比例して発生する反応熱の係数を表す。
【0052】電極における反応で発生する熱を反応ガス
の吸熱反応で吸収することによって、即ち、反応ガス流
路に沿って(11)式で示される条件を満たすように電
極と反応ガス間の熱交換を行い、かつ、反応ガスの吸熱
反応を加速する触媒の濃度を空間的に変化させて配置す
ることによって、反応ガスと電極間の熱交換による電極
の温度変化を低減する。
【0053】
【数11】
【0054】次に、積層ガス電極電池において、隣接す
る2つのうちの一方のガス電極電池の正極ガス電極と、
他方のガス電極電池の負極電極との間の電極間の熱交換
量を空間的に変化させることにより電極内の温度差を低
減する手段を(7)〜(10)式と(12)〜(19)
式を用いて説明する。
【0055】吸熱反応を伴う反応ガス(A極反応ガスと
いう)を流している電極を以下でA極と称し、吸熱反応
を伴わない反応ガス(C極反応ガスという)を流してい
る電極を以下でC極と称す。なお、A極は正極、C極は
負極である。
【0056】C極反応ガスとC極間の熱交換と、C極反
応ガスとA極反応ガスの熱交換によるC極反応ガスの温
度変化は(12)式で示される。
【0057】
【数12】
【0058】ここで、dTFC(zC)はC極反応ガス入
口からの距離がzCの点(zC点)におけるC極反応ガス
の温度変化を、HFC(zC)はzC点におけるC極反応ガ
スとC極間の熱交換量を、HCA(zC)はzC点における
C極反応ガスとA極反応ガスの熱交換量を、CC(zC
はzC点におけるC極反応ガスの比熱を、FC(zC)は
C点におけるC極反応ガスの流量を表す。
【0059】C極反応ガスとC極間の熱交換量HFC(z
C)は(13)式で示される。
【0060】
【数13】
【0061】ここで、kCFは電極と反応ガス間の熱伝達
係数を、TC(zC)はC極反応ガス入口からの距離がz
Cの点(zC点)における電極の温度を、TFC(zC)は
C点におけるC極反応ガスの温度を、fC(zC)はzC
点におけるC極反応ガスの流量を、I(zC)はzC点に
おけるC極の電流を、CC(i)はC極中の反応に伴っ
て消費される化学種iの比熱を、nC(i)はC極中の
反応に伴って消費される化学種iの価数を、eは電気素
量を、Naはアボガドロ数を、CC(j)はC極中の反
応に伴って生成される化学種iの比熱を、nC(j)は
C極中の反応に伴って消費される化学種iの価数を表
す。
【0062】C極反応ガスとA極反応ガスとの熱交換量
CA(zC)は(14)式で示される。
【0063】
【数14】
【0064】ここで、kCAはA極とC極の熱交換量を、
A(zC)はC極反応ガス入口からの距離がzCの点に
対応する、A極反応ガス流路の点におけるA極反応ガス
の流量を表す。
【0065】C極のC極反応ガスとの熱交換による温度
変化は(15)式で示される。
【0066】
【数15】
【0067】ここで、dTC(zC)はC極反応ガス入口
からの距離がzCの点(zC点)におけるC極の温度変化
を、HC(zC)はzC点におけるC極における反応に伴
う発熱量を、CC(zC)はzC点におけるC極の比熱を
表す。
【0068】C極における反応に伴う発熱量HC(zC
は(16)式で示される。
【0069】
【数16】
【0070】ここで、RはC極の電気抵抗を、kCは電
流に比例して発生する反応熱の係数を表す。
【0071】A極反応ガスの温度変化は(17)式で示
される。
【0072】
【数17】
【0073】ここで、dTFA(zC)はC極反応ガス入
口からの距離がzCの点(zC点)に対応する、A極反応
ガス流路の点(zC対応点)におけるA極反応ガスの温
度変化を表し、またHAF(zC)はzC対応点におけるA
極反応ガスとA極との熱交換量を、HR(zC)はzC
応点におけるA極反応ガスの吸熱反応に伴う吸熱量を、
A(zC)はzC対応点におけるA極の比熱を、fA(z
C)はzC対応点におけるA極反応ガスの流量を表す。z
C対応点におけるA極反応ガスとA極との熱交換量HAF
(zC)は(8)式で示される。zC対応点におけるA極
反応ガスの吸熱反応に伴う吸熱量HR(zC)は(7)式
で示される。
【0074】また、zC対応点におけるA極の温度変化
dTA(zC)は(9)式で示される。C極反応ガス入口
からの距離がzCの点におけるA極における反応に伴う
発熱量HA(zC)は(10)式で示される。
