JPH0729617A

JPH0729617A - コネクタ及び接続工具

Info

Publication number: JPH0729617A
Application number: JP6179537A
Authority: JP
Inventors: Milton E Diniz; ミルトン・エーガス・ディニーズ; Vagner Fuzetti; ワグネル・フゼッティ
Original assignee: Whitaker LLC
Current assignee: Whitaker LLC
Priority date: 1993-07-07
Filing date: 1994-07-07
Publication date: 1995-01-31
Also published as: CN1105152A; AU6340494A; CZ161594A3; CA2126041A1; EP0633623A3; HUT68110A; AU673730B2; PL304058A1; EP0633623A2; CN1039759C; HU9401861D0; KR950004637A

Abstract

(57)【要約】【目的】広範囲の電線径に適合する小寸法の電話線用
コネクタと、このコネクタの接続に好適な低コストの自
動接続工具との提供。【構成】コネクタは、底部を有する断面がＵ字状の本
体４及び内方に圧着される２つの側壁を有する一体構造
のコネクタであり、連鎖状に製造される。本体４の底部
はその中央に貫通孔５を有し、貫通孔５の両端に２組の
金属製の小舌片６、７、８を有する。小舌片６、７、８
は異なる寸法のコンタクトスロット９、10により互いに
分離されている。側壁は２つのＶ字状の切欠き12、13、
14、15を有する脚部16、17に隣接して配置される位置決
めロッド11A 、11B を有する。自動工具は、クリンパ35
の両側で電線を切断する切断部を有する。このため、切
断後の電線は横の並んで配置される。さらに、電線位置
決め部36を有するので分岐接合及びストレート接合が可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、異径又は同径の導体か
らなる多芯電話ケーブルの接合（スプライス）に使用さ
れる電気コネクタ、及びこの電気コネクタを接続するた
めの自動工具に関する。

【０００２】

【従来の技術と解決すべき課題】電話ケーブルの接合
は、ケーブルの端末を対向して配置し、作業者がケーブ
ルの個々の電線を接合する。２対の電線の端部を互いに
接続する際、２対の電線の対応する端部をそれぞれ接続
する、２つの別の電気接続部を形成する必要がある。

【０００３】従来の手法によれば、電話ケーブルの切断
端部を接合する際、作業者は先ず接続されるべき特定の
対の端部を多数の電線対から分離する。次に、各電線対
の２本の電線を分離して、それらの電線の端部同士を電
気的に接続する。その電線対の接続後、ケーブルの次の
２対の電線を分離し接続する。

【０００４】上述の２対の電線の接続を容易にするため
に、作業者が２対の電線の端部を分離及び識別できる種
々の接続装置が開発された。作業者は、特殊装置及び接
続工具を用いて電線の端部を接合できる。

【０００５】電話線を接合するコネクタは公知である。
しかし、市場で購入できるコネクタは、寸法、同一のコ
ネクタで使用できる電線の範囲、多芯電話ケーブルの接
続後の寸法等に欠点があった。

【０００６】従って、本発明は、公知のコネクタと比較
して寸法が小さく、且つ同一のコネクタで広範囲の電線
径に適合する、多芯電話ケーブルを接合する新しいコネ
クタを提供することを目的とする。加えて、このコネク
タは、従来のコネクタに使用される電線の全ての組合せ
に適合し、さらに従来のコネクタの欠点を解消する。

【０００７】また、従来のコネクタを接続する自動工具
は、その両端の間を横断方向に延びる溝（スロット）を
有するのが普通である。接続される電線は、そのスロッ
トに配置されて切断される。さらに、自動接続工具は、
使用されるコネクタ内に電線を配置し、コネクタの脚部
を内側に圧着することによりコネクタの圧着が完了す
る。

【０００８】従来の接続工具が電線を中央で切断するの
で、小寸法のコネクタを使用することができない。この
ため、かかる接続工具をコンパクトに設計できないの
で、重量は大きく、しかも製造コストが高かった。

【０００９】さらに、従来の接続工具においては、電話
線をストレート接合及び分岐接合したい場合、２台の接
続工具が必要である。何故なら、従来の接続工具は、ス
トレート接合又は分岐接合のいずれか専用であるからで
ある。

