JPH07296768A - 放電ランプ電極 - Google Patents

放電ランプ電極

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JPH07296768A
JPH07296768A JP8905894A JP8905894A JPH07296768A JP H07296768 A JPH07296768 A JP H07296768A JP 8905894 A JP8905894 A JP 8905894A JP 8905894 A JP8905894 A JP 8905894A JP H07296768 A JPH07296768 A JP H07296768A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 アーク放電を確実に維持することができる放
電ランプ電極を提供する。 【構成】 高融点金属あるいは半導体セラミックからな
る有底円筒形状の電極円筒21の中空部22に高融点金
属あるいは半導体磁器からなる放電ランプ電極材料粒2
3が充填され、この放電ランプ電極材料は粒子の接触部
のみが溶融したアグリゲート型の多孔質構造を有してい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用のパーソナル・
コンピュータあるいはワード・プロセッサ等に用いられ
る液晶表示装置用バックライト放電ランプの電極に係る
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年の急速なパーソナル・コンピュータ
の普及の中で、携帯に適した小型のパーソナル・コンピ
ュータあるいはワード・プロセッサが急速に普及しつつ
あり、特に外形が一般のビジネス文書と同じA4型の大
きさであるノート型と呼ばれるパーソナル・コンピュー
タは小型軽量である上に価格が低廉であるということか
ら人気がある。
【0003】このノート型パーソナル・コンピュータに
は表示装置として多くの場合液晶表示装置が用いられて
いるが、この液晶表示装置は発光表示装置でないため表
示内容を見るためには光源が必要である。この光源とし
て最も単純なものは外部光源を利用するが、外部光源が
不十分な場所で使用するためあるいはカラー表示を行う
ためには十分な量の光が必要なため内部光源が必要であ
る。この内部光源は液晶表示装置の背面から光を照射す
るためバックライト光源と呼ばれ、液晶表示面の全体を
表示するために面光源であることが要求されている。そ
のため、現在は電界発光(Electro Luminescent=EL)素
子あるいは導光板と組み合わされた蛍光放電ランプがバ
ックライト光源として使用されている。
【0004】蛍光放電ランプを用いたバックライト光源
1の構成を図1に示す。この図において2はガラスある
いはアクリル樹脂等の透光性材料からなる導光板であ
り、その表面には板の側面から入射された光を平面方向
に放射するための凹凸が形成されている。そして、導光
板2の両側面には導光板2に光を入射させるための光源
として蛍光放電ランプ3,3が取り付けられている。
【0005】バックライト光源用に用いられる従来の蛍
光放電ランプの断面図を図2(a)に、管端部の円b部
の拡大断面図を図2(b)に示す。この図において4は
内壁に蛍光物質が塗布された円筒型の細長い密封ガラス
管容器であり、ガラス管容器4の左右側端部にはそれぞ
れリード線5,5が設けられている。リード線5の先端
には酸化バリウム(BaO)等の電子放射物質を塗布さ
れたタングステン製フィラメント6,6が取り付けら
れ、このフィラメント6,6と管端部との間に水銀ディ
スペンサ9が配設されている。
【0006】蛍光放電ランプの場合は放電用ガスに低圧
(1Pa程度)の水銀(Hg)ガスを用い、ガラス管内
に対向して配置されたフィラメント6,6が通電加熱さ
れ、交流あるいは直流電圧が印加されることによって水
銀ガスから波長253.7nmの紫外線が放射され、この
紫外線がガラス管内壁に塗布されたハロ燐酸カルシウム
(3Ca3(PO42・CaFCl/Sb,Mn)等の
蛍光物質に照射されることにより可視光に変換される。
【0007】放電用ガス中にはこの他に水銀ガスの電離
を促進して放電をし易くするため(ペニング効果)に数
100Pa程度の圧力のアルゴン(Ar)ガスが封入さ
れている。蛍光放電ランプを製造するには、放電開始用
ガスであるアルゴンガスを封入してから管端部を閉じて
管全体を密封し、その後水銀ディスペンサ9を高周波誘
