JPH0729516A - 陰極線管 - Google Patents
陰極線管Info
- Publication number
- JPH0729516A JPH0729516A JP17432793A JP17432793A JPH0729516A JP H0729516 A JPH0729516 A JP H0729516A JP 17432793 A JP17432793 A JP 17432793A JP 17432793 A JP17432793 A JP 17432793A JP H0729516 A JPH0729516 A JP H0729516A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- conductive film
- ray tube
- knocking
- voltage
- cathode ray
- Prior art date
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- Pending
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- Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 陰極線管におけるノッキング処理時のネック
クラックの発生を防止する。 【構成】 陰極線管のネック部２４内壁に内装導電膜３
１の端部３１Ａに接合して所定長さにわって延長する透
明の高抵抗薄膜３３を形成して構成する。
クラックの発生を防止する。 【構成】 陰極線管のネック部２４内壁に内装導電膜３
１の端部３１Ａに接合して所定長さにわって延長する透
明の高抵抗薄膜３３を形成して構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管に関する。
【０００２】
【従来の技術】図３は、従来のカラー陰極線管の構成を
示す。このカラー陰極線管１は、パネル部２、ファンネ
ル部３及びネック部４からなる陰極線管体（ガラス管
体）５を有し、そのパネル部２内面にカラー蛍光面６が
被着形成され、この蛍光面６に対向して色選別電極７が
配置され、さらにネック部４内に電子銃８が配されて成
る。
示す。このカラー陰極線管１は、パネル部２、ファンネ
ル部３及びネック部４からなる陰極線管体（ガラス管
体）５を有し、そのパネル部２内面にカラー蛍光面６が
被着形成され、この蛍光面６に対向して色選別電極７が
配置され、さらにネック部４内に電子銃８が配されて成
る。
【０００３】電子銃８は、図示の例では、３ビーム単電
子銃構造をとり、赤、緑、青に対応する３つのカソード
Ｋに共通するように、同軸上に第１グリッドＧ1 、第２
グリッドＧ2 、第３グリッドＧ3 （ここまでは不図
示）、第４グリッドＧ4 及び第５グリッドＧ5 を配列
し、第５グリッドＧ5 の前方端に４枚の偏向電極板から
なるコンバージェンス手段９を設けて構成される。
子銃構造をとり、赤、緑、青に対応する３つのカソード
Ｋに共通するように、同軸上に第１グリッドＧ1 、第２
グリッドＧ2 、第３グリッドＧ3 （ここまでは不図
示）、第４グリッドＧ4 及び第５グリッドＧ5 を配列
し、第５グリッドＧ5 の前方端に４枚の偏向電極板から
なるコンバージェンス手段９を設けて構成される。
【０００４】管体５内壁のファンネル部３からネック部
２の一部にわたってファンネル部３内部を高電位で且つ
一定にする目的で被着形成された内装導電膜（いわゆる
内装がカーボン膜）１１が被着形成される。第５グリッ
ドＧ5 には高圧供給用スプリング１０が一体に設けら
れ、この高圧供給用スプリング１０の先端１０ａが内装
導電膜１１の末端部分１１Ａに接触し、アノードボタン
（不図示）に接続された内装導電膜１１及び高圧供給用
スプリング１０を通して第５グリッドＧ5 にアノード電
圧が印加されるようになされている。
２の一部にわたってファンネル部３内部を高電位で且つ
一定にする目的で被着形成された内装導電膜（いわゆる
内装がカーボン膜）１１が被着形成される。第５グリッ
ドＧ5 には高圧供給用スプリング１０が一体に設けら
れ、この高圧供給用スプリング１０の先端１０ａが内装
導電膜１１の末端部分１１Ａに接触し、アノードボタン
（不図示）に接続された内装導電膜１１及び高圧供給用
スプリング１０を通して第５グリッドＧ5 にアノード電
圧が印加されるようになされている。
【０００５】色選別電極７は、多数の帯状のグリッド素
体を多数のスリット（いわゆるビーム透過孔）が形成さ
れるように、所定ピッチをもってフレーム上に架張して
なる所謂アパーチャグリルが用いられる。
体を多数のスリット（いわゆるビーム透過孔）が形成さ