【0075】C極反応熱をC極反応ガスを介してA極反
応ガスへ伝達すること、即ち(18)式を満たすように
C極とC極反応ガスの熱交換量と、C極反応ガスとA極
反応ガスの熱交換量を空間的に変化させることと、A極
からA極反応ガスへ伝達されるA極反応熱とC極からA
極反応ガスへ伝達されたC極反応熱を、A極反応ガスの
吸熱反応で吸熱すること、即ち反応ガス流路に沿って
(19)式で示される条件を満たすようにA極とA極反
応ガス間の熱交換を行い、かつ、A極反応ガスの吸熱反
応を加速する触媒の濃度を空間的に変化させて配置する
ことによって、電極の温度変化を低減する。
【0076】
【数18】
【0077】
【数19】
【0078】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。電池の電
流密度を150[mA/cm2]、反応ガスの利用率を
95%、反応ガス流路方向への電極面積が1×1
[m2]の場合の電池の平均温度が700℃のMCFC
において、分極損失の分布と、電極周辺部における放熱
と、反応ガスと電極間の熱交換によって発生した温度分
布を、電極内における分極損失と反応ガスの吸熱反応量
と電極間の熱交換量とを空間的に変化させ、また電極内
における反応ガスの流量を制御することにより低減した
実施例を図1から図4を使って説明する。なお、上記の
空間的に変化させるとは、電極が区画されてなる小領域
(区画単位)毎に変化させることを意味する。
【0079】図1は、ガス電極単電池を複数積層して構
成した積層電池の縦断面図である。この積層電池は、図
中の上下方向に積層されたガス電極単電池151、15
2,……153からなる。ただし図1において、図を簡
略化してガス電極単電池152と153の間にある適宜
個数のガス電極単電池を省略している。各ガス電極単電
池は、電解質を含浸した板状の電解質保持体を挾んで、
一方側に電解質保持体から順次に負極ガス電極、負極反
応ガス流路および隔壁兼熱伝達板が配置され、他方側に
電解質保持体から順次に正極ガス電極、正極反応ガス流
路、改質触媒および別の隔壁兼熱伝達板が配置されて構
成されている。なお改質触媒は供給された燃料ガスから
正極反応ガスを生成するもので、正極反応ガス流路に装
填されている。
【0080】ガス電極単電池(以下単電池と略す)151
は、電解質保持体148を挟んで、図中で上側に構成区
画101、102、103、104からなる負極ガス電
極と、負極反応ガス125の流路と、この流路と電池外
部との隔壁143とが配置され、そして下側には構成区
画105、106、107、108からなる正極ガス電
極と、正極ガス126の流路と、構成区画131、13
2、133、134からなる改質触媒としての吸熱反応
加速触媒と、隔壁兼熱伝達板144とが配置されて、構
成されている。負極ガス電極、正極ガス電極および吸熱
反応加速触媒は、図示のように負極反応ガス125の流
路方向に区画されているが、さらに流路と直角方向にも
区画されており、それについては図2,4,5により後
に説明する。
【0081】同様にして、単電池152は、電解質保持
体149と、構成区画109、110、111、112
からなる負極ガス電極と、負極反応ガス127の流路
と、隔壁144と、構成区画113、114、115、
116からなる正極ガス電極と、正極反応ガス128の
流路と、この流路中の構成区画135、136、13
7、138からなる改質反応加速触媒と、隔壁145と
から構成されている。また、単電池153は、電解質1
50と、構成区画117、118、119、120から
なる負極ガス電極と、負極反応ガス129の流路と、隔
壁146と、構成区画121、122、123、124
からなる正極ガス電極と、正極反応ガス130の流路
と、この流路中の構成区画139、140、141、1
42からなる改質反応加速触媒と、この流路と電池外部
間の隔壁147等とから構成されている。
【0082】ガス電極としては、Niまたは酸化Niか
らなる多孔体、あるいはMgまたは酸化Mgからなる多
孔体、あるいはAlまたは酸化Alからなる多孔体、あ
るいはLiまたは酸化Li多孔体、あるいはCrまたは
酸化Crからなる多孔体、あるいはNi、Mg、Al、
Li、Crおよびそれら各金属の酸化物の中の2つ以上
の構成成分よりなる多孔体を用いる。
【0083】改質反応加速触媒としては、Ti、V、N
i、PtおよびRhのいずれか1種、あるいはそれら金