導加熱装置等を用いて加熱することにより、封入されて
いるTi3Hgから水銀蒸気を管中に放出させることに
より、水銀ガスが封入される。
【0008】このような構成を有する蛍光管の陰極とし
て、従来はタングステンフィラメントにBaO,SrO
あるいはCaO等の電子放出材料を塗布した熱陰極が用
いられている。この、熱陰極は予熱回路が必要となるた
め装置コストが高く、消費電力も大きくなるばかりでな
く再点弧電圧が高い。また、放電中で生じた水銀イオン
が陰極前面の強い電界で加速されて電極に衝突し、電極
物質を飛散させるスパッタリングを生じるため電極寿命
の短縮化及び電極近辺の管端部を黒化させるという問題
がある。
【0009】蛍光放電ランプを使用したバックライト光
源が多く用いられているノート型パーソナル・コンピュ
ータに対する小型化及び省電力化の要求は強く、したが
ってバックライト光源に対する省電力化及び薄型化への
要求も強い。しかし、熱陰極であるフィラメントがある
程度の大きさを必要とするためガラス管の内径を小さく
することができず、通常のガラス管外径は8mm程度であ
る。
【0010】この要求に応えるため、冷陰極型蛍光放電
ランプが提案されている。この冷陰極放電ランプは図2
に示された熱陰極放電ランプのフィラメント及び水銀デ
ィスペンサに代えて、水銀ディスペンサを兼ねる冷陰極
がリード線に取り付けられている。
【0011】この冷陰極型蛍光放電ランプは図2に示し
た熱陰極型蛍光放電ランプと異なり熱陰極を有しないた
め、消費電力が小さくまた管の寿命は長い。また、フィ
ラメントを用いないためガラス管の内径を小さくするこ
とができ、通常ガラス管外径は4mm程度にすることがで
きる。冷陰極の材料としてはニッケル金属が用いられて
いるが、ニッケル金属は電子の放出が少ないため輝度を
高くすることができず、また放電開始電圧が高いといっ
た問題がある。
【0012】一方、BaTiO3などのセラミックを還
元処理により半導体化したセラミックを用いた放電ラン
プ電極が米国特許明細書2,686,274号に記載され
ているが、これらの塊状,粒状あるいは多孔質状の半導
体磁器は放電ガス中の水銀イオン及びアルゴン(A
r),ネオン(Ne),キセノン(Xe),クリプトン
(Kr)等の希ガスイオン等のイオン衝撃に弱く、イオ
ンの衝突によってスパッタリングをおこして電子放出特
性が劣化する。
【0013】この問題を解決するために表面に耐スパッ
タリング層を形成したセラミック半導体電極材料及びそ
の製造方法が米国特許4,808,883号明細書(特開
昭62−291854号公報)、特開昭55−4983
3号公報、特開平2−186527号公報、特開平2−
186550号及び特開平2−215039号公報に記
載されている。
【0014】また、これらのセラミック半導体電極材料
を用いた蛍光放電ランプ陰極が米国特許4,808,88
3号明細書(特開昭62−291854号公報、実開昭
63−15551号公報、実開昭63−15552号公
報、実開昭63−15553号公報、実開昭63−15
554号公報)、特開平2−186527号公報、特開
平2−186550号公報、特開平2−215039号
公報に記載されている。これらの蛍光放電ランプ陰極は
セラミック半導体で構成されており、放電のための高温
を保ちにくい。この問題を解決するため、セラミック半
導体を粒状に形成して耐熱性セラミック容器中に収納し
た蛍光放電ランプ陰極が特開平4−43546号公報に
記載されている。
【0015】図3に示すのはこの蛍光放電ランプの管端
部の断面図である。この図において4はガラス管容器で
あり、11は電極円筒である。ガラス管容器4は断面円
筒型の細長い容器で、ガラス管容器4の両端部にはそれ
ぞれ耐熱金属であるタングステン製リード線5,5が設
けられている。リード線5の先端部には電極円筒11を
保持するための保持部10が設けてあり、この保持部1
0は弾性のある導電性材料で形成され電極円筒11の外
周を弾性的に挟持するように構成されている。水銀ディ
スペンサ14は保持部10とリード線5の間に巻付部1
5が形成されることにより取り付けられている。
【0016】電極円筒11は一方が開放口となっている
有底円筒状の高融点又は耐スパッタリング性の良好な半
導体磁器、例えばBa(Zr,Ta)O3系の半導体磁
器であり、この電極円筒11内に形成された中空部12
に塊状または粒状もしくは多孔質状の半導体磁器13が
収納されることによって構成されている。電極円筒11
の大きさとしては内径0.9mm、外径1.9mm、長さ2.