【００１０】従って、本発明は、上述のコネクタの如
く、小さい寸法のコネクタをストレート接合及び分岐接
合するのに好適であり、従来の自動接続工具の問題を解
消した、コンパクト、軽量で製造コストの低い自動接続
工具を提供すること目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明のコネクタは、底
部及び内側に圧着可能な１対の側壁からなる、断面がＵ
字状の金属製の本体を有し、複数の電線を接合（スプラ
イス）するコネクタにおいて、前記底部はその中央に貫
通孔を有し、該貫通孔の両端からは２組の小舌片が立上
り、各組の該小舌片は異なる寸法のコンタクトスロット
により互いに分離されたことを特徴とする。

【００１２】好適実施例のコネクタは、ＡＷＧ（米国電
線規格）19乃至26番線の銅製の電話ケーブルを接続する
ために設計されたものである。この電話ケーブルは、塩
化ピニル又は紙の絶縁体を有し、空中配線又は地下配線
される。コネクタは、好ましくはポリエステルフィルム
に固着された銅合金製で、錫コーティングされた金属製
本体を有する。コネクタは小さな寸法を有し、従来のコ
ネクタに比較すると、長さが略半分である。さらに、異
径の４本の電線と接続できる。

【００１３】本明細書に開示されるコネクタは、底部及
び内側に圧着されうる２つの側壁を有する断面がＵ字状
の一体の本体を有する。底部は、中央に貫通孔と、この
貫通孔の両端に底部に対して直角に配置される金属製の
小舌片とを有する。小舌片は、異なる寸法のコンタクト
スロットによって互いに分離されている。側壁は、その
内側に側壁に隣接する位置決めロッド及び各側壁の両端
に位置する２つの脚部を有する。各脚部は、２つのＶ字
状の切欠きを有する。

【００１４】また、本発明の接続工具は、コネクタを介
して複数の電線を接合する接続工具において、前記コネ
クタを圧着する圧着部を構成するクリンパの両側で前記
電線を切断すると共に切断後の電線を横に並べて配置さ
せる電線切断部と、前記複数の電線を前記圧着部間に位
置決め及び保持する電線位置決め部とを具えることを特
徴とする。

【００１５】この接続工具は、１組の圧着部の間でコネ
クタを圧着することにより、コネクタを電線に接続す
る。

【００１６】また、この接続工具は、圧着部の両側で電
線を切断し、切断後の電線を横に並べる電線切断部を有
する。この接続工具は、さらにコネクタを分岐接続及び
ストレート接続の両方ができる電線位置決め部を有す
る。

【００１７】

【実施例】以下、本発明のコネクタ及び接続工具を添付
図面を参照しながら説明する。図１は、本発明のコネク
タの好適実施例の斜視図である。図２は、図１のコネク
タの側面図である。図３は、図１のコネクタの正面図で
ある。図４は、キャリアに連結された状態の２つの図１
のコネクタを示す平面図である。図５は、図１のコネク
タのスロットに電線を受容した状態を示す拡大斜視図で
ある。図６乃至図８は、図１のコネクタの種々の接続形
態を示す平面図である。

【００１８】本発明の一実施例のマイクロコネクタ（以
下単にコネクタという）は、電話ケーブル2A、2B、2C
（図８参照）を接合（スプライス）し、好適にはポリエ
ステルフィルムのストリップ３に固着された銅合金製で
ある。コネクタ１の本体（接続部）は錫コーティングさ
れている。

【００１９】図１に示されるコネクタ１は、断面がＵ字
状の本体４を有する一体物で形成されている。Ｕ字状の
本体４の底部はその中央に貫通孔５を有し、底部の幅は
コネクタ１の先端の幅より若干狭くなっている。

【００２０】本体４の底部中央の貫通孔５の両端には、
底部に対して直交する槍状の金属製の小舌片６、７、８
が設けられている。小舌片のうち３つの部分6A、7A、8A
は貫通孔５の一端に位置し、他の３つの部分6B、7B、8B
は貫通孔５の他端に位置する。小舌片６、７、８は、電
話ケーブル2A、2B、2Cを受容する狭いコンタクトスロッ
ト９、10によって互いに分離されている。より狭いコン
タクトスロット9A、10B は小径の電線を受容し、より広
いコンタクトスロット9B、10A は大径の電線を受容する
ように設計されている。外側の小舌片6A、6B、8A、8Bは
同一寸法を有する。中央の小舌片7A、7Bは小舌片6A、6
B、8A、8Bと類似形状を有するがそれらより大きな寸法
を有する。