属のうちの2種以上からなる合金を用いる。負極反応ガ
スまたは正極反応ガスの流路と電池外部との隔壁兼熱伝
達板としては、金属、セラミックスあるいはそれらの組
合せを用いる。電解質としては、Li炭酸塩、K炭酸塩
あるいはLi炭酸塩とK炭酸塩の混合物を用いる。
【0084】負極反応ガスとして酸素を、正極反応ガス
として水素を供給し、負極反応ガスと正極反応ガスの電
気化学反応により発電を行う。なお、負極反応ガスの酸
素を供給するに際し、負極反応ガスの流路に空気を流し
て空気中の酸素を利用しても良い。また、正極反応ガス
を供給するに際し、水素生成過程で混入する一酸化炭
素、二酸化炭素、水蒸気、炭化水素ガスを同時に流して
も良い。
【0085】図2は図1のII-II断面図で、負極反応ガ
ス125と接する単電池151の負極ガス電極面と負極
反応ガスの流れを示す図である。単電池151の負極
は、負極ガス電極201と、負極ガス電極201に供給
する負極反応ガス125を貯える負極反応ガスタンク2
23と、負極反応ガスの流量を調整する複数の流量弁2
03〜207と、負極ガス電極201の温度を測定する
多数の温度センサ207〜222と、温度センサの測定
値を基に負極反応ガスの流量を制御する制御装置202
とから構成されている。
【0086】板状の負極ガス電極201は、平行に流れ
る4パスの負極反応ガス125a〜125dに接するよ
うに区画され、かつ流路方向にも区画されている。すな
わち、負極ガス電極201は、負極反応ガス125aの
流れに沿って直列して配置された負極ガス電極の構成区
画101a、102a、103a、104aと、同様に
負極反応ガス125bの流れに沿う構成区画101b、
102b、103b、104bと、負極反応ガス125
cの流れに沿う構成区画101c、102c、103
c、104cと、負極反応ガス125dの流れに沿う構
成区画101d、102d、103d、104dとから
構成されている。
【0087】負極反応ガス125a〜125dの流路
は、負極反応ガスを電池外部と隔てる隔壁234、23
8と、各流路を隔てる隔壁235、236、237とに
よって形成されている。負極反応ガス125は、負極反
応ガスタンク223から配管224に接続され互いに並
列配置された4つの流調弁203、204、205、2
06を通して流れ、そして流調弁203〜206にそれ
ぞれ接続する配管226、227、228、229を通
じて、負極反応ガス125a〜125dの4パス流れと
して負極ガス電極201に供給される。
【0088】負極ガス電極201の構成区画それぞれに
は温度センサが設置されている。即ち、4パスの負極反
応ガス125a〜125dの各入口側にある構成区画1
01a〜101dには温度センサ207、208、20
9、210がそれぞれ設置され、そして各入口から2番
目の構成区画102a〜102dには温度センサ21
1、212、213、214が、また各入口から3番目
の構成区画103a〜103dには温度センサ215、
216、217、218が、さらに出口側にある構成区
画104a〜104dには温度センサ219、220、
221、222が設置されており、これら温度センサ2
07〜222からそれぞれ制御装置202へ信号線23
9を介して温度データが送信される。そして制御装置2
02は温度センサからの温度データを基に流調弁20
3、204、205、206それぞれを制御する。なお
符号225は、制御装置202から各流量弁203〜2
06に接続する制御線である。
【0089】温度センサとしては熱伝対を、制御装置と
してはPID制御装置またはコンピュータ、あるいはそ
れらの組合せを用いる。電池運転条件が一定で同一流量
時における温度差が同一となる場合は温度センサは勿論
設けなくとも良い。また負極反応ガスタンクにブロワ、
コンプレッサを設けてもよい。
【0090】図4は、図1のIV−IV断面図で、ガス電極
電池151の正極ガス電極401の構成区画を示す図で
ある。正極ガス電極401は、図2に示す負極ガス電極
201とは電解質保持体148を挟んで対向しており、
負極ガス電極201の各構成区画に対応する正極ガス電
極の構成区画を有して構成されている。図中で鎖線で示
す正極反応ガス126a,126b,126c,126
dはそれぞれ図2に示す負極反応ガス125a,125
b,125c,125dに対応して流れを形成する。