3mmのもの及び内径1.6mm、外径2.6mm、長さ2.3m
mのものがある。本出願人はこれらの半導体磁器に用い
る材料として特願平5−56747号において、0.5
〜1.5モルのBaO,CaOあるいはSrOから選択
された第1の成分と、0.05〜0.95モルのZrO2
あるいはTiO2から選択された第2の成分と、0.02
5〜0.475モルのV25,Nb25,Ta25、S
23,Y23,La23,Dy23,Ho23あるい
は0.05〜0.95モルのHfO2,CrO3,Mo
3,WO3からから選択された第3の成分からなる塊状
または粒状もしくは多孔質状の放電ランプ電極材料を提
案した。
【0017】このセラミック陰極蛍光放電ランプにおい
て、放電開始用アルゴンガスにより放電が開始されると
電離したガスが放電ランプ電極付近でプラズマを生成
し、このプラズマにより半導体磁器13が局所的に加熱
されてアークスポットが生成されることによりアーク放
電が発生し、この半導体磁器13の熱伝導率が小さいこ
とによって安定な高温状態が保たれ、高密度のアーク放
電が維持される。このセラミック陰極蛍光放電ランプは
フィラメントを有しないため、消費電力が小さく、電子
放射物質等がスパッタして失われることによる短寿命の
問題はない。また、熱陰極型であるため冷熱陰極型と異
なり放電開始電圧が下げることができるとともに、輝度
を高くすることができる。
【0018】電極円筒と半導体磁器によって構成された
セラミック電極の構造拡大図を図4に示す。この図にお
いて、一方が開放口となっている有底円筒状の半導体磁
器円筒11内に形成された中空部12に、粒状の半導体
磁器13が収納されている。このセラミック電極はプレ
ス成形によって得られた半導体磁器円筒11の中空部1
2にスプレイ法によって得られた半導体磁器粒子13を
充填し、半導体磁器粒子13と半導体磁器円筒11を一
緒に焼成することによって形成される。
【0019】その際、半導体磁器粒子同士及び半導体磁
器粒子と半導体磁器円筒との接触部が溶融する。この場
合、半導体磁器粒子の粒子径が小さいと焼成が不十分な
場合には半導体磁器粒子が半導体磁器円筒から脱落する
ことがある。また、焼成が過剰であると、半導体磁器粒
子の溶融が進みすぎ、この図に示すように半導体磁器粒
子と半導体磁器円筒とが僅かな空隙16を残して一体化
してしまういわゆるスポンジ(Sponge)型の多孔質体と
なることがある。この図に示すように半導体磁器粒子と
半導体磁器円筒とが僅かな空隙を残してスポンジ型の大
きな塊に一体化してしまうと、電気抵抗が小さくなると
同時に熱抵抗も小さくなる。
【0020】アーク放電は放電ランプ電極の一部が高温
により蒸発した状態で発生する。言い換えれば、放電ラ
ンプ電極の温度が高温でないとアーク放電を維持するこ
とはできない。したがって、放電ランプ電極の局所的な
温度上昇によってアークスポットが形成されることはア
ーク放電を維持するために必要なことであり、アークス
ポットが形成されない場合には、アーク放電の維持がで
きず、アーク放電が停止してしまうことがある。
【0021】
【発明の概要】本件出願の発明はこのような状況に対し
てなされたものであり、本願においては、アーク放電を
確実に維持することができる放電ランプ電極を提供す
る。本願において提供する放電ランプ電極は、高融点金
属あるいは半導体セラミックからなる有底円筒形状の電
極円筒の中空部に高融点金属あるいは半導体磁器からな
る放電ランプ電極材料粒が充填され、この放電ランプ電
極材料は粒子の接触部のみが溶融したアグリゲート型の
多孔質構造を有している。
【0022】この放電ランプ電極は大きな塊を形成せず
熱抵抗が大きいため、アーク放電を行う粒子の温度が容
易に上昇してアークスポットが確実に形成され、アーク
放電が容易に維持される。
【0023】
【実施例】以下、図を用いて本願各発明の実施例を説明
する。なお、本発明の放電ランプ電極を用いたセラミッ
ク陰極放電ランプの基本的な構成は図4に示した従来の
セラミック陰極放電ランプの構成と共通であるから、以
下に説明する実施例においては本発明に係るセラミック
陰極放電ランプの概要についての説明は省略する。図5
(a)に示すのは本願発明に係る放電ランプ電極の断面