れるように、所定ピッチをもってフレーム上に架張して
なる所謂アパーチャグリルが用いられる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したカ
ラー陰極線管１では、その製造工程の終り近くで、陰極
線管の耐圧対策（ごみ、不純物の除去）を目的として、
アノード側をプラス、カソード側をマイナスとするよう
に、ＤＣ，ＡＣの高電圧（ノッキング電圧）を印加して
通常動作時の電子銃近傍などに放電が発生しないような
処理、いわゆるノッキング処理が行われる。
ラー陰極線管１では、その製造工程の終り近くで、陰極
線管の耐圧対策（ごみ、不純物の除去）を目的として、
アノード側をプラス、カソード側をマイナスとするよう
に、ＤＣ，ＡＣの高電圧（ノッキング電圧）を印加して
通常動作時の電子銃近傍などに放電が発生しないような
処理、いわゆるノッキング処理が行われる。
【０００７】しかし、従来構造のカラー陰極線管１にお
いては、ノッキング処理時、高圧供給用スプリング１０
と内装導電導電膜１１の接触部分、特に内装導電膜１１
の末端部分１１Ａにノッキング電圧の印加に伴う高電荷
が集中し、オン、オフのノッキング電圧印加時の電気的
衝撃により、図４に示すように、ネック部４の内壁部に
クラック１２が発生し、ネック部２を破損する懼れがあ
った。このため、従来は、ネック部のガラス肉厚をより
厚くするか、ノッキング電圧をある程度抑制することが
行われていた。
いては、ノッキング処理時、高圧供給用スプリング１０
と内装導電導電膜１１の接触部分、特に内装導電膜１１
の末端部分１１Ａにノッキング電圧の印加に伴う高電荷
が集中し、オン、オフのノッキング電圧印加時の電気的
衝撃により、図４に示すように、ネック部４の内壁部に
クラック１２が発生し、ネック部２を破損する懼れがあ
った。このため、従来は、ネック部のガラス肉厚をより
厚くするか、ノッキング電圧をある程度抑制することが
行われていた。
【０００８】一方、このノッキング処理効果を、より高
めるためには、ノッキング電圧がＤＣ，ＡＣ成分共に、
より高電圧であることが望ましい。
めるためには、ノッキング電圧がＤＣ，ＡＣ成分共に、
より高電圧であることが望ましい。
【０００９】本発明は、上述の点に鑑み、高いノッキン
グ電圧の印加を可能にし且つネック部のクラックの発生
を防止できるようにした陰極線管を提供するものであ
る。
グ電圧の印加を可能にし且つネック部のクラックの発生
を防止できるようにした陰極線管を提供するものであ
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管
は、ネック部２４内壁に高抵抗値をもつ被膜３３を形成
して構成する。
は、ネック部２４内壁に高抵抗値をもつ被膜３３を形成
して構成する。
【００１１】
【作用】本発明に係る陰極線管においては、ネック部２
４内壁に高抵抗値をもつ被膜３３を形成することによ
り、ノッキング処理時、管体２５内壁に被着形成された
内装導電膜３１の末端部分３１Ａに集中する電荷が上記
被膜３３によって分散され、ディスチャージされてネッ
ク部２４のクラック発生を防止することができる。
４内壁に高抵抗値をもつ被膜３３を形成することによ
り、ノッキング処理時、管体２５内壁に被着形成された
内装導電膜３１の末端部分３１Ａに集中する電荷が上記
被膜３３によって分散され、ディスチャージされてネッ
ク部２４のクラック発生を防止することができる。
【００１２】ネック部２４のクラック発生が防止できる
ことから、ノッキング電圧をより高くして印加すること
が可能となる。
ことから、ノッキング電圧をより高くして印加すること
が可能となる。
【００１３】
【実施例】以下、図１及び図２を参照して本発明による
カラー陰極線管の実施例を説明する。
カラー陰極線管の実施例を説明する。
【００１４】図１に示すように、本実施例に係るカラー
陰極線管２１は、パネル部２２、ファンネル部２３及び
ネック部２４からなる陰極線管体（ガラス管体）２５を
有し、そのパネル部２２の内面にカラー蛍光面２６が被
着形成され、カラー蛍光面２６に対向して色選別電極２
７が配され、さらにネック部２４内に電子銃２８が配さ
れて成る。
陰極線管２１は、パネル部２２、ファンネル部２３及び
ネック部２４からなる陰極線管体（ガラス管体）２５を
有し、そのパネル部２２の内面にカラー蛍光面２６が被
着形成され、カラー蛍光面２６に対向して色選別電極２
７が配され、さらにネック部２４内に電子銃２８が配さ
れて成る。
【００１５】電子銃２８は、図示の例では、３ビーム単
電子銃構造をとり、赤、緑、青に対応する３つのカソー
ドＫに共通するように、同軸上に第１グリッドＧ1 、第