【0091】板状の正極ガス電極401は、平行に流れ
る4パスの正極反応ガス126a〜126dそれぞれに
接するように区画され、かつ流路方向にも区画されてい
る。負極ガス電極401は、正極反応ガス126aの流
れに沿って直列配置された正極ガス電極の構成区画10
5a、106a、107a、108aと、同様に正極反
応ガス126bの流れに沿う構成区画105b、106
b、107b、108bと、正極反応ガス126cの流
れに沿う構成区画105c、106c、107c、10
8cと、正極反応ガス126dの流れに沿う構成区画1
05d、106d、107d、108dとから構成され
ている。
【0092】構成区画105a〜108aは電池外部と
隔壁423で隔てられ、そして構成区画105a〜10
8a、構成区画105b〜108b、構成区画105c
〜108cおよび構成区画105d〜108dの各区画
群間はそれぞれ隔壁424,425,426により区画
されており、また構成区画105d〜108dは電池外
部と隔壁427で隔てられている。
【0093】正極ガス電極401の構成区画それぞれに
は温度センサが設置されている。即ち、4パスの正極反
応ガス126a〜126dの各入口側にある構成区画1
05a〜105dには温度センサ406、407、40
8、409がそれぞれ設置され、そして各入口から2番
目の構成区画106a〜106dには温度センサ41
0、411、412、413が、また各入口から3番目
の構成区画107a〜107dには温度センサ414、
415、416、417が、さらに出口側にある構成区
画108a〜108dには温度センサ418、419、
420、421が設置されており、温度センサ406〜
421それぞれの検出値は信号線422を介して制御装
置404に送信される。なお制御装置404については
後述する。
【0094】図5は図1のV−V断面図で、単電池151
の正極反応ガスの流路とそれら流路に装填された吸熱反
応加速触媒を示す図である。正極反応ガスの流路は、正
極反応ガス126a、126b、126c、126dを
それぞれ平行に流れるように隔壁により分割されてい
る。正極反応ガス126aの流路と電池外部とは隔壁5
32で隔てられ、そして正極反応ガス126a〜126
dの4つの流路は隔壁533、534、535により区
画され、また正極反応ガス126dの流路と電池外部間
は隔壁536により隔てられている。
【0095】正極反応ガス126a、126b、126
c、126dは、正極反応ガス供給装置505から配管
541を通じて、並列接続された流調弁537、53
8、539、540を介し、配管542、543、54
4、545を通じて単電池151内の各正極反応ガスの
流路に供給される。そして正極反応ガス126a〜12
6dそれぞれの流量は、制御装置404から制御ライン
546を通じて流調弁537、538、539、540
に出される信号により制御される。制御装置404は、
図4で説明したように、正極ガス電極の構成区画に設置
された温度センサ406〜421からの温度データを基
に流調弁537〜540をそれぞれ制御することにな
る。
【0096】吸熱反応加速触媒502は、正極反応ガス
126a〜126dの流路に分布して装填されると共
に、各流路に沿って画された区画ごと分布して装填され
る。ここで、各区画に装填される吸熱反応加速触媒を吸
熱反応加速触媒の構成区画と称して表すことにする。正
極反応ガス126a流路に沿う吸熱反応加速触媒は構成
区画131a、132a、133a、134aから構成
され、また正極反応ガス126bの流路に沿う吸熱反応
加速触媒は構成区画131b、132b、133b、1
34bから、また正極反応ガス126cの流路に沿う吸
熱反応加速触媒は構成区画131c、132c、133
c、134cから、さらに正極反応ガス126dの流路
に沿う吸熱反応加速触媒131d、132d、133
d、134dから構成されている。
【0097】正極反応ガス供給装置としては、炭化水素
と水蒸気から水素を生成するリフォーマ、あるいは水素
ガスボンベ、あるいは電気分解による水素生成装置、あ
るいはそれらの組合せを用いる。電池運転条件が一定で
同一流量時における電池内の温度差が同一となる場合は
温度センサは設けなくとも良い。
【0098】まず、反応ガス流路に沿った限界電流密度
の空間分布の調整について説明する。代表例として図2