【００２１】コネクタ１は、その各内側壁に小さな位置
決めロッド11A 、11B を有する。これらのロッド11A 、
11B は脚部16、17の間に位置する。ロッド11A 、11B の
機能は、電線2A、2B、2Cと接続するコンタクトスロット
９、10の内側にそれら電線2A、2B、2Cを位置決めするこ
とである。

【００２２】さらに、コネクタ１は、Ｕ字状の本体４の
各脚部16、17の両端に位置する、Ｖ字状の切欠き12、1
3、14、15を有する。

【００２３】コネクタ１を用いて電話ケーブルを接合す
るためには後述する特殊な手動又は自動工具を使用する
必要がある。この工具は、該工具に配置された電線2A、
2B、2Cを対応するコンタクトスロット9A、9B、10A 、10
B に載置する。次に、該工具は、Ｕ字状の本体４の脚部
16、17を内側に圧着し、位置決めロッド11A 、11B の補
助により電線2A、2B、2Cをコンタクトスロット9A、9B、
10A 、10B 内に圧入する。この工程において、電線2A、
2B、2Cをコンタクトスロット9A、9B、10A 、10B 内に圧
入すると、小舌片６、７、８は電線の絶縁被覆を破り、
電線の芯線と接触して電気的接続が達成される。

【００２４】次に、図６乃至図８に示されるように、コ
ネクタ１は複数の異径の電線を接合することが可能であ
る。即ち、図６は、異径の電線2A、2Bをストレート接合
する状態を示し、図７は、電線2A、2Bを分岐接合する状
態を示す。また、図８は、ストレート接合及び分岐接合
の組合せを示す。

【００２５】電話ケーブルを接合する本発明のコネクタ
は、単純な構造でありながら効果的で低コストであるこ
とに注目されたい。コネクタは、以下に詳述する接続工
具31を用いて接続する。

【００２６】図９及び図10にはコネクタを接続する従来
の自動工具が示される。この工具は中央切断部29を有
し、電線は切断後互いの前方に位置する。また、この工
具は、コネクタを圧着する角度装置と、カム即ち360 °
回転する操作ハンドル23を用いた、コネクタの押圧駆動
部とを有する。

【００２７】他方、本発明の接続工具31はその両端で電
線を切断する切断部を有し、電線は切断後並んで配置さ
れる。さらに、該工具31は、連鎖状コネクタ（コネクタ
ストリップ）32を圧着する水平装置と、操作レバー33を
用いた、コネクタの押圧駆動部とを有する。

【００２８】図11に示される、コネクタストリップ32を
接続する本発明の接続工具31は、操作ハンドル33、１個
の固定側ダイ即ちアンビル34、１個の可動側ダイ即ちク
リンパ35、接合する電線用の電線支持部36、巻き取られ
たコネクタを送る送りノブ37、及びコネクタストリップ
32を移送する移送爪38を有する。アンビル34及びクリン
パ35は圧着部を構成する。

【００２９】操作ハンドル33は、その名称が示す通り、
接続工具31を操作する。前方及び後方への１周期の動作
により、コネクタの１圧着サイクルが完了する。さら
に、操作ハンドル33は、コネクタストリップ32の次のコ
ネクタを圧着するために、操作ハンドル33を初期位置に
自動的に復帰させるばねを有する。

【００３０】アンビル34及びクリンパ35がコネクタを圧
着することにより、接続工具31は電線にコネクタを接続
する。

【００３１】接続工具31の両側に設けられた電線支持部
36は、電線を圧着部34、35内に位置決め及び保持する。
電線を切断する切断刃45は接続工具31の両側に固定さ
れ、クリンパ35が前進するとその両側面に向って電線端
部を切断する。コネクタストリップ32を切断する２つの
刃39は、アンビル34内のねじ40及びカバー41により固定
される。

【００３２】送りノブ37は、時計回り又は反時計回りに
回転し、コネクタの接続を開始する際にコネクタストリ
ップ32を前進させたり、接続工具31からコネクタストリ
ップ32を取り除くために後退する際に、送りスプロケッ
トを前方又は後方に回転させる。