２グリッドＧ2 、第３グリッドＧ3 （ここまでは不図
示）、第４グリッドＧ4 及び第５グリッドＧ5 を配列
し、第５グリッドＧ5 の前方端に４枚の偏向電極板から
なるコンバージェンス手段２９を設けて構成される。
電子銃構造をとり、赤、緑、青に対応する３つのカソー
ドＫに共通するように、同軸上に第１グリッドＧ1 、第
２グリッドＧ2 、第３グリッドＧ3 （ここまでは不図
示）、第４グリッドＧ4 及び第５グリッドＧ5 を配列
し、第５グリッドＧ5 の前方端に４枚の偏向電極板から
なるコンバージェンス手段２９を設けて構成される。
【００１６】管体２５の内面には、ファンネル部２５か
らネック部２４の一部にわたってファンネル内部を高電
位で且つ一定にするための内装導電膜（いわゆる内装カ
ーボン膜）３１ガ被着形成される。この内装導電膜３１
は図示せざるも高圧が印加されるアノードボタンに接続
される。
らネック部２４の一部にわたってファンネル内部を高電
位で且つ一定にするための内装導電膜（いわゆる内装カ
ーボン膜）３１ガ被着形成される。この内装導電膜３１
は図示せざるも高圧が印加されるアノードボタンに接続
される。
【００１７】電子銃２８の第５グリッドＧ5 には高圧供
給用スプリング３０が一体が取付けられ、この高圧供給
用スプリング３０の先端３０ａが内装導電膜３１の末端
部分３１Ａに弾性的に接触し、この内装導電膜３１及び
高圧供給用スプリング３０を介して第５グリッドＧ5 に
アノード電圧が印加されるようになされる。
給用スプリング３０が一体が取付けられ、この高圧供給
用スプリング３０の先端３０ａが内装導電膜３１の末端
部分３１Ａに弾性的に接触し、この内装導電膜３１及び
高圧供給用スプリング３０を介して第５グリッドＧ5 に
アノード電圧が印加されるようになされる。
【００１８】しかして、本実施例においては、特に、図
２の拡大図で示すように、ネック部２４の内壁に、内装
導電膜３１の末端部分３１Ａと接合して所定長さにわた
って延長し、内装導電膜３１より高抵抗値をもつ透明の
高抵抗薄膜３３を被着形成する。
２の拡大図で示すように、ネック部２４の内壁に、内装
導電膜３１の末端部分３１Ａと接合して所定長さにわた
って延長し、内装導電膜３１より高抵抗値をもつ透明の
高抵抗薄膜３３を被着形成する。
【００１９】透明の高抵抗薄膜３３は、例えば酸化イン
ジウム、Ｓｉ等にて形成することができる。また、この
高抵抗薄膜３３は、内装導電膜３１と同じようにネック
部内周壁にわたって形成される。
ジウム、Ｓｉ等にて形成することができる。また、この
高抵抗薄膜３３は、内装導電膜３１と同じようにネック
部内周壁にわたって形成される。
【００２０】本実施例によれば、高圧供給用スプリング
３０が接触する内装導電膜３１の末端部分３１Ａに接合
するようにネック部２４内壁に所定長さにわたって内装
導電膜３１より高抵抗をもつ透明高抵抗薄膜３３を形成
することにより、ノッキング電圧を印加したときに、高
圧供給用スプリング３０と接触する内装導電膜３１の末
端部分３１Ａでの電荷が、高抵抗薄膜３３により分散
し、ディスクチャージする。従って、内装導電膜３１の
末端部分３１Ａに与えられる電気的衝撃が緩和され、ネ
ック部２４のクラック発生を防止することができる。
３０が接触する内装導電膜３１の末端部分３１Ａに接合
するようにネック部２４内壁に所定長さにわたって内装
導電膜３１より高抵抗をもつ透明高抵抗薄膜３３を形成
することにより、ノッキング電圧を印加したときに、高
圧供給用スプリング３０と接触する内装導電膜３１の末
端部分３１Ａでの電荷が、高抵抗薄膜３３により分散
し、ディスクチャージする。従って、内装導電膜３１の
末端部分３１Ａに与えられる電気的衝撃が緩和され、ネ
ック部２４のクラック発生を防止することができる。
【００２１】このネッククラックの発生が防止できるこ
とにより、更に高いノッキング電圧の印加が可能とな
り、更なる耐圧改善がなされ、高信頼性のある陰極線管
が得られる。
とにより、更に高いノッキング電圧の印加が可能とな
り、更なる耐圧改善がなされ、高信頼性のある陰極線管
が得られる。
【００２２】高抵抗薄膜３３としては、透明である必要
はない。しかし、顔料を添加して高抵抗薄膜３２を不透
明とした場合、加熱された際にこの顔料より不要なガス
が発生する懼れがある。本実施例では、高抵抗薄膜３３
が顔料を添加しない透明膜であるために、加熱された際
にも不要なガスが発生せず、陰極線管の寿命が伸びる。
また、内装導電膜３１の端部が外部から判別でき、電子
銃２８をネック部２４内に挿入し、その高圧供給用スプ
リング３０を内装導電膜３１に接触させる際にも容易に
行える等、部品の組立が容易となり、精度も向上する。
さらに、ネック部（特に内部の耐震発生状況の有無）の