に示す負極反応ガス125bの流路における負極ガス電
極の構成区画101b、102b、103b、104b
の限界電流密度空間分布調整過程を示す。
【0099】構成区画104bにおける限界電流密度を
2.2[A/cm2]とする。反応ガス利用率と電流密
度と電極面積で決定される負極反応ガスの流量は0.0
12[mol/s]である。負極反応ガス流量と、反応
ガスの利用率から、構成区画101bの限界電流密度は
(3)式で1.2[A/cm2]と決定される。構成区
画102bの限界電流密度は、(3)式で1.5[A/
cm2]と決定される。構成区画103bの限界電流密
度は、(3)式で1.8[A/cm2]と決定される。
【0100】構成区画101bの限界電流密度を1.2
[A/cm2]とするために、電解質含浸率を0.6、
細孔径を7[μm]、細孔径分布標準偏差を5[μ
m]、細孔長を500[μm]、細孔屈曲率を1とす
る。また構成区画102bの限界電流密度を1.5[A
/cm2]とするためには、電解質含浸率を0.6、細
孔径を5[μm]、細孔径分布標準偏差を5[μm]、
細孔長を500[μm]、細孔屈曲率を1とする。構成
区画103bの限界電流密度を1.8[A/cm2]と
するためには、電解質含浸率を0.6、細孔径を3[μ
m]、細孔径分布標準偏差を5[μm]、細孔長を50
0[μm]、細孔屈曲率を1とする。さらに構成区画1
04bの限界電流密度を2.2[A/cm2]とするた
めには、電解質含浸率を0.6、細孔径を1[μm]、
細孔径分布標準偏差を2[μm]、細孔長を500[μ
m]、細孔屈曲率を1とする。
【0101】電解質含浸率は、初期に電極へ含浸させる
電解質の量で調整する。細孔径と細孔径分布標準偏差と
細孔長と細孔屈曲率は、焼成圧力、焼成温度、バインダ
の添加量、材料微粒子の粒径、増孔剤を変化させて多孔
体を焼成することによりコントロールする。また正極ガ
ス電極または負極ガス電極の構成区画の結合は、構成区
画間にバインダを配して焼成することにより行う。ま
た、構成区画を収める容器の中に構成区画を配しても良
い。
【0102】また、ガス電極における限界電流密度の空
間的な調整は、一つのガス電極中の細孔物性を変化させ
ることによって行っても良い。更に、各構成区画中で細
孔物性を変化させることで限界電流密度の空間的な分布
を調整しても良い。
【0103】次に、電池外部環境と接しない部分である
ガス電極中心部と、電池外部環境と接する部分であるガ
ス電極周辺部の反応ガス流量の制御による電極内温度差
低減について説明する。図3は反応気体流量の制御によ
る温度差を低減するステップのフローチャートを示す。
このフローチャートにしたがい、運転継続を判断するス
テップ301において、電池の運転時間が設定値以下、
あるいは電池温度が正常運転範囲750℃から650℃
の範囲にあるかどうかを判断する。運転を継続する場
合、ステップ302において電池温度を測定する。電池
内温度差が許容値以下の場合、運転継続を判断するステ
ップ301に戻る。電池内温度差が許容値以上の場合、
ステップ304における流量変更をし、その後に運転継
続を判断するステップ301に戻る。
【0104】本実施例における運転条件においては、電
極中心部と電極周辺部で、電池外部に対する放熱量の差
で、電極平均温度が約30℃異なる。温度差を補償する
ための電極周辺部の電流密度は、(5)式から0.16
[A/cm2]と求められる。従って電極周辺部の反応
ガス流量を(4)式で決定される値0.0126[mol
/s]へ変更することによって電極周辺部と電極中心部
の平均電極温度が等しくなる。
【0105】次に、一つの単電池において正極吸熱反応
に影響される正極と、その正極に隣接する他の単電池に
おける負極との間の熱伝達による電極内温度差の低減に
ついて説明する。本実施例における正極発熱量は、21
00[W]で、負極発熱量は、280[W]である。正
極内における天然ガス流量を0.003[mol/s]
とすることで、改質反応に伴う吸熱量を2380[W]
とする。
【0106】本実施例においては、分極損失が電極内で
均一化されている。従って、改質反応量は反応ガスの進
行距離と比例させれば良い。改質反応は、天然ガス流量
にほぼ比例するので、触媒表面積が以下の値となるよう
に触媒を配置し、天然ガス流量の減少による改質反応速
度の低下を補償する。
【0107】CR(1)=1.3[m2]、CR(2)=1.