図であり、この放電ランプ電極は一方が開放口となって
いる有底円筒状の高融点又は耐スパッタリング性の良好
な半導体磁器、例えばBa(Zr,Ta)O3系の半導
体磁器からなる電極円筒21、この電極円筒21内に形
成された中空部22に収納された粒状の半導体磁器23
から構成されている。
【0024】電極円筒21の大きさとしては図3及び4
に示された従来例と同様に内径0.9mm、外径1.9mm、
長さ2.3mmのもの及び内径1.6mm、外径2.6mm、長
さ2.3mmのものがある。また、半導体磁器23の粒径
は5μm以下と小さい場合には焼成中あるいはアーク放
電中に粒子の溶融(ネック・グロウス)が進行しスポン
ジ型多孔質構造が形成されることがあり、500μm以
上と大きいと粒子の熱容量が大きいためアークスポット
が形成されにくい。したがって、半導体磁器23の粒径
は5μm〜500μmであることが望ましい。
【0025】図5(b)に放電ランプ電極の拡大断面図
を示す。この放電ランプ電極も図3に示された従来の放
電ランプ電極と同様に半導体磁器円筒21の中空部22
に半導体磁器粒子23が充填されているが、図3に示さ
れた放電ランプ電極の半導体磁器粒子と半導体磁器円筒
とが僅かな空隙16を残して一体化してしまったスポン
ジ型の多孔質構造であるのに対し、図5(b)に示され
た放電ランプ電極は半導体磁器粒子及び半導体磁器円筒
の接触部のみが部分的に溶融したアグリゲート(Aggreg
ate)型の多孔質構造となっている。なお、この場合空
隙率は15%以上であることが望ましい。
【0026】この放電ランプ電極も図3に示された従来
の放電ランプ電極と同様に半導体磁器円筒21の中空部
22に半導体磁器粒子23を充填し、半導体磁器粒子2
3と半導体磁器円筒21を一緒に焼成することによって
形成されるが、その際、焼成温度を若干下げることと焼
成雰囲気の調整をすることにより半導体磁器粒子同士及
び半導体磁器粒子と半導体磁器円筒との接触部の溶融を
制御することによって、半導体磁器粒子及び半導体磁器
円筒の接触部のみが部分的に溶融したアグリゲート型の
多孔質構造が得られる。
【0027】図6に示した拡大図により本発明の放電ラ
ンプ電極の動作を示す。図6において(a)に示された
のはアグリゲート型の多孔質構造を有する図5に示され
た本発明の放電ランプ電極の半導体磁器粒子であり、
(b)に示されたのはスポンジ型の多孔質構造を有する
図4に示された従来例の放電ランプ電極の半導体磁器粒
子である。これらの図において30は本発明の放電ラン
プ電極の半導体磁器粒子、31は従来例の放電ランプ電
極の半導体磁器粒子であり、実線Aで示されたのはアー
ク放電経路、点線Hで示されたのは半導体磁器粒子中を
流れる熱の伝導経路、32及び33で示されたのはアー
クスポットである。
【0028】(b)に示された従来例の半導体磁器粒子
31は、スポンジ型の多孔質構造を有しているため半導
体磁器粒子同士間及び半導体磁器粒子と半導体磁器円筒
間の溶融個所は多い。したがって、半導体磁器粒子31
中を流れる熱の伝導経路Hの面積は図に示すように大き
い。そのため、アークAによってアークスポット33で
発生する熱の多くは伝導によって失われ、アークスポッ
ト33の温度が低下してしまい、アークを安定して維持
することができない。
【0029】これに対して、(a)に示された半導体磁
器粒子30は、アグリゲート型の多孔質構造を有してい
るため半導体磁器粒子同士間及び半導体磁器粒子と半導
体磁器円筒間の溶融は部分的である。したがって、半導
体磁器粒子30中を流れる熱の伝導経路Hの断面は図に
示すように小さい。そのため、アークAによってアーク
スポット32で発生する熱が伝導によって失われること
が少なく、アークスポット32の温度が高温に維持さ
れ、アークが安定して発生する。
【0030】ところで、アークの温度は低いもので50
0〜1000K、高いものでは3000〜6000Kに
も達する。また、蛍光放電管内は低圧に保たれている。
そのため、融点が低い材料を電極に用いた場合には電極
が蒸発し、放電管の寿命が短くなる。したがって、電極
材料に用いる磁器粒子は半導体であるばかりでなく、高
融点であることが必要である。これらの条件を満足する