【００３３】接続工具31は、さらに操作ハンドル33を後
方に押圧する際に送りスプロケットを自動的に前進させ
る移動爪38を有する。

【００３４】コネクタストリップ32及び接続工具31を用
いて電線を接続するには、先ず接続工具31にコネクタス
トリップ32を挿入する。次に、a)コネクタストリップ32
の２つのコネクタの中間を切断し、b)接続工具31の保護
カバー42を開け、コネクタ43の開いた側が接続工具31と
対向するようにコネクタストリップ32を接続工具31の案
内溝内に挿入し、c)コネクタストリップ32を戻りローラ
44を構成する案内溝上及びスプロケット内に案内し、d)
コネクタストリップ32を正しい位置で保持すると共に、
コネクタストリップ32が接続工具31内に挿入完了したこ
とを確認するまで送りノブをゆっくり回転し、e)第３の
コネクタが接続工具31のアンビル34上に位置合せされ、
コネクタストリップ32が接続工具31の出口に現れるまで
送りノブ37を回転する。コネクタストリップ32が挿入さ
れた本発明の接続工具31を用いて電話ケーブルを接続す
る際、接続部が緩んだり中心が合わないことがないよう
に電話ケーブルに対して接続工具31を心合せする必要が
ある。その後、接続工具31の右側から電線を取出し、そ
れを電線支持部36に通し、アンビル34及びクリンパ35の
間から出す。次に、２本目の電線を接続工具31の左側か
ら取出し、それを別の電線支持部36に通し、アンビル34
及びクリンパ35の間から出す。最後に、操作ハンドル33
が下死点まで達し自由に戻るようになるまで操作ハンド
ル33を押込むことにより、接続工具31を作動させる。次
に、他の電線対についても上述の工程を繰り返す。

【００３５】従って、コネクタ１を接続する接続工具
は、コネクタストリップを用いて電話ケーブルを接続す
るのに用いられる。

【００３６】以上、本発明の好適実施例について説明し
てきたが、当業者には本発明の要旨を逸脱することな
く、種々の変形、要素の省略及び追加が可能であること
を理解すべきである。

【００３７】

【発明の効果】本発明のコネクタによれば、２つの異な
ったサイズのコンタクトスロットを具えているので幅広
い範囲の線径を有する電線に適合できる利点を有する。
また、従来のコネクタと比較して、低コストのコネクタ
が得られる。

【００３８】また、本発明の接続工具によれば、導電
性、絶縁性、機械的抵抗及びコンパクトさ等の要求事項
を満足する、ばらつきがなく高品質の接続が得られる。
また、圧着部内で複数の電線を位置決め及び保持できる
電線支持部と、両端で電線を切断し、切断後電線を横に
並べて配置する電線切断部とを有するので、小さなコネ
クタの接続に好適である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコネクタの一実施例の斜視図である。

【図２】図１のコネクタの側面図である。

【図３】図１のコネクタの正面図である。

【図４】キャリアに連結された状態の２つの図１のコネ
クタを示す平面図である。

【図５】図１のコネクタのスロットに電線を受容した状
態を示す拡大斜視図である。

【図６】図１のコネクタの接続状態を示す平面図であ
る。

【図７】図１のコネクタの接続状態を示す平面図であ
る。

【図８】図１のコネクタの接続状態を示す平面図であ
る。

【図９】従来の自動工具の平面図である。

【図１０】図９の自動工具の斜視図である。

【図１１】図１のコネクタを接続する本発明の接続工具
の斜視図である。

【図１２】図11の接続工具の底部を示す斜視図である。

【図１３】図11の接続工具の前部の詳細を示す分解斜視
図である。

【図１４】図11の接続工具の右側から見た側部を示す分
解斜視図である。

【符号の説明】

１コネクタ 2A、2B、2C 電線４本体５貫通孔 6A、7A、8A; 6B、7B、8B 小舌片 9A、9B; 10A 、10B コンタクトスロット 31 接続工具 34、35 圧着部 36 電線位置決め部 45 電線切断部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者ワグネル・フゼッティブラジル国サンパウロ州ブラガンカパウリスタジャルディムサンルーレンコルアフランシスコエレダシルバヴィラッカ 255

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】底部及び内側に圧着可能な１対の側壁か
らなる、断面がＵ字状の金属製の本体を有し、複数の電
線を接合するコネクタにおいて、前記底部はその中央に貫通孔を有し、該貫通孔の両端か
らは２組の小舌片が立上り、各組の該小舌片は異なる寸
法のコンタクトスロットにより互いに分離されたことを
特徴とするコネクタ。
【請求項２】コネクタを介して複数の電線を接合する
接続工具において、前記コネクタを圧着する圧着部を構成するクリンパの両
側で前記電線を切断すると共に切断後の電線を横に並べ
て配置させる電線切断部と、前記複数の電線を前記圧着部間に位置決め及び保持する
電線位置決め部とを具えることを特徴とする接続工具。