8[m2]、CR(3)=3.0[m2]、CR(4)=6.7
[m2] ここでCR(1)は図1において正極反応ガス入口に最も
近い構成区画に配された吸熱反応加速触媒の表面積を表
し、そしてCR(2)、CR(3)、CR(4)はそれぞれ図1
中において正極反応ガス入口に2番目、3番目、4番目
に近い構成区画に配された吸熱反応加速触媒の表面積を
表す。
【0108】ガス電極負極の構成区画の材料として酸化
Ni等の金属酸化物多孔体を用いた場合、構成区画とガ
スとの熱伝達係数は約4.5[J/(mol・s・K・m2
s)]である。負極反応ガスの温度を640[K]とす
ることにより、負極から負極反応ガスへ反応熱が総て伝
達される。ガス電極正極の構成区画の材料としてNi等
の金属多孔体を用いた場合、電極とガスとの熱伝達係数
は約20[J/(mol・s・K・m2・s)]である。正
極反応ガスの温度を600[K]とすることにより、正
極から正極反応ガスへ反応熱が総て伝達される。
【0109】そこで、一つの単電池の正極と、その一つ
の単電池に隣接する他の単電池の負極との間に熱伝達係
数7[J/(mol・s・K・m2・s)]の反応ガス流路間
の各壁兼伝熱板を設置することで、負極反応ガスから正
極反応ガスへ負極反応熱量を伝達する。
【0110】本発明は以上説明したように構成されてい
るので、電極内における温度差が低減される。従って、
ガス電極電池の平均温度をガス電極電池の最高運転温度
に近付けることができ、高温ほど高くなる電池効率を約
2%向上することが可能である。また、ガス電極電池の
平均温度をガス電極電池の最低運転温度に近付けること
ができ、低温ほど長くなる電池寿命を約10%延長する
ことが可能である。
【0111】更に、反応ガス濃度低下に伴う分極損失の
低下が低減されるので、反応ガス利用率が約50%向上
できる。反応ガス利用率の向上により、反応ガスをワン
スルーとすることが可能なので、電池システムが簡素化
される。電池システムの簡素化により電池システムの3
5%以上のコスト低減と、信頼性の向上が図られる。
【0112】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
第1のガス電極電池を、電解質を挟むそれぞれ多孔性の
負極ガス電極および多孔性の正極ガス電極と、負極反応
ガス流路と、正極反応ガス流路とを備えたガス電極電池
において、各電極を複数の区画の集合体とし、区画単位
で内部に含み限界電流密度を決める細孔の形態を変化さ
せて構成したので、各ガス反応の下流になるにつれて限
界電流密度を上げるように細孔の形態を設定することに
より、下流の区画において反応ガス流量の減少により生
じる分極損失を低減でき、電池内の温度差を低減するこ
とができる。
【0113】また本発明によれば、上記第1のガス電極
電池において、各反応ガス流路を構成する複数分流路に
それぞれ流量調整手段を設けたので、電池周辺部の分流
路での流量を電池中央部の分流路より大きくすることに
より、電池周辺部の分流路にあたるガス電極部分におけ
る分極損失を低減でき、そして反応熱、、ジュール熱を
増大して電池周辺部から外部に対する放熱を補うことが
でき、したがって電池内の温度差を低減することができ
る。
【0114】また、本発明によれば、第2のガス電極電
池を、電解質を挟むそれぞれ多孔性の負極ガス電極およ
び正極ガス電極と、負極反応ガス流路と、正極反応ガス
流路と、正極反応ガス流路内に反応ガスの吸熱反応を加
速する触媒とを備えたガス電極電池において、この触媒
を該流路内に空間的に異なる濃度で装填して構成したの
で、この触媒を、下流になるにしたがい減少する正極反
応ガス流量に対して、濃度をあげて装填することによ
り、改質量を増加させ、下流における電極の分極損失を
低減でき、電池内温度差を低減できることになる。
【0115】また、上記第1または第2のガス電極電池
の複数を順次に積層してなる積層ガス電極電池におい
て、隣接する2つのうちの一方のガス電極電池の正極反
応ガス流路と他方のガス電極電池の負極ガス流路との間
の隔壁隔壁を複数の区画の集合体とし、ガスの流れ方向
に区画単位で熱伝達係数の異なる材料を用いて構成する
ことより、負極ガスと正極ガス間の熱伝達量を調整で
き、電池の温度差を低減することができる。
【0116】このような積層ガス電極電池において、
a)負極ガス電極および正極ガス電極の区画化と区画単
位で細孔の形態を変化させる、b)反応ガス流路を構成
する分流路に流量調整手段を設ける、c)この触媒を正
極反応ガス流路内に空間的に異なる濃度で装填するおよ
び、d)隣接する正極反応ガス流路と負極ガス流路間の
隔壁を区画化と区画単位で熱伝達係数の異なる材料を用
いることの4項目から、2項目以上を採用して、電池内
温度差を低減できる。
【0117】上記のように電池内部の温度差を低減する
ことにより、反応物質利用率が向上され、また大型化さ
れ、信頼性が向上され、コストが低減されたガス電極電
池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である積層ガス電極電池の構
成を示す縦断面である。
【図2】図1のII−II断面図で、負極ガス電極の構成区
画を示す図である。
【図3】実施例における流量制御のステップを示すフロ
ーチャートである。
【図4】図1のIV−IV断面図で、正極ガス電極の構成区
画を示す図である。
【図5】図1のV−Vq断面図で、吸熱反応加速触媒の構
成区画を示す図である。
【図6】限界電流密度の電解質含浸率依存性を示す図で
ある。
【図7】限界電流密度の細孔径依存性を示す図である。
【図8】限界電流密度の細孔径分布依存性を示す図であ
る。
【図9】限界電流密度の細孔長依存性を示す図である。
【図10】限界電流密度の屈曲率依存性を示す図であ
る。
【図11】最大限界電流密度となる細孔径の温度依存性
