JPH07296752A - 回転陽極型x線管 - Google Patents

回転陽極型x線管

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JPH07296752A
JPH07296752A JP6089037A JP8903794A JPH07296752A JP H07296752 A JPH07296752 A JP H07296752A JP 6089037 A JP6089037 A JP 6089037A JP 8903794 A JP8903794 A JP 8903794A JP H07296752 A JPH07296752 A JP H07296752A
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Hiroaki Kabashima
宏昭 椛島
Hideo Abu
秀郎 阿武
Katsuhiro Ono
勝弘 小野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、動圧すべり軸受の温度上昇を抑
えるとともに潤滑剤との反応を抑えて、長期にわたり安
定した回転特性を維持できる回転陽極型X線管を提供す
るものである。 【構成】 この発明は、液体金属16で潤滑される回転
陽極型X線管の動圧すべり軸受17の軸受面構成部材
9,10が純鉄または鉄合金で構成され且つその液体金
属潤滑剤に接する表面部に浸炭層18が形成されている
回転陽極型X線管である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、回転陽極型X線管に
係わり、とくにその陽極ターゲットを支える回転機構に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転陽極型X線管の例を図2に示
す。回転陽極型X線管は、円盤状の陽極ターゲット1
を、相互間に軸受を有する回転体および固定体で支え、
真空容器外に配置したステータ電磁コイルにより回転さ
せながら陰極から電子ビームを放出して陽極ターゲット
1に当ててX線を放出する。軸受17は、合金工具鋼鋼
材SKD11(JIS規格)を材料とし、軸受面にらせ
ん溝を形成するとともにガリウムーインジウムー錫(G
aーInーSn)合金を潤滑剤16として用いた動圧す
べり軸受で構成される。この液体金属を潤滑剤として用
いた動圧すべり軸受を用いたX線管の例は、たとえば特
開昭60−117531号、特開平2−227948
号、あるいは特開平5−144396号の各公報に開示
されている。軸受面を構成するSKD11(JIS規
格)の熱伝導度は、0、057cal/(cm・sec
・度C)で、比較的小さい材料である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】陰極から放出された電
子ビームが陽極ターゲット1に衝突してX線を発生させ
る時、陽極ターゲット1に流入したエネルギーの大部分
は熱となって軸受17に伝わる。ところが、前記した液
体金属の潤滑剤16は非常に活性であり、特に高温時に
おいては潤滑材16に接するシリンダー9、固定体シャ
フト10およびスラストリング11と著しく反応し、軸
受17の間隙が徐々に変わって回転特性が劣化してしま
うおそれがある。
【0004】この発明は以上のような不都合を解決する
ものであり、動圧すべり軸受の温度上昇を抑えるととも
に液体金属潤滑剤との反応を抑えて、長期にわたり安定
した回転特性を維持できる回転陽極型X線管を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、液体金属で
潤滑される回転陽極型X線管の動圧すべり軸受の軸受面
構成部材が純鉄または鉄合金で構成され且つその液体金
属潤滑剤に接する表面に浸炭層が形成されている回転陽
極型X線管である。
【0006】
【作用】この発明は、軸受面構成部材が熱伝導性のよい
純鉄または鉄合金で構成されているので、軸受に伝わる
熱が速やかに管外に放散され、軸受部分の温度上昇が抑
制されるとともに、液体金属に接する表面に浸炭層が形
成されているので潤滑剤との反応が抑制され、らせん溝
や軸受間隙の寸法変化が抑制され、長期にわたり安定し
た回転特性が維持される。
【0007】
【実施例】以下図面を参照してその実施例を説明する。
なお、同一部分は同一符号であらわす。図1に示す実施
例は、次の構成を有する。タングステンとモリブデンか
らなる陽極ターゲット1が強磁性体製回転円筒7に設置
されたターゲット支持シャフト3に固定ねじ2により一
体的に結合されている。回転円筒7の内側には、前述の
各公報に開示されたと同様のらせん溝を有する動圧すべ
り軸受17の一方の軸受構成部材である軸受回転体円筒
9が一体的に結合されている。また、回転円筒7の外側
には、銅製回転円筒8が同軸的に接合されている。な
お、強磁性体製回転円筒7の肩部には、Niからなる薄
肉円筒4が固定ねじ5とスペーサー6により一体的に結
合されている。軸受回転体円筒9は、潤滑剤16を介し
て固定体の軸受を構成する固定シャフト10と接触して
おり、また回転体円筒9の開口部にはスラストリング1
1とリング12が固定ねじ13により一体的に結合され
ている。
【0008】ステンレス鋼からなるリング14と純鉄か
らなるリング15、並びに軸受固定シャフト10とリン
グ15は、それぞれ溶接により接合されている。スラス
トリング11は潤滑剤16を介して固定シャフト10と
接触している。
【0009】さて、陽極ターゲット1に生じた熱はその
表面からの輻射により放出されるが、一部はターゲット
支持シャフト3を伝わって強磁性体製回転円筒7へ流れ
る。この回転円筒7は、熱伝導度が0、037cal/
(cm・sec・度C)と比較的低い鉄・ニッケル合金
であるTNF(商品名)により構成されており、またこ
の回転円筒7と軸受回転体円筒との間には相互間の熱遮
断の為に断熱間隙が設けられている。
【0010】そこで、軸受部分の温度上昇を抑制するた
め、固定シャフト10の熱伝導を高くし、これを通して
熱を管外へ放出し、軸受部分の温度をさらに抑えるよう
にしている。そのため、軸受面を構成する軸受回転体円
筒9、固定体シャフト10、及びスラストリング11を
純鉄又は鉄合金で構成し且つ潤滑剤16に接し軸受面と
なる表面部に細かい斜線で図示した浸炭層18を形成し
てある。
【0011】この浸炭層18を形成するには、木炭を主
成分とする浸炭剤中で純鉄又は鉄合金からなる軸受構成
部材を加熱し、その表面から深さ50〜200μmまで
炭素を拡散させる。
【0012】因みに、純鉄の熱伝導度は0、18cal
/(cm・sec・度C)なので、軸受部品として純鉄
を用いた場合、従来の約3倍の冷却効果が得られる。一
方、純鉄の潤滑剤16との反応速度はSKD11の5倍
以上であるが、表面に浸炭層18があるため、反応速度
は大幅に低減される。
【0013】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
軸受部の温度上昇が抑制され、且つ軸受面構成部材と液
体金属潤滑剤との不所望な反応が抑制され、長時間にわ
たって安定な軸受の回転性能が維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す回転陽極X線管の陽
極の断面図。
【図2】従来の回転陽極X線管の陽極の断面図。
【符号の説明】
1…陽極ターゲット 9…軸受回転円筒 10…軸受固定シャフト 16…潤滑剤 17…動圧すべり軸受 18…浸炭層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一部に陽極ターゲットが固定された回転
    体と、この回転体と嵌合しこの回転体を回転可能に保持
    する固定体と、前記回転体および固定体の嵌合部に設け
    られた液体金属で潤滑される動圧すべり軸受とを具備す
    る回転陽極型X線管において、上記固定体および回転体
    の少なくとも一方の上記軸受を構成する部材は、純鉄ま
    たは鉄合金で構成され且つ液体金属潤滑剤に接する軸受
    面に浸炭層が形成されていることを特徴とする回転陽極
    型X線管。
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