外観検査が容易となる。
はない。しかし、顔料を添加して高抵抗薄膜３２を不透
明とした場合、加熱された際にこの顔料より不要なガス
が発生する懼れがある。本実施例では、高抵抗薄膜３３
が顔料を添加しない透明膜であるために、加熱された際
にも不要なガスが発生せず、陰極線管の寿命が伸びる。
また、内装導電膜３１の端部が外部から判別でき、電子
銃２８をネック部２４内に挿入し、その高圧供給用スプ
リング３０を内装導電膜３１に接触させる際にも容易に
行える等、部品の組立が容易となり、精度も向上する。
さらに、ネック部（特に内部の耐震発生状況の有無）の
外観検査が容易となる。
【００２３】なお、上例では本発明をカラー陰極線管に
適用したが、その他、白黒用陰極線管にも適用可能であ
る。
適用したが、その他、白黒用陰極線管にも適用可能であ
る。
【００２４】
【発明の効果】本発明に係る陰極線管によれば、ノッキ
ング処理時に印加電圧の衝撃によるネック部の破損を回
避することができ、且つ、より高いノッキング電圧を印
加することができる。従って高信頼性のある陰極線管を
提供することができる。
ング処理時に印加電圧の衝撃によるネック部の破損を回
避することができ、且つ、より高いノッキング電圧を印
加することができる。従って高信頼性のある陰極線管を
提供することができる。
【図１】本発明に係る陰極線管の実施例を示す断面図で
ある。
ある。
【図２】図１の要部の拡大図である。
【図３】従来の陰極線管の例を示す断面図である。
【図４】従来例の問題点の説明に供する要部の拡大図で
ある。
ある。
１，２１ カラー陰極線管 ２，２２ パネル部 ３，２３ ファンネル部 ４、２４ ネック部 ５，２５ 管体 ６，２６ カラー蛍光面 ７．２７ 色選別電極 ８，２８ 電子銃 ９，２９ コンバージェンス手段 １０，３０ 高圧供給用スプリング １１，３１ 内装導電膜 １１Ａ，３１Ａ 末端部分 ３３ 透明高抵抗膜
Claims (1)
- 【請求項１】 ネック部内壁に高抵抗値をもつ被膜を形
成して成ることを特徴とする陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17432793A JPH0729516A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17432793A JPH0729516A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0729516A true JPH0729516A (ja) | 1995-01-31 |
Family
ID=15976706
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17432793A Pending JPH0729516A (ja) | 1993-07-14 | 1993-07-14 | 陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0729516A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5670572A (en) * | 1994-11-04 | 1997-09-23 | Hoechst Aktiengesellschaft | Impregnating resins for films and edgings |
| US7056651B1 (en) | 2005-04-18 | 2006-06-06 | Eastman Kodak Company | Conductive underlayers for aqueous-based thermally developable materials |
-
1993
- 1993-07-14 JP JP17432793A patent/JPH0729516A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5670572A (en) * | 1994-11-04 | 1997-09-23 | Hoechst Aktiengesellschaft | Impregnating resins for films and edgings |
| US7056651B1 (en) | 2005-04-18 | 2006-06-06 | Eastman Kodak Company | Conductive underlayers for aqueous-based thermally developable materials |
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