を示す図である。
【図12】最大限界電流密度の95%以上の限界電流密
度を与える細孔径分布の温度依存性を示す図である。
【図13】最大限界電流密度の95%の限界電流密度を
与える細孔長の温度依存性を示す図である。
【図14】従来のガス電極電池における温度差低減手段
を示す構成図である。
【符号の説明】
101,102,103,104 負極ガス電極の構
成区画 101a,102a,103a,104a 負極ガス
電極の構成区画 101b,102b,103b,104b 負極ガス
電極の構成区画 101c,102c,103c,104c 負極ガス
電極の構成区画 101d,102d,103d,104d 負極ガス
電極の構成区画 105,106,107,108 正極ガス電極の構
成区画 105a,106a,107a,108a 正極ガス
電極の構成区画 105b,106b,107b,108b 正極ガス
電極の構成区画 105c,106c,107c,108c 正極ガス
電極の構成区画 105d,106d,107d,108d 正極ガス
電極の構成区画 109,110,111,112 負極ガス電極の構
成区画 113,114,115,116 正極ガス電極の構
成区画 117,118,119,120 負極ガス電極の構
成区画 121,122,123,124 正極ガス電極の構
成区画 125 負極反応ガス 125a,125b,125c,125d 負極反応
ガス 126 正極反応ガス 126a,126b,126c,126d 正極反応
ガス 127 負極反応ガス 128 正極反応ガス 129 負極反応ガス 130 正極反応ガス 131,132,133,134 吸熱反応加速触媒
の構成区画 131a,132a,133a,134a 吸熱反応
加速触媒の構成区画 131b,132b,133b,134d 吸熱反応
加速触媒の構成区画 131c,132c,133c,134c 吸熱反応
加速触媒の構成区画 131d,132d,133d,134d 吸熱反応
加速触媒の構成区画 135,136,137,138 吸熱反応加速触媒
の構成区画 139,140,141,142 吸熱反応加速触媒
の構成区画 143,144,145,146,147 隔壁兼熱
伝達板 148,149,150 電解質保持体 152,153,154 ガス電極単電池 201 負極ガス電極 202 制御装置 203,204,205,206 流調弁 207,208,209,210 温度センサ 211,212,213,214 温度センサ 215,216,217,218 温度センサ 219,220,221,222 温度センサ 223 負極反応ガスタン
ク 224 負極反応ガス配管 225 制御線 226,227,228,229 負極反応ガス配管 234 負極反応ガス流路
と電池外部との隔壁 235,236,237 負極反応ガス流路
間の隔壁 238 負極反応ガス流路
と電池外部との隔壁 239 温度センサ・制御
装置間の信号線 401 正極ガス電極 404 制御装置 405 反応物質供給装置 406,407,408,409,410 温度セン
サ 411,412,413,414,415 温度セン
サ 416,417,418,419,420 温度セン
サ 421 温度センサ 422 信号線 423、424,425,426、427 隔壁 502 吸熱反応加速触媒 505 正極反応ガス供給
装置 532 正極反応ガス流路
と電池外部間の隔壁 533,534,535 正極反応ガス流路
間の隔壁 536 正極反応ガス流路
と電池外部間の隔壁 537,538,539,540 流調弁 541 正極反応ガス配管 542,543,544,545 正極反応ガス配管 546 制御ライン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01M 8/04 J

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極ガ
    ス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガス
    電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背面
    に正極反応ガス流路を有するガス電極電池において、負
    極ガス電極および正極ガス電極の各電極を複数の区画の
    集合体とし、区画単位で内部に含み限界電流密度を決め
    る細孔の形態を変化させたことを特徴とするガス電極電
    池。
  2. 【請求項2】 前記細孔の形態は下流になるにしたがい
    減少する各反応ガス流量に逆比例して区画の限界電流密
    度が増加するように変化させたことを特徴とするガス電
    極電池。
  3. 【請求項3】 前記細孔の形態は、区画に対する細孔の
    容積率、細孔長、細孔径、細孔径分布の標準偏差、細孔
    長および細孔の屈曲率のうちのいずれか一つまたは複数
    の組合せであることを特徴とする請求項1または2記載
    のガス電極電池。
  4. 【請求項4】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極ガ
    ス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガス
    電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背面
    に正極反応ガス流路を有し、負極反応ガスおよび正極反
    応ガスの各流路が互いに並列する複数の分流路からなる
    ガス電極電池において、各流路の分流路に供給する反応
    ガス流量を調整する流量調整手段を設けたことを特徴と
    するガス電極電池。
  5. 【請求項5】 前記分流路のうち外側に位置する分流路