セラミックス材料には炭化物セラミックスとして、Ti
C,ZrC,HfC,VC,TaC,NbC,WC,B
4Cが挙げられ、窒化物セラミックスとして、TiN,
VN,NbN,TaN,HfN,ZrN,BNが挙げら
れ、ホウ化物セラミックスとしてLaB6,CeB6,B
eB6,NbB2,TaB2,TiB2が挙げられ、酸化物
セラミックスとしてはペロブスカイト型結晶構造を有す
る酸化物半導体やTiO2等を半導体化剤や還元焼成に
より半導体化させた半導体セラミックスが挙げられる。
【0031】以上説明した実施例においては電極材料に
半導体セラミックを用いた放電ランプ電極について説明
したが、アーク放電は電極材料として金属を用いて行わ
れることが多い。また、アーク放電は蒸発した電極材料
の存在によって生じるため、導電性がある材料ならばど
のような材料でもアーク放電ランプ電極材料に用いるこ
とが可能である。したがって、本願発明の放電ランプ電
極材料として金属を用いることが可能であるが、放電管
電極材料として使用可能な金属は少なくとも1000℃
以上の融点を有する高融点金属であることが必要であ
る。そして、実用的にはチタン、鉄、ニッケル、ジルコ
ニウム、モリブデン、タンタル、タングステン、ニオブ
が適している。また、電極円筒に使用する材料としても
セラミックス以外に高融点金属が用いられる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本願発明に係る半導体磁器粒子あるいは高融点金属粒子
は粒子同士あるいは粒子と粒子が収納された有底円筒状
電極円筒との融合部が少ないため、電気伝導率を保ちな
がら熱伝導率を小さくすることができるので、これらの
粒子は放電開始と同時に高温になりアークスポットが維
持されるのに十分な温度状態が安定に保たれ、その結果
電子流密度を高く取ることができて安定な放電が行われ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】蛍光放電ランプを適用した液晶表示装置用バッ
クライトの斜視図。
【図2】タングステンフィラメントを用いた従来例のバ
ックライト用蛍光放電ランプの全体断面図及び管端部断
面図。
【図3】半導体セラミック放電ランプ電極を用いた従来
例のバックライト用蛍光放電ランプの管端部断面図。
【図4】図3に示されたバックライト用蛍光放電ランプ
の半導体セラミック放電ランプ電極の拡大断面図。
【図5】本願発明のバックライト用蛍光放電ランプの半
導体セラミック放電ランプ電極の断面図及び拡大断面
図。
【図6】本願発明の半導体セラミック放電ランプ電極及
び従来例の半導体セラミック放電ランプ電極の作動説明
図。
【符号の説明】
1 バックライト光源 2 導光板 3 蛍光放電ランプ 4 ガラス管容器 5 リード線 6 フィラメント 7 水銀ディスペンサ 10 保持部 11 電極円筒 12 中空部 13,23,30,31 半導体磁器 14 水銀ディスペンサ 15 巻付部 16 空隙 21 電極円筒 22 中空部 32,33 アークスポット A アーク放電経路 H 熱の伝導経路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する材料である有底円筒形状
    の電極円筒、及び前記電極円筒の中空部に充填された導
    電性を有する高融点材料である放電ランプ電極材料から
    なり、前記放電ランプ電極材料がアグリゲート型の多孔
    質構造を有していることを特徴とする放電ランプ電極。
  2. 【請求項2】 前記高融点材料が半導体セラミックであ
    ることを特徴とする請求項1記載の放電ランプ電極。
  3. 【請求項3】 前記高融点材料が高融点金属であること
    を特徴とする請求項1記載の放電ランプ電極。
  4. 【請求項4】 前記電極円筒が半導体セラミックである
    ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ電極。
  5. 【請求項5】 前記電極円筒が高融点金属であることを
    特徴とする請求項1記載の放電ランプ電極。
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