    の流量調整手段の流量を大きくしたことを特徴とする請
    求項4記載のガス電極電池。
  6. 【請求項6】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極ガ
    ス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガス
    電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背面
    に正極反応ガス流路を有し、負極反応ガスおよび正極反
    応ガスの各流路が互いに並列する複数の分流路からなる
    ガス電極電池において、各分流路に沿う複数個所におけ
    る温度を検出する温度センサと、各分流路に反応ガスを
    供給する流量調整手段と、各温度センサの検出値を基に
    各流量調整手段を制御する制御手段とを設けたことを特
    徴とするガス電極電池。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は各温度センサからの検出
    値から各分流路における平均温度を算出し、該平均温度
    の低い分流路に接続する流量調整手段を流量増の方向に
    作動させることを特徴とする請求項6記載のガス電極電
    池。
  8. 【請求項8】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極ガ
    ス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガス
    電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背面
    に吸熱反応を伴う正極反応ガス流路を有し、正極反応ガ
    ス流路内に正極反応ガスの吸熱反応を加速する触媒を装
    填したガス電極電池において、該触媒を正極反応ガス流
    路内に空間的に異なる濃度で装填したことを特徴とする
    ガス電極電池。
  9. 【請求項9】 前記触媒を正極反応ガス流路の下流にな
    るにしたがい減少する正極反応ガス流量に逆比例して濃
    度をあげて装填したことを特徴とする請求項8記載のガ
    ス電極電池。
  10. 【請求項10】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極
    ガス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガ
    ス電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背
    面に正極反応ガス流路を有するガス電極電池の複数を順
    次に積層してなる積層ガス電極電池において、隣接する
    2つのうちの一方のガス電極電池の正極反応ガス流路と
    他方のガス電極電池の負極ガス流路との間の隔壁を複数
    の区画の集合体から構成し、区画単位で熱伝達係数の異
    なる材料を用いて隔壁の温度を平均化することを特徴と
    する積層ガス電極電池。
  11. 【請求項11】 電解質を挟んでそれぞれ多孔性の負極
    ガス電極と正極ガス電極とを対向させて配置し、負極ガ
    ス電極の背面に負極反応ガス流路を、正極ガス電極の背
    面に吸熱反応を伴う正極反応ガス流路を有し、負極反応
    ガスおよび正極反応ガスの各流路が互いに並列する複数
    の分流路からなり、正極反応ガス流路の各分流路内に正
    極反応ガスの吸熱反応を加速する触媒を装填するガス電
    極電池の複数を順次に積層してなる積層ガス電極電池に
    おいて、a)負極ガス電極および正極ガス電極の各電極
    を複数の区画の集合体として、電池内の分極損失を低減
    するように各区画単位で内部に含む細孔の形態を変化さ
    せて構成する、b)各流路の分流路に供給する反応ガス
    流量をそれぞれ調整する流量調整手段を設けて構成す
    る、c)該触媒を正極反応ガス流路内に空間的に異なる
    濃度で装填したことにより該流路の温度を平均化合する
    ように構成する、および、d)隣接する2つのうちの一
    方のガス電極電池の正極反応ガス流路と他方のガス電極
    電池の負極ガス流路との間の隔壁を複数の区画の集合体
    とし、区画単位で熱伝達係数の異なる材料を用いて隔壁
    の温度を平均化するよう構成することのa)ないしd)
    の4項目のうち、2項目以上を用いて構成したことを特
    徴とする積層ガス電極電池。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002313393A (ja) * 2001-04-17 2002-10-25 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2007095712A (ja) * 2007-01-15 2007-04-12 Toshiba Corp 固体高分子型燃料電池およびその製造方法
JP2008305692A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Kansai Electric Power Co Inc:The 燃料電池用構造体、燃料電池および電極層前駆グリーンシート
JP2008311140A (ja) * 2007-06-15 2008-12-25 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 高温型燃料電池および高温型燃料電池の制御方法

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